JP3325422B2 - ゴムパッド付鉄履帯 - Google Patents

ゴムパッド付鉄履帯

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JP3325422B2
JP3325422B2 JP06048495A JP6048495A JP3325422B2 JP 3325422 B2 JP3325422 B2 JP 3325422B2 JP 06048495 A JP06048495 A JP 06048495A JP 6048495 A JP6048495 A JP 6048495A JP 3325422 B2 JP3325422 B2 JP 3325422B2
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JP
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rubber pad
hook
lock pin
iron
shoe plate
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敏夫 東海林
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム材が固着された芯金
からなるゴムパッドを装着した鉄履帯に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば建設、土木機械には鉄製の無限軌
道が足回りとして用いられている。その無限軌道の鉄履
帯には、滑りの抑制、騒音防止などを目的とする消耗部
品として、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリ
ルゴム等の合成ゴムの単独又は混合物からなるゴムパッ
ドが取り付けて用いられている。厚さ方向に単層または
複層にしたものからなるゴムパッドを取り付けることに
よって、舗装路面を走行する際に、車体重量による衝撃
力をゴムの弾性変形により吸収するとともに、車体重量
を極力均一に分散させて路面の損傷防止をはかってい
る。
【0003】従来技術の履帯構造では、 (1)実公昭63−12066号「鉄クローラ用ゴムパ
ッド」はあらかじめシュープレートにゴムパッド取付け
用の穴をあけて置き、ボルトを溶接して構成した芯金に
ゴムを加硫・接着したゴムパッドと鉄履帯のシュープレ
ートとをナットによって締め付ける。
【0004】(2)実開昭63−202584号「クロ
ーラ走行装置のゴムパッド取り付け構造」は、金属材に
ゴムを加硫・接着したゴムパッドの金属材とシュープレ
ートとを左右端部夫々クリップによって挟持固定する。
【0005】(3)実開昭56−136868号「履帯
用パッド」は、ゴムを加硫・接着したゴムパッドの芯金
と一体又は別々からなる駒係止片とシュープレートの両
端部とをボルトにて固着する。
【0006】(4)実開平2−42884号「装軌車両
の履帯用ゴムパッド」は、シュープレートのグローサと
ゴムパッドの対抗面に半円形の溝を成形し、この溝に一
対の長いピンを挿入して固着する。ものなどがある。
【0007】しかしながら、上記(1)及び(3)は、
無限軌道帯の狭い場所にボルト・ナットの締付けに技術
を要し、わずらわしく取付け交換に長時間を要する。
(2)はシュープレートとゴムパッドの金属材とをクリ
ップによって挟持固定しているので、建設機構等が走行
中振動等により脱落し易い。(4)は一対の長いピンを
挿入するため技術を要し、又、ピンがゴムに圧入してい
るので脱落しやすい。これらの作業は機械メーカー、履
帯メーカーおよびディーラー等の専門技術者に頼らざる
を得ない場合もあり、多くの欠点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
ではボルトを用いてゴムパッを鉄履帯に装着してお
り、そのため、ボルトの締付に技術を要し、わずらわし
く、その取付交換に長時間を要するとともに、その作業
は機械メーカー、履帯メーカーおよびディーラーなどの
専用技術者に頼らざるを得ないなどの欠点を有してい
た。そこで取付け・交換を容易にし、誰もが現場で取付
け・交換作業できるような鉄履体とゴムパッドが必要で
あった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果、特定構造のフックを有し、取付けにボルトを
必要としないゴムパッドにより上記課題が解決されるこ
とを見出し本発明に至った。同時に、フックに最適な両
頭付ロックピンを発明した。以下の(1)、(2)であ
る。
【0010】即ち、本発明は、 (1)芯金3が両端に着脱用フック5,6を有し、一方
のフック5は折り返し部が短く、他方のフック6は折り
返し部が長くなっており、かかる芯金3に加硫されたゴ
ム材4を固着して形成してなるゴムパッドを、両端に突
起状係止片10,11を有し、長手方向に片方にテーパ
9を有するロックピン8をもって、シュープレート2に
固定してなることを特徴とするゴムパッド付鉄履帯。
【0011】(2)ロックピン8の横断面が角形を有
し、突起状係止片10,11が同一面に有ってその反対
面は突起状係止片10,11の面と平行な面12及びと
テーパ面9を有する前記(1)記載のゴムパッド付鉄履
【0012】本発明の芯金を構成するフックは取付相手
である鉄履帯のシュープレートの板厚と同じ隙間を有し
ており、両端のフックは長さを違えて作られている。片
側のフックは芯金の端部から折り曲げられているが、反
対側のフックは芯金の端部より空隙を設けて芯金に係止
するように折り曲げられている。
【0013】フックを用いて本発明の鉄履体用ゴムパッ
ドをシュープレートに取付ける時は、上記空隙を設けて
折り曲げられているフックをシュープレートに挾み、こ
の空隙の奥に突き当たるまでハンマー等にて移動させる
と、シュープレートとゴムパッドが密着する。次に反対
側のフックの奥に突き当たるまでハンマー等で移動させ
るとゴムパッドが固定されるので、空隙を設けて折り曲
げられているフックの空隙に、ロックピンを挿入して固
定を確実なものとする。このようにして作業現場で高い
専門技術がなくともハンマー等だけで取付・取外しが簡
単にできる。
【0014】本発明の鉄履体用ゴムパッドは、フックの
に固定用ピンを用いてシュープレートに取り付ける
その形状は両頭付ロックピンが好ましい。本発明に用い
着脱用フックの両頭付ロックピンは、ロックピンの長
手方向横断面は角形でフックの空隙とほぼ同一形状、両
端に一体成形された突起状係止片を有し、その突起状係
止片を有する面と反対側の面の一片は平行で他片は端部
に向かって先細りのテーパーを有することを特徴とする
鉄履帯ゴムパッド用ロックピンである。このロックピン
を熱処理して硬度HRC32〜38にすることにより、
高強度・高靭性になり高寿命とすることができる。
【0015】鉄履帯ゴムパッドを構成する芯金の両側に
あるフックの空隙は、鉄履帯のシュープレートの板厚と
ほぼ同一であるが、フックの長さは違えて作られてい
る。一端のフックはシュープレートの端部から折り曲げ
られているが、他端のフックは対向のシュープレートの
端部から前記一端のフックの折り曲げ長さを加算した地
点から折り曲げられている。すなわち、前記一端のフッ
クの折り曲げ長さ相当分が空隙となりここに本発明の両
頭付ロックピンを装着する。
【0016】鉄履帯ゴムパッドをシュープレートに取り
付ける時は、シュープレートに他端のフックを挾み空隙
の奥に突き当たるまで挿入する。次に当該鉄履帯ゴムパ
ッドを一端のフックの奥に突き当たるまで移動するとシ
ュープレートと鉄履体ゴムパッドは密着する。そして他
端のフックの当該空隙に本発明の両頭付ロックピンをテ
ーパー片側から挿入する。テーパー部分が挿入されると
突起状係止片がフック内面に突き当たって挿入が困難に
なるので、ハンマ等で叩いて挿入する。挿入が終わると
一端の突起状係止片がフックの内面から側面に突出し他
端の突起状係止片と共にストッパーになり両頭付ロック
ピンが固定されて鉄履帯ゴムパッドがシュープレートか
ら脱落しない。
【0017】又、鉄履帯ゴムパッドをシュープレートか
ら取り外す時は、上記の操作と逆操作を行う。
【0018】このように本発明における両頭付ロックピ
ンは、建設機械等が走行中に緩んで脱落することがな
く、ハンマー等の簡単な道具によって挿入・取外しが容
易にできる。
【0019】以下、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1はこの発明に関する鉄履帯全体及びこれ
に用いられるゴムパッドの斜視図である。図1において
1はトラックリンク、2はシュープレートである。本発
明によるゴムパッドは以下のように構成されている。3
は芯金、4は芯金に接着された加硫したゴム部材、5は
芯金の一つの端部から折り曲げられているフックであ
り、該フックの折り返し部は短くなっている。6は芯金
の他の端部より空隙を設けて折り曲げられているフック
であり、該フックの折り返し部は固定用の空隙7が生ず
るようにフック5よりも長くなっている。8は両頭付ロ
ックピンであり、これらフックを両頭付ロックピンで固
定することができる。
【0020】図2は本発明のゴムパッドをシュープレー
ト2に取付けた断面図である。取付後芯金3より空隙を
設けて折り曲げられているフック6の内側にシュープレ
ート2との間に空隙7が生じるので、この空隙7に両頭
付ロックピン8が挿入される。
【0021】本発明のゴムパッドをシュープレート2に
取付けるには、図3のように芯金3の端部よりの折り返
し部が長く空隙を設けて折り曲げられているフック6を
シュープレート2の端部に合わせて、ハンマー等にてフ
ック6の空隙7の奥まで突き当てると、図4の状態にな
り、シュープレート2と芯金3は密着する。次に反対側
のフック5側にハンマー等にて衝撃を与えてフック5の
内側に突き当たるまで芯金3を移動させると図5の状態
になり、これでゴムパッドは芯金3の両端にあるフック
5,6により、シュープレート2に固定されるので、更
にフック6の内側の空隙7に両頭付ロックピン8を打込
んで、移動しないように固定が確実なものとなる。
【0022】図6は本発明の両頭付ロックピン8の全体
を示す斜視図である。図7の断面図に示されるように、
両頭付ロックピン8はテーパー片9を有しており、この
テーパー部以外は平行な面12となっている。又、ピン
8の両端は突起状係止片10、11となっている。材質
は日本工業規格JIS S45C、長さ76mm、対向
係止片間の長さ65mm、幅6mm、一端高さ10mm
と係止片高さ3mm、他端高さ4mmと係止片高さ3m
m、テーパ部長さ35mmからなる。図2に示すように
鉄履帯ゴムパッドはシュープレート2、芯金3から構成
され、この芯金3はフック5、6と空隙7からなる。こ
の空隙7にロックピン8のテーパー片9から挿入し、挿
入が終わると突起状係止片10がフック6の内面に突当
たり(図7)、摩擦によって挿入が困難になるのでハン
マ等で叩いて他の突起状係止片11の近くまで挿入する
(図8)。突起状係止片10がフック6を貫通すると突
起状係止片10がフック6の内面から側面に突出し、
又、突起状係止片11はフック6側面に接合してストッ
パになり、両頭付ロックピン8がフック6に固定される
(図9)。このように鉄履帯ゴムパッドがシュープレー
ト2から脱落しないようになる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の鉄履体ゴムパッ
、ハンマー等にてゴムパッドの芯金3を左右に移動
させるだけで簡単に取付けることができ、従来技術のよ
うにボルトの締付けに長時間を要するわずらわしさがな
くなる。特に、本発明の両頭付ロックピンを用いると上
記効果が著しい。
【0024】そのため、現場において誰もが容易に取付
・交換ができるようになり、作業性を大幅に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄履帯及び本発明のゴムパッドの斜視図、
【図2】本発明のゴムパッドを取付けた断面図、
【図3】本発明のゴムパッドの装着段階を示す図、
【図4】本発明のゴムパッドの装着段階を示す図、
【図5】本発明のゴムパッドの装着段階を示す図。
【図6】本発明のロックピンの斜視図、
【図7】本発明のロックピンの装着段階を示す図、
【図8】本発明のロックピンの装着段階を示す図、
【図9】本発明のロックピンの装着段階を示す図、
【符号の説明】
1 トラックリンク 2 シュープレート 3 芯金 4 芯金に接着された加硫したゴム部材 5 芯金端部から折り曲げたフック 6 芯金端部から空隙を設け折り曲げたフック 7 空隙 8 両頭付ロックピン 9 テーパー片 10 突起状係止片 11 突起状係止片 12 平行な面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金3が両端に着脱用フック5、6を有
    し、一方のフック5は折り返し部が短く、他方のフック
    6は折り返し部が長くなっており、かかる芯金3に加硫
    されたゴム材4を固着して形成してなるゴムパッドを、
    両端に突起状係止片10,11を有し、長手方向に片方
    にテーパ9を有するロックピン8をもって、シュープレ
    ート2に固定してなることを特徴とするゴムパッド付鉄
    履帯
  2. 【請求項2】 ロックピン8の横断面が角形を有し、突
    起状係止片10、11が同一面に有って、その反対面は
    突起状係止片10,11の面と平行な面12及びテーパ
    面9を有する請求項1記載のゴムパッド付鉄履帯
JP06048495A 1994-06-13 1995-03-20 ゴムパッド付鉄履帯 Expired - Lifetime JP3325422B2 (ja)

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JP13053494 1994-06-13
JP6-130534 1994-06-13
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JPH0858647A JPH0858647A (ja) 1996-03-05
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