JP2000053164A - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JP2000053164A
JP2000053164A JP10226075A JP22607598A JP2000053164A JP 2000053164 A JP2000053164 A JP 2000053164A JP 10226075 A JP10226075 A JP 10226075A JP 22607598 A JP22607598 A JP 22607598A JP 2000053164 A JP2000053164 A JP 2000053164A
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container
outer container
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layer
adhesive
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JP10226075A
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English (en)
Inventor
Keiko Nakamura
圭子 中村
Masayoshi Suzuta
昌由 鈴田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙を主体とする外側容器と、プラスチック製の
内側容器とからなる複合容器において、外側容器に持ち
易さ(滑りにくさ)及び識別性を付与した複合容器を提
供する。 【解決手段】紙を主体とする外側容器2 とプラスチック
製の内側容器3 とからなる注出口部4 、肩部5 、胴部6
及び底部7 を備えた複合容器において、前記胴部6 に位
置する外側容器2 の側壁外面に浮き出し模様8 を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙を主体とする外
側容器と、プラスチック製の内側容器とからなる複合容
器に関するものであり、さらに詳しくは、外側容器に持
ち易さ(滑りにくさ)及び識別性を付与した複合容器に
関するするものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題への関心が高まる中で、
プラスチックの使用量を減らし、紙と組み合わせた複合
容器が開発され、市場に出回っている。このような複合
容器は、各種飲料、調味料、液体洗剤等の容器として使
用可能であり、その一例としては、例えば特願平6−2
12537号で提案した紙を主体とする外側容器とプラ
スチック製の内側容器を組み合わせた複合容器などがあ
る。
【0003】上述の合容器は、内側容器の胴部肉厚薄肉
化つまり樹脂使用量減少が可能であり、紙を主体とする
外側容器の一体化により、内側容器だけよりも強度的に
有利な構造となっている。内側容器を延伸ブロー成形に
より得る場合には、内側容器のガスバリヤ性および強度
を向上させることができる。さらに、廃棄する際には、
外側容器と内側容器を分離して廃棄することも可能であ
る。
【0004】また、上述の複合容器においては、外側容
器と内側容器を成形時に一体化することが望まれ、種々
の工夫がなされてきた。その製造方法の一例として、予
め内面に接着剤層または接着性樹脂層を設けた外側容器
をブロー金型内に載置し、その中に成形温度に加熱され
たプリフォームを導入し、内側容器をブロー成形するこ
とによって、内側容器成形時の熱で外側容器と内側容器
を一体化する方法がある。この方法では、外側容器を内
側容器の成形金型内に載置し、内側容器の成形と同時
に、一体化した複合容器を製造することができるため、
工程が簡単でコストダウンにもつながる。
【0005】しかしながら、外側容器の材質にもよる
が、把手等を設けない複合容器は、特に大容量になる
と、滑りやすく持ちにくいという問題点があった。
【0006】また、シャンプー容器として、プラスチッ
ク製容器の代わりに上述の複合容器を使用するために
は、バリヤフリーの観点から、今日、一般的になったギ
ザギザ状のリブ(識別マーク)を設けた容器が好ましい
と考えられた。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の課
題を鑑み、紙を主体とする外側容器と、プラスチック製
の内側容器とからなる複合容器において、外側容器に持
ち易さ(滑りにくさ)及び識別性を付与した複合容器を
提供するものである。
【0008】
【発明を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の発明は、図1に示すように、紙を主体とする外側容器
(2)とプラスチック製の内側容器(3)とからなる注
出口部(4)、肩部(5)、胴部(6)及び底部(7)
を備えた複合容器において、前記胴部(6)に位置する
外側容器(2)の側壁外面に浮き出し模様(8)を形成
したことを特徴とする複合容器(1)である。
【0009】また、本発明の第2の発明は、図1に示す
ように、前記外側容器(2)の断面が多角形状であり、
且つ、2面以上の側壁外面に浮き出し模様(8)を形成
したことを特徴とする第1の発明に記載の複合容器
(1)である。
【0010】また、本発明の第3の発明は、図2に示す
ように、前記外側容器(2)の断面が円形あるいは楕円
形であることを特徴とする第1の発明に記載の複合容器
(1)である。
【0011】そして、本発明の第4の発明は、図1に示
すように、前記浮き出し模様(8)が、複数本の横縞状
リブであることを特徴とする第1の発明に記載の複合容
器(1)である。
【0012】
【作用】本発明の複合容器は、容器の胴部に位置する外
側容器の側壁外面に浮き出し模様を形成されているた
め、容器の使用時に滑りにくく、容器の持ち易さが改善
され、また、容器に識別性を付与することが可能であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の一実施形態の複合容器(1)は、
図1に示すように、紙を主体とする外側容器(2)、そ
の外側容器に収容されたプラスチック製の内側容器
(3)により構成されている。この内側容器は、注出口
部(4)、肩部(5)、胴部(6)、底部(7)が例え
ば中空延伸成形により一体に成形されている。そして、
複合容器の形状は、水平断面が図1に示す四角形状のほ
かに、図2に示す円形状、楕円形状、多角形状、また
は、曲面と平面の組み合わせ等種々の形状が可能であ
る。また、各面角度は同一である必要はなく、多面体で
あればよい。
【0014】次に、本発明の浮き出し模様(凹凸模様)
について説明する。図3は、本発明の複合容器の一実施
形態の外側容器の展開平面図である。容器胴部に位置
し、向かい合う2面の側壁板(14)には、複数本の横
縞状浮き出し模様(8)が形成されている。このよう
に、角形容器の場合には、容器側面の少なくとも向かい
合う側壁の2面に浮き出し模様を形成することが好まし
く、また、円形、楕円形容器においても、容器側面とな
る2ヶ所以上に浮き出し模様を形成することが好まし
い。
【0015】上述の浮き出し模様の形状は、容器に持ち
易さ(滑りにくさ)のみを付与するためならば、横縞状
浮き出し模様の本数、太さ等は制限されず、図4、図5
に示すような大きな浮き出し模様(8)を用いることが
できる。また、横縞状浮き出し模様に限らず、斜め縞
状、ドット状、格子状等とすることも可能である。しか
しながら、持ち易さ(滑りにくさ)と識別性の両方を容
器に付与するためには、図1及び図3に示されるよう
に、横縞状浮き出し模様(8)を、長さ10〜30m
m、幅1〜2mm、間隔3〜8mm、10〜15本程度
のリブとし、面中央部より後ろに、つまりボトルでいう
ならば、図2に示すように、パーティングライン(1
7)よりも後ろに設け、市場に流通するシャンプーボト
ルと同様にすることが好ましい。
【0016】また、これらの浮き出し模様の加工方法と
しては、ブランク打ち抜きのための抜き型によるエンボ
ス加工も可能であるが、エンボッサあるいはロールエン
ボッサによるエンボス加工を用いることが好まい。
【0017】図6は、外側容器を内側容器(3)と一体
化した複合容器の外側容器の構成を示す説明図であり、
内側容器と一体化するため、紙層上に接着剤層を設ける
場合には、紙層(9)の内側にプラスチック層(10)
を設け、その上に接着剤層(11)を設けるものであ
る。あるいはプラスチック層として接着性樹脂層を設け
ることも好ましい。
【0018】また、高湿の保存環境下での使用に耐えう
る容器とするためには、紙に樹脂を含浸させる方法、外
側容器の最外層にコーティング層またはプラスチック層
を設ける方法等で耐水性・防湿性を付与することができ
る。また、コーティング層は、紙層上に設けられ、外側
容器の表面に印刷を施す場合には、印刷インキ層を紙層
とコーティング層との間に位置させることが好ましい。
【0019】また、本発明の外側容器の紙層は、紙また
は紙を主体とする材料からなる。紙の種類は特に限定さ
れないが、コート紙、アート紙、ボール紙、コートボー
ル紙、マニラボール紙、白ボール紙、チップボール紙、
黄板紙、色板紙などの加工紙、あるいはミルクカートン
紙、カップ紙などのバージンパルプ加工紙が使用でき
る。容器強度の面から、坪量、厚みを考慮して外側容器
用材料を選択することが好ましい。
【0020】高湿の保存環境下での使用に耐えうる容器
とするため、紙に樹脂を含浸させる場合には、樹脂とし
てポリシラン化合物、セルロース誘導体等を用いること
が好ましい。
【0021】また、耐水性・防湿性を付与するため、外
側容器最外層にコーティング層を設ける場合、コーティ
ング層としては、アクリル樹脂、スチレン・アクリル共
重合樹脂、塩化ビニリデン樹脂を主成分とするものの
他、酸性ロジンエステル樹脂、ポリアミド樹脂等防湿性
を有する樹脂を主成分とするものを用いることが好まし
い。このコーティング層を形成するためのコーティング
剤は、通常、水性型コーティング剤である。そして、前
述したように、外側容器表面に印刷を施す場合には、上
述のコーティング層は、紙層上の印刷インキ層上に設け
られることが好ましい。さらには、コーティング層は、
オーバープリントワニス(ニス)を兼ねて設けられるこ
とが好ましい。
【0022】なお、コーティング層をインラインで加工
できる場合には、加工の手間が省け、コストダウンにつ
ながるが、ただ、これらのコーティング剤は、通常のニ
スに比較し、コーティング量が多くないと効果が出にく
いため、印刷インキと同ラインでコーティングするの
は、ラインスピード、版等の関係から難しいことがあ
る。このような場合には、印刷とは別工程で、グラビア
コート、ロールコート、リバースコート等のコーティン
グ方法を適宜選択して、コーティング層を形成すること
が好ましい。
【0023】また、耐水性・防湿性を付与するため、外
側容器最外層にプラスチック層を設ける場合、プラスチ
ック層としては、好ましくはポリオレフィン、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン等、またはこれらのブレン
ドが用いられるが、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
アミド、エチレン−ビニルアルコール共重合物等のプラ
スチックを用いることも可能であり、また、これらの2
種以上のブレンド、多層構成なども用いることが可能で
ある。
【0024】また、本発明において、内側容器と一体化
するために、紙層上に設けられる接着剤層に用いられる
接着剤としては、水性型の接着剤が好ましく、例えばエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル、ポリエステル
等を主成分とするものを用いることが好ましい。そし
て、接着剤のコーティング方法としては、グラビヤコー
ト、ロールコート、リバースコート等を適宜選択して使
用する。
【0025】また、本発明においては、外側容器最内層
にプラスチック層を設けることは好ましい。このプラス
チック層が内側容器と接着性(粘着性)がない場合に
は、プラスチック層上に接着剤層を設けて内側容器と一
体化する。プラスチック層を構成するプラスチックとし
ては、好ましくはポリオレフィン、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン等、またはこれらのブレンドが用い
られるが、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、
エチレン−ビニルアルコール共重合物等のプラスチック
を用いることも可能であり、また、これらの2種以上の
ブレンド、多層構成なども用いることが可能である。
【0026】上述のプラスチック層上にコーティングす
る接着剤としては、内側容器の成形温度で接着性を発現
する接着剤ならば構わないが、非水系で、ホットメルト
タイプあるいはホットラッカーと呼ばれる溶媒希釈タイ
プのホットメルトが好ましく用いられる。このような接
着剤としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル、オレフィンを主成分
とするもの等が挙げられる。また、接着剤のコーティン
グ方法としては、グラビヤコート、ロールコート、リバ
ースコート等を適宜選択する。
【0027】図7は、本発明の一実施形態の複合容器の
外側容器のカートン(13)の内面側から見た展開平面
図であり、肩フラップ(15)及び底フラップ(16)
の内面全面(斜線で図示)に接着剤をコーティングした
ものである。また、図8は、本発明の他の一実施形態の
複合容器の外側容器のカートン(13)の内面側から見
た展開平面図であり、肩フラップ(15)及び底フラッ
プ(16)の内面に、接着剤を図示するようにドットパ
ターン状にコーティングしたものである。このコーティ
ングは、ドットの大きさや間隔を調整することにより、
分離性をコントロールすることが可能であり、使用後の
外側容器と内側容器との易分離性付与のため、好ましく
用いられるものである。
【0028】また、本発明の複合容器は、使用後、外側
容器と内側容器とを容易に分離するため、タブ、ミシン
目、ジッパー等を設け、分離のきっかけを作ることも好
ましい。
【0029】また、本発明の外側容器のプラスチック層
に用いる接着性樹脂としては、熱可塑性ポリマーからな
るものが好ましい。このような接着性樹脂としては、超
低密度ポリエチレンに粘着付与剤等を添加した粘着型の
接着性樹脂や、ポリエチレンにアクリル酸エステル(あ
るいはメタクリル酸エステル)と無水マレイン酸やエス
テル成分を共重合させた接着性樹脂及びその酸変性物、
あるいはポリオレフィン系樹脂に無水マレイン酸をグラ
フト重合させた接着性樹脂等が挙げられ、さらに内側容
器の樹脂の種類によっては、低あるいは非結晶質のエチ
レン−αオレフィン共重合体及びその有機酸変性物のよ
うな熱可塑性エラストマーも用いることが可能である。
これらの接着性樹脂を選択する際は、内側容器の成形温
度で融解するものを選択することが好ましい。また、接
着性樹脂をコートする方法としては押し出しコーティン
グ法が好ましく、紙層に表面処理を施した後に接着性樹
脂の押し出しコーティングが行われることが望ましい。
【0030】また、外側容器最内層のプラスチック層が
接着性樹脂からなる場合、前述の接着剤のコーティング
は必要なく、外側容器と内側容器とを部分的に接着させ
たい場合には、接着性樹脂層上に、内側容器に用いるプ
ラスチックと接着性のない高分子成分からなる層を接着
阻害層として設けることが好ましく行われる。例えば、
図7において、斜線の部分を除いた部分、つまり肩フラ
ップ(15)と底フラップ(16)を除いた部分に接着
阻害層を設けた場合、外側容器と内側容器との胴部分で
の接着を避けることができる。このような接着阻害層を
形成するため、剥離剤やインキ、ワニス(ニス)等を適
宜選択してコーティングする。また、これら高分子成分
としては、ウレタン、ニトロセルロース、アクリル、ポ
リアミド、シリコーン、ポリスチレン等が挙げられる。
【0031】そして、本発明の外側容器の最内層のプラ
スチック層には、表面処理を施し、内側容器との密着性
を高めることが好ましい。この表面処理としては、コロ
ナ処理、プラズマ処理、紫外線処理、電子線処理等が挙
げられるが、特に好ましくはコロナ処理である。コロナ
処理によりプラスチック層表面の濡れ性が向上するが、
この時、外側容器内面のプラスチック層の濡れ性が、内
側容器の濡れ性よりも高いことが好ましい。プラスチッ
ク層上に接着剤層を設ける場合には、接着剤層を設ける
前に表面処理を行って、プラスチック層への接着剤層の
密着性を高めることが好ましい。
【0032】また、本発明の内側容器を形成する樹脂
は、好ましくはポリプロピレンあるいはポリエチレンテ
レフタレートであるが、ブロー成形、延伸ブロー成形可
能な熱可塑性プラスチックであれば良く、例えば、ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオ
レフィン樹脂、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、
ポリアクリロニトリル、環状ポリオレフィン樹脂、ポリ
メチルペンテン等でもよく、また、これらの樹脂のブレ
ンドあるいは多層構成でもよい。要求品質に応じて、酸
素バリヤ性、水蒸気バリヤ性等のガスバリヤ性材料を選
択することが好ましい。
【0033】次に、本発明の製造方法の一例として延伸
ブロー成形について説明する。まず、プラスチックから
なる予備成形体を予め射出成形により得る。その後、所
定形状に成形した外側容器を金型内に載置し、この外側
容器内で、成形温度に加熱した内側容器の予備成形体を
延伸ブロー成形することによって本発明の複合容器を得
ることができる。
【0034】また、外側容器を金型に載置し本発明の複
合容器を得る場合に、外側容器の内面に内側容器の延伸
ブロー成形温度で接着効果を発揮する接着剤層あるいは
接着性樹脂層を設けることにより、外側容器と内側容器
を一体化することが可能である。
【0035】
【実施例】次に、実施例に基づき具体的に説明を行う
が、本発明は以下の例に限定されるものではない。 <実施例1>外側部材として、内面にポリエチレン(以
下PE)(厚み25μm)を押し出しコート及びコロナ
処理したコートボール(坪量350g/m2 )を用い、
外面にはオーバープリントワニス(ニス)(OPニス)
としてニトロセルロース系ニスをコーティングし、内面
には、接着剤としてEVA系ホットラッカーを、図7に
示す斜線の部分、つまり肩フラップ(15)及び底フラ
ップ(16)にコーティングした後、抜きを行って浮き
出し模様(8)をもつ図4に示すカートン(13)を得
た。
【0036】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてポリプロピレン(以下PP)(M
I=7)を用い、予備成形体を得た後、あらかじめ作製
した外側容器を金型内に載置し、その中で延伸ブロー成
形して、図1に示す形状で、内側容器胴部の平均肉厚が
170μmで、内容量が1000mlの実施例1の複合
容器(1)を得た。 <実施例2>外側部材として、内面にPE(厚み25μ
m)を押し出しコート及びコロナ処理したコートボール
(坪量350g/m2 )を用い、外面には防湿性付与コ
ーティング層としてアクリル・スチレン共重合樹脂エマ
ルジョンをコーティングし、内面には、接着剤としてエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(以下EVA)系ホットラ
ッカーを、図7に示す斜線の部分、つまり肩フラップ
(15)及び底フラップ(16)にコーティングした
後、抜きを行って浮き出し模様(8)をもつ図3に示す
カートン(13)を得た。
【0037】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの実施例2の複合容器(1)を得た。 <実施例3>外側部材として、内面にPE(厚み25μ
m)を押し出しコート及びコロナ処理したカップ紙(坪
量300g/m2 )を用い、外面にはOPニスとしてニ
トロセルロース系ニスをコーティングし、内面には、接
着剤としてEVA系ホットラッカーを図7に示す斜線の
部分、つまり肩フラップ(15)及び底フラップ(1
6)にコーティングした後、抜きを行って浮き出し模様
(8)をもつ図4に示すカートン(13)を得た。
【0038】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの実施例3の複合容器(1)を得た。 <実施例4>外側部材として、内面にPE(厚み25μ
m)を押し出しコート及びコロナ処理したカップ紙(坪
量300g/m2 )を用い、外面には防湿性付与コーテ
ィング層としてアクリル・スチレン共重合樹脂エマルジ
ョンをコーティングし、内面には,接着剤としてEVA
系ホットラッカーを、図7に示す斜線の部分、つまり肩
フラップ(15)及び底フラップ(16)にコーティン
グした後、抜きを行って浮き出し模様(8)をもつ図3
に示すカートン(13)を得た。
【0039】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの実施例4の複合容器(1)を得た。 <実施例5>外側部材として、ミルクカートン用の両面
ポリエチレン構成バージンパルプを用い、OPニスとし
てウレタン系ニスをコーティングし、内面には,接着剤
としてEVA系ホットラッカーを、図7に示す斜線の部
分、つまり肩フラップ(15)及び底フラップ(16)
にコーティングした後、抜きを行って浮き出し模様
(8)をもつ図3に示すカートン(13)を得た。
【0040】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの実施例5の複合容器(1)を得た。 <実施例6>外側部材として、ミルクカートン用の両面
ポリエチレン構成バージンパルプを用い、OPニスとし
てウレタン系ニスをコーティングし、内面には、接着剤
としてEVA系ホットラッカーを、図7に示す斜線の部
分、つまり肩フラップ(15)及び底フラップ(16)
にコーティングした後、抜きを行って浮き出し模様をも
つ図4に示すカートン(13)を得た。
【0041】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの実施例6の複合容器(1)を得た。 <比較例1>外側部材として、内面にPE(厚み25μ
m)を押し出しコート及びコロナ処理したコートボール
(坪量350g/m2 )を用い、外面にはオーバープリ
ントワニス(ニス)(OPニス)としてニトロセルロー
ス系ニスをコーティングし、内面には,接着剤としてE
VA系ホットラッカーを、図7に示す斜線の部分、つま
り肩フラップ(15)及び底フラップ(16)にコーテ
ィングした後、抜きを行って図3に示す形状(浮き出し
模様なし)のカートンを得た。
【0042】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの比較例1の複合容器を得た。 <比較例2>外側部材として、内面にPE(厚み25μ
m)を押し出しコート及びコロナ処理したコートボール
(坪量350g/m2 )を用い、外面にはコーティング
層としてアクリル・スチレン共重合樹脂エマルジョンを
コーティングし、内面には,接着剤としてEVA系ホッ
トラッカーを、図7に示す斜線の部分、つまり肩フラッ
プ(15)及び底フラップ(16)にコーティングした
後、抜きを行って図3に示す形状(浮き出し模様なし)
のカートンを得た。
【0043】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの比較例2の複合容器を得た。 <比較例3>外側部材として、内面にPE(厚み25μ
m)を押し出しコート及びコロナ処理したカップ紙(坪
量300g/m2 )を用い、外面にはOPニスとしてニ
トロセルロース系ニスをコーティングし、内面には接着
剤としてEVA系ホットラッカーを、図7に示す斜線の
部分、つまり肩フラップ(15)及び底フラップ(1
6)にコーティングした後、抜きを行って図3に示す形
状(浮き出し模様なし)のカートンを得た。
【0044】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの実施例3の複合容器を得た。 <実施例4>外側部材として、内面にPE(厚み25μ
m)を押し出しコート及びコロナ処理したカップ紙(坪
量300g/m2 )を用い、外面にはコーティング層と
してアクリル・スチレン共重合樹脂エマルジョンをコー
ティングし、内面には接着剤としてEVA系ホットラッ
カーを、図7に示す斜線の部分、つまり肩フラップ(1
5)及び底フラップ(16)にコーティングした後、抜
きを行って図3に示す形状(浮き出し模様なし)のカー
トンを得た。
【0045】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの比較例4の複合容器を得た。 <比較例5>外側部材として、ミルクカートン用の両面
ポリエチレン構成バージンパルプを用い、OPニスとし
てウレタン系ニスをコーティングし、内面には接着剤と
してEVA系ホットラッカーを、図7に示す斜線の部
分、つまり肩フラップ(15)及び底フラップ(16)
にコーティングした後、抜きを行って図3に示す形状
(浮き出し模様なし)のカートンを得た。
【0046】次に、背貼りを行って外側容器を得た。内
側容器構成樹脂としてPP(MI=7)を用い、予備成
形体を得た後、あらかじめ作製した外側容器を金型内に
載置し、その中で延伸ブロー成形して、図1に示す形状
で、内側容器胴部の平均肉厚が170μmで、内容量が
1000mlの比較例5の複合容器を得た。
【0047】次に、上述の6種類の実施例の複合容器と
5種類の比較例の複合容器について、滑りにくさを比較
評価した。実施例1〜6の複合容器は、比較例1〜5の
複合容器よりも滑りにくく持ち易かった。この持ち易さ
(滑りにくさ)を、定量的に評価するため、実施例1〜
6及び比較例1〜5で得られた外側容器の押し出し模様
部分を切り出し、滑り傾斜角をJIS P8147に従
って測定した。その結果を表1に示す。
【0048】
【表1】 表1に示す測定値によると、実施例1〜6の外側容器は
滑り傾斜角の値が高く、滑りにくいことが確認された。
なお、実施例2、4、5の複合容器では、プラスチック
製シャンプー容器と同様の識別性が得られた。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、紙を主体とする容器とプラスチック製の内側容器と
からなる複合容器において、容器胴部に位置する外側容
器に横縞状浮き出し模様を形成することにより、持ち易
さ(滑りにくさ)、識別性を付与した容器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の複合容器の斜視図であ
る。
【図2】本発明の他の一実施形態例の複合容器の側面図
である。
【図3】本発明の一実施形態例の複合容器の外側容器の
展開平面図である。
【図4】本発明の他の一実施形態例の複合容器の外側容
器の展開平面図である。
【図5】本発明の他の一実施形態例の複合容器の外側容
器の展開平面図である。
【図6】本発明の一実施形態例の複合容器の外側容器の
構成を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態例の複合容器の接着剤コー
ティング位置を示す外側容器の展開平面図である。
【図8】本発明の他の一実施形態例の複合容器のドット
パターンによる接着剤コーティング位置を示す外側容器
の展開平面図である。
【符号の説明】
1……複合容器 2……外側容器 3……内側容器 4……注出口部 5……肩部 6……胴部 7……底部 8……浮き出し模様 9……紙層 10……プラスチック層 11……接着剤層 12……コーティング層 13……カートン 14……側壁板 15……肩フラップ 16……底フラップ 17……パーティングライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA03 AA13 AB02 AC07 BC04 DA04 DA30 EA03 3E067 AA03 AB26 AB28 AB83 BA02B BA06C BB01C BB14B BC03B BC03C BC07B EB17 EB27 ED03 EE38 EE60 FA04 GD10 4F100 AK01B AK04 AK04C AK07 AK12 AK12J AK25 AK25J AK64G BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C CB03 DA01 DA04 DA05 DA06 DD01 DD07 DG10A EJ551 GB16 HB00 JK16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙を主体とする外側容器とプラスチック製
    の内側容器とからなる注出口部、肩部、胴部及び底部を
    備えた複合容器において、前記胴部に位置する外側容器
    の側壁外面に浮き出し模様を形成したことを特徴とする
    複合容器。
  2. 【請求項2】前記外側容器の断面が多角形状であり、且
    つ、2面以上の側壁外面に浮き出し模様を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の複合容器。
  3. 【請求項3】前記外側容器の断面が円形あるいは楕円形
    であることを特徴とする請求項1記載の複合容器。
  4. 【請求項4】前記浮き出し模様が、複数本の横縞状リブ
    であることを特徴とする請求項1記載の複合容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315819A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Kyowa Electron Instr Co Ltd ひずみゲージの防湿構造およびひずみゲージの防湿方法
KR100705118B1 (ko) * 2005-12-07 2007-04-09 현대자동차주식회사 기어박스의 절삭유 유입방지장치
JP2009525043A (ja) * 2006-02-03 2009-07-09 レイナルズ・インターナショナル・ホールディング・ベスローテン・フェンノートシャップ 食材を生地に塗布するための絞り袋

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