JP3322133B2 - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JP3322133B2
JP3322133B2 JP22130096A JP22130096A JP3322133B2 JP 3322133 B2 JP3322133 B2 JP 3322133B2 JP 22130096 A JP22130096 A JP 22130096A JP 22130096 A JP22130096 A JP 22130096A JP 3322133 B2 JP3322133 B2 JP 3322133B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙を主体とする外
装材と樹脂製内装容器とを組み合わせた角型複合容器に
おいて、少なくとも胴部を除いて、外装材内面に部分的
に接着剤層を設けることにより、複合容器外装材のしわ
を防止したことを特徴とする複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題への関心が高まる中で、
プラスチックの使用量を減らし紙と組み合わせた複合容
器が開発され、市場に出回っている。その一例として、
我々は紙を主体とする外装材とプラスチックから成る内
装容器を組み合わせた複合容器を提案した(特願平6−
212537号等)。このような複合容器を製造する方
法としては予め、紙を主体とする外装容器をブロー金型
内に載置し、その中に成形温度に加熱されたプリフォー
ムを導入し、ブロー成形することによって、外装容器と
一体で且つ無継ぎ目に成形されたプラスチック製の内装
容器とを組み合わせた複合容器を製造する方法がある。
【0003】上記方法においては、外装材と内装容器と
を成形時に一体化することが望まれ、種々の工夫がなさ
れてきた。例えば、外装材内面に感熱性接着剤層を設
け、内装容器ブロー成形時の熱で、外装材と内装容器と
を一体化する方法等である。しかし、上記方法において
は外装材と内装容器樹脂の組合せによっては、複合容器
の外装材にしわが生じ、外観を損ねて商品価値を低下さ
せることがあることがわかった。これは、収縮しやすい
樹脂を内装容器に用いた場合、内装容器と接着剤で一体
化された外装材が、内装容器の収縮に伴って引っ張られ
ることにより生ずるものであり、接着剤の塗布パターン
によってもしわを防止することが可能とであるが、その
場合も外装材内面と内装容器とが部分的にではあっても
胴部において接着されているために内装容器の収縮に伴
って引っ張られることによるしわの発生を完全に防止す
ることはできない。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の課
題を鑑み、紙を主体とする外装材と樹脂製内装容器とを
組み合わせた角型複合容器において、少なくとも胴部を
除いて、外装材内面に部分的に接着剤層を設けることに
より、複合容器外装材のしわを防止した複合容器を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく考えられたものであり、請求項1の発明は、紙を
主体とする外装材と、胴部、肩部、底部から成る樹脂製
内装容器とを組み合わせた複合容器において、少なくと
も胴部を除いて、外装材内面に接着剤層を設けたことを
特徴とする複合容器である。請求項2の発明は、紙を主
体とする外装材と、胴部、肩部、底部から成る樹脂製内
装容器とを組み合わせた複合容器において、該複合容器
の少なくとも胴部においては、外装材内面と樹脂製内装
容器とが非接着であり、肩部および底部においては外装
材内面と樹脂製内装容器とが接着されていることを特徴
とする請求項1記載の複合容器である。請求項3の発明
は、外装材が胴フラップとその上端に連設された肩フラ
ップ、下端に連設された底フラップから成ることを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の複合容器である。請
求項4の発明は、外装材内面と樹脂製内装容器とが、樹
脂製内装容器の少なくとも胴部を除いた部分において全
面接着されていることを特徴とする請求項1又は請求項
3記載の複合容器である。請求項5の発明は、外装材内
面と樹脂製内装容器とが、樹脂製内装容器の少なくとも
胴部を除いた部分において部分的に接着されていること
を特徴とする請求項1又は請求項3記載の複合容器であ
る。請求項6の発明は、外装材内面と樹脂製内装容器と
が、樹脂製内装容器の肩部および底部において全面接着
されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載
の複合容器である。請求項7の発明は、外装材内面と樹
脂製内装容器とが、樹脂製内装容器の肩部および底部に
おいて部分的に接着されていることを特徴とする請求項
2又は請求項3記載の複合容器である。請求項8の発明
は、ドット状パターンの接着剤層により外装材内面と樹
脂製内装容器とが接着されていることを特徴とする請求
項1乃至請求項7記載の何れかの複合容器である。請求
項9の発明は、紙を主体とする外装材の内面全面に接着
性樹脂層、部分的に施されたニス層を順次、設けたこと
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合容器であ
る。請求項10の発明は、外装材の水平断面形状が四角
形以上の多角形であることを特徴とする請求項1乃至請
求項9記載の何れかの複合容器である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の複合容器の一例を示す図1において、複合容器
Aは紙を主体とする外装材1、外装材1に収容された樹
脂から成る内装容器2により構成されている。内装容器
2は口部3、肩部4、胴部5、底部6が延伸ブロー成形
により一体に成形されている。複合容器の形状は図1の
四角形形状以外に多角形形状も可能である。また、各面
角度は同一である必要はなく、多面体であればよい。
【0007】また、図2にその一例を示すように外装材
1は矩形状のフラップを罫線を介して連設した胴フラッ
プ、この胴フラップの上端に罫線を介して連設した台形
状の肩フラップおよび胴フラップの下端に罫線を介して
連設した底フラップから構成される。なお、底フラップ
下端の円弧部分は外装材を組み立てた時に円孔を形成
し、内装容器の底部を受入れて内装容器の底部がそこか
ら露出するような形状に打ち抜かれている(図4、5、
6、7、9、10、11、12、13、14においても
同様)。接着剤塗工部分は図3あるいは図4に斜線部で
示される部分でも構わない。図5に示すドット状パター
ンも、使用後の外装材と内装容器との易分離性付与のた
め、好ましく用いられる。また、ドットの大きさや間隔
を調整することにより分離性をコントロールすることが
可能である。図2中に示されるように、外装材と内装容
器とは複合容器としての形状を保つため、各面とも肩部
の全部あるいは一部a、底部の全部あるいは一部bで接
着されていることが好ましい。本発明においては外装材
のしわを防止するため、胴部には接着剤を塗布しないこ
とが重要である。また、外装材と内装容器とを接着させ
る手段としては、上記の接着剤を接着性が必要な部分に
塗工する方法の他にも、紙層の内側全面に接着性樹脂層
を設けた後、接着性の不要部分には内装容器材質とは接
着性を示さないニス層を部分的に設けることもできる。
【0008】本発明の外装材は、紙または紙を主体とす
る材料から成る。紙としては一般的な紙器用板紙、例え
ば、加工板紙のコートボール等が用いられる。また、牛
乳パック、紙カップ用のバージンパルプ加工紙を用いる
ことも好ましく行なわれる。合成紙の使用も可能であ
る。容器強度の面から、坪量、厚みを考慮して外装材用
材料を選択することが好ましい。本発明の複合容器にお
いては、接着剤の塗工パターンを工夫することにより、
坪量の低い紙を外装材に用いても、複合容器外装材のし
わを生じにくくなっている。
【0009】外装材に耐水性を付与する場合、バリアー
性フィルムを外側に貼り合わせることも有効であるが、
端面処理あるいは樹脂を含浸することも行なわれる。バ
リアー性フィルムを外側に貼り合わせた場合、外装材の
強度が向上するため、しわが生じにくくなる。
【0010】本発明の接着剤としては内装容器の成形温
度で接着性を発現する接着剤なら構わないが、ホットメ
ルトタイプあるいはホットラッカーと呼ばれる溶媒希釈
タイプのホットメルトが好ましく用いられる。そのよう
な接着剤としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル、オレフィンを主成分とするも
の等を用いることができる。
【0011】上記ホットラッカーは紙に直接、塗工する
としみ込んでしまい、接着力を発現できないことがある
ため、ポリエチレン貼り、あるいは目止め剤を塗工した
後に、ホットラッカーを重ね塗りするのが好ましい。そ
の他、感圧接着剤等も用いることができる。さらに、外
装材が紙のみから成る場合にはエマルジョンタイプの接
着剤、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジ
ョンを用いることができる。接着剤の塗工方法としては
グラビアコーター、ロールコーター、グラビア印刷機等
が適宜、選択される。
【0012】一方、接着性樹脂を紙基材に全面的に施し
た後、接着不要部分には非接着性ニスを部分塗工し、マ
スキングする構成においては、接着性樹脂としては熱可
塑性樹脂を用いるのが好ましく、そのような接着性樹脂
としてはエチレンαオレフィン共重合体、エチレンαオ
レフィン共重合体の有機酸変性物、エチレンアクリル酸
コポリマー、マレイン酸グラフトポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー、
エチレン・メタクリル酸・エステル共重合物、等が挙げ
られ、用いる内装延伸ブロー容器を構成する樹脂により
好ましいものを選ぶことができる。
【0013】接着性樹脂の内装延伸ブロー容器との接着
性を向上させるために、接着性樹脂層を外装材の紙基材
上に設けた後にコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線
処理等を施すこともできる。外装材内面に部分的に塗工
する非接着性ニスとしては、内装容器を構成する延伸ブ
ロー容器との接着性がないものであればよく、剥離ニス
と呼ばれるシリコーン樹脂系ワニス、ニトロセルロース
系樹脂を主体とするワニス、アクリル樹脂系ワニス等か
ら選ぶことができる。
【0014】本発明の内装容器を構成する樹脂は、好ま
しくはポリプロピレンあるいはポリエチレンテレフタレ
ートであるが、ブロー成形、延伸ブロー成形可能な熱可
塑性プラスチックであれば良く、例えば、ポリエチレ
ン、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリアクリ
ロニトリル、またはこれらの樹脂のブレンドでもよい。
要求品質に応じて、酸素バリアー性、水蒸気バリアー性
等のガスバリアー性材料を選択するのが好ましい。
【0015】本発明の複合容器においては使用樹脂量を
減らすため、要求品質を満たす範囲内で、内装容器の胴
部肉厚を薄くするのが好ましい。内装容器の胴部肉厚が
薄くとも、延伸ブロー成形により、内装容器のガスバリ
アー性は向上し、また、接着剤塗工部分を工夫した外装
材で落下強度等の強度を付与することが可能である。
【0016】本発明の複合容器の製造方法としては、予
備成形体を射出成形によって得、その後、延伸ブロー成
形を行なう。本発明の製造方法の一例として延伸ブロー
成形について説明する。まず、樹脂から成る予備成形体
を予め、射出成形により得る。その後、所定形状に成形
した外装材を金型内に載置し、この外装材内で、成形温
度に加熱した内装容器の予備成形体を延伸ブロー成形す
ることによって本発明の容器を得ることができる。外装
材を金型に載置し、本発明の複合容器を得る場合、外装
材内面に内装容器の予備成形体の成形温度で接着効果を
発揮する接着剤層を設けることにより、外装材と内装容
器を一体化することが可能である。
【0017】本発明の複合容器は使用後、外装材と内装
容器とをさらに容易に分離し易くするため、外装材にミ
シン目、ジッパー等を設けて分離のきっかけを作るのが
好ましい。
【0018】<作用>本発明の複合容器は内装容器の胴
部肉厚を薄くすることが可能であるので、内装容器の樹
脂使用量が、同容量のプラスチック容器と比較して減少
し、しかも延伸ブロー成形により内装容器のガスバリア
ー性および強度は向上し、紙から成る外装材が一体化さ
れているので内装容器だけよりも強度的に有利な構造と
なっている。また、外装材内面に少なくとも胴部を除い
て、部分的に接着剤層を設けてあるので成形時に外装材
と内装容器とを一体化することが可能となり、使用後、
廃棄する際には容易に外装材と内装容器を分離すること
も可能となる。
【0019】さらに本発明の複合容器は少なくとも胴部
を除いて、外装材内面に接着剤層を設けてあるため、内
装容器の収縮により外装材が引っ張られないのでしわを
防止することができる。また、製造に当たっても、成形
された外装材を内装容器の成形金型内に載置し、内装容
器の成形と同時に、一体化した複合容器を製造すること
ができるため、工程が簡単でコストダウンに繋がる。
【0020】
【実施例】以下、実施例に基づき具体的に説明を行なう
が、本発明は以下の例に限定されるものではない。
【0021】(実施例1)外装材として、内面にポリエ
チレン(厚み25μm)を押出コートしたコートボール
(坪量270g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより図2の斜線部に塗工した後、抜き、背貼り
を行なって外装材とした。内装容器構成樹脂としてポリ
プロピレン(MI=7)を用い、予備成形体を得た後、
予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延伸ブ
ロー成形して、図1に示す形状の、胴部平均肉厚170
μm、内容量1000mlの、内装容器と外装材とから
成る複合容器を成形した。
【0022】(実施例2)外装材として、内面にポリエ
チレン(厚み25μm)を押出コートしたコートボール
(坪量270g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより、図3の斜線部に塗工した後、抜き、背貼
りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂としてポ
リプロピレン(MI=7)を用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図1に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量1000mlの、内装容器と外装材と
から成る複合容器を成形した。
【0023】(実施例3)外装材として、内面にポリエ
チレン(厚み25μm)を押出コートしたコートボール
(坪量270g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより、図4の斜線部に塗工した後、抜き、背貼
りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂としてポ
リプロピレン(MI=7)を用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図1に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量1000mlの、内装容器と外装材と
から成る複合容器を成形した。
【0024】(実施例4)外装材として、内面にポリエ
チレン(厚み25μm)を押出コートしたコートボール
(坪量270g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより、図5のドット部分に塗工した後、抜き、
背貼りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂とし
てポリプロピレン(MI=7)を用い、予備成形体を得
た後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で
延伸ブロー成形して、図1に示す形状の、胴部平均肉厚
170μm、内容量1000mlの、内装容器と外装材
とから成る複合容器を成形した。
【0025】(実施例5)外装材として、内面にポリプ
ロピレン(厚み25μm)を押出コートしたカップ原紙
(サイズ剤を充填したバージンパルプ、坪量300g/
2 )を用い、接着剤としてエチレン−酢酸ビニル共重
合体系ホットラッカーを、グラビアコーターにより、図
2の斜線部に塗工した後、抜き、背貼りを行なって外装
材とした。内装容器構成樹脂としてポリプロピレン(M
I=7)を用い、予備成形体を得た後、予め作成した外
装材を金型内に載置し、その中で延伸ブロー成形して、
図1に示す形状の、胴部平均肉厚170μm、内容量1
000mlの、内装容器と外装材とから成る複合容器を
成形した。
【0026】(実施例6)外装材として、内面にポリエ
チレン(厚み25μm)を押出コートしたカップ原紙
(坪量300g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターで図3の斜線部に塗工した後、抜き、背貼りを行
なって外装材とした。内装容器構成樹脂としてポリプロ
ピレン(MI=7)を用い、予備成形体を得た後、予め
作成した外装材を金型内に載置し、その中で延伸ブロー
成形して、図1に示す形状の、胴部平均肉厚170μ
m、内容量1000mlの、内装容器と外装材とから成
る複合容器を成形した。
【0027】(実施例7)外装材として、内面にポリエ
チレン(厚み25μm)を押出コートしたカップ原紙
(坪量300g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより、図4の斜線部に塗工した後、抜き、背貼
りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂としてポ
リプロピレン(MI=7)を用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図1に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量1000mlの、内装容器と外装材と
から成る複合容器を成形した。
【0028】(実施例8)外装材として、内面にポリエ
チレン(厚み25μm)を押出コートしたカップ原紙
(坪量300g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより図5のドット部分に塗工した後、抜き、背
貼りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂として
ポリプロピレン(MI=7)を用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図1に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量1000mlの、内装容器と外装材と
から成る複合容器を成形した。
【0029】(実施例9)外装材として、内面にポリエ
チレン(厚み25μm)を押出しコートしたコートボー
ル(坪量270g/m2 )を用い、接着剤としてエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビア
コーターにより図9の斜線部に塗工した後、抜き、背貼
りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂としてポ
リエチレンテレフタレートを用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図8に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量800mlの、内装容器と外装材とか
ら成る複合容器を成形した。
【0030】(実施例10)外装材として、内面にポリ
エチレン(厚み25μm)を押出コートしたコートボー
ル(坪量270g/m2 )を用い、接着剤としてエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビア
コーターにより図10の斜線部に塗工した後、抜き、背
貼りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂として
ポリエチレンテレフタレートを用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図8に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量800mlの、内装容器と外装材とか
ら成る複合容器を成形した。
【0031】(実施例11)外装材として、内面にポリ
エチレン(厚み25μm)を押出コートしたコートボー
ル(坪量270g/m2 )を用い、接着剤としてエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビア
コーターにより図11の斜線部に塗工した後、抜き、背
貼りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂として
ポリエチレンテレフタレートを用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図8に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量800mlの、内装容器と外装材とか
ら成る複合容器を成形した。
【0032】(実施例12)外装材として、内面にポリ
エチレン(厚み25μm)を押出コートしたコートボー
ル(坪量270g/m2 )を用い、接着剤としてエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビア
コーターにより図12のドット部分に塗工した後、抜
き、背貼りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂
としてポリエチレンテレフタレートを用い、予備成形体
を得た後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その
中で延伸ブロー成形して、図8に示す形状の、胴部平均
肉厚170μm、内容量800mlの、内装容器と外装
材とから成る複合容器を成形した。
【0033】(実施例13)外装材として、内面にポリ
エチレン(厚み25μm)を押出コートしたカップ原紙
(サイズ剤を充填したバージンパルプ、坪量300g/
2 )を用い、接着剤としてエチレン−酢酸ビニル共重
合体系ホットラッカーを、グラビアコーターにより図9
の斜線部に塗工した後、抜き、背貼りを行なって外装材
とした。内装容器構成樹脂としてポリエチレンテレフタ
レートを用い、予備成形体を得た後、予め作成した外装
材を金型内に載置し、その中で延伸ブロー成形して、図
8に示す形状の、胴部平均肉厚170μm、内容量80
0mlの、内装容器と外装材とから成る複合容器を成形
した。
【0034】(実施例14)外装材として、内面にポリ
エチレン(厚み25μm)を押出コートしたカップ原紙
(坪量300g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより図10の斜線部に塗工した後、抜き、背貼
りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂としてポ
リエチレンテレフタレートを用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図8に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量800mlの、内装容器と外装材とか
ら成る複合容器を成形した。
【0035】(実施例15)外装材として、内面にポリ
エチレン(厚み25μm)を押出コートしたカップ原紙
(坪量300g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより図11の斜線部に塗工した後、抜き、背貼
りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂としてポ
リエチレンテレフタレートを用い、予備成形体を得た
後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で延
伸ブロー成形して、図8に示す形状の、胴部平均肉厚1
70μm、内容量800mlの、内装容器と外装材とか
ら成る複合容器を成形した。
【0036】(実施例16)外装材として、内面にポリ
エチレン(厚み25μm)を押出コートしたカップ原紙
(坪量300g/m2 )を用い、接着剤としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体系ホットラッカーを、グラビアコ
ーターにより図12のドット部分に塗工した後、抜き、
背貼りを行なって外装材とした。内装容器構成樹脂とし
てポリエチレンテレフタレートを用い、予備成形体を得
た後、予め作成した外装材を金型内に載置し、その中で
延伸ブロー成形して、図8に示す形状の、胴部平均肉厚
170μm、内容量800mlの、内装容器と外装材と
から成る複合容器を成形した。
【0037】(実施例17)外装材として、内面にエチ
レン・メタクリル酸・エステル共重合物(厚み20μ
m)を押出コートしたカップ原紙(坪量300g/
2 )を用い、非接着性ニスとしてニトロセルロース系
ワニスを図12のドット部分を除く全面にグラビア塗工
した後、図12に示す展開形状に打ち抜き、背貼りを行
なって筒状の外装材を作成した。内装容器を構成する樹
脂としてポリエチレンテレフタレートを用い、予備成形
体を射出成形した後、予め作成した外装材を金型内に載
置し、その中で延伸ブロー成形して図8に示す形状の胴
部平均肉厚170μm、内容量800mlの、内装容器
と外装材とから成る複合容器を成形した。
【0038】(比較例1)接着剤を図6の斜線部に塗工
した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の複合容
器を得た。
【0039】(比較例2)接着剤を図7の斜線部に塗工
した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の複合容
器を得た。
【0040】(比較例3)接着剤を図6の斜線部に塗工
した以外は、実施例5と同様にして、比較例3の複合容
器を得た。
【0041】(比較例4)接着剤を図7の斜線部に塗工
した以外は、実施例5と同様にして、比較例4の複合容
器を得た。
【0042】(比較例5)接着剤を図13の斜線部に塗
工した以外は、実施例9と同様にして、比較例5の複合
容器を得た。
【0043】(比較例6)接着剤を図14の斜線部に塗
工した以外は、実施例9と同様にして、比較例6の複合
容器を得た。
【0044】(比較例7)接着剤を図13の斜線部に塗
工した以外は、実施例13と同様にして、比較例7の複
合容器を得た。
【0045】(比較例8)接着剤を図14の斜線部に塗
工した以外は、実施例13と同様にして、比較例8の複
合容器を得た。
【0046】実施例1乃至実施例17、比較例1乃至比
較例8の複合容器を、温度25℃、湿度65%の条件下
で24時間保存してから、しわの有無を確認した。その
結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】実施例1〜17の複合容器ではしわは観察
されなかったが、比較例1〜8の複合容器では胴部のし
わが生じた。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、紙を主体とする外装材にしわがなく、外観の優れ
た、商品価値の高い複合容器が得られる。特に外装材と
内装容器とを肩部と底部において接着し、胴部において
は非接着とすることによりしわの発生防止だけでなく、
外装材と内装容器との一体性が保持され、複合容器とし
ての剛性も保持される。さらに外装材と内装容器とを肩
部と底部においてドット状等のパターンで部分的に接着
することよりしわの発生防止、複合容器としての剛性の
保持に加えて使用後の廃棄時の外装材と内装容器との分
離性も向上する。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合容器の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の複合容器の第一例の外装材の第一の接
着剤塗工パターンを示す展開説明図である(斜線部が接
着剤塗工部)。
【図3】本発明の複合容器の第一例の外装材の第二の接
着剤塗工パターンを示す展開説明図である(斜線部が接
着剤塗工部)。
【図4】本発明の複合容器の第一例の外装材の第三の接
着剤塗工パターンを示す展開説明図である(斜線部が接
着剤塗工部)。
【図5】本発明の複合容器の第一例の外装材の第四の接
着剤塗工パターンを示す展開説明図である(小さい丸で
囲まれた部分が接着剤塗工部)。
【図6】本発明の複合容器の比較例1及び比較例3の外
装材の接着剤塗工パターンを示す展開説明図である(斜
線部が接着剤塗工部)。
【図7】本発明の複合容器の比較例2及び比較例4の外
装材の接着剤塗工パターンを示す展開説明図である(斜
線部が接着剤塗工部)。
【図8】本発明の複合容器の別の例を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の複合容器の第二例の外装材の第一の接
着剤塗工パターンを示す展開説明図である(斜線部が接
着剤塗工部)。
【図10】本発明の複合容器の第二例の外装材の第二の
接着剤塗工パターンを示す展開説明図である(斜線部が
接着剤塗工部)。
【図11】本発明の複合容器の第二例の外装材の第三の
接着剤塗工パターンを示す展開説明図である(斜線部が
接着剤塗工部)。
【図12】本発明の複合容器の第二例の外装材の第四の
接着剤塗工パターンを示す展開説明図である(小さい丸
で囲まれた部分が接着剤塗工部)。
【図13】本発明の複合容器の比較例5及び比較例7の
外装材の接着剤塗工パターンを示す展開説明図である
(斜線部が接着剤塗工部)。
【図14】本発明の複合容器の比較例6及び比較例8の
外装材の接着剤塗工パターンを示す展開説明図である
(斜線部が接着剤塗工部)。
【符号の説明】
A・・・複合容器 1・・・外装材 2・・・内装容器 3・・・口部 4・・・肩部 5・・・胴部 6・・・
底部 a・・・肩部接着剤塗工部分 b・・・底部接着剤塗工
部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−133338(JP,A) 特開 昭58−11668(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 77/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙を主体とする外装材と、胴部、肩部、底
    部からなる樹脂製内装容器とを組み合わせた複合容器に
    おいて、少なくとも外装材の胴部を除いて内面に、樹脂
    製内装容器の延伸ブロー成形温度で接着性を発現する接
    着剤層が設けられ、該外装材内に延伸ブロー成形にて樹
    脂製内装容器が組み合わされていることを特徴とする複
    合容器。
  2. 【請求項2】前記外装材内面と樹脂製内装容器とが肩部
    及び底部において接着されていることを特徴とする請求
    項1記載の複合容器。
  3. 【請求項3】外装材が胴フラップとその上端に連設され
    た肩フラップ、下端に連設された底フラップから成るこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合容器。
  4. 【請求項4】外装材内面と樹脂製内装容器とが、樹脂製
    内装容器の少なくとも胴部を除いた部分において全面接
    着されていることを特徴とする請求項1又は請求項3記
    載の複合容器。
  5. 【請求項5】外装材内面と樹脂製内装容器とが、樹脂製
    内装容器の少なくとも胴部を除いた部分において部分的
    に接着されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    3記載の複合容器。
  6. 【請求項6】外装材内面と樹脂製内装容器とが、樹脂製
    内装容器の肩部および底部において全面接着されている
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の複合容
    器。
  7. 【請求項7】外装材内面と樹脂製内装容器とが、樹脂製
    内装容器の肩部および底部において部分的に接着されて
    いることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の複合
    容器。
  8. 【請求項8】ドット状パターンの接着剤層により外装材
    内面と樹脂製内装容器とが接着されていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項7記載の何れかの複合容器。
  9. 【請求項9】紙を主体とする外装材の内面全面に接着性
    樹脂層、部分的に施されたニス層を順次、設けたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合容器。
  10. 【請求項10】外装材の水平断面形状が四角形以上の多
    角形であることを特徴とする請求項1乃至請求項9記載
    の何れかの複合容器。
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