JP3325943B2 - 改竄防止用印字シート - Google Patents
改竄防止用印字シートInfo
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Description
に、各種チケット、商品券、株券、保護預かり証等に利
用して好適な、視覚的に容易に印字情報の改竄を識別し
得る印字シートに関する。
印字像定着層を設け、この印字像定着層にトナーを用い
て印字するのが一般的である。ところが従来、トナーの
定着性が高く、安定した印字像定着剤層は存在せず、種
々の改良が試みられているものの、未だ十分に満足し得
る印字像定着層は提案されていない。このようなトナー
の定着性の悪さのために、印字像定着層に定着したトナ
ーによる印字部分を、シートを損傷することなく削り取
ることは、さほど困難な作業ではない。
は、印字シートに所定情報を印字して作成した各種チケ
ット、商品券、株券、保護預かり証等の金額をはじめと
する印字部分を削り取り、この削り取った部分に新たに
数字や文字を書いて、各種チケット、商品券、株券、保
護預かり証等が改竄される虞がある。ところが、この改
竄を視覚的に識別するには、熟練者の注意深い観察が必
要なため、迅速な処理が要求される使用現場で、改竄を
発見することは極めて困難だという不都合があった。
容易に改竄の有無を識別可能な印字シートを提供するこ
とを目的とする。
シートの少なくとも一面の所定部分に、アンダーコート
層をトナーを用いて設けたうえ、ここに所望の情報をト
ナーを用いて印字し、あるいは所望の情報をトナーを用
いて印字したうえ、ここにオーバーコート層をトナーを
用いて設け、前記各コート層用のトナーは、前記情報印
字用のトナーを識別し得るトナーを用いたものである。
前記アンダーコート層またはオーバーコート層を形成す
るトナーは、例えば、印字用のトナーよりも色の濃度の
薄いものや透明なものを用いればよい。
御剤、離型剤からなり、磁性トナーにおいては磁性粉を
含有してなるものである。本発明においては、これらト
ナーを用いればよいものであり、情報印字用のトナーと
アンダーコート層用、あるいはオーバーコート層用のト
ナーとの着色剤の色剤を異ならせたり、アンダーコート
層用、あるいはオーバーコート層用のトナーの成分から
色剤を取り除いて形成すれはよい。要は、情報印字用ト
ナーが、アンダーコート層、あるいはオーバーコート層
に対して識別可能である限り、着色剤は任意に選定でき
る。
なるので、互いの結合が強固であり、印字した情報のみ
を削り取ることは困難で、無理に削り取った場合には、
コート層をも削り取ることとなり、このコート層の性質
に応じてその部分の色が薄くなったり、変色したりす
る。これによって、改竄の有無を視覚的に容易、かつ迅
速に識別し得る。
図面に基づき詳細に説明する。ここにおいて、図1は第
1実施例を示し、印字シートの概略的な断面図、図2は
同じく改竄状態を示す概略的な部分拡大断面図、図3は
第2実施例を示し、印字シートの概略的な断面図、図4
は同じく改竄状態を示す概略的な部分拡大断面図であ
る。
を説明する。図1に示すように、印字シート1は、紙製
のシート基材2の表面の所定部分にノンインパクトプリ
ンタによってトナーをベタ状に印字してなるアンダーコ
ート層3が設けられ、このアンダーコート層3の上に、
所定の文字情報4が同一のノンインパクトプリンタを用
いて、異なるトナーで印字されている。
ー及び文字情報4を印字するためのトナーは、一般的ト
ナーから適宜選択して用いればよく、電子写真記録方
式、正殿記録方式、あるいは磁気記録方式により、可視
像を形成するための色剤として用いられるトナーであれ
ば何れのものでも利用可能である。また、トナーの定着
方式に関しても熱定着方式、圧定着方式、溶剤定着方式
の何れを採用してもよい。そして、前記両トナーは、同
一の記録方式、同一の定着方式により得られる印字像を
形成できるものであれば充分な効果を挙げられるが、特
に、同一機種のプリンターで使用可能なトナーであれば
より好適である。 一
ンダーコート層3とを、共にトナーによって形成したの
で、互いに強固に結合しており、前記文字情報4を前記
アンダーコート層3から削り取ることは困難である。そ
して、これを無理に削り取ると、図2に示すように、ア
ンダーコート層3も一緒に削り取られてしまうので、こ
の削り取った部分のアンダーコート層3の色合いが薄く
なる等により、改竄されたことが分かる。
もので、図3に示すように、印字シート11は、紙製の
シート基材12の表面の所定部分に文字情報14をノン
インパクトプリンタを用いてトナーで印字した上に、同
一のノンインパクトプリンタによって異なるトナーをベ
タ状に印字してなるオーバーコート層13を設けたもの
である。
オーバーコート層13を形成するためのトナーは、第1
実施例と同様に選択すればよい。
バーコート層13とを、共にトナーによって形成したの
で、互いに強固に結合しており、しかもオーバーコート
層13が前記文字情報14を被覆しているので、前記文
字情報14を削り取ることは困難である。そして、これ
を無理に削り取ると、図4に示すように、オーバーコー
ト層13も一緒に削り取られるので、この部分のオーバ
ーコート層13が存在しない状態となり、場合によって
はシート基材12も破損するので改竄されたことが分か
る。
れるものではなく、例えばシート基材2,12の材質
は、紙のほか、プラスチックフィルムや合成紙、紙とプ
ラスチックシートの積層シート等、印字可能な種々の材
質から適宜選択して使用することができる。また、アン
ダーコート層3やオーバーコート層13のトナーに蛍光
剤を加えてもよく、この場合は削り取った部分の発光が
弱くなったり、全く発光しなくなることによって、改竄
を認識できる。さらに、前記アンダーコート層3や前記
オーバーコート層13のトナーは透明であってもよく、
この場合にも削り取った部分と他の部分との相違を視覚
的に識別することにより、改竄の有無を認識できる。さ
らにまた、本発明を他の改竄防止技術と組み合わせて使
用することも可能である。
本発明によれば、印字した情報とコート層は、ともにト
ナーからなるので、互いの結合が強固であり、印字した
情報のみを削り取ることは困難で、無理に削り取った場
合には、コート層をも削り取ることになり、このコート
層の性質に応じてその部分の色が薄くなったり、変色し
たりすることによって、改竄の有無を視覚的に容易、か
つ迅速に識別することができ、ひいては改竄防止に貢献
できるという効果を奏することができる。
図。
図。
図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】シートの少なくとも一面の所定部分に、ア
ンダーコート層をトナーを用いて設けたうえ、ここに所
望の情報をトナーを用いて印字し、あるいは所望の情報
をトナーを用いて印字したうえ、ここにオーバーコート
層をトナーを用いて設け、前記各コート層用のトナー
は、前記情報印字用のトナーを識別し得るトナーを用い
たことを特徴とする改竄防止用印字シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03411393A JP3325943B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 改竄防止用印字シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03411393A JP3325943B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 改竄防止用印字シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227190A JPH06227190A (ja) | 1994-08-16 |
JP3325943B2 true JP3325943B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=12405217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03411393A Expired - Fee Related JP3325943B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 改竄防止用印字シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3325943B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2548677C (en) * | 2003-12-11 | 2009-10-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image, recording method, information recognition method, and information recognition system |
JP2010105250A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Kalbas Japan Ltd | 書類の真贋判定方法 |
JP5320057B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-10-23 | 株式会社Kalbas | 偽造防止用紙 |
JP2012071551A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Toppan Forms Co Ltd | トナー印字用偽造防止シート |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP03411393A patent/JP3325943B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06227190A (ja) | 1994-08-16 |
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