JP2004131091A - 絞り成型前駆体および絞り成型体 - Google Patents

絞り成型前駆体および絞り成型体 Download PDF

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Abstract

【課題】絞り成型が困難であった機能紙や樹脂層を設けたラミネート紙などの高剛性な材料でも容易に絞り成型ができ、従来の絞り成型では得られなかった機能性容器や密封性容器などを得ることができる絞り成型前駆体および絞り成型体が望まれていた。
【解決手段】本願発明においては、近接する罫線の設けられていない成型前駆体外周部の部分よりも絞り成型の折りたたみの中心からの距離が短いことを特徴とする絞り成型前駆体、絞り成型前駆体および絞り成型体などを提供する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板紙もしくはプラスチックとパルプからなる積層材料、複合材料からなる絞り成型前駆体および絞り成型体に関するものであり、さらには、粉末衣料用洗剤などのトイレタリー用品、および食料品、化粧品、などの内容物を収納する、紙製容器、もしくは紙やプラスチックからなる複合容器とその成型前駆体に関するものである。さらに詳しくは、絞り成型性を向上させた成型前駆体およびこの成型前駆体により外観が向上した成型体、あるいは容器フランジの平滑性が向上でき密封性を付与できる絞り成型体およびその成型前駆体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題が深刻化し、容器類ならびに包装材料の易廃棄性が必要とされ、易焼却性、リサイクル性、またはリサイクル材料使用の需要が高まっている。そこでプラスチック製の容器の外側を紙で被覆した複合容器や紙製容器が多く提案されている。
【0003】
プラスチックと紙からなる紙製複合容器は、近年の環境問題および省資源化を鑑み、複合容器に使用するプラスチックを極力少なくする傾向にある。そのため内装容器自体の容器としての強度物性は大きく低下するため、例えば、高強度な紙製外側容器にプラスチック製の内装容器を組み合わせ、容器自体の強度物性を確保している。
【0004】
プラスチック材料の使用量を極限近くまで減量化された紙製容器においては、強度を確保するため、バージンパルプから製造された高坪量あるいは高密度の紙部材が使用され、例えば、牛乳パック用途等に使用されるいわゆるミルク原紙などの紙部材が一般的に使用されている。
【0005】
また、紙自体に剛性を付与した樹脂含浸紙、樹脂混抄紙などにより、容器自体の強度物性を確保した容器、またあるいは、一般的な板紙をラミネーションや樹脂含浸などの二次加工により高剛性化した容器もある。
【0006】
しかしながら、従来の絞り成型において、厚手の板紙や、片面もしくは両面に樹脂をラミネート加工した板紙や、また前述のような処方で高剛性された板紙や機能紙では、紙部材の強度は向上するものの、絞り成型性は著しく低下する。したがって得られた絞り成型容器は、剛性感や強度が充分でないもの、あるいは外観を犠牲にし美粧性があまり良くないものであった。
【0007】
また、耐水性、撥水性、耐油性、撥油性、耐熱水性など、所望する機能を付与した紙を主材料とする機能紙があるが、これらは、図らずして表面強度が向上しているものや、機能紙全体の剛性が大きいものが多くある。これらの機能紙においても絞り成型は悪いものが多く、これらの機能紙からえられた絞り成型容器や絞り成型体においては美粧に優れるものではなかった。
【0008】
一方、従来の紙製容器としては、カップ、トレイが代表的で、この紙製容器は従来のプラスチックカップやプラスチックトレーと同等の容器物性、とりわけ容器の座屈強度や剛性感が要求される。また一方では、外観の美粧性や蓋材との密封性が要求される。
【0009】
一般的な絞り成型体や絞り成型容器においても蓋材との密封性に優れるものは少なく、とりわけシール蓋に関しては、絞り成型容器のフランジ部分の絞り部分の平坦性によるところが大きく,前述の高剛性紙部材などでは絞り成型時にフランジの平坦性が得らないのが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の課題を解決することを目的として、高剛性材料の紙部材により成型前駆体を得ることにより、その成型前駆体を絞り成型して得られる容器の剛性を確保した容器を提供することにある。また、紙部材に機能性を付与した樹脂加工紙など、謀らずも紙部材の剛性が大きくなったものでも、絞り成型を可能にし、外観的にも向上した絞り成型体およびその成型前駆体を提供することにある。さらには、容器形状の成型体のフランジ部分の形状においてもその成型性向上により平坦なフランジを得られることにより、密封性に優れる絞り成型容器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は以下の手段によって解決できる。
【0012】
請求項1に記載の発明は、パルプを主原料とする繊維構造物に、予め罫線加工および打ち抜き加工が施された成型前駆体をプレス金型にて絞り成型することにより得られる絞り成型体の、罫線加工および打ち抜き加工が施された成型前駆体において、成型前駆体に設けられた罫線と交わる成型前駆体外周部の部分およびその近傍が、近接する罫線の設けられていない成型前駆体外周部の部分よりも絞り成型の折りたたみの中心からの距離が短いことを特徴とする絞り成型前駆体としたものである。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の絞り成型前駆体に設けられた罫線が成型前駆体外周部と交わる部分に切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の板紙絞り成型前駆体としたものである。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記切り欠きがVノッチ形状であることを特徴とする請求項2に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0015】
請求項4に記載の発明は、前記絞り成型前駆体において、厚みが250μm以上のパルプを主原料とする繊維構造物であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0016】
請求項5に記載の発明は、前記絞り成型前駆体において、密度が0.85以上のパルプを主原料とする繊維構造物であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0017】
請求項6に記載の発明は、前記絞り成型前駆体において、絞り成型前駆体の少なくとも一方の面に、少なくとも1層以上の樹脂層が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の樹脂層が、ポリエステル系樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂のいずれかであることを特徴とする絞り成型前駆体としたものである。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の樹脂層が、エチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂もしくはポリアミド系樹脂などのバリア性を有する樹脂材料であることを特徴とする絞り成型前駆体としたものである。
【0020】
請求項9に記載の発明は、前記絞り成型前駆体において、絞り成型前駆体となるパルプを主原料とする繊維構造物に樹脂成分が2%以上配されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0021】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の樹脂成分が、ポリイソシアネート系樹脂であることを特徴とする請求項9に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0022】
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体により得られた絞り成型体としたものである。
【0023】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の板紙絞り成型体の内面に少なくとも1層以上の樹脂層が設けられていることを特徴とする絞り成型体としたものである。
【0024】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の樹脂層が、ポリエステル系樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂のいずれかであることを特徴とする絞り成型体としたものである。
【0025】
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の樹脂層が、エチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂もしくはポリアミド系樹脂などのバリア性を有する樹脂材料であることを特徴とする絞り成型体としたものである。
【0026】
請求項15に記載の発明は、フランジを有するトレイ形状もしくはフランジを有するカップ形状であることを特徴とする請求項11ないし請求項14のいずれか1項に記載の絞り成型体としたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について、さらに図面を用いて詳細に説明する。
【0028】
請求項1に記載の発明は、パルプを主原料とする繊維構造物に、予め罫線加工および打ち抜き加工が施された成型前駆体をプレス金型にて絞り成型することにより得られる絞り成型体の、罫線加工および打ち抜き加工が施された成型前駆体において、成型前駆体に設けられた罫線が成型前駆体外周部と交わる部分およびその近傍が、近接する罫線の設けられていない部分よりも絞り成型の折りたたみの中心から小さいことを特徴とする絞り成型前駆体としたものである。
【0029】
すなわち本発明は、深絞り成型体(図1、図4)を得るための、打ち抜き加工および罫線加工が施された成型前駆体(図2、図5)において、深絞り成型(プレス成型)時に凸部を形成しつぶれる部分となる罫線部(a)が成型前駆体の外周部11と交わる部分(b)およびその近傍が、近接する罫線の設けられていない部分(c)よりも絞り成型の折りたたみの中心(d)からの距離が近いことを特徴とする板紙絞り成型前駆体とすることにある。
【0030】
一般的に深絞り成型では、その成型前駆体(図3、図6)に、打ち抜き加工にて罫線を多数配し、その罫線部分が深絞り成型時に折れ曲がりのきっかけとして作用するものである。この成型前駆体の罫線部(a)が成形前駆体の外周部と交わる部分(b)およびその近傍が、近接する罫線の設けられていない外周部部分(c)よりも絞り成型の折りたたみの中心(d)からの距離を小さくすることにより、同じ力によっても力を受ける部分の長さが短いために、単位長さ当たりの受ける力が他の部分より大きくなり、罫線部(a)に深絞り成型時の応力を集中することができ、罫線(a)を設けた所望の部分を確実に折りたたむことができる。
【0031】
また、これにより罫先部(a)での折りたたみを積極的に導くことにより、本来、折りたたまれない部分での折りたたみ、すなわち、シワなどの不具合を防ぐことができる。
【0032】
さらに、罫先部(a)での折りたたみを積極的に導くことにより、従来、深絞り成型には適していないとされていた剛性の高い紙などでも、外観的に優れる深絞り成型体を得ることができる。
【0033】
また、この罫線と交わる部分(b)をおよびその近傍が、近接する罫線の設けられていない部分(c)よりも絞り成型の折りたたみの中心(d)からの外周部までの距離の長さを短くするところを設ける部分は、絞り成型前駆体の外周全体に設ける必要はなく、一部分でもよい。
【0034】
すなわち絞り成型性を向上させたい部分のみに設けることも可能で、例えば、紙基材など縦/横の方向性を有する材料では、紙目に直行する、いわゆる横方向のみに本発明を設け、絞り成型性を向上させることも可能である。
【0035】
本発明に記載する絞り成型前駆体は、一般的には板紙が用いられるが、100%バ−ジンパルプのカップ紙ものから故紙を含んだコ−トボ−ル、針葉樹パルプ(NBKP)材や広葉樹パルプ(LBKP)材の使用率、木材パルプ以外のケナフ、バンブーからなるもの、片面にクレイコート処理されたものなど様々な種類の原料からなる板紙を用いることが可能である。
【0036】
さらには、板紙にも制限されるものではなく、本発明の成型前駆体はパルプからなる板状の繊維構造物を全て包含し、いわゆる紙の種類に限定されるものではない。そして厚みは目的に応じて適宜選択すれば良い。
【0037】
また、これらの材料に所望する機能を付与するための加工が施されていてもよい。紙をはじめとする、パルプからなる繊維構造物を逸脱しない限りであれば、その材料に一切制限されるものではなく、目的に応じて適宜選択すれば良い。
【0038】
また成型前駆体に設けられた罫線は押罫が一般的ではあるが、絞り成型における罫線効果を高めるためのミシン刃等が設けられていてもよい。
【0039】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の絞り成型前駆体に設けられた罫線が成型前駆体外周部と交わる部分に切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の板紙絞り成型前駆体としたものである。
【0040】
すなわち本発明は、深絞り成型体(図1、4)を得るための、打ち抜き加工および罫線加工が施された成型前駆体(図2、5)において、深絞り成型(プレス成型)時に凸部を形成しつぶれる部分となる罫線部(a)が成型前駆体の外周部と交わる部分(b)に切り欠き12が設けられていることを特徴とする板紙絞り成型前駆体とすることにある。
【0041】
一般的に深絞り成型では、その成型前駆体(図2、5)に、打ち抜き加工にて罫線を多数配し、その罫線部分が深絞り成型時に折れ曲がりのきっかけとして作用するものである。前述の第1発明と同様に、この成型前駆体の罫線部(a)が成形前駆体の外周部と交わる部分(b)に切り欠きを設けることにより、さらに罫線部(a)に深絞り成型時の応力を集中することができ、罫線(a)を設けた所望の部分を確実に折りたたむことができる。
【0042】
また、これにより罫先部(a)での折りたたみを積極的に導くことにより、本来、折りたたまれない部分での折りたたみ、すなわち、シワなどの不具合を防ぐことができる。
【0043】
さらに、罫先部(a)での折りたたみを積極的に導くことにより、従来、深絞り成型には適していないとされていた剛性の高い紙などでも、外観的に優れる深絞り成型体を得ることができる。
【0044】
なお、この切り欠き12が残ったままでそのまま絞り成型体とする事も可能であるが、もし切り欠き12が外形上好ましくない場合には、切り欠き12に係る部分の外周を切る事で、従来と同構造の絞り成型体とすることも可能である。図3、図6は、この様に切り揃えたあとの形状を示している。
【0045】
請求項3に記載の発明は、前記切り欠きがVノッチ形状であることを特徴とする請求項2に記載の板紙絞り成型前駆体とすることにある。
【0046】
成型前駆体の罫線部(a)と成型前駆体の外周部が交わる部分(b)の部分の切り欠き12をVノッチ形状とすることにより、深絞り成型初期の(b)部分での紙の競り合いを防ぐことができ、かつ罫線部(a)の絞り成型の折りたたみの中心(d)から成型前駆体端部(b)までを効果的に小さくすることができ、さらに深絞り成形性を向上でき好ましい。
【0047】
前述のVノッチ形状は、特にその形状が細かく制限されるものではなく、U形状のノッチや、r形状のノッチでも構わない。
【0048】
請求項4に記載の発明は、前記絞り成型前駆体において、厚みが250μm以上のパルプを主原料とする繊維構造物であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0049】
一般的に紙の厚みが大きくなると、その成型前駆体に設けられた罫線は、絞り成型の絞りしわになるきっかけとしては、その効果が小さくなる。したがって、厚みが250μm以上のパルプを主原料とする繊維構造物からなる絞り成型前駆体には、成型前駆体の外周部分とそれに設けられた罫線部が交わる部分に、前述の切り欠きやノッチを設けることにより、外観的にも罫線上の所望する部分に絞りしわを設けることができ、その絞り成型性を著しく向上できるものである。
【0050】
請求項5に記載の発明は、前記絞り成型前駆体において、密度が0.85以上のパルプを主原料とする繊維構造物であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0051】
また、一般的に紙の密度が大きくなると、その成型前駆体に設けられた罫線は、絞り成型の絞りしわになるきっかけとしては、その効果が小さくなる。したがって、密度が0.85以上のパルプを主原料とする繊維構造物からなる絞り成型前駆体には、成型前駆体の外周部分とそれに設けられた罫線部が交わる部分に、前述の切り欠きやノッチを設けることにより、外観的にも罫線上の所望する部分に絞りしわを設けることができ、その絞り成型性を著しく向上できるものである。
【0052】
請求項6に記載の発明は、前記絞り成型前駆体において、絞り成型前駆体の少なくとも一方の面に、少なくとも1層以上の樹脂層が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0053】
また、成型前駆体に樹脂層が設けられていると、その成型前駆体に設けられた罫線は、絞り成型の絞りしわになるきっかけとしては、その効果が小さくなる。したがって、樹脂層が設けられている絞り成型前駆体においては、成型前駆体の外周部分とそれに設けられた罫線部が交わる部分に、前述の切り欠きやノッチを設けることにより、外観的にも罫線上の所望する部分に絞りしわを設けることができ、その絞り成型性を著しく向上できるものである。
【0054】
また、絞り成型前駆体の少なくとも一方の面に設けられる樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂、あるいはそれらの混合物やポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、そしてポリアクリロニトリル樹脂など適宜選択することができる。
【0055】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の樹脂層が、ポリエステル系樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂のいずれかであることを特徴とする絞り成型前駆体としたものである。
【0056】
パルプを主原料とする繊維構造物からなる絞り成型前駆体は、容器形状に絞り成型して使用されることが多く、容器内面あるいは蓋材とのシーラント層として機能を果たすものである。絞り成型前駆体となる繊維構造物への押し出しラミネーション性や、ドライラミネーション性の面からもポリエステル系樹脂もしくはポリオレフィン樹脂のいずれかが好ましく使用される。
【0057】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の樹脂層が、エチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂もしくはポリアミド系樹脂などのバリア性を有する樹脂材料であることを特徴とする絞り成型前駆体としたものである。
【0058】
絞り成型前駆体にエチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂やポリアミド樹脂などのガスバリア性を有する樹脂層を設けることにより、絞り成型体はガスバリア性に優れる容器とすることができる。
【0059】
請求項9に記載の発明は、前記絞り成型前駆体において、絞り成型前駆体となるパルプを主原料とする繊維構造物に樹脂成分が2%以上配されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0060】
パルプを主原料とする繊維構造物からなる絞り成型前駆体に配される樹脂成分は、繊維構造物からなる絞り成型体の乾燥強度および耐水性、湿潤強度を付与できるものとして、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリルアミド、また、湿潤時紙力増強剤としては尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホムルアルデヒド樹脂、ポリアミドアミン、そのエピクロルヒドリン変性体、さらには各種ラテックス、例えば天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ポリクロロプレン等の合成ゴムラテックス、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどが用いられる。
【0061】
さらに耐熱水性まで付与できる樹脂としては、シラン系樹脂、メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂の他に、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂なども要求される耐熱水温度により選択使用することが可能である。
【0062】
付加機能としてはっ水性などが要求される場合においても、必要な耐熱水性を損なわない限り、要求機能レベルに応じて上記の樹脂材料を複合もしくは混合して使用することも可能である
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の樹脂成分が、ポリイソシアネート系樹脂であることを特徴とする請求項9に記載の絞り成型前駆体としたものである。
【0063】
また、絞り成型前駆体にイソシアネート系樹脂を配することにより、耐熱水性を付与でき、好ましい。
【0064】
このイソシアネート樹脂は紙に配することにより、極めて高い耐熱性、耐水性、耐熱水性を有するものである。絞り成型体としてイソシアネート樹脂含浸紙を用いることにより、乾燥状態のみならす、湿潤状態にあっても、保形性、座屈強度などが極めてすぐれた容器が得られる。
【0065】
イソシアネート樹脂として、ポリイソシアネート化合物として、これまで知られている各種のもの、例えばフェニレンジイソシアネート(PDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、4,4‘ジイソシアネートジフェニルメタン(MDI)、等の芳香族ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)等の芳香族脂肪族ジイソシアネート、水添TDI、水添XDI、水添MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)イソホロンジイソシアネート(IPDI)等の脂肪族、若しくは脂環状ジイソシアネートおよびこれらの誘導体であるポリオール付加物、ビュレット体、3量体である3官能以上のポリイソシアネート、リジントリイソシアネート(LTI)等の3官能イソシアネートの他、イソシアネートを含む各種のオリゴマー、ポリマーを使用することができる。
【0066】
絞り成型前駆体となる繊維構造物に配する樹脂の量は、前述のイソシアネート樹脂などの高度に湿潤強度を向上できる薬剤の場合でも含浸紙の重量比で2%ないし10%であることが好ましい。使用する含浸薬剤の構造にもよるが、前述のイソシアネート樹脂を重量比で2%ないし10%含浸することにより、含浸紙の湿潤時引っ張り強度が、乾燥時の30%以上有することができる。さらにボイル殺菌処理やレトルト殺菌処理に相当する熱水処理後においても、その湿潤時引っ張り強度が乾燥時の30%以上を有することができる。このように設定することにより、耐熱性、耐水性が向上し、湿潤時における容器の保形性、剛性を維持することができる。
【0067】
また、絞り成型前駆体となる繊維構造物に樹脂成分を配する方法は、抄紙段階での内添あるいは混抄、あるいはスラリーへの含浸や噴霧など要求される性能やコストにより任意の方法が選択できる。
【0068】
そして、抄紙後の二次加工として剛性、耐水性、耐熱水性を付与できる樹脂を含浸することもできる。この二次加工による含浸方法としては、繊維構造物を含浸剤中に浸し過剰量の含浸剤を一時的に付与できるディッピング法や、好ましくは、含浸剤を一定量だけ塗工または含浸させるグラビアコーティング法や、ロールコーティング法などがあり、基材繊維構造物の表裏から含浸処理することも可能である。
【0069】
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体により得られた絞り成型体としたものである。
【0070】
絞り成型前駆体となるパルプを主原料とする繊維構造物に前述のような所望する機能を付与することにより、使用する樹脂材料にもよるが、強度的に絞り成形性に不適とされる強度や、樹脂の混抄や含浸、あるいは積層により罫線効果が得られていない絞り成型前駆体においても、成型前駆体の外周部分とそれに設けられた罫線部が交わる部分に、前述の切り欠きやノッチを設けることにより、外観的にも罫線上の所望する部分に絞りしわを設けることができ、その絞り成型性を著しく向上でき、得られる絞り成型体はこれまでの絞り成型体になかった機能を付与することができる。
【0071】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の板紙絞り成型体の内面に少なくとも1層以上の樹脂層が設けられていることを特徴とする絞り成型体としたものである。
【0072】
任意の材料構成にて得られた本発明の絞り成型前駆体より得られた、絞り成型体の内面にさらに樹脂層を設けることにより、さらに絞り成型体の保形性を向上する手段として用いることができ、絞り成型体が容器として使用される場合には、有効な手段となる。
【0073】
絞り成型体の内面に樹脂層を設ける方法としては、射出成形、ブロー成形、真空成形、圧空成形、など、任意の成形方法を用いることができる。また、これらの成形方法において、予め、金型の内側に絞り成型体を挿入しておき、それぞれの樹脂成形を行うことにより、樹脂層を成形すると同時に絞り成型体と接着一体化できさらに好ましい。あるいは、任意の成形方法にて成形された内装と外装となる絞り成型体をあとで、接着あるいは勘合して使用することも可能である。
【0074】
また、絞り成型体内面に樹脂層を設けることにより、絞り成型体を容器として使用する場合に、絞り成型体特有の絞りしわの部分からの液漏れを防止することができ、さらには蓋材との密封性を高め、イージーピール性を付与できる、シール層、シール面としての機能を果たすことができる。
【0075】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の樹脂層が、ポリエステル系樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂のいずれかであることを特徴とする絞り成型体としたものである。
【0076】
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の樹脂層が、エチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂もしくはポリアミド系樹脂などのバリア性を有する樹脂材料であることを特徴とする絞り成型体としたものである。
【0077】
さらに、深絞り成型体の内面に設けられる樹脂材料として、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などポリオレフィン系の樹脂のほか、ポリエステル樹脂なども使用される。これらの樹脂と、エチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂やポリアミド系樹脂のようなバリア性樹脂を、2層以上の多層構成として容器の内面に設けることにより、紙製容器に酸素バリア性や保香性を付与することができる。
【0078】
請求項15に記載の発明は、フランジを有するトレイ形状もしくはフランジを有するカップ形状であることを特徴とする請求項11ないし請求項14のいずれか1項に記載の絞り成型体としたものである。
【0079】
本発明の深絞り成型前駆体により、深絞り成型性が著しく高められたことによって、その成型前駆体から得られた容器には種々の機能が付与できるものであり、その絞り成型体はトレイ形状やカップ形状容器として使用できる。その容器にフランジを設けることにより、その保形性を高め、蓋材とのシール面として利用することにより、パルプを主原料とする繊維構造物からなる絞り成型体を機能性紙容器として利用できるものである。さらには、絞り成型体の主原料として紙を使用し、内面にバリア性に優れる熱可塑性樹脂を使用することにより、プラスチック容器と同等の容器性能を発現でき、廃棄性やリサイクル性に優れる紙とプラスチックの複合容器を提供できる。
【0080】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を示して詳細に説明する。
【0081】
<実施例1>
坪量300g/mの耐熱水性に優れるイソシアネート樹脂含浸紙を用い、これをトレイ形状の絞り成型前駆体となるよう罫線入れおよび打ち抜きを施し、その罫線と成型前駆体が交わる部分に、幅3mm、深さ4mmのVノッチ形状の切り欠きを、設けた本発明の絞り成型前駆体を得た。なお、他の部分の外周部と折りたたみ中心との距離は95cmであった。
【0082】
この場合のイソシアネート樹脂含浸紙に含まれるイソシアネート樹脂量は3重量%であり、パルプを除く総樹脂分は4%未満である。この成型前駆体をプレス成型機によりフランジを有する絞り成型体を得た。この絞り成型体は、Vノッチ形状の切り欠きの延長線上の罫線が配された部分が均一に絞りしわとなり、罫線が配されていない部分には、絞り成型によるしわは形性されておらず、平坦なフランジを有する絞り成型容器の前駆体となる絞り成型体を得た。
【0083】
この絞り成型体を真空成形機の金型内に挿入し、絞り成型容器前駆体と接する面に接着樹脂層が設けられた、順次、接着性樹脂/ポリプロピレン/接着性樹脂/エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)/接着性樹脂/ポリプロピレンからなる層構成からなる厚さ200μmの真空成形シートにて、真空成形を行うと同時に外装容器となる絞り成型容器前駆体と接着し、フランジを有するトレイ形状の紙製容器を得た。真空成形工程の後の打ち抜き加工にて、絞り成型前駆体に設けられたVノッチ部分をトリミング加工した。
【0084】
なお、真空成形シートに使用される接着性樹脂およびエチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂は耐レトルト性に優れる組成からなり、真空成形シートはレトルト食品に適合するものである。得られた紙製容器の容量は250mlであり、紙化率約70%の紙プラ複合容器であり、蓋材のヒートシールが可能で完全密封性およびガスバリア性、水蒸気バリア性に優れる容器であった。
【0085】
この紙製容器に食品を充填し、蓋材をシールした後にレトルト処理を行った。紙製容器は、熱水処理においても十分な強度を有しており、含浸紙端面の層間剥離等の外観不良もなく、レトルト処理に十分耐えうるものであった。またトレイ形状の紙製容器は、内容物を食するときの簡便なトレー容器として利用できるものであった。さらに使用を終えた容器は、可燃ゴミとして取り扱うことができる。(エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH):エチレン−酢酸ビニルケン化物)
【0086】
<比較例1>
実施例1と同じ坪量300g/mの耐熱水性に優れるイソシアネート樹脂含浸紙を用い、これをトレイ形状の絞り成型前駆体となるよう罫線入れおよび打ち抜きを施し、従来通りの楕円形状となる絞り成型前駆体を得た。この成型前駆体をプレス成型機によりフランジを有する絞り成型体を得た。得られた絞り成型体は絞りしわのできる部分とできない部分のばらつきがあり、一部でイソシアネート樹脂含浸紙にひび割れが生じていた。また、フランジにも大きく絞り込まれた部分には大きな段差が形性されるものであった。
【0087】
この絞り成型体を実施例1と同じ条件で、真空成形機の金型内に挿入し、絞り成型容器前駆体と接する面に接着樹脂層が設けられた、実施例1と同じ真空成形シートにて、フランジを有するトレイ形状の紙製容器を得た。得られた紙製容器は外観的にも不十分なものであったが、フランジ部分で蓋材をシールしても密封できず、容器として使用できるものではなかった。
【0088】
<実施例2>
坪量270g/mのポリエチレン樹脂繊維が混抄された絞り成型用カップ紙の容器内面となる部分にポリエチレン樹脂を押しだしラミネート加工し、容器外面となる部分に耐水性、耐油性に優れるアクリル樹脂系の薬剤をコーティングした紙を用い、これをトレイ形状の絞り成型前駆体となるよう罫線入れおよび打ち抜きを施し、紙目に直行する部分を波型となるよう打ち抜き加工を施し本発明の絞り成型前駆体を得た。この成型前駆体をプレス成型機によりフランジを有する絞り成型体を得た。罫線が配された部分が均一に絞りしわとなり、罫線が配されていない部分には、絞り成型によるしわは形性されておらず、平坦なフランジを有する絞り成型容器の前駆体となる絞り成型体からなる紙容器を得た。得られた紙製容器の容量は200mlであり、紙化率約60%の紙プラ複合容器であり、蓋材のヒートシールが可能で完全密封性に優れ、容器外面は耐水性、耐油性に優れるる紙製容器であった。またトレイ形状の紙製容器は、内容物を食するときの簡便なトレー容器として利用できるものであった。さらに使用を終えた容器は、可燃ゴミとして取り扱うことができる。
【0089】
<比較例2>
坪量270g/mのポリエチレン樹脂繊維が混抄された絞り成型用カップ紙の容器内面となる部分にポリエチレン樹脂を押しだしラミネート加工し、容器外面となる部分に耐水性、耐油性に優れるアクリル樹脂系の薬剤をコーティングした紙を用い、これをトレイ形状の絞り成型前駆体となるよう罫線入れおよび打ち抜きを施し、従来通りの楕円形状となる絞り成型前駆体を得た。この成型前駆体をプレス成型機によりフランジを有する絞り成型体を得た。得られた絞り成型体は絞りしわのできる部分とできない部分のばらつきがあり、一部で絞り成型体表面にひび割れが生じていた。また、フランジにも大きく絞り込まれた部分には大きな段差が形性されるものであった。得られた紙製容器は外観的にも不十分なものであったが、フランジ部分で蓋材をシールしても密封できず、容器として使用できるものではなかった。
【0090】
【発明の効果】
本発明により、パルプを主原料とする繊維構造物の絞り成型前駆体に設けられた罫線が成型前駆体外周部と交わる部分およびその近傍が、近接する罫線の設けられていない部分よりも絞り成型の折りたたみの中心から小さいこと、またはVノッチ形状などの切り欠きを設けることを特徴とする絞り成型前駆体により、従来、絞り成型が困難であった機能紙や樹脂層を設けたラミネート紙などの高剛性な材料でも容易に絞り成型ができ、従来の絞り成型では得られなかった機能性容器や密封性容器などを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の深絞り成型体を示す斜視図である。
【図2】図1の深絞り成型体の成型前駆体を示す平面図である。
【図3】図1の深絞り成型体に対応する従来例の成型前駆体を示す平面図である。
【図4】本願発明の図1とは別の深絞り成型体を示す斜視図である。
【図5】図4の深絞り成型体の成型前駆体を示す平面図である。
【図6】図4の深絞り成型体に対応する従来例の成型前駆体を示す平面図である。
【符号の説明】
(a):罫線部
(b):罫線部が成型前駆体と交わる外周部の部分
(c):近接する罫線の設けられていない部分の外周部
(d):折りたたみの中心
11:外周部
12:Vカット
13:罫線

Claims (15)

  1. パルプを主原料とする繊維構造物に、予め罫線加工および打ち抜き加工が施された成型前駆体をプレス金型にて絞り成型することにより得られる絞り成型体の、罫線加工および打ち抜き加工が施された成型前駆体において、成型前駆体に設けられた罫線と交わる成型前駆体外周部の部分およびその近傍が、近接する罫線の設けられていない成型前駆体外周部の部分よりも絞り成型の折りたたみの中心からの距離が短いことを特徴とする絞り成型前駆体。
  2. 請求項1に記載の絞り成型前駆体に設けられた罫線が成型前駆体外周部と交わる部分に切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の板紙絞り成型前駆体。
  3. 前記切り欠きがVノッチ形状であることを特徴とする請求項2に記載の絞り成型前駆体。
  4. 前記絞り成型前駆体において、厚みが250μm以上のパルプを主原料とする繊維構造物であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体。
  5. 前記絞り成型前駆体において、密度が0.85以上のパルプを主原料とする繊維構造物であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体。
  6. 前記絞り成型前駆体において、絞り成型前駆体の少なくとも一方の面に、少なくとも1層以上の樹脂層が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体。
  7. 請求項6に記載の樹脂層が、ポリエステル系樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂のいずれかであることを特徴とする絞り成型前駆体。
  8. 請求項6に記載の樹脂層が、エチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂もしくはポリアミド系樹脂などのバリア性を有する樹脂材料であることを特徴とする絞り成型前駆体。
  9. 前記絞り成型前駆体において、絞り成型前駆体となるパルプを主原料とする繊維構造物に樹脂成分が2%以上配されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体。
  10. 請求項9に記載の樹脂成分が、ポリイソシアネート系樹脂であることを特徴とする請求項9に記載の絞り成型前駆体。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の絞り成型前駆体により得られた絞り成型体。
  12. 請求項11に記載の板紙絞り成型体の内面に少なくとも1層以上の樹脂層が設けられていることを特徴とする絞り成型体。
  13. 請求項12に記載の樹脂層が、ポリエステル系樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂のいずれかであることを特徴とする絞り成型体。
  14. 請求項12に記載の樹脂層が、エチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂もしくはポリアミド系樹脂などのバリア性を有する樹脂材料であることを特徴とする絞り成型体。
  15. フランジを有するトレイ形状もしくはフランジを有するカップ形状であることを特徴とする請求項11ないし請求項14のいずれか1項に記載の絞り成型体。
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