JP4676305B2 - 可変容量型斜板ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダブロックとしてのロータと、傾角を変更できるように揺動可能に支持された押しのけ容積可変機構としての斜板と、この斜板を支持するベアリングとを備え、ケーシング内に収納して構成し、単位回転当たりの圧油の吐出容量を変えることができる可変容量型斜板ポンプに関する。
可変容量型斜板ポンプは、斜板の傾斜角度を変えることにより1回転当たりの圧油の吐出容量を変えることができるようにしたものであり、建設機械の油圧アクチュエータ等を駆動するための圧油を発生する。可変容量型斜板ポンプのうち、シリンダ回転型のタイプのものは、ピストンを往復動させるための複数のシリンダを有するシリンダブロックとしてのロータと、このロータを回転させるための駆動軸としての回転軸と、傾角を変更できるように揺動可能に支持された斜板と、この斜板を揺動させるための斜板の揺動手段とを備え、これらをケーシング内に納めて構成されている。
この種のタイプの可変容量型斜板ポンプの中には、斜板が円弧状(略半円状)の被支持面を有し、この円弧状の被支持面をベアリングを介してケーシングの底壁部で支持するようにしたものがある。ベアリングは、多数の転動体とこれらの転動体間の間隔を保つ保持器を設けて、斜板の被支持面と同様、円弧状をなすように構成し、ケーシングの底壁部に形成した円弧状の凹面部に設置するとともに、多数の転動体を斜板の円弧状の被支持面に接触させて斜板を支持するようにしている。このベアリングは、斜板の円弧状被支持面とケーシング底壁部の円弧状凹面部との摩擦を少なくするため設けたものであり、ベアリングの円弧の長さは、斜板の円弧状被支持面よりも短く形成されている。
そのため、アリングは、斜板を揺動させたときに、斜板に随伴するように移動させて斜板を安定した状態で支持し得るように適切な位置に位置調節する必要がある。こうしたことから、従来の可変容量型斜板ポンプでは、ケーシングの底壁部側に回動可能にピンで軸着して斜板の揺動運動をベアリングに伝達するリンク状の運動伝達部材を有しベアリングを斜板に随伴するように移動させるベアリングの移動機構を設けている。こうしたベアリングの移動機構を設けることにより、斜板の揺動時に、その揺動運動を運動伝達部材を通じてベアリングに伝達してベアリングを斜板の支持に適切な位置に移動させることができる。この種の可変容量型斜板ポンプは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2001ー349288号公報(第1頁、第4−6頁、図1−8、図17)
この従来の可変容量型斜板ポンプでは、ベアリングの移動機構がリンク状の運動伝達部材をケーシング内部の底壁部側にピンで軸着するという構造であるため、ベアリングの移動機構の組立をケーシングの内部において手探りで行う必要があり、組立作業に手間を要するという問題がある。さらに、ベアリングの移動機構がこうした構造であることに伴って、リンク状の運動伝達部材を軸着するためのピン穴等をケーシングの内部に加工する必要があり、そのため、ピン穴等の加工工程も煩雑となって加工作業に手間を要し、ひいては、製作コストの増加を招くという問題もある。
本発明は、こうした従来の技術の問題を解決するために創作されたものであって、その技術的課題は、ベアリングの移動機構を有する可変容量型斜板ポンプについて、加工組立作業を従来の技術よりも効率的に行うことができる可変容量型斜板ポンプを提供することにある。
本発明は、前記の技術的課題を達成するため、「側壁及び底壁を備え頂部に開口部を有するケーシングと、ピストンを往復動させるための複数のシリンダを有するロータと、このロータを回転させるための回転軸と、ケーシングの底壁部に設置して回転軸をケーシングに回転可能に支持するための軸受と、円弧状の被支持面を有し傾角を変更できるように揺動可能に支持された斜板と、この斜板を揺動させるための斜板の揺動手段と、斜板の円弧状の被支持面と接触して斜板を支持する多数の転動体及びこれらの転動体間の間隔を保つ保持器を有するベアリングとを備えた可変容量型斜板ポンプ」を構成する場合に、次のように構成した。
ケーシングと別体に着脱可能に形成されてケーシングの底壁部に設置されベアリングを斜板とで挾持して支持する支持部材と、この支持部材に回動可能に軸着されて斜板の揺動運動をベアリングに伝達する運動伝達部材を有しベアリングを斜板に随伴するように移動させるベアリングの移動機構とを設けて、斜板、ベアリング及びベアリングの移動機構を支持部材と一体化した上でケーシングの底壁部に設置し得るように構成し、ベアリングの移動機構における運動伝達部材がケーシングの底壁と干渉しないように入り込む逃げ穴を同底壁に付設した。
このように、本発明の可変容量型斜板ポンプにあっては、従来の技術とは異なり、ケーシングと別体に着脱可能に形成されてベアリングを支持する支持部材を特別に設けて、ベアリングの移動機構の運動伝達部材を従来の技術のようにケーシングの底壁部側に軸着するのではなく、この特設した支持部材に軸着するようにしている。そのため、斜板、ベアリング及びベアリングの移動機構、すなわちベアリングの移動機構及びこの移動機構に構造上直接関係する要素を、ケーシングの外で支持部材と一体化するように組み立てた上でこの支持部材をケーシングの底壁部に設置することにより、ベアリングの移動機構をケーシング内に組み込むことができる。
したがって、本発明の可変容量型斜板ポンプでは、運動伝達部材の軸着等のベアリングの移動機構の組立作業を行う場合、従来の技術のようにケーシングの内部において手探りで行うようなことはしなくても済み、通常の組立作業と同様、ケーシングの外において手作業や機械による作業により効率的に行うことができる。また、ベアリングの移動機構における運動伝達部材は、従来の技術とは異なり、ケーシングの底壁部側ではなく、ケーシングの外で取り扱うことができる支持部材に軸着するようにしているので、軸着用のピン穴等の加工工程も煩雑化せず、ベアリングの移動機構関連の加工作業も専らケーシングの外で効率的に行うことができる。このように、本発明の可変容量型斜板ポンプによれば、ベアリングの移動機構を有する可変容量型斜板ポンプについて、加工組立作業を従来の技術よりも効率的に行うことができる。また、本発明では、支持部材の厚さを薄くして支持部材を軽量化することができる。すなわち、ベアリングの移動機構の運動伝達部材が軸着される支持部材は、厚さをかなり厚くしないと、運動伝達部材の下端部がケーシングの底壁と干渉するが、ケーシングの底壁には、運動伝達部材が干渉しないように入り込む逃げ穴が付設されているので、運動伝達部材が逃げ穴に入り込む深さ相当分だけ支持部材の厚さを薄くすることができて支持部材の重量を低減することができ、組立作業の作業効率の向上に資する。
以下の説明から明らかなように、本発明では、「側壁及び底壁を備え頂部に開口部を有するケーシングと、ピストンを往復動させるための複数のシリンダを有するロータと、このロータを回転させるための回転軸と、ケーシングの底壁部に設置して回転軸をケーシングに回転可能に支持するための軸受と、円弧状の被支持面を有し傾角を変更できるように揺動可能に支持された斜板と、この斜板を揺動させるための斜板の揺動手段と、斜板の円弧状の被支持面と接触して斜板を支持する多数の転動体及びこれらの転動体間の間隔を保つ保持器を有するベアリングとを備えた可変容量型斜板ポンプ」を構成する場合に、前記「課題を解決するための手段」の項に示したように構成しているので、本発明の可変容量型斜板ポンプによれば、ベアリングの移動機構を有する可変容量型斜板ポンプについて、加工組立作業を従来の技術よりも効率的に行うことができる。また、支持部材の厚さを薄くすることができて支持部材の重量を低減することができ、組立作業の作業効率の向上に資する。
本発明の可変容量型斜板ポンプを具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項2に記載のように具体化すれば、可変容量型斜板ポンプの構成機器のうち、初期段階でケーシング内に組み込むことが望ましい回転軸、軸受、斜板、ベアリング、支持部材及びベアリングの移動機構を、作業がしやすいケーシングの外で事前に組み立てて組立体として合体することができる。そして、この組立体をケーシング頂部の開口部からそのまま挿通してケーシング内に設置することにより、初期段階におけるケーシング内への機器の組み込みを一括して行うことができるので、可変容量型斜板ポンプの組立作業の作業効率を向上させることができる。
本発明の可変容量型斜板ポンプを具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項3に記載のように具体化すれば、前記の回転軸、軸受、斜板、ベアリング、支持部材及びベアリングの移動機構の機器のほか、斜板の揺動手段をなすスライダ及び伝達ピンもケーシングの外で事前に組み立てて組立体として合体することができる。そして、この組立体をケーシング頂部の開口部からそのまま挿通することにより、前記の機器に加えて、スライダ及び伝達ピンも、ケーシング内へ一括して組み込むことができるので、可変容量型斜板ポンプの組立作業の作業効率を一層向上させることができる。
特許請求の範囲の請求項2又は請求項3に記載の可変容量型斜板ポンプを具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項4に記載のように具体化すれば、支持部材の嵌合部を回転軸の下方側の軸受に嵌合させて固定することができるので、支持部材を回転軸の下方側の軸受で確実に位置固定することができる。そのため、組立体をケーシング内へ組み込むときの組立体の安定性を向上させることができてケーシング内への組立体の組み込み作業を円滑に行うことができる。
以下、本発明が実際上どのように具体化されるのかを図1乃至図6に基づいて説明することにより、本発明を実施するための望ましい形態を明らかにする。
図1は、本発明を具体化して構成した可変容量型斜板ポンプの垂直断面図、図2は、図1の可変容量型斜板ポンプを組み立てるときの組立体及びケーシングの態様を示す部分断面図、図3は、図2と同様の組立体及びケーシングの態様を示す斜視図、図4は、図2の組立体及びケーシングを組み立てたときの態様を示す平面図、図5は、図1の可変容量型斜板ポンプにおける斜板の非傾斜時の要部の構造を拡大して示す拡大断面図、図6は、図1の可変容量型斜板ポンプにおける斜板の傾斜時の要部の構造を拡大して示す拡大断面図である。
本可変容量型斜板ポンプには、図1において符号30を付している。これらの図において、1は側壁1D及び底壁1Bを備え頂部に開口部1Aを有するケーシング、1’はケーシング1の開口部1Aを閉鎖するためのケーシングの蓋体、2はピストン5を往復動させるための複数のシリンダ2Aを設けたシリンダブロックとしてのロータ、3はこのロータ2を回転駆動するための駆動軸としての回転軸、4はケーシング1の底壁1B部に設置して回転軸3をケーシング1に回転可能に支持するための回転軸3の下方側の軸受、4’はケーシングの蓋体1’に配設した回転軸3の上方側の軸受、5はシリンダ2A内で往復動することによりシリンダ2A内に吸入した作動油を圧縮して圧油を吐出するピストン、6はこのピストン5の端部に装着されたシューである。
ケーシング1は、側壁1Dが円筒状の内面を有し、底壁1Bに、後述する逃げ穴1Cが形成されている。また、底壁1Bには、回転軸3の下方側の軸受4を嵌着して位置固定するための凹部1Eが形成されている。ケーシングの蓋体1’には、回転軸3の上方側の軸受4’を嵌着して位置固定するための凹部1’Eが形成されているとともに、シリンダ2Aに通じる作動油吸入孔及び圧油吐出孔が形成されている。ロータ2は、回転軸3とスプラインにより係合して取り付けられている。
7は傾角(非傾斜時の斜板3の対する斜板3の傾斜角度)を変更できるように揺動可能にローラベアリング8で支持された押しのけ容積可変機構としての斜板、8は転動体としての多数のローラ8B(図5参照)及びこれら多数のローラ8B間の間隔を保つ保持器8Aを有するローラベアリング、9は斜板7の揺動時にベアリング8を斜板7に随伴するように移動させるベアリングの移動機構、10はケーシング1と別体に着脱可能に形成されてケーシング1の底壁1B部に設置されベアリング8を斜板7とで挾持して支持する支持部材、11はケーシング1の底壁1Bと支持部材10との間に位置して支持部材10を正規の位置に位置決めするためのノックピンである。
斜板7は、ピストン5のシュー6と対向する側に、シュー6が摺動する平滑面7Aを有し、他方の側(反対側)に、図5に示すように、ベアリング8で支持される円弧状(略半円状の)の被支持面7Bを有している。ローラベアリング8は、斜板7の円弧状の被支持面7Bと同様の曲面を有するように円弧状に形成され、これのローラ8Bは、斜板7の円弧状の被支持面7Bと接触して斜板7を支持しており、斜板7が揺動するときの摩擦抵抗を軽減する働きをする。ここに示す例では、ベアリングの転動体としてローラ8Bを用いているが、ベアリングの転動体は、ボール等他の転動体であってもよい。ここに示す例では、ベアリングの構成要素として、ローラ8Bをガイドするための軌道としての外輪(アウターレース)8Cを付設しているが、外輪8Cは、ベアリングを構成する上で必ずしも必要なものではなく、適宜省略することができる。ローラベアリング8の円弧の長さは、すでに述べたように、斜板7の円弧状の被支持面7Bよりも短く形成されている。
ベアリングの移動機構9は、図5に示すように、支持部材10に回動可能に軸9Cで軸着されて斜板7の揺動運動をベアリング8に伝達する運動伝達部材としてのリンク9Aを備えている。この支持部材10に軸着されたリンク9Aは、上端部を直角に折り曲げて軸部9Bを形成して斜板7の下方に軸着し、中間部をローラベアリング8の保持器8Aに軸9Dで軸着している。リンク9Aの下端部は、ケーシング1の底壁1Bと干渉しないように底壁1Bの逃げ穴1Cに入り込むようになっている。
したがって、図5において斜板7を左右方向に揺動させると、図6に示すように、リンク9Aは、下端部が逃げ穴1Cに入り込みながら軸9Cを支点に左右方向に揺動し、これに伴って、保持器8Aに軸着されている軸9Dも左右方向に移動するので、ローラベアリング8を斜板7に随伴するように移動させ、斜板7を絶えず適切な位置で支持できるようにローラベアリング8の位置を調節する。こうしたベアリングの移動機構9は、この図5に示したものだけに限定されるものでなく、要は、支持部材10に回動可能に軸着されて斜板7の揺動運動をベアリングに伝達する運動伝達部材を有し、ベアリングを斜板7に随伴するように移動させるものであれば、その具体的な構造は問わない。
支持部材10は、図5に示すように、ローラベアリング8と対向する側を斜板7の円弧状の被支持面7Bと同様の曲面を有するように円弧状に形成して凹面支持部10Aを設けており、これにより、ローラベアリング8の底部(図5の例では外輪8Cの底部)を適切に支持できるようにしている。一方、ケーシング1の底壁1Bと対向する側には、図2及び図3に示すように円盤状のベース部材10Cを付設して、底壁1Bに安定して設置できるようにしている。こうして構成された支持部材10の底部側には、回転軸3の下方側の軸受4に嵌合させて固定することができる嵌合部10Bを付設している。この支持部材10は、ケーシング1に対して別体に着脱可能に形成されているため、支持部材10に係る加工、組立作業を行うときにケーシング1の外で取り扱うことができる。
本可変容量型斜板ポンプの最大の特徴は、こうしたケーシング1とは別体の支持部材10を特別に設けて、斜板7の揺動運動をローラベアリング8に伝達する運動伝達部材としてのリンク9Aを、この支持部材10に回動可能に軸着してベアリングの移動機構9を構成するようにした点にある。そして、これに関連して、斜板7、ローラベアリング8及びベアリングの移動機構9を支持部材10と一体化した上で、これらを支持部材10を介してケーシング1の底壁1B部に設置し得るように構成しており、これにより、従来の技術の問題点は、次に述べるように解消される。
すなわち、ベアリングの移動機構9やこの移動機構9に構造上直接関係する斜板7、ローラベアリング8のような要素を、ケーシング1の外で支持部材10と一体化するように組み立てた上で、この支持部材10をケーシング1の底壁1B部に設置することにより、ベアリングの移動機構9をケーシング1内に組み込むことができる。したがって、本可変容量型斜板ポンプでは、支持部材10を始め斜板7や保持器8Aへのリンク9Aの軸着等のベアリングの移動機構9の組立作業を行う場合、従来の技術のようにケーシング1の内部において手探りで行うようなことはしなくても済み、通常の組立作業と同様、ケーシング1の外において手作業や機械による作業により効率的に行うことができる。
加えて、ベアリングの移動機構9のリンク9Aは、従来の技術のようにケーシング1の底壁1B部ではなく、ケーシング1の外で取り扱うことができる支持部材10に軸着するようにしているので、軸9B,9C,9Dのピン穴等の加工工程も煩雑化せず、ベアリングの移動機構9絡みの加工作業も専らケーシング1の外で効率的に行うことができる。このように、本可変容量型斜板ポンプによれば、ベアリングの移動機構を有する可変容量型斜板ポンプについて、加工、組立作業を従来の技術よりも効率的に行うことができる。
本可変容量型斜板ポンプは、斜板7を揺動させるため、斜板の揺動手段を設けている。そこで、この揺動手段の具体的構造を説明する。
20は図2及び図4に示すようにケーシング1の側に水平方向に設置され制御圧(油圧等)により斜板7を揺動させるための駆動力を付与するサーボピストン、20Aはこのサーボピストン20に垂直方向(回転軸3と略平行方向、図1参照のこと)に形成された図4に図示のような横断面略半円状のスライダ収納穴、21はこのスライダ収納穴20Aに垂直方向に摺動可能に嵌合した図3に図示のような蒲鉾状のスライダ、21Aはこのスライダ21の側面に形成され、図4に示すようにスライダ収納穴20Aと同様の曲面をなして同曲面と摺動し合う摺動部、21Bはスライダ21に丸穴を開けて形成した、伝達ピン22を収納するためのピン収納部、22はこのピン収納部21Bに回動可能に嵌挿されスライダ21の運動が伝達される伝達ピンである。
この伝達ピン22は、斜板7に付設した腕7Cに設けられて斜板7側の部品として構成され、スライダ21は、この伝達ピン22が嵌挿されて、同じく斜板7側の部品として構成されている。いま、サーボピストン20を往復動すると、スライダ21は、このサーボピストン20の駆動力が同ピストン20のスライダ収納穴20Aからスライダ21の摺動部21Aを通じて付与されて、サーボピストン20に対し垂直方向に摺動しながら円弧状の運動を行う。そして、このスライダ21の円弧状の運動は、伝達ピン22を通じて斜板7の腕7Cに伝達されて斜板7を揺動させる。
本発明の可変容量型斜板ポンプを具体化する場合、以下のように具体化することが望ましい。すなわち、まず、回転軸3、この回転軸3の下方側の軸受4、斜板7、ローラベアリング8、ベアリングの移動機構9及び支持部材10を、予め組み立てられて一体化された組立体として構成する。また、これに伴って、ケーシング1の開口部1Aを、この組立体を同開口部1Aからそのまま挿通させてケーシング1内に設置することができる形状に形成する。
本発明の可変容量型斜板ポンプを具体化する場合に、このように具体化すれば、可変容量型斜板ポンプの構成機器のうち、初期段階でケーシング1内に組み込むことが望ましい回転軸3、軸受4、斜板7、ローラベアリング8、支持部材10及びベアリングの移動機構9を、作業がしやすいケーシング1の外で事前に組み立てて組立体として合体することができる。そして、この組立体をケーシング1の頂部の開口部1Aからそのまま挿通してケーシング1内に設置することにより、初期段階におけるケーシング1内への機器の組み込みを一括して行うことができるので、可変容量型斜板ポンプの組立作業の作業効率を向上させることができる。
図に示す可変容量型斜板ポンプでは、回転軸3、この回転軸3の下方側の軸受4、斜板7、ローラベアリング8、ベアリングの移動機構9及び支持部材10が、スライダ21及び伝達ピン22と共に予め組み立てられて、一体化された組立体31として構成されている。また、これに伴って、ケーシング1の頂部の開口部1Aが、この組立体31を同開口部1Aからそのまま挿通させてケーシング1内に設置することができる形状に形成されている。
本可変容量型斜板ポンプでは、本発明の可変容量型斜板ポンプをこのように具体化しているので、前記の回転軸3、軸受4、斜板7、ローラベアリング8、ベアリングの移動機構9及び支持部材10の機器類のほか、斜板の揺動手段をなすスライダ21及び伝達ピン22もケーシング1の外で事前に組み立てて組立体31として合体することができる。そして、この組立体31をケーシング1の頂部の開口部1Aからそのまま挿通することにより、前記の機器類に加えて、スライダ21及び伝達ピン22も、ケーシング1内へ一括して組み込むことができるので、可変容量型斜板ポンプの組立作業の作業効率を一層向上させることができる。
ここで、本可変容量型斜板ポンプについて、組立体31を用いて実施する全体の組立手順について概説する。
本可変容量型斜板ポンプを組み立てるときには、まず、回転軸3の下方側の軸受4をケーシング1の底壁1Bの凹部1Eに嵌着して位置固定することにより組立体31をケーシング1内に組み込むとともに、斜板の揺動手段のスライダ21をサーボピストン20のスライダ収納穴20Aに嵌合する。次いで、ピストン5をシリンダ2A内に組み込んだロータ2を上方から回転軸3に挿通させてピストン5のシュー6を斜板7の平滑面7Aに当接させる。最後に、回転軸3の上方側の軸受4’を回転軸3に装着した後、この軸受4’を凹部1’Eに嵌着させるようにしながら、ケーシング1の開口部1Aをケーシングの蓋体1’で塞ぎ、これによりロータ2や回転軸3を確りと位置固定することができる。このように、本可変容量型斜板ポンプによれば、きわめて簡単な工程により可変容量型斜板ポンプを正確に組み立てることができる。なお、ケーシング1は、底壁部と側壁部を有していれば、一体成型品である必要はなく、底壁部及び側壁部を独立した複数の部材で構成する組立体であってもよい。
特に、本可変容量型斜板ポンプでは、支持部材10の底部側に、回転軸3の下方側の軸受4に嵌合させて固定することができる嵌合部10Bを付設しているので、支持部材10を回転軸3の下方側の軸受4で確実に位置固定することができる。そのため、組立体30をケーシング1内へ組み込むときの組立体30の安定性を向上させることができてケーシング1内への組立体30の組み込み作業を円滑に行うことができる。
ところで、ベアリングの移動機構9のリンク9Aが軸着される支持部材10は、厚さをかなり厚くしないと、リンク9Aの下端部がケーシング1の底壁1Bと干渉する。本可変容量型斜板ポンプでは、ケーシング1の底壁1Bに、リンク9Aが干渉しないように入り込む逃げ穴1Cが付設されているので、リンク9Aがこの逃げ穴1Cに入り込む深さ相当分だけ支持部材10の厚さを薄くすることができて支持部材10の重量を低減することができ、組立作業の作業効率の向上に資する。
本発明を具体化して構成した可変容量型斜板ポンプの垂直断面図である。 図1の可変容量型斜板ポンプを組み立てるときの組立体及びケーシングの態様を示す部分断面図である。 図2と同様の組立体及びケーシングの態様を示す斜視図である。 図2の組立体及びケーシングを組み立てたときの態様を示す平面図である。 図1の可変容量型斜板ポンプにおける斜板の非傾斜時の要部の構造を拡大して示す拡大断面図である。 図1の可変容量型斜板ポンプにおける斜板の傾斜時の要部の構造を拡大して示す拡大断面図である。
符号の説明
1 ケーシング
1A (ケーシング1の)開口部
1B (ケーシング1の)底壁
1C (底壁1Bの)逃げ孔
2 ロータ
3 回転軸
4 (回転軸3の下方側の)軸受
5 ピストン
6 シュー
7 斜板
7B (斜板7の円弧状の)被支持面
8 ローラベアリング
8A 保持器
8B ローラ
8C 外輪
9 ベアリングの移動機構
9A (ベアリングの移動機構の)リンク
9B,9C,9D (ベアリングの移動機構の)軸
10 支持部材
10A (支持部材10の)凹面支持部
10B (支持部材10の)嵌合部
20 サーボピストン
20A (サーボピストン20の)スライダ収納穴
21 スライダ
21A (スライダ21の)摺動部
21B (スライダ21の)ピン収納部
22 伝達ピン
30 可変容量型斜板ポンプ
31 組立体

Claims (4)

  1. 側壁及び底壁を備え頂部に開口部を有するケーシングと、ピストンを往復動させるための複数のシリンダを有するロータと、このロータを回転させるための回転軸と、ケーシングの底壁部に設置して回転軸をケーシングに回転可能に支持するための軸受と、円弧状の被支持面を有し傾角を変更できるように揺動可能に支持された斜板と、この斜板を揺動させるための斜板の揺動手段と、斜板の円弧状の被支持面と接触して斜板を支持する多数の転動体及びこれらの転動体間の間隔を保つ保持器を有するベアリングとを備えた可変容量型斜板ポンプにおいて、ケーシングと別体に着脱可能に形成されてケーシングの底壁部に設置されベアリングを斜板とで挾持して支持する支持部材と、この支持部材に回動可能に軸着されて斜板の揺動運動をベアリングに伝達する運動伝達部材を有しベアリングを斜板に随伴するように移動させるベアリングの移動機構とを設けて、斜板、ベアリング及びベアリングの移動機構を支持部材と一体化した上でケーシングの底壁部に設置し得るように構成し、ベアリングの移動機構における運動伝達部材がケーシングの底壁と干渉しないように入り込む逃げ穴を同底壁に付設したことを特徴とする可変容量型斜板ポンプ。
  2. 請求項1に記載の可変容量型斜板ポンプにおいて、回転軸、回転軸の下方側の軸受、斜板、ベアリング、支持部材及びベアリングの移動機構が、予め組み立てられて一体化された組立体として構成されているとともに、ケーシング頂部の開口部が、この組立体を同開口部から挿通させてケーシング内に設置することができる形状に形成されていることを特徴とする可変容量型斜板ポンプ。
  3. 請求項1に記載の可変容量型斜板ポンプにおいて、斜板の揺動手段が、ケーシング側に設置され斜板を揺動させるための駆動力を付与するサーボピストンと、このサーボピストンの駆動力が付与されてサーボピストンに対し摺動しながら円弧状の運動を行うスライダと、このスライダに回動可能に取り付けられスライダの円弧状の運動を斜板に伝達して斜板を揺動させる伝達ピンとを設けて構成されており、回転軸、軸受のうちの少なくとも回転軸の下方側の軸受、斜板、ベアリング、支持部材及びベアリングの移動機構が、斜板の揺動手段におけるスライダ及び伝達ピンと共に予め組み立てられて一体化された組立体として構成されているとともに、ケーシング頂部の開口部が、この組立体を同開口部から挿通させてケーシング内に設置することができる形状に形成されていることを特徴とする可変容量型斜板ポンプ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の可変容量型斜板ポンプにおいて、回転軸の下方側の軸受に嵌合させて固定することができる嵌合部を支持部材の底部側に付設したことを特徴とする可変容量型斜板ポンプ。
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