JP3320841B2 - 織機に使用されるカム機構 - Google Patents
織機に使用されるカム機構Info
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Description
に使用されるカム機構に関する。
取り付けられるヘルドフレームの数と同数の一連の揺動
レバから成るアセンブリを指称する。該ヘルドフレーム
と連結された各揺動レバは相応する織機の軸に連結され
た共通の軸によって回転駆動される複合カムの2つの選
択されたカムの輪郭曲線と協働する2つのローラを備え
ている。共通の軸上で相互に適当な角度だけ位相をずら
されている、これらのカムの駆動は、揺動レバーの制御
及びヘルドフレームの往復垂直変位の制御を保証する。
くとも、作業の終端又は前記機械又はカム機構の遊びの
ない速い作動の目的で、全てのヘルドフレームは同一の
高さにされなければならない。従ってカム機構は一般に
同一の高さにするためのレベリング装置を備え、この装
置は種々の形状を有しているが、その最も一般的な構成
を図6に示す。
ームCLの1つに連結された揺動レバの1つを示し、一
方符号2は駆動軸4に嵌合された複合カム3の2つのカ
ムの輪郭曲線と相互に協働するために相互に側方にずら
された2つのローラを示す。該カム機構のそれぞれの揺
動レバ1は、軸4に平行に向けられた共通のピン5に回
転可能に支承されておりかつこの共通のピン5の両端部
にある小さい直径の端部5aのそれぞれは該カム機構の
フレーム9に固定された軸受7の円筒状孔中にある、円
筒状偏心体6によって支持されている。
状偏心体6がその軸受7中で回転すると、すべての揺動
レバー1を枢支している共通のピン5は図6の矢印の方
向に動き、このピン5の後退運動は、全ての揺動レバー
1を該カム機構のフレーム9に固定されたストッパ8に
当接させるように作用する。
間に揺動レバーの各々を作動させる複合カム3の回転方
向のいかんに拘わらず、同一角度位置にもたらされる。
円筒状偏心体6の内方での共通のピン5の両端部5aの
組付けや軸受7中での円筒状偏心体6の保守は、前記共
通のピン5の固定部の剛性を損なう原因となり、該カム
機構の通常の操作(織成)の間この共通のピン5は非常
に高い力及びかなりの振動を受けるという認識を本発明
は基礎としている。これらの力及び振動は枢支ピンを支
持する部材を磨耗させ、軸受7中に錆を形成し、同様に
隙間の発生はカム機構アセンブリの機能を修正できなく
する。
体の内方への共通のピンの端部の組付け及び軸受におけ
る偏心体の保守が共通のピンの固定部の剛性を損なう原
因とならないように、また共通のピンを支持する部材の
磨耗等が生じないような織機の開口形成のためのカム機
構を創造することにある。
記載のカム機構、即ち、織機の開口形成のためのカム機
構であって、織機において、ヘルドフレーム(C L ) に
連結された揺動レバ(1)を支持する共通のピン(5)
の両端部(5a)が、前記カム機構のフレーム(9 )と
協働する2つのオフセット部材(10;10)によって
支持されており、その結果前記操作装置(14、15;
17,18)の操作によるオフセット部材(10;1
0)の作用の下に、前記共通のピン(5)の側方移動と
ストッパ(8)に当接するまで行われる前記揺動レバ
(1)の揺動とを介して、ヘルドフレームアセンブリの
レベリングを行わせることになる前記カム機構におい
て、前記カム機構は、通常の作用中、該カム機構のフレ
ーム(9)に固定した設けられた支承面(9a)に対し
て共通のピン(5)の両端部(5a)を弾性的に押し付
けるための手段を有し、そしてオフセット部材(10)
は、アーチ状の形状にされた弾性変形可能な連接桿(1
3)によって回動される枢支された2つの側方アーム
(10)により構成されていることを特徴とする前記カ
ム機構によって解決される。
性装置にあり、弾性装置はカム機構のフレームに固定し
て設けられた支承面に対して前記端部を確実に押圧保持
するようにする。試験によれば、共通のピンとその支承
面との間の当接力は、それによる接着力と関連して、従
来の構造で生ずる全ての微細な変位に対抗する。
の際1は揺動レバを示し、揺動レバ1は駆動軸4に嵌合
された複合カム3のカムの輪郭曲線と協働する2つのロ
ーラ2を備える。カム機構の全ての揺動レバー1はレベ
リング装置が配設されている個所で共通のピン5のまわ
りに枢支されており、そしてローラ2が前記共通のピン
5を最早カム3とは接触しない位置にもたらすようにす
るために死点を挟んで作動されるオフセットシステムと
協働する。
オフセットシステムはまず2つのオフセット部材として
の側方アーム10を有していて、側方アーム10はその
上端で例えばねじ11によって、共通のピン5の相応す
る両端部5aを支持し、一方その下端はカム機構のフレ
ーム9に固定されたピボットピン12に取り付けられて
いる。その上端の近くにおいて各側方アーム10はフレ
ーム9の孔に係入する円筒状偏心体14に連接桿13に
よって連結されかつ円筒状偏心体14を2つの固定した
回動端のストッパ15’、15’の間を回動させるよう
にするために円筒状偏心体14に取り付けられたハンド
ル15の形の操作部材を備えており、円筒状偏心体14
とハンドル15は操作装置を構成する。
心体14は、その軸受中で、それらの軸線に沿って僅か
に弾性的変形が可能であるようにアーチ状の形状にされ
た連接桿13が駆動軸4の方に側方アーム10を弾性的
に押圧する状態にある。このような条件の下に、これら
のオフセットシステムは弾性的予圧を共通のピン5に作
用する状態にあり、弾性的予圧により該機構のフレーム
9に設けられている2つの支承面9aに対して共通のピ
ン5の両端部5aが押し付けられる。それにより共通の
ピン5は支承面9aで完全に不動にされ、そして織成中
にこの共通のピン5に作用する振動に起因する磨耗が結
果的に回避される。
に当接した後は、カム3,4から離れることなく確実に
接触状態を保つために、揺動レバー1のオフセット部材
としての側方アーム10に対していわゆる自動止めに類
似の機構が利用される。自動止めの機構については三浦
宏文著「機械力学」(森北出版発行)の第27頁〜28
頁に摩擦ブロックによる例が、また、窪田雅男著「機構
学」(森北出版発行)の第103頁にはウオームとウオ
ーム歯車による例が記載されている。段落[0012]
で述べたように、生成される弾性的予圧は枢支個所にお
ける錆の発生を回避しつつ全制御システムに有利な効果
を拡げる。更に、図1及び図2による2つの位置は完全
に安定であり、側方アセンブリ13、14の円筒状偏心
体14がストッパ15’によってハンドル15が停止さ
せられる位置まで回されて、その際連接桿13が側方ア
ーム10との枢支点と円筒状偏心体14との枢支点とを
結ぶ直線が円筒状偏心体14の中心点を越えた(オフセ
ット)関係位置にある。従って図2で見て円筒状偏心体
14の時計方向への回転のためには、連接桿13が側方
アーム10との枢支点と円筒状偏心体14との枢支点と
を結ぶ直線が円筒状偏心体14の中心点(死点)を越え
る{中心点(死点)に対して一方の側のオフセット位置
から他方の側のオフセット位置に移動}ことが必要があ
る。そのような関係位置は作業者による外力により連接
桿13が屈曲しなければ達成されず、屈曲するためには
連接桿13に相応した大きな力を作用させる必要がある
から、作業者による外力が作用しない限り側方アーム1
0の反時計方向への回動が阻止され、従ってカム3,4
に当接した揺動レバー1のローラ2,2がカム3,4か
ら離れることなく確実に接触状態を保つことができる。
このように側方アーム10の不意の反時計方向の回転は
できないような自動止めに類似した状態が形成される。
図2によるカム3,4に対する揺動レバー1のローラ
2,2の係脱位置でも側方アーム10が不意に反時計方
向に回転できないような自動止めに類似した状態が形成
される。従って前述のように図2においても図3の位置
においても側方アーム10は拘束されているので、その
結果カム2,3に対する揺動レバー1のローラ2,2の
当接状態(図1)も係脱状態(図2)も安定である。
ングを行うためにハンドル15を操作することで十分で
ある。図2及び図3に示すように、2つの円筒状偏心体
14の角度変位は、揺動レバー1のローラ2,2をカム
3,4に当接させる際にはピン5をフレーム9の支承面
9aに当接させるまで側方アーム10を反時計方向に回
動させ、一方揺動レバー1のローラ2,2をカム3,4
から係脱させる際にはピン5をフレーム9の支承面9a
から引き離して揺動レバー1が固定されたストッパ8に
当接するまで側方アーム10を反時計方向に回動させ
る。
的に作用するように構成されることができる。図4及び
図5に示された実施例において、共通のピン5の両端部
5aは前記共通のピンに関してラジアル方向に向けられ
たクランクピンの方法で長さの短い側方アーム10によ
って支承されている。各短い側方アーム10の自由端は
アーチ状の形状にされた連接桿13と連結され、連接桿
13は共通のピン5と軸4との間に位置する側方ピン1
6を介して該機構のフレーム9に枢支されている。共通
のピン5の両端部5aは該機構のフレーム9に形成され
たスロット9b中に係入し、各スロット9bの軸線は、
図4に相応する織成位置から図5によるレベリング位置
に移行する際に連接桿13が短い側方アーム10に作用
する方向に対して直角に向けられている。
とも1つのシリンダユニット17,18が設けられてお
り、その操作シリンダ17は該カム機構のフレーム9の
点9cで枢支され、一方操作ロッド18は短い側方アー
ム10の耳部10aに連結されている。この耳部10a
の平均の位置はシリンダユニット17、18の軸線に対
して直角であり、その結果シリンダユニット17,18
の作動は図4及び5に示された作用状態の一方から他方
への移行を可能にする短い側方アーム10の回動及び共
通のピン5の側方移動を作用する。ここでもストッパ1
3’は連接桿13の回動角度を制限するために設けられ
ている。
3の図中符号と同様に説明される。駆動軸4に面したス
ロット9bの符号9aで示される端部は、共通のピン5
の両端部5aのための支承面として作用する。第2の実
施例の作用は、図4及び図5によれば、図4による位置
において、連接桿13は前記共通のピンの不意の移動に
対抗する弾性的予圧を共通のピン5に作用し、一方図5
によるレベリングされた位置において、操作装置として
のシリンダユニット17、18によって行われる作用は
スロット9b中におけるこの共通のピン5の両端部5a
の側方移動によって揺動レバー1の下方部分をフレーム
9に固定されたストッパ8に当接させることである。
に当接した後は、カム3,4から離れることなく確実に
接触状態を保つために、いわゆる自動止めに類似の機構
が利用される。段落[0017]で述べたように、この
場合も図4による自動止め位置は、連接桿13の最大伸
長の点が越えられた後に、連接桿13が該機構のフレー
ム9に固定された共通のピン5の中心点にあるストッパ
13’に当接することによって安定化される。連接桿1
3の枢支ピン16と短い側方アーム10の先端との枢支
点を結ぶ線がピン5の中心点にあるストッパ13′から
オフセットしていることにより(図4)、連接桿13が
枢支ピン16の回りに時計方向に回転するためには中立
点又は死点(枢支ピン16と中心点13′とを結ぶ線)
を乗り越える必要がある。図4に示す位置から連接桿1
3が枢支ピン16の回りを時計方向に回転して中立点を
乗り越えるためには、作業者による外力により連接桿1
3を伸長させることが必要である。連接桿13を伸長さ
せるには相応の引っ張り力が必要なので、作業者が力を
加えない限り短い側方アーム10の時計方向への回転は
阻止される状態となる。従ってカム3,4に当接した揺
動レバー1のローラ2,2がカム3,4から離れること
なく確実に接触状態を保つことができる。このようにし
て短い側方アーム10は時計方向に不意に回動すること
が阻止されれて、いわゆる自動止めに類似した状態を形
成する。図5による揺動レバー1のローラ2,2がカム
3,4から係脱した状態では操作シリンダ18から媒体
圧力の付勢により操作ロッド18が最も繰り出された状
態であるので、短い側方レバー10の反時計方向への回
動が阻止されている。その結果カム3,4に揺動レバー
1のローラ2,2が当接した状態(図4)も係脱した状
態(図5)も安定である。スロット9b中の端部5aの
スライドは織機の開口を開く方向へのヘルドフレームC
Lの変位を回避しつつ、直線状の軌道を経て行われる。
の第1実施例を示す図である。
図である。
アセンブリの斜視図である。
によるカム機構の他の実施例の破断図である。
によるカム機構の実施例の破断図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 織機の開口形成のためのカム機構であっ
て、織機において、ヘルドフレーム(C L ) に連結され
た揺動レバ(1)を支持する共通のピン(5)の端部
(5a)が、前記カム機構のフレーム(9 )と協働する
2つのオフセット部材(10;10)によって支持され
ており、その結果操作装置(14、15;17,18)
の操作による前記オフセット部材(10;10)の作用
の下に、前記共通のピン(5)の側方移動とストッパ
(8)に当接するまで行われる前記揺動レバ(1)の揺
動とを介して、ヘルドフレームアセンブリのレベリング
を行わせることになる前記カム機構において、 前記カム機構は、その通常の作用中、該カム機構のフレ
ーム(9)に固定して設けられた支承面(9a)に対し
て共通のピン(5)の両端部(5a)を弾性的に押し付
けるための手段を有し、そしてオフセット部材(10)
は、アーチ状に形状にされた弾性変形可能な連接桿(1
3)によって回動される枢支された2つの側方アーム
(10)により構成されていることを特徴とする前記カ
ム機構。 - 【請求項2】 一端で共通のピン(5)を支持する側方
アーム(10)の他端が、該カム機構のフレーム(9)
に直接固定されたピン(12)に枢支されており、弾性
変形可能な連接桿(13)が、前記側方アーム(10)
と操作装置(14、15)との間に装入されていること
を特徴とする請求項1に記載のカム機構。 - 【請求項3】 弾性変形可能な連接桿(13)が、側方
アーム(10)と該機構のフレーム(9)との間に装入
されており、一方共通のピン(5)の両端部(5a)
が、該カム機構のフレーム(9)中、前記連接桿(1
3)が側方アーム(10)に作用する方向に対して直角
の方向に向けて形成されたスロット(9b)中に該スロ
ット(9b)に沿ってスライドするように係合してお
り、その結果共通のピン(5)が実質上直線軌道を動く
ようになることを特徴とする請求項1に記載のカム機
構。 - 【請求項4】 少なくとも1つのストッパ(15’,1
5′;13′)が連接桿(13)の回動角度を制限する
ために設けられており、その際前記連接桿(13)が最
小長さ又は最大長さとなる回転位置が越えられた後、自
動止めに類似の機構(10、13,14;5a,10,
13,17,18)の作用によって、作業者による外力
の作用のない限り側方アーム(10,10)の反時計方
向又は時計方向の回動が阻止されていることを特徴とす
る請求項1に記載のカム機構。
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