JP2003160122A - 成形紙トレー - Google Patents

成形紙トレー

Info

Publication number
JP2003160122A
JP2003160122A JP2001359047A JP2001359047A JP2003160122A JP 2003160122 A JP2003160122 A JP 2003160122A JP 2001359047 A JP2001359047 A JP 2001359047A JP 2001359047 A JP2001359047 A JP 2001359047A JP 2003160122 A JP2003160122 A JP 2003160122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
tray
forming method
paper tray
opening surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001359047A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Watanabe
晃 渡邉
Tomoaki Takasaki
智明 高崎
Toshiyuki Suzuki
利幸 鈴木
Hajime Ishikawa
始 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2001359047A priority Critical patent/JP2003160122A/ja
Publication of JP2003160122A publication Critical patent/JP2003160122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】密封性が高く、比較的絞り深さが深く成形性に
優れた成形紙トレーを提供すること。 【解決手段】予めライン状の凹凸を少なくとも一方向に
形成させた、10〜30%の伸び率を有する紙を主体と
する積層シートをシート成形法により成形させた、側面
(11)の先端縁にフランジ部(12)を有し底面(1
3)より開口面(14)の方が大きい面積をなす紙製の
成形紙トレー(10)において、フランジ部より開口面
に向けた延長線と側面が交差する角度αを30〜60°
とし、側面と底面のなすアールRを10〜50mmと
し、フランジ部より底面までの高さDを開口面の一辺の
長さLの5〜40%とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート成形法で成
形したフランジ部を有する成形紙トレーに関するもの
で、特には食品等を流通、保存させるために使用する、
比較的深さがあり、密封性が高く、成形性に優れた成形
紙トレーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シートを成形した成形トレーが広
く流通している。ポリプロピレンシートを成形したPP
トレー、紙をプレス成形した紙トレーが知られている
が、PPトレーは高級感に乏しくアイキャッチ効果が薄
い。また、紙トレーはフランジ部にしわが入るため密封
性に劣る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フランジ部
を有する成形トレーに関する以上のような問題点に着目
してなされたもので、伸び性の大きい紙を主材に使用し
て、密封性が高く、比較的深さがあって、成形性に優れ
た成形紙トレーを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、予めライン状の凹凸を少なくとも一方向に形成させ
た、10〜30%の伸び率を有する紙を主体とする積層
シートをシート成形法により成形させた、側面の先端縁
にフランジ部を有し底面より開口面の方が大きい面積を
なす紙製の成形トレーにおいて、フランジ部より開口面
に向けた延長線と側面が交差する角度αを30〜60°
とし、側面と底面のなすアールRを10〜50mmと
し、フランジ部より底面までの深さ(高さ)Dを開口面
の一辺の長さLの5〜40%とした、ことを特徴とする
成形紙トレーである。ここで、紙の伸び率は、JIS
P8113の試験方法により求めた数値である。
【0005】このように、請求項1記載の発明によれ
ば、フランジ部より開口面に向けた延長線と側面が交差
する角度αを30°〜60°とし、側面と底面のなすア
ールRを10〜50mmとし、フランジ部より底面まで
の深さ(高さ)Dを開口面の一辺の長さLの5〜40%
としたので、紙が破れたりせずに、比較的絞り深さの深
いトレーを綺麗に成形することができる。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記積層シートの主材をなす10〜30%の
伸び率を有する紙の伸び率の大きい方向を、前記伸び率
の大きいトレーの短辺方向に合致させたことを特徴とす
る成形紙トレーである。
【0007】このように請求項2の発明によれば、積層
シートの主材をなす10〜30%の伸び率を有する紙の
伸び率の大きい方向と、伸び率の大きいトレーの短辺方
向とを合致させて成形させているので、無理なく綺麗に
比較的絞り深さの深い紙トレーを成形することができ
る。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明において、前記シート成形法が、圧空成形法、真
空成形法、真空圧空成形法又はプレス成形法のいずれか
の成形法であることを特徴とする成形紙トレーである。
【0009】このように請求項3の発明によれば、圧空
成形法、真空成形法、真空圧空成形法又はプレス成形法
のいずれかの成形法を用いることにより無理なく綺麗に
比較的絞り深さの深い紙トレーを成形することができ
る。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1、2又
は3の発明において、前記成形トレーの形状が、縦辺と
横辺の寸法を異にした方形であることを特徴とする成形
紙トレーである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の成形紙トレーを一実施形
態に基づいて以下に詳細に説明する。本発明の成形紙ト
レーは、例えば、図1、図2に示すように、側面(1
1)の先端縁にフランジ部(12)を有し底面(13)
より開口面(14)の方が大きい面積をなす紙製の成形
トレー(10)である。
【0012】そして、フランジ部(12)より開口面
(14)に向けた延長線と側面(11)が交差する角度
αを30〜60°、より好ましくは50°とし、側面
(11)と底面(13)のなすアールRを10〜50m
m、より好ましくは30〜40mmとし、フランジ部
(12)より底面(13)までの深さ(高さ)Dを開口
面(14)の一辺の長さLの5〜40%、より好ましく
は20〜25%とした構造を有するものである。
【0013】なお、αを30°未満にすると、トレーの
深さが十分に得られなかったり、また、底面が狭くなり
置いた場合に安定性を欠くという不都合が生じ、αを6
1°以上にすると、紙の伸びが大きくなり、破れやすく
なるため、深さのあるトレーは成形することが困難にな
り良品の収率が低下するという不都合が生じる。
【0014】また、Rを10mm未満に設定すると、紙
の伸びが大きくなり成形が困難になり良品の収率が低下
し、また、深さの浅いトレーしか成形できないという不
都合が生じ、Rを51mm以上に設定すると、底面が狭
くなって安定性に欠けるという不都合が生じる。
【0015】さらに、Dを開口辺の一辺の長さの5%未
満にすると、トレーの深さが浅くなり、用途が限定され
るという不都合が生じ、Dを開口辺の一辺の長さの41
%以上にすると、紙の伸びが大きくなりトレーが破れて
しまう。
【0016】なお、α、R、Dともに、設定範囲を少し
逸脱しても急激に形状や伸び率に各段の違いが出るわけ
ではない。例えば、αが30°と29°、60°と61
°で形状や伸び率に大きな違いが出るわけではない。
【0017】成形紙トレーに使用する紙は、ライン状の
凹凸を一方向に形成させた、10〜30%の伸び率を有
する紙を主体とする積層シートが好ましく、ライン状の
凹凸を少なくとも一方向に形成させた、10〜30%の
伸び率を有する紙としては、NPIモールドペーパー
(日本製紙株式会社製)が好適に使用でき、このNPI
モールドペーパーの片面又は両面に熱可塑性樹脂層を形
成させて積層シートとする。
【0018】NPIモールドペーパーの伸び率は、坪量
により異なるが、例えば、坪量が275g/m2 の場合
は、MD方向で約23%、CD方向で約13%の測定値
が得られている。
【0019】熱可塑性樹脂層としては、ポリエチレン
(PE)、ポリプロピレン(PP)、酸変性PP、エチ
レンメタアクリル酸(EMAA)、ポリエチレンレフタ
レート(PET)、ナイロン(Ny)、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体樹脂(EVOH)、ポリ乳酸、ヒ
ートシール性を有する共重合ポリエステル等の樹脂を単
独ないし積層して使用することができる。
【0020】積層シートの層構成の一例を更に具体的に
示すならば,〔外面側〕少なくとも紙/熱可塑性樹脂層
〔内面側〕であれば良いが、より好ましくは、PE(1
0μm以上)/NPIモールドペーパー(275g/m
2 )/PE(10μm以上)/(PE/EVOH/P
P)(40〜100μm)、NPIモールドペーパー
(275g/m2 )/PE(10μm以上)/(PE/
EVOH/PP)(40〜100μm)、PE(10μ
m以上)/NPIモールドペーパー(200g/m 2
/PE(10μm以上)/NPIモールドペーパー(2
00g/m2 )/PE(10μm以上)/(PE/EV
OH/PP)(40〜100μm)等であるが、これら
に限られるものではない。勿論、紙容器である以上、紙
の重量(坪量)を超えないように熱可塑性樹脂の重量を
設定する必要がある。
【0021】紙と熱可塑性樹脂層の積層は、ドライラミ
ネート法、溶融押し出しラミネート法等の公知のラミネ
ート法を用いて行うことができる。
【0022】出来上がった積層シートを所望の幅にスリ
ットした後、熱可塑性樹脂層面から加熱後、圧空成形
法、真空成形法、真空圧空成形法又はプレス成形法のい
ずれかの成形法を用いて、若しくは真空圧空成形法とプ
レス成形法など複数の成形法を併用して、成形紙トレー
に成形する。
【0023】トレーの成形深さを確保するために、側面
のテーパーを50°となだらかにし、又底面のRを大き
くとることで紙の伸び率を抑え、また、積層シートに使
用する紙の伸び率の大きい方向を、トレーに成形した際
に、伸び率の大きい短辺になるようにトレーの縦横方向
をあらかじめ定める等の工夫をこらしている。
【0024】
【実施例】以下に本発明の成形紙トレーの実施例をさら
に詳細に説明する。 〈実施例1〉まず、成形紙トレーに使用する積層シート
として、以下に示す構成の積層シートを準備した。 PE(20μm)/NPIモールドペーパー(275g
/m2 )/PE(20μm)/(PE/EVOH/P
P)(60μm)
【0025】この積層シートを所望の幅にスリットした
後、PP面から加熱しながら、圧空成形法により、長辺
の長さ;150mm、短辺の長さ;110mm、深さ;
25mm(長辺で開口辺の17%、短辺で開口辺の23
%)、長辺方向のα;50°、長辺方向のR;40m
m、短辺方向のα;50°、短辺方向のR;30mm、
フランジ部の幅;長辺、短辺とも15mm、からなる実
施例1の成形紙トレーを作製した。なお、紙の長辺方向
の伸び率は12.35%、短辺方向の伸び率は17.9
4%であった。
【0026】この成形紙トレーには、紙の破れもなく、
無理なく綺麗に比較的絞り深さの深い紙トレーを成形す
ることができた。また、フランジ部にしわ、やぶれの発
生はなかった。
【0027】
【発明の効果】上記のように、本発明の成形紙トレー
は、紙に折り目を入れずに絞って成形するため、従来に
ない深さのある紙トレーの作製を可能にした。また、折
り目がないためフランジ部にしわもなくシール時に容易
に密封が可能で、紙製のため高級感に富み、アイキャッ
チ効果に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形紙トレーの一実施例を示す、平面
説明図である。
【図2】図1のA−A’線断面説明図である。
【符号の説明】
10‥‥成形紙トレー 11‥‥側面 12‥‥フランジ部 13‥‥底面 14‥‥開口面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 始 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 3E033 AA10 BA10 BA13 BB08 CA19 DA08 DD01 FA01 FA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予めライン状の凹凸を少なくとも一方向に
    形成させた、10〜30%の伸び率を有する紙を主体と
    する積層シートをシート成形法により成形させた、側面
    の先端縁にフランジ部を有し底面より開口面の方が大き
    い面積をなす紙製の成形トレーにおいて、 フランジ部より開口面に向けた延長線と側面が交差する
    角度αを30〜60°とし、側面と底面のなすアールR
    を10〜50mmとし、フランジ部より底面までの深さ
    (高さ)Dを開口面の一辺の長さLの5〜40%とし
    た、ことを特徴とする成形紙トレー。
  2. 【請求項2】前記積層シートの主材をなす10〜30%
    の伸び率を有する紙の伸び率の大きい方向を、前記伸び
    率の大きいトレーの短辺方向に合致させたことを特徴と
    する請求項1記載の成形紙トレー。
  3. 【請求項3】前記シート成形法が、圧空成形法、真空成
    形法、真空圧空成形法又はプレス成形法のいずれかの成
    形法であることを特徴とする請求項1又は2記載の成形
    紙トレー。
  4. 【請求項4】前記成形トレーの形状が、縦辺と横辺の寸
    法を異にした方形であることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の成形紙トレー。
JP2001359047A 2001-11-26 2001-11-26 成形紙トレー Pending JP2003160122A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001359047A JP2003160122A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 成形紙トレー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001359047A JP2003160122A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 成形紙トレー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003160122A true JP2003160122A (ja) 2003-06-03

Family

ID=19170121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001359047A Pending JP2003160122A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 成形紙トレー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003160122A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003293300A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 真空成形又は圧空成形に適した成形用紙
JP2006123982A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Kyoraku Co Ltd 薄いパルプモールド製品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003293300A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 真空成形又は圧空成形に適した成形用紙
JP2006123982A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Kyoraku Co Ltd 薄いパルプモールド製品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6667081B1 (en) Pouch and method of producing film for pouch
MX2010012258A (es) Empaque para alimentos.
US10232580B2 (en) Methods for securing a shrinkable film to a paperboard substrate and methods for making paperboard containers therefrom
JP2007204148A (ja) 容器用紙蓋およびその製造方法
US20170225423A1 (en) Methods for securing a shrinkable film to a paperboard substrate and methods for making paperboard containers therefrom
US9731888B2 (en) Blank for container
JP4478269B2 (ja) トレー状複合紙容器
JP2003160122A (ja) 成形紙トレー
JP2005053554A (ja) 絞り成形密閉紙容器
JP6136134B2 (ja) 紙容器およびその製造方法
AU2016280244B2 (en) Container with oleophilic/oleophobic pattern on a sealing surface
WO2003101839A1 (fr) Recipient de papier etire et procede de fabrication de ce recipient
JP2004106918A (ja) 紙製オーバーキャップ
JP2004131091A (ja) 絞り成型前駆体および絞り成型体
JP2000033927A (ja) 深絞り紙トレーの製造方法
WO2017029997A1 (ja) 紙容器及びその製造方法
JP3979152B2 (ja) 絞り成形用複合板紙と該複合板紙を用いて作製した紙製トレー状容器並びに該紙製トレー状容器の製造方法
JP2006240712A (ja) トレー状複合紙容器
JP3633286B2 (ja) 紙製断熱容器
JP4478287B2 (ja) コップ状容器
JPH11130157A (ja) 断熱容器
JP2003155018A (ja) 絞り成形紙容器
JP2005059866A (ja) 絞り成形紙容器
JP2004018091A (ja) 絞り成形紙容器用積層体および紙容器
JP2003160119A (ja) 深絞り紙容器の製造方法