JP3324069B2 - 生分解樹脂製ルアー - Google Patents

生分解樹脂製ルアー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルアー、特に、外
形を魚体に似せたプラスチック製本体を有するルアーに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のルアーは、外形を魚体に似せたプ
ラスチック製本体と、ルアー本体頭部に設けられたライ
ン(釣り糸)を結束するためのアイ(止め輪)と、アイ
の下方に設けられ水中での泳動姿勢を安定させるために
斜め下方に突出したリップとを有する。
【0003】このルアー本体は、成形加工後に様々な模
様で塗装され、その上からラッカー等で表面をコーティ
ングされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ルアーを用いて魚釣り
を行う河川や湖沼には、岩,木片,水草等の障害物が多
く、ルアーをこれらにひっかけてしまう場合がある。水
深が浅く目で確認できるような場所でルアーを障害物に
ひっかけた場合は、このルアーを回収することができ
る。しかし、水深の深い沖合で障害物にひっかけた場合
は、ルアーの存在位置を確認できず回収できないためゴ
ミとなってしまう。これら障害物に引っかかったルアー
をそのまま放置すると、自然分解されることなく長期に
わたって存在することになり、自然環境に好ましくな
い。
【0005】本発明の課題は、障害物に引っかかり回収
できなくなった場合でも自然に分解される、環境に優し
いルアーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係るルアーは、
外形を魚体に似せて成形した生分解性樹脂製のルアー本
体と、前記ルアー本体に設けられた切り取り可能な突起
と、前記ルアー本体の表面に塗布された塗布材とを備え
ている。
【0007】この場合には、使用開始前であって分解し
てほしくない場合には、生分解抑制手段としてルアー本
体の表面に塗布材が塗布されており、生分解性樹脂製本
体の分解を抑制する。一方、使用開始にあたって分解が
必要な場合には、分解誘発手段としてのルアー本体に切
り取り可能な突起が設けられており、ルアーの使用前に
ユーザが突起を切り取ることにより、ルアー本体の一部
にコーティングされていない面が生じ、この面から微生
物が付着しルアー本体を自然分解させることができる。
【0008】ここで用いる生分解性樹脂としては、「セ
ルロース、キトサン併用系」「グルテン、可塑剤併用
系」等の天然物由来の樹脂のほか、「ポリブチレンサク
シネート」「ポリ乳酸」等の化学合成樹脂も利用でき
る。発明2に係るルアーは、発明1に記載のルアーであ
って、前記突起は、前記ルアー本体に近い箇所に切り欠
き部を有しているので、ユーザが突起を切り取りやす
い。
【0009】
【0010】
【0011】
【実施の形態】
[第1実施形態]本発明の第1実施形態に係るルアーを
図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、ルアー
であるミノー1は、発酵乳酸を原料とするラクティ(商
品名)製であって外形を魚体に似せて形成されたルアー
本体2と、ルアー本体2の頭部に設けられたライン(釣
り糸)を係止し得るアイ(止め輪)3と、ルアー本体の
中央から頭部よりの下面及び尾部にそれぞれ設けられた
アイ4, 5とを有している。これらアイ4,5にはスプ
リットリング6,7を介してフック(釣り針)8,9が
装着されている。
【0012】またルアー本体2は、アイ3の下方に斜め
に突出して設けられた水中での泳動姿勢を安定させるた
めのリップ10と、アイ4とアイ5との間に設けられた
棒状突起11とを有している。この棒状突起11は、ル
アー本体2との連結部分に近い箇所において切り取るこ
とができる切り欠き部11aを有している。
【0013】図1のII−II断面図である図2に示すよう
に、このミノー1は、左右に縦割りされた一対の半割部
材10a,10bを合成樹脂等で成形した後、開口側で
合わせて溶着又は接着により一体化して得られる。ルア
ー本体2の表面には魚の鱗に似せた凹凸部を有する反射
シール(図示せず)が貼り付けられ、さらにその上から
ラッカー等の塗布材が塗布される。
【0014】このように構成されたミノー1は、釣りに
使用する直前に棒状突起11を折り取られてから使用さ
れる。この棒状突起11が折り取られる前の状態では、
ルアー本体2全体に塗布材が塗布されているため、微生
物がルアー本体に付着することはできず、ルアー本体2
の分解は抑制されている。一方、棒状突起11が折り取
られた場合、折り取られた部分に塗布材が塗布されてい
ない箇所が生じる。折り取られた状態で水中で使用され
ると、この部分に微生物または酵素が付着し、ルアー本
体2は徐々に分解されてゆく。
【0015】このルアー本体2の分解は分解初期におい
ては化学的加水分解が支配的であるが、加水分解に伴い
親水性が増大し湖沼中の微生物または酵素による分解が
誘発され、微生物等による代謝分解が支配的になると考
えられる。最終的にはこの微生物等による代謝作用によ
り、ルアー本体2は炭酸ガスと水とに分解される。乳酸
の低化合物が食品添加物として認められていることを考
慮すると、生態系への安全性については問題がないと考
えられ、自然環境を破壊することなくルアー本体2は分
解される。
【0016】以上のように、本実施の形態に係るミノー
1はルアー本体の表面に塗布材が塗布されているので、
使用開始前に分解されてしまうことが防止できる。ま
た、折り取り可能な棒状突起11が設けられており、使
用開始時にこの棒状突起11を切り取ることができるよ
うにしたので、使用開始後水中にミノー1が引っかかり
回収不可能となってしまった場合でも自然分解され環境
を汚すことがない。
【0017】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
係るルアーを図を参照しながら説明する。図3に示すよ
うに、クランクベイト31は、太めの魚体に似せて形成
されたラクティー(商品名)製ルアー本体32と、ルア
ー本体32の頭部に設けられたライン(釣り糸)を係止
し得るアイ(止め輪)33と、ルアー本体の中央から頭
部よりの下面及び尾部にそれぞれ設けられたアイ34,
35とを有している。これらアイ34,35にはスプリ
ットリング36,37を介してフック(釣り針)38,
39が装着されている。またルアー本体32は、アイ3
3の下方に斜めに突出して設けられた水中での泳動姿勢
を安定させるためのリップ40を有している。
【0018】このクランクベルト31は、左右に縦割り
された一対の半割部材を合成樹脂等で成形した後、開口
側で合わせて溶着又は接着により一体化して得られる。
ルアー本体32の表面には魚の鱗に似せた凹凸部を有す
る反射シール(図示せず)が貼り付けられ、さらにその
上からラッカー等の塗布材が塗布される。ここで、リッ
プ40については塗布材を塗布しない。
【0019】このように構成されたクランクベイト31
は水中で使用されると、塗布材が塗布されていないリッ
プ40からルアー本体32に微生物が付着することがで
き、ルアー本体32は徐々に分解されてゆく。以上のよ
うに、本実施の形態に係るクランクベイト31は塗布材
が塗布されていないリップ40を有しているので、使用
開始後水中に引っかかり回収不可能となってしまった場
合でも自然分解され環境を汚すことがない。また、リッ
プ40以外のルアー本体32には塗布材が塗布されてい
るので、使用開始前にルアー本体が分解されてしまうこ
とを抑制できる。
【0020】[他の実施形態] (a) 本発明はミノーやクランクベイトに限定される
ものではなく、バイブレーション等の他のルアーにも適
用できる。 (b) ルアー本体に塗布材を塗布しない箇所はリップ
に限定されるものではなく、例えば、ルアー本体の尾部
部分の一部に塗布材を塗布しない箇所を設けることもで
きる。
【0021】(c) 切り取り可能な突起を設ける以外
に、たとえば、ルアー本体の一部にシールを張り付けて
おき、使用時にこのシールをはがして使用することもで
きる。
【0022】
【発明の効果】本発明に係るルアーでは、生分解性樹脂
製ルアー本体を有しているので、障害物に引っかかり回
収できなくなった場合、ルアー本体が自然分解される。
また、分解抑制手段及び分解誘発手段を有しているの
で、分解してほしくないときにまで自然分解されること
を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用したミノー型ルア
ーの全体図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】本発明の第2実施形態を採用したクランクベイ
ト型ルアーの全体図。
【符号の説明】
1 ミノー 31 クランクベイト 2,32 ルアー本体 10,40 リップ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外形を魚体に似せて成形した生分解性樹脂
    製のルアー本体と、 前記ルアー本体に設けられた切り取り可能な突起と、 前記ルアー本体の表面に塗布された塗布材と、 を備えたことを特徴とするルアー。
  2. 【請求項2】前記突起は、前記ルアー本体に近い箇所に
    切り欠き部を有していることを特徴とする請求項1記載
    のルアー。
JP05662297A 1997-03-11 1997-03-11 生分解樹脂製ルアー Expired - Fee Related JP3324069B2 (ja)

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