JP3320645B2 - セラミックス焼結体の製造方法 - Google Patents
セラミックス焼結体の製造方法Info
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- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/01—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
- C04B35/16—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on silicates other than clay
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Y2 SiO5 から
なるセラミックス焼結体の製造方法に関する。
なるセラミックス焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Y2 SiO5 を主体とするセラミックス
焼結体は、融点が2000℃以上であるため耐熱材料と
して注目されている。ところで、Y2 SiO5 セラミッ
クスは従来よりSiO2 およびY2 O3 の原料粉末を金
型内に充填した後、加圧するか、または前記原料粉末を
均一に分散させたスリップを吸水性の型内に流し込み、
水分を除去して成形体を作製し、これを反応焼結するこ
とにより製造されている。
焼結体は、融点が2000℃以上であるため耐熱材料と
して注目されている。ところで、Y2 SiO5 セラミッ
クスは従来よりSiO2 およびY2 O3 の原料粉末を金
型内に充填した後、加圧するか、または前記原料粉末を
均一に分散させたスリップを吸水性の型内に流し込み、
水分を除去して成形体を作製し、これを反応焼結するこ
とにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のY2 SiO5 セラミックスの製造方法は反応焼
結過程で15〜25%の収縮を生じる。その結果、焼結
体に亀裂が生じたり、変形して寸法精度が低下したり、
または表面に応力が残留する等の問題があった。本発明
は、反応焼結過程での収縮率を10%以下に抑えること
が可能なY2 SiO5 セラミックスの製造方法を提供し
ようとするものである。
た従来のY2 SiO5 セラミックスの製造方法は反応焼
結過程で15〜25%の収縮を生じる。その結果、焼結
体に亀裂が生じたり、変形して寸法精度が低下したり、
または表面に応力が残留する等の問題があった。本発明
は、反応焼結過程での収縮率を10%以下に抑えること
が可能なY2 SiO5 セラミックスの製造方法を提供し
ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるセラミッ
クス焼結体の製造方法は、SiおよびY2 O3 を含む混
合粉末からなる成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結して
Y2 SiO5 を得ることを特徴とするものである。
クス焼結体の製造方法は、SiおよびY2 O3 を含む混
合粉末からなる成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結して
Y2 SiO5 を得ることを特徴とするものである。
【0005】前記混合粉末は、Si、SiO2 およびY
2 O3 を含み、Si/SiO2 の混合モル比が0.1 〜
20であることが好ましい。本発明に係わる別のセラミ
ックス焼結体の製造方法は、YおよびSiO2 を含む混
合粉末からなる成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結して
Y2 SiO5 を得ることを特徴とするものである。前記
混合粉末は、Y、SiO2 およびY2 O3 を含み、Y/
Y2 O3 の混合モル比が0.1 〜15であることが好ま
しい。
2 O3 を含み、Si/SiO2 の混合モル比が0.1 〜
20であることが好ましい。本発明に係わる別のセラミ
ックス焼結体の製造方法は、YおよびSiO2 を含む混
合粉末からなる成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結して
Y2 SiO5 を得ることを特徴とするものである。前記
混合粉末は、Y、SiO2 およびY2 O3 を含み、Y/
Y2 O3 の混合モル比が0.1 〜15であることが好ま
しい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるセラミック
ス焼結体の製造方法を詳細に説明する。まず、ボールミ
ル等の混合器中でSiおよびY2 O3 を混合して混合粉
末を得る。つづいて、この混合粉末を例えばコールドプ
レス等の方法により圧粉することにより成形体を作製す
る。ひきつづき、前記成形体を酸化性雰囲気中で反応焼
結してY2 SiO5 のセラミックス焼結体を製造する。
ス焼結体の製造方法を詳細に説明する。まず、ボールミ
ル等の混合器中でSiおよびY2 O3 を混合して混合粉
末を得る。つづいて、この混合粉末を例えばコールドプ
レス等の方法により圧粉することにより成形体を作製す
る。ひきつづき、前記成形体を酸化性雰囲気中で反応焼
結してY2 SiO5 のセラミックス焼結体を製造する。
【0007】前記混合粉末を構成するSiおよびY2 O
3 は、それぞれ1.0〜50μm および0.1〜5.0
μm の平均粒径を有することが好ましい。前記混合粉末
は、Si、SiO2 およびY2 O3 を含むことが好まし
い。このような混合粉末を構成するSi、SiO2 およ
びY2 O3 は、それぞれ1.0〜50μm 、0.1〜
5.0μm および0.1〜5.0μm の平均粒径を有す
ることが好ましい。このような混合粉末の各成分の粒径
が上限値を超えると、反応が遅くなって、焼結体の強度
が低下する恐れがある。 SiO2 およびY2 O3 の成
分の下限粒径は、製造技術上、一般的なおおきさであ
る。ただし、Siの粒径を前記下限値未満にすると表面
が自然酸化するため、 SiO2 との関係で目的とする
比率に調節することが困難になる。
3 は、それぞれ1.0〜50μm および0.1〜5.0
μm の平均粒径を有することが好ましい。前記混合粉末
は、Si、SiO2 およびY2 O3 を含むことが好まし
い。このような混合粉末を構成するSi、SiO2 およ
びY2 O3 は、それぞれ1.0〜50μm 、0.1〜
5.0μm および0.1〜5.0μm の平均粒径を有す
ることが好ましい。このような混合粉末の各成分の粒径
が上限値を超えると、反応が遅くなって、焼結体の強度
が低下する恐れがある。 SiO2 およびY2 O3 の成
分の下限粒径は、製造技術上、一般的なおおきさであ
る。ただし、Siの粒径を前記下限値未満にすると表面
が自然酸化するため、 SiO2 との関係で目的とする
比率に調節することが困難になる。
【0008】前記混合粉末においては、Si/SiO2
の混合モル比が0 .1 〜20であることが好ましい。前
記混合モル比が前記範囲を超えると、焼結過程での収縮
率を10%以下に抑えることが困難になる。より好まし
いSi/SiO2 の混合モル比は2.0〜10である。
の混合モル比が0 .1 〜20であることが好ましい。前
記混合モル比が前記範囲を超えると、焼結過程での収縮
率を10%以下に抑えることが困難になる。より好まし
いSi/SiO2 の混合モル比は2.0〜10である。
【0009】前記焼結工程での酸化性雰囲気としては、
例えば酸素または空気の雰囲気を挙げることができる。
前記焼結工程は、700〜1700℃の温度で行なうこ
とが好ましく、特に700〜1500℃で0.5〜3時
間行なう第1段熱処理と、1100〜1700℃て0.
5〜2時間行なう第2段熱処理を採用することが好まし
い。
例えば酸素または空気の雰囲気を挙げることができる。
前記焼結工程は、700〜1700℃の温度で行なうこ
とが好ましく、特に700〜1500℃で0.5〜3時
間行なう第1段熱処理と、1100〜1700℃て0.
5〜2時間行なう第2段熱処理を採用することが好まし
い。
【0010】なお、前記混合粉末中にはSi、SiO2
およびY2 O3 の他にアルミナ配合することを許容す
る。以上説明した本発明によれば、SiおよびY2 O3
を含む混合粉末からなる成形体を酸化性雰囲気中で反応
焼結することによって、反応初期において前記成形体中
のSiが酸化されてSiO2 を生成する際に体積膨張を
生じるため、その後のSiO2 とY2 O3 の反応時およ
びY2 SiO5 の焼結時に生じる体積収縮を相殺するこ
とができる。その結果、反応焼結過程での収縮率が10
%以下に抑えられたY2 SiO5 セラミックスを製造す
ることができる。
およびY2 O3 の他にアルミナ配合することを許容す
る。以上説明した本発明によれば、SiおよびY2 O3
を含む混合粉末からなる成形体を酸化性雰囲気中で反応
焼結することによって、反応初期において前記成形体中
のSiが酸化されてSiO2 を生成する際に体積膨張を
生じるため、その後のSiO2 とY2 O3 の反応時およ
びY2 SiO5 の焼結時に生じる体積収縮を相殺するこ
とができる。その結果、反応焼結過程での収縮率が10
%以下に抑えられたY2 SiO5 セラミックスを製造す
ることができる。
【0011】特に、Si、SiO2 およびY2 O3 を含
み、Si/SiO2 の混合モル比が0.1 〜20の混合
粉末を用いることによって、金属Siの残留が殆どな
く、反応焼結過程での収縮率が10%よりさらに小さい
値に抑えられたY2 SiO5 セラミックスを製造するこ
とができる。
み、Si/SiO2 の混合モル比が0.1 〜20の混合
粉末を用いることによって、金属Siの残留が殆どな
く、反応焼結過程での収縮率が10%よりさらに小さい
値に抑えられたY2 SiO5 セラミックスを製造するこ
とができる。
【0012】次に、本発明に係わる別のセラミックス焼
結体の製造方法を詳細に説明する。まず、ボールミル等
の混合器中でYおよびSiO2 を混合して混合粉末を得
る。つづいて、この混合粉末を例えばコールドプレス等
の方法により圧粉することにより成形体を作製する。ひ
きつづき、前記成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結して
Y2 SiO5 のセラミックス焼結体を製造する。
結体の製造方法を詳細に説明する。まず、ボールミル等
の混合器中でYおよびSiO2 を混合して混合粉末を得
る。つづいて、この混合粉末を例えばコールドプレス等
の方法により圧粉することにより成形体を作製する。ひ
きつづき、前記成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結して
Y2 SiO5 のセラミックス焼結体を製造する。
【0013】前記混合粉末を構成するYおよびSiO2
は、それぞれ1.0〜50μm および0.1〜5.0μ
m の平均粒径を有することが好ましい。前記混合粉末
は、Y、SiO2 およびY2 O3 を含むことが好まし
い。このような混合粉末を構成するY、SiO2 および
Y2 O3 は、それぞれ1.0〜50μm 、0.1〜5.
0μm および0.1〜5.0μm の平均粒径を有するこ
とが好ましい。このような混合粉末の各成分の粒径が上
限値を超えると、反応が遅くなって、焼結体の強度が低
下する恐れがある。SiO2 およびY2 O3 の成分の下
限粒径は、製造技術上、一般的なおおきさである。ただ
し、Yの粒径を前記下限値未満にすると表面が自然酸化
するため、Y2 O3 との関係で目的とする比率に調節す
ることが困難になる。
は、それぞれ1.0〜50μm および0.1〜5.0μ
m の平均粒径を有することが好ましい。前記混合粉末
は、Y、SiO2 およびY2 O3 を含むことが好まし
い。このような混合粉末を構成するY、SiO2 および
Y2 O3 は、それぞれ1.0〜50μm 、0.1〜5.
0μm および0.1〜5.0μm の平均粒径を有するこ
とが好ましい。このような混合粉末の各成分の粒径が上
限値を超えると、反応が遅くなって、焼結体の強度が低
下する恐れがある。SiO2 およびY2 O3 の成分の下
限粒径は、製造技術上、一般的なおおきさである。ただ
し、Yの粒径を前記下限値未満にすると表面が自然酸化
するため、Y2 O3 との関係で目的とする比率に調節す
ることが困難になる。
【0014】前記混合モル比が前記範囲を超えると、焼
結過程での収縮率を10%以下に抑えることが困難にな
る。より好ましいY/Y2 O3 の混合モル比は0.5〜
10である。
結過程での収縮率を10%以下に抑えることが困難にな
る。より好ましいY/Y2 O3 の混合モル比は0.5〜
10である。
【0015】前記反応焼結工程での酸化性雰囲気として
は、例えば酸素または空気の雰囲気を挙げることができ
る。前記反応焼結工程は、700〜1700℃の温度で
行なうことが好ましく、特に700〜1500℃で0.
5〜3時間行なう第1段熱処理と、1100〜1700
℃て0.5〜2時間行なう第2段熱処理を採用すること
が好ましい。
は、例えば酸素または空気の雰囲気を挙げることができ
る。前記反応焼結工程は、700〜1700℃の温度で
行なうことが好ましく、特に700〜1500℃で0.
5〜3時間行なう第1段熱処理と、1100〜1700
℃て0.5〜2時間行なう第2段熱処理を採用すること
が好ましい。
【0016】なお、前記混合粉末中にはY、SiO2 お
よびY2 O3 の他にアルミナ配合することを許容する。
以上説明した本発明によれば、 YおよびSiO2 を含
む混合粉末からなる成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結
することによって、反応初期において前記成形体中のY
が酸化されてY2 O3 を生成する際に体積膨張を生じる
ため、その後のSiO2 とY2 O3 の反応時およびY2
SiO5 の焼結時に生じる体積収縮を相殺することがで
きる。その結果、反応焼結過程での収縮率が10%以下
に抑えられたY2 SiO5 セラミックスを製造すること
ができる。
よびY2 O3 の他にアルミナ配合することを許容する。
以上説明した本発明によれば、 YおよびSiO2 を含
む混合粉末からなる成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結
することによって、反応初期において前記成形体中のY
が酸化されてY2 O3 を生成する際に体積膨張を生じる
ため、その後のSiO2 とY2 O3 の反応時およびY2
SiO5 の焼結時に生じる体積収縮を相殺することがで
きる。その結果、反応焼結過程での収縮率が10%以下
に抑えられたY2 SiO5 セラミックスを製造すること
ができる。
【0017】特に、Y、SiO2 およびY2 O3 を含
み、Y/Y2 O3 の混合モル比が0.1 〜15の混合粉
末を用いることによって、金属Yの残留が殆どなく、反
応焼結過程での収縮率が10%よりさらに小さい値に抑
えられたY2 SiO5 セラミックスを製造することがで
きる。
み、Y/Y2 O3 の混合モル比が0.1 〜15の混合粉
末を用いることによって、金属Yの残留が殆どなく、反
応焼結過程での収縮率が10%よりさらに小さい値に抑
えられたY2 SiO5 セラミックスを製造することがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を説明する。 (実施例1)まず、平均粒径5μm のSi粉末0.9モ
ル%、平均粒径0.8μm のSiO2 粉末0.1モル%
および平均粒径1.3μm のY2 O3 粉末1.0モル%
をアセトンを分散媒とし、ナイロンボールを用いて混合
した後、ロータリーエバポレータで乾燥して混合粉末を
調製した。つづいて、この混合粉末を200MPaの圧
力でコールルドプレス成形して成形体を作製した。この
成形体を環状炉内に設置し、大気中、1000℃で2時
間保持した後、1550℃で1時間保持することにより
Y2 SiO5 セラミックスを製造した。
ル%、平均粒径0.8μm のSiO2 粉末0.1モル%
および平均粒径1.3μm のY2 O3 粉末1.0モル%
をアセトンを分散媒とし、ナイロンボールを用いて混合
した後、ロータリーエバポレータで乾燥して混合粉末を
調製した。つづいて、この混合粉末を200MPaの圧
力でコールルドプレス成形して成形体を作製した。この
成形体を環状炉内に設置し、大気中、1000℃で2時
間保持した後、1550℃で1時間保持することにより
Y2 SiO5 セラミックスを製造した。
【0019】(実施例2)原料粉末として平均粒径5.
0μm のSi粉末0.8モル%、平均粒径0.8μm の
SiO2 粉末0.2モル%および平均粒径1.3μm の
Y2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、
実施例1と同様な方法によりY2 SiO5セラミックス
を製造した。
0μm のSi粉末0.8モル%、平均粒径0.8μm の
SiO2 粉末0.2モル%および平均粒径1.3μm の
Y2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、
実施例1と同様な方法によりY2 SiO5セラミックス
を製造した。
【0020】(実施例3)原料粉末として平均粒径5.
0μm のSi粉末0.7モル%、平均粒径0.8μm の
SiO2 粉末0.3モル%および平均粒径1.3μm の
Y2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、
実施例1と同様な方法によりY2 SiO5セラミックス
を製造した。
0μm のSi粉末0.7モル%、平均粒径0.8μm の
SiO2 粉末0.3モル%および平均粒径1.3μm の
Y2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、
実施例1と同様な方法によりY2 SiO5セラミックス
を製造した。
【0021】(実施例4)原料粉末として平均粒径5.
0μm のSi粉末0.3モル%、平均粒径0.8μm の
SiO2 粉末0.7モル%および平均粒径1.3μm の
Y2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、
実施例1と同様な方法によりY2 SiO5セラミックス
を製造した。
0μm のSi粉末0.3モル%、平均粒径0.8μm の
SiO2 粉末0.7モル%および平均粒径1.3μm の
Y2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、
実施例1と同様な方法によりY2 SiO5セラミックス
を製造した。
【0022】(実施例5)原料粉末として平均粒径5.
0μm のSi粉末0.1モル%、平均粒径0.8μm の
SiO2 粉末0.9モル%および平均粒径1.3μm の
Y2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、
実施例1と同様な方法によりY2 SiO5セラミックス
を製造した。
0μm のSi粉末0.1モル%、平均粒径0.8μm の
SiO2 粉末0.9モル%および平均粒径1.3μm の
Y2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、
実施例1と同様な方法によりY2 SiO5セラミックス
を製造した。
【0023】(比較例1)原料粉末として平均粒径0.
8μm のSiO2 粉末1.0モル%および平均粒径1.
3μm のY2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用い
た以外、実施例1と同様な方法によりY2 SiO5 セラ
ミックスを製造した。
8μm のSiO2 粉末1.0モル%および平均粒径1.
3μm のY2 O3 粉末1.0モル%の組成のものを用い
た以外、実施例1と同様な方法によりY2 SiO5 セラ
ミックスを製造した。
【0024】得られた実施例1〜5および比較例1のセ
ラミックス焼結体について、それらの寸法をマイクロメ
ータにより測定し、成形体に対する寸法変化率を測定し
た。その結果を下記表1に示す。
ラミックス焼結体について、それらの寸法をマイクロメ
ータにより測定し、成形体に対する寸法変化率を測定し
た。その結果を下記表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】前記表1から明らかなように実施例1〜5
のように混合粉末中にSiO2 源としてSiを配合し、
反応焼結の過程でSiO2 に変換することにより亀裂、
変形が抑制され、かつ成形体に対する寸法変化が10%
以下に抑えられた寸法精度の高いY2 SiO5 セラミッ
クスを得ることができることがわかる。
のように混合粉末中にSiO2 源としてSiを配合し、
反応焼結の過程でSiO2 に変換することにより亀裂、
変形が抑制され、かつ成形体に対する寸法変化が10%
以下に抑えられた寸法精度の高いY2 SiO5 セラミッ
クスを得ることができることがわかる。
【0027】(実施例6)まず、平均粒径20μm のY
粉末1.7モル%、平均粒径1.3μm のY2 O3 粉末
0.15モル%および平均粒径0.8μm のSiO2 粉
末1.0モル%をアセトンを分散媒とし、ナイロンボー
ルを用いて混合した後、ロータリーエバポレータで乾燥
して混合粉末を調製した。つづいて、この混合粉末を2
00MPaの圧力でコールルドプレス成形して成形体を
作製した。この成形体を環状炉内に設置し、大気中、7
00℃で2時間保持した後、1550℃で1時間保持す
ることによりY2 SiO5 セラミックスを製造した。
粉末1.7モル%、平均粒径1.3μm のY2 O3 粉末
0.15モル%および平均粒径0.8μm のSiO2 粉
末1.0モル%をアセトンを分散媒とし、ナイロンボー
ルを用いて混合した後、ロータリーエバポレータで乾燥
して混合粉末を調製した。つづいて、この混合粉末を2
00MPaの圧力でコールルドプレス成形して成形体を
作製した。この成形体を環状炉内に設置し、大気中、7
00℃で2時間保持した後、1550℃で1時間保持す
ることによりY2 SiO5 セラミックスを製造した。
【0028】(実施例7)原料粉末として平均粒径20
μm のY粉末1.4モル%、平均粒径1.3μmのY2
O3 粉末0.3モル%および平均粒径0.8μm のSi
O2 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、実施
例6と同様な方法によりY2 SiO5 セラミックスを製
造した。
μm のY粉末1.4モル%、平均粒径1.3μmのY2
O3 粉末0.3モル%および平均粒径0.8μm のSi
O2 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、実施
例6と同様な方法によりY2 SiO5 セラミックスを製
造した。
【0029】(実施例8)原料粉末として平均粒径20
μm のY粉末1.0モル%、平均粒径1.3μmのY2
O3 粉末0.5モル%および平均粒径0.8μm のSi
O2 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、実施
例6と同様な方法によりY2 SiO5 セラミックスを製
造した。
μm のY粉末1.0モル%、平均粒径1.3μmのY2
O3 粉末0.5モル%および平均粒径0.8μm のSi
O2 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、実施
例6と同様な方法によりY2 SiO5 セラミックスを製
造した。
【0030】(実施例9)原料粉末として平均粒径20
μm のY粉末0.4モル%、平均粒径1.3μmのY2
O3 粉末0.8モル%および平均粒径0.8μm のSi
O2 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、実施
例6と同様な方法によりY2 SiO5 セラミックスを製
造した。
μm のY粉末0.4モル%、平均粒径1.3μmのY2
O3 粉末0.8モル%および平均粒径0.8μm のSi
O2 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、実施
例6と同様な方法によりY2 SiO5 セラミックスを製
造した。
【0031】(実施例10)原料粉末として平均粒径2
0μm のY粉末0.2モル%、平均粒径1.3μmのY2
O3 粉末0.9モル%および平均粒径0.8μm のS
iO2 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、実
施例6と同様な方法によりY2 SiO5 セラミックスを
製造した。
0μm のY粉末0.2モル%、平均粒径1.3μmのY2
O3 粉末0.9モル%および平均粒径0.8μm のS
iO2 粉末1.0モル%の組成のものを用いた以外、実
施例6と同様な方法によりY2 SiO5 セラミックスを
製造した。
【0032】得られた実施例6〜10のセラミックス焼
結体について、それらの寸法をマイクロメータにより測
定し、成形体に対する寸法変化率を測定した。その結果
を下記表2に示す。なお、下記表2には前述した比較例
1を併記する。
結体について、それらの寸法をマイクロメータにより測
定し、成形体に対する寸法変化率を測定した。その結果
を下記表2に示す。なお、下記表2には前述した比較例
1を併記する。
【0033】
【表2】
【0034】前記表2から明らかなように実施例6〜1
0のように混合粉末中にY2 O3 源としてYを配合し、
反応焼結の過程でY2 O3 に変換することにより亀裂、
変形が抑制され、かつ成形体に対する寸法変化が10%
以下に抑えられた寸法精度の高いY2 SiO5 セラミッ
クスを得ることができることがわかる。 (実施例11)まず、平均粒径5μm のSi粉末0.9
モル%、平均粒径0.8μm のSiO2 粉末0.1モル
%および平均粒径1.3μm のY2 O3 粉末1.0モル
%からなる原料に平均粒径1.3μm のCe2 O3 粉末
0.1モル%を添加し、これらをアセトンを分散媒と
し、ナイロンボールを用いて混合した後、ロータリーエ
バポレータで乾燥して混合粉末を調製した。つづいて、
この混合粉末を200MPaの圧力でコールルドプレス
成形して成形体を作製した。この成形体を環状炉内に設
置し、大気中、1000℃で2時間保持した後、155
0℃で1時間保持することにより直径20mm、厚さ
0.2mmの蛍光体(焼結体)を製造した。得られた蛍
光体に電子線を照射したところ、良好な発光特性を示す
ことが確認された。
0のように混合粉末中にY2 O3 源としてYを配合し、
反応焼結の過程でY2 O3 に変換することにより亀裂、
変形が抑制され、かつ成形体に対する寸法変化が10%
以下に抑えられた寸法精度の高いY2 SiO5 セラミッ
クスを得ることができることがわかる。 (実施例11)まず、平均粒径5μm のSi粉末0.9
モル%、平均粒径0.8μm のSiO2 粉末0.1モル
%および平均粒径1.3μm のY2 O3 粉末1.0モル
%からなる原料に平均粒径1.3μm のCe2 O3 粉末
0.1モル%を添加し、これらをアセトンを分散媒と
し、ナイロンボールを用いて混合した後、ロータリーエ
バポレータで乾燥して混合粉末を調製した。つづいて、
この混合粉末を200MPaの圧力でコールルドプレス
成形して成形体を作製した。この成形体を環状炉内に設
置し、大気中、1000℃で2時間保持した後、155
0℃で1時間保持することにより直径20mm、厚さ
0.2mmの蛍光体(焼結体)を製造した。得られた蛍
光体に電子線を照射したところ、良好な発光特性を示す
ことが確認された。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、反
応焼結過程での収縮率を10%以下に抑制でき、ひいて
は亀裂、変形等が少なく、寸法精度の高い耐熱部品とし
て好適なY2 SiO5 セラミックスの製造方法を提供で
きる。
応焼結過程での収縮率を10%以下に抑制でき、ひいて
は亀裂、変形等が少なく、寸法精度の高い耐熱部品とし
て好適なY2 SiO5 セラミックスの製造方法を提供で
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 敏昭 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平8−12417(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/16 C04B 35/50 CA(STN)
Claims (4)
- 【請求項1】 SiおよびY2 O3 を含む混合粉末から
なる成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結してY2 SiO
5 を得ることを特徴とするセラミックス焼結体の製造方
法。 - 【請求項2】 前記混合粉末は、Si、SiO2 および
Y2 O3 を含み、Si/SiO2 の混合モル比が0 .1
〜20であることを特徴とする請求項1記載のセラミッ
クス焼結体の製造方法。 - 【請求項3】 YおよびSiO2 を含む混合粉末からな
る成形体を酸化性雰囲気中で反応焼結してY2 SiO5
を得ることを特徴とするセラミックス焼結体の製造方
法。 - 【請求項4】 前記混合粉末は、Y、SiO2 およびY
2 O3 を含み、Y/Y2 O3 の混合モル比が0 .1 〜1
5であることを特徴とする請求項3記載のセラミックス
焼結体の製造方法。
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US09/186,143 US6093366A (en) | 1997-11-06 | 1998-11-05 | Method of manufacturing ceramic sintered bodies |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30441997A JP3320645B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | セラミックス焼結体の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11139867A JPH11139867A (ja) | 1999-05-25 |
JP3320645B2 true JP3320645B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=17932779
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30441997A Expired - Fee Related JP3320645B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | セラミックス焼結体の製造方法 |
Country Status (2)
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JP (1) | JP3320645B2 (ja) |
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DE102004053959B4 (de) * | 2004-11-09 | 2007-09-27 | Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. | Keramikmaterial und seine Verwendung sowie Verfahren zur Herstellung von Beschichtungen mit dem Keramikmaterial |
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CN114105672B (zh) * | 2020-08-31 | 2023-04-18 | 厦门稀土材料研究所 | 一种锆钽复合稀土基多孔高熵陶瓷及其制备方法 |
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JPS6054272A (ja) * | 1983-09-03 | 1985-03-28 | Toyama Hiratsuka Kenkyusho:Kk | 切断,穿孔用加工ヘッド |
JP3287149B2 (ja) * | 1994-02-14 | 2002-05-27 | 松下電器産業株式会社 | アルミナ質のセラミックス |
JP3273099B2 (ja) * | 1994-07-21 | 2002-04-08 | 京セラ株式会社 | 希土類複合酸化物系焼結体及びその製造方法 |
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- 1997-11-06 JP JP30441997A patent/JP3320645B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-11-05 US US09/186,143 patent/US6093366A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11139867A (ja) | 1999-05-25 |
US6093366A (en) | 2000-07-25 |
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