JP3662065B2 - 斜板ポンプまたはモータの軸受規制装置 - Google Patents

斜板ポンプまたはモータの軸受規制装置 Download PDF

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、斜板式の回転ピストンポンプやモータにおける軸受規制装置に関し、更に詳しくは斜板と支持部材との間に介装するローラベアリングの保持手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
斜板式の回転ピストンポンプやモータに用いられる斜板には、例えば背面部を半円筒形に形成し、後方の支持部材に形成した同形の凹部とこの背面部との間にローラベアリングを介装することで、斜板を半円筒形の周方向に変位可能に支持したものがある。この場合に、ローラベアリングが振動や衝撃によりずれたり、抜け落ちたりしないよう、斜板と支持部材との間に適正に保持する必要があり、このために例えば図11に示すような保持ロッド5と支持枠6とが用いられる(実公平5ー41268号等)。
【0003】
支持枠6は斜板1の背面部1Aならびに支持部材2の凹面部2Aに対応して弧形に湾曲し、内側に複数のローラベアリング3をそれぞれ回転自由に支持している。
【0004】
保持ロッド5は基端が斜板1の側面にピン4を介して回転自由に取付けられる。支持枠6には側方に向けて開口する切欠7が形成され、保持ロッド5の中間部がこの切欠7の内側に緩く係合する。
【0005】
保持ロッド5の先端部5Aは球状または保持ロッド5の軸線と直交する水平の円筒状に形成され、この先端部5Aが支持部材2に形成したガイド孔8に嵌合される。このガイド孔8の開口部分はロッド5の回転を妨げないように斜板1の変位方向に広く形成されている。
【0006】
レバー9を介して斜板1を回動すると、斜板1は凹面部2Aに沿ってローラベアリング3を転動させつつ変位する。これに伴い、保持ロッド5が先端部5Aを支点に回転変位し、保持ロッド5の中間部が変位しつつ支持枠6の変位を案内し、支持枠6を相対変位する斜板1と支持部材との中間位置に保持する。
【0007】
なお、斜板1の背面部1Aの反対側の平滑な正面部にはシリンダから摺動自由に突出するピストンの基端がシューを介して摺接する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来例にあっては、ベアリング3の背面支持部(支持部材2)に保持ロッド5の先端部5Aが嵌合するガイド孔8を加工しなければならないため、ベアリング3の支持枠6をケーシングの深い位置に設ける場合、ガイド孔8の加工が困難になる。
【0009】
また、保持ロッド5がガイド孔8内で滑りながら任意角振る構造であるため、先端部5Aを球状等にする必要があり、保持ロッド5のコスト高につながるという問題があった。
【0010】
この発明は、加工性ならびに組立性を向上すると共に、コストを低減することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、回転するピストンに当接してピストンを伸縮駆動する斜板の背面部を半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部を備えた支持部材を設け、これらの背面部と凹面部との間に支持枠に支持されたローラベアリングを挟持する構造の斜板ポンプまたはモータにおいて、斜板の回転中心よりも前方側からローラベアリングの支持枠側に伸びる保持ロッドを設け、保持ロッドの一端をローラベアリングの支持枠に形成した切欠に係合し、保持ロッドの中間部を斜板の側面に回転自由に支持し、保持ロッドのもう一端を斜板の回転中心よりも前方側にてケーシング内側面またはケーシング蓋部に回転自由に支持し、保持ロッドの中間部を斜板の側面に回転自由に支持する回転支点と保持ロッドのもう一端をケーシング内側面またはケーシング蓋部に回転自由に支持する回転支点とのいずれか一方を保持ロッドがその軸方向に摺動自由である滑動可能回転支点とし他方を保持ロッドがその軸方向に摺動しない固定回転支点とする
【0012】
【作用】
したがって、ケーシング内側面またはケーシング蓋部ならびに斜板の側面に保持ロッドを支持して、ローラベアリングの支持枠を保持するため、ベアリングの背面支持部(支持部材)の加工の必要がなく、ローラベアリングの支持枠に形成した切欠に一端を係合するため、その端部の加工の必要もなく、また保持ロッドの支持部を斜板の側面ならびにケーシング内側面またはケーシング蓋部つまり斜板の背面側でなく前方側に設けるため、組付けが容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図4において、1は半円筒形の背面部1Aを備えた斜板であり、背面部1Aに相対して同形の凹面部2Aを形成した支持部材2に複数のローラベアリング3を介して支持され、レバー9の駆動により図の上下方向に回動する。
【0014】
支持部材2はケーシング10と一体に形成され、図5のようにケーシング10の側部には凹面部2Aとほぼ半径が同じ孔が開口し、その開口にケーシング蓋11が取付けられる。
【0015】
ローラベアリング3は弧形に湾曲する支持枠6の内側に回転自由に支持される。この支持枠6を斜板1と支持部材2の間の適正位置に保持するため、保持ロッド12が設けられる。
【0016】
保持ロッド12は、斜板1の回転半径よりも長く、斜板1の回転中心aよりも前方側(斜板1の回転中心aに対して支持部材2と反対側)からローラベアリング3の支持枠6側に達する長さに形成される。
【0017】
保持ロッド12の一端12Aは、支持部材2の凹面部2Aの中心bから斜板1の回転中心aを通る線上において、斜板1の回転中心aよりも前方側にてケーシング蓋11に回転自由に支持される。
【0018】
この場合、保持ロッド12の一端12Aは、ロッド軸方向に対して直交するように形成し、ケーシング蓋11に形成した取付孔に挿入することで、固定回転支点として支持する。
【0019】
保持ロッド12の中間部は、斜板1の側面にその中心を通る所定の位置にて回転自由に支持される。
【0020】
この場合、保持ロッド12の中間部は、斜板1に回転自由に取付けたピン13に形成した通し穴に摺動自由に挿入することで、滑動可能回転支点として支持する。
【0021】
保持ロッド12の先端12Bは、支持枠6の側部に形成した溝状の切欠14に挿入して係合される。
【0022】
なお、保持ロッド12の一端12Aは曲げ加工により形成することもできる。また、保持ロッド12の一端12Aはケーシング10の内側面に支持するようにしても良い。また、その他の構成は前記従来例と同様である。
【0023】
次に作用について説明する。
【0024】
レバー9の駆動により斜板1を図1の実線位置から鎖線に示す方向へ回動すると、保持ロッド12は一端12Aを固定回転支点に中間部が図の下方に向かって変位すると共に、これに伴い保持ロッド12の先端12Bが変位しつつ、斜板1と同方向へ動く支持枠6の変位を案内する。
【0025】
この保持ロッド12の動作に伴う中間部のロッド軸方向の変位は、滑動可能回転支点により逃げる。
【0026】
保持ロッド12の固定回転支点を、斜板1の回転中心aよりも前方側にしたことで、図6のように支持枠6の変位と略同等に保持ロッド12の先端12Bを変位させるようにできる。
【0027】
このようにして、支持枠6は相対変位する斜板1と支持部材2の中間位置に保持される。したがって、ローラベアリング3を支持する支持枠6が振動等で斜板1や支持部材2に対する位置を変えたり、これらの間から脱落することはない。
【0028】
また、支持部材2に保持ロッド12用の孔を設ける必要がなく、保持ロッド12を支持するための孔はケーシング蓋11(またはケーシング10の内側面)、斜板1の側面に設ければ良いため、加工が容易である。また、保持ロッド12の先端12Bは支持枠6の切欠14に挿入するだけのため、その端部の加工の必要がなく、保持ロッド12の一端12Aを曲げ加工すれば、保持ロッド12自体の加工コストが大幅に低減する。
【0029】
また、組付けは、斜板1、支持枠6をケーシング10に組付けた後、例えば通し穴に保持ロッド12を挿入した状態でピン13を斜板1に取付け(保持ロッド12の先端12Bを支持枠6の切欠14に挿入)ると共に、保持ロッド12の一端12Aをケーシング蓋11(またはケーシング10の内側面)の取付孔に嵌めれば良く、組付けも容易である。
【0030】
次に、図7〜図9に示す他の実施の形態は、保持ロッド20の一端20Aをケーシング蓋11(またはケーシング10の内側面)に、所定角度内で回動自由にかつロッド軸方向に摺動自由に滑動可能回転支点として支持する一方、保持ロッド20の中間部を斜板1の側面に、回転自由に固定回転支点として支持するものである。
【0031】
ケーシング蓋11には、保持ロッド20の一端20A側を溝21に受ける受け部22が取付けられ、溝21の幅を大きくしてロッド20とのガタを大きく取ることで、ロッド軸方向に摺動自由に支持すると共に、所定角度内で保持ロッド20が自由に回転することを許容する。
【0032】
斜板1の側面には取付孔23が形成され、保持ロッド20の中間部に形成した突起24を取付孔23に挿入することで、中間部を回転自由に支持する。
【0033】
このようにすれば、斜板1に保持ロッド20を取付け(保持ロッド20の先端20Bを支持枠6の切欠14に挿入)ると、保持ロッド20がロッド軸回りおよび軸方向に動くことがないので、ケーシング蓋11を嵌めれば、受け部22の溝21に保持ロッド20の一端20A側が入り、組付けが極めて容易である。
【0034】
なお、図10のように保持ロッド20の中間部の突起25を曲げ加工により形成しても良く、そうすればより加工コストが低減する。
【0035】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、斜板の回転中心よりも前方側からローラベアリングの支持枠側に伸びる保持ロッドを設け、保持ロッドの一端をローラベアリングの支持枠に形成した切欠に係合し、保持ロッドの中間部を斜板の側面に回転自由に支持し、保持ロッドのもう一端を斜板の回転中心よりも前方側にてケーシング内側面またはケーシング蓋部に回転自由に支持するので、ベアリングの背面側に保持ロッドの支持部を設けずとも良く、加工性ならびに組付性が向上し、コストを低減でき、斜板ポンプ、モータの組立てが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】そのA−A線断面図である。
【図3】部分斜視図である。
【図4】部分斜視図である。
【図5】ケーシングの概略図である。
【図6】変位軌跡を示す図である。
【図7】第2の実施の形態を示す横断面図である。
【図8】部分斜視図である。
【図9】部分拡大図である。
【図10】第3の実施の形態を示す要部斜視図である。
【図11】従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 斜板
1A 背面部
2 支持部材
2A 凹面部
3 ローラベアリング
6 支持枠
12 保持ロッド
12A 一端
12B 先端
13 ピン
14 切欠
20 保持ロッド
20A 一端
21 溝
22 受け部
23 取付孔
24,25 突起

Claims (1)

  1. 回転するピストンに当接してピストンを伸縮駆動する斜板の背面部を半円筒形に形成し、この背面部の後方に相対して同形の凹面部を備えた支持部材を設け、これらの背面部と凹面部との間に支持枠に支持されたローラベアリングを挟持する構造の斜板ポンプまたはモータにおいて、斜板の回転中心よりも前方側からローラベアリングの支持枠側に伸びる保持ロッドを設け、保持ロッドの一端をローラベアリングの支持枠に形成した切欠に係合し、保持ロッドの中間部を斜板の側面に回転自由に支持し、保持ロッドのもう一端を斜板の回転中心よりも前方側にてケーシング内側面またはケーシング蓋部に回転自由に支持し、保持ロッドの中間部を斜板の側面に回転自由に支持する回転支点と保持ロッドのもう一端をケーシング内側面またはケーシング蓋部に回転自由に支持する回転支点とのいずれか一方を保持ロッドがその軸方向に摺動自由である滑動可能回転支点とし他方を保持ロッドがその軸方向に摺動しない固定回転支点としたことを特徴とする斜板ポンプまたはモータの軸受規制装置。
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