JP3320343B2 - ライブラリ装置におけるカートリッジ収納棚の位置補正方法 - Google Patents
ライブラリ装置におけるカートリッジ収納棚の位置補正方法Info
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Description
図19) 〔4〕基準フラグおよび診断セルの説明(図20〜図2
6) 〔5〕位置補正用相対フラグ構造の説明(図27〜図3
0) 発明の効果
リッジ,光ディスクカートリッジ等のカートリッジを多
数格納しそのカートリッジをアクセッサによりデッキへ
移送してこのデッキでカートリッジ内に収容された記憶
媒体に対する処理を行なうライブラリ装置においてアク
セッサに対する収納棚の位置を認識して補正するための
方法に関する。
記憶装置として機能するもので、その筐体(ロッカ)内
の収納棚に、例えば磁気テープを記憶媒体として収容す
るカートリッジを数千巻保管し、各カートリッジ内の記
憶媒体に対して記録データの書込/読出等のアクセスを
自動で行なっている。
カートリッジを格納する収納棚や、カートリッジ内の記
憶媒体(磁気テープ)に対して記録データの書込/読出
等のアクセスを行なう複数の磁気テープデッキ(以下、
単にデッキという)や、これらの収納棚やデッキの間で
カートリッジを移送するアクセッサ(カートリッジ移送
ロボット)がそなえられている。
し多数のカートリッジを収納するストレージユニット
や、デッキを有するドライブユニットや、アクセッサの
ガレージとして機能するアクセッサユニットや、アクセ
ッサを制御するためのコントローラ等を有するユニット
などから構成されている。これらのユニットはそれぞれ
1つのロッカとして形成されており、複数のロッカ(ユ
ニット)を連結することにより、ライブラリ装置全体が
構成される。さらに、複数のロッカを連結した状態で、
これらのロッカには、アクセッサの走行・移動用通路が
貫通するように形成される。
は、上位装置等から、あるカートリッジに対するアクセ
ス要求を受けると、アクセッサが、通路を走行し、収納
棚へ移動して対象カートリッジを探し、そのカートリッ
ジを、ハンド機構により把持した状態でデッキまで移送
してから、そのデッキに挿入する。これにより、デッキ
において、カートリッジ内の記憶媒体(磁気テープ)に
対する処理が行なわれる。処理を終了してデッキから排
出されたカートリッジは、再びアクセッサのハンド機構
により把持され、このアクセッサにより収納棚まで移送
されて所定位置に収納される。
セッサが、多数のカートリッジを収納する収納棚の各セ
ルの位置を正確に把握できるように、ストレージユニッ
ト内の収納棚両側の少なくとも3ヵ所には、収納棚と別
体の相対フラグ(例えば図30の上段の符号72参照)
が配置されている。
記相対フラグを読み取ることによって収納棚全体の位置
を把握して全セルの間口を面として認識してから、セル
数だけのメッシュを切り、各セルの間口のセンタ座標を
テーブルとして保持する。以後、アクセッサは、所定セ
ルの間口のセンタ座標をテーブルから読み出し、その所
定セルに対するカートリッジの挿抜動作を行なってい
る。
棚13の両側に相対フラグ72を配置すると、ロッカ
(ストレージユニット)の設置面積つまりは容積が増加
し、ライブラリ装置におけるカートリッジ収納効率の低
下を招き、ライブラリ装置の小型化の要望に適わない。
また、初期動作に際してアクセッサ7が複数の相対フラ
グ72の間で移動する距離が大きくなり、初期動作に時
間がかかるなどの課題もある。
キにデッキ専用のカートリッジ受渡し機構がそなえられ
ており、このカートリッジ受渡し機構を用いてデッキへ
のカートリッジの挿入もしくはデッキからのカートリッ
ジの抜取が行なわれ、アクセッサがデッキに対してカー
トリッジの挿抜を直接的に行なうことはなかった。しか
し、近年、ライブラリ装置の小型化や低コスト化をはか
るために、カートリッジ受渡し機構を省略し、カートリ
ッジ受渡し機構を介在させることなく、アクセッサが、
直接的にデッキに対してカートリッジの挿抜を行なえる
ようにすることが望まれている。そのためには、アクセ
ッサのハンド機構の制御精度を高めるだけでなく、デッ
キに対する高精度な位置決めが不可欠であり、初期段階
(初期動作)での誤差補正が重要になっており、その初
期動作に要する時間を短縮化することが望まれている。
たもので、収納棚のセルを用いて相対フラグを配置でき
るようにして、相対フラグの配置に伴うロッカの設置面
積や容積の増大を抑えカートリッジ収納効率の向上やラ
イブラリ装置の小型化を実現するほか、アクセッサの初
期動作に要する時間の短縮を実現した、ライブラリ装置
におけるカートリッジ収納棚の位置補正方法を提供する
ことを目的とする。
に、本発明のライブラリ装置におけるカートリッジ収納
棚の位置補正方法(請求項1)は、記憶媒体を収容する
カートリッジを格納する収納棚と、カートリッジ内の記
憶媒体に対するアクセスを行なうデッキと、これらの収
納棚とデッキとの間でカートリッジを移送するアクセッ
サとを有するライブラリ装置において、アクセッサに対
する該収納棚の位置を認識して補正するための方法であ
って、収納棚のセルに差し込まれセルに対して密着・固
定される本体部とこの本体部の端面に取り付けられ収納
棚の位置を補正すべくアクセッサ側のセンサによって読
み取られる相対フラグとにより構成された相対フラグ構
造体を、収納棚における少なくとも3ヵ所のセルに挿入
・設置し、ライブラリ装置の初期動作時に、アクセッサ
側のセンサを用いて、前記少なくとも3ヶ所の相対フラ
グ構造体の相対フラグを読み取ることによって、収納棚
の全体の位置を把握して収納棚における全セルの間口を
面として認識することを特徴としている。このとき、相
対フラグ構造体の本体部に、この本体部をセルに対して
付勢する付勢機構をそなえてもよい(請求項2)。
ッジ収納棚の位置補正方法(請求項1)では、相対フラ
グを取り付けられた相対フラグ構造体の本体部が、収納
棚のセルに差し込まれセルに対して密着・固定されるの
で、収納棚のセルを用いて相対フラグを配置することが
でき、相対フラグの配置に伴うロッカの設置面積や容積
の増大を抑制できる。また、初期動作時に、センサを用
いて3ヵ所の相対フラグを読み取ることによって収納棚
全体の位置が把握されて全セルの間口が面として認識さ
れるので、認識された間口についてセル数だけのメッシ
ュを切って各セルの間口のセンタ座標をテーブルとして
保持することができる。
対して付勢し密着させることで、本体部つまりは相対フ
ラグを収納棚に対して正確に位置決めすることができる
(請求項2)。
施の形態を説明する。 〔1〕ライブラリ装置の全体構成の説明 まず、図1〜図3を参照しながら、本発明の一実施形態
としてのライブラリ装置の全体構成について説明する。
ラリ装置の構成例の外観を示す斜視図であり、図2
(a)および図2(b)は、それぞれ、本発明の一実施
形態としてのライブラリ装置の他の構成例を模式的に示
す平面図および側面図、図3は本実施形態のライブラリ
装置で取り扱われるカートリッジを示す斜視図である。
なお、図2(b)は図2(a)のIIb矢視図に対応する
ものである。
(a)および図2(b)に示すライブラリ装置1′は、
いずれも、多数の磁気テープカートリッジ10(図3参
照;記憶媒体として磁気テープを収容するカートリッ
ジ;以下、単にカートリッジという)を格納し、各磁気
テープカートリッジ10に対して記録データの書込/読
出等のアクセスを行なうものである。
アクセッサユニット〔以下、RAU(Right Accessor U
nit)と略記〕2Bと、アクセッサターミナル〔以下、L
AT(Left Accessor Terminal)3と、左右2つのカー
トリッジストレージユニット(以下、CSUと略記)
4,4と、テープドライブマウントユニット(以下、T
MUと略記)5とを連結して構成されるとともに、これ
らのユニット2B,3〜5内を移動してカートリッジ1
0を移送するアクセッサ(カートリッジ移送ロボット)
7を1台有している。なお、図1では、左側のCSU4
の外壁面を開いてCSU4の内部が外部から見えるよう
にした状態が図示されている。
ライブラリ装置1′は、左右2つのアクセッサユニット
(以下、それぞれLAU,RAUと略記)2Aおよび2
Bと、左右2つのCSU4,4と、TMU5と、アクセ
ッサエクステンドユニット(以下、AEUと略記)6と
を連結して構成されるとともに、これらのユニット2
A,2B,4〜6内を移動してカートリッジ10を移送
するアクセッサ7を左右に1台ずつ有している。
それぞれ、アクセッサ7のガレージとしての機能を果た
すほか、RAU2Bの表側(外部空間側、つまりオペレ
ータが操作する側)には、図1に示すように、ライブラ
リ装置1に対しカートリッジ10の投入もしくは排出を
行なうための上下一対のカートリッジ投入/排出機構
〔CAS(Cartridge Access Station)〕14,14がそ
なえられている。なお、図2ではCAS14の図示は省
略されている。また、図1や図2には図示しないが、L
AU2AおよびRAU2Bには、不良カートリッジを強
制的に外部へ排出するためのカートリッジ強制排出機構
〔FES(Forced Exit Station);図20および図21
の符号15参照〕がそなえられている。
納するもので、図1に示すように、このCSU4の内側
壁面には、多数のカートリッジ10を収納すべく多数の
セル13aを有する収納棚13が設けられており、各セ
ル13aには、CAS14や後述のDEEから投入され
たカートリッジ10が、一つずつアクセッサ7により格
納されるようになっている。
U4は、複数台のカートリッジ直接投入/排出機構〔D
EE(Direct Entry/Exit)〕をそなえて構成される場合
もある。各DEEは、ライブラリ装置1,1′に対して
複数のカートリッジ10の同時投入もしくは同時排出を
行なうべく、複数のカートリッジ10を収納したマガジ
ンをセットされるものである。
録/再生装置,MTU;以下、単にデッキという)を有
しており、各デッキは、アクセッサ7により移送されて
きたカートリッジ10内の磁気テープに対して記録デー
タの書込/読出等の処理を行なうものである。AEU6
は、図18を参照しながら後で詳述するように、アクセ
ッサ7に作動用電力を供給する電源16(図18参照)
や、アクセッサ7を制御するためのコントローラ17
(図18参照)を有している。
EU6をもたないシステム構成の場合に、ライブラリ装
置1の左端部に設置されるロッカである。上述したユニ
ット2A,2B,3〜6は、それぞれ図5〜図7を参照
しながら後述するロッカ(筐体)20として構成されて
おり、各ライブラリ装置1,1′は、所定のユニットを
成すロッカ20を相互に連結して構成されている。
は、アクセッサ7のための走行・移動用通路(アクセッ
サ通路)9がユニット2A,2B,3〜6を貫通するよ
うに形成されている。そして、この通路9内をアクセッ
サ7が移動できるように、通路9内の下部には、アクセ
ッサ7の下部側を通路9内でユニット連結方向(以下の
説明では、ロッカ連結方向という場合もある)に沿って
案内するレール(Xレール)8がラックサポート11に
より支持されて設置されるとともに、通路9内の上部
(天板22の下面;図5や図8参照)には、アクセッサ
7の上部側を通路9内でユニット連結方向に沿って案内
するためのトップレール12が取り付けられている。
に、カートリッジ10を把持して挿抜するハンド機構7
dを有するほか、このハンド機構7dを含むハンドアセ
ンブリ7aを所定位置に移動させるべく、Xレール8に
沿って水平方向に移動する台車7bと、この台車7b上
でハンドアセンブリ7aを鉛直方向に案内する垂直コラ
ム7cとを有している。
ように、本実施形態では、ユニットの連結方向をX方向
〔図2(a)の左右方向〕、ユニットの前後方向をZ方
向〔図2(a)の上下方向,図2(b)の左右方向〕、
ユニットの上下方向をY方向〔図2(b)の上下方向〕
として説明する。上述のごとく構成されたライブラリ装
置1,1′では、CAS11やDEEから投入されるカ
ートリッジ10は、一つずつ、アクセッサ7のハンド機
構7dにより把持されて取り出され、アクセッサ7によ
り通路9を通じて収納棚13の所定のセル13aに挿入
・格納される。
れた多数のカートリッジ10の中から、上位装置により
指定されたカートリッジ10が、アクセッサ7のハンド
機構7dにより把持されて取り出され、アクセッサ7に
より通路9を通じてTMU5の所定デッキまで移送され
そのデッキに挿入される。デッキにおいて、カートリッ
ジ10に収容された磁気テープに対する記録/再生処理
が行なわれた後には、このデッキ内のカートリッジ10
が、デッキから排出され、アクセッサ7のハンド機構7
dにより把持されて取り出され、アクセッサ7により通
路9を通じて収納棚13の所定セル13aに挿入・格納
される。
リッジ10をライブラリ装置1,1′の外部へ排出する
際には、排出対象のカートリッジ10は、アクセッサ7
のハンド機構7dにより把持されて収納棚13から取り
出され、アクセッサ7により通路9を通じてCAS11
またはDEEまで移送され、CAS11またはDEEの
所定位置(セル)に挿入される。
の構成について簡単に説明する。図4は本実施形態のア
クセッサ7を示す正面図で、この図4に示すように、ア
クセッサ7は、前述した通り、ハンド機構7dを含むハ
ンドアセンブリ7aや、台車7b,垂直コラム7cから
構成されている。
上に、チルトベース7fを介して、ハンド機構7dを含
むピッカ部7gを載置して構成されている。ハンド機構
7dは、ピッカ部7gに対して前後進可能に装着され、
図示省略の駆動機構により前後方向にスライド駆動され
るようになっている。また、本実施形態では、ユニット
毎にカートリッジ10を挿入/排出する角度が異なり、
ハンド機構7dによるカートリッジ挿抜角度を変える必
要があるため、ピッカ部7gは、チルトベース7fに対
して揺動可能に装着され、チルト機構(図示省略)によ
り揺動駆動され、水平面に対するカートリッジ挿抜方向
の角度を調整できるようになっている。
るカートリッジ挿抜方向(角度)としては、水平方向
(0°)と、水平方向から所定角度だけ下方へ向かう方
向との2種類がある。TMU5におけるデッキでは、通
常、カートリッジ10は水平方向(0°)に挿抜される
一方、CSU4における収納棚13などでは、カートリ
ッジ10が地震等の振動により収納棚13のセル13a
から落下しないように水平方向よりも下方へ向かった状
態(例えば12°)で収納されているため、カートリッ
ジ10はその角度で挿抜される。
よびチルトベース7fは、支持ベース7eに対して、図
示省略の駆動機構により鉛直軸まわりに旋回可能に装着
されている。ハンドアセンブリ7aを成す支持ベース7
eは、垂直コラム7cに沿って鉛直方向に形成されたガ
イドレール7hに案内されながら上下方向にスライド移
動できるように、垂直コラム7cに装着されている。ま
た、支持ベース7eは、ベルト(図示省略;垂直コラム
7cの上下位置に内蔵された上下一対のプーリに巻回さ
れたベルト)に連結されている。このベルトを昇降駆動
用モータ7iにより回動させることで、支持ベース7e
つまりはハンドアセンブリ7aの全体が、上下方向に移
動して所定高さに位置決めされるように構成されてい
る。
体的に連結され、垂直コラム7cを支持しながらXレー
ル8に沿って走行するものである。この台車7bには、
Xレール8を上下から挟み込みながら台車7bの走行に
伴って回動する上下一対の走行ローラ7j,7jが、前
後2組枢着されている。また、Xレール8には、その長
手方向に沿って走行駆動用ラック(図示省略)が形成さ
れている。そして、台車7bには、そのラックに歯合し
て走行駆動用モータ7kにより回転駆動されるピニオン
(図示省略)がそなえられている。
ップレール12を左右から挟み込みながら台車7bの走
行に伴って回動する左右一対のガイドローラ7m,7m
が、前後2組枢着されている。従って、走行駆動用モー
タ7kがピニオンを回転駆動することにより、ピニオン
と走行駆動用ラックとが歯み合いながら、アクセッサ7
の全体がXレール8およびトップレール12に沿ってユ
ニット連結方向(X方向)に移動する。また、昇降駆動
用モータ7iがベルトを回動させることにより、ハンド
アセンブリ7aの全体が垂直コラム7cに沿って上下方
向(Y方向)に移動する。このようにして、ハンドアセ
ンブリ7a(ハンド機構7dを含むピッカ部7g)が、
Xレール8と垂直コラム7cとを含む面内の所定位置に
移動して位置決めされる。
説明 〔3−1〕ロッカの枠構造の説明 さて、本実施形態のライブラリ装置1,1′を成す各ユ
ニット2A,2B,3〜6は、図5〜図7に示すような
ロッカ20として構成されている。なお、図5はロッカ
20の枠構造を示す分解斜視図、図6はロッカ20の枠
構造の溶接部を示す斜視図、図7はロッカ20を示す斜
視図である。
すロッカ20の枠構造は、図5に示すように、ロッカベ
ース21と、天板22と、これらのロッカベース21と
天板22との間のコーナ部に立設される前側の板金柱2
3,23および奥側の板金柱24,24とから構成され
ている。ここで、種々のユニット2A,2B,3〜6を
成すロッカ20における板金柱23,24は、全て統一
された構造(形状)に成形されている。より具体的に、
各板金柱23,24は、ロッカ20の外方に向かって凸
となるように折り曲げ成形されている。
a,23bがそれぞれ2個ずつ突出形成されるととも
に、板金柱24の上下端にも、凸部24a,24bがそ
れぞれ2個ずつ突出形成されている。さらに、ベース2
1および天板22には、位置決め用角穴(位置決め穴)
21a,22aがそれぞれ形成されている。
23,24に対して2個ずつ形成されており、板金柱2
3の凸部23a,23bをそれぞれ角穴21a,22a
に嵌合させるとともに板金柱24の凸部24a,24b
をそれぞれ角穴21a,22aに嵌合させることによ
り、これらの板金柱23および24が、ロッカベース2
1および天板22に対して位置決めされるようになって
いる。
でXレール8を支持するためのラックサポート(支持部
材)11が、ロッカベース21上においてロッカ連結方
向に設置されるが、ロッカベース21の両端上面には、
ラックサポート11を位置決めするための基準ピン21
b,21bがそれぞれ突設されている。ラックサポート
11の両端には位置決め穴11a,11aがそれぞれ形
成されており、これらの位置決め穴11a,11aにロ
ッカベース21上の基準ピン21b,21bを嵌合させ
ることにより、ラックサポート11、つまりは、このラ
ックサポート11に支持されるXレール8が、ロッカベ
ース21に対して位置決めされるようになっている。
ール12を位置決めするための基準ピン22b,22b
がそれぞれ突設されている。トップレール12は、図1
や図13に示すように、受け板25上に突設されてお
り、この受け板25を介して天板22の下面に取り付け
られている。そして、受け板25の前側端縁を基準ピン
22b,22bに当接させることにより、受け板25つ
まりはトップレール12が、天板22に対して位置決め
されるようになっている。
板22に形成された位置決め用角穴21a,22aに、
各板金柱23,24の上下端から突出形成された凸部2
3a,23b,24a,24bをそれぞれ嵌合すること
により、ロッカベース21および天板22に対して板金
柱23,24が位置決めされ、種々のユニットを成すロ
ッカ20の枠構造毎に十分な寸法精度を確保することが
できる。従って、アクセッサ7によりカートリッジ10
を収納棚13やデッキに対して確実に挿抜することがで
きる。
設された基準ピン21b,22bにより、アクセッサ7
を案内するXレール8やトップレール12を、それぞ
れ、ロッカ20の枠構造であるロッカベース21や天板
22に対して正確に位置決めすることができる。つま
り、図5に示すように、基準ピン22bと角穴22aと
の間の寸法A、および、基準ピン21bと角穴21aと
の間の寸法Bにより、トップレール12およびXレール
8が板金柱23に対して位置決めされ、さらに、板金柱
23により天板22とロッカベース21とを連結するこ
とにより、Xレール8とトップレール12との寸法が正
確に保証される。従って、アクセッサ7の位置精度も確
保され、カートリッジ10の収納棚13やデッキに対す
る挿抜の確実性をより高めることができる。
ごとく天板22とロッカベース21との間に位置決め・
配置された各板金柱23,24は、図6に示すように、
天板22およびロッカベース21に対し、ロッカ20の
内側から溶接を施されて固定されている。なお、図6で
は奥側の板金柱24とロッカベース21との間の溶接部
26のみが示されているが、前側の板金柱23とロッカ
ベース21との間も、また、板金柱23,24と天板2
2との間も、ロッカ20の内側から溶接を施されてい
る。
接により連結する場合、従来、その溶接は、各柱の外方
つまり各柱の外表面側から施されているため、溶接ビー
ドが外方へ突出してロッカ枠構造の外表面が平滑でなく
なるため、ロッカ容積や設置面積が増加し、ライブラリ
装置の収納効率の低下を招き、ライブラリ装置の小型化
の要望に適わない。
側から溶接を施すことにより、図6に示すように、溶接
部(溶接ビード)26が、ロッカ20の外方へ突出する
ことがなく、ロッカ20の枠構造の外表面を平滑化する
ことができる。従って、図7に示すように、ロッカ20
の枠構造前後を覆う側板27,28として、かなり薄い
ものを使用することが可能になるほか、隣接・配置され
るロッカ20との間の間隔も小さくしてデッドスペース
を少なくできるので、ロッカ20の容積や設置面積を低
減でき、収納効率が大幅に向上するとともに、ライブラ
リ装置1,1′の全体をより小型化することができる。
り、ロッカ枠構造の寸法精度を高めることができ、アク
セッサ7によりカートリッジ10を収納棚13やデッキ
に対して確実に挿抜できる利点もある。 〔3−2〕ロッカの構成の説明 次に、図8〜図17を参照しながら、上述のような枠構
造を有する各ロッカ20の構成について、CSU4を成
すロッカ20に代表させて説明するとともに、ロッカ2
0の設置手順についても説明する。
20を示す側面図、図9は図8のIX−IX矢視図であり、
これらの図8および図9に示すように、CSU4を成す
ロッカ20の奥側(図8の右側)壁面には、多数のセル
13aを有する収納棚13が取り付けられている。な
お、図9では、収納棚13の図示は省略されている。ま
た、ロッカ20の奥側下部には、ライブラリ装置1,
1′内に配線される各種ケーブル(図示省略)を収容し
て案内するケーブルダクト30と、このケーブルダクト
30の全体を上方から覆うダクトカバー31とが配置さ
れている。
および図10に示すように、ケーブルダクト30は、ロ
ッカ20の連結方向(図9の左右方向)に、3つの部分
(端部3a,3cおよび中央部3b)に分割されてい
る。そして、3分割されたケーブルダクト30のうちの
中央部(固定ケーブルダクト)30bは、ロッカ20に
対して固定される一方、3分割されたケーブルダクト3
0のうちの両端部(脱着ケーブルダクト)30a,30
cは、図10に示すように、ロッカ20に対して着脱自
在に取り付けられている。なお、図10は、本実施形態
のケーブルダクト構造を説明すべくロッカ20(CSU
4)の要部を示す分解斜視図である。
30aは、その両端にそれぞれ形成された穴30d,3
0dを貫通する取付ネジ32,32により、ロッカ20
の本体および固定ケーブルダクト30bの端部に取付・
固定されるようになっている。なお、脱着ケーブルダク
ト30cも、脱着ケーブルダクト30aと同様にしてロ
ッカ20に取り付けられる。
30cを取り外すことにより、ロッカ20の奥側下面に
配置される台足33およびキャスタ34の上端部が露出
するようになっている。ここで、キャスタ34は、ロッ
カ20を移動する際に用いられるものであり、台足33
は、ロッカ20の設置面に当接し、ロッカ20の傾きを
調整するためのもので、この台足33自体を回転させる
ことによりロッカ20に対して伸縮し、ロッカ20の奥
側の高さを変更するものである。
部には、図1,図2,図5および図8に示すように、X
レール8を支持するためのラックサポート11がロッカ
連結方向に設置されている。このラックサポート11の
両端部には、図11(a)および図11(b)に示すよ
うに、隣接するロッカ20に対する位置決め時に棒状治
具35(図12参照)を嵌め込まれる位置決め用溝11
bがロッカ連結方向に形成されている。なお、図11
(a)および図11(b)は、それぞれ、本実施形態の
ラックサポート11の端部を示す平面図および側面図で
ある。ただし、図11(b)は図11(a)のXIb矢視
図に対応するものである。
11の近傍には、アクセッサ7が運用時に位置を認識す
るために用いられるポジションフラグ(フラグ部材)3
6が配置されている。このポジションフラグ36は、図
16(a)〜図16(c)に示すように、フラグ取付部
材37に取付ネジ36aにより予め取付・固定されてお
り、本実施形態では、フラグ取付部材37が、台座38
を介して、ラックサポート11近傍の所定位置に、鉛直
上方から下方へ向かって螺挿される取付ネジ39により
取り付けらている。なお、図16(a)〜図16(c)
は、それぞれ、本実施形態のポジションフラグ36およ
びその取付構造を示す正面図,側面図および平面図であ
る。ただし、図16(b)は図16(a)のXVIb矢視図
に対応するものであり、図16(c)は図16(a)の
XVIc矢視図に対応するものである。
カ20の奥側板金柱24,24の上下部と、ロッカ20
の前側板金柱23,23の上部との計6ヵ所には、本ロ
ッカ20を隣接配置されるロッカ20と連結・固定する
ためのタイプレート40が取り付けられている。各タイ
プレート40は、図17(a)〜図17(c)に示すよ
うに、板ナット42との間に板金柱23もしくは24を
挟み込むようにして、上下一対の取付ボルト40bによ
り取り付けられている。つまり、板金柱23,24の内
周面側には、固定ネジ42aにより板ナット42が取り
付けられており、板金柱23,24の外周面側に配置さ
れたタイプレート40が、各取付ボルト40bにより板
ナット42に対して締め付けられて固定されている。な
お、タイプレート40および板金柱23,24には、各
取付ボルト40bの貫通する穴(図示省略)が形成され
ている。
が取り付けられている。連結すべきロッカ20,20ど
うしを隣接配置した際には、各ロッカ20のタイプレー
ト40が近設されるようになっており、近設されたタイ
プレート40,40における固定ナット40a,40a
に、固定ボルト41を螺挿して締め付けることにより、
ロッカ20,20どうしが連結・固定されるようになっ
ている。
れぞれ、本実施形態のタイプレート40およびその連結
状態を示す正面図,側面図および平面図である。ただ
し、図17(b)は図17(a)のXVIIb矢視図に対応
するものであり、図17(c)は図17(a)のXVIIc
矢視図に対応するものである。さらに、ロッカ20の前
側板金柱23には、図13に示すように、ロッカ連結方
向に平行な鉛直面43aとロッカ連結方向に直交するエ
ッジ面43bとを有する平面出し基準板43が上下一対
の取付ボルト43c,43cにより取り付けられてお
り、この平面出し基準板43の鉛直面43aが、図14
(a)および図14(b)を参照しながら後述するごと
く、隣接するロッカ20に対する位置決め時の基準面と
して用いられている。
に、トップレール12は、受け板25を介し、基準ピン
22bによって位置決めされながら、ロッカ20の天板
22の下面に取り付けられている。なお、図13は、本
実施形態の平面出し基準板43およびトップレール12
の連結部を説明すべく、ロッカ20の連結部を内側から
見上げるようにして示す斜視図である。この図13で
は、タイプレート40の図示は省略されている。
2の一端側には凸部12aが形成される一方、トップレ
ール12の他端側には凹部12bが形成され、隣接配置
されたロッカ20,20におけるトップレール12,1
2どうしを連結する際には、これらの凸部12aと凹部
12bとが嵌め合わされるようになっている。そして、
受け板25には、ロッカ連結方向に沿う長穴25aが形
成され、この長穴25aを貫通する取付ネジ25bによ
り、受け板25は、天板22の下面に締め付けられて固
定されるようになっている。また、長穴25aに取付ネ
ジ25bを貫通させて受け板25を天板22の下面に仮
付けした状態で、受け板25は、その長穴25aによっ
て、トップレール12の凸部12aおよび凹部12bの
ピッチ分だけロッカ連結方向へスライド可能になってい
る。
2A,2B,3〜6を設置して連結する際の作業手順
(1)〜(13)について、各図を参照しながら説明す
る。なお、ロッカ20を設置する際、隣接するロッカ2
0,20間のX方向の隙間は、例えば4mmとする。この
隙間は、Xレール8に形成されるラック(ギア)のピッ
チに応じて決定される。また、隣接するロッカ20,2
0どうしのY方向およびZ方向についての位置合わせ
は、基本的には、Xレール8の中心位置を合わせること
により行なわれる。
べるために、まず、ライブラリ装置1,1′の設置面
(床面)に基準線を引く。 (2)本実施形態では、TMU5を成すロッカ20を基
準ロッカとし、まずこのTMU5を成すロッカ20を所
定位置に設置する。その際、図10に示すように、脱着
ケーブルダクト30a,30cを取り外して台足33を
露出させ、その台足33を回転操作して設置面に当接さ
せるとともに台足33の高さ(伸縮量)を調整すること
により、TMU5のロッカベース21(つまりTMU5
のXZ平面)が水平になるように調整する。
ッカ20(図2に示すライブラリ装置1′ではCSU
4)をTMU5の両側に設置し、以下のようにして、位
置調整とXレール8の振れ(ロッカ20の傾き)の調整
とを行なう。 (3−1)TMU5に連結すべきロッカ20を、その前
側板金柱23とTMU5の前側板金柱23との隙間が4
mmとなるようにX位置を調整して配置する。
(金尺等の直線状部材)44や水準器(図示省略)を用
いて、TMU5のラックサポート11の上面と連結対象
ロッカ20のラックサポート11の上面とが面一になる
ように、台足33の高さ(伸縮量)を調整して連結対象
ロッカ20のTMU5に対するY方向位置を調整する。
このようなY方向の位置調整を行なうことにより、ロッ
カ20のXZ平面(Y方向に直交する面)が水平になる
ように連結対象ロッカ20の位置も調整される。
ポート11,11の位置決め用溝11b,11bに跨が
って棒状治具35が嵌合するように連結対象ロッカ20
を移動させることにより、ラックサポート11,11の
Z方向位置が調整されると同時に、ロッカ20のYZ平
面(X方向に直交する面)がTMU5のYZ平面と平行
になるように連結対象ロッカ20の位置も調整される。
ここで、図12は、本実施形態のラックサポート11に
よるロッカ20,20間の位置決め手法を説明すべく、
隣接配置されたラックサポート11,11の端部を示す
斜視図である。
(b)に示すように、前側板金柱23,23に取り付け
られた平面出し基準板43,43に跨がるように、且
つ、その鉛直面43a,43aに当接するように、スケ
ール(金尺等の直線状部材)45を配置しスライド移動
させならがら、これらの鉛直面43a,43aが面一に
なるように台足33の高さ(伸縮量)を調整する。これ
により、連結対象ロッカ20のXY平面(Z方向に直交
する面)がTMU5のXY平面と平行になるように連結
対象ロッカ20の位置が調整される。
連結対象ロッカ20(CSU4)のXY平面がTMU5
のXY平面に対して傾いている場合には、上述ような調
整を行なって図14(a)に示すごとく平面出し基準板
43,43の鉛直面43a,43aどうしが面一になる
ように調整することで、その傾きを解消することができ
る。
ずに板金柱23の表面を用いて調整を行なった場合、折
り曲げ成形された板金柱23のコーナ部に、スライド移
動させたスケール45が乗り上げてしまい、鉛直面43
a,43aが面一になるように、連結対象ロッカ20の
位置を微調整することが困難になる。本実施形態では、
エッジ面43bをもつ平面出し基準板43を取り付ける
ことにより、連結対象ロッカ20のXY平面がTMU5
のXY平面に対して若干でも傾いていると、スケール4
5の端面がエッジ面43bに当接し、その傾きを検知す
ることができるため、連結対象ロッカ20の位置を容易
に微調整することができる。
はいずれも本実施形態の平面出し基準板43による位置
決め手法を説明するための図、図15は本実施形態のロ
ッカ20の垂直度調整手法を説明すべくロッカ20を模
式的に示す斜視図である。 (4)上述のごとく、ロッカ20の位置調整および傾き
調整を行なってから、ロッカ20のX方向長さに略等し
い長さのXレール8を、ロッカ20に対して約1/3ピ
ッチ分だけずらして、TMU5のラックサポート11と
連結対象ロッカ20のラックサポート11とに跨がるよ
うに配置し、これらのラックサポート11,11に取り
付けることにより、ラックサポート11,11間を連結
する。
カ20側における受け板25の取付ネジ25bを緩めて
から、受け板25を長穴25aに沿ってスライドさせる
ことにより、連結対象ロッカ20側のトップレール12
の凹部12bとTMU5側のトップレール12の凸部1
2aとを嵌合させ、これらのトップレール12,12ど
うしを連結する。この後、取付ネジ25bを締め直し、
受け板25つまりはトップレール12を固定する。
を繰り返し行ない、順次、隣接するロッカ20を連結し
てゆく。 (7)以上の手順で、全てのロッカ20を配置し、Xレ
ール8により連結した後、図17(a)〜図17(c)
に示すように、タイプレート40,40どうしを固定ボ
ルト41により締め付けて連結することで、全てのロッ
カ20を連結・固定する。
ダクト30a,30cを全て元に戻し取付ネジ32によ
り取付・固定する。 (9)ケーブルダクト30内にケーブル(図示省略)を
収納し、ケーブルフォーミングを行なう。 (10)図9に示すごとく、ダクトカバー31をケーブ
ルダクト30に取り付ける。
置(図8参照)に、フラグ取付部材37および台座38
を介し、ポジションフラグ36を、鉛直上方から下方へ
向かって螺挿される取付ネジ39により取り付ける。 (12)アクセッサ7,このアクセッサ7に係わる機構
(図示省略),このアクセッサ7に連結されるXケーブ
ル(図示省略)等をロッカ20内に嵌装する。
ケーブルを繋ぐ。 上述したように、本実施形態のライブラリ装置1,1′
では、隣接するロッカ20,20を連結する際に、ラッ
クサポート11,11どうしを対向配置した状態でこれ
らのラックサポート11,11の位置決め用溝11b,
11bに跨がるように棒状治具35を嵌合させることに
より、ラックサポート11,11がロッカ連結方向(X
方向)と直交する方向(YZ平面)について位置決めさ
れ、複数のロッカ20相互間の連結精度や位置決め精度
を確保できるとともに、レールの直線性を確保できる。
連結する際に、2つのロッカ20,20を隣接配置した
状態で、隣接する2つの板金柱23,23における平面
出し基準板43,43に跨がるようにスケール45を当
接させながら設置面に対するロッカ20の垂直度を調整
することにより、これら2つのロッカ20,20を同一
垂直度で立設させることができ、複数のロッカ20相互
間の連結精度や位置決め精度を確保できる。
10を収納棚13やデッキに対して確実に挿抜すること
ができる。さらに、鉛直上方から取付ネジ32を螺挿す
ることにより、ラックサポート11近傍の狭隘な部分
に、ポジションフラグ36を容易に取り付けることがで
きるほか、脱着ケーブルダクト30a,30cを取り外
すことにより、ケーブルダクト30の下方に配置される
台足33等を容易に調整することができる。従って、ロ
ッカ20の設置作業性を大幅に向上させることができ
る。
に示すように、AEU6がそなえられている。このAE
U6は、図18に示すように、アクセッサ7に作動用電
力を供給する電源16や、アクセッサ7を制御するため
のコントローラ17を有している。
7が走行・移動する通路(アクセッサ動作エリア)9を
成す通路部分20aと、この通路部分20aに対しヒン
ジ47により90°回転可能に取り付けられたゲート4
7とを有しており、ゲート47の下段には電源16がそ
なえられるとともに、ゲート47の上段には2つのシェ
ルフ48がそなえられている。各シェルフ48には、コ
ントローラ17を構成する複数枚の制御プリント板49
が挿し込まれている。
は、ゲート47を開くことなく図18に実線で示す状態
で行なわれる。また、AEUの通路分20a(通路9)
内に待機するアクセッサ7に対する保守を行なう場合
や、制御プリント板49を挿し込まれるバックパネル5
0〔図19(a)参照〕を交換する場合には、図18に
二点鎖線で示すように、ゲート47を90°回転させて
開く。
に示すごとくバックパネル50が取り付けられている。
従来、このバックパネル50は、このバックパネル50
の面に直交する方向のみならず、その面に平行な方向
(シェルフ48の側面に直交する方向)から固定ネジ等
により取付・固定されている。しかし、ゲート47には
その幅および奥行きの制限があり、ゲート47上におい
て図18に示すようにシェルフ48を2つ並べて配置す
ると、従来のようなバックパネル50の取付構造では、
そのバックパネル50の保守交換が極めて困難になる。
0をシェルフ48に取り付けるための固定ネジ52の螺
挿方向を、バックパネル50に対して直交する方向のみ
になるように構成している。即ち、図19(a)に示す
ように、バックパネル50の上下における固定ネジ52
は、バックパネル50を貫通して、シェルフ48背面側
に形成されたフランジ部48aのタップ48bに螺合す
ることにより、バックパネル50をシェルフ48に固定
している。
示すように、バックパネル50には複数本(図中3本)
の補強ガイドバー51が横方向に取り付けられており、
バックパネル40の左右における固定ネジ52は、バッ
クパネル50および補強ガイドバー51の端部を貫通し
て、シェルフ48背面内側に取り付けられた固定ナット
板53のタップ53aに螺合することにより、バックパ
ネル50をシェルフ48に固定しているなお、図18は
本実施形態のシェルフ48を有するAEU6(ロッカ2
0)を模式的に示す斜視図、図19(a)および図19
(b)は、それぞれ、本実施形態のシェルフ48におけ
るバックパネル50の取付構造を示す分解斜視図および
バックパネル50の取付状態を示す要部断面図である。
置1′におけるAEU6では、バックパネル50を取り
付けるための固定ネジ52の螺挿方向が一方向(バック
パネル50に対して直交する方向)のみとなるため、バ
ックパネル50の取付/取外し作業を容易に行なうこと
ができる。従って、各シェルフ48のバックパネル50
を保守交換する際にその作業性を大幅に向上させること
ができる。
グおよび診断セルについて、図20〜図26を参照しな
がら説明する。なお、同様の基準フラグおよび診断セル
はRAU2BおよびAEU6にもそなえられているが、
ここでは、LAU2Aについてのみ説明する。
および診断セルをそなえたLAU2Aを示す側面図、図
21は本実施形態の基準フラグおよび診断セルをそなえ
たLAU2Aの内壁面を示す正面図、図22は本実施形
態の基準フラグおよび診断セルをそなえたLAU2Aの
内部を示す平面図であり、図21は図20の XXI−XXI
矢視図に、図22は図20のXXII−XXII矢視図に対応す
るものである。また、図23は本実施形態の基準フラグ
および診断セルを示す正面図、図24は図23のXXIV矢
視図、図25は図23の XXV矢視図、図26は本実施形
態の基準フラグおよび診断セルの概略を示す斜視図であ
る。
の内部には、アクセッサ7の絶対位置を捉えるべくアク
セッサ7側の光電センサ(図示省略)によって読み取ら
れる基準フラグ60と、アクセッサ7の動作を検証すべ
くアクセッサ7により診断カートリッジ62(図20参
照)を出し入れされる診断セル構造体61とが設置され
ている。
aには、前記光電センサがそなえられるほか、カートリ
ッジ10に貼り付けられたバーコードを読み取るための
バーコードリーダ(図示省略)がそなえられている。ま
た、診断カートリッジ62は、前述のごとくアクセッサ
7の動作を検証するためのもので、カートリッジ10と
略同形かつ略同じ重量を有するように、鉄等により堅固
に形成されている。
では、前述のごとくカートリッジ10を収納棚13やデ
ッキに対して異なる2つの角度(0°と12°)で挿抜
するようになっており、診断セル構造体61には、各角
度0°,12°に対応して診断セル61aおよび61b
が形成されている。診断セル構造体61の下部には、基
準フラグラベル貼付部材63が一体的に取り付けられて
固定されている。この基準フラグラベル貼付部材63に
は0°用の貼付面63aと12°用の貼付面63bとが
形成され、これらの貼付面63aおよび63bには、基
準フラグ60として機能する0°用基準フラグラベル6
0aおよび12°用基準フラグラベル60bがそれぞれ
貼り付けられている。
フラグ60と診断セル構造体61とが近設され一体化さ
れている。さらに、診断セル構造体61の上部には、バ
ーコードラベル貼付部材64が一体的に取り付けられて
おり、このバーコードラベル貼付部材64には、アクセ
ッサ7側のバーコードリーダの読取動作を診断するため
のバーコードラベル65,66が貼り付けられている。
断セル構造体61との一体構造物59はLAU2A内に
2つそなえられ、これらの一体構造物59は、図20〜
図22に示すごとく、LAU2Aの下部中央においてア
クセッサ7用の通路9を挟んで対向配置されている。L
AU2A前側(図20の左側)の一体構造物59は、F
ES15の直上に配置されている。
におけるバーコードラベル貼付部材64には、バーコー
ドラベルとしてマスタラベル65が貼り付けられる一
方、LAU2A奥側(図20の右側)の一体構造物59
におけるバーコードラベル貼付部材64には、バーコー
ドラベルとして診断ラベル66が貼り付けられている。
ここで、マスタラベル65は、バーコードリーダの読取
動作を検証するためにアクセッサ7のバーコードリーダ
によって読み取られるものであり、診断ラベル66は、
バーコードリーダの読取位置(バーコードリーダの取付
位置)が所定範囲内にあるかどうかを確認するためにア
クセッサ7のバーコードリーダによって読み取られるも
のである。
直上には、図20および図21に示すように、基準フラ
グ貼付部材67が設置されており、この基準フラグ貼付
部材67に12°用基準フラグラベル68が貼り付けら
れている。また、Xレール8に対する基準フラグ60お
よび診断セル構造体61の取付位置を調整する際には、
図26に示すように、診断セル構造体61の前面の左右
2ヵ所と基準フラグラベル貼付部材63の側面との3ヵ
所が、調整突き当て部69a〜69cとして用いられ
る。
フラグ60と診断セル構造体61とが一体構造物59と
して一体化されているので、従来に比べて構造が極めて
簡素化されるほか、基準フラグ60もしくは診断セル構
造体61の一方についての位置調整(精度調整)を行な
えば両方の位置調整が行なわれることになる。従って、
基準フラグ60および診断セル構造体61の精度調整を
簡易化しながら、基準フラグ60および診断セル構造体
61の仕様精度(例えば、Xレール8からの要求精度±
0.5mm)を確保することができる。これにより、初期
段階(初期動作)での誤差補正を確実に行なえ、アクセ
ッサ7によりカートリッジ10を収納棚13やデッキに
対して確実に挿抜することができる。
1とが一体化され近設されているので、初期動作時のア
クセッサ7の移動距離(基準フラグ60と診断セル構造
体61との間の距離)を極めて短くできるので、アクセ
ッサ7の初期動作に要する時間を大幅に短縮することも
できる。 〔5〕位置補正用相対フラグ構造の説明 次に、本実施形態のCSU4において用いられる位置補
正用相対フラグ構造について、図27〜図30を参照し
ながら説明する。
それぞれ、本実施形態の位置補正用相対フラグ構造を示
す平面図,側面図および正面図であり、図27(b)は
図27(a)のXXVIIb矢視図に、図27(c)は図27
(a)のXXVIIc矢視図に対応するものである。また、図
28および図29は、ぞれぞれ、本実施形態の位置補正
用相対フラグ構造をカートリッジ収納棚13のセル13
a内に設置した状態を示す側面図および正面図であり、
図30は本実施形態の位置補正用相対フラグ構造を用い
ることにより得られる、カートリッジ収納効率向上効果
を、従来構造と比較して説明するための図である。
に、本実施形態の位置補正用相対フラグ構造体70は、
アクセッサ7に対する収納棚13の位置を補正するため
に用いられるものであって、収納棚13のセル13aに
差し込まれセル13aに対して密着・固定される本体部
71を有している。この本体部71は、セル13aに格
納されるカートリッジ10に類似する外形形状を有する
板金構造のもので、本体部71の前端面71gには、収
納棚13の位置を補正すべくアクセッサ7側の光電セン
サ(図示省略)によって読み取られる相対フラグ72が
取り付けられている。
(付勢機構)73,73が本体部71から上方へ突出す
るように取り付けられている。セル13aは、図29に
示すように、カートリッジ10や相対フラグ構造体70
の両側を保持するように左右に分割して構成されてい
る。各板バネ73は、図28および図29に示すごとく
本体部71をセル13aに挿入した際に、相対フラグ構
造体70の側部を保持するセル13aの天井面に当接し
て弾性変形することにより、本体部71の下面(Y方向
密着面)71bをセル13aに密着させるように機能し
ている。
て固定する際には、本体部71の側面71aを、X方向
密着面として、図29に示す右側のセル13aに密着さ
せるとともに、本体部71の後端部に突出形成された左
右一対の後方突出部71c,71cを、Z方向密着部と
して、図28に示すごとくセルプレート13bに密着さ
せる。
突出形成された当接部71dが、図28に示すように、
セルプレート13bに密着する。そして、当接部71d
に形成された切り欠き部71eに固定ネジ74を貫通さ
せ、この固定ネジ74をセルプレート13bに対して締
め付けることにより、相対フラグ構造体70は、セル1
3aに対して密着・固定される。
当て部71fが突設されている。このZ方向突き当て部
71fに、アクセッサ7のハンド機構7dを突き当てる
ことにより、奥行き方向(Z方向)の位置が認識される
ようになっている。本実施形態では、上述のような相対
フラグ構造体70が、収納棚13において少なくとも3
ヵ所のセル13aに挿入・設置されており、初期動作時
に、アクセッサ7が、光電センサを用いて3ヵ所の相対
フラグ72を読み取ることによって収納棚13の全体の
位置を把握して全セルの間口を面として認識してから、
セル数だけのメッシュを切り、各セル13aの間口のセ
ンタ座標をテーブルとして保持する。
間口のセンタ座標をテーブルから読み出し、その所定セ
ル13aに対するカートリッジ10の挿抜動作を行な
う。これにより、上下方向(Y方向),左右方向(X方
向),奥行き方向(Z方向)のいずれの方向について
も、収納棚13の取付寸法が確認されその寸法が保証さ
れることになる。
相対フラグ構造体70によれば、相対フラグ72を取り
付けられた本体部71が、収納棚13のセル13aに差
し込まれこのセル13aに対して密着・固定されるの
で、収納棚13のセル13aを用いて相対フラグ72を
配置することができ、相対フラグ72の配置に伴うロッ
カ20(CSU4)の設置面積や容積の増大を抑制でき
る。
上するとともに、ライブラリ装置1,1′を小型化する
ことができる。また、複数の相対フラグ72間の距離が
従来よりも短くなるので、アクセッサ7の初期動作に要
する時間を大幅に短縮することもできる。例えば、図3
0の上段に示すごとく相対フラグ72を収納棚13外部
両脇に設置した従来のロッカ構造よりも、図30の下段
に示す本実施形態の相対フラグ構造体70を用いたロッ
カ構造の方が、両側において寸法A1,A2ずつ縮小さ
れることになり、機能上必要なロッカ面積が大幅に縮小
されるとともに、初期動作時のアクセッサ7の移動距離
も大幅に短縮される。
では、板バネ73により本体部71をセル13aに対し
て付勢し密着させることで、本体部71つまりは相対フ
ラグ72を収納棚13に対して正確に位置決めすること
ができ、相対フラグ72と収納棚13の間口との間の寸
法を確実に保証できる。さらに、相対フラグ構造体70
がセル13a内に設置されているため、相対フラグ構造
体70がセル13aにより保護されることになり、CS
U4(ロッカ20)の輸送時に損傷したり変形したりす
るのを確実に防止でき、信頼性を向上させることもでき
る。
リ装置におけるカートリッジ収納棚の位置補正方法(請
求項1)によれば、相対フラグを取り付けられた相対フ
ラグ構造体の本体部が、収納棚のセルに差し込まれセル
に対して密着・固定され、収納棚のセルを用いて相対フ
ラグを配置できるので、相対フラグの配置に伴うロッカ
の設置面積や容積の増大が抑制され、カートリッジ収納
効率が大幅に向上するとともに、ライブラリ装置を小型
化することができる。また、初期動作時に、センサを用
いて3ヵ所の相対フラグを読み取ることによって収納棚
全体の位置が把握されて全セルの間口が面として認識さ
れるので、認識された間口についてセル数だけのメッシ
ュを切って各セルの間口のセンタ座標をテーブルとして
保持することができ、その際、複数の相対フラグ間の距
離が従来よりも短くなるので、アクセッサの初期動作に
要する時間を大幅に短縮することもできる。
して付勢し密着させ、本体部つまりは相対フラグを収納
棚に対して正確に位置決めできるので、相対フラグと収
納棚の間口との間の寸法を確実に保証できるという効果
もある(請求項2)。
構成例の外観を示す斜視図である。
形態としてのライブラリ装置の他の構成例を模式的に示
す平面図および側面図〔(a)のIIb矢視図〕である。
る。
分解斜視図である。
図である。
ある。
くロッカ(CSU)の要部を示す分解斜視図である。
クサポート(支持部材)の端部を示す平面図および側面
図〔(a)のXIb矢視図〕である。
の位置決め手法を説明すべく、隣接配置されたラックサ
ポートの端部を示す斜視図である。
ール連結部を説明すべくロッカの連結部を内側から見上
げるようにして示す斜視図である。
出し基準板による位置決め手法を説明するための図であ
る。
すべくロッカを模式的に示す斜視図である。
ポジションフラグおよびその取付構造を示す正面図,側
面図〔(a)のXVIb矢視図〕および平面図〔(a)のXV
Ic矢視図〕である。
タイプレートおよびその連結状態を示す正面図,側面図
〔(a)のXVIIb矢視図〕および平面図〔(a)のXVII
c矢視図〕である。
U)を模式的に示す斜視図である。
シェルフにおけるバックパネルの取付構造を示す分解斜
視図およびバックパネルの取付状態を示す要部断面図で
ある。
なえたロッカ(LAU)を示す側面図である。
なえたロッカ(LAU)の内壁面を示す正面図(図20
の XXI−XXI 矢視図)である。
なえたロッカ(LAU)の内部を示す平面図(図20の
XXII−XXII矢視図)である。
す正面図である。
略を示す斜視図である。
おけるカートリッジ収納棚の位置補正用相対フラグ構造
を示す平面図,側面図〔(a)のXXVIIb矢視図〕および
正面図〔(a)のXXVIIc矢視図〕である。
ートリッジ収納棚のセル内に設置した状態を示す側面図
である。
ートリッジ収納棚のセル内に設置した状態を示す正面図
である。
いることにより得られる、カートリッジ収納効率向上効
果を、従来構造と比較して説明するための図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 記憶媒体を収容するカートリッジを格納
する収納棚と、該カートリッジ内の記憶媒体に対するア
クセスを行なうデッキと、これらの収納棚とデッキとの
間で該カートリッジを移送するアクセッサとを有するラ
イブラリ装置において、該アクセッサに対する該収納棚
の位置を認識して補正するための方法であって、 該収納棚のセルに差し込まれ該セルに対して密着・固定
される本体部と該本体部の端面に取り付けられ該収納棚
の位置を補正すべく該アクセッサ側のセンサによって読
み取られる相対フラグとにより構成された相対フラグ構
造体を、該収納棚における少なくとも3ヵ所のセルに挿
入・設置し、 該ライブラリ装置の初期動作時に、該アクセッサ側の該
センサを用いて、前記少なくとも3ヶ所の相対フラグ構
造体の相対フラグを読み取ることによって、該収納棚の
全体の位置を把握して該収納棚における全セルの間口を
面として認識する ことを特徴とする、ライブラリ装置に
おけるカートリッジ収納棚の位置補正方法。 - 【請求項2】 該相対フラグ構造体の本体部に、該本体
部を該セルに対して付勢する付勢機構がそなえられてい
ることを特徴とする、請求項1記載のライブラリ装置に
おけるカートリッジ収納棚の位置補正方法。
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