JP3326605B2 - 矩形断面シールド機の姿勢修正装置 - Google Patents
矩形断面シールド機の姿勢修正装置Info
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Description
の構築に用いられる矩形断面シールド機の姿勢修正装置
に関する。
正、特に、ローリングの修正は、ローリングの結果が直
ちに構造物の出来、不出来に結びつくことから、本質的
に不可欠な要素となっているが、従来にあっては、偏向
自在のシールドジャッキにより偏芯状態でもってセグメ
ントを押圧し、シールド本体に回転モーメントを付与す
ることにより行われていた。
面シールド機における偏向自在のシールドジャッキによ
るローリングの修正には、以下のような問題がある。
ールドジャッキの偏芯方向が横方向及び縦方向となり、
シールド本体に大きな回転モーメントの付与ができない
ことから、オペレーターの高度の技能が要求される、無
理のある作業を余儀なくされる。
ーリングの修正に伴う土圧を軽減する役割を果たすコピ
ーカッター等の余掘装置とを併用する方法により、
(1)の不利益を低減することも可能であるが、コピー
カッター等の現実の強度に照らしてみて硬い地山への適
用が困難である。
えたオペレーターに依存する従来の方法を回避しなが
ら、矩形断面シールド機の姿勢修正を容易かつ確実に行
うことができる矩形断面シールド機の姿勢修正装置を提
供することにある。
に、本発明に係る矩形断面シールド機の姿勢修正装置
は、シールド本体の短辺に係る両端部を短辺方向で傾動
自在に構成し、傾斜時に長辺に係る面にて前方向からの
土圧を受けて該シールド本体において回転モーメントを
発生させる一対のブロックを含むことを特徴としてい
る。
る両端部を構成し、かつ、掘進時に傾動することにより
シールド本体に大きな回転モーメントの付与ができる一
対のブロックを含む技術的手段を実現することにより、
高度の技能を備えたオペレーターに依存する従来の方法
を回避しながら、矩形断面シールド機の姿勢修正を容易
かつ確実に行うことができる矩形断面シールド機の姿勢
修正装置の提供を可能にする。
に基づいて本発明を詳細に説明する。
る矩形断面シールド機の姿勢修正装置の概略構成及び作
用を示す斜視図である。尚、以下の説明は、矩形断面シ
ールド機の長辺が横方向となるような用い方をする場合
を例とするが、矩形断面シールド機の長辺が縦方向とな
るような用い方をする場合に対しても等しく妥当する
(実施の形態2においても同じ)。
機の姿勢修正装置は、これらの図に示すように、矩形断
面シールド機M1のシールド本体1の短辺に係る両端部
を短辺方向で傾動自在に構成する一対のブロックたるウ
イングブロック1aを含んだものとなっている。
機M1は、地山に当接しながら回動することにより地山
の掘削を行う三連カッター2と、三連カッター2にて掘
削した後における地山部分を土水圧に抵抗しながら支保
すると共に、内部において残土搬送機構、推進機構等の
設備機械が収容されるシールド本体1とから構成されて
いる。
及び長辺の長さ寸法の比が短辺1に対して長辺2となっ
ている。即ち、矩形断面シールド機M1の姿勢の乱れ
は、短辺1に対して長辺2以上のときに大きく発生する
ことが経験則として知られており、本実施の形態におい
ても、そのような経験則に基づいて本姿勢修正装置が適
用されている。
斜時に長辺に係る面1bにて前方向からの土圧を受けて
該シールド本体1において回転モーメントを発生させる
役割を果たすものであり、シールド本体1の掘進方向の
右前側部を構成する右ウイングブロック11と、シール
ド本体1の掘進方向の左前側部を構成する左ウイングブ
ロック12とから構成されている。
シールド本体1の長辺に係る両端部にて構成せず、短辺
に係る両端部にて構成したのは、矩形断面シールド機M
1の姿勢の乱れは、短辺方向で大きく発生することか
ら、短辺方向の回転モーメントの利用により姿勢を修正
する必要があるのに対し、長辺方向では姿勢の乱れが殆
ど発生せず、姿勢を修正する必要性に乏しいからであ
る。
ド本体1の掘進方向の右後側部に連結すると共に、自己
の傾動を確保する役割を果たす上下一対の傾動ジャッキ
21(右上傾動ジャッキ21a、右下傾動ジャッキ21
b)を有している。
シールド本体1の掘進方向の左後側部に連結すると共
に、自己の傾動を確保する役割を果たす上下一対の傾動
ジャッキ22(左上傾動ジャッキ22a、左下傾動ジャ
ッキ22b)を有している。
態に係る矩形断面シールド機M1の姿勢修正装置の作用
について説明する。尚、この姿勢修正装置は、乱れた姿
勢の修正のほか、姿勢の乱れを未然に防止する作用も奏
するが、両作用は殆ど同様の操作により実現されるの
で、ここでは、乱れた姿勢の修正(ローリングの修正、
ピッチングの修正)についてのみ説明する。
が計画高さに比して下がっており、かつ、掘進方向の左
側が計画高さに比して上がっており、ローリングの修正
が必要な状態におかれているものとする。
は、右上傾動ジャッキ21aを縮退させると同時に右下
傾動ジャッキ21bを延伸させると、右ウイングブロッ
ク11が短辺方向の上側へと傾動を行う。また、他方に
おいては、左上傾動ジャッキ22aを延伸させると同時
に左下傾動ジャッキ22bを縮退させると、左ウイング
ブロック12が短辺方向の下側へと傾動を行う。
1において長辺に係る面1bにて前方向からの土圧を受
けて該シールド本体1において回転モーメントAが発生
する。また、他方では、左ウイングブロック12におい
て長辺に係る面1bにて前方向からの土圧を受けて該シ
ールド本体1において回転モーメントBが発生する。
掘進に伴い掘進方向の右側が上昇すると共に掘進方向の
左側が下降する動作を行う。即ち、矩形断面シールド機
M1のローリングは徐々に修正されることとなる。
掘進方向の右側及び掘進方向の左側がともに計画高さに
合致した時点で、傾動ジャッキ21,22を操作して左
右のウイングブロック1aを元に戻し、これにより、ロ
ーリングの修正が終了する。
の技能を備えたオペレーターに依存することなく、矩形
断面シールド機M1のローリングの修正を容易かつ確実
に行うことが可能となった。
て下がっており、ピッチングの修正が必要な状態におか
れているものとする。
は、右上傾動ジャッキ21aを縮退させると同時に右下
傾動ジャッキ21bを延伸させると、右ウイングブロッ
ク11が短辺方向の上側へと傾動を行う。また、他方に
おいては、左上傾動ジャッキ22aを縮退させると同時
に左下傾動ジャッキ22bを延伸させると、左ウイング
ブロック12が短辺方向の上側へと傾動を行う。
1において長辺に係る面1bにて前方向からの土圧を受
けて該シールド本体1において上昇力Cが発生する。ま
た、他方では、左ウイングブロック12において長辺に
係る面1bにて前方向からの土圧を受けて該シールド本
体1において上昇力Dが発生する。
掘進に伴い掘進方向の右側及び掘進方向の左側が掘進に
伴いともに上昇する動作を行う。即ち、矩形断面シール
ド機M1のピッチングは徐々に修正されることとなる。
掘進方向の右側及び掘進方向の左側がともに計画高さに
合致した時点で、傾動ジャッキ21,22を操作して左
右のウイングブロック1aを元に戻し、これにより、ピ
ッチングの修正が終了する。
の技能を備えたオペレーターに依存することなく、矩形
断面シールド機M1のピッチングの修正を容易かつ確実
に行うことが可能となった。
構を備えていないタイプの矩形断面シールド機M1に対
して取り付けられる姿勢修正装置について説明したが、
これに限られるものではなく、中折れ機構を備えている
タイプの矩形断面シールド機に対して取り付けられる場
合でも、以上の説明が妥当するものである。そして、そ
のような中折れ機構を備えているタイプの矩形断面シー
ルド機としては、例えばシールド本体が前胴部と後胴部
とに分割されて中折れ自在に構成され、この前胴部が、
短辺に係る両端部を短辺方向で傾動自在に構成する一対
のウイングブロックと、これらのウイングブロックの間
に配設され、自己を後胴部に連結すると共に自己の傾動
を確保する役割を果たす中折れジャッキを有する中央部
ブロックとから構成される態様がある。
修正装置によれば、以上のように構成したため、高度の
技能を備えたオペレーターに依存する従来の方法を回避
しながら、矩形断面シールド機の姿勢修正を容易かつ確
実に行うことが可能になる。
機の姿勢修正装置の概略構成及び作用を示す斜視図であ
る。
機の姿勢修正装置の概略構成及び作用を示す斜視図であ
る。
い) A…回転モーメント B…回転モーメント C…上昇力 D…上昇力
Claims (1)
- 【請求項1】シールド本体の矩形断面における短辺に係
る両端部として構成されるとともに、カッター、カッタ
ー駆動機構、排土機構その他の掘削に資する部分を含ま
ない部材として構成される左右一対のウイングブロック
を含むものの姿勢修正装置であって、 前記各ウイングブロックは、掘進方向の後側部が上下一
対の傾動ジャッキであって中折れ機構を備える場合にお
ける中折れジャッキとして兼用されるものを除くものに
連結されて前記短辺方向で傾動自在であり、傾斜時に前
記矩形断面における長辺に係る面にて前方向からの土圧
を受けて該シールド本体の姿勢を修正するものであるこ
とを特徴とする、 矩形断面シールド機の姿勢修正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23367299A JP3326605B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 矩形断面シールド機の姿勢修正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23367299A JP3326605B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 矩形断面シールド機の姿勢修正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001055886A JP2001055886A (ja) | 2001-02-27 |
JP3326605B2 true JP3326605B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=16958734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23367299A Expired - Fee Related JP3326605B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 矩形断面シールド機の姿勢修正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3326605B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105464672B (zh) * | 2015-12-21 | 2018-03-02 | 江苏凯宫隧道机械有限公司 | 土压平衡盾构机用主动铰接装置 |
-
1999
- 1999-08-20 JP JP23367299A patent/JP3326605B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001055886A (ja) | 2001-02-27 |
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