JP2003293300A - 真空成形又は圧空成形に適した成形用紙 - Google Patents

真空成形又は圧空成形に適した成形用紙

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JP2003293300A
JP2003293300A JP2002095918A JP2002095918A JP2003293300A JP 2003293300 A JP2003293300 A JP 2003293300A JP 2002095918 A JP2002095918 A JP 2002095918A JP 2002095918 A JP2002095918 A JP 2002095918A JP 2003293300 A JP2003293300 A JP 2003293300A
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Hidenori Ogawa
秀憲 小川
Shuichi Kawasaki
秀一 川崎
Masatsugu Kato
正嗣 加藤
Nobuhiro Hado
信弘 羽藤
Masato Ougimoto
政人 扇元
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Jujo Paper Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空成形又は圧空成形による紙容器等の紙製
品の成形に適し、更には古紙として回収し再利用するこ
とを容易にした成形用紙を提供する。 【解決手段】 繊維成分が天然パルプを主成分とし、破
断伸びが縦方向及び横方向ともに10%以上である紙基
材の片面又は両面に、樹脂を主成分とする層を1層或い
は複数層塗布し、伸張前における王研式透気度を100
00秒以上とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空成形又は圧空
成形に適した成形用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴミ処理や環境ホルモンなどの環境問題
への意識の高まりから食品用容器を始めとする多くの製
品の素材として、プラスチック類から紙への見直しが進
んでいる。
【0003】従来、プラスチック製容器に代替可能な紙
容器の製造方法としては、合成樹脂を塗工した板紙を組
み立てる方法や、実公昭54−42830号公報及び特
開平4−70322号公報に開示されているように、紙
の通気性を利用して、板紙を組み立てて成形した容器や
板紙をプレス成形した容器に、加熱して軟化させた熱可
塑性樹脂を吸引によって張り付けて製造するといった方
法が知られている。しかし、いずれの方法も、板紙に合
成樹脂を塗工する工程、板紙を容器に組み立てる工程、
及び/又は板紙を組み立てて成形した容器や板紙をプレ
ス成形した容器に、更に加熱して軟化させた熱可塑性樹
脂を吸引によって張り付けるといった工程を内容とする
ものであることから、金型を用いて成形するだけで容器
を製造できるプラスチック容器の製造方法に比べ生産性
が劣っている。
【0004】プラスチックと同様の金型を用いて板紙か
ら直接容器を成形しようとする場合、板紙は伸びが少な
いため、容器形状の自由度に大きな制約を受けることに
なり、紙容器の製造方法としては実用性がない。
【0005】近年、破断伸びが縦方向及び横方向ともに
10%以上という優れた伸張性を有する紙の製造方法
が、特表平11−509276号公報に開示されてい
る。この方法によって製造される、破断伸びが縦方向及
び横方向ともに10%以上という優れた伸張性を有する
紙を用いれば、プラスチック容器のように成形金型を用
いて、紙から直接且つ生産性良く紙容器を成形すること
ができ、成形用紙として非常に有用である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】成形型を用いたプラス
チック容器の成形方法の1つに、真空成形や圧空成形に
より紙容器を成形する方法がある。このプラスチック容
器の成形方法として用いられている真空成形は、成形し
ようとするプラスチックシートを加熱して軟化させた
後、このシートを雄型又は雌型に載置して、シートと雄
型或いは雌型との空間を0.1MPa以下に減圧し、大
気圧の力でプラスチックシートを成形型に押しつけるこ
とにより成形型にプラスチックシートを追従させて成形
するというものであり、また圧空成形による成形方法
は、成形しようとするプラスチックシートを、やはり加
熱・軟化させた後に雄型又は雌型に載置して0.3〜
0.6MPaの圧縮空気を吹きつけ、プラスチックシー
トを雄型或いは雌型に押しつけることによりプラスチッ
クシートを成形型に追従させて成形するというものであ
り、雄型と雌型によるプレス成形よりも設備が簡単で生
産性に優れるものとされている。
【0007】しかし、前記のような破断伸びが縦方向及
び横方向ともに10%以上という優れた伸張性を有する
紙を成形用紙として用い、前記の真空成形や圧空成形に
よる成形方法で容器等を成形しようとする場合、紙は透
気度が低いことから、前記伸張性を有する紙からなる成
形用紙を成形型に押しつけてこれに追従させることがで
きず、例え成形型に追従する伸張性があっても、そのま
までは真空成形や圧空成形による成形方法では成形用紙
として用いることができないといった問題がある。
【0008】かかる問題を解決するものとして、この伸
張性を有する紙を基材とし、これに熱溶融した熱可塑性
樹脂を押出しラミネートすることにより成形用紙を得る
ことが考えられる。このようにして得られる成形用紙に
よれば、500万秒以上の高い王研式透気度を実現する
ことができ、かかる成形用紙を用いれば真空成形や圧空
成形により紙容器等を成形することが可能である。しか
し、かかる紙基材に熱溶融した熱可塑性樹脂を押出しラ
ミネートすることにより得られた成形用紙は、紙基材の
表面に疎水性の強靱な皮膜が形成されていることから古
紙として回収し再利用することに難がある。また、上記
の伸張性を有する紙基材は伸び特性を向上させるため、
抄紙時に縦方向及び横方向に収縮させていることから、
その表面に皺が生じており、熱溶融した熱可塑性樹脂を
押出しラミネートする際に、押出された熱可塑性樹脂が
紙基材の表面に生じた皺の間に入り込めず、ラミネート
の密着不良が発生する場合があり、これによって透気度
が低下するといった問題がある。
【0009】本発明の目的とするところは、真空成形又
は圧空成形による紙容器等の紙製品の成形に適し、更に
は古紙として回収し再利用することを容易にした成形用
紙を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の成形用紙は、繊維成分が天然パル
プを主成分とし、破断伸びが縦方向及び横方向ともに1
0%以上である紙基材の片面又は両面に、樹脂を主成分
とする層が1層或いは複数層塗布されており、伸張前に
おける王研式透気度が10000秒以上であることを特
徴とする。
【0011】このように、破断伸びが縦方向及び横方向
ともに10%以上である紙基材が用いられ、その王研式
透気度が10000秒以上であるので、真空成形や圧空
成形による成形する方法で容器等を成形しようとする場
合、成形型に追随して押しつけられ成形型通りの容器等
を成形することができる。そして、前記紙基材に100
00秒以上の王研式透気度を与えるものとして、塗布に
より樹脂を主成分とする層を1層或いは複数層設けてい
るので、紙基材表面の皮膜は、塗布された樹脂層が乾燥
することにより形成される。そのため、紙基材として使
用される伸張紙の皺が樹脂の皮膜によって十分に被覆さ
れるうえに、樹脂を主成分とする層を塗布して乾燥させ
るまでの間に、樹脂が紙基材にある程度浸透することか
ら、成形用紙の表面強度を向上させることができるとと
もに、樹脂と紙基材とが十分に密着し、透気度が低下す
るおそれはない。更には、紙基材に樹脂を主成分とする
層が塗布されているので、紙基材と樹脂との分離が容易
であり、古紙として回収し再利用することを容易にす
る。
【0012】請求項2に記載の成形用紙は、繊維成分が
天然パルプを主成分とし、破断伸びが縦方向及び横方向
ともに10%以上である紙基材の片面又は両面に、樹脂
を主成分とする層が1層或いは複数層塗布されており、
500mm/minで20%伸張した後の王研式透気度
が1000秒以上であることを特徴とする。
【0013】このように、500mm/minで20%
伸張した後の王研式透気度が1000秒以上であると、
真空成形或いは圧空成形の際に成形用紙が伸張すること
によりその表面に塗られた樹脂を主成分とする層が薄く
なったとしても、成形用紙が成形型に押しつけられてこ
れに追従することができ、より高度な成形、例えばより
深さの深い容器等を成形することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる真空成形又
は圧空成形に適した成形用紙の実施の形態を説明する。
本発明の請求項1にかかる成形用紙は、繊維成分が天然
パルプを主成分とし、破断伸びが縦方向及び横方向とも
に10%以上である紙基材の片面又は両面に、樹脂を主
成分とする層を1層或いは複数層塗布することにより、
伸張前における王研式透気度を10000秒以上とした
ものである。
【0015】ここで天然パルプとは、合成繊維又は熱可
塑性樹脂から作られる合成パルプ以外のパルプを意味
し、例えば、機械パルプ、化学パルプ、脱墨パルプ等が
これに含まれる。前記繊維成分が天然パルプを主成分と
し、破断伸びが縦方向及び横方向ともに10%以上であ
る紙基材としては、例えば、特表平11−509276
号公報に開示されている方法によって製造される伸張紙
が使用されるが、この方法で製造された伸張紙に限られ
るものではなく、破断伸びが縦方向及び横方向ともに1
0%以上あれば、他の方法で製造された伸張紙であって
もよい。この紙基材の破断伸びは、温度が20℃、湿度
が65%の環境下で測定した値である。
【0016】前記の紙基材に樹脂を主成分とする層を塗
布することにより伸張前における王研式透気度を100
00秒以上とするのは、かかる透気度を有する紙であれ
ば、真空成形の際に成形型との空間を減圧したときや、
圧空成形の際に空気を吹き付けたときに、成形用紙が成
形型に十分に押しつけられ、これに追従して十分に成形
され、実用可能な容器等を得ることができるからであ
る。
【0017】また、請求項2にかかる本発明の成形用紙
は、繊維成分が天然パルプを主成分とし、破断伸びが縦
方向及び横方向ともに10%以上である紙基材の片面又
は両面に、樹脂を主成分とする層を1層或いは複数層塗
布することにより、500mm/minで20%伸張後
の王研式透気度が1000秒以上としたものである。
【0018】これは、真空成形の際又は圧空成形の際に
成形用紙が伸張していく過程で、紙基材に塗布された樹
脂を主成分とする層は伸張に伴って薄くなり、成形用紙
の透気度が低下することから、より高度な成型、例えば
深さの深い容器を成形する場合、伸張前の透気度より
も、むしろ伸張過程でどの程度透気度が保持されるかが
重要となるからである。かかる観点から、500mm/
minで20%伸張後でも、王研式透気度を1000秒
以上の値を保持できるものであれば、深さの深い容器の
成形といった過酷な成形にも耐えられ、より高度な成形
が可能となる。
【0019】また、前記紙基材に前記の透気度を与える
ために、紙基材に塗布される層の主成分となる樹脂は、
容器として求められる品質、例えば耐水性、耐熱性、耐
油性などに応じて、これを満たすことができる皮膜を形
成できる樹脂であればどのようなものでも選択し使用す
ることができる。これらの条件を満たす樹脂の代表とし
て、例えばスチレンブタジエンラテックス、エチレン酢
酸ビニル、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂
等を挙げることができる。但し、これらに限定されるも
のでないことは勿論である。
【0020】ここで塗布とは、押出しコーティング法及
び押出しラミネーション法等の、熱溶融した熱可塑性樹
脂を押出しラミネートする手段以外の、合成樹脂の溶液
又はエマルジョンを主成分とした塗料をエアーナイフ、
カーテン、バーブレード、ダイ又はグラビア等によるコ
ーターにより塗工する手段を意味している。本発明にお
いては、各種塗工装置にて、これらの塗工手段を適宜選
択して使用することができる。しかし、本発明において
は、成形用紙を構成する紙基材として表面に多数の皺を
有する伸張紙を用いることから、エアーナイフ、カーテ
ン、ダイ等の非接触型の塗工方式が、皺内への樹脂の浸
透性といった点からより望ましい。
【0021】また、紙基材に塗布される樹脂を主成分と
する層は1層でもよいが、ピンホール等の欠陥を防止す
る等の機能を付与するために複数層としてもよい。複数
層とした場合、同じ組成からなる塗料を複数層塗布して
も、異なる組成からなる塗料を複数層塗布してもよい。
また、樹脂を主成分とする層が塗布される紙基材の面
は、成形用紙を容器として成形したときに内容物と接触
する容器内面側となる面でも、反対側の容器外面側とな
る面でもよく、また両面でもよい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例をあげて説明するとと
もに、比較例をあげ、それぞれ透気度、圧空成形性、離
解性等の特性の評価を行い、本発明の効果を例証する。
【0023】(実施例1)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、アクリルエマルジョンをエアーナイフコーター
を用いて塗布量が7g/mになるように塗布し、これ
を乾燥して得た成形用紙について、各特性の評価を行っ
た。
【0024】(実施例2)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、ポリビニルアルコールをエアーナイフコーター
を用いて塗布量が7g/mになるように塗布し、これ
を乾燥して得た成形用紙について、各特性の評価を行っ
た。
【0025】(実施例3)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、エポキシエマルジョンをエアーナイフコーター
を用いて塗布量が7g/mになるように塗布し、これ
を乾燥して得た成形用紙について、各特性の評価を行っ
た。
【0026】(実施例4)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、スチレンブタジエン系ラテックスをエアーナイ
フコーターを用いて塗布量が7g/mになるように塗
布し、これを乾燥して得た成形用紙について、各特性の
評価を行った。
【0027】(実施例5)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、ウレタンエマルジョンをエアーナイフコーター
を用いて塗布量が7g/mになるように塗布し、これ
を乾燥して得た成形用紙について、各特性の評価を行っ
た。
【0028】(実施例6)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、エチレン酢酸ビニルをエアーナイフコーターを
用いて塗布量が7g/mになるように塗布し、これを
乾燥して得た成形用紙について、各特性の評価を行っ
た。
【0029】(実施例7)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、エポキシエマルジョンをエアーナイフコーター
を用いて塗布量が5g/mになるように塗布して乾燥
した後、再度エポキシエマルジョンを塗工量が3〜5g
/mになるように塗布して乾燥し、得られた加工成形
用紙について、各特性の評価を行った。
【0030】(比較例1)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材につい
て、各特性の評価を行った。
【0031】(比較例2)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、低密度ポリエチレン(LDPE)を押出しラミ
ネートしたものについて、各特性の評価を行った。
【0032】(比較例3)坪量200g/m、破断伸
びが縦方向25%、横方向15%である紙基材のワイヤ
ー面に、アクリルエマルジョンをエアーナイフコーター
を用いて塗布量が2〜3g/mになるように塗布して
乾燥し、得られたものについて、各特性の評価を行っ
た。
【0033】なお、上記実施例及び比較例において、各
特性の評価は、以下のようにして行った。 <透気度>「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法
No.5−2 紙及び板紙−平滑度及び透気度試験方法
−第二部:王研法」に記載されている方法により測定し
た。なお、延伸後の透気度の測定は、縦12cm、横5
cmのサンプルをJISB 7721に規定のロードセ
ル式引張り試験器を用い、10cm間隔のつかみ具に挟
んで、500mm/minの速度で2cm延伸させたも
のについて行った。 <圧空成形性>下記2種類の大きさの丸皿形状の型を使
用して圧空成型機により試料を丸皿に加工し、仕上がり
を目視によって次の基準で評価した。 ○:型を再現した良好な外観を示す。 △:深さの再現が不十分か、角の部分の輪郭が不明瞭と
なる。 ×:成形できない。 条件1:上端部直径:180mm、底面直径:160m
m、深さ:21mm 条件2:上端部直径:180mm、底面直径:130m
m、深さ:29mm <離解性>Tappi標準離解機を用い、試料濃度1.
5%、容量2.0リットル、時間30分間の条件で試料
を水中で離解したときの様子を、比較例1で用いた試料
の離解の様子を基準として目視により比較した。 ○:比較例1で用いた試料と同様に離解できた。 ×:比較例1で用いた試料よりも離解性が悪かった。
【0034】測定結果を表1に示す。
【表1】 測定の結果、条件1では、実施例1〜7で得られた加工
成形用紙について圧空成形性について良好な結果が得ら
れた。また離解性についても良好な結果であった。一
方、比較例については比較例1及び3の圧空成形性は不
可又は不十分であったが、比較例2については良好な結
果が得られた。しかし、比較例2については離解性が悪
かった。また、条件2では、延伸後の透気度が1000
秒未満である実施例1及び2で得られた加工成形用紙に
ついて、成形性が不十分な場合が見られた。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1にかかる
成形用紙によれば、繊維成分が天然パルプを主成分と
し、破断伸びが縦方向及び横方向ともに10%以上であ
る紙基材の片面又は両面に、樹脂を主成分とする層が1
層或いは複数層塗布されており、伸張前における王研式
透気度が10000秒以上であるので、真空成形や圧空
成形により成形する方法で成形型通りの容器等を成形す
ることができることから、高い生産性を得ることがで
き、更には、紙基材と樹脂との分離が容易であり、古紙
として回収し再利用することを容易にすることができ
る。
【0036】また、本発明の請求項2にかかる成形用紙
によれば、繊維成分が天然パルプを主成分とし、破断伸
びが縦方向及び横方向ともに10%以上である紙基材の
片面又は両面に、樹脂を主成分とする層が1層或いは複
数層塗布されており、500mm/minで20%伸張
した後の王研式透気度が1000秒以上であるので、真
空成形或いは圧空成形の際に成形用紙が伸張することに
より樹脂を主成分とする層が薄くなったとしても、成形
用紙が成形型に押しつけられてこれに追従することがで
きることから、高い生産性をもってより高度な成形、例
えばより深さの深い容器等を成形することができ、更に
は、紙基材と樹脂との分離が容易であり、古紙として回
収し再利用することを容易にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 正嗣 東京都北区王子5−21−1 日本製紙株式 会社商品研究所内 (72)発明者 羽藤 信弘 東京都北区王子5−21−1 日本製紙株式 会社商品研究所内 (72)発明者 扇元 政人 東京都北区王子5−21−1 日本製紙株式 会社商品研究所内 Fターム(参考) 3E033 BA10 BA13 BB08 CA20 FA03 FA04 4L055 AG59 AG63 AG64 AG71 AG76 AG85 AG87 AG89 AH37 AJ01 AJ02 BE08 BE09 EA07 EA12 FA20 FA30 GA05 GA50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維成分が天然パルプを主成分とし、破
    断伸びが縦方向及び横方向ともに10%以上である紙基
    材の片面又は両面に、樹脂を主成分とする層が1層或い
    は複数層塗布されており、伸張前における王研式透気度
    が10000秒以上であることを特徴とする真空成形又
    は圧空成形に適した成形用紙。
  2. 【請求項2】 繊維成分が天然パルプを主成分とし、破
    断伸びが縦方向及び横方向ともに10%以上である紙基
    材の片面又は両面に、樹脂を主成分とする層が1層或い
    は複数層塗布されており、500mm/minで20%
    伸張した後の王研式透気度が1000秒以上であること
    を特徴とする真空成形又は圧空成形に適した成形用紙。
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