JPH1069689A - ライブラリ装置 - Google Patents

ライブラリ装置

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JPH1069689A
JPH1069689A JP8227188A JP22718896A JPH1069689A JP H1069689 A JPH1069689 A JP H1069689A JP 8227188 A JP8227188 A JP 8227188A JP 22718896 A JP22718896 A JP 22718896A JP H1069689 A JPH1069689 A JP H1069689A
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diagnostic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的に高精度でなくても、正確にカートリ
ッジを移動することができ、製造コストの低減可能なラ
イブラリ装置を提供する。 【解決手段】 カートリッジ収容用の複数個のセルを備
え、基準セルユニット、アクセッサユニット、通路ユニ
ット、ドラムユニット、ドライブユニット、ガイドレー
ル、及び、アクセッサを備えたライブラリ装置におい
て、アクセッサユニットに高精度の診断セルを設け、こ
れに高精度の診断カートリッジを出し入れすることによ
り、アクセッサにある光電センサの光軸と、アクセッサ
のハンドユニットの動作軸との誤差を測定する。また、
アクセッサの実際のセルへの移動時の位置補正値、セン
サ感度補正値を求め、これらの誤差、補正値に基づいて
全セルに対する相対位置テーブルをライブラリ装置の運
用前に作成し、運用時にはこのテーブル内の補正値を考
慮してアクセッサをセルに移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶媒体を収納す
るカートリッジを格納するためのセルを備えるライブラ
リ装置に関する。ライブラリ装置は、磁気テープカート
リッジ又は光ディスクカートリッジ等の情報記録媒体を
収納するカートリッジを格納するための複数個のセルを
有する。複数のセルの内から選択されたセルに格納され
たカートリッジは、ライブラリ装置内部のドライブユニ
ットにロードされる。カートリッジ内部に収納された媒
体にドライブユニットにより情報が記録/再生される。
【0002】特に近年マルチメディア、グラフィックデ
ータのような大容量を必要とするデータの検索にライブ
ラリ装置の需要が増えている。ライブラリ装置は、設置
スペースが小さく、より多くのカートリッジを収納でき
るように、大容量であることが望まれる。
【0003】
【従来の技術】磁気テープライブラリ装置等のライブラ
リ装置は、大容量を必要とするデータの検索に使用さ
れ、記憶媒体を収納するカートリッジを格納するための
複数個のセルを備えている。このようなライブラリ装置
は、ライブラリ装置の中央に配置される基準セルユニッ
トと、ライブラリ装置の長手方向の少なくとも一方の端
部に配置されるアクセッサユニットと、基準セルユニッ
トとアクセッサユニットとの間に配置される通路ユニッ
トと、通路ユニットの少なくとも一方のサイドに配置さ
れて記憶媒体を収納するカートリッジを収納するセルを
複数個備えたドラムユニットと、基準セルユニットの少
なくとも一方のサイドに設けられ、カートリッジに収納
された記憶媒体に対して情報の記録及び再生を行なうド
ライブユニットと、基準セルユニット、アクセッサユニ
ット、及び通路ユニットを貫通して設けられるガイドレ
ール、及びアクセッサユニットの中に設けられ、ガイド
レール上を移動してドラムユニットにあるセルとドライ
ブユニットにあるセルとの間でカートリッジを移送する
アクセッサとから構成される。
【0004】このようなライブラリ装置においては、ア
クセッサがドラムユニットにあるセルとドライブユニッ
トにあるセルとの間でカートリッジを移送しているが、
セルから取り出されて目的のセルに挿入されるカートリ
ッジは、アクセッサによって正確に目的のセルに挿入さ
れる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ライブラリ装置では、
各ユニットの機械的な精度を高くすれば、アクセッサに
運ばれて目的のセルに挿入されるカートリッジがセルに
対して正確に挿入される可能性が高くなるが、各ユニッ
トの機械的な精度を高くすれば、それだけ加工精度が要
求されて製造コストが高くなり、ライブラリ装置のコス
トアップにつながるという問題点があった。装置の機械
的な精度を上げるとコストアップを招くので、機械的な
精度はそれほど上げずにコストダウンを図り、且つ、カ
ートリッジの移送精度は高信頼度であることが望まれ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、機械的な精度は
それほど高くしなくても、正確にカートリッジを移動す
ることができ、製造コストの低減可能なライブラリ装置
を提供することである。また、本発明の他の目的は、通
常の運用中に経時変化等でライブラリ装置を構成するユ
ニットに機械的な誤差が発生しても、その誤差を自動的
に補正して精度良くカートリッジをセルに搬送すること
が可能なライブラリ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態のラ
イブラリ装置は、記憶媒体を収納するカートリッジを格
納するための複数個のセルを備え、基準セルユニット、
アクセッサユニット、通路ユニット、ドラムユニット、
ドライブユニット、ガイドレール、及び、アクセッサを
備えたライブラリ装置において、アクセッサユニットの
所定の壁面に設けられてアクセッサの原点位置を規定す
る原点位置フラグ、及びこの壁面と異なる対向する壁面
にそれぞれ設けられ、アクセッサの位置を補正するため
の位置補正用のフラグと、アクセッサに搭載されてカー
トリッジを把持するためのハンドアッセンブリに設けら
れ、原点位置フラグと位置補正用のフラグの情報を読み
取る光電センサと、位置補正用フラグと同じ壁面にそれ
ぞれ設けられ、位置補正用のフラグと同じ情報を有する
フラグを備えて高精度で形成された診断セルと、この診
断セルに出し入れされ、高精度で作られた診断カートリ
ッジと、アクセッサユニット内に設けられ、アクセッサ
に駆動信号を出力して所定のセルの前に移動し、ハンド
アッセンブリのハンドユニットに出し入れ信号を出力し
てこのセル内にカートリッジを出し入れする制御部と、
この制御部内に設けられ、原点位置フラグ及び位置補正
用のフラグの光電センサによる読み取り信号から、アク
セッサの駆動信号による駆動位置と、実際の位置との差
を演算する位置誤差検出手段と、駆動信号と、光電セン
サによるフラグの読み取り値とからアクセッサを診断セ
ルの前に正しく位置付けし、この診断セルに診断カート
リッジを挿入後、この診断カートリッジを上下左右に所
定距離だけずらせて複数回出し入れして出し入れ限界を
求めることにより、診断カートリッジの最初の挿入位置
と正規の挿入位置との差を求め、この差の値から光電セ
ンサの光軸とハンドの動作軸との差を演算する光軸−ハ
ンド軸誤差演算手段とが設けられており、位置誤差検出
手段の演算値がアクセッサの駆動信号の第1の補正値と
して第1の位置補正値記憶手段に記憶され、光軸−ハン
ド軸誤差演算手段の演算値がアクセッサの駆動信号の第
2の補正値として第2の位置補正値記憶手段に記憶さ
れ、制御部がアクセッサに駆動信号を出力する際に、第
1と第2の位置補正値記憶手段に記憶された補正値でこ
の駆動信号が補正されるか、或いは、原点位置フラグ及
び位置補正用のフラグの光電センサによる読み取り信号
から、光電センサの感度を測定するセンサ感度測定手段
と、光電センサの感度、アクセッサの駆動信号による位
置誤差、及び光電センサの光軸とハンドの動作軸との差
を考慮して、このライブラリ装置内の全セルのフラグを
光電センサによって読み取らせ、各セルに対して駆動信
号によってアクセッサを正しく位置付けするための補正
値を求め、この補正値を全セルに対する相対位置テーブ
ルの形で記憶する相対位置テーブル記憶手段とが更に制
御部内に設けられており、制御部はライブラリ装置の運
用においてアクセッサに駆動信号を出力する際に、相対
位置テーブル記憶手段に記憶された補正値でこの駆動信
号が補正されることを特徴としている。このとき、診断
セルは、診断カートリッジをチルト角0°の状態で受け
入れる第1の診断セルと、チルト角12°の状態で受け
入れる第2の診断セルと、各診断セルの位置補正情報を
表示するフラグ、及び、この診断セルの位置情報が書き
込まれたマスターラベルとを備えた診断セルユニットと
して構成される。
【0008】また、本発明の第2の形態のライブラリ装
置は、第1の形態のライブラリ装置において、ハンドア
ッセンブリには、ハンドユニットによって取り込まれた
カートリッジを、このハンドアッセンブリの中央部に位
置させるためのガイドが設けられ、ハンドユニットには
ベースが設けられ、このベース上には、このハンドユニ
ットをカートリッジの移動方向に対して直角の左右方向
に移動可能にする移動機構と、通常状態でこのハンドユ
ニットをベースの中央部に位置させるばねと、ハンドユ
ニットの左右方向への移動を検出する左右ずれ検出セン
サが設けられていることを特徴としている。このように
構成されたハンドアッセンブリにより、第2の形態で
は、ライブラリ装置の運用時の所定のセルからのカート
リッジの取り出し時に、左右ずれ検出センサからの出力
があった場合には、この左右ずれ検出センサからの出力
によって、第1の位置補正値記憶手段に記憶された補正
値、或いは、相対位置テーブル中の所定のセルのX方向
の補正値が補正される。また、左右ずれ検出センサから
の出力があった場合には、制御部が、ハンドユニットに
よるカートリッジの把持を解除し、ハンドユニットがば
ねの付勢力によってベースの中央部に戻った時点で、再
度カートリッジを把持させることにより、カートリッジ
とハンドユニットの中心線を合わせることができる。更
に、ライブラリ装置の運用時の特定のセルへのカートリ
ッジの収納時に、左右ずれ検出センサからの出力があっ
た場合には、この左右ずれ検出センサからの出力によっ
て、第1の位置補正値記憶手段に記憶された補正値、或
いは、相対位置テーブル中の特定のセルのX方向の補正
値が補正される。
【0009】本発明の第1の形態のライブラリ装置によ
れば、ライブラリ装置の機械的な精度をそれほど高めな
くても、アクセッサの駆動信号と実際の駆動位置の差の
補正と、アクセッサの位置を測定する光電センサの光軸
とカートリッジをセルに出し入れするハンドの動作軸と
の誤差を考慮してアクセッサが駆動されるので、常に正
確にカートリッジを目的のセルに移送することができ
る。また、本発明の第2の形態のライブラリ装置によれ
ば、ライブラリ装置を構成するユニットに経時変化によ
って機械的な誤差が特定のセルに生じても、そのセルへ
のカートリッジの出し入れ時にその誤差が検出され、ア
クセッサの駆動信号とそのセルへの実際の駆動位置の差
の補正値がこの誤差で更新されるので、ライブラリ装置
の運用中においても常に正確にカートリッジを目的のセ
ルに移送することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施例を詳細に説明する。図1は、ライブラリ装置2の透
視図である。図1において、2つのカートリッジアクセ
スステーション(CAS)5がライブラリ装置2の左ア
クセッサユニット7の前面側及び右アクセッサユニット
9の前面側に設けられている。
【0011】各カートリッジアクセスステーション5
は、カートリッジ投入口6とカートリッジ排出口8を有
している。カートリッジ投入口6とカートリッジ排出口
8は、それぞれ垂直軸線回りに180°回転可能であ
る。ドラムユニット10a、10bは、夫々複数のセル
を有するセルドラム15a,15bを有している。セル
ドラム15a,15bは、各々7つのセルセグメント1
7a〜17fから構成されている。各セルドラム15
a,15bの各セルセグメント17a〜17fは、3列
n段のセルを有する。各セルは、磁気テープを収納する
カートリッジを格納する。このカートリッジは、I34
80型磁気テープカートリッジである。4つのドライブ
ユニット12a,12b,12c,12dは、夫々カー
トリッジ内に収納された記憶媒体である磁気テープへの
情報の記録/再生を行なうものである。このライブラリ
装置2の各ドライブユニット12a,12b,12c,
12dは、それぞれ複数台のテープドライブユニットを
有している。例えば、4台のテープドライブユニットが
各ドライブユニット12a,12b,12c,12d内
に設けられている。これらのテープドライブユニット
は、カートリッジの投入・排出口を有している。カート
リッジの投入・排出口は、X軸を含む平面であり且つY
軸と垂直な平面に対して、5.5度傾斜している。
【0012】ハウジング4には、カートリッジアクセス
ステーション5、ドラムユニット10a、10b、ドラ
イブユニット12a,12b,12c,12d、2つの
アクセッサ14を制御するための制御プリント板が設け
られている。アクセッサ14は、垂直コラム18に沿っ
て上下方向(図中、矢印Y方向)に移動可能なハンドア
センブリ16を具備している。アクセッサ14は、ガイ
ドレール(Xレール)20に沿って横方向(図中、矢印
X方向)に移動可能である。このように、アクセッサ1
4は、X−Y移動機構となっている。
【0013】図2は、ライブラリ装置2のシステム構成
を示す透視図である。図2において、ライブラリ装置2
には基準セルユニット11を基準にして各ユニットが配
置されている。基準セルユニット11は、ライブラリ装
置2の中央に配置される。アクセッサユニット9が右側
端部に配置される。アクセッサユニット7が左側端部に
配置される。基準セルユニット11とアクセッサユニッ
ト7との間には、通路ユニット13が配置される。通路
ユニット13には基準ユニット11とアクセッサユニッ
ト7との間に配置されるドラムユニット10の個数に応
じた個数が配置される。図2に示されるライブラリ装置
2にはドラムユニット10が4個配置されるので、通路
ユニット13の個数は2個である。また、基準セルユニ
ット11とアクセッサユニット9との間に配置される通
路ユニット13の数は、同様に、基準セルユニット11
とアクセッサユニット9との間に配置されるドラムユニ
ット10の個数が4個であるので、2個である。ドラム
ユニット10aは、セルドラム15のセルに、カートリ
ッジを、オペレータが直接投入排出するためのDEE扉
64を備えている。ドラムユニット10bは、マガジン
ドラム175のマガジン搭載棚にマガジンを投入排出す
るためのDEE扉(図示されない)を備えている。通路
ユニット13は、各ユニットの結合のための基準ユニッ
トとなる。通路ユニット13は、Xレール20を保持し
ている。上側レール21は、アクセッサ14をガイドす
る。上側レール21は、ドラムユニット10に固定され
る。
【0014】図3は、アクセッサの側面図である。図に
おいて、ハンドアセンブリ16は、アクセッサ14の垂
直コラム18に形成されたガイドレール22に沿って上
下方向に移動される支持ベース24上に搭載されてい
る。この支持ベース24は、モータ25を搭載してい
る。更に、支持ベース24は、モータ25を制御するた
めの制御回路を搭載するプリント板29を搭載してい
る。この支持ベース24は、モータ25及びプリント板
29と一緒に、Y軸方向に沿ってガイドレール22に案
内されつつ移動する。
【0015】モータ25が駆動されると、モータ25の
出力軸に連結されたタイミングベルト26により、ハン
ドアセンブリ16のマウントベース27が、垂直軸(Y
軸と平行な軸)線回りに旋回する。つまり、モータ25
及びハンドアセンブリ16及びマウントベース27は、
カートリッジを移動するθ方向移動機構を構成する。
【0016】また、マウントベース27は、ハンドアセ
ンブリ16及びこのハンドアセンブリ16に組み込まれ
たモータやセンサの制御を行なうための制御回路を搭載
するプリント板29と一緒に移動する。このプリント板
29は、ハンドアセンブリ16をベース27の軸60回
りに回動するためのモータを制御する制御回路を搭載し
ている。
【0017】垂直コラム18は、上側レールによりガイ
ドされるローラ31を支持する支持プレート23を保持
している。図4(a) ,4(b) は、X方向移動機構の説明
図である。図4(a) において、垂直コラム18は、支持
ベース24をガイドレール22に沿って往復移動させる
ためのY軸モータ46を支持している。この垂直コラム
18は、レールベース32に支持されている。レールベ
ース32は、ローラ34aと34b、及びローラ36a
と36b、をそれぞれ回転可能に支持している。ローラ
34aと34bは、レールベース32の一端で、Xレー
ル20を挟持している。ローラ36aと36bは、レー
ルベース32の他端で、Xレール20を挟持している。
ローラ38は、Xレール20と当接するように、レール
ベース32に支持されている。ローラ38は、摩擦力調
整機構を構成している。
【0018】X軸モータ42は、レールベース32をX
レール20に沿って移動するためのものである。X軸モ
ータ42は、レールベース32上に固定されている。X
軸モータ42の出力軸には、ピニオン41が固定されて
いる。このピニオン41は、Xレール20が固定される
ハウジングに取り付けられた図示されないラックと係合
している。
【0019】プリント板40は、レールベース32上に
固定されている。プリント板40は、Xケーブル44を
介して、ハウジング4内に設けられた図示しない制御装
置に接続されている。プリント板40は、Y軸モータ4
6及びX軸モータ42を制御するための制御回路を搭載
している。レールベース32のローラ34a、34bを
支持するベース先端部32bの位置は、ベース中央部3
2aから距離Lだけ離れた位置となっている。つまり、
ベース先端部32bは、図4(b) に示すように、ハンド
アセンブリ16の回転中心Oを中心とする回転半径Rの
外側に位置付けられている。ベース先端部32b及びロ
ーラ34aは、ハンドアセンブリ16の移動領域に干渉
しない位置に設けられている。レールベース32は、ロ
ングホイールベースとなっている。ハンドアセンブリ1
6のY軸方向の移動範囲は、ベース先端部32bがハン
ドアセンブリ16の移動領域内に設けられる場合に比較
して、拡大されている。従って、セルドラム10a,1
0bのセルセグメント中のセルの段数を増すことができ
るので、その結果としてライブラリ装置2は、カートリ
ッジ収納巻数を増やせる。
【0020】図5(a) は、ハンドアセンブリ16の概略
斜視図、(b) はハンドユニット130の平面図、(c) は
ハンドユニット130の側面図である。図5(a) におい
て、ハンドアセンブリ16は、ベース28を備えてい
る。このベース28は、上ハンド146と下ハンド14
8を有するハンドユニット130が、前進位置と後退位
置の間で移動可能に搭載されている。ベース28は、ベ
ース27に支持された回転軸160の回りに回動可能に
設けられている。ベース27は、図示されないモータを
搭載しており、ベース28を回転軸160の回りに回動
する。つまり、ハンドユニット130を搭載したベース
28は、ベース27に対して、5.5度傾斜した第1傾
斜位置と、12度傾斜した第2傾斜位置の間で軸160
を中心に回動される。
【0021】ベース28の後端部には、ハンドユニット
130を移動するためのモータ132が搭載されてい
る。モータ132の出力軸には、図示されないプーリが
固定されている。ベース28の前端部には、プーリ13
4が回転可能に取り付けられている。モータ132の出
力軸に固定されたプーリとプーリ134との間に渡って
タイミングベルト136が掛け回されている。タイミン
グベルト136はハンドユニット130に連結されてい
る。
【0022】モータ132が回転されると、モータの駆
動力はタイミングベルト136を介してハンドユニット
130に伝達され、ハンドユニット130が動かされ
る。ハンドユニット130は、ベース28に設けられた
ガイドレール138に沿って前進位置と後退位置の間で
スライド運動をする。タイミングベルト136がハンド
ユニット130に連結されているため、モータ132が
回転するとハンドユニット130が矢印Aで示すように
前進位置と後退位置の間でガイドレール138に案内さ
れて移動させられる。
【0023】ハンドアセンブリ16のベース28の先端
中央部の下面には、センサ162が設けられている。こ
のセンサ162は、セル内のカートリッジ有無等の検出
を行なうために用いられる。また、図1に示すように、
アクセッサ14のレールベース32には、センサ163
が設けられている。このセンサ163は、アクセッサユ
ニット9に設けられた位置フラグ165を検出する。ハ
ンドユニット130は、図5(b) ,(c) に示されるよう
に、ベース131の上に設けられたガイドレール133
に直動ベアリング135を介して取り付けられており、
このガイドレール133の方向に移動できるようになっ
ている。ベース131の後方側の両端部にはブラケット
129が突設されており、この2つのブラケット129
の間にはロッド128が掛け渡されている。ハンドユニ
ット130の後方側の下方にはフラグ板137がこのロ
ッド128を交差するように設けられており、このフラ
グ板137は、ロッド128に挿通されたばね127に
付勢されたフランジ126によって両側から挟まれてい
る。従って、通常状態ではハンドユニット130は、同
じ付勢力を備えた2つのばね127によってベース13
1の中央部に位置している。一方、ベースの最後部側に
はフラグ板137の両側に、ハンドユニット130のず
れを検出する2つのセンサRX,LXが設けられてい
る。2つのセンサRX,LXは通常状態のフラグ板13
7の両端部から等距離にあり、ハンドユニット130が
左右に所定距離以上移動した時に、フラグ板137によ
って遮蔽されるようになっている。更に、ハンドアッセ
ンブリ16のベース28の中央部よりやや前方側の両側
には、ハンドユニット130の上ハンド146と下ハン
ド148に把持されて引き込まれてきたカートリッジを
ベース28の中央部に位置させるためのガイド120が
設けられている。このガイド120には前方側にテーパ
部121がある。ハンドユニット130の上ハンド14
6と下ハンド148が正しくカートリッジの中央部を把
持してこれをベース28上に引き込めば、カートリッジ
はガイド120に付勢されることはない。一方、上ハン
ド146と下ハンド148が偏ってカートリッジを把持
してこれをベース28上に引き込めば、カートリッジは
テーパ部121にガイドされ、偏った側のガイド120
に付勢されてベース28の中央部に位置する。このと
き、ハンドユニット130は、カートリッジが付勢され
たガイド120と反対側にあるばね127を圧縮しなが
らガイドレール133上を移動する。この動作について
は後述する。
【0024】図6は、アクセッサユニット9の側面図で
ある。アクセッサユニット7はアクセッサユニット9に
おいて、アクセッサ14が左右反転して取付けられてい
る点を除いて、同じ構成となっている。よって、ここで
は図6によりアクセッサユニット9のみの構成を説明す
る。図6において、Xレール20は、ベース51に固定
されている。ベース51は、台足33で床面に支持され
る。ベース51は柱35a,35bを支持している。柱
35a,35bは、補強バー37で連結されると共に、
その上端部は天板39で連結されている。天板39の上
部には、カバー43が取付けられている。ベース51の
端面51aが、図2に示した通路ユニット13との結合
のための基準面となる。
【0025】図7は、アクセッサユニットの背面図であ
る。図7において、アクセッサユニット9のベース51
に支持されたXレール20は、レールベース32に支持
されたローラ36a,36bにより挟持される。このレ
ールベース32には垂直コラム18が取付けられてい
る。垂直コラム18は、ハンドアセンブリ16を垂直コ
ラム18のガイドレール22(図6参照)に沿って上下
移動するためのモータ46を含むユニットが固定されて
いる。モータ46の出力軸46aは、一端に電磁ブレー
キ(ミネベア製の乾式負作動型電磁ブレーキTB・TB
K型)502が固定されている。この電磁ブレーキ50
2は、モータ46に電力を供給する電源がオン状態の時
は、モータ46の出力軸46aを回転自在とする。一
方、この電磁ブレーキ502は、モータ46に電力を供
給する電源がオフ状態の時は、モータ46の出力軸46
aの回転を固定する。モータ46の出力軸46aは、ベ
ルト504を介してプーリ506に結合されている。プ
ーリ506の回転力は、プーリ506と同じ軸508に
固定されたプーリ510に伝達される。プーリ510の
回転力は、プーリ510と、プーリ512との間に掛け
渡されたベルト514を介してハンドアセンブリ16に
伝達される。プーリ512は、垂直コラム18に支持さ
れた軸516の回りに回転可能に支持されている。ベル
ト514は、ハンドアセンブリ16のベース24(図4
(a) 参照)に固定されている。
【0026】垂直コラム18の下端部には、ネオプレン
ゴム等の弾性ストッパ518を支持するアーム520が
取付けられている。また、垂直コラム18の下端部に
は、ネオプレンゴム等の弾性ストッパ522を支持する
アーム524が取付けられている。これらの弾性ストッ
パ518,522は、モータ46が暴走した時のハンド
アセンブリ16のストッパとして機能する。
【0027】更に、ハンドアセンブリ16は、ライブラ
リ装置2の電源断が発生しても、電磁ブレーキ502の
ブレーキ作用により垂直コラム18上に固定される。電
磁ブレーキ502が設けられていない場合は、ハンドア
センブリ16が重力により下方に落下し、弾性ストッパ
518と衝突してしまう。電磁ブレーキ502が設けら
れていると、電源断時にハンドアセンブリ16と弾性ス
トッパ518との衝突を回避でき、電源断時におけるハ
ンドアセンブリ16からのカートリッジの脱落が防止さ
れる。
【0028】図8は、基準セルユニット11とドライブ
ユニットとの結合方法の説明図である。図8において、
基準セルユニット11は、ベース530と4本の柱53
2を含んで構成される。柱532は、その上部で、天板
534で結合されている。この基準セルユニット11
は、ライブラリ装置2の基準ユニットとなる。基準セル
ユニット11のベース530には、通路ユニット13が
取付けられる。通路ユニット13は、図2で説明したド
ラムユニット10の基準面と接続される基準面を構成す
る側板536a,536bを備えている。また、通路ユ
ニット13の端面538は、他の通路ユニット13との
接合基準面又は基準セルユニット11の接合基準面であ
る。
【0029】また、基準セルユニット11には、ドライ
ブユニット12が接続される。ドライブユニット12に
は、4台のテープドライブユニット540が設けられて
いる。このドライブユニット12は取付け金具板542
を備えている。一方、基準セルユニット11は、両側部
に取付け金具板544を備えている。ドライブユニット
12の取付け金具板542は、基準セルユニット11の
取付け金具板544に夫々ねじ546により結合され
る。基準セルユニット11のドライブユニット12の反
対側には、別のドライブユニット12が結合される。基
準セルユニット11とこの別のドライブユニット12と
の結合は、基準セルユニット11の取付け金具板544
とこの別のドライブユニット12の取付け金具板542
とが別の螺子546により取付けられる。
【0030】図9は、ドライブユニット内のテープドラ
イブユニットのカートリッジマウントセルの説明図であ
る。図9には図8に示したドライブユニット12の内の
1つのテープドライブユニット540の構成が示され
る。他のテープドライブユニット540は同様の構成を
有する。
【0031】図9において、テープドライブユニット5
40は、カートリッジに収納された磁気テープに対して
記録/再生処理を行なうテープドライブ550と、この
テープドライブ550にカートリッジの投入・排出を行
なうカートリッジフィーダユニット552を含んで構成
される。カートリッジフィーダユニット552は、マニ
ュアルマウントセル554とアクセッサマウントセル5
56のいずれか一方がハウジング558に取付けられ
る。マニュアルマウントセル554又はアクセッサマウ
ントセル556は、ハウジング558の開口部560か
ら挿入される。開口部560近傍のハウジング558
は、マウントセル554又は556を固定するためのね
じ孔562が形成されている。
【0032】マニュアルマウントセル554は、取付け
金具564a,564bを備えている。取付け金具56
4a,564db、マニュアルマウントセル554をカ
ートリッジフィーダユニット552のハウジング558
に固定するためのねじ孔566,566aを有する。ね
じ孔566aは一端が切り欠かれている。このマニュア
ルマウントセル554は、ハウジング558の開口部5
60に挿入された後に、ハンジング558にねじで固定
される。
【0033】マニュアルマウントセル554は、ハウジ
ング554aの内部に、カートリッジを収納するための
12段のセル568を有する。このセル568へのテー
プカートリッジの挿入がオペレータによって行なわれる
ので、マニュアルマウントセル554の12段のセル5
68の間隔は短く設定可能である。
【0034】一方、アクセッサマウントセル556は、
カートリッジを収納するための2段のセル570a,5
70bを有する。このセル570a,570bは、アク
セッサマウントセル556のハウジング556aに設け
られた棚プレート572により、アクセッサマウントセ
ル556に形成されている。セル570aは、図1で説
明したアクセッサ14がカートリッジを投入するための
エントリセルである。セル570bは、カートリッジフ
ィーダユニット552から排出されるべきカートリッジ
を保持するエグジットセルである。エグジットセル57
0bに保持されたカートリッジは、アクセッサ14によ
って取り出される。
【0035】このアクセッサマウントセル556は、取
り付け金具板574a,574bを備えている。これら
の取り付け金具板574a,574bは、カートリッジ
フィーダユニット552のハウジング558に設けられ
たねじ孔562の位置と一致した位置に設けられたねじ
孔576,576aが形成されている。ねじ孔576a
は一端が切り欠かれている。アクセッサマウントセル5
56は、取り付け金具板574a,574bを介して、
カートリッジフィーダユニット552にねじ止めされ
る。
【0036】このように、図8で説明したドライブユニ
ット12は、図9で説明したマニュアルマウントセル5
54とアクセッサマウントセル556の何れかが装着さ
れたテープドライブユニット540を備えている。そし
て、マニュアルマウントセル554とアクセッサマウン
トセル556は交換可能である。それ故、既にドライブ
ユニット12のみが設置されているシステムのライブラ
リ装置2のバージョンアップは、テープドライブユニッ
ト540のマニュアルマウントセル554をアクセッサ
マウントセル556に入れ換えにより実現可能となる。
また、ドライブユニット12は、マニュアルマウントセ
ル554とアクセッサマウントセル556とを除いて共
通構造とすることができるので、ドライブユニット12
の製造費が低減され得る。
【0037】図10は、テープドライブユニット内のカ
ートリッジ自動交換機構の説明図である。図10におい
て、カートリッジ自動交換機構は、カートリッジフィー
ダユニット552の内部に配置されている。このカート
リッジフィーダ552は、マニュアルマウントセル55
4が取り付けられている。マニュアルマウントセル55
4の取り付け金具板564がねじ578により、カート
リッジフィーダ552のハウジング558の取り付けフ
ランジ558a,558bに固定される。ハウジング5
58は、カートリッジフィーダ580を移送する移送力
を与えるためのスクリュ582とカートリッジフィーダ
580を案内するためのガイドレール584を支持して
いる。スクリュ582は、モータ586により回転駆動
されることで、カートリッジフィーダ580をガイドレ
ール584に沿って上下方向に往復移動可能にする。
【0038】カートリッジフィーダ580は、セル56
8からテープドライブ550のカートリッジ投入・排出
口へカートリッジ588を移送、及びテープドライブ5
50からセル568へカートリッジ588を移送するも
のである。マニュアルマウントセル554の各セル56
8は、水平面に対して5.5度傾斜して設けられた棚プ
レート590により、マニュアルマウントセル554の
ハウジング554aに形成されている。カートリッジフ
ィーダ580は、同様に、水平面に対して5.5度傾斜
して設けられている。
【0039】図11は、カートリッジ収納体であるマニ
ュアルマウントセル554の側面図である。マニュアル
マウントセル554は、カートリッジ588を位置決め
するためのラッチ機構592と、カートリッジ588の
誤挿入を防止する機構594と、カートリッジ588の
投入・排出時に回動する扉596が設けられている。ラ
ッチ機構592、誤挿入防止機構594、扉596は、
夫々図示しないコイルスプリングによりセルの内方に付
勢されている。
【0040】図12は、図10に示したカートリッジフ
ィーダユニット552に内蔵されるカートリッジフィー
ダ580の平面図であり、図13は、カートリッジフィ
ーダ580の側面図である。カートリッジフィーダ58
0は、モータにより回転駆動される無端状ベルト600
a,600bを備える。無端状ベルト600a,600
bは、夫々アーム602a,602bに回転可能に支持
されたプーリ604a,604b間に掛け渡されてい
る。アーム602aは、プレート606aの取り付け部
608aにねじにより固定されている。アーム602b
は、プレート606bの取り付け部608bにねじによ
り固定されている。プレート606aとプレート606
bは、軸610で、相互に回転可能に結合されている。
【0041】軸610は、プレート612の一端に設け
られた孔を貫通するように設けられている。このプレー
ト612の他端に設けられた孔は、円板614上に設け
られた軸618が貫通している。この円板614は、モ
ータ616の出力軸に固定されたギア620、ギア62
2を介して、モータ616の回転力が伝達される。円板
614が図12に示される位置に位置付けられている時
は、無端状ベルト600a,600bのマニュアルマウ
ントセル554側が閉じられるので、マニュアルマウン
トセル554のセルに搭載されたカートリッジ588が
テープドライブ550へ移送される。他方、円板614
が図12に示される位置から180度ずれた位置に移動
すると、プレート612が左方向に引っ張られる。この
プレート612が左方向に移動すると、軸610を支点
として、プレート606a,606bが回動する。従っ
て、無端状ベルト600a,600bのテープドライブ
550側が閉じられるので、カートリッジ558がテー
プドライブ550からマニュアルマウントセル554へ
移送される。
【0042】図14(a) ,14(b) は通路ユニット13
の説明図であり、図14(a) は平面図であり、図14
(b) は側面図である。図15は通路ユニット13の斜視
図である。通路ユニット13は、図2に示したドラムユ
ニット10と結合される基準面を構成する側板536
a,536bを備えている。この側板536a,536
bは連結板624を介して結合されている。側板536
a,536bはドラムユニット10との結合時の位置決
めを行なうための位置決め突起626を備えている。通
路ユニット13の底板628には、4つのキャスタ63
0、及び4つの台足633が固定されている。通路ユニ
ット13の連結板624の上部には、Xレール20を支
持するレール支持体627がねじ629で固定されてい
る。Xレール20は、ねじ630でレール支持体627
に固定されている。
【0043】通路ユニット13の前面部及び後面部に
は、基準セルユニット11との結合面又は他の通路ユニ
ット13との結合面となる面板632が取り付けられて
いる。この面板632は、基準面538を構成してい
る。この面板632及び連結板624を貫通するように
配線された信号ケーブルのコネクタ634が前面側と後
面側の面板632の開口部632aに配置されている。
【0044】また、通路ユニット13内を配線される信
号ケーブルのうち、ドラムユニット10に電源を供給す
るための電源コネクタ636と、ドラムユニット10に
制御信号を伝達するためのコネクタ638が連結板62
4の間から引き出される。図16は、通路ユニット13
内の信号ケーブルの配線状態及びドラムユニット10と
の配線状態の説明図である。
【0045】図において、通路ユニット13は、両側に
ドラムユニット10が結合された状態を示している。ド
ラムユニット10は、夫々交流電源640、電源シーケ
ンス制御回路642、及びドラム制御回路644を備え
ている。通路ユニット13のコネクタ634のうち、コ
ネクタ634a,634bは、ライブラリ装置2のハウ
ジング4内に設けられた電源からの電力を、コネクタ6
36を通じて交流電源640に供給する。コネクタ63
4cは、ライブラリ装置2のハウジング4内に設けられ
た電源制御部からの電源制御信号を、電源シーケンス制
御回路642に伝達する。コネクタ634dは、アクセ
ッサユニット9に設けられたアクセッサ14の制御を行
なう制御部からの制御信号を、ドラム制御回路644に
伝達する。コネクタ634eは、アクセッサユニット7
に設けられたアクセッサ14の制御を行なう制御部から
の制御信号を、ドラム制御回路644に伝達する。コネ
クタ638は、コネクタ634c〜634eに連結され
る信号ケーブルを電源シーケンス制御回路642及びド
ラム制御回路644に接続するものである。
【0046】図17はドラムユニット10と通路ユニッ
ト13との結合状態を示す図であり、図18はドラムユ
ニット10の平面図であり、図19はドラムユニット1
0の側断面図であり、図20はドラムユニットの上部ユ
ニットと下部ユニットの連結機構の説明図であり、図2
1は図20の連結機構の位相合わせ方法の説明図であ
り、図22は図20の連結機構の結合部の説明図であ
る。
【0047】ドラムユニット10A,10Bは基準セル
ユニット11に通路ユニット13が結合された後に、通
路ユニット13の両側に結合される。尚、ドラムユニッ
ト10A,10Bは、同一の構成を有するので、両者の
説明は、ドラムユニット10Aで代表する。ドラムユニ
ット10Bの説明は、必要に応じて追加される。
【0048】図17において、通路ユニット13が中央
に配置される。通路ユニット13の両側には、ドラムユ
ニット10A,10Bが配置される。ドラムユニット1
0Aは、下部ユニット652aのベース654aの前端
面646a(646b)が通路ユニット13の側板53
6bと接合させられる。一方、ドラムユニット10B
は、下部ユニット652bのベース654bの前端面6
56bが通路ユニット13の側板536aと接合させら
れる。通路ユニット13とドラムユニット10Aとの位
置決めは、通路ユニット13の位置決め突起626がド
ラムユニット10Aの位置決め孔658に挿入されるこ
とで行なわれる。また、ドラムユニット10Aに設けら
れたコネクタ660a,660bは、夫々通路ユニット
13のコネクタ636,638に結合される。コネクタ
660aは、コネクタ支持板662aを介してドラムユ
ニット10Aのベース654aに支持されている。
【0049】ドラムユニット10Bと通路ユニット13
との間の位置決め、及び通路ユニット13とのコネクタ
結合は、ドラムユニット10Aと同様にして行なわれ
る。また、ドラムユニット10Bのコネクタは、コネク
タ支持板662bを介してドラムユニット10Bのベー
ス654bに支持されている。ドラムユニット10Aの
下部ユニット652aは、複数の柱664a,666
a,668a,670a,672a,674a,676
a,678aがベース654aに支持されている。柱6
64a,666a,668aは、梁670a,672a
で連結されている。また、ドラムユニット10Aの下部
ユニット652aの上部には、天板655が設けられて
いる。ドラムユニット10Aは、回転ドラム15を備え
ている。回転ドラム15は図1で説明したように7面体
である。各面は、3列のセルを備えている。各セルは、
磁気テープを収納するI3480型の磁気テープカート
リッジ588を収納する。ドラムユニット10Aは、こ
の回転ドラム15の他に、固定セル680aを備える。
柱668a,678aは、後述する右セルラックと左セ
ルラックから作られる複数のセル680を支持するもの
である。
【0050】ドラムユニット10Aは、電源640と、
電源シーケンス制御回路642及びドラム制御部644
を搭載するプリント板682を備えている。この電源6
40とプリント板682は、柱664aに固定される。
電源640は、電源線641を介してコネクタ660a
に接続されている。プリント板682は、信号線643
を介してコネクタ660bに接続されている。
【0051】ドラムユニット10Aの上部ユニット68
4aは、柱686a,688a,690a,692a
と、上カバー694aを含んでいる。ドラムユニット1
0A,10Bは、ドラムユニット10Aの柱686aと
ドラムユニット10Bの柱692bとが一体的に取り付
けられた連結バー696aと、ドラムユニット10Aの
柱692aとドラムユニット10Bの柱686bとが一
体的に取り付けられた連結バー696bとにより連結さ
れる。連結バー696a,696bで連結された後に、
上板698が連結バー696a,696bにねじ止めさ
れる。その後、上カバー694aが、柱686aと柱6
92aにねじ止めされる。
【0052】ドラムユニット10Bは、アクセッサ14
の垂直コラム18をガイドするための上側レール21を
支持している。ドラムユニット10Aの下部ユニット6
52aは、図19に示すように回転ドラム700を支持
している。また、ドラムユニット10Aの上部ユニット
684aには、回転ドラム700と一体的に回転する上
部回転ドラム702が備えられている。
【0053】ドラムユニット10Aの下部ユニット65
2aのベース654aは、4つの台足704を備える。
ベース654aは、ドラムモータ50を備えている。ド
ラムモータ50の出力軸は、ドラムベース706に結合
されている。ドラムベース706はカップ形状である。
このカップ形状のドラムベース706は、ひっくり返し
された形態で、ドラムモータ50に結合されている。従
って、ドラムベース706は、ドラムモータ50を、ド
ラムベース706の高さhの範囲内に収納することがで
きる。この高さhは、セルの個数の増大に寄与する。
【0054】ドラムベース706は、その一部に切り欠
き706aを備えている。ベース654aは、ロックレ
バー708を軸710の回りに回動可能に支持してい
る。ドラムユニット10aの輸送時に、ロックレバー7
08は、ドラムベース706の切り欠き部706aと係
合する位置に位置付けられる。ドラムユニット10Aの
使用時は、ロックレバー708と切り欠き706aとの
係合は解除される。
【0055】ドラムベース706のフランジ706bに
は7枚の平板がねじ止めされる。平板54は下部にフラ
ンジ部54aを備えている。このフランジ部54aは、
ドラムベース706のフランジ部706bにねじ712
により固定される。平板54は、一方の側辺にフランジ
部54bを備えている。このフランジ部54bは、他の
平板の端面と重ね合わせられた状態で、他の平板にねじ
止めされる。この平板54−2にはセルを形成するため
の左セルラック240,2つの中央セルラック242
a,242b,及び右セルラック244が取り付けられ
る。これらのセルラックの背面に設けられた位置決め突
起が平板54の孔列714a,714b,714c,7
14dに挿入される。カートリッジ52c−1〜52c
−nは、平板54上に支持される3列のセルのうちの中
央列のセルの中に収納される。
【0056】7枚の平板54は、夫々ドラムベース70
6のフランジ部706bに結合されると共に、上板71
6に固定される。このようにして回転ドラム700が組
立てられる。この組立は、工場の内部で行なわれる。ド
ラムユニット10Aの上部ユニット684aの回転ドラ
ム702は、連結機構720を介して下部ユニット65
2aの回転ドラム700に連結される。この回転ドラム
702は、上板722と下板724とを含む。この上板
722と下板724は、7枚の平板726で結合されて
いる。回転ドラム702は、回転ドラム700と同様に
7面体である。この回転ドラム702の平板726は、
回転ドラム700と同様に、セルを形成するための左セ
ルラック240,2つの中央セルラック242a,24
2b,及び右セルラック244が取り付けられる。カー
トリッジ52c−o〜52c−uは、平板726上に支
持される3列のセルのうちの中央列のセルの中に収納さ
れる。回転ドラム700と回転ドラム702は、連結機
構720を介して結合され、一体的に回転する。回転ド
ラム700の上板716には、図20に示すように、軸
728がねじ730で固定される。軸728には先端部
728aが一体的に形成されており、先端部728aは
回転ドラム702の下板724の孔724zに挿入され
る。軸受け732は、ベアリングホルダ734を介して
ねじ736により天板655に固定されている。軸72
8は軸受け732により回転可能である。この軸728
の先端部728aには、連結アーム738がねじ740
で取り付けられている。図21に示すように、連結アー
ム738は3本のアーム738aを備えている。各アー
ム738aの先端部には軸742が突設されている。こ
の軸742は、下板724の孔724aに挿入される。
軸742の先端には、図20に示すように、ねじ746
で固定される板バネ744が取り付けられる。この板バ
ネ744は、地震の振動等が加わった際に、上板724
が軸728から抜け出さないようにするために設けられ
る。更に、図20,21に示すように、天板655には
三つの車輪748が取り付られている。この車輪748
は回転ドラム702の重量を支える。回転ドラム702
の重量は天板655で支えられるので、ドラムモータ5
0に加わる重量負荷が軽減される。
【0057】軸728の先端部728aは、下板724
の孔724zに挿入される。アーム738aの先端の軸
742は、回転ドラム702の下板724の対応する孔
724aに挿入される。隣接するアーム738aの間の
角度は、それぞれ相互に異なる角度に設定されている。
従って、各アーム738aの先端部に突設された軸74
2と、下板724の孔724aとの位置関係が正しくな
い限り、全ての軸742は孔724aに挿入されない。
尚、各孔724aには図22に示すようにスライド板7
45が設けられている。スライド板745は、下板72
4に設けられた溝743内を移動可能に挿入されてい
る。スライド板745は、孔724aにアーム738a
の先端部に突設された軸742が挿入された後に、ねじ
746で固定される。ねじ746は長孔747内を移動
可能となっている。
【0058】尚、回転ドラム700と回転ドラム702
は、回転ドラム700の平板54と回転ドラム702の
平板726の面とが同一平面内となるように治具を用い
て位相合わせされてから固定して取り付けられる。次
に、オペレータによるカートリッジの直接投入排出(D
EE)動作を可能とするドラムユニット10a,10b
の構成を説明する。このドラムユニット10a,10b
は、DEE扉64を有する。
【0059】図23は、DEE扉を有するドラムユニッ
ト10aの上面図である。図24は、DEE扉を有する
ドラムユニット10aの側断面図である。図において、
ドラムユニット10aは、その前面に、回転支軸66回
りに回動可能なDEE扉64を有する。実線は扉64が
ドラムユニット10aに対して閉じられている状態であ
り、破線は扉64がドラムユニット10aに対して開放
されている状態である。この扉64は、ドラムユニット
10aの前面化粧板に備えられたDEE窓部62に設置
される。
【0060】セルドラム15aは、モータ50により回
転駆動される。セルドラム15aには7枚の平板が結合
されており、セルドラム15aは7面体である。図23
においては、7枚の平板54のうちの2枚の平板54−
1,54−2を示す。図24は、ドラムユニット10a
のセルドラム15aの7面の内の2面を示している。セ
ルドラム15aの1面が1セルセグメントに対応する。
平板54−1,54−2は、3列n段のセルを備えてい
る。平板54−1上に設けられた各セルは、カートリッ
ジ52L,52C,52Rを収納する。平板54−2上
に設けられた各セルには、カートリッジ53L,53
C,53Rが収納される。セルドラム15aのセルは、
後述する図32に示されるセルの右セルラック244、
中央セルラック242a、242b、及び左セルラック
240が多数組合せられて、且つセルドラム15aの各
平板に取り付けられて、3列n段のセルが構成されてい
る。また、セルドラム15aの各セルは、水平面から1
2度上向きに傾斜した状態で平板に取り付けられてい
る。この傾斜角度は、地震等の振動がライブラリ装置2
に加わった場合に、セルからカートリッジが飛び出すこ
とが無いようにするために設定された角度である。
【0061】操作者がカートリッジをセルに投入する際
には、ドラムユニット10aのDEE扉64が開放され
る。そして、セルドラム15aの各セルには、カートリ
ッジが一個ずつ投入される。尚、DEE扉64により開
放されるDEE窓部62よりも上方位置に配置されるカ
ートリッジ52a,52bは、図1で説明したカートリ
ッジアクセスステーション5のカートリッジ投入口6か
ら投入されたカートリッジである。DEE窓部62より
も上方位置に配置されるセルは、オペレータによりカー
トリッジを投入することができない。
【0062】従って、オペレータがカートリッジの直接
投入排出(ダイレクト・エントリ・エグジット)動作を
実行することが可能なセルの段数は、n段のセルの内の
m段だけである。残りのセルに格納されるこれらのカー
トリッジ52a,52bは、アクセッサ14がカートリ
ッジ投入口6の位置からドラムユニット10aのセルド
ラム15a上のセルに搬送することにより、これらのセ
ルに収納される。
【0063】また、このドラムユニット10aは、ドラ
ムユニット10A,10Bと同様に、上部ユニット68
4aを備え、回転ドラム702が回転ドラム15aに連
結されている。次に、セルドラム15a上のセルに収納
されたカートリッジ52L,52C,52R,53L,
53C,53Rは、その前面にバーコードラベルが取り
付けられている。また、7枚の各平板54は、DEE窓
部62に対向するセルが設けられる部分に、カートリッ
ジの収納位置対応してバーコード56が取り付けられて
いる。このバーコード56は、上記各セルラック24
0、242a、242b、244が平板54に取り付け
られる前に、平板54に取り付けられる。セルドラム1
5aの各セルセグメント17の平板に取り付けられるバ
ーコード56の番号体系は、カートリッジ52L,52
C,52R,53L,53C,53Rに貼付されるバー
コードの番号体系とは異なっている。
【0064】これらカートリッジ上のバーコード及び平
板上のバーコードは、バーコードリーダ68により読み
取られる。バーコードリーダ68は、スライドガイド7
6に連結されており、スライドガイド76と共に移動す
る。このスライドガイド76は、スライドレール74に
沿って往復移動させられる。スライドレール74は、垂
直コラムベース78に取り付けられている。垂直コラム
ベース78は、バーコードリーダ68、下プーリ72、
上プーリ106、パルスモータ70、位置フラグバー1
12、スライドレール74等を支持する。下プーリ72
と上プーリ106との間には、タイミングベルト108
が掛け渡されている。タイミングベルト108は、バー
コードリーダ68のスライドガイド76に固定されてい
る。タイミングベルト108は、バーコードリーダ68
の重量のカウンタバランスとしてのバランサウエイト1
10が取り付けられている。このバーコードリーダ68
は、スライドガイド76の軸回りに回動可能である。ス
ライドガイド76上に搭載されたモータ82は、バーコ
ードリーダ68を回動するためのものである。バーコー
ドリーダ68の後端側には、センサフラグ84が設けら
れている。スライドガイド76にはセンサフラグ84を
検出するセンサ86が設けられている。センサ86は、
バーコードリーダ68が右に傾斜していることを検出す
る第1のバーコードリーダ位置センサと、バーコードリ
ーダ68が左に傾斜していることを検出する第2のバー
コードリーダ位置センサとを含んで構成される。
【0065】パルスモータ70は下プーリ72を回転駆
動する。下プーリ72の回転は、タイミングベルト10
8に伝達され、バーコードリーダ68を搭載するスライ
ドガイド76をスライドレール74に沿って往復移動す
る。スライドガイド76の垂直コラムベース78上の位
置は、スライドガイド76に固定されたセンサ80が位
置フラグバー112のフラグを検出し、センサ80によ
り検出されたフラグの数をカウントすることにより求め
られる。これらセンサ80と位置フラグバー112によ
りバーコードリーダ68の位置検出機構が構成される。
【0066】バーコードリーダ68やバーコードリーダ
68を往復移動する機構であるモータ70、下プーリ7
2、上プーリ106、スライドガイド76、スライドレ
ール74、及びタイミングベルト108は、垂直コラム
ベース78に搭載される。この垂直コラムベース78、
バーコードリーダ68、位置検出機構、及び往復移動機
構は、一体に構成されており、バーコードリーダユニッ
ト101を構成している。
【0067】垂直コラムベース78の下端部のフランジ
部78aは、ドラムユニット10aのベース100に、
ねじ77で固定され、垂直コラムベース78の上端部の
フランジ部78bは、ドラムユニット10aの天板10
4に、ねじ79で固定されている。尚、ベース100は
台足102を備えている。従って、バーコードリーダユ
ニット101は、ねじ77とねじ79を外すことによ
り、ドラムユニット10aから取り外し可能となってい
る。垂直コラムベース78のフランジ部78a、78
b、ねじ77、及びねじ79は、バーコードリーダユニ
ット101をドラムユニット10aに対して、取り付け
/取り外しするためのものである。また、ドラムユニッ
ト10aのベース100は、ねじ77と螺合するナット
を備えている。更に、天板104はねじ79と螺合する
ナットを備えている。更には、ベース100及び天板1
04は、バーコードリーダユニット101のフランジ部
78a、78bを位置決めするための位置決め板又はス
リットを夫々備えている。
【0068】バーコードリーダユニット101を制御す
るための制御信号は、ドラムユニット10aのコーナー
に配置された制御プリント板上に搭載された制御回路9
0から送出される。バーコードリーダユニット101の
制御信号は、信号ケーブル94を介して制御回路90か
らバーコードリーダユニット101に伝送される。バー
コードリーダユニット101と信号ケーブル94は、図
示されないコネクタにより結合及び分離が可能に構成さ
れている。制御回路90は、ドラムモータ50を回転駆
動するための駆動信号を、信号ケーブル92を介してセ
ルドラム15aのドラムモータ50に伝達する。このド
ラムモータ50がセルドラム15aと共にドラムユニッ
トを構成する場合は、この信号ケーブル92は、図示さ
れないコネクタによりドラムモータ50と結合及び分離
が可能に構成されている。
【0069】バーコードリーダユニット101は、四角
柱であるドラムユニット10aのハウジングの右前方の
コーナーに配置される。ドラムユニット10aは、回転
するセルドラム15aを用いるので、ハウジングのコー
ナーにバーコードリーダユニット101を取り付け可能
である。アクセッサ14によるセルドラム15a上のセ
ルへのアクセスは、ドラムユニット10aの後面に設け
られた開口を通して行なわれる。
【0070】従って、バーコードリーダユニット101
は、オペレータによりカートリッジが投入排出されたセ
ルセグメントがドラムユニット10aの後方に到達する
前の箇所で、投入されたカートリッジに貼付されたバー
コードラベルの読取動作を実行することができる。この
ようなバーコードリーダユニット101は、ねじにより
ドラムユニッ10aに対して後付けが可能であり、オプ
ションユニットとすることが可能である。同様に、ドラ
ムユニット10aの前面の化粧板は、DEE扉64を有
する化粧板から、DEE扉64を有しない化粧板に取り
替え可能である。この取り替えは、ねじ等の締結手段を
用いることにより簡単に行なうことができる。
【0071】一方、図1に示されるドラムユニット10
bは、DEE機能を有しておらず、内部にセルドラムユ
ニットと制御回路のみを有するドラムユニットである。
つまり、このドラムユニット10bは、図18から図2
2を用いて説明されたようなドラムユニット10A,1
0Bに相当する。このドラムユニット10bは、その化
粧板を、DEE扉64を有する化粧板に交換し、且つバ
ーコードリーダユニット101が取り付けられることに
より、DEE機能を有するドラムユニット10bに変更
することができる。
【0072】図25は、DEE扉を有するドラムユニッ
ト10a又は10bに設けられるカートリッジ検出機構
の側面図である。図26は、DEE扉を有するドラムユ
ニット10a又は10bに設けられるカートリッジ検出
機構の正面図である。図25において、セルドラム15
aは、複数のセル750を備えている。セル750は、
3列n段である。複数のセル750にカートリッジ58
8が収納されているか否かを検出するための光学センサ
752と、セル750にカートリッジ588が飛び出し
た状態で収納されているか否かを検出するための光学セ
ンサ754とが設けられる。
【0073】光学センサ752は、ドラムユニット10
aのベース100に取り付けられた発光素子756と、
天板104に取り付けられた受光素子758とを含んで
構成される。発光素子756と受光素子758は、発光
素子756と受光素子758との間の光軸がセル750
に正常に収納されたカートリッジ588Sにより遮られ
るように、ベース100及び天板104に固定されてい
る。
【0074】光学センサ754は、ドラムユニット10
aのベース100に取り付けられた発光素子760と、
天板104に取り付けられた受光素子762とを含んで
構成される。発光素子760と受光素子762は、図2
5に示すように、発光素子760と受光素子762との
間の光軸がセル750に正常に収納されたカートリッジ
588Sでは遮られず、且つセル750から飛び出して
収納されたカートリッジ588Tにより遮られるよう
に、ベース100及び天板104に固定されている。
【0075】光学センサ752及び光学センサ754
は、各々発光素子と受光素子の組を、三組備えている。
三つの発光素子760L,760C,760Rは、取り
付け金具764を介してベース100に取り付けられて
いる。三つの受光素子762L,762C,760R
は、固定金具766を介して天板104に取り付けられ
ている。
【0076】図27は、カートリッジ検出機構を清掃す
る機構の説明図である。図28は図27に示される清掃
機構の一部の斜視図である。図27において、光学セン
サ752の発光素子756L,756C,756R及び
光学センサ754の発光素子760L,760C,76
0Rは、取り付け金具764に固定されている。取り付
け金具764には三つのレバー768a,768b,7
68cが軸770によって回動可能に支持されている。
各レバー768a〜768cには、それぞれブラシ77
2,774が保持されている。レバー768a〜768
cはそれぞれ軸778を介して連結バー776で連結さ
れている。連結バー776に対して、レバー768aは
連結バー776の一端で回動可能であり、レバー768
bは連結バー776の中央で回動可能であり、レバー7
68cは連結バー776の他端で回動可能になってい
る。レバー768bにはスプリング780により矢印A
方向の付勢力が与えられている。スプリング780は、
一端がレバー768bの孔782に引っ掛けられてお
り、他端が取付金具764から切り起こされた板764
aに引っ掛けられている。レバー768aは、取り付け
金具764から切り起こされた板764bで構成される
ストッパで移動が規制される。
【0077】レバー768bには軸784回りに回動可
能なコンタクト板786が取り付けられている。コンタ
クト板786は、ドラムユニット10aのドラムベース
706のフランジ部706bに取り付けられるレバー部
材788の先端に回転可能に取り付けられたローラ79
0と当接する位置に設けられている。ローラ790が回
転ドラム15aの回転と共に矢印B方向に移動すると、
ローラ790がコンタクト板786を矢印C回りに回動
させる。コンタクト板786と共にレバー768bが軸
770の回りに回動する。レバー768bの回動によ
り、各レバー768a〜768cに設けられたブラシ7
72及びブラシ774が発光素子756L,756C,
756R、及び発光素子760L,760C,760R
を表面を摺擦する。従って、発光素子756L,756
C,756R及び発光素子760L,760C,760
Rの表面は、回転ドラム15aの回転時に、必ず清掃さ
れる。
【0078】尚、回転ドラム15aが矢印B方向と反対
方向に回転する時には、コンタクト部材786が軸78
4回りに回動するが、レバー768bは、ストッパ76
4bに移動が規制されて、図27に示される実線位置に
保持される。また、コンタクト部材786は、ローラ7
90とコンタクト部材786との係合が外れると、スプ
リング792の付勢力により図27に示される位置に復
帰する。
【0079】図29は、DEEマガジンを用いるドラム
ユニットの構成の説明図である。図29において、ドラ
ムユニット169は、下ユニット171と上ユニット1
76を含んで構成される。下ユニット171は、台足1
72に支えられたベース170と天板174との間にマ
ガジンドラム175が回転可能に設けられている。上ユ
ニット176は、マガジンドラム175と一体的に回転
可能なセルラックを備えている。
【0080】マガジンドラム175はフランジ178を
備えている。フランジ178がドラムモータ173によ
り回転されることで、マガジンドラム175が回転駆動
される。マガジンドラム175は、図23及び図24を
用いて説明したセルドラム15aと同様に、7角柱であ
る。マガジンドラム175は、7枚の平板が組合せられ
て7角柱が形成される。図29は、ドラムユニット16
9の正面図を示しているので、マガジンドラム175は
1面のみが示される。
【0081】マガジンドラム175の各平板にはフレー
ム板180,182が取り付けられている。フレーム板
180,182の間には、4段のマガジン搭載棚184
a〜184dが形成されている。各マガジン搭載棚18
4a〜184dは、マガジンの投入ガイドとなるガイド
プレート186,187,188,189を備えてい
る。ガイドプレート186,188にはそれぞれ位置補
正用マーク190,192が形成されている。
【0082】尚、このドラムユニット169の前面は、
図23に示されるドラムユニット10aと同様に、DE
E扉64を有する化粧板が設けられている。そして、こ
のDEE扉64を開放した状態で、マガジン200がオ
ペレータによりマガジン搭載棚184a〜184dに搭
載される。図30は、マガジンとマガジン搭載棚の構成
を示す概略斜視図である。図31(a) ,31(b) は、ド
ラムユニットのマガジン搭載棚にマガジンを搭載する動
作を説明するための図である。
【0083】図30,図31(a) ,図31(b) におい
て、マガジン200は、3列6段のセルを備えている。
マガジン200は、合計18個のカートリッジ202を
同時にドラムユニット169に投入することができる。
マガジン200は、上面に把手204を備えている。ま
た、マガジン200は、背面に位置決め用の孔201
a,201bを備えている。マガジン200は、フレー
ム板180,182に設けられたマガジン搭載棚184
aに、ガイドプレート186,187,188,189
に沿って投入される。これらガイドプレート186〜1
89は、ドラムユニット169の位置決め基準点169
a(図29参照)に対して横方向(X方向)の位置が所
定の位置関係となるように、正確にフレーム板180,
182に取付けられている。
【0084】マガジン200は、マガジン搭載棚184
aの棚板218上に設けられたマガジン搭載プレート2
06,208上に載置される。プレート206,208
の後端部と背面板216との間には図31(a) に示すよ
うにスペース220がある。マガジン200の挿入時に
は、マガジン200の下部に設けられたガイド突起22
0bがマガジン搭載プレート206,208のガイド溝
206a,208aと係合する。マガジン200はこの
ガイド溝206a,208aに沿って挿入される。マガ
ジン200がマガジン搭載棚184aの最奥部迄挿入さ
れると、マガジン200の下部のガイド突起220bと
ガイド溝206a,208aとの係合が外れ、ガイド突
起220bはスペース220内に位置して図31(b) に
示される状態となる。
【0085】つまり、マガジン200の位置決め孔20
1a,201bがマガジンドラム175を構成する背面
板216に設けられた突起212,210にそれぞれ係
合する。これらの突起210,212の凹み部210
a,212aは、図29に示すドラムユニット169の
右下端部の位置基準点169aに対して高さ方向(Y方
向)の位置が所定の位置関係となるように、背面板21
6に取り付けられている。
【0086】更に、マガジン200は、マガジンの背面
がマガジンドラム175の背面板216に設けられた位
置決め用突起214と当接することにより、奥行き方向
の位置決めが成される。これらの突起214は、ドラム
ユニット169の右下端部の位置基準点169aに対し
て奥行き方向(Z方向)の位置が所定の位置関係となる
ように、背面板216に取り付けられている。
【0087】このようにマガジン200は、マガジンド
ラム175のマガジン搭載棚184aの所定の位置に正
確に位置決めされる。尚、このマガジン200の搭載棚
184aの位置決め位置は、マガジン200のセルの中
に収納されるカートリッジ202の回転軌跡が図23に
示されるドラムユニット10aのセルに格納されるカー
トリッジ52,53の回転軌跡と同一となる位置であ
る。つまり、マガジン200内の各セルは、マガジン2
00の背面部の位置決め孔201a,201bを基準と
してマガジン200に形成されている。
【0088】従って、マガジンドラム175がドラムモ
ータ173により回転駆動されて、アクセッサ14と対
面する位置に位置決めされた際に、マガジン200のセ
ル内のカートリッジ202a,202bは、ドラムユニ
ット10aのセルに格納されたカートリッジ52,53
と同様に、アクセッサ14が把持することが可能とな
る。
【0089】図32(a) はマガジンの詳細構成を示す平
面図、図32(b) は正面図、図32(c) は背面図であ
る。図32(a) 〜図32(c) において、マガジン200
は、金属製のハウジング203の上部に持ち運び用の把
手204を有する。ハウジング203の前面の上部と下
部には、マガジン200をマガジン搭載棚184aに挿
入する際に把持される把手222,232が取り付けら
れている。把手222,232は、ステンレススティー
ル等の金属板224,234を介してハウジング203
に固定されている。ハウジング203は把手222を把
持するための開口部226を備えている。また、ハウジ
ング203にはカートリッジ有無検出用光センサの光を
通過するための孔228が設けられている。中央列のカ
ートリッジの有無検出用の孔228は、ハウジング20
3に把持用開口部226が形成されているので、設ける
必要がない。金属板224の表面はマガジン有無検出位
置230として使用される。
【0090】マガジン200は、カートリッジを収納す
るための3列6段のセル254を有する。これらのセル
254は、ABS樹脂のモールド部品で構成される左セ
ルラック240,二つの中央セルラック242a,24
2b,及び右セルラック244に形成される。これら各
セルラック240,242a,242b,244は、ハ
ウジング203の背面板203cとは異なる位置で取り
付けられた金属板203aにねじ止めされる。
【0091】左セルラック240は、ねじ246により
金属板203aに固定される。中央ユニット242a
は、ねじ248により金属板203aに固定される。中
央ユニット242bは、ねじ250により金属板203
aに固定される。右ユニット244は、ねじ252によ
り金属板203aに固定される。
【0092】金属板203aには複数のバーコードラベ
ル256が貼付されている。これらのバーコードラベル
256は、各セル254にそれぞれ対応付けて設けられ
ている。
【0093】従って、このバーコードラベルを有するマ
ガジン200は、ドラムユニット169が図23及び図
24等を用いて説明したバーコードリーダユニット10
1が取り付けられた場合でも、カートリッジ有無検出動
作を保証している。また、このマガジン200を用いる
ことにより多量のカートリッジが一括してライブラリ装
置2に投入可能となる。更には、DEEマガジン200
を用いるドラムユニット169は、DEEマガジン20
0がマガジン搭載棚184に搭載された後は、他のドラ
ムユニットと同様に取扱うことが可能となるので、マガ
ジン搭載棚184に搭載されたDEEマガジン200内
のカートリッジ202を他のドラムユニット内のセルへ
の移送を必ずしも実行する必要はない。更には、他のド
ラムユニット内のセルへカートリッジの投入が終了した
後は、このDEEマガジン200を搭載するマガジン搭
載棚184を有するドラムユニットは、他のドラムユニ
ットと同様に取扱うことができ、カートリッジの収納巻
数を増大に寄与し得る。
【0094】尚、このドラムユニット169は、図1に
示されるライブラリ装置2のドラムユニット10bに代
えて設置されても良い。更には、図1に示されるライブ
ラリ装置2は、セルドラム15bのみを有するドラムユ
ニット10bを4台と、図23に示されるドラムユニッ
ト10aを1台と、ドラムユニット169を1台という
構成にしても良い。ドラムユニットの拡張は、図2に示
されるように種々可能である。
【0095】図33は左セルラック240の説明図であ
り、図34は中央セルラック242の説明図であり、図
35は右セルラック244の説明図である。図33にお
いて、左セルラック240は、ABS樹脂を用いて、モ
ールド形成される。左セルラック240は、セル254
を形成するための棚プレート241を備えている。各棚
プレート241は、背面板243から斜め上方に延びる
ように形成される。背面板243に対する各棚プレート
241の傾斜角度は、水平面に対して12度である。つ
まり、背面板243からのその傾斜角度は、78度であ
る。また、各棚プレート241は、図36に示されるI
3480型の磁気テープカートリッジ588の底面に形
成される突起584Sと係合する段差部243aを備え
ている。この棚プレート241の傾斜角度と、段差部2
43aがカートリッジ588の飛び出し防止機構を構成
する。
【0096】背面板243は、棚プレート241の形成
面とは反対側の面に突起245a,245b,245c
を備えている。この突起245aは、図19に示される
平板54の孔列714aの孔714a−1に挿入され
る。また、突起245b,245cは、孔714a−
2,714a−3に夫々挿入される。このように左セル
ラック240は、背面板243に三つの突起245a〜
245cが孔714a−1〜714a−3に挿入されて
ねじ(図示されない)で平板54に固定されると、モー
ルド形成時の反りが矯正され得る。尚、左セルラック2
40のねじ孔が設けられる箇所は、図32で説明した。
左セルラック240の側面に設けられるガイド板239
は所定の肉厚を備えており、その先端側にはテーパ部2
39aが設けられている。このテーパ部239aはカー
トリッジの挿入ガイドとなるものである。
【0097】図34において、中央セルラック242a
(中央セルラック242bの構成は中央セルラック24
2aと同じであるのでその説明を省略する)は、左セル
ラック240と同様に、ABS樹脂を用いてモールド形
成される。中央セルラック242aは、セル254を形
成するための棚プレート247を備えている。各棚プレ
ート247は、背面板249から斜め上方に延びるよう
に形成される。背面板249に対する各棚プレート24
7の傾斜角度は、水平面に対して12度である。つま
り、背面板249からのその傾斜角度は78度である。
また、各棚プレート247は、図36に示されるI34
80型の磁気テープカートリッジ588の底面に形成さ
れる突起584T,584Tと係合する段差部251を
備えている。この棚プレート247の傾斜角度と、段差
部251は、カートリッジ588の飛び出し防止機構を
構成している。
【0098】中央セルラック242aの背面板249
は、棚プレート241の形成面とは反対側の面に突起2
53a,253b,253cを備えている。この突起2
53a〜253cは、図19に示される平板54の孔列
714bの孔714b−1〜に714b−3に夫々挿入
される。このように中央セルラック242aは、背面板
249に三つの突起253a〜253cが孔714b−
1〜714b−3に挿入されてねじ(図示されない)で
平板54に固定されると、モールド形成時の反りが矯正
され得る。尚、中央セルラック242のねじ孔が設けら
れる箇所は、図32で説明した。中央セルラック242
aの中央部に設けられるガイド板238は所定の肉厚を
備えており、その先端側の両面にはテーパ部238aが
設けられている。このテーパ部238aはカートリッジ
の挿入ガイドとなるものである。
【0099】図35において、右セルラック244は、
ABS樹脂を用いて、モールド形成される。右セルラッ
ク244は、中央セルラック242bとの間で、セル2
54を形成するための棚プレート255を備えている。
各棚プレート255は、背面板257から斜め上方に延
びるように形成される。背面板257に対する各棚プレ
ート255の傾斜角度は、水平面に対して12度であ
る。つまり、背面板257からのその傾斜角度は78度
である。また、各棚プレート255は、図36に示され
るI3480型の磁気テープカートリッジ588の底面
に形成される突起584Tと係合する段差部259を備
えている。この棚プレート255の傾斜角度と段差部2
59は、カートリッジ588の飛び出し防止機構を構成
している。
【0100】背面板257は、棚プレート255の形成
面とは反対側の面に突起261a,261b,261c
を備えている。この突起261a〜261cは、図19
に示される平板54の孔列714dの孔714d−1〜
714d−3にそれぞれ挿入される。このように右セル
ラック244は、背面板257に三つの突起261a〜
261cが孔714d−1〜714d−3に挿入されて
ねじ(図示されない)で平板54に固定されると、モー
ルド形成時の反りが矯正され得る。尚、右セルラック2
44のねじ孔が設けられる箇所は、図32で説明した。
右セルラック244の側面に設けられるガイド板237
は所定の肉厚を備えており、その先端側にはテーパ部2
37aが設けられている。このテーパ部237aはカー
トリッジの挿入ガイドとなるものである。
【0101】このようにして、左セルラック240と二
つの中央セルラック242a,242bと右セルラック
244とを組合せると、3列6段のセルが形成される。
尚、この左セルラック240と、2つの中央セルラック
242a,242bと、右セルラック244は、平板5
4の高さ方向に複数段積み重ねるように配列して平板5
4に取り付けられる。各セルラック240,242a,
242b,244は、その上方に配置されるセルラック
240,242a,242b,244との間に、カート
リッジ588を収納するための追加のセルが形成され
る。図32に示されるDEEマガジン200は、把手2
22が取り付けられるために、最上部にセルを形成する
ことができないので、3列6段のセルが形成される。
【0102】また、左セルラック240と右セルラック
244との組合せによって、1列6段のセルが形成可能
である。これは、ドラムユニット10Aの柱668aの
固定セル680aを作成する場合の組合せである。ま
た、左セルラック240と右セルラック244と一つの
中央セルラック242aとの組合せは、2列6段のセル
を形成可能とする。
【0103】このように、左セルラック240と右セル
ラック244との間に配置される中央セルラック242
a,242bの個数に応じて、多数のセルの組合せが実
現可能となる。更に、DEEマガジンのためのセルの形
成にも、これらの左セルラックと右セルラックと中央セ
ルラックが使用可能である。従って、DEEマガジン、
固定セル、及びセルドラムのセルを形成する際に、左セ
ルラックと右セルラックと中央セルラックが共通に使用
可能であるので、部品の共通化が図れる。従って、部品
の量産化が可能となり、セルの製造コストの低減が可能
となる。
【0104】図37から図43は、本発明のライブラリ
装置2の各ユニットの結合方法を説明するための図であ
る。図37は、図2に示されるライブラリを例にして、
ライブラリ装置の組立方法を説明するための図である。 (a)基準セルユニットの設置 図37において、まず、ライブラリ装置を設置する部屋
の床面上に、基準ロッカである基準セルユニット11を
設置する場所を中心として、糸800を、ポール802
aとポール802bの間に張り渡す。尚、図37におい
て、糸800を床面上に張り渡す際は、各ユニットは、
ライブラリ装置を設置すべき場所には載置されていな
い。各ユニットは、ライブラリ装置を設置する部屋の一
部に置かれている。従って、図37において、各ユニッ
トは、その配置構成を仮想的に示している。
【0105】糸800を支持するポール802aと80
2bは、糸800の床面からの高さが距離L、例えば6
0mmとなるように設置される。次いで、各ユニットが
設置されるべき床面上の箇所にマーク804a〜804
fが記される。マーク箇所は6ケ所である。そして、マ
ーク804a〜804fの箇所における糸800と床面
との間の距離L1〜L6が全て測定される。基準セルユ
ニット11が設置されるべきマーク箇所804dが基準
ポイントとして選択される。この測定値から補正値が算
出される。算出式は、補正値=距離L−(距離L1〜L
6のうちの最小値)である。基準セルユニット11のマ
ーク804dの床下寸法を算出する。床下寸法の算出式
は、距離L3+補正値である。
【0106】基準ロッカである基準セルユニット11
は、マーク804dの位置における床下寸法が算出値と
なるように設置される。マーク804dは、図38(a)
に示す台足Aが設けられる基準セルユニット11のコー
ナーである。このマーク804dが基準ポイント11a
となる。基準セルユニット11の基準ポイント11aを
マーク804dに合わせた後、台足Aを固定した状態
で、台足B〜Dの高さが調整される。台足B〜Dの高さ
は、Xレール20上に配置された水準器806、及び、
図38(b) に示す基準セルユニット11の金具808か
ら釣り下げられた糸810と重り812を含む鉛直度測
定道具とを用いて調整される。
【0107】(b)通路ユニットの基準セルユニットへ
の結合 まず、基準セルユニット11は、通路ユニット13と同
様の構成で、電力、電源シーケンス制御信号、ドラム制
御信号を伝達するための信号ケーブルとコネクタが内蔵
されている。図39に示すように、基準セルユニット1
1のコネクタが通路ユニット13のコネクタと結合され
る。
【0108】その後、基準セルユニット11を基準とし
て、その両側に通路ユニット13が接合される。通路ユ
ニット13はその側面板536a,536bの上端面
が、基準セルユニット11の面板538の上端面と一致
するように通路ユニット13の台足A,Cの高さが調整
される。次に、Xレール20上に載せられた水準器(図
示しない)の水平度が許容範囲内となるように、台足
C,Dの高さが調整される。更に、台足B,Dの高さが
調整される。
【0109】更に、通路ユニット13に設けられたレー
ル支持体627と側板536bの上端面との間に治具8
22が掛け渡される。治具822は、通路ユニット13
のレール支持体627と側板536bの上端面とが水平
となっている時に、治具822の上面が水平となるよう
に予め作成されている。この治具822上に載せられた
水準器の水平度が許容範囲内となるように、台足Aの高
さが固定された状態で、台足B,C,Dの高さが調整さ
れる。
【0110】そして、基準セルユニット11に設けられ
たXレール20のレール支持体に、通路ユニット13の
Xレール20を結合させた後、Xレール20をレール支
持体にねじで固定する。基準セルユニット11のレール
支持体627aの構造は、通路ユニット13のレール支
持体627と同一の構成である。基準セルユニット11
のレール支持体627aには、Xレール20がねじ81
4で固定されると共に、Xレール20がねじ816で固
定される。通路ユニット13aのレール支持体627に
はXレール20がねじ818で固定される。通路ユニッ
ト13bのレール支持体627にはXレール20がねじ
820で固定される。
【0111】尚、基準セルユニット11と通路ユニット
13の高さ合わせは、通路ユニット13の側板536a
を用いているが、これに限られるものではない。例え
ば、レール支持体の上面同士の高さを合わせても良い。
更には、Xモータ42のピニオンが結合されるラックを
支持するためのラックサポート部材の上面を一致させる
ようにしても良い。
【0112】更に、通路ユニット13は、ライブラリ装
置2に結合されるドラムユニットの数に応じて、前述と
同様の作業を繰り返すことによって連結される。図2及
び図37に示されるライブラリ2ではドラムユニットが
8台連結されるので、通路ユニット13は、基準セルユ
ニット11の両側に夫々2台づつ接続される。 (c)アクセッサユニットの通路ユニットへの結合 まず、図40(a) に示すように、アクセッサユニット9
が通路ユニット13に隣接して配置される。アクセッサ
ユニット9のレール支持体627bの上面と通路ユニッ
ト13のレール支持体627とが一致するように、アク
セッサユニット9の台足A,Cの高さが調整される。X
レール20上に水準器が載せられた状態で、水準器の水
平度が許容範囲内となるように、台足C,Dの高さが調
整される。更に、アクセッサユニット9の柱35a(図
6参照)に取り付けられた糸と重りから成る鉛直度測定
器具を見ながら、台足Aが固定された状態で、鉛直度が
許容範囲内となるように台足B,C,Dの高さが調整さ
れる。
【0113】台足A〜Dの高さの調整が終了した後、ア
クセッサユニット9のXレール20dをずらす。Xレー
ル20dは、通路ユニット13のレール支持体627に
ねじ832で固定される。更に、Xレール20dは、ア
クセッサユニット9のレール支持体627bにねじ83
0で固定される。次いで、半分の長さのXレール20e
がアクセッサユニット9のレール支持体627bにねじ
834で固定される。尚、通路ユニット13にはXレー
ル20が既にねじ836で固定されている。
【0114】アクセッサユニット7の通路ユニット13
への取り付けは、上記と同様にして行なわれる。 (d)ドラムユニットの通路ユニットへの結合 図17で説明したドラムユニット10A,10Bは、下
部ユニット652aと上部ユニット684aが分離され
た状態で工場から移送される。ライブラリ装置2が設置
される部屋の中で、下部ユニット652aと上部ユニッ
ト684aの連結が行なわれる。この連結作業は、図1
9,21に示した上部ユニット684aの回転ドラム7
02の下板724の孔724zに下部ユニット652a
の回転ドラム700の上部に設けられた軸728の先端
部728aを挿通し、孔724aに軸728に固着され
た連結アーム738のアーム738aの先端部にある軸
742を挿通することで行なわれる。
【0115】その後、図40(b) に示すように、ドラム
ユニット10A,10Bが通路ユニット13の側板53
6a,536bに隣接して配置される。そして、ドラム
ユニット10A,10Bの全面部の基準面646a,6
46bが側板536a,536bに接合される。更に、
基準面646a,646bの上面の高さが側板536
a,536bの上端部の高さに合わせられる。この高さ
調整は、台足A,Cにより行なわれる。ドラムユニット
10A,10Bは、通路ユニット13へボルト840
a,840b、及びボルト842a,842bにより固
定される。ドラムユニット10A,10Bの天板655
aから垂らされた糸と重りから成る鉛直度測定器具を用
いて、前後の傾きが台足B,Dを用いて調整される。次
に、台足C,D又は台足A,Bを用いて、ドラムユニッ
ト10A,10Bの左右の傾きが調整される。調整終了
後、ボルト840a〜840d、及びボルト842a〜
842dにより、ドラムユニット10A,10Bが通路
ユニット13に固定される。
【0116】このドラムユニット10A,10Bの通路
ユニット13への連結は、1台づつ行なわれる。 (e)ドラムユニットの上部ユニットの連結 図41に示されるように、ドラムユニット10A,10
Bは、連結バー696a,696bで連結された後に、
上板698がねじ止めされる。更に、その後に、カバー
694aがねじ844で柱688a,690aに固定さ
れる。
【0117】(f)上側レールの取り付け 図42に示されるように、上側レール21が、アクセッ
サユニット9から順に各ユニットに取り付けられる。 (g)ドライブユニットの連結 そして、図8,9を用いて説明したように、ドライブユ
ニット12のテープドライブユニット540のマニュア
ルマウントセル554がアクセッサマウントセル556
に交換される。そして、このドライブユニット12が基
準セルユニット11にねじ546で固定される。
【0118】(h)コネクタの連結 最後に、図14から図18を用いて説明したように、通
路ユニット13のコネクタ636,638がドラムユニ
ット10のコネクタ660a,660bと結合される。
以上の組立を行なうことにより、ライブラリ装置2の組
立が行なわれる。
【0119】このように、ライブラリ装置2は、ユニッ
ト単位で組立られるので、設置場所に搬入された後の組
立時間が短かくて良い。また、ユニット単位で運搬され
るので、大量のカートリッジを収納するライブラリ装置
であっても、ライブラリ装置を設置する部屋への搬入が
容易である。更に、上部ユニットが連結されるので、高
さ方向にカートリッジの収納数を増大することが可能と
なる。
【0120】また、DEEマガジンを有するドラムユニ
ット等を選択的に配置することが可能となるので、ライ
ブラリ装置2のシステム構成の自由度を大幅に向上させ
ることが可能となる。図43は、ライブラリ装置2のハ
ードウェア構成の一例を示す図である。図43におい
て、ライブラリ装置2は、4台のホストコンピュータ3
01〜304が接続される例を示している。ホストコン
ピュータ301〜304は、夫々チャネルインタフェー
スバス311〜314を介してライブラリ装置2に接続
されている。
【0121】このチャネルインタフェースバス311〜
314は、例えば、ブロック・マルチプレクサ・チャネ
ル・インタフェースやSCSIインタフェースが用いら
れる。ライブラリ装置2は、例えば4台のディレクタ3
21〜324が設置される。ディレクタ321,323
は、チャネルA,B,C,Dを有する。ディレクタ32
2,324は、チャネルE,F,G,Hを有する。
【0122】ディレクタ321,323のチャネルAに
は、ホストコンピュータ301からのチャネル・インタ
フェースバス311が接続され、チャネルBにはホスト
コンピュータ302からのチャネル・インタフェースバ
ス312が接続される。また、ディレクタ322,32
4のチャネルEには、ホストコンピュータ303からの
チャネル・インタフェースバス313が接続され、チャ
ネルFにはホストコンピュータ304からのチャネル・
インタフェースバス314が接続される。尚、ディレク
タ321,323のチャネルC,D及びディレクタ32
2,324のチャネルG,Hは、未使用である。
【0123】ディレクタ321〜324の端末側には、
2つのチャネルa,bが設けられる。チャネルaは、記
録再生装置用である。チャネルbはアクセッサ制御用で
ある。ディレクタ321,322は、チャネルaからの
デバイスバス331,332を介して共通に接続される
8台の記録再生装置340を共有する。従って、ディレ
クタ321,322は、チャネルaを介して記録再生装
置340に対してライト又はリードのアクセスを行なう
ことができる。この8台の記録再生装置340は、ドラ
イブユニット12a,12cに配置されいてる。
【0124】ディレクタ323,324は、チャネルa
からのデバイスバス333,334を介して共通に接続
される8台の記録再生装置350を共有する。従って、
ディレクタ323,324は、チャネルaを介して記録
再生装置350に対してライト又はリードのアクセスを
行なうことができる。この8台の記録再生装置350
は、ドライブユニット12b,12dに配置されてい
る。
【0125】ディレクタ321、322のチャネルbに
接続されるデバイスインタフェースバス238−1は、
アクセッサコントローラ328のチャネルaに接続され
る。また、ディレクタ323,324のチャネルbから
引き出されたデバイスインタフェースバス338は、ア
クセッサコントローラ328のチャネルbに接続され
る。
【0126】アクセッサコントローラ330は、予備機
であり、ディレクタ321,322のチャネルbに接続
されるデバイスインタフェースバス338がチャネルa
に接続され、ディレクタ323,324のチャネルbに
接続されるデバイスインタフェースバス339がチャネ
ルbに接続されている。アクセッサコントローラ32
8,330は、ディレクタ321〜324のいずれかか
らの命令を受信して処理を実行する。アクセッサコント
ローラ328の配下には、アクセッサユニット7のアク
セッサ14及びアクセッサユニット9のアクセッサ14
を制御するマシンコントローラ351,352が設けら
れている。更には、アクセッサコントローラ328の配
下には、各ドラムユニット10a,169等のセルドラ
ム15a,15bを制御するドラムコントローラ36
1,362を設けている。アクセッサコントローラ32
8,330、マシンコントローラ351,352、及び
ドラムコントローラ361,362はアクセッサユニッ
ト7,9に設けられている。尚、図43においては、説
明の簡略化のため、セルドラムは、2台のセルドラム1
5a,15bとしている。
【0127】マシンコントローラ351,352及びド
ラムコントローラ361,362は、アクセッサコント
ローラ330に対しても共通に接続されている。ホスト
コンピュータ301〜304の夫々は、ジョブの実行に
伴うライブラリ装置2に対する入出力装置要求の発生に
基づき、論理機番アドレスを指定して、ディレクタ32
1,322に対して自己の割当チャネルから入出力起動
命令として機能するムーブコマンドを発行する。このム
ーブコマンドに対してディレクタ側より正常受領応答が
得られると、ホストコンピュータは、媒体運搬情報とし
てのデータバイト(コマンドパラメータ)を転送する。
【0128】このデータバイトは、カートリッジの移動
元アドレスと移動先アドレスを含み、アクセッサコント
ローラ328のキューイングテーブルに格納される。ア
クセッサコントローラ328は、アクセッサユニット7
及び9のアクセッサ14の空き状態を認識すると、キュ
ーイングテーブルからムーブコマンドの移動元アドレス
及び移動先アドレスを取出し、マシンコントローラ35
1,352に対してアクセッサ14の移動を指示する。
また、必要に応じて、ドラムコントローラ361,36
2にセルドラム15a,15bの回転を指示する。
【0129】この場合、アクセッサコントローラ328
は、キューイングテーブルから取出した移動元と移動先
の各セルアドレスで変換テーブルを参照し、セルドラム
回転角θ、アクセッサ座標位置(X,Y)に変換し、回
転角θのセルドラム回転を指示し、また、座標位置
(X,Y)へのアクセッサ移動を指示する。図44は、
アクセッサコントローラ328のハードウェア構成の一
例を示す図である。
【0130】図44において、CPU270は、バス2
75を介して、ROM276,DRAM278,上位イ
ンタフェース制御部284,マシンコントローラインタ
フェース制御部288,ドラムインタフェース制御部2
92,デバイスインタフェース制御部294,2102
が接続されている。CPU270は、ROM276に格
納されたプログラムに基づいて制御を実行する。DRA
M278は、キューイングテーブルと280とセルアド
レス変換テーブル282が設けられる。キューイングテ
ーブル280は、ディレクタを経由してホストコンピュ
ータから受領したムーブコマンドを格納する。セルアド
レス変換テーブル282は、セルアドレスをエントリと
して、ドラム回転角度θ、アクセッサの移動先の座標
(X,Y)が格納される。
【0131】また、表示部298及びフロッピィディス
ク選択スイッチ2100を有するCEパネル296とフ
ロッピィディスク装置2104がインタフェース制御部
294と2102を介してCPU270に接続されてい
る。図45は、マシンコントローラ351のハードウェ
ア構成の一例を示す図である。図45において、CPU
400は、コモンバス401を介してプログラム格納エ
リア424とワークエリア426を有するRAM41
6,不揮発性メモリ420に接続されている。RAM4
16は、バス切り換え回路418を通して、アクセッサ
コントローラ328に共通接続される。RAM416の
プログラム格納エリア424は、バス切り換え回路41
8を介して、アクセッサコントローラ328のフロッピ
ィディスク装置2104から動作制御プログラムがイン
ストールされる。アクセッサコントローラ328は、バ
ス切り換え回路418にバス切り換え信号を出力する信
号線と、データ及びアドレスを出力する信号線とによっ
て接続している。
【0132】CPU400は、インタフェース部422
を介して、ドラム制御部のインタフェス部156と接続
されている。CPU400は、これらインタフェース部
422及びインタフェス部156を介してCPU150
と情報の通信を行なう。また、インタフェース部422
は、アクセッサコントローラ328のマシンコントロー
ラインタフェース制御部288のポート288Aと接続
されている。
【0133】CPU400は、ハンドアセンブリ16の
先端に設けられた反射型光電センサ162の検出出力が
入力される。CPU400は、アクセッサ14のX軸モ
ータ42,Y軸モータ46,θ回転モータ25を駆動す
るためのドライバ402,406,414に接続されて
いる。CPU400は、X軸モータ42に取り付けられ
たエンコーダ404の出力をカウントするハードカウン
タ410,Y軸モータ46に取り付けられたエンコーダ
408の出力をカウントするハードカウンタ412、及
びθ回転モータ25に取り付けられたエンコーダ409
の出力をカウントするハードカウンタ413の値を読み
取り可能で、且つリセット可能にハードカウンタ41
0,412,413に接続される。
【0134】次に、キャリッジであるアクセッサ14の
位置補正動作が説明される。図46(a) ,46(b) は、
アクセッサ14に設けられるセンサを説明するための図
である。図46(a) には、ハンドアセンブリ16上に搭
載されたセンサ162、及びレールベース32に搭載さ
れるX方向に沿う位置を検出するセンサ163が示され
る。図46(b) には、ハンドアセンブリ16のベース2
4に対するベース27の位置を検出するセンサ167が
示される。
【0135】アクセッサ14のX軸方向の位置決めは、
アクセッサユニット9内に設けられた原点を示す位置フ
ラグ165を基準として行なわれる。この原点位置フラ
グ165は、センサ163により検出される。しかしな
がら、このセンサ163のレールベース32上の取付け
位置と、ハンドアセンブリ16のハンドの把持中心位置
との間の距離が規定値通りに組立られていない場合があ
る。従って、センサ163の出力を基準として、X軸モ
ータ42を駆動したとしても、ハンドの把持中心位置
は、X方向にずれを生じている可能性がある。また、ハ
ンドアセンブリ16は、垂直コラム18に沿ってY軸方
向に往復動する。しかしながら、垂直コラム18がレー
ルベース32に対して傾斜して取付けられていると、垂
直コラム18の下方位置と上方位置との間でY方向の位
置ずれが生じるばかりでなく、X方向の位置ずれが生じ
る。更に、センサ167と、センサフラグ141の検出
位置とが回転方向にずれて取付けられていると、ハンド
ユニット130がカートリッジを斜めに把持してしま
う。このような位置ずれが生じると、セルに収納された
カートリッジを正確に把持できないばかりでなく、カー
トリッジをセルやアクセッサマウントセル内に押し込む
ことが不可能となる。従って、このような位置ずれの補
正が行なわれないアクセッサ14を用いる場合は、セル
ピッチを詰めることができず、ライブラリ装置2内のカ
ートリッジの収納量を増大することが困難となる。図4
7は以上のように構成されたライブラリ装置2の設置準
備の手順を示すフローチャートである。ライブラリ装置
2は組立後、まず、ステップS10に示されるようにア
クセッサ14の位置の補正が行われる。次いで、ステッ
プS20に示されるようにアクセッサ14にある光電セ
ンサ162の感度補正が行われる。更に、ステップS3
0に示されるように診断セルと診断カートリッジ(後に
図示される)を用いたセンサ162の光軸とハンドの動
作軸との補正が行われる。そして、このような補正が実
行された後に、ステップS40に示されるように全セル
に対するアクセッサ14の補正値を示す相対位置テーブ
ルが作成され、ステップS50に示されるようにライブ
ラリ装置2の運用に入る。以後、アクセッサ14の位置
補正動作、感度補正動作、およびセンサ162のい光軸
とハンドの動作軸の補正について順次説明される。
【0136】図48から図51は、キャリッジであるア
クセッサ14の位置補正動作を説明するための動作フロ
ーチャートである。この動作フローチャートは、図4
6、及び図52から図54に示されるアクセッサの位置
補正動作説明図と共に説明される。図52において、ア
クセッサユニット9には原点位置フラグ165が精度良
く取付けられている。アクセッサ14のレールベース3
2は、原点位置フラグ165を検出するための光電セン
サ163を備えている。更に、アクセッサ14のベース
28に取り付けられた光電センサ162が示されてい
る。また、アクセッサユニット9は、ドラムユニット内
の特定のセルと同一の検出位置となるように正確に固定
された位置補正用フラグ910,920,930を備え
ている。
【0137】(1)ステップS101〜S102:CP
U400は、ステップS101で、X軸,Y軸,Z軸を
夫々ホーム位置に移動する。つまり、CPU400は、
モータドライバ402を介してX軸モータ42を駆動
し、光電センサ163が原点位置フラグ165のエッジ
を検出する位置に位置させる。更に、CPU400は、
モータドライバ406を介してY軸モータ46を駆動
し、光電センサ162が位置補正用フラグ910,92
0を検出可能な高さにハンドアセンブリ16を移動す
る。そして、CPU400は、光電センサ167がセン
サフラグ141の原点位置を検出する検出位置に位置さ
せるべく、モータ25を回動する。センサフラグ141
の原点位置は、センサ162と位置補正用フラグ910
又は920とが正対する位置とは異なる位置に組立てら
れる。そして、ハンドアセンブリ16のベース28がベ
ース27に対して回動され、ハンドアセンブリ16の傾
斜角度が−12度に設定される。そして、CPU400
は、ステップS102で、キャリッジ位置補正テーブル
の内容をクリアする。また、ハードカウンタ410,4
12,413の値がリセットされる。
【0138】(2)ステップS104〜S106:CP
U400は、センサ162を位置補正用フラグ910
(フラグA)に対面させるべく、まず、モータ25を駆
動する。そして、センサ162が位置補正用フラグ91
0と対面すると推測される角度に、ベース27が位置付
けられる。また、CPU400は、X軸モータ42を駆
動する。つまり、CPU400は、X軸モータ42を標
準値XNAだけ駆動する。この標準値は、原点位置フラ
グ165からの距離として与えられる。そして、センサ
162が位置補正用フラグ910と対面すると推測され
るX方向の位置に、レールベース32が位置付けられ
る。この状態で、CPU400は、モータ42のみを往
復回転駆動する。センサ162の光軸が位置補正用フラ
グ910上をX方向に沿って往復走査される。このセン
サ162の光軸の往復走査中に、センサ162の検出出
力がオンとなった時点で、CPU400は、ハードカウ
ンタ410の値を読み取る。そして、CPU400は、
この値をメモリ416のワークエリア426に格納す
る。CPU400がワークエリア426に格納した値
は、図52に示される実測値XAAである。
【0139】(3)ステップS108〜S110:CP
U400は、センサ162を位置補正用フラグ920
(フラグB)に対面させるべく、モータ25を駆動す
る。そして、センサ162が位置補正用フラグ920と
対面すると推測される角度に、ベース27が位置付けら
れる。次に、CPU400は、この状態で、モータ42
のみを往復回転駆動する。センサ162の光軸が位置補
正用フラグ920上をX方向に沿って往復走査される。
このセンサ162の光軸の往復走査中に、センサ162
の検出出力がオンとなった時点で、CPU400は、ハ
ードカウンタ410の値を読み取る。そして、CPU4
00は、この値をメモリ416のワークエリア426に
格納する。CPU400がワークエリア426に格納し
た値は、図53(a) に示される実測値XNBである。
【0140】(4)ステップS112〜S116:CP
U400は、実測値XNAと実測値XNBの平均値XH
を求める。次に、標準値XNAと平均値XHとの差分値
が求められる。この差分値が標準値XNAに加算され
る。この加算結果が新X目標値として設定される。CP
U400は、X軸モータ42を駆動し、新X目標値へ位
置付ける。このようにしてX方向の位置補正値が求めら
れ、このX方向の位置補正値は、ワークエリア内426
の補正値テーブルに格納される。
【0141】(5)ステップS118〜S122:CP
U400は、センサ162を位置補正用フラグ910に
対面させるべく、モータ25を駆動する。センサ162
が位置補正用フラグ910と対面すると推測される角度
に、ベース27が位置付けられる。つまり、CPU40
0は、標準値ZNAだけモータ25を駆動する。この標
準値ZNAは、センサ167がセンサフラグ141を検
出してからの回転角度で与えられる。この後、CPU4
00は、モータ25のみを往復回転駆動させる。センサ
162の光軸が位置補正用フラグ910上をX方向に往
復走査する。このセンサ162の光軸の往復走査中に、
センサ162の検出出力がオンとなった時点で、CPU
400は、ハードカウンタ413の値を読み取る。そし
て、CPU400は、この実測値ZAAをメモリ416
のワークエリア426に格納する。更に、CPU400
は、標準値ZNAと実測値ZAAとの差分値を求めて、
補正値ZHAとして、ワークエリア426に格納する。
このようにして、位置補正用フラグ910が設けられる
面におけるZ位置の補正値が求められる。このZ方向の
第1の補正値は、ワークエリア内の補正値テーブルに格
納される。
【0142】(6)ステップS124〜S126:CP
U400は、センサ162を位置補正用フラグ920に
対面させるべく、モータ25を駆動する。センサ162
が位置補正用フラグ920と対面すると推測される角度
に、ベース27が位置付けられる。つまり、CPU40
0は、標準値ZNBだけモータ25を駆動する。この
後、CPU400は、モータ25のみを往復回転駆動さ
せる。センサ162の光軸が位置補正用フラグ920上
をX方向に往復走査する。このセンサ162の光軸の往
復走査中に、センサ162の検出出力がオンとなった時
点で、CPU400は、ハードカウンタ413の値を読
み取る。そして、CPU400は、この実測値ZABを
メモリ416のワークエリア426に格納する。更に、
CPU400は、標準値ZNBと実測値ZABとの差分
値を求めて、補正値ZHBとして、ワークエリア426
に格納する。このようにして、位置補正用フラグ930
が設けられる面におけるZ位置の補正値が求められる。
このZ方向の第2の補正値は、ワークエリア内の補正値
テーブルに格納される。
【0143】(7)ステップS128:CPU400
は、標準値ZNAに補正値ZHAを加算して、新目標値
を計算する。そして、CPU400は、新目標値に基づ
いて、センサ162を位置補正用フラグ910に位置付
ける。 (8)ステップS130〜S136:次に、CPU40
0は、ハンドアセンブリ16の傾斜角度が−12度の状
態で、X方向とY方向のセンサ162の検出感度の補正
値を求める。更に、CPU400は、ハンドアセンブリ
16の傾斜角度が−5.5度の状態で、Y方向のセンサ
162の検出感度の補正値を求める。これらの検出感度
の補正を求める方法は、後述される。センサ162は、
ハンドアセンブリ16が−12度の傾斜角度で位置補正
用フラグ910と対向している時、センサ162の光軸
が水平面と一致する。従って、ハンドアセンブリの傾斜
角度が−5.5度の場合は、センサ162の光軸が水平
面からずれるので、検出感度の補正が必要とされる。
【0144】(9)ステップS138:CPU400
は、標準値ZNBに補正値ZHBを加算して、新目標値
を計算する。そして、CPU400は、新目標値に基づ
いて、センサ162を位置補正用フラグ920に位置付
ける。 (10)ステップS140〜S150:次に、CPU4
00は、ハンドアセンブリ16の傾斜角度を−12度の
状態に戻す。そして、CPU400は、X方向のセンサ
162の検出感度の補正値を求める。更に、CPU40
0は、ハンドアセンブリ16の傾斜角度を−5.5度に
設定する。そして、CPU400は、この傾斜角度で、
Y方向のセンサ162の検出感度の補正値を求める。こ
れらの検出感度の補正を求める方法は後述される。ま
た、検出感度の補正値を求めた後、CPU400は、傾
斜角度を−12度の状態に戻す。
【0145】(11)ステップS152〜S158:次
に、CPU400は、垂直コラム18の倒れ角度の検出
を行ない、その補正値を求める。まず、CPU400
は、センサ162を位置補正用フラグ910と対面する
位置に位置付ける。次に、CPU400は、センサ16
2を位置補正用フラグ930に位置付ける。そして、C
PU400は、Y位置を保持したまま、センサ162を
X方向に沿って位置補正用フラグ930を往復走査す
る。このセンサ162の光軸の往復走査中に、センサ1
62の検出出力がオンとなった時点で、CPU400
は、ハードカウンタ410の値を読み取る。そして、C
PU400は、位置補正用フラグ930のX方向位置の
期待値と実測値の差分を求め、Y位置の上方位置と下位
位置との位置ずれ差として認識する。この差分値は、ワ
ークエリア426内の補正値テーブル内に格納される。
【0146】(12)ステップS160:CPU400
は、補正値テーブル内の格納値を不揮発性メモリ420
内に格納し、位置測定処理動作を終了する。次に、セン
サ感度補正動作について説明する。図55は、位置補正
用フラグ910,920,930とセンサ162との関
係を示す図である。図56は、センサ感度補正動作の説
明図である。
【0147】図において、位置補正用フラグ910,9
20,930は、十字状の白色部950と黒色部952
a〜952dから構成される。十字状の白色部950
は、X方向に沿って延びる白色部950aとY方向に沿
って延びる白色部950bとを含んでいる。図57及び
図58は、X方向センサ感度補正動作のフローチャート
である。
【0148】(1)ステップS162〜S166:CP
U400は、基準フラグ910の中心位置Oをセンサ1
62の光軸の仮りの位置付け目標位置とする。次に、C
PU400は、この仮りの位置付け目標位置に対して、
この仮の目標位置と位置補正用フラグ910の走査開始
点との差分を加えて位置付け目標位置とする。この目標
位置は、黒色部952dの領域内である。そして、CP
U400は、センサ162をこの目標位置へ移動する。
【0149】(2)ステップS168〜S176:CP
U400は、Y位置を保持したまま、X方向の走査方向
(図56参照)にセンサ162を移動する。そして、
センサ162の出力がオンになったか否かを確認する。
センサ162の出力がオンとなった時点におけるハード
カウンタ410の値をX実測値Xaとしてワークエリア
426内に保存する。そして、CPU400は、センサ
162を継続してX方向に移動させる。CPU400
は、センサ162の出力がオフとなったら、センサ16
2のX方向の走行を停止する。この時のセンサ出力の変
化は、図56に波形WAで示される。
【0150】(3)ステップS178〜S180:CP
U400は、基準フラグ910の中心位置に対して、こ
の仮の目標位置と位置補正用フラグ910の次の走査開
始点との差分を加えて位置付け目標位置とする。この目
標位置は、黒色部952aの領域内に設定される。そし
て、CPU400は、センサ162をこの目標位置へ移
動する。
【0151】(4)ステップS182〜S190:CP
U400は、Y位置を保持したまま、X方向の走査方向
(図56参照)にセンサ162を移動する。そして、
センサ162の出力がオンになったか否かを確認する。
センサ162の出力がオンとなった時点におけるハード
カウンタ410の値をX実測値Xbとしてワークエリア
426内に保存する。そして、CPU400は、センサ
162を継続してX方向に移動させる。CPU400
は、センサ162の出力がオフとなったら、センサ16
2のX方向の走行を停止する。この時のセンサ出力の変
化は、図56に波形WBで示される。
【0152】(5)ステップS192〜S194:CP
U400は、X実測値XaとX実測値Xbの平均値を求
める。そして、CPU400は、計算結果をX方向のセ
ンサ162のオン位置と定義する。最後に、CPU40
0は、センサ信号のオン位置とセンサオン定義位置の差
分値を、オン補正値として補正値テーブルに格納し、X
方向の感度補正動作を終了する。
【0153】次に、Y方向のセンサ感度補正動作につい
て説明する。図59及び図60は、Y方向センサ感度補
正動作のフローチャートである。 (1)ステップS196〜S200:CPU400は、
基準フラグ910の中心位置Oをセンサ162光軸の仮
りの位置付け目標位置とする。次に、CPU400は、
この仮りの位置付け目標位置に対して、この仮の目標位
置と位置補正用フラグ910の走査開始点との差分を加
えて位置付け目標位置とする。この目標位置は、黒色部
952dの領域内である。そして、CPU400は、セ
ンサ162をこの目標位置へ移動する。
【0154】(2)ステップS202〜S210:CP
U400は、X位置を保持したまま、Y方向の走査方向
(図56参照)にセンサ162を移動する。そして、
センサ162の出力がオンになったか否かを確認する。
センサ162の出力がオンとなった時点におけるハード
カウンタ412の値をY実測値Yaとしてワークエリア
426内に保存する。そして、CPU400は、センサ
162を継続してY方向に移動させる。CPU400
は、センサ162の出力がオフとなったら、センサ16
2のY方向の走行を停止する。この時のセンサ出力の変
化は、図56に波形WCで示される。
【0155】(3)ステップS212〜S214:CP
U400は、基準フラグ910の中心位置に対して、こ
の仮の目標位置と位置補正用フラグ910の次の走査開
始点との差分を加えて位置付け目標位置とする。この目
標位置は、黒色部952cの領域内に設定される。そし
て、CPU400は、センサ162をこの目標位置へ移
動する。
【0156】(4)ステップS216〜S226:CP
U400は、X位置を保持したまま、Y方向の走査方向
(図56参照)にセンサ162を移動する。そして、
センサ162の出力がオンになったか否かを確認する。
センサ162の出力がオンとなった時点におけるハード
カウンタ412の値をY実測値Ybとしてワークエリア
426内に保存する。そして、CPU400は、センサ
162を継続してY方向に移動させる。CPU400
は、センサ162の出力がオフとなったら、センサ16
2のY方向の走行を停止する。この時のセンサ出力の変
化は、図56に波形WDで示される。
【0157】(5)ステップS228〜S230:CP
U400は、Y実測値YaとY実測値Ybの平均値を求
める。そして、CPU400は、計算結果をY方向のセ
ンサ162のオン位置と定義する。最後に、CPU40
0は、センサ信号のオン位置とセンサオン定義位置の差
分値を、オン補正値として補正値テーブルに格納し、Y
方向の感度補正動作を終了する。
【0158】次に、Z方向のセンサ感度補正動作につい
て説明する。図61及び図62は、Z方向センサ感度補
正動作のフローチャートである。 (1)ステップS232〜S236:CPU400は、
Z=n方向のZ標準位置を設定する。nは、"1" 又は
"0" である。"1" は、センサ162を右回転させる方向
である。"0" は、センサ162を左回転させる方向であ
る。CPU400は最初、n=1を設定する。そして、
CPU400は、次に、位置補正用フラグ910の走査
開始点との差分を加えて位置付け目標位置とする。CP
U400は、この目標位置にセンサ162を位置付け
る。
【0159】(2)ステップS238〜S246:CP
U400は、X位置及びY位置を保持したまま、Z系を
回転させ、走査方向(図56参照)にセンサ162を
移動する。そして、センサ162の出力がオンになった
か否かを確認する。センサ162の出力がオンとなった
時点におけるハードカウンタ413の値をZ実測値Za
としてワークエリア426内に保存する。そして、CP
U400は、センサ162を継続して移動させる。CP
U400は、センサ162の出力がオフとなったら、セ
ンサ162のZ方向の回転を停止する。この時のセンサ
出力の変化は、図56の波形WAと同様である。
【0160】(3)ステップS248〜S252:CP
U400は、Z=n方向のZ標準位置を設定する。CP
U400は、n=0を設定する。次に、CPU400
は、位置補正用フラグ920の走査開始点との差分を加
えて位置付け目標位置とする。CPU400は、この目
標位置にセンサ162を位置付ける。 (4)ステップS254〜S262:CPU400は、
X位置及びY位置を保持したまま、Z系を回転させ、走
査方向(図56参照)にセンサ162を移動する。そ
して、センサ162の出力がオンになったか否かを確認
する。センサ162の出力がオンとなった時点における
ハードカウンタ413の値をZ実測値Zbとしてワーク
エリア426内に保存する。そして、CPU400は、
センサ162を継続してZ方向に移動させる。CPU4
00は、センサ162の出力がオフとなったら、センサ
162のZ方向の走行を停止する。この時のセンサ出力
の変化は、図56の波形WBと同様である。
【0161】(5)ステップS264〜S230:CP
U400は、Z実測値ZaとZ実測値Zbの平均値を求
める。そして、CPU400は、計算結果をZ方向のセ
ンサ162のオン位置として補正値テーブルに格納し、
Z方向の感度補正動作を終了する。次に、アクセッサの
別の位置補正動作の説明が行なわれる。図63は、図1
に示されるライブラリ装置2の各ユニットに割当られた
論理的なアドレス配置の説明図である。アクセッサ14
の移動方向に沿って配置された各ユニットに対して、フ
レーム番号(Frame=1,2,・・・n)が割当て
られる。また、アクセッサ14の移動方向の左右を分割
して、一方に面番号(Z=0,1)が割当てられる。
【0162】前記したように、図1に示されるライブラ
リ装置2が、セルドラム15bのみを有するドラムユニ
ット10bを4台と、図4に示されるドラムユニット1
0aを1台と、ドラムユニット169を1台という構成
の場合は、以下のようにアドレスが割り当てられる。
尚、ここでは、図1に示されるドラムユニット10bが
DEEマガジンを有するドラムユニット169である。
アクセッサユニット9はフレーム番号が1であり、面番
号は割当てられない。ドラムユニット10aは、フレー
ム番号が2で面番号が1である。ドラムユニット169
(10b)は、フレーム番号が2で面番号が0である。
ドライブユニット12bは、フレーム番号が3で面番号
が1である。ドライブユニット12cは、フレーム番号
が3で面番号が0である。ドライブユニット12aは、
フレーム番号が4で面番号が1である。ドライブユニッ
ト12bは、フレーム番号が4で面番号が0である。4
台のドラムユニットは、夫々フレーム番号が5で面番号
が1、フレーム番号が5で面番号が0、フレーム番号が
6で面番号が1、フレーム番号が6で面番号が0とな
る。最後に、アクセッサユニット7は、フレーム番号が
7で面番号は割当てられない。
【0163】図64は、ドラムユニットに対して割当て
られるアドレスを示す図である。X方向のアドレスは、
アドレス“01”〜アドレス“0A”が割当てられてお
り、Y方向のアドレスは、アドレス“01”〜“35”
が割当てられている。図65は、マシンコントローラの
制御値を説明する図である。セルアドレスマップ432
は、図64に示されるアドレスマップとそのアドレスマ
ップで指定されるアドレスの座標値を格納するものであ
る。このアドレスの座標値は、ドラムユニットの基準点
O(基準原点Fso)からの寸法(X座標値,Y座標
値)である。セル位置標準値テーブル434は、図67
に示される測定開始点の座標値(X,Y)を格納する。
この座標値(X,Y)は、アクセッサ14の移動開始原
点(位置フラグ165)の座標値(X,Y)からの距離
に相当する値である。この測定開始点の座標値は、後述
する期待値からの差分値として格納されている。アクセ
ッサ14の移動開始原点の座標値は、アクセッサユニッ
ト7のアクセッサ14の場合は、アクセッサユニット7
内に固定された原点位置フラグ165により設定され
る。これらのセルアドレスマップ432及びセル位置標
準値テーブル434は、プログラムのインストール時
に、RAM416のプログラム格納エリア424に格納
されている。また、前述したライブラリ装置2の各ユニ
ットと、各ユニット毎のフレーム番号と面番号との対応
関係は、セルアドレスマップ432の一部に格納され
る。更に、各ユニットのX方向の設置間隔の値は、同一
に設定されており、この寸法値は、同様にセルアドレス
マップ432の一部に格納される。
【0164】指示アドレステーブル436は、アクセッ
サ14のハンドユニット130の上ハンド146と下ハ
ンド148の開閉中心を位置付けるべき値を格納する。
フレーム位置は、図63を用いて説明したフレーム番号
である。Xアドレス及びYアドレスは、図52を用いて
説明したドラムユニット内のセルの座標値である。Zア
ドレスは、図63を用いて説明した面番号である。目標
値テーブル438は、アクセッサ14上のハンドユニッ
ト130の開閉中心を位置付けるべき目標値を格納す
る。X目標値,Y目標値,及びZ目標値は、セルアドレ
スマップ432,セル位置標準値テーブル434,指示
アドレステーブル436の値から求められる。X目標
値,Y目標値,及びZ目標値は、各モータ42,46,
25の回転パルス数として算出される。期待値テーブル
440は、X方向の期待値とY方向の期待値を格納する
ものである。期待値テーブル440は、アクセッサの位
置測定動作を実行する際に用いられる。現在値テーブル
442は、アクセッサ14のX方向の現在位置とY方向
の現在位置を保持する。X現在値とY現在値は、ハード
カウンタ410,412の値である。位置保存テーブル
444は、特定時点のX現在値とY現在値を保存する。
位置保存テーブル444に保存されたX位置とY位置
は、アクセッサの位置測定動作を実行する際に用いられ
る。補正値テーブル446は、現在値テーブル442の
格納値と位置保存テーブル444の格納値との差分値を
補正値として格納する。これらの各テーブル436,4
38,440,442,444,446は、RAM41
6のワークエリア426に格納される。
【0165】X位置・Y位置補正値テーブル448は、
全フラグに対するX位置補正値,Y位置補正値、及び後
述されるセンサ162の光軸とハンドの動作軸との補正
値等を格納する。このテーブル448が格納する値は、
不揮発性メモリ420に保持されている。図66、図6
7、及び図68は、アクセッサの位置測定動作を説明す
るための図である。
【0166】図66は、DEEマガジンを搭載するドラ
ムユニットの基準セルの座標系を説明するための図であ
る。図66において、ドラムユニット169におけるマ
ガジンドラム175の7つのセグメントのうちの1つの
セグメントを例にして基準セルの座標系が説明される。
ドラムユニット169は、図29で説明したように、マ
ガジンドラム175の各マガジン搭載棚184a〜18
4dの夫々にマガジン200S〜200Vを搭載する。
各マガジン200S〜200Vの右下のセル254mが
基準セルである。ドラムユニット169の右下端部17
0aがフレーム基準原点Fsoである。このドラムユニ
ット169の右下端部170aは、他のユニットとの結
合の基準点として利用される。そして、ドラムユニット
169の基準セル254mの座標は、フレーム基準原点
Fsoを原点とする直交座標系で表される。この基準セ
ル254mの座標値は、基準セル254mの中心位置の
座標値(Xs,Ys)で表される。各マガジン200S
〜200Vの基準セル254mの中心位置の座標値(X
s,Ys)は、フレーム基準原点Fsoを原点とする直
交座標系の座標値で表される。前述したように、マガジ
ン200S〜200Vは、ガイドプレート186,18
7,188,189と、突起210,212と、位置決
め用突起214と、及びマガジン200の位置決め孔2
01a,201bとにより、ドラムユニット169の基
準点169aに対して略正確に位置決めされている。
【0167】従って、マガジン200の基準セル254
mの実位置中心点の座標値(Xs,Ys)は、位置決め
基準点169aであるフレーム基準原点Fsoを基準と
する座標値である。図67は、基準セルの実位置中心と
標準位置中心との関係を示す図である。図67におい
て、基準セル254mの実位置中心点Ppの座標値(X
p,Yp)は、位置補正用マーク190aの基準点Pm
の座標値(Xm,Ym)からX方向に距離Lx,Y方向
に距離Lyだけ離れた位置である。これらの寸法Lx,
Lyは、前述したセルアドレスマップ432の一部に格
納されている。つまり、位置補正用マーク190aは、
フレーム180に正確に取付けられているので、位置補
正用マーク190aの基準点Pmの座標値(Xm,Y
m)は、フレーム基準原点Fsoを基準とした座標値で
ある。基準セル254mの実位置中心点Ppは、フレー
ムの基準原点Fsoを原点としたときの基準セル254
mの標準位置中心点PhからX方向及びY方向に夫々オ
フセットしている。基準セル254mの標準位置中心点
Phの座標は、座標値(Xh,Yh)で表わされる。こ
の基準セル254mの標準位置中心点Phは、アクセッ
サユニット9の位置フラグ165を原点とする標準直交
座標系における基準セル254mの中心点が存在すべき
点である。ライブラリ装置2は、複数のユニット7,
9,10a,10bとが結合されて組立てられているの
で、基準セル254mの実位置中心点Ppと標準位置中
心点Phとの間にオフセットを生じている。このオフセ
ットの値は、位置補正用マーク190aを用いて測定さ
れる。
【0168】図68は、位置補正用マークと測定開始点
との関係を示す図である。図68において、位置補正用
マーク190aは、黒色部450と、Y方向の白色部4
52と、X方向の白色部454とから構成される。位置
補正用マーク190aの基準点Pmの座標は、座標値
(Xm,Ym)で表される。この位置補正用マーク19
0aの基準点Pmは、実測された座標値(Xm,Ym)
である。アクセッサ14の位置測定の開始点(センサ1
62の光軸)は、位置補正用マーク190aの測定開始
点Piの座標値(Xi,Yi)に設定される。この測定
開始点Piの座標値(Xi,Yi)は、アクセッサユニ
ット9の位置フラグ165を原点とする標準直交座標系
における座標値である。期待点Peは、測定開始点Pi
を基準として、センサ162の光軸をX方向及びY方向
に移動させた時に、位置補正用マークの基準点Pmが存
在すべきである点である。尚、測定開始点Piの座標値
(Xi,Yi)は、期待点Peの座標値(Xp,Yp)
との差分値としてセル位置標準値テーブル434に格納
されている。
【0169】この期待点Peは、座標値(Xe,Ye)
で表わされる。ライブラリ装置2の組立時の誤差が存在
するので、位置補正用マーク190aの実際の基準点P
mの座標値(Xm,Ym)は、期待点Peの座標値(X
e,Ye)からオフセットを生じている。この基準点P
mの座標値(Xm,Ym)と期待点Peの座標値(X
e,Ye)との差分が、補正値となる。このX補正値と
Y補正値が基準セル254mの実位置中心点Ppと標準
位置中心点Phとの間のオフセットを補正するための補
正値である。
【0170】図69は、マシンコントローラ351の動
作を説明するフローチャートである。図69において、
まず、CPU400は、電源投入後、ステップS200
で、初期化動作を実行する。この初期化動作時、CPU
400は、駆動回路402,406,414を介してモ
ータ42,46,25を駆動して、アクセッサユニット
7内に設定された基準位置にアクセッサ14を位置付け
る。CPU400は、センサ163が位置フラグ165
を検出し、且つハンドアセンブリ16のセンサ162が
この位置フラグ165を検出する位置に、アクセッサ1
4の各モータ42,46,25を駆動する。
【0171】次いで、CPU400は、ステップS21
0で、不揮発性メモリ420内のX位置,Y位置補正値
テーブル448内に、位置補正値が格納されているか否
かをチェックする。CPU400は、位置補正値が格納
されていない場合は、位置補正値の測定動作を実行する
ステップS220に移行する。CPU400は、ステッ
プS220の処理が終了すると、ステップS212へ移
行する。
【0172】一方、CPU400は、位置補正値が格納
されている場合は、動作コマンドの有無を確認するステ
ップS212へ移行する。CPU400は、ステップS
212でインタフェース部422を介して動作コマンド
が受信されたならば、ステップ214へ移行する。CP
U400は、ステップS214で動作コマンドの種類が
マガジン有無チェック動作指示コマンドか否かを判別す
る。CPU400は、マガジン有無チェック動作指示コ
マンドならば、ステップS216へ移行し、マガジン有
無チェック動作を実行する。CPU400は、ステップ
S214で、それ以外のコマンドを受信した場合は、ス
テップS218でそのコマンドの処理を実行する。マガ
ジン有無チェック動作コマンド又はその他のコマンドの
処理終了後は、ステップS212に戻る。
【0173】図70から図72は、位置補正値の測定動
作の処理フローチャートを示す図である。 (1)ステップS240〜S244:CPU400は、
ステップS240で、位置補正値の測定を行うべきであ
るドラムユニット169のユニットのアドレス(フレー
ム番号及び面番号)を、指示アドレステーブル436に
取り込む。このドラムユニット169が図63に示され
るドラムユニット10bと仮定すると、このドラムユニ
ット169(10b)のアドレスは、フレーム番号がF
rame=2で、面番号がZ=0となる。次に、CPU
400は、ステップS242で、基準セル254mのア
ドレスを取り込む。この基準セル254mのアドレス
は、図66に示されるドラムユニット内のセルの座標値
が設定される。基準セル254mは、各マガジン200
s〜200vの右下である。マガジン200sの基準セ
ル254mのXアドレスは、“04”であり、そのYア
ドレスは、“04”である。
【0174】尚、マガジン200t〜200vのXアド
レスは、マジガン200sの基準セル254mのXアド
レスと同一であり、全て“04”である。一方、マガジ
ン200tのYアドレスは、“0D”であり、マガジン
200uのYアドレスは、“16”であり、マガジン2
00vのYアドレスは、“1F”である。これらのXア
ドレス及びYアドレスは、16進数で表わされている。
【0175】そして、CPU400は、次に、ステップ
S244で、相対位置フラグポインタRPFを“N=
1”に設定する。ポインタRPFの値は、マガジン20
0T〜200Vを順番に指定する。 (2)ステップS246〜S252:次に、CPU40
0は、ポインタRPFで指定されたマガジン200sの
基準セル254mのXアドレス“04”に基づいて、セ
ルアドレスマップ432を参照する。CPU400は、
フレーム基準原点FsoからのX座標値(Xs)と、ド
ラムユニットの幅寸法と、及び原点位置フラグ165の
位置からドラムユニットの基準点169a迄のX方向の
寸法差との合計から、基準セル254mの標準位置中心
PhのX座標値Xhを獲得する。そして、CPU400
は、このX座標値Xhをエンコーダ(タコメータ)40
4のカウント数に変換して、内部レジスタに保存する。
更に、CPU400は、期待点PeのX座標値と標準位
置中心点PhのX座標値の差分値に相当する寸法Lxを
セルアドレスマップ432から読み出S、X座標値Xh
から減算する。更にCPU400は、ハンドユニット1
30の中心線とセンサ162の光軸との間のX方向の差
分値をX座標値Xhから減算する。このハンドユニット
130のハンド中心線とセンサ162の光軸との間のX
方向の差分値は、前述したセルアドレスマップ432に
格納されている。CPU400は、計算結果を期待点P
eのX座標値として、期待値テーブル440に格納す
る。
【0176】(3)ステップS254〜S260:次
に、CPU400は、ポインタRPFで指定されたマガ
ジン200sの基準セル254mのYアドレス“04”
に基づいて、セルアドレスマップ432を参照する。C
PU400は、フレーム基準原点FsoからのY座標値
(Ys)と、原点位置フラグ165の位置からドラムユ
ニットの基準点169a迄のY方向の寸法差との合計か
ら、基準セル254mの標準位置中心PhのY座標値Y
hを獲得する。そして、CPU400は、このY座標値
Yhをエンコーダ(タコメータ)408のカウント数に
変換して、内部レジスタに保存する。更に、CPU40
0は、期待点PeのY座標値と標準位置中心点PhのY
座標値の差分値に相当する寸法Lyをセルアドレスマッ
プ432を読み出し、Y座標値Yhから減算する。更に
CPU400は、ハンドユニット130の中心線とセン
サ162の光軸との間のY方向の差分値をY座標値Yh
から減算する。このハンドユニット130のハンド中心
線とセンサ162の光軸との間のY方向の差分値は、前
述のセルアドレスマップ432に格納されている。CP
U400は、計算結果を期待点PeのY座標値として、
期待値テーブル440に格納する。
【0177】(4)ステップS262〜S268:CP
U400は、期待値テーブル440に格納されたX期待
値に、セル位置標準値テーブル434に格納された測定
開始点Piと期待点PeのX方向の差分値を加算して、
センサ162を位置付けるための目標値のX座標を算出
する。次に、CPU400は、期待値テーブル440に
格納されたY期待値に、セル位置標準値テーブル434
に格納された測定開始点Piと期待点PeのY方向の差
分値を加算して、センサ162を位置付けるための目標
値のY座標を算出する。尚、Z目標値は、ハンドアセン
ブリ16がセルと対面する位置に位置付けるためのモー
タ25の回転角である。この値は、指示アドレステーブ
ル436に格納されたZアドレス(Z=1又は0)か
ら、CPU400が算出する。CPU400は、目標値
テーブル438に格納された目標位置へセンサ162を
移送するキャリッジであるアクセッサ14を位置付け
る。つまり、CPU400は、モータ42,46,25
を駆動して、センサ162を測定開始点Piへ位置付け
る。尚、CPU400は、ハードカウンタ410,41
2の内容を、センサ162の移動開始前にリセットす
る。
【0178】(5)ステップS268〜S276:セン
サ162が測定開始点Piへ位置付けられた後、CPU
400は、モータ46及びモータ25の駆動を停止した
状態で、レールベース32をXレール20に沿って移動
するために、モータ42のみを駆動する。つまり、セン
サ162がX測定方向に沿って、測定開始点Piから位
置補正用マーク190aの白色部454に向けて移動さ
せられる。そして、CPU400は、センサ162の移
動中に、センサ162の検出出力がオンとなる時点を検
出する。センサ162が白色部454に到達した時点が
検出される。CPU400は、センサ162の検出出力
がオンとなった時点で、エンコーダ404の出力をカウ
ントするハードカウンタ410の値を読み取る。このハ
ードカウンタ410の値は、X実測値(Xm)である。
X実測値Xmは、X位置保存値として、位置保存値テー
ブル444に格納される。尚、位置測定動作の間中、C
PU400は、ハードカウンタ410,412に基づい
て、センサ162の現在位置を現在値テーブル442に
更新して保持している。センサ162の出力がオンとな
った後、CPU400は、モータ42の駆動を停止す
る。次いで、CPU400は、期待値テーブル440の
X期待値と位置保存値テーブル444に格納されたX実
測値との差分を求める。この差分値は、X補正値とし
て、補正値テーブル446に格納される。CPU400
は、モータ42を逆方向に駆動して、センサ162をX
実測値Xmの位置に位置付けて、白色部454からの反
射があることを確認する。
【0179】(6)ステップS280〜S292:CP
U400は、センサ162を測定開始点Piへ位置付け
る。センサ162が測定開始点Piへ位置付けられた
後、CPU400は、モータ42及びモータ25の駆動
を停止した状態で、ベース27をレールガイド22に沿
って移動するために、モータ46のみを駆動する。つま
り、センサ162がY測定方向に沿って、測定開始点P
iから位置補正用マーク190aの白色部452に向け
て移動させられる。
【0180】そして、CPU400は、センサ162の
移動中に、センサ162の検出出力がオンとなる時点を
検出する。センサ162が白色部452に到達した時点
が検出される。CPU400は、センサ162の検出出
力がオンとなった時点で、エンコーダ408の出力をカ
ウントするハードカウンタ412の値を読み取る。この
ハードカウンタ412の値は、Y実測値(Ym)であ
る。Y実測値Ymは、Y位置保存値として、位置保存値
テーブル444に格納される。センサ162の出力がオ
ンとなった後、CPU400は、モータ46の駆動を停
止する。
【0181】次いで、CPU400は、期待値テーブル
440のY期待値と位置保存値テーブル444に格納さ
れたY実測値との差分を求める。この差分値は、Y補正
値として、補正値テーブル446に格納される。CPU
400は、モータ46を逆方向に駆動して、センサ16
2をY実測値Ymの位置に位置付けて、白色部452か
らの反射があることを確認する。
【0182】(7)ステップS296〜S300:CP
U400は、ステップS292の処理終了後、相対位置
フラグポインタRPFの値が最大値か否かを判定する。
つまり、CPU400は、マガジン200vの位置補正
用マーク190dに対する位置測定処理が終了したか否
かを判定する。ドラムユニット169のマガジンドラム
175に搭載される搭載棚184a〜184dの個数
は、4個である。従って、CPU400は、ポインタR
PFの値が“N=4”となったか否かを確認する。ポイ
ンタRPFの値が最大値で無いならば、ポインタRPF
の値に1を加算する。そして、CPU400は、ステッ
プS246に戻り、次の位置補正用マークに対する位置
測定動作を実行する。
【0183】ポインタRPFの値が最大値と一致してい
るならば、補正値テーブル446に格納されている各位
置補正用マーク190a〜190d毎の補正値を、不揮
発性メモリ内のX位置・Y位置補正テーブル448に格
納する。CPU400は、位置測定動作を終了し、図6
9に示されるステップS212の動作コマンド受信待ち
状態に戻る。
【0184】尚、この位置測定動作は、DEEマガジン
有するドラムユニットに対して行なったが、図17から
図22に示されるDEE扉を有していないドラムユニッ
トに対して行なっても良い。この場合は、ドラムユニッ
ト10Aの柱686a又はベース654a上に、位置補
正用マーク190aが配置される。このように、ライブ
ラリ装置2は、アクセッサユニット9とドラムユニット
10との間の位置測定動作が実行されるので、各ユニッ
トが相互に結合される際に生じる組立誤差を吸収するこ
とができる。それ故、ライブラリ装置2の組立精度が緩
くできるので、組立時間を短縮することが可能となる。
【0185】以上の説明においては、記憶媒体を収納す
るカートリッジとして、I3480磁気テープカートリ
ッジの例についてのみ説明したが、本発明は、これに限
られるものではない。本発明は、他のタイプの磁気テー
プカートリッジや光ディスクカートリッジを収納するセ
ルを有するライブラリ装置であっても適用することがで
きるものである。
【0186】更に、本実施例においては、アクセッサが
X−Y移動機構であるが、種々の変形が可能である。例
えば、アクセッサがY−θ移動機構であっても良い。こ
の場合は、Y−θ移動機構であるアクセッサは、円筒形
状のセルドラムの内側に配置される。
【0187】図73はアクセッサユニット9におけるア
クセッサ14と、アクセッサ9に設けられた診断セルユ
ニット370との位置関係を説明する図である。図73
において、アクセッサユニット9のベース51に支持さ
れたXレール20は、レールベース32に支持されたロ
ーラ36a,36bにより挟持される。このレールベー
ス32には垂直コラム18が取付けられている。垂直コ
ラム18には前述のようにハンドユニット130が上下
動可能に取り付けられている。このハンドユニット13
0はモータ46を含むユニットによって駆動される。モ
ータ46には、電源がオフ状態の時にモータ46の回転
を固定する電磁ブレーキ502が設けられている。モー
タ46の回転はベルト504を介してプーリ506に伝
えられる。プーリ506の回転力は同軸508上に固定
されたプーリ510に伝達される。プーリ510の回転
力はベルト514を介してハンドユニット130に伝達
される。520はアームである。
【0188】一方、アクセッサユニット9の柱35bに
は取付台369が突設されており、この取付台369の
上に、取付ブラケット368を介して診断セルユニット
370が取り付けられている。この診断セルユニット3
70には、マスターラベル373が貼り付けられるラベ
ル貼付台374、チルト角が0°の第1の診断セル37
5、チルト角が12°の第2の診断セル377、基準フ
ラグ383を貼り付ける第1の基準フラグ貼付台38
1、及び基準フラグ384を貼り付ける第2の基準フラ
グ貼付台382があり、第1と第2の診断セル375,
377には、ハンドユニット130に把持された診断カ
ートリッジ380が挿入されるようになっている。診断
セルユニット370と、これに挿入される診断カートリ
ッジ380は、機械的に高い加工精度で作られている。
【0189】図74は、図73に示される診断セル37
0の構成を示す斜視図である。尚、この図には取付ブラ
ケット368は図示されていない。診断セル370は、
2枚の側壁371,372に挟まれて上側からラベル貼
付台374、第2の診断セル377、第1の診断セル3
75、第2の基準フラグ貼付台382、及び第1の基準
フラグ貼付台381がこの順に設けられている。ラベル
貼付台374には、この診断セル370の位置を示すバ
ーコードラベル等のマスターラベル373が貼り付けら
れる。このラベル貼付台374のマスターラベル373
を貼り付ける面は垂直である。第1の診断セル375と
第2の診断セル377とは精度良く加工されており、そ
のカートリッジの入口部にはそれぞれ段差部376,3
78が設けられている。また、第1の診断セル375と
第2の診断セル377の背面部には挿入されたカートリ
ッジを止めるストッパ385,387がそれぞれ設けら
れている。第1の基準フラグ貼付台381には基準フラ
グ383が貼り付けられるようになっており、第2の基
準フラグ貼付台382には基準フラグ384が貼り付け
られるようになっている。第1の基準フラグ貼付台38
1の基準フラグ383の貼付面は垂直であり、第2の基
準フラグ貼付台382の基準フラグ384の貼付面は垂
直方向から12°だけ傾いている。
【0190】図75は図73に示されたアクセッサユニ
ット9の、診断セル370が取り付けられたZ0壁の面
を見た図であり、図76は、診断セル370が取り付け
られたZ1壁の面を見た図である。Z0壁側には、診断
セル370の上方の部位にも基準フラグ386が設けら
れている。
【0191】図77(a) は第1の診断セル375(チル
ト角0°)と診断カートリッジ380の関係を示す説明
図であり、図77(b) は図77(a) のB−B線における
断面図である。これらの図から分かるように、診断セル
375は、その診断カートリッジ380の挿入口の下端
部分が診断セル375の内部の底面よりも一段高くなっ
ており、ここに段差部376が形成されている。一方、
上ハンド146と下ハンド148に把持されて診断セル
375に挿入される診断カートリッジ380には、その
底面に凸条388が設けられている。
【0192】診断カートリッジ380は診断セル375
の中に挿入された後、上ハンド146と下ハンド148
によって所定高さ、例えば、1mmだけ下げられた後に
診断セル375の外に引き出される。このとき、診断カ
ートリッジ380の底面の凸条388と段差部376と
の距離YMEが0より大きく、診断カートリッジ380
が段差部376に触れることなく診断セル370の外に
引き出された場合は、診断カートリッジ380は再度診
断セル375の中に挿入された後、上ハンド146と下
ハンド148によって同じ高さ、例えば、1mmだけ下
げられた後に診断セル375の外に引き出される。この
診断カートリッジ380の下降、引出し動作は診断カー
トリッジ380の底面の凸条388が段差部376に係
止されるまで継続して行われる。このようにして、診断
セル375の中に最初に挿入された診断カートリッジ3
80の、診断セル375内における高さを測定すること
ができる。診断セル375の中に最初に挿入された診断
カートリッジ380の診断セル375の中の高さが測定
された後は、診断カートリッジ380は下げられた高さ
と同じ高さだけ引き上げられ、元の高さに保持される。
【0193】診断カートリッジ380が診断セル375
内で元の状態に戻された後は、今度は診断セル375内
で右側に移動させられる。診断カートリッジ380が診
断セル375の右側の壁に当接すると、診断カートリッ
ジ380を右側に移動させていたエンコーダの出力が変
化するので、このエンコーダの出力変化で診断カートリ
ッジ380の右側への移動距離XMRが測定できる。診
断カートリッジ380の右側への移動距離XMRが測定
されると、この移動距離XMRだけカートリッジ380
が左側に移動されて元に位置にもどされる。そして、続
いて診断カートリッジ380が診断セル375内で左側
に移動させられる。診断カートリッジ380が診断セル
375の左側の壁に当接すると、診断カートリッジ38
0を左側に移動させていたエンコーダの出力が変化する
ので、このエンコーダの出力変化で診断カートリッジ3
80の左側への移動距離XMLが測定できる。この診断
カートリッジ380の左右への移動距離XMR,XML
により、診断カートリッジ380が最初に診断セル37
5内に挿入された時の、水平方向の位置を求めることが
できる。
【0194】ハンドユニット130に設けられた光電セ
ンサ162が読み取った診断セル385の基準フラグ3
83のデータにより、ハンドユニット130が診断セル
375の真ん前に位置され、診断セル375に診断カー
トリッジ380が挿入された場合は、診断カートリッジ
380は診断セル375内の空間の中央に位置するはず
である。一方、前述の測定によって得られた診断カート
リッジ380の診断セル375内の高さと診断カートリ
ッジ380の左右への移動距離XMR,XMLの値によ
り、診断セル375内に最初に挿入された時の診断カー
トリッジ380の位置が、診断セル375内の空間の中
央に位置することを示さない場合は、光電センサ162
の光軸と診断カートリッジ380を移動させるハンドユ
ニット130のハンドの動作軸との間に誤差があること
になる。従って、この診断セル375と診断カートリッ
ジ380により、チルト角0°における光電センサ16
2の光軸とハンドの動作軸との間の誤差を検出すること
ができる。アクセッサ14は1つであるので、この光電
センサ162の光軸とハンドの動作軸との間の誤差を検
出しておくことにより、この誤差を考慮してアクセッサ
14を目的のセルの前に位置付けるようにすれば、カー
トリッジ588を一層正確に各セル568に挿入するこ
とができる。本発明ではこの光電センサ162の光軸と
ハンドの動作軸との間の誤差の検出が、ライブラリ装置
2のZO面とZ1面、及びチルト角0°と12°に対し
て行われる。この動作が以下のフローチャートにより説
明される。
【0195】図78は、本発明におけるセンサ光軸とハ
ンド動作軸の差を検出するフローチャートである。 (1)ステップS302:Z=0、チルト角=0°がセ
ットされ、まず最初にZ0面のチルト角0°の時の光電
センサ162の光軸とハンドの動作軸との間の誤差測定
の設定が行われる。 (2)ステップS304〜S310:ステップS304
でZ0面が選択され、ステップS306でチルト角0°
が選択されてステップS308に至り、Z0面のチルト
角0°の時の光電センサ162の光軸とハンドの動作軸
との間の誤差測定が実行される。即ち、ステップS30
8では、Z0面のチルト角0°の時の診断カートリッジ
380の横方向の誤差ΔXEz0t0と、高さ方向の誤
差ΔYEz0t0の測定が行われる。続くステップS3
10ではチルト角が12°に設定され、ステップS30
4に戻る。 (3)ステップS304〜S314:ステップS304
でZ0面が選択され、ステップS306でチルト角12
°が選択されてステップS312に至り、Z0面のチル
ト角12°の時の光電センサ162の光軸とハンドの動
作軸との間の誤差測定が実行される。即ち、ステップS
312では、Z0面のチルト角0°の時の診断カートリ
ッジ380の横方向の誤差ΔXEz0t12と、高さ方
向の誤差ΔYEz0t12の測定が行われる。続くステ
ップS314ではZ1面とチルト角0°の設定が行わ
れ、ステップS304に戻る。 (4)ステップ304〜ステップ320:ステップS3
04でZ1面が選択され、ステップS316でチルト角
0°が選択されてステップS318に至り、Z1面のチ
ルト角0°の時の光電センサ162の光軸とハンドの動
作軸との間の誤差測定が実行される。即ち、ステップS
318では、Z1面のチルト角0°の時の診断カートリ
ッジ380の横方向の誤差ΔXEz1t0と、高さ方向
の誤差ΔYEz1t0の測定が行われる。ステップS3
20ではチルト角が12°に設定され、ステップS30
4に戻る。 (5)ステップS304〜S322:ステップS304
でZ1面が選択され、ステップS316でチルト角12
°が選択されてステップS322に至り、Z1面のチル
ト角12°の時の光電センサ162の光軸とハンドの動
作軸との間の誤差測定が実行される。即ち、ステップS
322では、Z1面のチルト角0°の時の診断カートリ
ッジ380の横方向の誤差ΔXEz1t12と、高さ方
向の誤差ΔYEz1t12の測定が行われてこのルーチ
ンが終了する。
【0196】図79は図78のフローチャートのステッ
プS308、S312、S318、及びS322におけ
る、Zi面のチルト角k°(iは0か1、kは0か1
2)の時の診断カートリッジ380の横方向の誤差ΔX
Ezitkと、高さ方向の誤差ΔYEzitkの測定の
手順を詳細に説明するフローチャートである。 (1)ステップS330:アクセッサ14のハンド部
(上ハンド146と下ハンド148)に診断カートリッ
ジ380がセットされる。 (2)ステップS332:アクセッサ14が診断セルユ
ニット370の前に移動され、診断セル(第1の診断セ
ル375或いは第2の診断セル377)の相対フラグ
(0°の基準フラグ383或いは12°の基準フラグ3
84)の位置(XEzitk,YEzitk)が測定さ
れる。なお、第2の診断セル377に診断カートリッジ
380が挿入される時は、ハンド部は12°下方にチル
トされる。 (3)ステップ334〜ステップ338:診断カートリ
ッジ380が診断セル375の中に挿入された後、上ハ
ンド146と下ハンド148によって1mmだけ下げら
れた後に診断セル375の外に引き出される。このと
き、診断カートリッジ380が段差部376に引っ掛か
らずに診断セル370の外に引き出された場合は、診断
カートリッジ380は再度診断セル375の中に挿入さ
れた後、上ハンド146と下ハンド148によって1m
mだけ下げられた後に診断セル375の外に引き出され
る。この診断カートリッジ380の下降、引出し動作は
診断カートリッジ380の底面の凸条388が段差部3
76に係止されるまで継続して行われる。 (4)ステップ340〜342:診断セル375の中に
最初に挿入された診断カートリッジ380の、診断セル
375内における高さYMEが記憶された後、診断カー
トリッジ380は下げられた高さYMEと同じ高さだけ
引き上げられ、元の高さ(診断セルの中心)に戻され
る。 (5)ステップ344〜346:診断カートリッジ38
0が診断セル375内で右側に移動させられる。診断カ
ートリッジ380の診断セル375の右側の壁との接触
は、診断カートリッジ380を右側に移動させていたエ
ンコーダの出力の変化で検出され、接触位置(移動距
離)XMRが記憶される。 (6)ステップ348〜350:診断カートリッジ38
0は距離XMRだけカートリッジ380が左側に移動さ
れた後、更に左側に移動させられる。診断カートリッジ
380の診断セル375の左側の壁との接触は、診断カ
ートリッジ380を左側に移動させていたエンコーダの
出力の変化で検出され、接触位置(距離XMRだけ戻さ
れた後の移動距離)XMLが記憶される。 (7)ステップ352〜354:診断カートリッジ38
0の左右方向の補正値ΔXEzitkが、フラグから検
出された診断カートリッジ380の位置XEzitkか
ら左右への移動距離XMR,XMLの差の半分を減算す
ることによって求められる。移動距離XMR,XMLが
等しく、診断カートリッジ380が診断セルの水平方向
の中央に位置する場合は、補正値ΔXEzitkは0と
なる。続いて、診断カートリッジ380の上下方向の補
正値ΔYEzitkが、フラグから検出された診断カー
トリッジ380の診断セルの底面から中心までの距離Y
Ezitkから下方への移動距離YMEを減算すること
によって求められる。移動距離YMEが診断セルの底面
から中心までの距離YEzitkに等しく、診断カート
リッジ380が診断セルの垂直方向の中央に位置する場
合は、補正値ΔYEzitkは0となる。 (8)ステップ356:演算された補正値ΔXEzit
k,YEzitkは不揮発性メモリに格納される。
【0197】次に、ライブラリ装置2の運用状態におい
て経時変化等でセルの位置がずれ、カートリッジ588
が正確にセルに入らなくなった時の補正動作が説明され
る。図80(a) は図5に示したハンドユニット130が
カートリッジ588を把持した状態のモデル図である。
カートリッジ588を把持した状態のハンド146は、
ハンド146の基部の両側に設けられたばね127によ
り、ハンドユニット130の中央に位置している。図に
示される一点鎖線がハンドユニット130の中央を通る
線である。ハンドユニット130は、その下面に設けら
れた直動ベアリング135によってガイドレール133
上を、何れか一方のばね127を収縮、他方を伸長させ
た状態で移動することができる。また、ハンドユニット
130の後端部に突設されたフラグ137は、このハン
ドユニット130の移動により、ハンドユニット130
の右方向への移動を検出するセンサRXか、或いは、ハ
ンドユニット130の左方向への移動を検出するセンサ
LXを遮蔽することになる。
【0198】図80(b) ,(c) はハンドユニット130
が正しくセル568の前に位置付けされた時の、セル5
68へのカートリッジ588の収納動作を説明するもの
である。ハンドユニット130が正しくセル568の前
に位置付けされた時は、ハンドユニット130の中心線
と、セル568の中心線とが一致し、ばね127は伸び
縮みせずにカートリッジ588がセル568に挿入され
る。この時は2つのセンサRX,LXに共に出力はな
い。なお、568Tはセル568に設けられたテーパ部
であり、カートリッジ588がセル568に対してずれ
た時の挿入ガイドとなるものである。
【0199】図81(a) ,(b) は図80(a) に示される
ハンドユニット30を用いて、セル568にカートリッ
ジ588が収納される際に、セル568に対してカート
リッジ588が位置ずれを起こした時の、カートリッジ
588のセル568内への収納動作を示すものである。
ハンドユニット130が正しくセル568の前に位置付
けされなかった時は、ハンドユニット130の中心線と
の間に位置ずれが発生している。この時は、ハンドユニ
ット130が前進すると、カートリッジ588はセル5
68の入口部に設けられたテーパ部568Tに当接し、
このテーパ部568Tにガイドされながら、ガイドレー
ル133上を移動しながらセル568内に挿入される。
そして、カートリッジ588がセル568内に挿入され
た状態では、一方のばね127が収縮、他方のばね12
7が伸長した状態となる。このとき、ハンドユニット1
30が左側にずれたとすると、フラグ137により左側
のセンサLXが遮蔽されるので、ハンドユニット130
のずれ量がセンサLXによって検出される。ハンドユニ
ット130のずれ量は制御部に伝えられ、制御部は前述
の補正テーブルをこのずれ量で書き換える。この結果、
その後同じセル568にカートリッジ588が挿入され
る場合には、アクセッサ14は補正テーブル内の書き換
えられた補正量によってこのセル568の前に位置付け
られるので、図81(c) に示されるように、今度は正確
にセル568の前に位置付けされ、ハンドユニット13
0の中心線と、セル568の中心線とが一致することに
なる。
【0200】図82は以上のようなライブラリ装置運用
中の補正制御を説明するフローチャートである。なお、
図80(a) 〜図81(c) により説明されたカートリッジ
588のセル568への挿入動作時のずれの検出は、ハ
ンドユニット130のハンド146がカートリッジ58
8の中心を把持している状態でないと検出することがで
きない。また、カートリッジ588を取り出すセルのず
れが検出できない。そこで、図82に示されるライブラ
リ装置運用中の補正制御では、まず、カートリッジ58
8をセルから取り出す際に、図5(a) ,(b) に示される
ハンドアッセンブリ16に設けられたガイド120を使
用して、ハンド146の中心線とカートリッジ588の
中心線を合わせることにより、カートリッジ588を取
り出すセルのずれが検出される。
【0201】(1)カートリッジ取出側セルのずれの検
出(ステップS400〜S416) ステップS400,S402ではコントローラより受信
したカートリッジ取り出しコマンドに応じてアクセッサ
14が移動し、カートリッジ588を取り出すセルの前
に位置付けされる。このときの移動には前述の補正テー
ブルにある補正値が使用される。ステップS404,S
406では、ハンドユニット130を前進させてセル内
に上ハンド146と下ハンド148を挿入し、カートリ
ッジ588を把持する。そして、ハンドユニット130
を後退させてセルからカートリッジ588を取り出し、
ガイド120(図5参照)に沿わせてカートリッジ58
8をハンドアッセンブリ16内に収納する。このとき、
ハンドユニット130の移動軸とカートリッジ588を
取り出すセルの軸が一致していれば、カートリッジ58
8はガイド120に接触することなくハンドアッセンブ
リ16内に収納され、ばね127は収縮も伸長もしな
い。また、センサRX,LXからの出力もない。
【0202】一方、ハンドユニット130の移動軸とカ
ートリッジ588を取り出すセルの軸がずれていれば、
カートリッジ588はガイド120にガイドされてハン
ドアッセンブリ16内に収納され、一方のばね127は
収縮し、他方は伸長する。また、センサRX,LXのい
ずれかがオンして出力がある。ステップS408はセン
サRXがオンか否かを判定するものであり、オンの時に
はステップS410において、カートリッジ588を取
り出したセルの補正テーブル内におけるX補正値が補正
されて記憶される。この時の修正はアクセッサ14がセ
ルに対して右側にずれたのであるから、X補正値を左方
向に補正するものである。センサRXがオンしていない
時にはステップ412に進み、センサLXがオンか否か
が判定される。
【0203】センサLXがオンの時にはステップS41
4において、カートリッジ588を取り出したセルの補
正テーブル内におけるX補正値が修正されて記憶され
る。この時の修正はアクセッサ14がセルに対して左側
にずれたのであるから、X補正値を右方向に補正するも
のである。続くステップS416では、上ハンド146
と下ハンド148によるカートリッジ588の把持が開
放される。カートリッジ588がガイド120内で一旦
開放されると、ハンドユニット130はばね127の作
用でハンドアッセンブリ16の中央部に移動し、ハンド
アッセンブリ16の中心線とハンドユニット130の中
心線が一致する。この状態で、上ハンド146と下ハン
ド148によりカートリッジ588が再度把持される
と、カートリッジ588の中心線がハンドユニット13
0の中心線に一致した状態で、カートリッジ588がハ
ンドユニット130に把持される。
【0204】(2)カートリッジ収納側セルのずれの検
出(ステップS418〜S434) ステップS418,S420ではコントローラより受信
したカートリッジ収納コマンドに応じてアクセッサ14
が移動し、カートリッジ588を収納するセルの前に位
置付けされる。このときの移動には前述の補正テーブル
にある補正値が使用される。ステップS422では、カ
ートリッジ588を把持しているハンドユニット130
を前進させ、セル内にカートリッジ588を収納する。
このとき、ハンドユニット130の移動軸とカートリッ
ジ588を収納するセルの軸が一致していれば、カート
リッジ588はセルの両側の壁に接触することなくセル
内に収納され、ばね127は収縮も伸長もしない。ま
た、センサRX,LXからの出力もない。
【0205】一方、ハンドユニット130の移動軸とカ
ートリッジ588を収納するセルの軸がずれていれば、
カートリッジ588はセル568のテーパ部568Tに
ガイドされてセル568内に収納され、一方のばね12
7は収縮し、他方は伸長する。また、センサRX,LX
のいずれかがオンして出力がある。ステップS424は
センサRXがオンか否かを判定するものであり、オンの
時にはステップS426において、カートリッジ588
を収納したセル568の補正テーブル内におけるX補正
値が補正されて記憶される。この時の修正はアクセッサ
14がセル568に対して左側にずれたために右側に付
勢されたのであるから、X補正値を右方向に補正するも
のである。センサRXがオンしていない時にはステップ
428に進み、センサLXがオンか否かが判定される。
【0206】センサLXがオンの時にはステップS43
0において、カートリッジ588を収納したセル568
の補正テーブル内におけるX補正値が修正されて記憶さ
れる。この時の修正はアクセッサ14がセルに対して右
側にずれたのであるから、X補正値を左方向に補正する
ものである。続くステップS432では、上ハンド14
6と下ハンド148によるカートリッジ588の把持が
開放され、ハンドユニット130が後退させられてハン
ドアッセンブリ16内に収納される。ステップS434
ではコントローラからの次のコマンドに対する待機が行
われる。
【0207】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の形
態のライブラリ装置によれば、ライブラリ装置の機械的
な精度をそれほど高めなくても、アクセッサの駆動信号
と実際の駆動位置の差の補正と、アクセッサの位置を測
定する光電センサの光軸とカートリッジをセルに出し入
れするハンドの動作軸との誤差を考慮してアクセッサが
駆動されるので、常に正確にカートリッジを目的のセル
に移送することができるという効果がある。また、本発
明の第2の形態のライブラリ装置によれば、ライブラリ
装置を構成するユニットに経時変化によって機械的な誤
差が特定のセルに生じても、そのセルへのカートリッジ
の出し入れ時にその誤差が検出され、アクセッサの駆動
信号とそのセルへの実際の駆動位置の差の補正値がこの
誤差で更新されるので、ライブラリ装置の運用中におい
ても常に正確にカートリッジを目的のセルに移送するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のライブラリ装置の全体構成を示す概略
透視図である。
【図2】本発明のライブラリ装置のシステム構成を示す
透視図である。
【図3】本発明のライブラリ装置に使用されるアクセッ
サの側面図である。
【図4】(a) はアクセッサのX方向移動機構の説明図、
(b) ははアクセッサのX方向移動機構を説明する部分平
面図である。
【図5】(a) はアクセッサに搭載されるハンドアセンブ
リの構成を示す概略斜視図、(b) は(a) のハンドユニッ
ト部の平面図、(c) は(b) の側面図である。
【図6】アクセッサユニットの側面図である。
【図7】アクセッサユニットの背面側の構成を示す部分
図である。
【図8】基準セルユニットとドライブユニットとの結合
方法の説明図である。
【図9】ドライブユニット内のテープドライブユニット
のカートリッジマウントセルの説明図である。
【図10】テープドライブユニット内のカートリッジ自
動交換機構の説明図である。
【図11】カートリッジ収納体であるマニュアルマウン
トセルの側面図である。
【図12】カートリッジフィーダの平面図である。
【図13】カートリッジフィーダの側面図である。
【図14】(a) は通路ユニットの構成を示す平面図、
(b) は側面図である。
【図15】通路ユニットの構成を示す斜視図である。
【図16】通路ユニット内の信号ケーブルの配線状態、
及びドラムユニットとの配線状態の説明図である。
【図17】ドラムユニットと通路ユニットとの結合状態
を示す図である。
【図18】ドラムユニットの構成を示す平面図である。
【図19】ドラムユニットの側断面図である。
【図20】ドラムユニットの上部ユニットと下部ユニッ
トの連結機構を示す部分拡大断面図である。
【図21】図20の連結機構の位相合わせ方法の説明図
である。
【図22】図20の連結機構の結合部の説明図である。
【図23】DEE扉を有するドラムユニットの上面図で
ある。
【図24】DEE扉を有するドラムユニットの側断面図
である。
【図25】DEE扉を有するドラムユニットに設けられ
るカートリッジ検出機構の側面図である。
【図26】DEE扉を有するドラムユニットに設けられ
るカートリッジ検出機構の正面図である。
【図27】カートリッジ検出機構を清掃する機構の説明
図である。
【図28】図27に示される清掃機構の一部の斜視図で
ある。
【図29】DEEマガジンを用いるドラムユニットの構
成の説明図である。
【図30】マガジンとマガジン搭載棚の構成を示す概略
斜視図である。
【図31】(a) はドラムユニットのマガジン搭載棚にマ
ガジンを搭載する動作を説明するための図、(b) はドラ
ムユニットのマガジン搭載棚にマガジンを搭載した状態
を示す図である。
【図32】(a) はマガジンの詳細構成を示す平面図、
(b) は正面図、(c) は背面図の一部である。
【図33】マガジン内に収納される左セルユニットの説
明図である。
【図34】マガジン内に収納される中央セルユニットの
説明図である。
【図35】マガジン内に収納される右セルユニットの説
明図である。
【図36】ライブラリ装置に使用する磁気テープカート
リッジの斜視図である。
【図37】図2に示されるライブラリを例にして、ライ
ブラリ装置の組立方法を説明するための説明図である。
【図38】基準セルユニットの設置方法を説明するもの
であり、(a) は基準セルユニットの底面図、(b) は基準
セルユニットの側面図である。
【図39】基準セルユニットに通路ユニットを結合する
方法の説明図である。
【図40】(a) は通路ユニットにアクセッサユニットを
結合する方法の説明図、(b) は通路ユニットにドラムユ
ニットを結合する方法の説明図である。
【図41】二つのドラムユニットの連結方法の説明図で
ある。
【図42】トップレールの取り付け方法の説明図であ
る。
【図43】ライブラリ装置のハードウェア構成の一例を
示す図である。
【図44】アクセッサコントローラのハードウェア構成
の一例を示す図である。
【図45】マシンコントローラのハードウェア構成の一
例を示す図である。
【図46】(a) はアクセッサに設けられるセンサを説明
するための説明図、(b) はアクセッサに設けられるセン
サ及びセンサフラグを説明する部分拡大図である。
【図47】本発明のライブラリ装置を設置する場合に必
要となる設置準備の手順を示すフロチャートである。
【図48】アクセッサの位置補正動作を説明用のフロー
チャートの一部である。
【図49】アクセッサの位置補正動作を説明用のフロー
チャートの一部である。
【図50】アクセッサの位置補正動作を説明用のフロー
チャートの一部である。
【図51】アクセッサの位置補正動作を説明用のフロー
チャートの一部である。
【図52】アクセッサの位置補正動作を説明する平面図
である。
【図53】(a) はアクセッサの位置補正動作を説明図す
る平面図、(b) はアクセッサの位置補正動作を説明図す
る側面図である。
【図54】アクセッサの位置補正動作を説明する側面図
である。
【図55】位置補正フラグを説明する斜視図である。
【図56】位置補正フラグを用いた位置測定動作の説明
図である。
【図57】X方向センサ感度補正動作のフローチャート
の前半部である。
【図58】X方向センサ感度補正動作のフローチャート
の後半部である。
【図59】Y方向センサ感度補正動作のフローチャート
の前半部である。
【図60】Y方向センサ感度補正動作のフローチャート
の後半部である。
【図61】Z方向センサ感度補正動作のフローチャート
の前半部である。
【図62】Z方向センサ感度補正動作のフローチャート
の後半部である。
【図63】図1に示されるライブラリ装置の各ユニット
に割当られた論理的なアドレス配置の説明図である。
【図64】ドラムユニットに対して割当てられるアドレ
スを示す図である。
【図65】マシンコントローラの制御値を説明する図で
ある。
【図66】DEEマガジンを搭載するドラムユニットの
基準セルの座標系を説明するための図である。
【図67】基準セルの実位置中心と標準位置中心との関
係を示す図である。
【図68】位置補正用マークと測定開始点との関係を示
す図である。
【図69】図69はマシンコントローラの動作を説明す
るフローチャートである。
【図70】位置補正値の測定動作の処理フローチャート
の一部を示す図である。
【図71】位置補正値の測定動作の処理フローチャート
の一部を示す図である。
【図72】位置補正値の測定動作の処理フローチャート
の一部を示す図である。
【図73】アクセッサと診断セルとの位置関係を説明す
る図である。
【図74】図73の診断セルの構成を示す斜視図であ
る。
【図75】診断セルが取り付けられたZ0壁の正面図で
ある。
【図76】診断セルが取り付けられたZ1壁の正面図で
ある。
【図77】(a) は診断セルと診断カートリッジの関係を
示す説明図、(b) は(a) のB−B線における断面図であ
る。
【図78】センサ光軸とハンド動作軸の差を検出するフ
ローチャートである。
【図79】図78のフローチャートの一部の手順を詳細
に説明するフローチャートである。
【図80】(a) は図5に示したハンドユニットがカート
リッジを把持した状態のモデル図、(b) は(a) のハンド
ユニットを用いてセルにカートリッジを収納する状態を
説明する説明図、(c) はセルにカートリッジが正常に収
納された状態を説明する説明図である。
【図81】(a) は図80(a) に示したハンドユニットを
用いてセルにカートリッジを収納する際に、セルに対し
てカートリッジが位置ずれを起こした状態を説明する説
明図、(b) は(a) の状態のハンドユニットにより、カー
トリッジがセル内に収納される様子を示す説明図、(c)
は(b) のハンドユニットのセンサ出力によって補正され
た補正テーブルを使用して同じセルにカートリッジが収
納される場合のセルとカートリッジの関係を説明する説
明図である。
【図82】ライブラリ装置運用中の補正制御を説明する
フローチャートである。
【符号の説明】
2…ライブラリ装置 7,9…アクセッサユニット 10…ドラムユニット 11…基準セルユニット 12…ドライブユニット 13…通路ユニット 14…アクセッサ 16…ハンドアッセンブリ 20…Xレール 120…ガイド 121…テーパ部 130…ハンドユニット 133…ガイドレール 135…直動ベアリング 137…フラグ板 RX,LX…センサ 240…左セルラック 242…中央セルラック 244…右セルラック 370…診断セルユニット 373…マスターラベル 375…診断セル(0°) 376,378…段差部 377…診断セル(12°) 380…診断カートリッジ 383,384…基準フラグ 388…凸条 568…セル 568T…テーパ部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大容量を必要とするデータの検索に使用
    され、記憶媒体を収納するカートリッジを格納するため
    の複数個のセルを備えるライブラリ装置であって、中央
    に配置される基準セルユニットと、ライブラリ装置の長
    手方向の少なくとも一端に配置されるアクセッサユニッ
    トと、前記基準セルユニットと前記アクセッサユニット
    との間に配置される通路ユニットと、前記通路ユニット
    の少なくとも片側に配置され、記憶媒体を含むカートリ
    ッジを収納するセルを複数個備えたドラムユニットと、
    前記基準セルユニットの少なくとも片側に設けられて前
    記カートリッジ内の記憶媒体に対して情報の記録及び再
    生を行なうドライブユニットと、前記基準セルユニッ
    ト、アクセッサユニット、及び通路ユニットを貫通して
    設けられるガイドレール、及び前記アクセッサユニット
    の中に設けられて前記ガイドレール上を移動して任意の
    2つのセル間で前記カートリッジを移送するアクセッサ
    とを備えるライブラリ装置において、 前記アクセッサユニットの所定の壁面に設けられて前記
    アクセッサの原点位置を規定する原点位置フラグ、及び
    この壁面と異なる対向する壁面にそれぞれ設けられ、前
    記アクセッサの位置を補正するための位置補正用のフラ
    グと、 前記アクセッサに搭載されて前記カートリッジを把持す
    るためのハンドアッセンブリに設けられ、前記原点位置
    フラグと前記位置補正用のフラグの情報を読み取る光電
    センサと、 前記位置補正用フラグと同じ壁面にそれぞれ設けられ、
    前記位置補正用のフラグと同じ情報を有するフラグを備
    えて高精度で形成された診断セルと、 この診断セルに出し入れされ、高精度で作られた診断カ
    ートリッジと、 前記アクセッサユニット内に設けられ、前記アクセッサ
    に駆動信号を出力して所定のセルの前に移動し、前記ハ
    ンドアッセンブリのハンドユニットに出し入れ信号を出
    力してこのセル内に前記カートリッジを出し入れする制
    御部と、 この制御部内に設けられ、前記原点位置フラグ及び位置
    補正用のフラグの前記光電センサによる読み取り信号か
    ら、前記アクセッサの駆動信号による駆動位置と、実際
    の位置との差を演算する位置誤差検出手段と、 この位置誤差検出手段の演算値を、前記アクセッサの駆
    動信号の第1の補正値として記憶する第1の位置補正値
    記憶手段と、 前記駆動信号と、前記光電センサによる前記フラグの読
    み取り値とから前記アクセッサを前記診断セルの前に正
    しく位置付けし、この診断セルに前記診断カートリッジ
    を挿入後、この診断カートリッジを上下左右に所定距離
    だけずらせて複数回出し入れして出し入れ限界を求める
    ことにより、診断カートリッジの最初の挿入位置と正規
    の挿入位置との差を求め、この差の値から前記光電セン
    サの光軸と前記ハンドの動作軸との差を演算する光軸−
    ハンド軸誤差演算手段と、 この光軸−ハンド軸誤差演算手段の演算値を前記アクセ
    ッサの駆動信号の第2の補正値として記憶する第2の位
    置補正値記憶手段とを設け、 前記制御部は前記アクセッサに駆動信号を出力する際
    に、前記第1と第2の位置補正値記憶手段に記憶された
    補正値でこの駆動信号を補正することを特徴とするライ
    ブラリ装置。
  2. 【請求項2】 大容量を必要とするデータの検索に使用
    され、記憶媒体を収納するカートリッジを格納するため
    の複数個のセルを備えるライブラリ装置であって、中央
    に配置される基準セルユニットと、ライブラリ装置の長
    手方向の少なくとも一端に配置されるアクセッサユニッ
    トと、前記基準セルユニットと前記アクセッサユニット
    との間に配置される通路ユニットと、前記通路ユニット
    の少なくとも片側に配置され、記憶媒体を含むカートリ
    ッジを収納するセルを複数個備えたドラムユニットと、
    前記基準セルユニットの少なくとも片側に設けられて前
    記カートリッジ内の記憶媒体に対して情報の記録及び再
    生を行なうドライブユニットと、前記基準セルユニッ
    ト、アクセッサユニット、及び通路ユニットを貫通して
    設けられるガイドレール、及び前記アクセッサユニット
    の中に設けられて前記ガイドレール上を移動して任意の
    2つのセル間で前記カートリッジを移送するアクセッサ
    とを備えるライブラリ装置において、 前記アクセッサユニットの所定の壁面に設けられて前記
    アクセッサの原点位置を規定する原点位置フラグ、及び
    この壁面と異なる対向する壁面にそれぞれ設けられ、前
    記アクセッサの位置を補正するための位置補正用のフラ
    グと、 前記アクセッサに搭載されて前記カートリッジを把持す
    るためのハンドアッセンブリに設けられ、前記原点位置
    フラグと前記位置補正用のフラグの情報を読み取る光電
    センサと、 前記位置補正用フラグと同じ壁面にそれぞれ設けられ、
    前記位置補正用のフラグと同じ情報を有するフラグを備
    えて高精度で形成された診断セルと、 この診断セルに出し入れされ、高精度で作られた診断カ
    ートリッジと、 前記アクセッサユニット内に設けられ、前記アクセッサ
    に駆動信号を出力して所定のセルの前に移動し、前記ハ
    ンドアッセンブリのハンドユニットに出し入れ信号を出
    力してこのセル内に前記カートリッジを出し入れする制
    御部と、 この制御部内に設けられ、前記原点位置フラグ及び位置
    補正用のフラグの前記光電センサによる読み取り信号か
    ら、この光電センサの感度を測定するセンサ感度測定手
    段と、 前記制御部内に設けられ、前記原点位置フラグ及び位置
    補正用のフラグの前記光電センサによる読み取り信号か
    ら、前記アクセッサの駆動信号による駆動位置と、実際
    の位置との差を演算する位置誤差検出手段と、 前記駆動信号と、前記光電センサによる前記フラグの読
    み取り値とから前記アクセッサを前記診断セルの前に正
    しく位置付けし、この診断セルに前記診断カートリッジ
    を挿入後、この診断カートリッジを上下左右に所定距離
    だけずらせて複数回出し入れして出し入れ限界を求める
    ことにより、診断カートリッジの最初の挿入位置と正規
    の挿入位置との差を求め、この差の値から前記光電セン
    サの光軸と前記ハンドの動作軸との差を演算する光軸−
    ハンド軸誤差演算手段と、 前記光電センサの感度、前記アクセッサの駆動信号によ
    る位置誤差、及び前記光電センサの光軸と前記ハンドの
    動作軸との差を考慮して、このライブラリ装置内の全セ
    ルのフラグを前記光電センサによって読み取らせ、各セ
    ルに対して前記駆動信号によって前記アクセッサを正し
    く位置付けするための補正値を求め、この補正値を全セ
    ルに対する相対位置テーブルの形で記憶する相対位置テ
    ーブル記憶手段とを設け、 前記制御部はライブラリ装置の運用において前記アクセ
    ッサに駆動信号を出力する際に、前記相対位置テーブル
    記憶手段に記憶された補正値でこの駆動信号を補正する
    ことを特徴とするライブラリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のライブラリ装
    置であって、 前記診断セルの前記診断カートリッジの入口部に、内部
    側が低い段差が設けられていると共に、前記診断セルの
    底面に突起または突条が設けられており、前記診断カー
    トリッジの前記診断セルからの引き出し時に、この突起
    または突条が前記段差部に係止されることにより、前記
    光軸−ハンド軸誤差演算手段が診断カートリッジの最初
    の挿入位置と正規の挿入位置との差を求めるようにした
    もの。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れか1項に記載のラ
    イブラリ装置であって、 前記光軸−ハンド軸誤差演算手段が、前記診断カートリ
    ッジを挿入位置から左側或いは右側にずらせた時に、こ
    の診断カートリッジを移動させるエンコーダの出力の変
    化によって、前記診断カートリッジの前記診断セルの側
    壁との接触を検出することを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】 請求項1から4の何れか1項に記載のラ
    イブラリ装置であって、 前記診断セルが、前記診断カートリッジをチルト角0°
    の状態で受け入れる第1の診断セルと、チルト角12°
    の状態で受け入れる第2の診断セルと、各診断セルの位
    置補正情報を表示するフラグ、及び、この診断セルの位
    置情報が書き込まれたマスターラベルとを備えた診断セ
    ルユニットとして構成されていることを特徴とするも
    の。
  6. 【請求項6】 請求項1から5の何れか1項に記載のラ
    イブラリ装置であって、 前記前記ハンドアッセンブリには、前記ハンドユニット
    によって取り込まれた前記カートリッジを、このハンド
    アッセンブリの中央部に位置させるためのガイドが設け
    られ、 前記ハンドユニットにはベースが設けられ、このベース
    上には、このハンドユニットを前記カートリッジの移動
    方向に対して直角の左右方向に移動可能にする移動機構
    と、通常状態でこのハンドユニットを前記ベースの中央
    部に位置させるばねと、前記ハンドユニットの左右方向
    への移動を検出する左右ずれ検出センサが設けられてい
    ることを特徴とするもの。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のライブラリ装置であっ
    て、 ライブラリ装置の運用時の所定のセルからの前記カート
    リッジの取り出し時に、前記左右ずれ検出センサからの
    出力があった場合には、この左右ずれ検出センサからの
    出力によって、前記第1の位置補正値記憶手段に記憶さ
    れた補正値、或いは、前記相対位置テーブル中の前記所
    定のセルのX方向の補正値を補正することを特徴とする
    もの。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のライブラリ装置であっ
    て、 前記左右ずれ検出センサからの出力があった場合には、
    前記制御部が、前記ハンドユニットによる前記カートリ
    ッジの把持を解除し、前記ハンドユニットが前記ばねの
    付勢力によって前記ベースの中央部に戻った時点で、再
    度前記カートリッジを把持させるようにしたことを特徴
    とするもの。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のライブラリ装置であっ
    て、 ライブラリ装置の運用時の特定のセルへの前記カートリ
    ッジの収納時に、前記左右ずれ検出センサからの出力が
    あった場合には、この左右ずれ検出センサからの出力に
    よって、前記第1の位置補正値記憶手段に記憶された補
    正値、或いは、前記相対位置テーブル中の前記特定のセ
    ルのX方向の補正値を補正することを特徴とするもの。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のライブラリ装置であ
    って、 前記特定のセルの前記カートリッジの挿入口の部分に、
    前記カートリッジを前記特性のセルの中央部にガイドす
    るためのテーパ部が設けられていることを特徴とするも
    の。
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