JP4843310B2 - プリント基板吊下用のハンガー - Google Patents

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Description

本発明は、連続電気メッキ等において使用されるプリント基板吊下用のハンガーに関するものである。
プリント基板を電気メッキするに際し、このプリント基板を立姿勢に保持したハンガーをメッキ槽上方に架設された基板搬送路に吊り下げ、メッキ槽の位置では槽内のメッキ液中にプリント基板を浸漬させるようにしつつ、ハンガーを基板搬送路に沿って移動させる連続電気メッキが知られている(例えば、特許文献1等参照)。基板搬送路は陰極の電極を兼ねており、またハンガーはその全体として導電性を有しているので、メッキ槽では、槽内に設けられた電極に対して印加される陽極電流と上記基板搬送路を介してプリント基板に印加される陰極電流との間でメッキ処理(プリント基板に対するメッキ被膜の形成)が行われることになる。
ところで、上記ハンガーに対してプリント基板を保持させるには、プリント基板の外形と略同じ大きさのフレーム本体に対し、プリント基板を重合状態にさせ、フレーム本体の左右の縦枠部とプリント基板の左右の側縁部とを断面コ字状の挟持部材で挟み付ける構造(特許文献2等参照)などが提案されている。
しかしこの公知のハンガーでは、保持対象とする板厚より薄いプリント基板では保持状態にガタツキが発生するから、結果として、板厚が異なる種々のプリント基板に対応できない、即ち、汎用性に乏しいという欠点があった。
殊に、基板搬送路を移動中にハンガーに振動が起こったときに、保持状態のプリント基板が位置ズレや脱落を起こすことがあって、メッキの仕上がりにも大きな悪影響を及ぼしていた。
そこで本出願人は、プリント基板に波板状の板バネを介して当接するようにした押圧部材を、フレーム本体の左右の縦桟に対して観音開き状に開閉自在な状態で設け、これら縦桟と板バネ付き押圧部材とでプリント基板をサンドイッチ状に挟み込み、更にこのサンドイッチ状態となった厚さ方向を、断面コ字状に形成されたクリップ具の外嵌で挟持させる構造のハンガーを開発し、特許出願した(特許文献3参照)。
特開2000−54197号公報 特開2000−290797号公報 特開2003−73895号公報
本出願人が先に開発し、特許出願したハンガーでは、板厚の異なるプリント基板に対しても、板バネの圧縮度合いで自動的に厚さ調整がなされ、もってプリント基板をガタツキのない安定した保持状態にできる利点があった。これによって汎用性を高めることができるものであった。またプリント基板の着脱も簡単且つ軽快に行えるという画期的利点があった。
しかしハンガーの使用期間が長期にわたると、使用頻度の高さも加わって板バネのバネ力が低下することが不可避となり、プリント基板の保持状態に、僅かながらもガタツキの生ずるものが出始めるということがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、板厚の異なる種々のプリント基板にも安定保持ができるものとして、その汎用性を高めるようにし、そのうえで使用期間が長期にわたってもプリント基板をガタツキのない安定した保持状態にできるようにしたプリント基板吊下用のハンガーを提供することを目的とする。
また本発明は、長期使用でのプリント基板の安定保持を可能としつつ、更にまたプリント基板の着脱も簡単且つ軽快に行えるようにしたプリント基板吊下用のハンガーを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るプリント基板吊下用のハンガーは、上枠部、下枠部、及びこれらを連結する左右一対の縦枠部によってプリント基板の四周を取り囲むフレーム本体と、このフレーム本体の上枠部から上方へ突設されてメッキ槽上方を通る基板搬送路への吊り下げに用いられるフック部とを有したものである。
そしてフレーム本体の上枠部は、プリント基板の上端部片面を当て止めする基板受部と、この基板受部に当て止めされたプリント基板を前記基板受部との間で挟持可能にするクサビ部材と、前記クサビ部材を前記基板受部へ向けて抱き込ませる状態にして脱落不能に保持しつつ当該クサビ部材の上下動を許容させ且つ基板受部との間隔が下位ほど狭くなる方向へ傾斜するカム面を備えたクサビ誘導部材と、前記クサビ部材を前記クサビ誘導部材に対して下向きに押し下げ可能にすることで前記カム面へクサビ部材を押し付けるほどに当該クサビ部材を基板受部側へ押すようにするクサビ押下手段と、を有している。
このような構成であるため、フレーム本体の上枠部に対し、基板受部とクサビ部材との間にプリント基板の上端部を挟み入れた後、クサビ押下手段の操作によりクサビ部材を下位置へ向けて移動させれば、クサビ誘導部材によってクサビ部材が基板受部へ押し込められるようになる。これによりプリント基板は基板受部とクサビ部材とで挟持され、脱落することはなく、また位置ズレもしなくなる。また意欲を持ってクサビ押下手段を解除操作しない限り、挟持作用に弛緩も生じないという利点がある。
なお、クサビ部材は、下向きに移動すればするほど、クサビ誘導部によって基板受部へ押し込められるようになるので、プリント基板の挟持圧は益々強まり、搬送振動でもプリント基板にガタツキが発生することはない。
プリント基板の着脱に関しても、クサビ部材を少しだけ上下に動かすだけで基板受部とクサビ部材との間に対するプリント基板上端部の抜き差しができるため、非常に簡単且つ軽快に行えるものである。
クサビ誘導部材は、フレーム本体の上枠部に対してその長手方向に互いに所定間隔をおいて点在状に複数設ければよい。このようにすることで構造の簡潔化、コンパクト化、低コスト化が図れる。またハンガー全体として軽量化が保てるので、搬送駆動や取り扱い作業などで悪影響を及ぼすおそれがない。
クサビ部材は、プリント基板の上辺部に沿って線接触状に当接可能となる横長形に形成されたものとすればよい。例えばクサビ部材は断面円形の棒材によって形成することができる。このようにすることで、クサビ部材を1本の棒材として形成でき、構造の簡潔化、コンパクト化、低廉化、軽量化等にとって有益である。クサビ部材を断面円形の棒材とした場合には、断面形状としての方向性が無くなるのでクサビ部材の保持が容易であり、且つ構造簡潔になるという利点もある。
クサビ誘導部材は、フレーム本体の上枠部に取り付けられる取付基部と、この取付基部から下方へ鉤型に突出して設けられた抱持部とを有したものとすることができる。この抱持部において前記基板受部がプリント基板を当て止めする面と対向する面に、前記カム面が形成されているものとする。
サビ押下手段は、フレーム本体の上枠部に取り付けられる取付基部と、この取付基部を上下貫通する方向で螺合されるプッシュボルトとを有したものとすることができる。この場合、プッシュボルトの下端部でクサビ部材を押し下げ可能とする。
クサビ押下手段をフレーム本体の上枠部中央に配置し、このクサビ押下手段の両脇方に、それぞれクサビ誘導部材を振り分け配置することができる。
フレーム本体に対し、左右の縦枠部間に上下動自在な状態で架設されたウエイト桟を設け、このウエイト桟に、プリント基板の下端部を挟持する基板挟持手段を設けるのが好適である。
このような基板挟持手段を設けると、プリント基板の下端部にウエイト桟による下向きの引張荷重を負荷させることができる。そのためプリント基板の保持状態に適度な張りを持たせることができ、メッキ処理に好適となる。また、プリント基板に対して下向きの引張荷重をかけることで、クサビ部材をも下方へと引き寄せることができるようになり、このクサビ部材によるプリント基板上端部の挟持作用を益々確実なものとできる。
しかも、プリント基板の保持状態を安定させることに加え、プリント基板の上端部と下端部との導電性を確実にできるため、プリント基板がメッキ槽内のメッキ液に浸漬されたときにプリント基板の上下間で電位差が生じず、結果として均一なメッキ被膜が得られるといった利点もある。
本発明に係るプリント基板吊下用のハンガーでは、板厚の異なる種々のプリント基板にも安定保持ができるものとして、その汎用性が高められている。そしてそのうえで、その使用期間が長期にわたってもプリント基板をガタツキのない安定した保持状態にできるようになっている。
また本発明に係るプリント基板吊下用のハンガーでは、板厚の異なる種々のプリント基板にも安定保持ができ、またプリント基板の着脱も簡単且つ軽快に行えるものである。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図5は、本発明に係るハンガー1の一実施形態を示している。このハンガー1は、プリント基板Wを立姿勢に保持するためのものであって、この保持状態でメッキ槽の上方に架設された基板搬送路へ吊り下げられ、この基板搬送路に設けられている爪送り装置の送り爪に押されながら、この基板搬送路に沿って搬送される。メッキ槽の位置では、保持したプリント基板Wが槽内のメッキ液中へ浸漬するように昇降動作を伴って案内されることになる。
図1及び図2に示すように、このハンガー1はフレーム本体2とフック部3とを有している。フレーム本体2はプリント基板Wを保持する部分であって且つプリント基板Wの着脱が自在に行えるようになっている。また、フック部3はフレーム本体2(後述の上枠部5)から上方へ突出する状態で設けられており、ハンガー1はこのフック部3によって基板搬送路へ直接又は間接に吊り下げられることになる。
これらの基本的な構造に関しては従来公知のハンガー(前記特許文献2や3等参照)と大きく変わったところはなく、例えばフレーム本体2とフック部3とは、互いに着脱自在な構造としても不可分一体の構造(一体形成や連結による一体化構造)としてもよい。本実施形態のフック部3は左右一対設けられて、それぞれ下向きのコ字状に形成されたものとしてあるが、これも、個数やフック形状など、特に限定されるものではない。
フレーム本体2は、上枠部5、下枠部6、及びこれらを連結する左右一対の縦枠部7によってプリント基板Wの四周を取り囲む構造とされている。またこのフレーム本体2には、左右の縦枠部7間にウエイト桟10が架設されている。本実施形態のフレーム本体2では、断面円形の針金材をコ字状に曲げることで下枠部6及び左右の縦枠部7を一体形成させてある。
上枠部5と下枠部6との上下方向間隔は、保持対象とするプリント基板Wのなかで最大サイズとなるものの長辺に比べ、少なくともウエイト桟10が設けられるスペースを超えて更に長くなるように形成されている。また左右の縦枠部7の左右方向間隔は、保持対象とするプリント基板Wのなかで最大サイズとなるものの短辺より更に長くなるように形成されている。
従って、保持対象とするいずれのサイズのプリント基板Wであっても、その保持状態においては下枠部6や左右の縦枠部7とは接触しないようになる。
上枠部5は長手方向を左右へ向けて帯板状に形成されたものであって、図3や図4に示すように、プリント基板Wを保持する側の面(以下、「正面」と言う)には基板受部12が設けられている。この基板受部12はプリント基板Wの上端部片面を当て止めするための部分であって、本実施形態では、上枠部5の下辺部に沿って正面部を凹ますように段差5aを設けて、この段差5aの下側(凹み面側)で、左右方向に長い平坦面として基板受部12を形成させてある。
段差5aは保持対象とするプリント基板Wのなかで最大厚となるものの肉厚より大きな凹み量で形成されており、また基板受部12の左右方向略全長にわたって形成されている。従って、保持対象とするいずれの肉厚のプリント基板Wであっても、基板受部12に対してプリント基板Wの上端部片面を当て止めした状態で、段差5aの凹み量内に収容できるようになっている。
なお、段差5aは必ずしも必要なわけではないが、基板受部12で当て止めしたプリント基板Wを高さ方向で位置決めでき(段差5aを乗り越えて上側へズレしないようにできる)、且つ左右方向に傾かないようにできる点で、設けた方が好適と言える。
また上枠部5には、基板受部12の正面(上枠部5の正面と同じ方向を向いた面であり、プリント基板Wを当て止めする面)に対応した位置付けでクサビ部材13が設けられている。またこの上枠部5には、クサビ誘導部材15及びクサビ押下手段16が設けられている。
クサビ部材13は基板受部12に沿った横長形に形成されており、基板受部12にプリント基板Wが当て止めされているときには、このプリント基板Wの上端部に対してその反対側の片面(正面)に線接触状に当接可能になっている。
本実施形態においてクサビ部材13は、断面円形の棒材により、基板受部12(上枠部5)の左右方向と略同じ長さを有して形成されたものとしてある。従って、プリント基板Wへの線接触状の当接も、当該プリント基板Wの上端部に沿って横長の範囲に及ぶことになる。
なお、基板受部12及びクサビ部材13のうち少なくとも一方はステンレス等の導電性材料により形成されており、これにより、プリント基板Wがメッキ槽内のメッキ液中へ浸漬され電気メッキされる際には、陰極の電極として使用される。
図3に示すように、クサビ誘導部材15は、基板受部12の正面で保持されるクサビ部材13に、所定範囲での遊び(動的性)と、動作の法則性とを与えるためのものである。なお、本実施形態では、基板受部12の正面に対してクサビ部材13が脱落しないようにさせる作用も、このクサビ誘導部材15が奏するようになっている。
すなわちクサビ誘導部材15は、上枠部5に取り付けられる取付基部20と、この取付基部20から下方へ鉤型に突出して設けられた抱持部21とを有している。この抱持部21の裏側において、基板受部12との間でクサビ部材13がその正面側から抱き込まれるようになる。
クサビ誘導部材15は、取付基部20を貫通し上枠部5へ螺合される取付ボルト22により、この上枠部5に固定されている。
抱持部21の裏面(基板受部12の正面と対向する面)、即ち、クサビ部材13を抱える内面部分には、クサビ部材13と当接するカム面23が形成されている。このカム面23は、基板受部12との間隔が下位となるほど狭くなる方向へ傾斜している。
基板受部12の正面部から抱持部21の内面(カム面23)までの間には、基板受部12とクサビ部材13との間に、少なくともプリント基板Wの挟持隙間を発生させることができる遊びが確保されている。なお、このようなことから、抱持部21の裏側では取付基部20がクサビ部材13の上方向への移動を制限し、またカム面23がクサビ部材13の脱落を防止するものとなるが、クサビ部材13が僅かに上下動できる余裕は確保されている。
従って、クサビ部材13は下位置へ移動すればするほど、カム面23によって基板受部12側へ押されるようになる。すなわち、クサビ部材13が上位置にあれば基板受部12の正面部とクサビ部材13との間にプリント基板Wの挟持隙間が形成され、クサビ部材13が下位置へと移動すれば、この挟持隙間は縮められることになる。
なお、本実施形態において、クサビ誘導部材15は上枠部5の長手方向に互いに所定間隔で点在するように、複数(図例では2個)設けられたものとしてある。
図4に示すように、クサビ押下手段16は、上枠部5に取り付けられる取付基部25と、この取付基部25を上下貫通する方向で螺合されるプッシュボルト26とを有している。このプッシュボルト26の下端部がクサビ部材13に当接しており、取付基部25に対して下向きに螺進させるようにすることで、クサビ部材13を押し下げることができる。
クサビ押下手段16は、取付基部25を貫通し上枠部5へ螺合される取付ボルト27により、この上枠部5に固定されている。
本実施形態ではプッシュボルト26に蝶ボルトを用いて、その螺進操作をしやすくしてある。また、このクサビ押下手段16は上枠部5の中央に配置されたものとしてあり、この両脇方に、それぞれ上記したクサビ誘導部材15が振り分け配置されたものとしてある。
図5に示すように、ウエイト桟10は、フレーム本体2における左右の縦枠部7に対して連結される部分にスライドガイド部30が設けられている。このスライドガイド部30には上下に貫通する孔31が形成されており、この孔31内に縦枠部7がガタツキなく相対摺動自在な状態として挿通されている。そのためこのウエイト桟10は、左右の縦枠部7に沿って上下動自在となっている。
このウエイト桟10には、プリント基板Wの下端部を挟持する基板挟持手段32が設けられている。本実施形態においてこの基板挟持手段32は、長手方向を左右へ向けて帯板状に形成された桟本体35と、この桟本体35の正面に重ね合わせ状に設けられた挟持プレート36とを有し、これら桟本体35と挟持プレート36との間でプリント基板Wの下端部を挟持できるようになっている。
桟本体35には、その上辺部に沿って正面部を凹ますように段差35aを設けて、この段差35aの上側(凹み面側)で、左右方向に長い平坦面として基板受部37を形成させてある。この基板受部37は、プリント基板Wの下端部片面を当て止めするための部分とされる。
また挟持プレート36も長手方向を左右に向けた帯板状に形成されているが、長さ、帯幅、及び肉厚において桟本体35よりも一回り小さくなっている。この挟持プレート36を桟本体35へ重ね合わせることにより、この挟持プレート36の裏面と桟本体35の基板受部37との間に、段差35aによる凹み量に相当して、プリント基板Wを差し込む隙間38が形成される。
挟持プレート36と桟本体35とは、それらの長手方向に沿って互いに所定間隔をおいて設けられる複数本の重合ボルト39によって不動状態に結合されている。
挟持プレート36には、重合ボルト39と交互配置となるように複数本のクランプ用ボルト40が螺合されている。これらクランプ用ボルト40はボルト先端を桟本体31の基板受部37へ対向させる配置とされており、この基板受部37へ向けた螺進によって、各ボルト先端でプリント基板Wを基板受部37へと押し付けることができる。なお、螺進操作性を良好にさせるため、このクランプ用ボルト40にも蝶ボルトを用いることができる。
すなわち、桟本体31と挟持プレート32との間に形成された隙間38へプリント基板Wの下端部を差し込んだ状態でクランプ用ボルト40を締め込むことで、このクランプ用ボルト40の先端でプリント基板Wを桟本体31の基板受部37へ押し付け、固定するようになっている。このとき、ウエイト桟10の全体として、その荷重がプリント基板Wに負荷することになり、このプリント基板Wの下端部に下向きの引張作用を生じさせることになる。
このような構成を具備するハンガー1では、フレーム本体2の上枠部5に対し、基板受部12とクサビ部材13との間にプリント基板Wの上端部を挟み入れた後、クサビ部材13を下位置へ向けて移動させれば、クサビ誘導部材15によってクサビ部材13が基板受部12へ押し込められるようになる。
クサビ部材13を下位置へ向けて移動させるために、クサビ押下手段16のプッシュボルト26を螺進操作すればよい。このようにすることにより、プリント基板Wは基板受部12とクサビ部材13とで挟持され、脱落することはなく、また位置ズレもしなくなる。
クサビ部材13は、下向きに移動すればするほど、クサビ誘導部15によって基板受部12へ押し込められるようになるので、プリント基板Wの挟持圧は益々強まり、搬送振動でもプリント基板Wにガタツキが発生することはない。
次に、ウエイト桟10に設けられた基板挟持手段32により、プリント基板Wの下端部を挟持させる。これにより、プリント基板Wにはウエイト桟10による下向きの引張荷重が負荷し、プリント基板Wの保持状態には適度な張りが与えられることになる。
なお、プリント基板Wに対し、このウエイト桟10による下向きの引張荷重をかけることで、上記したクサビ部材13を更に下方へと引き寄せることができるようになり、このクサビ部材13によるプリント基板W上端部の挟持作用が益々確実なものとなる。
この状態にあって、プリント基板Wは、ガタツキや位置ズレは生じないものであり、また、結果としてプリント基板Wの全面にわたり均一で確実な給電可能状態に保持されるものである。
プリント基板Wの保持を解除する場合は、ウエイト桟10の基板挟持手段32のクランプ用ボルト40を解除操作し、またクサビ押下手段16のプッシュボルト26を解除操作して、クサビ部材13を上位置へ向けて少しだけ動かすだけで基板受部12とクサビ部材13との間に対するプリント基板W上端部の抜き出しができる。このように、プリント基板Wの着脱は、非常に簡単且つ軽快に行えるものである。
なお、本発明に係るハンガー1は、クサビ部材13の下方への移動度合に応じ、プリント基板Wの板厚調整が可能になっているので、保持可能なプリント基板Wとしてその板厚には汎用性がある。また、フレーム本体2の下枠部6や左右の縦枠部7をプリント基板Wと接触させない大きさに形成することで、プリント基板Wとしての上下方向寸法や左右方向寸法にも汎用性を出すことができる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、細部の構成、部材形状、材質などに関し実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、ウエイト桟10に設けられる基板挟持手段32は、クサビ部材13、クサビ誘導部材15、クサビ押下手段16の組み合わせによって形成される構造としてもよい。
本発明に係るハンガーの一実施形態を示した斜視図である。 図1に対応する正面図である。 図1のA−A線に対応させて示した要部拡大断面図である。 図1のB−B線拡大断面図である。 図1のC−C線拡大断面図である。
1 ハンガー
2 フレーム本体
3 フック部
5 上枠部
6 下枠部
7 縦枠部
10 ウエイト桟
12 基板受部
13 クサビ部材
15 クサビ誘導部材
16 クサビ押下手段
20 クサビ誘導部材の取付基部
21 抱持部
23 カム面
25 クサビ押下手段の取付基部
26 プッシュボルト
32 基板挟持手段
W プリント基板

Claims (8)

  1. 上枠部(5)、下枠部(6)、及びこれらを連結する左右一対の縦枠部(7)によってプリント基板(W)の四周を取り囲むフレーム本体(2)と、このフレーム本体(2)の上枠部(5)から上方へ突設されてメッキ槽上方を通る基板搬送路への吊り下げに用いられるフック部(3)とを有するハンガーにおいて、
    上記フレーム本体(2)の上枠部(5)は、プリント基板(W)の上端部片面を当て止めする基板受部(12)と、
    この基板受部(12)に当て止めされたプリント基板(W)を前記基板受部(12)との間で挟持可能にするクサビ部材(13)と、
    前記クサビ部材(13)を前記基板受部(12)へ向けて抱き込ませる状態にして脱落不能に保持しつつ当該クサビ部材(13)の上下動を許容させ且つ基板受部(12)との間隔が下位ほど狭くなる方向へ傾斜するカム面(23)を備えたクサビ誘導部材(15)と
    前記クサビ部材(13)を前記クサビ誘導部材(15)に対して下向きに押し下げ可能にすることで前記カム面(23)へクサビ部材(13)を押し付けるほどに当該クサビ部材(13)を基板受部(12)側へ押すようにするクサビ押下手段(16)と、
    を有していることを特徴とするプリント基板吊下用のハンガー。
  2. 前記クサビ誘導部材(15)は、フレーム本体(2)の上枠部(5)に対してその長手方向に互いに所定間隔をおいて点在状に複数設けられていることを特徴とする請求項1記載のプリント基板吊下用のハンガー。
  3. 前記クサビ部材(13)は、プリント基板(W)の上辺部に沿って線接触状に当接可能となる横長形に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプリント基板吊下用のハンガー。
  4. 前記クサビ部材(13)は断面円形の棒材によって形成されていることを特徴とする請求項3記載のプリント基板吊下用のハンガー。
  5. 前記クサビ誘導部材(15)は、フレーム本体(2)の上枠部(5)に取り付けられる取付基部(20)と、この取付基部(20)から下方へ鉤型に突出して設けられた抱持部(21)とを有しており、
    この抱持部(21)において前記基板受部(12)がプリント基板(W)を当て止めする面と対向する面に、前記カム面(23)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のプリント基板吊下用のハンガー。
  6. 前記クサビ押下手段(16)は、フレーム本体(2)の上枠部(5)に取り付けられる取付基部(25)と、この取付基部(25)を上下貫通する方向で螺合されるプッシュボルト(26)とを有し、このプッシュボルト(26)の下端部でクサビ部材(13)を押し下げ可能とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のプリント基板吊下用のハンガー。
  7. 前記クサビ押下手段(16)がフレーム本体(2)の上枠部(5)中央に配置され、このクサビ押下手段(16)の両脇方にそれぞれクサビ誘導部材(15)が振り分け配置されていることを特徴とする請求項6記載のプリント基板吊下用のハンガー。
  8. 前記フレーム本体(2)には、左右の縦枠部(7)間に上下動自在な状態で架設されたウエイト桟(10)が設けられており、このウエイト桟(10)にプリント基板(W)の下端部を挟持する基板挟持手段(32)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のプリント基板吊下用のハンガー。
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