JP3321177B2 - 弾性的に圧縮された物品の形成・投入・封着機への供給方法及び供給装置 - Google Patents

弾性的に圧縮された物品の形成・投入・封着機への供給方法及び供給装置

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JP3321177B2 JP52124597A JP52124597A JP3321177B2 JP 3321177 B2 JP3321177 B2 JP 3321177B2 JP 52124597 A JP52124597 A JP 52124597A JP 52124597 A JP52124597 A JP 52124597A JP 3321177 B2 JP3321177 B2 JP 3321177B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、形成投入封着機に係り、特に、連続したプ
ラスティック製フィルムチューブへの投入時に物品が弾
性的に圧縮される機械に関する。更に、本発明はその工
程が連続的動作工程である投入装置及び投入方法に関す
る。
発明の背景 形成投入封着機はよく知られた技術である。しかしな
がら、このような機器をおむつ等の弾性的に圧縮可能な
物品の圧縮状態での包装詰めに使用する可能性について
は現在も開発が進められている。例を挙げれば、グスタ
ヴソンの米国特許第4,592,193号には、上下一対の収縮
ベルトで物品を圧縮する機械が開示されている。圧縮さ
れた物品は圧縮部を通過して平行コンベア部へと送ら
れ、物品はこの平行コンベア部で上下のベルトによって
圧縮され、腕木部分をつたってフィルムチューブ形成シ
ステムへと運ばれる。フィルムチューブ形成システムは
平行に並んだコンベアの周囲に置かれている。フィルム
チューブの両端部が引っ張り合わせられ、重なったとこ
ろで封着される。フィルムと平行コンベアとの間に駆動
コネクションが設けられており、コンベアが動くと、フ
ィルムを前に送る。平行コンベアの排出端で、フィルム
チューブの横方向を封着して切断する手段が設けられて
いる。そのすぐ下段に排出コンベアが設置されている。
この排出コンベア部の目的は、オーバーラップシールが
できたばかりのフィルムチューブの中に物品を投入後、
物品の圧縮された状態を維持するためである。排出コン
ベア部はシールを冷却する時間を設けて、シールが物品
の圧縮状態の維持に十分な強度を得るようにする。グス
タヴソンのシステムは、システム全体が１度に１個の物
品しか進ませないので時間がかかると思われる。しかも
グスタヴソンには、圧縮された物品をチューブに投じた
後に再度押さえておくための独立した排出コンベア部が
必要である。
リーの米国特許第3,523,628号には、使い捨ておむつ
の束のための物品圧縮装置が開示されている。ホルダに
束を排出する一対の収縮エンドレスベルトにより圧縮を
行うが、このホルダは例えばはさみ口のようなもので、
束を圧縮状態に保つようスリーブ状の包装紙をその周り
に位置させ、そのようにして圧縮されている束を支える
ものである。おむつ束は連続的な工程を経て元の厚みの
約半分に圧縮される。さらに別の文献としては、マッケ
ンフー他の米国特許第5,022,216号に、あらかじめ形成
した袋に圧縮されたおむつ束を送入する方法及び装置が
開示されている。しかしながら、物品の束を連続したプ
ラスティック製フィルムチューブ内に搬送しながらチュ
ーブの形成及び封着を行うことについては、どちらの文
献も取り上げていない。
ヒーニーの米国特許第4,722,168号には、フィルムチ
ューブ形成及び封着システムが開示されている。フィル
ムチューブはほぼ長方形に作られており、２つの端部が
ヒレ状になって下方に伸びている。この下方に伸び隣接
している２つのフィルム端フィンをフィンホイールで押
さえている。２つの端部を共に封じて連続した長手方向
のシールにするために、好ましくはフィンホイールの真
ん中の１組を熱しておく。しかしながら、他の形成投入
封着機と同じく、物品は弾性的に圧縮されておらず、前
にも述べたように連続するプラスティック製フィルムチ
ューブに物品の束を搬入しながらチューブを形成し封着
することについてはなにも述べられていない。
発明の目的 本発明の目的は、弾性的に圧縮された物品の束を受け
取り、プラスティック製フィルムチューブを連続的に形
成し、間隔をあけて置かれた弾性的に圧縮された物品の
束を最高可能速度でチューブに挿入することにある。
さらに本発明の目的は、フィルム形成を行うためのコ
ンベア部は１つだけであり、連続したプラスティック製
フィルムチューブ形成直後に弾性的に圧縮した物品の束
をチューブやその封を傷つけることなくこのチューブに
投入する、簡単な構造の装置を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、弾性的な物品が約75ポン
ドから約200ポンドの範囲内の圧縮力で圧縮されている
場合に上記の目的を達成することにある。
発明の概要 あらかじめ圧縮された弾性的な物品を受け取り、連続
的に形成されるプラスティック製のフィルムチューブ内
に投入する。このプラスティック製のフィルムチューブ
は、間隔をあけて置かれた弾性的な物品の複数の束の周
囲を取り巻いて長手方向に閉じられ、フィンシールを形
成して封着される。その間、束は封着されたチューブ内
に腕木状に伸びているコンベアシステムによって、圧縮
された状態に維持されている。フィンシールに物品の圧
縮状態を保つ十分な強度が備わるまでは、コンベアシス
テムは圧縮された物品をチューブに投入しない。物品
は、コンベアシステムから離れて、それまでコンベアシ
ステムの腕木状に伸びた部分によって閉められていた空
間を満たし、その後フィルムチューブ内で弾性的に広が
る。
ここで弾性的な物品の束というのは、圧縮力を加える
方向と実質的に垂直方向に横向きに並べられた複数の物
品を指す。ここでいう物品の束には、束の列がそれぞれ
接しているか、あるいは１包みにできるほど十分接近し
合っているのであれば、横並びの物品の列を上下に重ね
たり、前後に並べたりしてできたまとまりも含まれる。
本発明の１つの観点によれば、プラスティック製フィ
ルムチューブに弾性的に圧縮された物品の束を投入する
方法は、弾性的に圧縮した物品の束を一対のコンベアベ
ルトの供給端で受け取り、連続的に束をこの一対のコン
ベアベルトの排出端へ搬送する工程を有している。一対
のコンベアは弾性的に圧縮された物品の束を、さらに好
ましくは水平に、約75ポンドから約200ポンドの力で圧
縮されている束を搬送するためのものである。連続する
搬送工程の間、この束は弾性的に圧縮された別の束から
離間されている。このように離間することにより、後の
工程で封着ダイス及び切断ダイスがチューブに入れられ
た束と束の間に入りこんで、束の間で閉じたプラスティ
ック製チューブを封着して切断し、各束ごとのパッケー
ジを形成する。
一方、プラスティック製フィルムは漸次一対のコンベ
アベルトの周囲をくるむように置かれて閉チューブが形
成されるが、そのコンベアベルト対による搬送中、弾性
的に圧縮された物品の束が閉チューブに対して膨張力を
加えることはない。別の工程では、閉チューブは連続的
に封着されて、長手方向に封着されたチューブが形成さ
れる。この形成工程において、両端部は実質的に平行し
て閉チューブの外側を向くように合わされ、フィンシー
ルとなる、最後にこの方法は、長手方向に封じられたチ
ューブ内で弾性的に圧縮された物品の束の圧縮状態を維
持できる状態にまでこの封着工程が十分仕上がった後、
弾性的に圧縮された物品の束を長手方向に封じられたチ
ューブに投入する工程を有している。弾性的に圧縮され
た物品の束は投入されると、膨らんでコンベアベルトで
占められていた空間いっぱいに広がる。この束は長手方
向に封着されたチューブにより抑制をかけられるので、
圧縮されていない時の寸法ほど大きく広がりはしない
が、束があらかじめ圧縮されていた時の寸法よりは大き
くなる。
本発明の別の観点によれば、弾性的に圧縮された物品
の束をプラスティック製フィルムチューブに供給する装
置は、フレームと、フレームに支持された第１の供給滑
車とを備えている。また、この装置はフレームに支持さ
れた第２の供給滑車をも備えている。第２の供給滑車は
実質的に第１の供給滑車と平行である。第１の支持部材
は、第１の腕木端と第１の腕木端に載置されている第１
の排出滑車とを有するフレームに接続されている。第２
の支持部材は、第２の腕木端と第２の腕木端に載置され
ている第２の排出滑車とを有するフレームに接続されて
いる。第２の排出滑車は実質的に第１の排出滑車と平行
である。
本装置はさらに、第１の供給滑車と第１の排出滑車と
の間を動く第１のコンベアベルトと、第２供給滑車と第
２の排出滑車との間を動く第２のコンベアベルトとを備
えている。第１の支持部材は、第１の供給滑車と第１の
排出滑車との間の第１のコンベアベルトの内側で支えら
れており、第２の支持部材は、第２の供給滑車と第２の
排出滑車との間の第２のコンベアベルトの内側で支えら
れている。第１及び第２の支持部材が実質的に平行で弾
性的に圧縮された物品の１つまたは複数の束の膨張力に
対して曲がることのないよう、第１及び第２の腕木端付
近に、第１及び第２の支持部材を接合する少なくとも１
本の連結棒が設けられている。第１及び第２のコンベア
ベルトは第１及び第２の支持部材に支持されており、こ
の第１及び第２のコンベアベルトの間で弾性的に圧縮さ
れた物品の束を圧縮された状態に維持しなければならな
いので、第１及び第２の支持部材は間隔をあけて設置さ
れている。
駆動システムは第１及び第２のコンベアベルトの少な
くとも一方を駆動し、それにより弾性的に圧縮された物
品は第１及び第２の供給滑車から第１及び第２の排出滑
車へと連続的に搬送される。第１及び第２のコンベアベ
ルトと、ベルト駆動システムと、第１及び第２の支持部
材と、第１及び第２の供給滑車及び排出滑車と、少なく
とも１つの連結棒とにより、圧縮遮断器が構成されてい
る。
本装置はプラスティック製フィルム巻き取りシステム
と、圧縮遮断器の周りにプラスティック製閉フィルムチ
ューブを順に形成するフィルムチューブ形成器とを含
む。また、本装置は巻き取りシステムから連続的にプラ
スティック製フィルムを牽引し、プラスティック製閉フ
ィルムチューブを封着して長手方向に封じられたチュー
ブを形成する手段をも含む。長手方向に封着されたチュ
ーブが弾性的に圧縮された物品を圧縮状態に保つために
十分な強度を得てから弾性的に圧縮された物品の束を圧
縮遮断器から長手方向に封着したチューブに投入するよ
うに、圧縮遮断器に対する牽引封着手段の位置が決めら
れている。
図面の簡単な説明 明細書は本発明を特に指摘して明確に請求する請求の
範囲で終わるが、以下にあげる望ましい実施形態の説明
と、添付図面とを合わせて参照することでよりよく理解
できよう。図中の同じ参照符号は同じ構成要素を表す。
図１は、弾性的に圧縮された物品の束をチューブ形成
部へ供給する装置の好ましい実施形態の全体図であり、
一対のコンベアベルトとプラスティック製フィルムチュ
ーブ形成部が開示されている。
図２は、フィルムチューブを形成しながら、このチュ
ーブ内に腕木部分が入っていく一対のコンベアベルトを
示す図１の２−２に沿って切断した側断面図である。
図３は、一対のコンベアベルトの排出端を示した上部
の部分断面平面図である。
図４は、一対のコンベアベルトとその支持部材の構成
を示した、図２の４−４に沿って切断した後方断面図で
ある。
図５は、封着されたプラスティック製フィルムチュー
ブに投入された弾性のある物品の束を図２の５−５に沿
って切断した後方断面図である。
発明の詳細な説明 本発明の好ましい一実施形態を図、特に図１と図２と
図３に示す。この実施形態は、弾性的に圧縮された物品
の束を形成投入封着機への供給する方法と装置を提供
し、その供給装置は全体を通して参照符号10で表され
る。装置10は、フレーム12、一対のコンベアベルト14、
プラスティック製フィルム巻き取りシステム16、フィル
ムチューブ形成器18を含む。一対のコンベアベルト14
は、供給端20及び排出端22を有し、実質的に平行で実質
的に同じ長さを持つ横に並んだ２本のベルトを備えてい
る。
弾性的に圧縮された物品の束24は、図示されていない
圧縮手段により約75ポンドから約200ポンドの圧縮力Ｆ
であらかじめ圧縮された後、水平軸方向に向けられ、供
給端20へ供給される。更に好ましくは、圧縮手段は束24
を圧縮力が高すぎる程度に圧縮しておき、その後圧縮力
を弱めて束24が供給端20で受け取られた時に圧縮力Ｆに
なるようにする。一対のコンベアベルト14は圧縮力Ｆを
実質的に一定に保ちながら束24を供給端20から排出端22
へ連続的に搬送する。しかしながら、物品の束が完全に
弾性的でないと、圧縮力がいくらか弛緩することもある
だろう。本発明の物品の束として好ましいのは、折りた
たんだおむつの束である。
一方、プラスティック製フィルム巻き取りシステム16
は、巻いてあるプラスティック製フィルム26を連続的に
フィルムチューブ形成器18に供給する。フィルムチュー
ブ形成器18は固定の折りたたみ用ボードが望ましい。少
なくとも一組の封着ホイール30が巻き取りシステム16か
らプラスティック製フィルム26を牽引し、折りたたみ用
ボード上へ持っていってプラスティック製閉フィルムチ
ューブ32を形成する。フィルムチューブ形成器18は、プ
ラスティック製フィルム26を断面が長方形になるように
折り曲げ、プラスティック製フィルムの端34を実質的に
平行で、しかもこの長方形の断面から外側を向くように
する。この長方形の断面と実質的に平行な外向きの端34
については図４に描かれている。
封着ホイール30は、端34を押さえて、プラスティック
製フィルム26を牽引し、同時に端34の間のフィンシール
36の形成を開始する。封着ホイール30は、プラスティッ
ク製フィルム26の端34の部分を十分に軟化させる温度に
まで熱しておくことが望ましい。封着ホイール30は、適
当な圧力も用いて軟化したプラスティック製フィルム26
の両端34を合わせて溶かし、長手方向に封着された閉チ
ューブ38を形成する。フィンシール36は空気中で冷却し
てもよいし、一組の冷却ホイールを封着ホイール30の下
段に設けて、封着工程の時間を短縮させることもでき
る。もしくは、３組のホイールを上段から下段に向って
間隔を置いて設置し、フィルム26の牽引、端34の加熱、
フィンシール36の冷却をそれぞれ行うこともできる。毎
秒25メートルの速度でフィルムを動かすと、冷却開始
後、約１秒でフィンシール36の強度が最大に達すること
がわかっている。シール処理時間中は、弾性のある物品
の束24の膨張力Ｒが長手方向に封着されたチューブ38に
影響されないよう遮断されていることが大切である。そ
のことから言えば、装置10は圧縮遮断装置としての機能
も含んでいる。
一対のコンベアベルト14は、封着されたチューブ38内
に腕木状に伸びており、弾性のある物品の束24はベルト
間で水平に圧縮され保持されている。この弾性のある物
品の束24は、フィンシール36が完全に十分な強度を得る
までは、長手方向に封着されたチューブ38に投入されな
い。弾性のある物品の束24が、一旦排出端22から封着さ
れたチューブ38内に投入されると、膨張力Ｒが封着され
たチューブ38に印加されるが、フィンシール36はこの力
に耐久できなければならない。弾性のある物品の束24は
あらかじめ圧縮され、コンベアベルト対14で搬送される
時点では、幅40を有する。幅40は、長手方向に封着され
たチューブ38に弾性のある物品の束24が投入された時点
での束の幅42よりも小さい。そのため弾性のある物品の
束24が封着されたチューブに詰められると膨張し、その
幅は中に腕木を伸ばしている圧縮遮断器よりやや大きい
幅となる。
フレーム12は床設置型フレームであり、管状スチール
で作られていることが望ましい。フレーム12には、第１
の支持部材44及び第２の支持部材46が水平に載置されて
いる。支持部材44及び46は平行であり、一部がフレーム
12から腕木状に伸びていて、それぞれ第１の腕木端48、
第２の腕木端50を有する。第１の支持部材44は、その一
端に積載された第１の供給滑車52と、第１の腕木端48に
積載された第１の排出滑車54とを有する。同様に、第２
の支持部材46は、その一端に積載された第２の供給滑車
56と、第２の腕木端50に積載された第２の排出滑車58と
を有する。第１の供給滑車52と第１の排出滑車54とに
は、第１のコンベアベルト60が接続されており、このベ
ルトは第１の支持部材44を取り囲んでいる。第２の供給
滑車56と第２の排出滑車58とには、第２のコンベアベル
ト62が接続されており、このベルトは第２の支持部材46
を取り囲んでいる。ベルト60及び62は一対のコンベアベ
ルトを形成している。図示されていない少なくとも１つ
の駆動モータと速度制御システム64とがフレーム10に設
けられており、少なくともベルト60または62のどちらか
を駆動する。
第１及び第２の支持部材44及び46は、フランジが互い
に向き合った溝形材である。支持部材44及び46の間に
は、それぞれその周りにベルト60及び62が備え付けられ
るだけの間隔があけられている。各溝型支持部材の上下
のフランジには、少なくとも１つの連結棒66が架け渡し
て接合されており、この連結棒66は、ベルト60及び62に
挟まれて移動する弾性的な物品の束への圧縮力下で、２
本の溝形材を共に保持している。ベルト伸張器及び駆動
滑車によって、ベルト60及び62は稼動時には常にぴんと
張った状態に保たれている。駆動及び伸張滑車はフレー
ム10から上向きに設けられ、ぴんと張ったベルト60及び
62が、支持部材44及び46の腕木部分の上を、支持部材の
互いに向き合う二つの面に渡って、またもう一方の面に
渡って動くようにしている。このような支持部材、ベル
ト、連結棒の配置により長方形チューブ圧縮遮断装置が
構成されている。連結棒は、圧縮遮断装置の断面の大き
さをできるだけ小さくするために、溝形材のフランジに
嵌め込まれているのが望ましい。
フレーム12の上方に、プラスティック製フィルム巻き
取りシステム16が載置されている。支持部材44及び46、
ベルト60及び62、連結棒66により形成されている長方形
チューブ圧縮遮断装置に近接してそれを取り囲むように
フィルムチューブ形成器18がフレーム12に載置されてい
るが、これは従来技術の折りたたみ用ボードを用いれば
よい。このようにして、巻き取りシステム16からプラス
ティック製フィルムが牽引され、チューブ形成器18に巻
き付けられて、圧縮遮断装置のすぐ外側に長方形の断面
を有するプラスティック製閉フィルムチューブ32を形成
する。
主として、本発明の従来技術に対する有利な点は、フ
ィンシールが完全に処理されるまではプラスティック製
フィルムチューブに対して高圧縮力が遮断されているこ
とにある。フィンシールは、プラスティック製フィルム
にその両側から熱を送り込み、また取り除くことができ
るので、ラップシールより短い時間で形成することがで
きる。また、１分間に75束という速さでの連続的な動作
工程でフィルムチューブに束を詰めることができるのも
本発明の有利な点である。腕木状に伸びた圧縮遮断装置
内では束が間隔を置いて並べられているので、束間の横
方向のチューブ封着及び切断（図示されていない）動作
はチューブの形成及び投入とは独立して下段で行うこと
ができる。
本発明では、動作変数の間でうまく均衡を保つように
している。このような動作変数とは、コンベアベルト14
間に要する圧縮力、弾性のある物品の束のコンベアベル
ト60及び62上の痕跡、横方向の封着に要する束どうしの
間隔、装置10の最適動作速度である。圧縮力によりベル
トと支持部材との間の摩擦力を決定する。必要圧縮遮断
時間でフィンシールが処理できるよう、動作速度からベ
ルトの間に置く必要な束の数を決定する。ベルト間の束
数が多くなると摩擦力は大きくなる。ベルトの張力は摩
擦力の相関的要素である。ベルトは、高い作業張力に耐
えるように作られているが、径の小さい排出滑車の周り
を回れるような薄さになっている。この滑車は径を小さ
くして、あらかじめ圧縮された束の幅40と膨張した束の
幅42との差をできるだけ小さくしている。よって、薄い
ベルト、径の小さい排出滑車、薄壁ソリッドスチール溝
型支持部材、溝型材の低摩擦力ハードクロムめっき、溝
型材の間の薄型スチール連結棒はすべて、本発明の設計
上、最適の寸法になるように作られている。
本願の実施形態でさらに好ましくは、次のような主要
な構成要素で構成されている。弾性的に圧縮されたおむ
つの水平に置かれた束は、横１列に26枚のおむつを有
し、圧縮遮断装置によって搬送される時には幅162mmで
あって、高さが115mm、奥行きが210mmである。フィルム
チューブに投入されると、圧縮されていた幅は240mmに
膨れ、約25ポンドのプラスティック製フィルムチューブ
に膨張力Ｒを印加する。
プラスティック製フィルムチューブは、厚みが0.04m
m、幅673mmの薄層状ポリプロピレン及びポリエチレン製
フィルムで作られている。チューブは実質的に、断面が
幅216mm、高さが135mmの長方形になるように形成され
る。
一対のコンベアベルト60および62は、高さが108mm、
それぞれのベルトの近接する側面どうしの間隔が162m
m、搬送距離が1.9m、そのうち1.4mが腕木部分である。
各ベルトの厚みは1.5mmで、ポリエステルとウレタンで
できている。このようなベルトとしては、ケンタッキー
州アーランガーのF.N.シェパード社製の製品番号2W1−2
E1がある。各ベルトは熱加工されたフィンガースプライ
ス及び研磨されたエッジを有し、芯部はポリエステルで
あり、トップコートが白いウレタンである。このような
ベルトは薄くて柔軟性に富み、強度も高く、１インチ幅
当たり90ポンドの作業張力強度がある。ベルトの負荷は
１度に搬送される弾性のある物品の束の数に大きく左右
されるので、ダイナミックベルト張力器を設けて、ベル
トの張力を高く保ち、常にベルトが緩まないようにして
いる。
巻いてあるプラスティック製フィルムのための巻き取
りシステムは、コンベアベルト対の腕木部分の上方に中
心位置を揃えて置かれることが望ましい。折りたたみ用
ボードはコンベアベルトの腕木端の上段1.33mmのところ
に位置している。フィルムは、束が供給されるのと同
じ、実質的に毎秒25mの速さで連続的に供給される。束
の間の間隔は約140mmである。巻いたフィルムの巻き取
りシステムでの牽引は、直径114mmの牽引、加熱、冷却
用の３つのホイールで行うことが望ましい。封着ホイー
ルは華氏340度で加熱し、冷却ホイールは華氏70度に保
っておく。チューブから13mm外側に出たフィンシール
は、ホイール間で10ポンドの圧力をかけてできあがる。
シーリングは、封着ホイールを通過後、１秒間の冷却時
間で完成し、弾性的に圧縮された物品の束を圧縮状態に
保つことができるようになる。
管状スチールで形成されたフレームは第１の供給滑車
と第２の供給滑車を支持しており、第１、第２の供給滑
車は実質的に互いに平行である。第１及び第２の支持部
材は、フレームに接合したスチーム製溝型部材で、長さ
はそれぞれ1.8mである。各溝型部材は、外側に深さ1.6m
mの溝を有し、コンベアベルトがフィルムチューブをこ
すらないようにこの溝にはめ込まれるようになってい
る。腹板の断面の厚みは9.5mmである。各溝型部材は、
ベルト滑走路の摩擦を押さえるためハードクロムでめっ
きされている。内部がポリエステルのベルトの表面に対
するハードクロムの運動摩擦係数は、約0.16である。溝
型部材の表面に他のコーティングを用いればより低い摩
擦係数が得られるかもしれないが、それらは高価であっ
たり、持続性が短かったりする。
弾性的に圧縮された物品の束は、５馬力のベルト駆動
モータによって毎分25メートルの速さで、一度に５束ま
で連続的に搬送される。
第１及び第２の排出滑車は対になったコンベアベルト
の腕木端に設けられている。各排出滑車は、長さが108m
m、直径が9.5mmであり、この滑車は、弾性的に圧縮され
た物品の束がチューブに投入された後の束の広がりを押
さえるために小さく作られている。少なくとも一つの連
結棒は、第１及び第２の支持部材を第１及び第２の腕木
端近くで接合しており、第１及び第２の支持部材は実質
的に平行になるようしっかりと固定されている。基準的
な連結棒は長さ157mm、幅25mm、厚み1.5mmでスチール製
である。コンベアベルト間の高圧縮力に耐えるには６本
から８本の連結棒を用いるのが好ましい。
本発明の実施形態を特定して説明してきたが、当該分
野の技術的知識を持つ者であれば、本発明の意図及び範
囲から離れることなく様々な変形や修正を行うことは自
明であって、本発明の範囲内であるこのようなすべての
修正は、添付の請求項に含まれるものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−135107（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327123（ＪＰ，Ａ) 実公 昭40−23032（ＪＰ，Ｙ１) 米国特許4592193（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65B 9/00 - 9/24 B65B 63/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】弾性的に圧縮された物品の束をプラスティ
    ック製フィルムチューブに供給する方法であって、 （ａ）弾性的に圧縮された物品の束を一対のコンベアベ
    ルトの供給端で受け取る工程と、 （ｂ）前記弾性的に圧縮された物品の束を前記一対のコ
    ンベアベルトの排出端へ連続的に搬送する工程と、 （ｃ）前記弾性的に圧縮された物品の束が前記一対のコ
    ンベアベルトにより搬送されている間は前記弾性的に圧
    縮された物品の束が閉チューブに膨張力を印加せずに閉
    チューブを形成するために、前記一対のコンベアベルト
    の周りにプラスティック製フィルムを順次形成する工程
    と、 （ｄ）長手方向に封着されたチューブを形成するため
    に、前記閉チューブを連続的に封着する工程と、 （ｅ）前記弾性的に圧縮された物品の束を前記長手方向
    に封着されたチューブ内で圧縮状態に保てるほど前記封
    着工程が十分に完成した後に、前記長手方向に封着され
    たチューブに前記弾性的に圧縮された物品の束を投入す
    る工程とを特徴とする、方法。
  2. 【請求項２】弾性的に圧縮された物品の束をプラスティ
    ック製フィルムチューブに供給する方法であって、 （ａ）75ポンド（33,975グラム）から125ポンド（56,62
    5グラム）の力で一対のコンベアベルトの間で水平に圧
    縮され、他の弾性的に圧縮された物品の束から離間され
    た、弾性的に圧縮された物品の束を前記一対のコンベア
    ベルトの供給端で受け取る工程と、 （ｂ）前記力を実質的に維持しながら前記弾性的に圧縮
    された物品の束を前記一対のコンベアベルトの排出端へ
    連続的に搬送する工程と、 （ｃ）前記弾性的に圧縮された物品の束が前記一対のコ
    ンベアベルトにより搬送されている間は前記弾性的に圧
    縮された物品の束は前記封着された閉チューブに膨張力
    を印加せずに長手方向に封着された閉チューブを形成す
    るために、前記一対のコンベアベルトの周りにプラステ
    ィック製フィルムを順次形成し封着する工程と、 （ｄ）前記弾性的に圧縮された物品の束を前記長手方向
    に封着された閉チューブ内で圧縮状態に保てるほど前記
    封着が十分に完成した後に、前記長手方向に封着された
    閉チューブに前記弾性的に圧縮された物品の束を投入す
    る工程とを特徴とする、方法。
  3. 【請求項３】請求項１または請求項２に記載の方法にお
    いて、前記弾性的に圧縮された物品の束が前記長手方向
    に封着された閉チューブに投入された時、前記弾性的に
    圧縮された物品の束をあらかじめ圧縮した寸法より大き
    い寸法になるまで広がらせる工程をさらに特徴とする、
    方法。
  4. 【請求項４】請求項１、２、３のいずれか一項に記載の
    方法において、前記一対のコンベアは前記弾性的に圧縮
    された物品を水平に圧縮した状態で搬送する、方法。
  5. 【請求項５】請求項１、２、３、４のいずれか一項に記
    載の方法において、前記連続的搬送工程の間、前記弾性
    的に圧縮された物品の束は他の弾性的に圧縮された物品
    の束から離間された状態を維持されている、方法。
  6. 【請求項６】請求項１、２、３、４、５のいずれか一項
    に記載の方法おいて、前記一対のコンベアによって連続
    的に搬送される前記弾性的に圧縮された物品の束は、75
    ポンド（33,975グラム）から125ポンド（56,625グラ
    ム）の力で圧縮された状態に維持されている、方法。
  7. 【請求項７】弾性的に圧縮された物品の束をプラスティ
    ック製フィルムチューブに供給する装置であって、 （ａ）フレームと、 （ｂ）前記フレームに支持されている第１の供給滑車
    と、 （ｃ）前記フレームに支持され、実質的に第１の供給滑
    車と平行である第２の供給滑車と、 （ｄ）前記フレームに接合されており、第１の腕木端と
    前記第１の腕木端に載置されている第１の排出滑車とを
    有する第１のコンベア支持部材と、 前記フレームに接合されており、第２の腕木端と、前記
    第２の腕木端に載置され第１の排出滑車と実質的に平行
    である第２の排出滑車とを有する第２の支持部材と、 （ｆ）前記第１の供給滑車と前記第１の排出滑車との周
    りを動き、内側にある前記第１の供給滑車と前記第１の
    排出滑車の間で前記第１の支持部材が支持されている第
    １のコンベアベルトと、 （ｇ）前記第２の供給滑車と前記第２の排出滑車の周り
    を動き、内側にある第２の供給滑車と第２の排出滑車の
    間で第２の支持部材が支持されている第２のコンベアベ
    ルトと、 （ｈ）前記第１及び第２の支持部材を実質的に平行且つ
    固定して保つために、前記第１及び第２の腕木端近くで
    前記第１及び第２の支持部材を接合する少なくとも一つ
    の連結棒とを備えており、前記第１及び第２のコンベア
    ベルトは前記第１及び第２の支持部材に支持され、前記
    第１及び第２の支持部材は、弾性的に圧縮された物品の
    束を前記第１及び第２のコンベアベルトの間で圧縮され
    た状態に維持できるだけの間隔をあけて設置されてお
    り、 （ｉ）前記弾性的に圧縮された物品が前記第１及び第２
    の供給端から前記第１及び第２の排出滑車まで連続的に
    搬送されるよう、前記第１及び第２のコンベアベルトの
    少なくとも一方を駆動する駆動システムを更に備えてお
    り、前記第１及び第２のコンベアベルトと前記第１及び
    第２の支持部材と前記少なくとも一つの連結棒は圧縮遮
    断装置を決定しており、 （ｊ）プラスティック製フィルム巻き取りシステム、及
    び前記フィルム巻き取りシステムからのプラスティック
    製フィルムから前記圧縮遮断装置の周りに順次プラステ
    ィック製閉フィルムチューブを形成するフィルムチュー
    ブ形成器と、 （ｋ）前記プラスティック製フィルムを前記フィルムチ
    ューブ形成器まで連続的に牽引し、前記プラスティック
    製閉フィルムチューブを封着して長手方向に封着したチ
    ューブを形成する封着手段とを更に備えており、前記長
    手方向に封着されたチューブが前記弾性的に圧縮された
    物品の束を圧縮状態に維持するのに十分な強度を得た後
    に、前記弾性的に圧縮された物品の束が前記圧縮遮断装
    置から前記長手方向に封着されたチューブに投入される
    ように、前記封着手段が前記圧縮遮断装置に対して位置
    決定されていることを特徴とする、装置。
  8. 【請求項８】請求項７に記載の装置において、前記プラ
    スティック製閉フィルムチューブは実質的に平行な外側
    を向いた端を有しており、前記連続的に封着する手段は
    前記実質的に平行な外側向きの端を連続的に封着してフ
    ィンシールを形成する、装置。
  9. 【請求項９】請求項７または請求項８に記載の装置にお
    いて、前記弾性的に圧縮された物品の束は、前記第１及
    び第２のコンベアベルト間で圧縮される間、他の弾性的
    に圧縮された物品の束から離間された状態を維持されて
    いる、装置。
  10. 【請求項１０】請求項７、８、９のいずれか一項に記載
    の装置において、前記弾性的に圧縮された物品の束は、
    75ポンド（33,975グラム）から125ポンド（56,625グラ
    ム）の力で圧縮された状態を維持されたまま前記第１及
    び第２のコンベアベルトによって連続的に搬送される、
    装置。
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