JP4968731B2 - ポークルアーおよびポークルアーの製造方法 - Google Patents

ポークルアーおよびポークルアーの製造方法 Download PDF

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この発明は魚釣りに使用する人工的な擬似鈎、いわゆるルアーに関し、特にルアー本体が水中で揺れることを利用し、魚の注意をより引きやすくした柔軟性のあるポークルアーおよび該ポークルアーの製造方法を提供しようとするものである。
従来のフィン部が水中で揺れるルアーとしては、
(A)特開平4−112735号公報(特許文献1参照)のように、薄く平らな尾部を胴部に取り付け、尾部がこの胴部に対して揺れ動くようにしたもの。
(B)特開平7−39276号公報(特許文献2参照)および特開平8−126450号公報(特許文献3参照)のように、扁平なフィルム、ゴム片、魚皮等を釣り針に取り付けるようにしたもの。
(C)実開昭63−178459号公報(特許文献4参照)のように、合成樹脂製本体に特殊な構造で擬ひれを取り付けるようにしたもの。
等が知られている。
他方、上記(A)〜(C)の従来例と異なるものとして、豚の廃物を利用したものがある。これは、所定の肉厚を備えた頭部と、頭部から伸ばしたシート状のフィン部とを備え、これを豚の皮の近傍を打ち抜いて形成している。
すなわち、豚の脂身(皮下脂肪)を所定の肉厚で残した状態の頭部と、皮のみからなるシート状のフィン部とを抜き型で打ち抜いて形成したものであり、これをルアーに取り付けた釣り針に掛けて使用するものである。
特開平4−112735号公報 特開平7−39276号公報 特開平8−126450号公報 実開昭63−178459号公報
しかしながら上記(A)〜(C)の従来例においては、製造や組み付けが面倒であり、またルアーの動きが不自然になったり、高価なものとなりやすいという欠点があった。
また上記豚の脂身(皮下脂肪)を所定の肉厚で残した状態の頭部と、皮のみからなるシート状のフィン部とを抜き型で打ち抜いて形成したものにおいては、魚皮等を利用したものと同様に乾燥して硬化してしまうという欠点があった。そのため、保存液中に保持したり、その他乾燥を防ぐための手段を講じなければならなかった。
さらに上記豚を使用したものにおいては、製品にバラツキがあり、使用に際して充分動かないものも少なくなかった。
この発明のポークルアーは従来例のルアー類の上記欠点を解消したもので、構造が簡単で安価に製造することができ、製品にバラツキもなく、動きが微妙に変化してルアーとしての自然な揺れを表現することができるとともに、保存や使用に際しても何ら面倒な手間のかからないルアーを提供しようとするものである。
すなわちこの発明のポークルアーは、豚の原皮から脂肪分を除去して得た皮組織を粉砕した粒状もしくは粉末物と、たんぱく質、リン酸塩、多糖質等から選ばれたゲル化用添加物との混練物であって、加熱し、成形することによって所定の形状に加工されていることを特徴とするものである。
この発明のポークルアーは、前記ゲル化用添加物とともに、塩分を添加することをも特徴とするものである。
この発明のポークルアーの製造方法は、豚の原皮から皮組織と脂肪分を分離して脂肪分を除去し、得た皮組織をさらに粒状もしくは粉末となるよう粉砕し、次いで少なくともたんぱく質、リン酸塩、多糖質等から選ばれたゲル化用添加物を添加しながら混練するとともに必要に応じてさらに細かく粉末化し、加熱、成形加工工程を経て製作することを特徴とするものである。
この発明のポークルアーの製造方法は、ゲル化用添加物とともに、塩分を添加することをも特徴とするものである。
この発明のポークルアーおよびポークルアーの製造方法は以上のように構成したので、構造が簡単で安価に製造することができ、動きが微妙に変化してルアーとしての自然な揺れを表現することができるとともに、保存や使用に際しても何ら面倒な手間のかからないポークルアーを提供できるようになった。
またこの発明のポークルアーおよびポークルアーの製造方法によれば、シート状のルアー本体が脂身のない豚皮製であり、しかも透明ないし半透明で清潔感があるため取扱いやすく、また使用後に富栄養化を招くこともなく、かつ分解しやすいため環境を汚染することのない、環境に配慮したポークルアーを提供することができるようになった。
以下図面に基いて、この発明のポークルアーおよびポークルアーの製造方法の実施の形態につき、詳細に説明する。
図1はこの発明のおよびポークルアーの製造方法の1実施例を示すフローチャート、図2は得たポークルアーを示す斜視図、図3はその断面図である。
図1のこの発明のおよびポークルアーの製造方法の1実施例を示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
まず、豚皮をルアー本体用素材とするための加工工程を下記に示す。
(1)原皮水洗い
原皮に付着している汚物を取り除く。
汚れた水は処理をして、きれいな水にしてから外へ流す。
(2)石灰漬け
石灰に漬けて皮をふくらませ毛を毛根から抜き取る。毛を抜き取った面が皮の表面(銀面)になる。
本発明においては特に毛を抜く必要はなく、毛はあってもなくてもよい。
(3)フレッシング
皮の裏面についている不要物(肉片や脂肪)を取り除く。
上述のようにして豚の原皮から皮組織と脂肪分を分離して脂肪分を除去し、得た皮組織をさらに粒状もしくは粉末となるよう粉砕する。
次いで少なくともたんぱく質、リン酸塩、多糖質を含むゲル化用添加物を前記皮組織の粒状化もしくは粉末化物に添加しながら混練するとともに、必要に応じてさらに細かく粉末化する。
前記たんぱく質、リン酸塩、多糖質を含むゲル化用添加物は、前記前記皮組織の粒状化もしくは粉末化物間を連結するとともにゲル化させ、かつ柔軟性を保持するための役割をはたすものである。
前記皮組織と、たんぱく質、リン酸塩、多糖質等から選ばれたゲル化用添加物との配合割合は、皮組織が100に対して、たんぱく質、リン酸塩、多糖質は10〜100が望ましい。
なお、上記たんぱく質としてはゼラチン、コラーゲン等が、またリン酸塩としては、リン酸とカリウムまたはナトリウムの化合物である、リン酸第一水素カリウム、ポリリン酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどが、さらに、増粘多糖質としてはペクチンやグアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、セルロース等が挙げられる。いずれも単独あるいは複数を組み合わせて添加することができる。
その後、さらに必要に応じて凝固剤を添加して攪拌装置等で混練した上、加熱する。前記した凝固剤としては、凝固を促進する各種の酵素・カルシウム・強アルカリ等が挙げられる。
最後に成形加工する。この成形加工としては、所定の型枠に注型する方法、所定形状の口金から押出す押出成形による方法、カレンダーロール等を用いて所定の厚さのシート状に成形したのち、所定の幅寸法に切り出したり、型押しによって所定形状に打ち抜く方法等が挙げられる。
ゲル化用添加物とともに、塩分を添加することができる。この塩分はゲル化用添加物のゲル化を促進したり、遅くしたりする効果があるので、ゲル化用添加物のゲル化を調整することが可能である。
豚皮の皮組織を約3mm程度に粒状化したものとゲル化用添加物等を、下記の割合で配合するとともに30分攪拌して混練し、次いで60℃で60分加熱した。
<配合割合>
皮組織(約3mm) 100
食塩 20
セルロース 5
キサンタンガム 5
コラーゲン 10
ピロリン酸Na 3
水 62
得たゲル化物をシート状に成形して所定の幅に切り出したものは、少なくとも初期の寸法の倍以上に引き伸ばしても何らちぎれることはなく、また非常に柔軟性に富むものであった。
豚皮の皮組織を粉状にしたものとゲル化用添加物等を、下記の割合で配合するとともに30分攪拌して混練し、次いで60℃で60分加熱した。
<配合割合>
皮組織(約3mm) 100
食塩 32
グアガムス 3
キサンタンガム 3
コラーゲン 10
ピロリン酸Na 3
水 153
得たゲル化物をシート状に成形して所定の幅に切り出したものは、少なくとも初期の寸法の倍以上に引き伸ばしても何らちぎれることはなく、また非常に柔軟性に富むものであった。
豚皮の皮組織を約5mm程度に粒状化したものとゲル化用添加物等を、下記の割合で配合するとともに30分攪拌して混練し、次いで60℃で60分加熱した。
<配合割合>
皮組織(約5mm) 100
食塩 20
グアガムス 5
キサンタンガム 5
コラーゲン 10
ピロリン酸Na 3
水 65
得たゲル化物を所定の形状の口金から押出すことによって押出成形して所定のひも状に成形したものは、少なくとも初期の寸法の倍以上に引き伸ばしても何らちぎれることはなく、また非常に柔軟性に富むものであった。
図2および図3において、11はこの発明を適用したルアー本体である。このルアー本体11は、釣糸を取り付ける取付孔13を備えた頭部12と、頭部12から伸ばしたシート状のフィン部14とを下記の素材で構成されている。
すなわちこの発明のポークルアーを構成するルアー本体11は、豚の原皮から脂肪分を除去して得た皮組織を粉砕した粒状もしくは粉末物と、たんぱく質、リン酸塩、多糖質等から選ばれたゲル化用添加物との混練物であって、加熱し、成形することによって所定の形状、たとえば柔軟性のあるシート状に加工した素材を用いたものであり、前記頭部12およびシート状のフィン部14を形成している。
図では、シート状のフィン部14を二又に形成したものを示したが、短冊状であったり、細片状、その他のシート状であることができる。
豚の原皮から脂肪分を除去して得た皮組織を粉砕した粒状もしくは粉末物と、たんぱく質、リン酸塩、多糖質等から選ばれたゲル化用添加物との混練物であって、加熱し、成形することによって所定の形状、たとえば柔軟性のあるシート状に加工したものをルアー本体用の素材とする目的は、透明ないし半透明で清潔感があるため取扱いやすく、また使用後に富栄養化を招くこともなく、かつ分解しやすいため環境を汚染することのない、環境に配慮したポークルアーを提供することにある。
従来の豚の脂身(皮下脂肪)を所定の肉厚で残した状態の頭部と、皮のみからなるシート状のフィン部とを抜き型で打ち抜いて形成したものにあっては、上記のような効果を得ることはできない。
いずれにしてもこの発明のポークルアーは水中で柔軟に揺れ動き、しかも乾燥しても硬化してしまうことがない。したがってこの発明のポークルアーは柔軟性があって伸長度が極めて大きく、しかも使用中に簡単にちぎれることのないポークルアーを提供することができる。
また透明ないし半透明であって清潔感があるため取扱いやすく、また使用後に富栄養化を招くこともなく、かつ分解しやすいため環境を汚染することのない、環境に配慮したポークルアーを提供することができるようになった。
この発明のポークルアーは以上のように構成したので、淡水魚や海水魚の区別なく使用することができ、大型魚や小型魚のいずれにも対応することが可能である。
また水中で柔軟に揺れ動くので、ほとんどの魚に対して使用することが可能なポークルアーを提供することができる。
この発明のおよびポークルアーの製造方法の1実施例を示すフローチャート 得たポークルアーを示す斜視図である。 その断面図である。
符号の説明
11 ルアー本体
12 頭部
13 取付孔
14 フィン部

Claims (2)

  1. 豚の原皮から脂肪分を除去して得た皮組織を粉砕した粒状もしくは粉末物と、たんぱく質、リン酸塩、多糖質等から選ばれたゲル化用添加物および塩分との混練物であって、加熱し、成形することによって所定の形状に加工されていることを特徴とするポークルアー。
  2. 豚の原皮から皮組織と脂肪分を分離して脂肪分を除去し、得た皮組織をさらに粒状もしくは粉末となるよう粉砕し、次いで少なくともたんぱく質、リン酸塩、多糖質等から選ばれたゲル化用添加物および塩分を添加しながら混練するとともに必要に応じてさらに細かく粉末化し、加熱、成形加工工程を経て製作することを特徴とするポークルアーの製造方法。
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