JP2004321092A - 刺し餌 - Google Patents

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Sadataka Tamura
貞隆 田村
Kiyoshi Tetsukawa
精 鉄川
Yoshimasa Kamata
善政 鎌田
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HIROZAWA HIROICHI
KAGETANI NAGAYUKI
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HIROZAWA HIROICHI
KAGETANI NAGAYUKI
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Abstract

【課題】淡水、海水、季節、魚の種類を問わず適用でき、魚の食い付きがよく、自然環境を汚染することのない魚類用刺し餌を提供する。
【解決手段】有効成分としてアラニン、グリシン及びアルギニンを含有し、さらに基材としてソルビトールとマンニトールの少なくとも一つと、ゼラチン、アラビアガム、ペクチン及びキサンタンガムの少なくとも一つを含有し、グミゼリー状の弾力性を有する成型物とする。さらに砂糖及び/又は水飴、香料及び色素を含有するのがよい。成型物は平板状又は棒状がよい。香料には魚介類エキスが好ましい。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚介類のエサ、特に魚類の刺し餌に関し、さらに特に淡水、海水、季節、魚の種類を問わず適用でき、自然環境を汚染することのない魚類用刺し餌に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、魚類用の刺し餌としては、魚の種類や季節等によって異なるが、海釣りの場合、イソメ、ゴカイ、オキアミ等のエビ、サザエ、イカ、カニ、魚の切り身などが、川釣りの場合、ミミズ、サシ、クリ虫、イクラ 等が用いられ、そのほとんどが、生き物やその一部組織である。さらに市販の人工の刺し餌としては、魚すり身をチューブに詰めたものを押し出して用いるものや、魚すり身を原料とした小型のかまぼこ様のものがある。
【0003】
なお、有効成分としてアラニン、グリシン及びアルギニンを含有してなる撒き餌が知られている(特許文献1、参照)
【0004】
【特許文献1】特開2002−345383号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記に記載したような生き物は、独特の臭気を有し、鮮度が落ちると魚類の食いつきが悪くなるので、低温密封容器中で保管しなければならないなど取扱いに注意を要するうえ、鮮度の落ちたものや使用後残ったものは、そのまま放置されたり水中に投げ込まれたりして、海底や湖底、河川の澱みに滞積し、嫌気性微生物の発生を促し、青潮や赤潮を発生させるなど、自然環境を汚染し、破壊するので問題となっている。また市販の人工の刺し餌は、いずれも釣り針から脱落しやすいし、すぐに腐敗し環境を汚染する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる実情にかんがみ、魚類に対する誘因作用が極めて優れており、魚類の食いつきが良好で、かつ、短期的乃至は長期的に完全に水中に溶解することにより自然環境を汚染、破壊することがなく、加えて保存性に優れた人工の刺し餌を提供することを目的として研究、開発に努めた。
【0007】
その結果、数ある化合物のうちから、魚介類の種類を問わずその誘因に有効で且つ刺し餌として必要最小限の性能を有する材料を選択し、これらを適宜組み合わせて特別な形状に成型することにより、その目的を達成し得た。
【0008】
すなわち本発明は、
(1)有効成分としてアラニン、グリシン及びアルギニンを含有し、さらに基材としてソルビトールとマンニトールの少なくとも一つと、ゼラチン、アラビアガム、ペクチン及びキサンタンガムの少なくとも一つを含有し、グミゼリー状の弾力性を有する成型物としてなる刺し餌。
(2)さらに砂糖及び/又は水飴を含有してなる(1)の刺し餌。
(3)さらに香料及び色素を含有してなる請求項(1)又は(2)の刺し餌。
(4)成型物が平板状または棒状のものである(1)ないし(3)の刺し餌。
(5)香料が魚介類エキスである(3)の刺し餌。
(6)成型物がワーム状ルアーである(4)の刺し餌。
である。
【0009】
なお、本発明者らは先に有効成分としてアラニン、グリシン及びアルギニンを含有してなる撒き餌について発明をなし、特許出願している(特許文献1、参照)。しかしながら、元来、撒き餌と刺し餌とは全く適用目的が異なるから両者を同日に論じることはできない。従って、撒き餌の有効成分がそのまま刺し餌の有効成分に適用しうるとゆうものではない。加えて、本発明は、有効成分に加えて、さらに基材としてソルビトール及びマンニトールの少なくとも一つと、ゼラチン、アラビアガム、ペクチン及びキサンタンガムの少なくとも一つを含有し、グミゼリー状の弾力性を有する成型物とすることにより、その目的を達成しうるものである。従って、上記撒き餌の発明内容が公開されても本発明に何ら影響を及ぼすものではない。
【0010】
【発明の実施の態様】
本発明においては、必須成分としてアラニン、グリシン及びアルギニンの三つのアミノ酸が使用される。この三者を使用し、グミゼリー状の弾力性を有する成型物とすることにより、魚類を極めて良好に誘因し得る。なお、これらアミノ酸は、適宜の割合で配合しうるが、ほぼ同量の割合(重量割合、以下特に断らない限り同様)でもよい。また、適宜、他のアミノ酸、例えばグルタミン酸や核酸成分またはその誘導体、例えばイノシン酸、グアニル酸等の諸材料をさらに配合してもよい。いずれも水可溶性で衛生上無害の物質であることは言うまでもない。
【0011】
上記の原料混合物を含み、刺し餌として適した形状、色彩、芳香、弾力性等の性状を備えた成型物とする。そのため、適宜の増量剤や賦形剤、結合剤、懸濁化剤等の添加物を配合する。アラニン、グリシン及びアルギニンは、合計で0.5ないし5%(重量パーセント、以下同様)程度でよい。
マンニトール、ソルビトールは懸濁化剤として作用し、10ないし15%程度でよい。
ゼラチン、ペクチン、アラビアガム、キサンタンガムは結合剤として作用し、5ないし10%程度でよい。
【0012】
その他、適宜、増量剤や賦形剤等の添加剤を配合するのがよい。増量・賦形剤としては、水飴や砂糖が好ましい。これらはそれぞれ、全体の30ないし40%程度でよい。
【0013】
魚類の誘因をさらに向上させるために香料を加えるのがよい。香料としては、例えばエビ、イカ、アジ等の抽出エキス等の魚介類成分エキスが挙げられる。エキスは粉末としたものがよい。これらは2ないし3%程度でよい。
【0014】
また、色素を加えて魚介類の注意を引くようにすることもできる。色素としては一般に赤茶色系もしくは乳白色系のものが好ましい。なお、色素は目的の成型物が着色されればよいので、多くを要しない。
【0015】
上記の材料を加温・加熱・溶融し、型に入れ、冷却して、棒状、板状等に成型し、必要に応じ、さらに加工して適宜の形状のグミ様の弾力性を有する成型物としうる。なお、押出成型法により成型物を得ることもできる。例えば色彩、形状をイカ、アジ等の天然の刺し餌に類似のものとすることもできるし、ワーム様のルワーとすることもできる。要するに、目的とする魚の大小や釣り場の状況等に応じて適宜の形状の刺し餌を容易に得ることができる。
【0016】
本発明の刺し餌は撒き餌、特に本発明者らによる特開2002−345383号公報記載の撒き餌と併用することにより、特に優れた効果を奏し得る。
【0017】
【実施例1】
下記の材料を加熱・溶融し、型に流して冷却し、縦350mm、横350mm、厚さ10mmのグミ様の板状成型物を得た。
水飴38%、砂糖37%、ソルビトール13%、ゼラチン7%、エビ香料3%、赤色色素0.5%、アラニン、グリシン、アルギニン各0.5%。
本品は目的とする魚に合わせて裁断し、適宜の大きさ、形状のものとしうる。
【0018】
【実施例2】
下記の材料を加熱・溶融し、型に流して冷却し、直径10mmの棒状物を得、これを長さ50mmに裁断してグミ様成型物を得た。
水飴37%、砂糖37%、ゼラチン5%、ソルビトール8%、ペクチン4%、マンニトール4%、イカ香料3%、白色色素0.5%、アラニン0.4%、グリシン0.6%、アルギニン0.5%。
【0019】
以上の成型物は、いずれも室温で安定に保管でき、保存条件さえよければ、数年間全く変質しない。
【0020】
【実験例1】
平成13年1月30日、和歌山県白浜町の海釣り公園にて、実施例1記載と同一の組成の直径10mm、長さ50mmのグミ状成型物を刺し餌として約2時間海釣りをおこなった。釣果(1人による。以下、同様) グレ(体長30cm前後)5枚、ブダイ(体長35cm)1枚。
【0021】
【実験例2】
平成13年3月5日、和歌山県田辺湾沖にて、実施例1記載と同一の組成を有する、直径5mm、長さ5cmのゴカイ状のグミ様成型物を刺し餌として約2時間、投げ釣りを行った。釣果 キス(体長20cm前後)12枚、オビレチヌ(体長25cm)1枚、ゴンズイ20枚以上。
【0022】
平成12年10月21日、和歌山県市江崎にて、特開平2002−345383号公報の実施例1に示される撒き餌と同一のものを撒き餌とし、実施例2記載と同一の組成を有する、縦5cm、横1cm、厚さ5mmの短冊状のグミゼリー様成型物を刺し餌として2時間海釣りを行った。釣果 ニザイダイ(体長25ないし35cm)7枚、イスズミ(体長30cm)1枚、イサギ(体長25cm前後)5枚。
【0023】
なお、これらの実験は周囲に他人がいないか、又は他人がいても本発明の刺し餌が分からない状態で行ったことは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
本発明の刺し餌は、その組成割合、形状、色彩、香りなどを適宜選択することにより、魚の種類、大きさ、時期等に関係なく適用できる。特に、天然の刺し餌では動きが悪く適用が困難な低温下においても、その弾力性を利用して水中で生きているかのような動きを与えうるので、冬季においても汎用しうる。また、水中において表面が適度に溶けてぬめりが生じ、生き物の表面と類似した状態を生じるので、魚介類の食いつきが極めて良好である。さらに悪臭を生じることがないし、腐敗の心配もなく、取扱が容易である。加えて、比較的短時間に水中に溶解し、池、河川、海を汚染することがない。といった優れた効果を有する。
なお、本発明の刺し餌は、撒き餌、特に本発明者らが先に発明した、有効成分としてアラニン、グリシン及びアルギニンを含有してなる撒き餌、と併用することにより、一層すぐれた効果を発揮しうる。

Claims (6)

  1. 有効成分としてアラニン、グリシン及びアルギニンを含有し、さらに基材としてソルビトールとマンニトールの少なくとも一つと、ゼラチン、アラビアガム、ペクチン及びキサンタンガムの少なくとも一つを含有し、グミゼリー状の弾力性を有する成型物としてなる刺し餌。
  2. さらに砂糖及び/又は水飴を含有してなる請求項1記載の刺し餌。
  3. さらに香料及び色素を含有してなる請求項1又は2記載の刺し餌。
  4. 成型物が平板状又は棒状のものである請求項1ないし3のいずれかに記載の刺し餌。
  5. 香料が魚介類エキスである請求項3記載の刺し餌。
  6. 成型物がワーム状ルアーである請求項4記載の刺し餌。
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