JP2001353989A - 偽造防止性定期乗車券記録媒体及び定期乗車券 - Google Patents

偽造防止性定期乗車券記録媒体及び定期乗車券

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JP2001353989A
JP2001353989A JP2000178124A JP2000178124A JP2001353989A JP 2001353989 A JP2001353989 A JP 2001353989A JP 2000178124 A JP2000178124 A JP 2000178124A JP 2000178124 A JP2000178124 A JP 2000178124A JP 2001353989 A JP2001353989 A JP 2001353989A
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Nobuaki Wakamatsu
伸明 若松
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽造物であることが肉眼で容易に判別でき、
しかもコスト上の問題もなく、偽造防止が困難である定
期券媒体及び定期券を提供すること。 【解決手段】 基材と、該基材上に形成された熱溶融性
インキ受像層とからなり、該受像層が電子写真複写機に
よって再現されない低濃度に着色されていることを特徴
とする定期券媒体、及び該媒体のインキ受像層の面に任
意の情報が形成されている定期券。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止性定期乗
車券記録媒体(以下本発明では単に「定期券媒体」と省
略する)及び定期乗車券(以下本発明では単に「定期
券」と省略する)に関し、更に詳しくはカラー複写機等
によって偽造された場合、その真贋が肉眼で容易に判別
できる定期券媒体及び定期券に関する。
【0002】
【従来の技術】各種交通機関の定期券は、プラスチック
シートや紙等の基材の裏面に磁気記録層を設け、表面に
は乗車駅、降車駅、有効期間、料金等の各種情報が記録
されている。これらの各種情報のうち多くは個別情報で
あるため、定期券の発売においては、磁気記録層に必要
事項を記録されるとともに、表面には、簡便な印字装置
である熱溶融型熱転写装置により各種個別情報が記載さ
れる。又、これらの表面の記録面は多くの場合、各種地
紋等が記録され、偽造が困難であるように工夫されてい
る。
【0003】しかしながら、最近のカラー複写機の精度
向上により、表面の各種情報は容易に複写により偽造す
ることができる。又、偽造防止のために、容易に同一デ
ザインを形成できない透明型又は反射型ホログラム等を
貼着する方法等やパール印刷層を設ける等の多数の方法
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の偽造防止方法では、多くの工夫がなされているもの
の、例えば、非常に多く使用され且つ使い捨てにされる
定期券には、前記ホログラム等を利用することはコスト
上の問題があり、一方、パール印刷層を設ける方法で
は、複写によって偽造定期券の光沢感は失われるもの
の、全体の色調は原稿に近い色が再現されてしまい、肉
眼では簡単に識別できず、見逃される場合が多い。
【0005】従って本発明の目的は、偽造物であること
が肉眼で容易に判別でき、しかもコスト上の問題もな
く、偽造防止が困難である定期券媒体及び定期券を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材と、該基材
上に形成された熱溶融性インキ受像層とからなり、該受
像層が電子写真複写機によって再現されない低濃度に着
色されていることを特徴とする定期券媒体、及び該媒体
のインキ受像層の面に任意の情報が形成されている定期
券を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳しく説明する。図1は、本発明の定期券
媒体Aを説明する断面図である。図1に図解的に示すよ
うに、本発明の定期券媒体Aは、基材1と、該基材1上
に形成されたインキ受像層2とからなり、該受像層2が
電子写真複写機によって再現されない低濃度に着色され
ていることを特徴としている。
【0008】上記構成とすることにより、該定期券媒体
Aをカラー複写機を用いて複写すると、現在までの複写
機では薄い着色は再現が不能又は困難であるので、複写
物には、定期券に記録された各種情報はそのまま複写さ
れるが、インキ受像層が露出している面は白色又は原稿
とは異なる色相に複写される。従って偽造された定期券
は、正規の定期券とは異なり、地色が明瞭に異なるので
容易に偽造物であることが肉眼で観察される。
【0009】上記本発明の定期券媒体Aにおける基材1
は、従来の定期券に使用されている基材と同様であり、
例えば、上質紙、OCR紙、ノーカーボン紙、アート紙
等の紙、塩化ビニル樹脂、PET等のポリエステル、ポ
リプロピレン、セロファン、セルロースアセテート、ポ
リカーボネート、アクリル樹脂等のプラスチックフィル
ムやシート等が好適に用いられる。基材1の厚みは、全
体の剛度が適当に保たれる厚みであればよく、例えば、
PET(ポリエチレンテレフタレート)の場合には、約
0.19〜0.26mm程度である。サイズに関して
は、特に限定はなく、本来の定期券と同一サイズでもよ
く、後に定期券サイズに裁断する場合には、定期券サイ
ズの複数倍の大きさでもよい。勿論、図示していない
が、該基材1の裏面の磁気層の面には種々の情報や絵柄
が印刷されていてもよい。
【0010】上記基材1の一方の面に設けるインキ受像
層は、基材1の表面を調整するとともに、熱溶融型熱転
写インキの定着を良好にする層であり、通常、ポリエス
テル樹脂やアクリル樹脂等の接着性の良好な樹脂の溶液
を基材1の表面に塗布及び乾燥して形成されている。通
常その厚みは1〜5μm程度である。
【0011】図1に示す実施形態では、かかるインキ受
像層の形成に際し、前記樹脂溶液に少量の着色剤を加え
て、着色したインキ受像層とする。本発明では、この際
の着色濃度を、電子写真方式の複写機において感光体が
感応する以下の濃度とする。このような濃度は、人間の
肉眼による色の検知能力が、複写機の検知能力よりも著
しく優れていることから可能となる。現実には、種々の
着色濃度の試験片を作成し、複写機が検知し得ない濃度
を決めることができる。
【0012】図2に示す実施形態は、基材1とインキ受
像層との間に上記と同様な淡色の着色層2’を設けた例
であり、前記図1に示す実施形態と同様な着色濃度を有
し、同様な結果となる。しかしながら、製造工程数を考
慮した場合、前記図1に示す実施形態は従来の製造工程
を何等変更することがないので最も好ましい。
【0013】上記着色に使用する着色剤としては、有彩
色顔料、染料、蛍光染料、分散染料等の何れの着色剤で
もよい。着色剤の濃度は、それぞれ使用する着色剤の発
色力が異なるので、一概には規定できないが、例えば、
インキ受像層の0.001〜0.1重量%の範囲で、且
つ複写機が感応しない濃度とする。このような淡色とす
ることにより、例えば、淡青緑色は白色に、淡紅色はピ
ンク色に、そしてピンク色は紫色又は赤色に複写され
る。
【0014】図3は、本発明の別の実施形態を図解的に
示す図であり、図1の実施形態において、インキ受像層
2の面に地紋3を形成したものである。この際、地紋3
の色相は如何なるものでもよいが、地紋3がその下のイ
ンキ受像層2を完全に隠蔽しないことが好ましい。上記
地紋3が黒色インキで形成され、且つ地紋3がインキ受
像層2の表面の30%程度を隠蔽している場合、この定
期券媒体Aをカラー複写機により複写すると、複写物は
白色又は原稿とは異なる色相をバックグラウンドとして
地紋3が複写された状態となり、複写物が偽造物である
ことが容易に判別できる。
【0015】図4は、本発明の定期券を図解的に説明す
る図であり、図3に示す定期券媒体Aのインキ受像層2
の表面に、例えば、乗降駅名、有効期限、絵柄、その他
の各種情報がグラビア印刷や熱溶融型熱転写装置で印刷
形成されている。このような定期券をカラー複写機によ
り複写すると、上記各種情報や絵柄はその通りに複写さ
れるものの、これらの情報のバックグラウンドは白色又
は原稿とは異なる色相に複写される。従って偽造物は直
ちに肉眼で判別される。
【0016】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。 実施例1 厚み0.19mmのA4版の白色PETシートの表面に
下記組成の淡青色インキをグラビア印刷法によりベタ印
刷し、インキ受像層(固形分塗布量4g/m2)を設け
て本発明の定期券媒体を得た。淡青緑色インキ組成 :ザ・インクテック(株)製 カラ
ーコピー偽造防止インキ RLプライマー 400重量部 XEL硬化剤D 20重量部 MEK 65重量部 トルエン 65重量部 AF−WAX307 9重量部 着色インキ緑 5重量部
【0017】このようにして得られた定期券媒体のイン
キ受像層の表面に、グラビア印刷により共通情報を印刷
形成し、次いでこの基材を定期券サイズに裁断し、その
1枚に熱溶融型転写シートを用いて、乗車駅名、降車駅
名、有効期限等の個別情報を印刷して、本発明の定期券
(見本)とした。
【0018】比較例1 上記実施例1においてインキ受像層を着色しなかったこ
とを除いて実施例1と同様にして比較例の定期券(見
本)を作成した。上記実施例及び比較例の定期券をフル
カラー複写機(商品名 ピクセルDIO.S カラーレ
ーザーコピー700 キヤノン(株)製)にて画像形成
面を複写したところ、本発明の場合には、各種情報はそ
のまま複写されたが、各種情報が印刷されていない領域
は白色に複写されてしていた。一方、比較例の場合の複
写物は肉眼では原稿と殆ど見分けがつかない程度に正確
に複写されていた。
【0019】実施例2 実施例1における淡青緑インキ組成における着色インキ
緑に代えて、同量の着色インキ紅を用いた以外は、実施
例1と同様にして定期券を作成し、同様に複写したとこ
ろ、紅色はピンク色に複写された。 実施例3 実施例1における淡青緑インキ組成における着色インキ
緑に代えて、同量の着色インキピンクを用いた以外は、
実施例1と同様にして定期券を作成し、同様に複写した
ところ、ピンク色は紫色に複写された。
【0020】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、偽造物であ
ることが肉眼で容易に判別でき、しかもコスト上の問題
もなく、偽造防止が困難である定期券媒体及び定期券が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の定期券媒体の断面図を図解的に説明
する図。
【図2】 本発明の別の実施形態の定期券媒体の断面図
を図解的に説明する図。
【図3】 本発明の別の実施形態の定期券媒体の断面図
を図解的に説明する図。
【図4】 本発明の定期券の断面図を図解的に説明する
図。
【符号の説明】
1:基材 2:インキ受像層 2’:着色層 3:地紋 4:インキ画像

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、該基材上に形成された熱溶融性
    インキ受像層とからなり、該受像層が電子写真複写機に
    よって再現されない低濃度に着色されていることを特徴
    とする偽造防止性定期乗車券記録媒体。
  2. 【請求項2】 基材と、該基材上に形成された透明熱溶
    融性インキ受像層とからなり、上記基材と上記インキ受
    像層との間に電子写真複写機によって再現されない低濃
    度に着色された層を設けたことを特徴とする偽造防止性
    定期乗車券記録媒体。
  3. 【請求項3】 基材の表面又はインキ受像層の表面に地
    紋等の模様が形成されている請求項1〜2の何れか1項
    に記載の偽造防止性定期乗車券記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の偽造
    防止性定期乗車券記録媒体のインキ受像層に、熱溶融型
    転写シートを用いて必要な事項が印刷されていることを
    特徴とする定期乗車券。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004000967A (ja) * 2002-05-16 2004-01-08 Agfa Gevaert Nv 改良された情報の担体及びidカード
JP2017071083A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 大日本印刷株式会社 隠蔽カード

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JP4544833B2 (ja) * 2002-05-16 2010-09-15 アグフア−ゲヴエルト,ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 改良された情報の担体及びidカード
JP2017071083A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 大日本印刷株式会社 隠蔽カード

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