JP3328535B2 - 電気メッキ装置の製品搬送機構 - Google Patents

電気メッキ装置の製品搬送機構

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JP3328535B2
JP3328535B2 JP02191897A JP2191897A JP3328535B2 JP 3328535 B2 JP3328535 B2 JP 3328535B2 JP 02191897 A JP02191897 A JP 02191897A JP 2191897 A JP2191897 A JP 2191897A JP 3328535 B2 JP3328535 B2 JP 3328535B2
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    • C25D17/00Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
    • C25D17/06Suspending or supporting devices for articles to be coated
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    • C25D21/10Agitating of electrolytes; Moving of racks
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/24Reinforcing the conductive pattern
    • H05K3/241Reinforcing the conductive pattern characterised by the electroplating method; means therefor, e.g. baths or apparatus

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板やリ
ードフレームなどのシート状短冊製品を製品上部で懸垂
状態に挟持し該製品上部で給電しながらタンク内の処理
液中を横向きに搬送させて電気メッキする電気メッキ装
置の製品搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板やリードフレームなどのシ
ート状短冊製品を取り付ける治具としては、陰極バーに
吊り下げられる断面略コ字状の極棒接続部と主骨部とを
もつハンガーと、このハンガーの主骨部から垂設された
製品を取り付けるラックとから構成され、このラックを
四角形状の枠体に取付けられた複数のバネクリップでシ
ート状短冊製品の周囲を挟んで枠体に取付ける構造のも
のが一般的に用いられ、ラックごとメッキ液中に入れて
電気メッキしているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、陰極
バーに横移動自在に支持された治具によってメッキ処理
されるプリント基板などのシート状短冊製品の製品上部
を懸垂状態に挟持し、前記陰極バーから治具を介して製
品上部で給電しながらタンク内の処理液中に製品を横向
きに搬送させて電気メッキする電気メッキ装置の製品搬
送機構を提供するものであり、特に、製品の挟持機能と
製品の給電機能を兼ねた独創的な治具を備えた製品搬送
機構を提供するものである。本発明で提供される治具
は、シート状短冊製品の着脱を確実且つ容易に行えるよ
うにするものであり、製品上部を挟持している治具を介
して陰極バーから製品へ確実に給電できるようにするも
のである。
【0004】また、本発明の目的は、製品上部を治具で
挟持されてタンク内の処理液中を横向きに搬送されなが
ら電気メッキされるシート状短冊製品の揺れを防止でき
るようにする製品揺れ防止手段を備えた製品搬送機構を
提供するものである。
【0005】また、本発明の目的は、前記治具にその上
部を挟持されて横向きに搬送されるシート状短冊製品が
前記タンクの仕切り壁を通過できるよう該タンクの仕切
り壁に形成した縦長の製品通過溝を製品がスムーズに通
過できるようにすると共にこの製品通過溝からタンク内
の処理液が流出するのを防止し、且つメンテナンスを容
易にしたタンク仕切り壁の製品通過手段を備えた製品搬
送機構を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、陰極バーに横
移動自在に支持された治具によってメッキ処理されるプ
リント基板などのシート状短冊製品の製品上部を懸垂状
態に挟持し、前記陰極バーから治具を介して製品上部で
給電しながらタンク内の処理液中に製品を横向きに搬送
させて電気メッキする電気メッキ装置の製品搬送機構を
提供し、この製品搬送機構を、断面四角形状であり、該
断面四角形状の横幅を前記シート状短冊製品を挟持する
工程の所定横幅に対して該短冊製品の挟持を解除する工
程の横幅を狭く形成した陰極バーと、該陰極バーに横移
動可能に支持され、前記シート状短冊製品の製品上部を
懸垂状態に挟持し、挟持しているシート状短冊製品に給
電するための治具と、前記治具の上部に形成した係合突
起と係合する係合ツメを設け、該係合ツメを横移動させ
ることによって前記治具を前記陰極バーに沿って横移動
させる移送駆動手段とで構成し、特に、製品の挟持機能
と製品の給電機能を兼ねた治具を提供し、シート状短冊
製品の着脱を確実且つ容易に行えるようにし、製品上部
を挟持している治具を介して陰極バーから製品へ確実に
給電できるようにするため、前記治具を、前記陰極バー
に沿って横移動自在に外嵌された合成樹脂製の支持体
と、上部側を前記陰極バーの一側面側に面接触され陰極
バー側面押しつけ用バネ体によって該陰極バーの一側面
側に押しつけるためのバネ圧を付勢された対陰極バー側
面接触片部、下部側を前記シート状短冊製品の上部を挟
持するための挟持片部として形成したステンレス鋼など
の導電性金属素材から成る平板形状の第1接触板と、前
記陰極バーの底面側に面接触され陰極バー底面押しつけ
用バネ体によって該陰極バーの底面側に押しつけるため
のバネ圧を付勢された対陰極バー底面接触片部と前記第
1接触板の挟持片部に対向する挟持片部とをL字形状を
成すように一体形成したステンレス鋼などの導電性金属
素材から成る第2接触板と、前記第1接触板と第2接触
板の各挟持片部を互いに密接させ、この密接した各挟持
片部の間に前記シート状短冊製品の上部を挟持できるよ
うに、各挟持片部に外側からバネ圧を付勢する製品挟持
用バネ体と、前記第1接触板の下部を挟持位置から離れ
る外側方向へ後退移動できるように前記支持体に形成し
た移動用空所と、前記第1接触板の挟持片部に付勢され
た前記製品挟持用バネ体のバネ圧に抗して前記第1接触
板の対陰極バー側面接触片部を前記陰極バーの一側面側
に押しつける押しつけ力付与手段とで構成し、横幅を狭
く形成した陰極バーの位置で前記押しつけ力付与手段に
よって前記第1接触板の対陰極バー側面接触片部を前記
陰極バーの一側面側に生じた隙間に押しつけ、前記移動
用空所の上端に形成した段部を支点として、前記第2接
触板のL字形状のコーナー角部を後方に押圧しながら前
記第1接触板の下部を前記移動用空所に後退移動させる
ことによって、各挟持片部を互いに離間させ各挟持片部
からシート状短冊製品を離すように構成した。
【0007】そして、前記押しつけ力付与手段を、前記
第1接触板の対陰極バー側面接触片部を前記陰極バーの
一側面側に押しつけるように前記第1接触板の上部に常
にバネ圧を付勢している陰極バー側面押しつけ用バネ体
のバネ圧とした。また、前記押しつけ力付与手段を、前
記第1接触板の対陰極バー側面接触片部を前記陰極バー
の一側面側に押しつけるように前記支持体に前記対陰極
バー側面接触片部に至る貫通穴を形成し、該貫通穴を介
して進退移動する作動ピンの作動力としても達成可能で
ある。
【0008】前記陰極バー側面押しつけ用バネ体を設け
たことによって前記陰極バーの一側面側に前記第1接触
板の対陰極バー側面接触片部を強く面接触できると共
に、前記陰極バー底面押しつけ用バネ体を設けたことに
よって前記陰極バーの底面側に前記第2接触板の対陰極
バー底面接触片部を強く面接触できるため、これらの面
接触部を介して陰極バーから第1接触板及び第2接触板
の各挟持片部へ確実に給電できる。
【0009】また、本発明は、製品上部を治具で挟持さ
れてタンク内の処理液中を横向きに搬送されながら電気
メッキされるシート状短冊製品の揺れを防止できるよう
にするため、横向きに搬送される前記短冊製品の製品下
部を搬送される短冊製品の搬送軌道に沿って所定の間隙
をおいて受け入れるよう前記タンク内の底部側に凹部ガ
イド溝を設け、前記凹部ガイド溝を前記タンク内の底部
に設けた整流ボックスの上に設け、該凹部ガイド溝に該
凹部ガイド溝内の凹部底壁の中心軌道に沿ってタンク内
の処理液を前記整流ボックス内に流入する排水孔を形成
し、前記整流ボックス内には前記排水孔から流れ込む処
理液の圧力分布を一定にするため複数の穴を開けたじゃ
ま板を形成し、前記整流ボックス内を通過した処理液を
タンク外に排出する排水口を形成し、前記凹部ガイド溝
内を経て凹部底壁の中心軌道に沿って形成された前記排
水孔から前記整流ボックス内へ均等に排出される処理液
の整流作用によって前記凹部ガイド溝内に受け入れられ
た短冊製品の下部を前記排水孔を形成した前記凹部ガイ
ド溝内の凹部底壁の中心軌道位置に誘導する製品揺れ防
止手段を備えた製品搬送機構を提供する。
【0010】また、本発明は、前記治具にその上部を挟
持されて搬送されるシート状短冊製品が前記タンクの仕
切り壁を通過できるよう該タンクの仕切り壁に形成した
縦長の製品通過溝を製品がスムーズに通過できるように
すると共にこの製品通過溝からタンク内の処理液が流出
するのを防止し、且つメンテナンスを容易にするため、
前記タンクの仕切り壁を前記治具にその上部を挟持され
て搬送されるシート状短冊製品が通過できるよう前記タ
ンクの仕切り壁に形成した縦長の製品通過溝を囲むロー
ル規制枠をタンク内に形成し、該ロール規制枠の製品搬
送軌道にタンク内の処理液の流入と製品の通過を許容す
る流入溝を形成し、該ロール規制枠の内部に液中で起立
状態に沈む一対のロールを移動自在に収容し、前記流入
溝から前記製品通過溝へ排出されるタンク内の処理液の
流動作用によって一対のロールが前記製品通過溝を塞ぐ
仕切り壁との密接位置に移動され一対のロールが互いに
密接されることにより前記製品通過溝を塞ぐように構成
したタンク仕切り壁の製品通過手段を備えた製品搬送機
構を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。図1乃至図3は本発明に係る
電気メッキ装置の製品搬送機構の全体を、図4乃至図6
はこの製品搬送機構に用いる治具を示している。本発明
の電気メッキ装置は、陰極バー1に横移動自在に支持さ
れた治具2によってメッキ処理されるプリント基板など
のシート状短冊製品Aの製品上部を懸垂状態に挟持し、
前記陰極バー1から治具2を介して製品上部で給電しな
がらタンク3内の処理液B中に製品Aを横向きに搬送さ
せて電気メッキするものであり、この電気メッキ装置の
製品搬送機構を、断面四角形状であり、該断面四角形状
の横幅(W)を前記シート状短冊製品Aを挟持する工程
の所定横幅に対して該短冊製品Aの挟持を解除する工程
の横幅を狭く形成した陰極バー1と、該陰極バー1に横
移動可能に支持され、前記シート状短冊製品Aの製品上
部を懸垂状態に挟持し、挟持しているシート状短冊製品
Aに給電するための治具2と、前記治具2の上部に形成
した係合突起4と係合する係合ツメ6を設け、該係合ツ
メ6を横移動させることによって前記治具2を前記陰極
バー1に沿って横移動させるエンドレスチェーンから成
る移送駆動手段5とで構成している。なお、図1及び図
3において符号7は陽極(アノードケースに入れられた
ボール陽極)を示している。前記治具2は、図4乃至図
6に示すように、前記陰極バー1に沿って横移動自在に
外嵌された合成樹脂製の支持体10と、上部側を前記陰
極バー1の一側面側にコイルスプリングからなる陰極バ
ー側面押しつけ用バネ体11によってバネ圧を付勢され
て該一側面側に押しつけるように面接触される対陰極バ
ー側面接触片部12A、下部側を前記シート状短冊製品
Aの上部を挟持するための挟持片部12Bとして形成し
たステンレス鋼などの導電性金属素材から成る平板形状
の第1接触板12と、前記陰極バー1の底面側にコイル
スプリングからなる陰極バー底面押しつけ用バネ体13
によってバネ圧を付勢されて該底面側に押しつけるよう
に面接触される対陰極バー底面接触片部14Aと前記第
1接触板12の挟持片部12Bに対向する挟持片部14
BとをL字形状を成すように一体形成したステンレス鋼
などの導電性金属素材から成る第2接触板14と、前記
第1接触板12と第2接触板14の各挟持片部12B,
14Bを互いに密接させ、この密接した各挟持片部12
B,14Bの間に前記シート状短冊製品Aの上部を挟持
できるように、各挟持片部12B,14Bに外側からバ
ネ圧を付勢するコイルスプリングからなる製品挟持用バ
ネ体15,15と、前記第1接触板12の下部を製品挟
持位置から離れる外側方向へ後退移動できるように前記
支持体10に形成した移動用空所16と、前記第1接触
板12の挟持片部12Bに付勢された前記製品挟持用バ
ネ体15のバネ圧に抗して前記第1接触板12の対陰極
バー側面接触片部12Aを前記陰極バー1の一側面側に
押しつける押しつけ力付与手段とで構成され、この押し
つけ力付与手段を、前記第1接触板12の対陰極バー側
面接触片部12Aを前記陰極バー1の一側面側に押しつ
けるように前記第1接触板12の上部に常にバネ圧を付
勢している前記陰極バー側面押しつけ用バネ体11のバ
ネ圧としている。そして、横幅(W)を狭く形成した陰
極バー1の位置で前記押しつけ力付与手段(前記陰極バ
ー側面押しつけ用バネ体11のバネ圧)によって前記第
1接触板12の対陰極バー側面接触片部12Aを前記陰
極バー1の一側面側に生じた隙間に押しつけ、前記移動
用空所16の上端に形成した段部16Aを支点として、
前記第2接触板14のL字形状のコーナー角部14Cを
後方に押圧しながら前記第1接触板12の下部を前記移
動用空所16に後退移動させることによって、各挟持片
部12B,14Bを互いに離間させ各挟持片部12B,
14Bからシート状短冊製品Aを離すように構成する。
【0012】前記合成樹脂製の支持体10は、前記陰極
バー1の一側面側と平面側と他方の上部側面側を支持す
る第1支持体10Aと、前記陰極バー1の底面側と他方
の下部側面側を支持する第2支持体10Bとで構成さ
れ、両端部に螺子部17A,17Bを中間部に軸部17
Cを形成した締め付けボルト17を前記前記第1接触板
12と第2接触板14の各挟持片部12B,14Bに形
成した貫通孔18,19を貫通させ、前記螺子部17
A,17Bを前記第1支持体10Aと第2支持体10B
に形成した螺子穴20,21に螺着させして、前記第1
支持体10Aと第2支持体10Bを固着している。前記
締め付けボルト17の軸部17Cには前記コイルスプリ
ングからなる製品挟持用バネ体15,15を縮圧状態に
嵌めてある。22は前記コイルスプリングからなる陰極
バー側面押しつけ用バネ体11をバネ穴に縮圧状態に収
容するメクラ螺子である。
【0013】また、前記押しつけ力付与手段を、前記第
1接触板12の対陰極バー側面接触片部12Aを前記陰
極バー1の一側面側に押しつけるように前記支持体10
に前記対陰極バー側面接触片部12Aに至る貫通穴23
を形成し、該貫通穴23を介して進退移動する作動ピン
(図示せず)の作動力としても達成可能である。
【0014】図1及び図2に符号30で示した製品揺れ
防止手段は、製品上部を治具2で挟持されてタンク3内
の処理液B中を横向きに搬送されながら電気メッキされ
るシート状短冊製品Aの揺れを防止するために備えたも
のである。この製品揺れ防止手段30は、横向きに搬送
される前記短冊製品Aの製品下部を搬送される短冊製品
Aの搬送軌道に沿って所定の間隙をおいて受け入れるよ
う前記タンク3内の底部に形成した整流ボックス31上
に凹部ガイド溝32を設け、この凹部ガイド溝32に該
凹部ガイド溝32内の凹部底壁の中心軌道に沿ってタン
ク内の処理液を前記整流ボックス31内に流出する排水
孔33を形成し、前記整流ボックス内には前記排水孔3
3から流れ込む処理液の圧力分布を一定にするため前記
排水孔33の開口総面積より開口総面積を減少させた複
数の穴35を開けたじゃま板34を形成し、前記整流ボ
ックス31内のじゃま板34を通過した処理液をタンク
外に排出する排水口36を形成してあり、前記凹部ガイ
ド溝32内を経て凹部底壁の中心軌道に沿って形成され
た前記排水孔33から前記整流ボックス31内へ均等に
排出される処理液の整流作用によって前記凹部ガイド溝
32内に所定の間隙をおいて受け入れられた短冊製品A
の下部を前記排水孔33を形成した前記凹部ガイド溝3
2内の凹部底壁の中心軌道位置に誘導するように構成さ
れている。前記整流ボックス31内に形成したじゃま板
34を、多段状に配設し、下方に行くに従い前記じゃま
板34に開けた穴35の開口総面積を減少するように形
成すると、より流入圧力が分散され、前記凹部ガイド溝
32内に処理液をより均等に流入することがで、整流効
果が更に向上する。
【0015】また、図3及び図2に符号40で示したタ
ンク仕切り壁の製品通過手段は、前記治具2にその上部
を挟持されて搬送されるシート状短冊製品Aが前記タン
ク3の仕切り壁3Aを通過できるよう該タンク3の仕切
り壁3Aに形成した縦長の製品通過溝41を製品Aがス
ムーズに通過できるようにすると共にこの製品通過溝4
1からタンク3内の処理液が流出するのを防止するため
備えたものである。このタンク仕切り壁の製品通過手段
40は、前記タンク3の仕切り壁3Aを前記治具2にそ
の上部を挟持されて搬送されるシート状短冊製品Aが通
過できるよう前記タンク3の仕切り壁3Aに形成した前
記縦長の製品通過溝41を囲むロール規制枠42をタン
ク3内に形成し、該ロール規制枠42の製品搬送軌道に
タンク内の処理液の流入と製品の通過を許容する流入溝
43を形成し、該ロール規制枠42の内部に液中で起立
状態に沈む一対のロール44,44を移動自在に収容
し、前記流入溝43から前記製品通過溝41へ排出され
るタンク3内の処理液の流動作用によって一対のロール
44,44が図3の一点鎖線で示した位置から前記製品
通過溝41を塞ぐ図3で実線で示す仕切り壁3Aとの密
接位置に移動され一対のロール44,44が互いに密接
されることにより前記製品通過溝41を塞ぐように構成
してある。前記一対のロール44,44は塩化ビニール
製のプラスチックで形成され、液中で起立状態に沈むよ
うにロールの上部に空洞を形成したりロールの下部にお
もりを入れることによって重心をロールの下部におかれ
るように形成してある。
【0016】
【実施例】前記治具2の大きさ(前記係合突起4を除
く)は、図5で横幅38mm,高さ74mmである。
【0017】なお、図3及び図7において、符号50は
タンク3内の処理液Bの液面調整をするための排水装置
を示している。タンク3の側壁や仕切り壁に形成した縦
長の排水溝51を下方に排水口52を開口した枠体53
で囲み、この枠体53内に上下動可能な調整板54を嵌
入し、この調整板54の上下動により前記排水口52を
開閉できるように構成したものである。この調整板54
の上下動操作は液面検知センサーからの指令によって自
動制御できるようにする。この排水装置50はタンク3
の中間部からタンク内の処理液を流出するようにしたた
め、タンク3からオーバーフロー状態に処理液を流出す
るのに比べて液面の高低誤差を少なくできる。このよう
に、液面の高低誤差を少なくできることから、製品の部
分メッキ(製品上部を除いたメッキ処理)のメッキ境界
部の均質化が図れる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、陰極バーに横移動自在に支持
された治具によってメッキ処理されるプリント基板など
のシート状短冊製品の製品上部を懸垂状態に挟持し、前
記陰極バーから治具を介して製品上部で給電しながらタ
ンク内の処理液中に製品を横向きに搬送させて電気メッ
キする電気メッキ装置の製品搬送機構を提供でき、特
に、製品の挟持機能と製品の給電機能を兼ねた独創的な
治具を備えた製品搬送機構を提供できることにより、こ
の治具によってシート状短冊製品の着脱を確実且つ容易
に行えるものであり、製品上部を挟持している治具を介
して陰極バーから製品へ確実に給電できるものである。
【0019】また、本発明の電気メッキ装置の製品搬送
機構は製品揺れ防止手段を備えたことにより、製品上部
を治具で挟持されてタンク内の処理液中を横向きに搬送
されながら電気メッキされるシート状短冊製品の揺れを
防止できる。
【0020】また、本発明の電気メッキ装置の製品搬送
機構はタンク仕切り壁の製品通過手段を備えたことによ
り、前記治具にその上部を挟持されて横向きに搬送され
るシート状短冊製品が前記タンクの仕切り壁を通過でき
るよう該タンクの仕切り壁に形成した縦長の製品通過溝
を製品がスムーズに通過できると共にこの製品通過溝か
らタンク内の処理液が流出するのを効果的に防止でき、
且つメンテナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気メッキ装置の製品搬送機構を示す
縦断側面図である。
【図2】本発明の電気メッキ装置の製品搬送機構を示す
正面図である。
【図3】本発明の電気メッキ装置の製品搬送機構を示す
平面図である。
【図4】本発明の電気メッキ装置の製品搬送機構に用い
る治具の側面図である。
【図5】本発明の電気メッキ装置の製品搬送機構に用い
る治具の正面図である。
【図6】本発明の電気メッキ装置の製品搬送機構に用い
る治具の縦断側面図である。
【図7】図3のVII−VII矢視線の縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 陰極バー 2 治具 A シート状短冊製品 3 タンク B 処理液 4 係合突起 5 移送駆動手段 6 係合ツメ 10 支持体 11 陰極バー側面押しつけ用バネ体 12 第1接触板 12A 対陰極バー側面接触片部 12B 挟持片部 13 陰極バー底面押しつけ用バネ体 14 第2接触板 14A 対陰極バー底面接触片部 14B 挟持片部 15 製品挟持用バネ体 16 移動用空所 16A 段部 14C コーナー角部 23 貫通穴 30 製品揺れ防止手段 31 整流ボックス 32 凹部ガイド溝 33 排水孔 34 じゃま板 35 穴 36 排水口 40 タンク仕切り壁の製品通過手段 41 製品通過溝 42 ロール規制枠 43 流入溝 44 ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 7/00 C25D 7/06 C25D 17/00 C25D 17/06 C25D 17/08 H05K 3/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極バー(1)に横移動自在に支持され
    た治具(2)によってメッキ処理されるプリント基板な
    どのシート状短冊製品(A)の製品上部を懸垂状態に挟
    持し、前記陰極バーから治具を介して製品上部で給電し
    ながらタンク(3)内の処理液(B)中に製品を横向き
    に搬送させて電気メッキする電気メッキ装置の製品搬送
    機構であり、この製品搬送機構を、 断面四角形状であ
    り、該断面四角形状の横幅(W)を前記シート状短冊製
    品を挟持する工程の所定横幅に対して該短冊製品の挟持
    を解除する工程の横幅を狭く形成した陰極バー(1)
    と、該陰極バーに横移動可能に支持され、前記シート状
    短冊製品の製品上部を懸垂状態に挟持し、挟持している
    シート状短冊製品に給電するための治具(2)と、前記
    治具の上部に形成した係合突起(4)と係合する係合ツ
    メを(6)設け、該係合ツメを横移動させることによっ
    て前記治具を前記陰極バーに沿って横移動させる移送駆
    動手段と(5)で構成し、前記治具(2)を、 前記陰極バー(1)に沿って横移動自在に外嵌された合
    成樹脂製の支持体(10)と、上部側を前記陰極バーの
    一側面側に面接触され陰極バー側面押しつけ用バネ体
    (11)によって該陰極バーの一側面側に押しつけるた
    めのバネ圧を付勢された対陰極バー側面接触片部(12
    A)、下部側を前記シート状短冊製品の上部を挟持する
    ための挟持片部(12B)として形成したステンレス鋼
    などの導電性金属素材から成る平板形状の第1接触板
    (12)と、前記陰極バーの底面側に面接触され陰極バ
    ー底面押しつけ用バネ体(13)によって該陰極バーの
    底面側に押しつけるためのバネ圧を付勢された対陰極バ
    ー底面接触片部(14A)と前記第1接触板の挟持片部
    に対向する挟持片部(14B)とをL字形状を成すよう
    に一体形成したステンレス鋼などの導電性金属素材から
    成る第2接触板(14)と、前記第1接触板と第2接触
    板の各挟持片部を互いに密接させ、この密接した各挟持
    片部の間に前記シート状短冊製品の上部を挟持できるよ
    うに、各挟持片部に外側からバネ圧を付勢する製品挟持
    用バネ体(15,15)と、前記第1接触板の下部を挟
    持位置から離れる外側方向へ後退移動できるように前記
    支持体に形成した移動用空所(16)と、前記第1接触
    板の挟持片部に付勢された前記製品挟持用バネ体(1
    5)のバネ圧に抗して前記第1接触板の対陰極バー側面
    接触片部を前記陰極バーの一側面側に押しつける押しつ
    け力付与手段とで構成し、横幅を狭く形成した陰極バー
    の位置で前記押しつけ力付与手段によって前記第1接触
    板の対陰極バー側面接触片部を前記陰極バーの一側面側
    に生じた隙間に押しつけ、前記移動用空所の上端に形成
    した段部(16A)を支点として、前記第2接触板のL
    字形状のコーナー角部(14C)を後方に押圧しながら
    前記第1接触板の下部を前記移動用空所に後退移動させ
    ることによって、各挟持片部を互いに離間させ各挟持片
    部からシート状短冊製品を離すように構成したことを特
    徴とする電気メッキ装置の製品搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記押しつけ力付与手段を、前記陰極バ
    ー側面押しつけ用バネ体(11)のバネ圧としたことを
    特徴とする請求項1記載の電気メッキ装置の製品搬送機
    構。
  3. 【請求項3】 前記押しつけ力付与手段を、前記第1接
    触板の対陰極バー側面接触片部を前記陰極バーの一側面
    側に押しつけるように前記支持体に前記対陰極バー側面
    接触片部に至る貫通穴(23)を形成し、該貫通穴を介
    して進退移動する作動ピンの作動力としたことを特徴と
    する請求項1記載の電気メッキ装置の製品搬送機構。
  4. 【請求項4】 陰極バー(1)に横移動自在に支持され
    た治具(2)によってメッキ処理されるプリント基板な
    どのシート状短冊製品(A)の製品上部を懸垂状態に挟
    持し、前記陰極バーから治具を介して製品上部で給電し
    ながらタンク(3)内の処理液(B)中に製品を横向き
    に搬送させて電気メッキする電気メッキ装置の製品搬送
    機構であり、この製品搬送機構を、 前記陰極バー(1)に横移動可能に支持され、前記シー
    ト状短冊製品の製品上部を懸垂状態に挟持し、挟持して
    いるシート状短冊製品に給電するための治具(2)と、
    前記治具の上部に形成した係合突起(4)と係合する係
    合ツメ(6)を設け、該係合ツメを横移動させることに
    よって前記治具を前記陰極バーに沿って横移動させる移
    送駆動手段(5)と、横向きに搬送される前記短冊製品
    の製品下部を搬送される短冊製品の搬送軌道に沿って所
    定の間隙をおいて受け入れるよう前記タンク内の底部側
    に設けた凹部ガイド溝(32)とで構成し、 前記凹部ガイド溝を前記タンク内の底部に設けた整流ボ
    ックス(31)の上に設け、該凹部ガイド溝に該凹部ガ
    イド溝内の凹部底壁の中心軌道に沿ってタンク内の処理
    液を前記整流ボックス内に流入する排水孔(33)を形
    成し、前記整流ボックス内には前記排水孔から流れ込む
    処理液の圧力分布を一定にするため複数の穴(35)を
    開けたじゃま板(34)を形成し、前記整流ボックス内
    を通過した処理液をタンク外に排出する排水口(36)
    を形成し、前記凹部ガイド溝内を経て凹部底壁の中心軌
    道に沿って形成された前記排水孔から前記整流ボックス
    内へ均等に排出される処理液の整流作用によって前記凹
    部ガイド溝内に受け入れられた短冊製品の下部を前記排
    水孔を形成した前記凹部ガイド溝内の凹部底壁の中心軌
    道位置に誘導する製品揺れ防止手段(30)を備えたこ
    とを特徴とする電気メッキ装置の製品搬送機構。
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