JP2802580B2 - 急曲線用中折れシールド掘進機 - Google Patents

急曲線用中折れシールド掘進機

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JP2802580B2
JP2802580B2 JP5331352A JP33135293A JP2802580B2 JP 2802580 B2 JP2802580 B2 JP 2802580B2 JP 5331352 A JP5331352 A JP 5331352A JP 33135293 A JP33135293 A JP 33135293A JP 2802580 B2 JP2802580 B2 JP 2802580B2
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JP
Japan
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jack
shield excavator
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shield
bent
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JP5331352A
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弘一郎 中村
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Exeo Group Inc
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Kyowa Exeo Corp
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル施工のシール
ド工法で使用する急曲線用中折れシールド掘進機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シールド工法において、交通対策
や経済的理由により立坑を築造する個所を最小限として
いる。その結果、シールド掘進機が交差点を直角に曲が
る等の曲率の小さい急曲線施工が多くなってきた。
【0003】カーブ施工に関してはコピーカッターやオ
ーバカッタを使用して余掘りによる方法もあるが、余掘
りによるボイドを最小限にしたものとして中折れシール
ド掘進機の使用が挙げられる。
【0004】従来の中折れシールド掘進機を図5に示す
と、シールド掘進機1を前胴部2と後胴部3とに分割
し、これら前胴部2の後端と後胴部3の前端とを遊嵌す
るとともに、シールド掘進機1の内部側で前胴部2と後
胴部3とを方向修正用ジャッキ4で連結してなる。
【0005】この方向修正用ジャッキ4はシールド掘進
機1の周方向で適宜間隔で複数個が配置され、曲げよう
とする方向の方向修正用ジャッキ4は縮小状態とし、反
対側の方向修正用ジャッキ4を伸長すれば、後胴部3に
対して前胴部2は屈曲状態となるので、この前胴部2の
カッターヘッド5の掘進はカーブを描く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような中折れシー
ルド掘進機で、屈曲角を大きな角度にするには前胴部2
の後端と後胴部3の前端とを遊嵌するのにかなりの隙間
を持たせる必要があるが、その結果、土砂や地下水等の
侵入に対処できない。また、かかる隙間を少なくすると
屈曲角に限界があり、急曲線での屈曲は限られている。
【0007】これに対して屈曲部を2つ設ける三折式シ
ールド掘進機も検討されるが、構造が複雑となることや
製作費が高くなる欠点がある。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、シールド掘進機全体の水密構造を保持しながら、曲
率の著しい小さい急曲線でも施工可能な簡易構造の急曲
線用中折れシールド掘進機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、シールド掘進機を前胴部、中胴部、後胴部の
3つに分割し、中胴部は外周を球面体としてこれに前胴
部後端と後胴部前端を嵌合させ、中胴部に内側にブラケ
ットを一体的に形成し、このブラケットに設けるテレス
コピック式ジャッキによる方向修正用ジャッキの端部を
軸着することで前胴部と後胴部とを方向修正用ジャッキ
を介して連結し、かつ、これらブラケットおよび方向修
正用ジャッキは上下左右に計4個を設け、その間の位置
に推進ジャッキを配置したことを要旨とするものであ
る。
【0010】
【作用】本発明によれば、前胴部と後胴部とは外周を球
面体とした中胴部を介して屈曲するので、シールド掘進
機が全体に3分割されることに加えて、中胴部が屈曲軸
となり、隙間を生じることなく、従来の2倍の屈曲角が
確保できる。
【0011】さらに、方向修正用ジャッキにはテレスコ
ピック式ジャッキを使用することで伸長するジャッキと
これに対向して縮小するジャッキとのジャッキ長が著し
く異なるようにし、より急角な屈曲に対応できるように
なる。
【0012】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の急曲線用中折れシールド掘進
機の直線施工時の縦断側面図、図2は曲線施工時の縦断
側面図である。
【0013】本発明は、シールド掘進機1を前胴部2と
中胴部6と後胴部3との3つに分割し、中胴部6は外周
を球面体7としてこれに前胴部2の後端と後胴部3の前
端を嵌合させた。図中5はカッターヘッドである。
【0014】また、これら前胴部2と後胴部3とは端部
を軸着する方向修正用ジャッキ4で連結するが、この方
向修正用ジャッキ4には多段ロッドのテレスコピック式
ジャッキを使用し、図3に示すように該方向修正用ジャ
ッキ4は上下左右に計4本を設けるものとする。この図
3中、8は方向修正用ジャッキ4のブラケットであり、
これは中胴部6に内側に一体的に形成する。9は推進ジ
ャッキ(シールドジャッキ)で、図示の例では計12本
を配置した。
【0015】図4にシールド掘進機1の他の装置関係を
示すと、10はカッタ駆動油圧モータ、11は軸受け、
12はエレクター旋回油圧モータ12a、エレクター旋
回リング12b、およびエレクターヘッド12cからな
るセグメントエレクターなどである。13はセグメント
である。
【0016】前記中胴部6の内側では球面軸受け14を
設け、推進ジャッキ9はこの球面軸受け14で傾倒可能
に保持する。このように球面軸受け14で推進ジャッキ
9を保持することで、屈曲時の推進ジャッキ9の傾きを
吸収することができる。
【0017】また、前記セグメントエレクー12はこれ
を推進ジャッキ9に設けて後胴部3に対してスライド可
能なものとする。なお、セグメントエレクー12の取付
けに際し、必要に応じてスライド用の摺動ジャッキを組
み込むようにしてもよい。
【0018】直線施工時(ノーマル状態)に対して急曲
線施工時にはセグメント幅が極端に小さくなり、セグメ
ントの中心位置が後方にずれる。前記のようにセグメン
トエレクター12を推進ジャッキ9に一体的に設けるこ
とで、スライド可能としてこのようなずれに対処できる
ようにした。
【0019】次に使用法および動作について説明する。
直線施工時は図1に示すように方向修正用ジャッキ4は
4本とも均等な長さに伸ばされており、通常のシールド
掘進機1と同様の使用となる。
【0020】曲線施工時には図2に示すように、方向修
正用ジャッキ4のうち、シールド掘進機1を曲げようと
する方向の方向修正用ジャッキ4は縮小状態とし、反対
側の方向修正用ジャッキ4を伸長する。この場合、方向
修正用ジャッキ4はテレスコピック式ジャッキなので伸
長するジャッキとこれに対向して縮小するジャッキとの
ジャッキ長を著しく異ならせ、より急角な屈曲に対応で
きる。この図2に屈曲角の一例を示すが、10゜×2個
所程度の軸の傾きがえられる。
【0021】そして、前胴部2と後胴部3とは外周を球
面体とした中胴部6を介して屈曲するので、シールド掘
進機が全体に3分割されることに加えて、この中胴部6
が屈曲軸となり、隙間を生じることなく、従来の2倍の
屈曲角が確保できる。
【0022】また、曲線施工では図4の下半部に示すよ
うに内側部分のセグメント13の幅が極端に小さくな
り、セグメントの中心位置が後方にずれる。そこで、推
進ジャッキ9でセグメントエレクター12を後方にスラ
イドさせて、かかるずれに対処できるようにする。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明の急曲線用中折
れシールド掘進機は、シールド掘進機全体の水密構造を
保持しながら、曲率が従来の1/2程度の著しい小さい
急曲線でも施工可能なもので、しかも簡易構造の安価に
製作できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の急曲線用中折れシールド掘進機の直線
施工時の縦断側面図である。
【図2】本発明の急曲線用中折れシールド掘進機の曲線
施工時の縦断側面図である。
【図3】図4のA−A線断面図である。
【図4】本発明の急曲線用中折れシールド掘進機の直線
施工時の他の部分の縦断側面図である。
【図5】従来例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…シールド掘進機 2…前胴部 3…後胴部 4…方向修正用
ジャッキ 5…カッターヘッド 6…中胴部 7…球面体 8…ブラケット 9…推進ジャッキ 10…カッタ駆動
油圧モータ 11…軸受け 12…セグメン
トエレクター 12a…エレクター旋回油圧モータ 12b…エレク
ター旋回リング 12c…エレクターヘッド 13…セグメン
ト 14…球面軸受け

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機を前胴部、中胴部、後胴
    部の3つに分割し、中胴部は外周を球面体としてこれに
    前胴部後端と後胴部前端を嵌合させ、中胴部に内側にブ
    ラケットを一体的に形成し、このブラケットに設けるテ
    レスコピック式ジャッキによる方向修正用ジャッキの端
    部を軸着することで前胴部と後胴部とを方向修正用ジャ
    ッキを介して連結し、かつ、これらブラケットおよび方
    向修正用ジャッキは上下左右に計4個を設け、その間の
    位置に推進ジャッキを配置したことを特徴とする急曲線
    用中折れシールド掘進機。
JP5331352A 1993-12-27 1993-12-27 急曲線用中折れシールド掘進機 Expired - Lifetime JP2802580B2 (ja)

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JPH07189584A JPH07189584A (ja) 1995-07-28
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104314581A (zh) * 2014-09-15 2015-01-28 上海盾构设计试验研究中心有限公司 用于矩形掘进机姿态调整的球形铰接纠偏装置
CN110529124B (zh) * 2019-08-29 2021-04-27 上海隧道工程有限公司 用于盾构机的铰接装置及其使用方法

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JP2529636Y2 (ja) * 1991-07-15 1997-03-19 東京都 シールド機のローリング修正装置
JP2581848Y2 (ja) * 1991-09-25 1998-09-24 株式会社小松製作所 シールド掘進機

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