JPH06171200A - 印字用シート - Google Patents
印字用シートInfo
- Publication number
- JPH06171200A JPH06171200A JP43A JP35193692A JPH06171200A JP H06171200 A JPH06171200 A JP H06171200A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35193692 A JP35193692 A JP 35193692A JP H06171200 A JPH06171200 A JP H06171200A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 印字部分を削り取り、新たに文字や数字を書
いて改竄した場合に、この改竄を視覚的に容易に識別で
きる、商品券や株券等に適用して好適な印字用シート。 【構成】 印字用シートは、シート基材２の表面に印字
像定着層３を設け、さらに蛍光剤層４を積層形成して構
成し、表面側に金額情報８等を印字して商品券９とす
る。商品券９の印字部分である金額情報８の数字を削り
取って、新たな数字を書き込むと、この書き込んだ部分
は、真正な数字を削り取った際に、蛍光剤層４も一緒に
削り取られるので、蛍光剤の量が他の部分よりも少なく
なり、発光量が少なくなるから、この発光量の比較によ
って書き込んだ部分が改竄されたことを、視覚的に容
易、かつ迅速に識別できる。
いて改竄した場合に、この改竄を視覚的に容易に識別で
きる、商品券や株券等に適用して好適な印字用シート。 【構成】 印字用シートは、シート基材２の表面に印字
像定着層３を設け、さらに蛍光剤層４を積層形成して構
成し、表面側に金額情報８等を印字して商品券９とす
る。商品券９の印字部分である金額情報８の数字を削り
取って、新たな数字を書き込むと、この書き込んだ部分
は、真正な数字を削り取った際に、蛍光剤層４も一緒に
削り取られるので、蛍光剤の量が他の部分よりも少なく
なり、発光量が少なくなるから、この発光量の比較によ
って書き込んだ部分が改竄されたことを、視覚的に容
易、かつ迅速に識別できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、印字用シートに関し、
特に、各種チケット、商品券、株券、保護預かり証等に
利用して好適な、視覚的に容易に印字情報の改竄を識別
し得る印字用シートに関する。
特に、各種チケット、商品券、株券、保護預かり証等に
利用して好適な、視覚的に容易に印字情報の改竄を識別
し得る印字用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の印字用シートにおいては、シート
に印字像定着層を設け、この印字像定着層にトナーを用
いて印字するのが一般的である。ところが従来、トナー
の定着性が高く、安定した印字像定着剤層は存在せず、
種々の改良が試みられているものの、未だ十分に満足し
得る印字像定着層は提案されていない。このようなトナ
ーの定着性の悪さのために、印字像定着層に定着したト
ナーによる印字部分を、シート基材を損傷することなく
削り取ることは、さほど困難な作業ではない。
に印字像定着層を設け、この印字像定着層にトナーを用
いて印字するのが一般的である。ところが従来、トナー
の定着性が高く、安定した印字像定着剤層は存在せず、
種々の改良が試みられているものの、未だ十分に満足し
得る印字像定着層は提案されていない。このようなトナ
ーの定着性の悪さのために、印字像定着層に定着したト
ナーによる印字部分を、シート基材を損傷することなく
削り取ることは、さほど困難な作業ではない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このため従来にあって
は、印字用シートに所定情報を印字して作成した各種チ
ケット、商品券、株券、保護預かり証等の金額をはじめ
とする印字部分を削り取り、この削り取った部分に新た
に数字や文字を書いて、各種チケット、商品券、株券、
保護預かり証等が改竄される虞がある。ところが、この
改竄を視覚的に識別するには、熟練者の注意深い観察が
必要なため、迅速な処理が要求される使用現場で、改竄
を発見することは極めて困難だという不都合があった。
は、印字用シートに所定情報を印字して作成した各種チ
ケット、商品券、株券、保護預かり証等の金額をはじめ
とする印字部分を削り取り、この削り取った部分に新た
に数字や文字を書いて、各種チケット、商品券、株券、
保護預かり証等が改竄される虞がある。ところが、この
改竄を視覚的に識別するには、熟練者の注意深い観察が
必要なため、迅速な処理が要求される使用現場で、改竄
を発見することは極めて困難だという不都合があった。
【０００４】本発明は、この不都合を解消し、視覚的に
容易に改竄の有無を識別可能な印字用シートを提供する
ことを目的とする。
容易に改竄の有無を識別可能な印字用シートを提供する
ことを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の印字用シート
は、シート基材の少なくとも一面の全部もしくは一部
に、印字像定着層を設け、この印字像定着層の少なくと
も一部に着色剤および／または蛍光剤を用いた加工処理
を施したものである。印字像定着層に施す加工処理は、
この印字像定着層自体に着色剤および／または蛍光剤を
添加してもよいし、この印字像定着層に着色剤および／
または蛍光剤の層を積層して行うものでもよい。
は、シート基材の少なくとも一面の全部もしくは一部
に、印字像定着層を設け、この印字像定着層の少なくと
も一部に着色剤および／または蛍光剤を用いた加工処理
を施したものである。印字像定着層に施す加工処理は、
この印字像定着層自体に着色剤および／または蛍光剤を
添加してもよいし、この印字像定着層に着色剤および／
または蛍光剤の層を積層して行うものでもよい。
【０００６】
【作用】印字像定着層に定着したトナーによる印字部分
を削り取ると、着色剤および／または蛍光剤も一緒に削
り取られるので、着色剤が削り取られた場合は、その部
分の色が薄くなったり、無色になり、蛍光剤が削り取ら
れた場合は、その部分の発光が弱くなったり、発光しな
くなる。これによって、改竄の有無を視覚的に容易、か
つ迅速に識別し得る。
を削り取ると、着色剤および／または蛍光剤も一緒に削
り取られるので、着色剤が削り取られた場合は、その部
分の色が薄くなったり、無色になり、蛍光剤が削り取ら
れた場合は、その部分の発光が弱くなったり、発光しな
くなる。これによって、改竄の有無を視覚的に容易、か
つ迅速に識別し得る。
【０００７】
【実施例】以下、本発明を商品券に適用した場合の好適
な実施例について、添付図面に基づき詳細に説明する。
ここにおいて、図１は第１実施例を示し、印字用シート
である印字前の商品券の概略的な断面図、図２は同じく
印字状態を示す概略的な平面図、図３は図２のＡ−Ａ線
断面図、図４は同じく改竄状態を示す概略的な部分拡大
断面図、図５は第２実施例を示す印字用シートの概略的
な断面図である。
な実施例について、添付図面に基づき詳細に説明する。
ここにおいて、図１は第１実施例を示し、印字用シート
である印字前の商品券の概略的な断面図、図２は同じく
印字状態を示す概略的な平面図、図３は図２のＡ−Ａ線
断面図、図４は同じく改竄状態を示す概略的な部分拡大
断面図、図５は第２実施例を示す印字用シートの概略的
な断面図である。
【０００８】まず、図１〜図４に基づいて第１実施例を
説明する。図１に示したように、商品券となるべき印字
用シート１は、紙製のシート基材２の表面に全面的に印
字像定着層３が設けられ、印字像定着層３の上に、蛍光
剤層４が積層形成されている。また、図２で理解できる
ように、印字用シート１は金額記入欄５を備えている。
説明する。図１に示したように、商品券となるべき印字
用シート１は、紙製のシート基材２の表面に全面的に印
字像定着層３が設けられ、印字像定着層３の上に、蛍光
剤層４が積層形成されている。また、図２で理解できる
ように、印字用シート１は金額記入欄５を備えている。
【０００９】印字像定着層３は、微細シリカ粉末５０〜
９５乾燥重量％とバインダー５〜５０乾燥重量％とから
なる組成物を塗工して形成され、好ましい配合割合は、
水中に２０％の固形分で分散する微細シリカ粉末の約２
５〜４５％、バインダーとして１０％溶液中の部分加水
分解ポリビニルアルコール５〜５０％、及び水約２５〜
４５％である。より具体的には、微細シリカ粉末として
Ｃａｂｏ Ｓｐｅｒｓｅ Ｓ−１０９（商品名）を３
５．９５％、バインダーとして１０％ Ｖｉｎｏｌ ５
４０（商品名）を２８．１０％、及び水を３５．９５％
の配合割合で組成物を調製し、塗工重量を０．４〜２．
８ｇ／ｍ2 、例えば１．１ｇ／ｍ2 ／面で塗工して形成
する。この組成物のシート基材２面への塗工は、フレキ
ソ、グラビア、リバースロール、エアナイフ等の従来用
いられている一般的な方法で行うことができる。
９５乾燥重量％とバインダー５〜５０乾燥重量％とから
なる組成物を塗工して形成され、好ましい配合割合は、
水中に２０％の固形分で分散する微細シリカ粉末の約２
５〜４５％、バインダーとして１０％溶液中の部分加水
分解ポリビニルアルコール５〜５０％、及び水約２５〜
４５％である。より具体的には、微細シリカ粉末として
Ｃａｂｏ Ｓｐｅｒｓｅ Ｓ−１０９（商品名）を３
５．９５％、バインダーとして１０％ Ｖｉｎｏｌ ５
４０（商品名）を２８．１０％、及び水を３５．９５％
の配合割合で組成物を調製し、塗工重量を０．４〜２．
８ｇ／ｍ2 、例えば１．１ｇ／ｍ2 ／面で塗工して形成
する。この組成物のシート基材２面への塗工は、フレキ
ソ、グラビア、リバースロール、エアナイフ等の従来用
いられている一般的な方法で行うことができる。
【００１０】また、蛍光剤層４は、Ｚｎ2 ＳｉＯ4 ／Ｍ
ｎ，ＣａＷＯ4 ，ＣａＷＯ4 ／Ｐｂ，ＺｎＳ／Ｃｕから
選択した蛍光物質をベタ印刷や網点印刷により形成す
る。そして、両層４，５を合わせた積層部分の厚さは、
５〜１０μｍが好ましい。
ｎ，ＣａＷＯ4 ，ＣａＷＯ4 ／Ｐｂ，ＺｎＳ／Ｃｕから
選択した蛍光物質をベタ印刷や網点印刷により形成す
る。そして、両層４，５を合わせた積層部分の厚さは、
５〜１０μｍが好ましい。
【００１１】上述した印字用シート１の上部に「商品
券」という表題６を、下部に「株式会社△△△デパー
ト」という発行会社名７を、そして金額記入欄５に金額
情報８を、公知のプリンタを用いてそれぞれ印字する
と、図２及び図３に示す商品券９が作成される。
券」という表題６を、下部に「株式会社△△△デパー
ト」という発行会社名７を、そして金額記入欄５に金額
情報８を、公知のプリンタを用いてそれぞれ印字する
と、図２及び図３に示す商品券９が作成される。
【００１２】ここで、商品券９の印字部分である金額情
報８の数字「１」を削り取って、新たな数字１０、例え
ば「５」を書き込んだとすると、図４に示すように、数
字「１」を削り取る際に蛍光剤層４も一緒に削り取られ
るので、新たな数字１０である「５」は削り取られて薄
くなった蛍光剤層４の部分に書き込まれることになる。
このため、新たな数字１０部分は蛍光剤の量が他の部分
よりも少ないので、発光量も他の部分に比較して少なく
なり、この新たな数字１０は改竄されたものであること
が、視覚的に容易に識別可能となる。また、この商品券
９を精度のよいカラーコピーで複写して偽造した場合で
も、複写物には蛍光剤層４は存在しないので、発光する
ことがなく、偽造したものであることが視覚的に容易に
識別可能である。
報８の数字「１」を削り取って、新たな数字１０、例え
ば「５」を書き込んだとすると、図４に示すように、数
字「１」を削り取る際に蛍光剤層４も一緒に削り取られ
るので、新たな数字１０である「５」は削り取られて薄
くなった蛍光剤層４の部分に書き込まれることになる。
このため、新たな数字１０部分は蛍光剤の量が他の部分
よりも少ないので、発光量も他の部分に比較して少なく
なり、この新たな数字１０は改竄されたものであること
が、視覚的に容易に識別可能となる。また、この商品券
９を精度のよいカラーコピーで複写して偽造した場合で
も、複写物には蛍光剤層４は存在しないので、発光する
ことがなく、偽造したものであることが視覚的に容易に
識別可能である。
【００１３】図５は本発明の第２実施例を示すもので、
印字用シート１１は、紙製のシート基材１２の表面の一
部、例えば上述した第１実施例の金額記入欄５に対応す
る部分、に蛍光剤を添加した印字像定着層１３を形成し
て構成したものである。この第２実施例における他の構
成及び作用については、第１実施例と同様であるから、
その説明は省略する。
印字用シート１１は、紙製のシート基材１２の表面の一
部、例えば上述した第１実施例の金額記入欄５に対応す
る部分、に蛍光剤を添加した印字像定着層１３を形成し
て構成したものである。この第２実施例における他の構
成及び作用については、第１実施例と同様であるから、
その説明は省略する。
【００１４】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、例えばシート基材２，１２の材質
は、紙のほか、プラスチックフィルムや合成紙、紙とプ
ラスチックシートの積層シート等、印字可能な種々の材
質から適宜選択して使用することができる。また、蛍光
剤層４に換えて、あるいはこれに加えて、有機、無機の
顔料、あるいは染料からなる着色剤を用いた着色剤層を
形成してもよく、蛍光剤層４に加えて着色剤層を設ける
場合には、シート基材２上に印字像定着層３を含めて３
層の積層構造が形成されることになる。そして、着色剤
層を用いた場合には、改竄部分の着色剤が削り取られる
ことにより、他の部分よりも色が薄くなったり、無色に
なることで改竄を視覚的に識別することができる。ま
た、前述の３層構造にあっては、蛍光剤層４と着色剤層
の上下位置関係は特に問題とはならず、どちらの層が表
出していてもよい。さらに、印字像定着層３に蛍光剤と
着色剤を添加したり、蛍光剤と着色剤を添加してなる蛍
光・着色剤層を印字像定着層３上に積層形成することも
可能である。さらにまた、本発明を他の改竄防止技術と
組み合わせて使用することも可能である。
れるものではなく、例えばシート基材２，１２の材質
は、紙のほか、プラスチックフィルムや合成紙、紙とプ
ラスチックシートの積層シート等、印字可能な種々の材
質から適宜選択して使用することができる。また、蛍光
剤層４に換えて、あるいはこれに加えて、有機、無機の
顔料、あるいは染料からなる着色剤を用いた着色剤層を
形成してもよく、蛍光剤層４に加えて着色剤層を設ける
場合には、シート基材２上に印字像定着層３を含めて３
層の積層構造が形成されることになる。そして、着色剤
層を用いた場合には、改竄部分の着色剤が削り取られる
ことにより、他の部分よりも色が薄くなったり、無色に
なることで改竄を視覚的に識別することができる。ま
た、前述の３層構造にあっては、蛍光剤層４と着色剤層
の上下位置関係は特に問題とはならず、どちらの層が表
出していてもよい。さらに、印字像定着層３に蛍光剤と
着色剤を添加したり、蛍光剤と着色剤を添加してなる蛍
光・着色剤層を印字像定着層３上に積層形成することも
可能である。さらにまた、本発明を他の改竄防止技術と
組み合わせて使用することも可能である。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したところで明らかなように、
本発明によれば、印字像定着層に定着したトナーによる
印字部分を削り取ると、着色剤および／または蛍光剤も
一緒に削り取られるから、着色剤が削り取られた場合
は、その部分の色が薄くなったり、無色になり、蛍光剤
が削り取られた場合は、その部分の発光が弱くなった
り、発光しなくなるので、改竄の有無を視覚的に容易、
かつ迅速に識別することができ、ひいては改竄防止に貢
献できるという効果を奏することができる。
本発明によれば、印字像定着層に定着したトナーによる
印字部分を削り取ると、着色剤および／または蛍光剤も
一緒に削り取られるから、着色剤が削り取られた場合
は、その部分の色が薄くなったり、無色になり、蛍光剤
が削り取られた場合は、その部分の発光が弱くなった
り、発光しなくなるので、改竄の有無を視覚的に容易、
かつ迅速に識別することができ、ひいては改竄防止に貢
献できるという効果を奏することができる。
【図１】第１実施例を示す印字用シートの概略的な断面
図。
図。
【図２】同じく印字状態を示す概略的な平面図。
【図３】図２のＡ−Ａ線断面図。
【図４】同じく改竄状態を示す概略的な部分拡大断面
図。
図。
【図５】第２実施例を示す印字用シートの概略的な断面
図。
図。
１，１１ 印字用シート ２，１２ シート基材 ３，１３ 印字像定着層 ４ 蛍光剤層 ５ 金額記入欄 ８ 金額情報 ９ 商品券 １０ 新たな数字
Claims (1)
- 【請求項１】シート基材の少なくとも一面の所定部分
に、印字像定着層を設け、この印字像定着層の少なくと
も一部に着色剤および／または蛍光剤を用いた加工処理
を施してなることを特徴とする印字用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06171200A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 印字用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06171200A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 印字用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06171200A true JPH06171200A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18420640
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP43A Pending JPH06171200A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 印字用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06171200A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010156060A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Kalbas Japan Ltd | 偽造防止用紙 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP43A patent/JPH06171200A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010156060A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Kalbas Japan Ltd | 偽造防止用紙 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021119 |