JP3325725B2 - 切断機 - Google Patents

切断機

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JP3325725B2 JP27626494A JP27626494A JP3325725B2 JP 3325725 B2 JP3325725 B2 JP 3325725B2 JP 27626494 A JP27626494 A JP 27626494A JP 27626494 A JP27626494 A JP 27626494A JP 3325725 B2 JP3325725 B2 JP 3325725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークのうちの特に
端材を切断する際に、端材の位置決めを正確にかつ容易
に行い得るようにした切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、切断機としての例えば横型帯鋸盤
では、短い端材の切断処理が極めて不便であった。短か
いワークの水平、垂直を確認した後、本体バイスでクラ
ンプし切断を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の横型
帯鋸盤では、図4(A)に示されているように、送りバ
イス101上にワークWを載せた後、図4(B)に示さ
れているように本体バイス103側から端材WA を載せ
ると共に、図4(c)に示されているように、端材WA
をワークWに突当てて切断長さを設定した後、鋸刃10
5で切断加工を行うようになってきている。
【0004】しかしながら、上述した端材WA の位置決
めでは送りバイス101上にワークWを載せなければな
らず、まだ改良の余地が残されている。
【0005】この発明の目的は、ワーク特に端材を切断
する際に、切断工具に対する端材の水平、垂直の位置を
正確に得るべく端材の位置決めを正確かつ容易に行い得
るようにした切断機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、切断工具によるワ
ークの切断位置の上流側に、ワークをクランプするため
の固定バイス及び当該固定バイスに対して接近離反自在
の移動バイスを備えた前バイス装置を配置して設け、ワ
ークをクランプするための固定バイス及び当該固定バイ
スに対して接近離反自在の移動バイスを備えかつワーク
の送材方向へ移動自在の送りバイス装置を、前記切断位
置の下流側に配置した構成の切断機において、前記送り
バイス装置における前記固定バイスに備えた固定バイス
ジョーを、ワークをクランプするためのクランプ位置及
びこのクランプ位置からワークを突当てるための突出し
た突当て位置へ移動自在に設けると共に前記クランプ位
置から後退した逃げ位置へ移動自在に設け、前記突当て
位置へ移動した前記固定バイスジョーの前端部と当該固
定バイスジョーから離れた位置に位置調節した送りバイ
ス装置における前記移動バイスの前端部との2箇所にワ
ークの端面を当接して前記ワークの位置決めを行う構成
としたものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。
【0015】図1を参照するに、切断機としての例えば
横型帯鋸盤1は、図示省略のオイルパン上に立設された
上下動自在なハウジング3を備えており、このハウジン
グ3の右,左側には回転自在な駆動ホイール5と従動ホ
イール7が備えられている。この駆動ホイール5と従動
ホイール7とには切断工具としての鋸刃9が巻回されて
いる。
【0016】前記鋸刃9の上流側(図1において下側)
近傍に前バイス装置11が設けられている。この前バイ
ス装置11は固定バイス11Fと移動バイス11Mで構
成されており、移動バイス11Mはシリンダ13に装着
されたピストンロッド15の先端に取付けられている。
このピストンロッド15の一部には回転自在なエンコー
ダ17が当接され回転可能となっている。
【0017】上記構成により、シリンダ13を作動せし
めてピストンロッド15を伸縮させることにより、固定
バイス11Fと移動バイス11Mとの協働で端材WA
クランプしたり、あるいはアンクランプしたりする。端
材WA がクランプされたときのエンコーダ17の検出値
を読み取ることにより端材WA の径を自動的に検出する
ことができる。
【0018】前記鋸刃9の下流側(図1において上側)
には送りバイス装置19が設けられている。この送りバ
イス装置19は送りベース21を備えており、この送り
ベース21の図1において右側には固定バイス23F
が、左側には移動バイス23Mが設けられている。
【0019】移動バイス23Mの後部はシリンダ25に
装着されたピストンロッド27の先端に取付けられてい
る。このピストンロッド27の一部には回転自在なエン
コーダ29が当接して前記送りベース21上に設けられ
ている。前記固定バイス23Fは、逃げ位置、クランプ
位置および突き当て位置の3位置に位置決め可能となっ
ている。
【0020】前記送りバイス装置19を送材方向(図1
において上下方向)へ移動せしめる送りバイス装置用移
動駆動装置として例えば送りシリンダ31が設けられて
いる。この送りシリンダ31に装着されたピストンロッ
ド33の先端が、前記送りベース21の後部に一体化さ
れている。また、送りベース21の後部には送材方向
(図1において上下方向)へ延伸したラック35の前端
が一体化されている。このラック35にはピニオン37
が噛合されており、このピニオン37には位置検出装置
としてのエンコーダ39が連結されている。
【0021】上記構成により、送りシリンダ31を作動
せしめてピストンロッド33を伸縮せしめると、送りベ
ース21が送材方向へ移動される。この送りベース21
の移動量はラック35,ピニオン37を介してエンコー
ダ39で検出されることになる。
【0022】前記送りバイス装置19の詳細は、図2に
示されている。すなわち、図2において、固定バイス2
3Fは本体フレーム41を備えており、この本体フレー
ム41の前部(図2において左側)には送材方向と直交
した方向(図2において左右方向)へ移動可能な固定バ
イスジョー43が設けられている。
【0023】前記本体フレーム41内には前部シリンダ
部45が支持ブロック47を介して複数のボルト49で
前記送りベース21に取付けられている。前記前部シリ
ンダ45には複数のボルト51で後部シリンダ部53が
取付けられている。この後部シリンダ部53と前記本体
フレーム41の後壁とのほぼ中央部にスプリング55が
介在され常時図2において右方へ付勢されている。
【0024】前記前部シリンダ部45と後部シリンダ部
53で形成されたシリンダ室には第1ピストン57,第
2ピストン59が取付けられており、第1ピストン57
に一体化されたピストンロッド61が前記固定バイスジ
ョー43のほぼ中央部に装着されたロッド63と一体化
されている。
【0025】前記シリンダ25に形成された後部シリン
ダ室65には油通路67を介して配管69の一端が接続
されていると共にシリンダ25に形成された前部シリン
ダ室71には油通路73を介して配管75の一端が接続
されている。
【0026】前記第1ピストン57,第2ピストン59
によりシリンダ室77,79,81が形成されており、
シリンダ室77には油通路83を介して配管85の一端
が接続されている。またシリンダ室79には油通路87
を介して配管89の一端が接続されている。さらにシリ
ンダ室81には油通路91を介して配管93の一端が接
続されている。
【0027】図3に示されているように、前記配管69
の他端と配管85の他端は連結部95で配管97の一端
に接続されている。また、配管75の他端と配管89の
他端89は連結部99で配管101の一端に接続されて
いる。配管97,101の他端は4ポート3位置の切換
弁103のAポート,Bポートに連通されている。この
切換弁103にはソレノイドSOL1,SOL2が備え
られている。しかも前記配管97の途中にはチェックバ
ルブ105が設けられている。
【0028】前記切換弁103のPポート,Rポートに
はそれぞれ配管107,109の一端が接続されてい
る。この配管107,109の他端は配管111,11
3の途中に連結されていると共に、配管111,113
の一端はポンプP,タンクTに接続されている。
【0029】前記配管93の他端は図3に示されている
ように、4ポート2位置の切換弁115のAポートに連
通されている。切換弁115にはソレノイドSOL3が
備えられている。切換弁115のPポート,Rポートに
は配管117,119の一端が接続されていると共に配
管117,119の他端が前記配管111,113の途
中に連結されている。
【0030】上記構成により、ポンプPの作動により圧
油は配管111,107を経て切換弁103をソレノイ
ドバルブSOL1により切換えると配管101に送られ
る。さらに圧油は連結部99を経て配管75,89に送
られて油通路73,87を経てそれぞれ前部シリンダ室
71,シリンダ室79に送られるから、ピストンロッド
27が図2において左側へ移動されると共にピストンロ
ッド43が図2において右側へ移動される。而して、移
動バイス23Mが端材WA から離れると共に固定バイス
ジョー43もワークをクランプするためのクランプ位置
から後退した逃げ位置まで移動して端材WA から離れて
アンクランプの状態になる。
【0031】また、切換弁103をソレノイドSOL2
により切換えると、圧油は配管97,連結部95を経て
それぞれ配管69,85に送られる。さらに圧油は油通
路67,83を経て後部シリンダ室65,シリンダ室7
7に送られるからピストンロッド27が図2において右
側へ移動されると共にピストンロッド43が図2におい
て左側へ移動される。而して、移動バイス23Mは端材
A に近づき、固定バイスジョー43はクランプ位置に
位置決めされて端材WA をクランプすることになる。な
お、固定バイスジョー43がクランプ位置決めされる際
には、配管117,93および油通路91を経てシリン
ダ室81に圧油が送られて第2ピストン59が図2に示
されているように、後部シリンダ部53の前壁に当接さ
れているものである。
【0032】固定バイスジョー43をクランプ位置から
ワークを突当てるための突出した突き当て位置へ移動さ
せる際には、切換弁115をソレノイドSOL3により
切換えると、圧油がシリンダ室81から油通路91,配
管93および配管119,113を経てタンクTに戻さ
れることにより、第2ピストン59が第1ピストン57
に押されて図2において左側へ移動することにより、固
定バイスジョー43がクランプ位置から突き当て位置へ
突出するように移動されることになる。
【0033】端材WA を送材バイス装置19に突き当て
て定寸切断加工を行う動作を説明すると、例えば切換え
操作スイッチを手動バックゲージに切換えることによ
り、図3に示されている切換弁115のソレノイドSO
L3がONして固定バイスジョー43がクランプ位置よ
り突き出して突き当て位置まで移動できるようになる。
【0034】送りバイス装置19を送りシリンダ31に
より前進又は後進させて、送りバイス装置19における
移動バイス23Mおよび固定バイス23Fに備えた固定
バイスジョー43の前端が製品長になるようにする。こ
のときの位置はエンコーダ39で検出され、例えばCR
Tなどの表示装置に表示される。シリンダ25を作動さ
せて移動バイス23Mが端材WA の径より小さくなる
置で前記固定バイスジョー43から適宜に離れた位置
で移動させる。この状態で固定バイスジョー43は突き
当て位置まで移動する。
【0035】前バイス装置11側から端材WA を押し込
んで、図1に示すように、送りバイス装置19における
移動バイス23M、固定バイスジョー43の先端部の2
箇所に端材WA の端面の両側付近を突き当てる。この状
態で製品長がセットされたことになる。端材WA を送り
バイス装置19に突き当てた状態で前バイス装置11で
端材WA をクランプする。
【0036】前記前バイス装置11で端材WA をクラン
プさせる動作をやることによって、送りバイス装置19
は微小後退してアンクランプされる。送りバイス装置1
9の固定バイスジョー43は逃げ位置まで後退し、移動
バイス23Mは前バイス装置11で検出している端材W
A の径(幅)よりも開いた状態になる。その後、送りバ
イス装置19は前進限位置(鋸刃9に最も接近した位
置)まで移動し、端材WA をクランプする。
【0037】鋸刃起動ボタンを押して切断を開始し、送
りバイス装置19,前バイス装置11をアンクランプし
て製品と残材が回収されることになる。
【0038】このように、端材WA を送りバイス装置1
9の前端に突き当てて位置決めすることにより、端材を
正確かつ容易に位置決めすることができて切断加工を行
うことができる。
【0039】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。本実施例では切断機の
例として横型帯鋸盤で説明したが、丸帯鋸盤などそれ以
外の切断機であっても構わない。また、送りバイス装置
用移動駆動装置として送りシリンダで説明したが、ボー
ルねじなどであっても構わない。
【0040】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、発明によれば、端材に切断加工を行う場
合、送りバイス装置における固定バイスに備えた固定バ
イスジョー及び移動バイスの前端の2箇所に端材の端面
を突き当てて位置決めすることにより、端材の端面が正
確かつ容易に位置決めされて端材に切断加工を行うこと
ができる。
【0041】
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する一実施例の切断機の平面図
である。
【図2】送りバイス装置の拡大正面断面である。
【図3】送りバイス装置を作動せしめる油圧回路図であ
る。
【図4】従来の端材を位置決めして切断加工を行う説明
図である。
【符号の説明】
1 横型帯鋸盤(切断機) 9 鋸刃 11 前バイス装置 13 シリンダ 17 エンコーダ 19 送りバイス装置 23F 固定バイス 23M 移動バイス 25 シリンダ 29 エンコーダ 31 送りシリンダ(送りバイス装置用移動駆動装置) 39 エンコーダ(位置検出装置) 43 固定バイスジョー 57 第1ピストン 59 第2ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 55/04 B23D 47/04 B23Q 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断工具(9)によるワークの切断位置
    の上流側に、ワークをクランプするための固定バイス
    (11F)及び当該固定バイス(11F)に対して接近
    離反自在の移動バイス(11M)を備えた前バイス装置
    (11)を配置して設け、ワークをクランプするための
    固定バイス(23F)及び当該固定バイス(23F)に
    対して接近離反自在の移動バイス(23M)を備えかつ
    ワークの送材方向へ移動自在の送りバイス装置(19)
    を、前記切断位置の下流側に配置した構成の切断機にお
    いて、前記送りバイス装置(19)における前記固定バ
    イス(23F)に備えた固定バイスジョー(43)を、
    ワークをクランプするためのクランプ位置及びこのクラ
    ンプ位置からワークを突当てるための突出した突当て位
    置へ移動自在に設けると共に前記クランプ位置から後退
    した逃げ位置へ移動自在に設け、前記突当て位置へ移動
    した前記固定バイスジョー(43)の前端部と当該固定
    バイスジョー(43)から離れた位置に位置調節した送
    りバイス装置(19)における前記移動バイス(23
    M)の前端部との2箇所にワークの端面を当接して前記
    ワークの位置決めを行う構成であることを特徴とする切
    断機。
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