JP3327404B2 - 光磁気ディスクシステム及び光磁気ディスク - Google Patents

光磁気ディスクシステム及び光磁気ディスク

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JP3327404B2
JP3327404B2 JP27862891A JP27862891A JP3327404B2 JP 3327404 B2 JP3327404 B2 JP 3327404B2 JP 27862891 A JP27862891 A JP 27862891A JP 27862891 A JP27862891 A JP 27862891A JP 3327404 B2 JP3327404 B2 JP 3327404B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドを光磁気デ
ィスクに摺動させながら情報の記録を行う光磁気ディス
クシステムに関するものであり、さらにはかかるシステ
ムに使用される光磁気ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録方式は、磁性薄膜を部分的に
キュリー点あるいは温度補償点を越えて昇温し、この部
分の保磁力を消滅させて外部から印加される記録磁界の
方向に磁化の向きを反転させることを基本原理とするも
ので、光ファイルシステムやコンピュータの外部記録装
置、さらには音響,映像信号の記録装置等において実用
化されつつある。
【0003】そして、この光磁気記録方式に用いられる
光磁気ディスクとしては、ポリカーボネート等からなる
透明基板上に、膜面と垂直方向に磁化容易軸を有し且つ
磁気光学効果の大きな光磁気記録層(例えば希土類−遷
移金属合金非晶質薄膜)や反射層、誘電体層等を積層す
ることにより記録部を形成し、透明基板側からレーザ光
を照射して信号の読み取りを行うようにしたものが知ら
れている。
【0004】ところで、上述の光磁気記録方式において
は、レーザ光を照射するための光学系及び磁界を印加す
るための磁気ヘッドがいずれも光磁気ディスクから離間
して配置されるのが一般的であるが、特に磁界変調方式
を採用する場合には、低磁界記録を可能とするために、
磁気ヘッドは光磁気ディスクに摺動させる方が有利であ
ると考えられる。
【0005】これは、高速反転磁界を印加する磁気ヘッ
ドでは諸々の制約から非常に小さな磁界しか発生でき
ず、なるべく磁気ヘッドを記録磁性層に近づける必要が
あること、さらには磁気ヘッドの浮上量を微小且つ高精
度に制御することが難しいこと等の理由による。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気ヘ
ッドを光磁気ディスクに対して摺動させる場合には、光
磁気ディスク表面の突起によるフォーカス外れ(いわゆ
るデフォーカス)等の問題が新たに生じてくる。
【0007】すなわち、一般に、光磁気ディスクの記録
磁性層は、紫外線硬化樹脂等からなる保護膜によって被
覆され、したがって磁気ヘッドを摺動させる場合には、
この光磁気ディスクの保護膜上を摺動させることにな
る。一方、前記保護膜は、スピンコート等の手法によっ
て塗布形成されるが、紫外線硬化樹脂の粘度が高いこと
から、塗布する際に膜中に泡が残り易く、しばしばこれ
に起因する突起等の欠陥が生ずる。
【0008】このような突起を有する保護膜表面に磁気
ヘッドを摺動させると、磁気ヘッドが突起に衝突し、デ
ィスクのたわみ(変位)や磁気ヘッドジャンプが引き起
こされる。そして、前者はフォーカス外れの、また後者
は外部磁界不足の原因となり、いずれにしても良好な記
録再生が難しくなる。
【0009】前述の問題を解消するためには、泡等によ
り突起の発生したディスクを全て排除すればよいが、こ
の場合には製造歩留が極端に悪くなる虞れがあり、現実
的でない。
【0010】そこで本発明は、かかる実情に鑑みて提案
されたものであって、フォーカスサーボ機構の能力や保
護膜表面の突起の大きさの許容範囲を提示し、フォーカ
ス外れや磁界不足を解消し、常に良好な記録再生を行い
得る光磁気ディスクシステムを提供することを目的とす
る。さらに本発明は、フォーカス外れの原因となる突起
がなく、しかも製造歩留の点でも満足し得る光磁気ディ
スクを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、保護膜表
面に形成される突起と磁気ヘッドの衝突によって起こる
ディスクのたわみやヘッドジャンプを、加圧バネによる
系をモデルとして運動量変化及び運動量保存を中心に理
論的に考察し、さらには実験による検証を行った。
【0012】その結果、前記突起の高さや半径には許容
範囲があり、この許容範囲内であればフォーカス外れ等
が起こらないことが判明した。
【0013】本発明は、前記検討結果に基づいて提案さ
れたものであって、一主面上に光磁気記録層が形成され
該光磁気記録層上に保護膜が形成されてなる光磁気ディ
スクと、前記光磁気ディスクの保護膜上を摺動する磁気
ヘッドと、フォーカスサーボ機構を有し前記光磁気ディ
スクの他面側に配される光学系とを備えてなり、下記の
数3を満足することを特徴とするものである。
【0014】
【数3】
【0015】また、本発明の第2の発明は、光学系のフ
ォーカスサーボ機構におけるサーボ帯域や対物レンズの
焦点深度が決まっている場合の突起の許容範囲を規定
し、実用的な歩留を確保することを意図したもので、一
主面上に光磁気記録層が形成され該光磁気記録層上に保
護膜が形成されてなり、前記保護膜上に磁気ヘッドが摺
動されるとともに、他面側にフォーカスサーボ機構を有
する光学系が配される光磁気ディスクにおいて、前記保
護膜表面の表面突起の大きさの許容限度が上記の数3に
より決められていることを特徴とするものである。
【0016】
【作用】表面に突起を有する保護膜に対して磁気ヘッド
を摺動させると、磁気ヘッドが突起に衝突して光磁気デ
ィスクが振動(変位)する。このとき、光磁気ディスク
の振動の加速度が大きいと、光学系が振動に追従できな
くなり、フォーカス外れが起こる。
【0017】先の数3は、このフォーカス外れが起こる
限界を示したもので、前記範囲内にフォーカスサーボ機
構のサーボ帯域、対物レンズの焦点深度、光磁気ディス
クの保護膜表面の突起の大きさを設定すれば、フォーカ
ス外れが解消される。
【0018】また、逆に、フォーカスサーボ機構のサー
ボ帯域や対物レンズの焦点深度等が決まっている場合に
は、光磁気ディスクの保護膜表面に存在する突起の高さ
やアスペクト比(高さ/半径)の許容限度が提示された
ことになり、この範囲内で保護膜表面の突起が許容され
ることになることから、製造歩留が実用的範囲に確保さ
れる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、図
面や実験結果を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1は本発明が適用される光磁気ディスク
システムの一例を示すもので、この光磁気ディスクシス
テムにおいては、光磁気ディスク1を挟んで、レーザ光
を照射するための光学系である光学ピックアップ2と、
外部磁界を印加するための磁気ヘッド3とが対向配置さ
れている。光磁気ディスク1は、図2に示すように、基
板4の一主面上に記録部5を形成し、さらにこの記録部
5の表面を紫外線硬化樹脂よりなる保護膜6及び耐摩耗
性保護膜7で覆ってなるものである。なお、前記耐摩耗
性保護膜7は、場合によっては無くともよい。
【0021】基板4は、厚さ数mm程度(例えば1.2
mm)の円盤状の透明基板であって、その材質として
は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂、エポキシ樹脂等のプラスチック材料の他、ガ
ラス等も使用される。なお、この基板4の表面のうち、
前記記録部5を設ける側の表面には、通常、再生時に使
用するレーザ光の波長のおよそ4分の1の深さを持った
案内溝(グルーブ)や番地符号ピット等(いずれも図示
は省略する。)が設けられる。
【0022】記録部5は、光磁気記録層8、誘電体層
9,10及び反射膜11よりなる4層構造を有し、基板
4上に第1の誘電体層9、光磁気記録層8、第2の誘電
体層10、反射層11の順に積層されている。これらの
うち、第1の誘電体層9及び第2の誘電体層10は、透
明な酸化物材料や窒化物材料等からなり、通常は、酸素
及び水分を透過させず且つレーザ光を十分に透過し得る
窒化珪素あるいは窒化アルミニウム等によって形成され
る。
【0023】上記光磁気記録層8は、膜面に垂直な方向
に磁化容易軸を有する非晶質の磁性薄膜であって、磁気
光学特性に優れることは勿論、室温で大きな保磁力を示
し、且つ200℃近辺にキュリー点を持つことが好まし
い。このような条件に叶った記録材料としては、希土類
−遷移金属合金非晶質薄膜等が挙げられ、なかでもTb
FeCo系非晶質薄膜が好適である。なお、これらの記
録材料には、耐蝕性を向上させる目的で、Cr等の添加
元素が添加されていてもよい。
【0024】反射層11は、前記第2の誘電体層10と
の境界でレーザ光を70%以上反射する高反射率の膜に
より構成することが好ましく、非磁性金属の蒸着膜が好
適である。また、この反射層11は、熱的に良導体であ
ることが望ましく、入手の容易さや成膜の容易さ等を考
慮すると、アルミニウムが適している。
【0025】また、保護膜6は、記録部5表面の平坦化
や機械的保護を目的として設けられるもので、通常はア
クリル系紫外線硬化樹脂が用いられ、その膜厚は3〜5
μm程度とされる。耐摩耗性保護膜7は、磁気ヘッド3
の摺動による摩耗の防止や磁気ヘッド3の走行性の確保
を目的として設けられるもので、熱硬化性樹脂や電子線
硬化樹脂、紫外線硬化樹脂等の硬化膜からなるものであ
る。この耐摩耗性保護膜7には、潤滑粉末(カーボンブ
ラックやグラファイト粉末、ポリテトラフルオロエチレ
ン粉末等)や研磨材(アルミナ粉末や酸化クロム粉末、
各種磁性粉末等)が添加されていてもよい。
【0026】以上が光磁気ディスク1の基本的な構造で
あるが、本例では磁気ヘッド3を保護膜6(あるいは耐
摩耗性保護膜7)の表面に対して摺動させながら磁界変
調記録を行うため、保護膜6(あるいは耐摩耗性保護膜
7)の表面に形成される突起との衝突が問題となる。そ
こで、以下においては、突起と磁気ヘッド3の衝突によ
り光磁気ディスク1に生ずる加速度と、光学ピックアッ
プ2のサーボの強さ(やはり加速度で記述することがで
きる。)とを比較し、これから保護膜6(あるいは耐摩
耗性保護膜7)表面の突起の大きさの許容限度を求める
こととする。
【0027】先ず、上記磁気ヘッド3と突起の衝突によ
って光磁気ディスク1に生ずる加速度αD は、下記の数
4から求めることができる。
【0028】
【数4】
【0029】ここで、Δtは、線速Vx で磁気ヘッド3
が突起上を通過するときに、磁気ヘッド3が突起に乗り
上げてから頂上に至るまでの時間であり、突起の半径r
及び線速Vx から下記の数5によって求めることができ
る。
【0030】
【数5】
【0031】また、VD は、磁気ヘッド3と突起の衝突
によって光磁気ディスク1に生ずる速度(図1中下向き
の速度)であって、磁気ヘッド3の速度(同様に図1中
下向きの速度)をVs とすると、運動量保存則から下記
の数6が成り立つ。ただし、ここでは光磁気ディスク1
が軽くて磁気ヘッド3が相対的に重く見える外周につい
て考えており、外周でのディスク1の等価質量をディス
ク1の質量の1/4としている。(これは、慣性モーメ
ントとトルクの関係から容易に求めることができる。)
【0032】
【数6】
【0033】さらに、光磁気ディスク1の沈み込みと磁
気ヘッド3の浮き上がりを足したものが突起の高さhで
あるので、数7が成り立ち、これに数5を代入すること
で数8が得られる。
【0034】
【数7】
【0035】
【数8】
【0036】したがって、前記光磁気ディスク1の速度
D は、前記数6と数8を連立して解くことにより、下
記の数9として求めることができる。なお、ここで数9
に負号が付与されているのは、速度の座標系を図1中下
向きにとったためである。
【0037】
【数9】
【0038】これら数5及び数9を先の数4に代入する
ことで光磁気ディスク1に生ずる加速度αD が下記の数
10として求められる。
【0039】
【数10】
【0040】次に、光学ピックアップ2のフォーカスサ
ーボ機構におけるサーボの強さを加速度で表す。図3
は、サーボの一巡伝達特性を表すもので、サーボ帯域
(サーボの一巡伝達関数の利得が0dBになるような周
波数)が図中fcであり、f0 より上の周波数ではサー
ボの利得(いわゆるサーボゲイン)が下降する。したが
って、f0 より上の任意の周波数fs でのサーボの利得
(サーボゲイン)Aは、A=(fc/fs)2 倍であ
り、またfs =fcのときにはゲイン0dBであるから
サーボの効果は期待できない。
【0041】そこで、この周波数より上の外乱の振幅を
対物レンズの焦点深度以内に抑える必要がある。よっ
て、対物レンズの焦点深度をy(μm)とすると、f0
より上の任意の周波数fs での許容最大振幅Aは、下記
の数11となる。
【0042】
【数11】
【0043】そこで、許容外乱xを下記の数12と書け
ば、上記数11からxは数13で示される。
【0044】
【数12】
【0045】
【数13】
【0046】この数13の2階微分は加速度を表すこと
になるが、これは下記の数14で表される。
【0047】
【数14】
【0048】したがって、フォーカス外れが起こらない
ようにするためには、数10と数14における許容外乱
の最大値加速度を比較し、後者が大きくなるようにすれ
ばよい。すなわち、下記の数15を満たせばよいことに
なる。
【0049】
【数15】
【0050】例えば、サーボ帯域fcを1kHz、対物
レンズの焦点深度yを1μmとすると、フォーカス外れ
が起こらないようにするためには、下記の数16を満た
せばよいことになる。
【0051】
【数16】
【0052】これを計算してグラフ化したのが図4であ
る。この図4においては、磁気ヘッド3の質量mをパラ
メータにしてフォーカス外れ限界のh−r条件が示され
ており、各質量mにおいて、曲線の右側の領域が安全領
域(フォーカス外れが無い領域)である。
【0053】以上説明したように、先の数15を満たす
ように光学ピックアップ2のフォーカスサーボ機構を設
定することにより、フォーカス外れが無く、常に良好な
記録再生が可能な光磁気ディスクシステムを提供するこ
とが可能となる。また、フォーカスサーボ機構の規格が
決まっている場合には、先の数15に当てはまらない突
起が存在しない光磁気ディスクを選択使用すればよい。
【0054】次に、上述の許容限度が適正なものである
か否かを、実験により例証した。なお、本実験において
は、サーボ帯域fcを1kHz、対物レンズの焦点深度
yを1μm、光磁気ディスクの質量mD を4.55×1
-3kg、線速Vx を1.4m/秒とした。各例におけ
る磁気ヘッドの質量m、保護膜表面の突起の高さh、突
起の半径rを表1に示し、そのときのサーボエラー状態
を表1に併せて掲載する。なお、サーボエラー状態の欄
において、○はフォーカス外れによるサーボエラーが無
い場合を、×はフォーカス外れによりサーボエラーが有
る場合をそれぞれ示す。
【0055】
【表1】
【0056】この実験結果を見ても、先に示した許容限
度が妥当なものであることが明らかである。
【0057】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明により、フォーカスサーボ機構におけるサーボ帯域や
対物レンズの焦点深度、さらには保護膜表面の突起の大
きさの許容範囲が明らかにされたので、フォーカス外れ
や磁界不足等を解消することが可能であり、常に良好な
記録再生を行い得る光磁気ディスクシステムを提供する
ことが可能である。
【0058】また、光磁気ディスクシステムのサーボ機
構等を前記範囲内で簡略化することができ、装置の小型
化、低価格化等を進める上で極めて有用である。
【0059】一方、光磁気ディスクについて言えば、シ
ステムに応じて許容し得る突起の高さ、半径が明確なも
のとなり、この範囲に入ったものであれば多少突起が存
在しても支障なく使用することが可能となり、製造歩留
を大幅に向上することができる。このことは、光磁気デ
ィスクを安価に提供する上で非常に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスクシステムの概略構成を示す模式
図である。
【図2】光磁気ディスクの構造例を示す要部概略断面図
である。
【図3】光学系におけるフォーカスサーボの一巡伝達特
性を示す特性図である。
【図4】フォーカス外れ限界のh−r条件を磁気ヘッド
の質量mをパラメータとして示す特性図である。
【符号の説明】
1・・・光磁気ディスク 2・・・光学ピックアップ 3・・・磁気ヘッド 6・・・保護膜 8・・・光磁気記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若杉 弘幸 東京都品川区北品川6丁目5番6号 ソ ニー・マグネ・プロダクツ株式会社内 (72)発明者 中島 薫 東京都品川区北品川6丁目5番6号 ソ ニー・マグネ・プロダクツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−236412(JP,A) 特開 昭64−43834(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一主面上に光磁気記録層が形成され該光
    磁気記録層上に保護膜が形成されてなる光磁気ディスク
    と、前記光磁気ディスクの保護膜上を摺動する磁気ヘッ
    ドと、フォーカスサーボ機構を有し前記光磁気ディスク
    の他面側に配される光学系とを備えてなり、下記の数1を満足することを特徴とする 光磁気ディスク
    システム。 【数1】
  2. 【請求項2】 一主面上に光磁気記録層が形成され該光
    磁気記録層上に保護膜が形成されてなり、前記保護膜上
    に磁気ヘッドが摺動されるとともに、他面側にフォーカ
    スサーボ機構を有する光学系が配される光磁気ディスク
    において、前記保護膜表面の表面突起の大きさの許容限度が下記の
    数2により決められている ことを特徴とする光磁気ディ
    スク。 【数2】
JP27862891A 1991-09-30 1991-09-30 光磁気ディスクシステム及び光磁気ディスク Expired - Lifetime JP3327404B2 (ja)

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AT92116578T ATE152279T1 (de) 1991-09-30 1992-09-28 Magneto-optisches scheibensystem und magneto- optische scheibe dafür
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