JP3319952B2 - エンジンの潤滑油冷却装置 - Google Patents
エンジンの潤滑油冷却装置Info
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Description
冷却装置、特にオイルフィルタに潤滑油を導入する流入
通路及び流出通路を具備する取付けボス部がクランクケ
ースに形成され、該取付けボス部がファンカバーによっ
て案内される冷却ファンからの冷却風によって冷却され
るエンジンの潤滑油冷却装置に関する。
潤滑油がエンジンの熱により高温になり潤滑油本来の機
能を果さなくなり、かつ劣化することから、冷却装置を
設ける必要がある。
例えば実公昭55−1841号公報に開示されるように
オイルポンプとオイルフィルタとの間に円板状の冷却フ
ィンを介装する冷却装置を設けたものがある。
一般に円板形状の強度を保つためにその基部は厚めに設
定され、それと共に潤滑油の流入通路及び流出通路につ
いても、定期的に行われるオイルフィルタの交換作業に
耐えるようある程度の強度を確保する必要があるため
に、その肉厚が厚めに設定される。
ィンを設けるだけでは充分な冷却効果を得ることは困難
であり、この対策として実開昭58−136613号公
報に開示される先行技術がある。
ラケットに円板状の冷却フィンを複数並設すると共に、
冷却フィンの基部の潤滑油流入通路及び流出通路と隣接
する部位に冷却孔を複数穿設し、冷却孔に冷却フィンか
らの冷却風を導入する潤滑油冷却装置が開示されてい
る。
れる潤滑油冷却装置によると、オイルフィルタ取付ブラ
ケットに開口する冷却孔に冷却ファンからの冷却風を導
入することによりある程度の冷却効果の向上が得られる
が、更に潤滑油の冷却が望まれている。
の冷却効果の向上が確保できるエンジンの潤滑油冷却装
置を提供することにある。
明におけるエンジンの潤滑油冷却装置は、オイルフィル
タに潤滑油を導入する流入通路及び流出通路を具備する
取付けボス部がクランクケースに形成され、該取付けボ
ス部がファンカバーによって案内される冷却ファンから
の冷却風によって冷却されるエンジンの潤滑油冷却装置
において、取付けボス部の下縁に延設されてクランクケ
ースの下部とファンカバーの開口端縁下部との間を閉鎖
する板状の仕切板と、仕切板の上記取付けボス部近傍に
開口する導風穴と、導風穴を介して複数並設し、かつ取
付けボス部の周方向に沿って突出形成された第1冷却フ
ィンとを有することを特徴とする。
ファンからの冷却風は、仕切板により流れが妨げられ導
風穴に集中的に導入され、導風穴の近傍に配設される第
1冷却フィンと共に取付けボス部を積極的に冷却するこ
とにより潤滑油の冷却が行われる。
2冷却フィンを取付けボス部に設けることにより取付け
ボス部の冷却効果が高められる。
設けることにより冷却ファンからの冷却風をオイルフィ
ルタと導風板との間に導入してオイルフィルタの外周に
沿って流れる冷却風によってオイルフィルタをも冷却す
ることにより更に潤滑油の冷却効果が大幅に向上する。
滑油冷却装置の一実施の形態を図によって説明する。
装置を有するV型エンジン1の概要を示す正面図、図2
は図1の要部拡大説明図であり、図3は要部拡大側面図
である。
とクランクケース3とが一体構成され、クランクケース
3の前部にクランクシャフトに固着されて回転駆動され
る冷却ファン4を有し、シリンダブロック2、クランク
ケース3、冷却ファン4等はファンカバー5によって前
面が覆われている。
うに先端にオイルフィルタ20を装着するための取付け
ボス部11がクランクケース3から突出形成され、取付
けボス部11の内部にはクランクケース3内に配設され
るオイルポンプから潤滑油をオイルフィルタ20に導く
流入通路12及びオイルフィルタ20で濾過された潤滑
油をクランクケース3側の潤滑系路に導く流出通路13
を有し、流出通路13の先端側に取付けねじ部が突設し
ていて、このねじ部にオイルフィルタ20のカートリッ
ジが交換可能に螺着される。
1の先端に装着した状態では図1及び図2に示すように
オイルフィルタ20の基端側は、所定範囲に亘ってファ
ンカバー5によって覆われるよう構成されている。
ー5の開口端縁下部との間は、取付けボス部11の下縁
からクランクケース3の前縁に沿ってクランクケース3
から板状に突出する仕切板14によって閉鎖され、取付
けボス部11の先端に結合される導風板15が一体的に
設けられている。
装着されるオイルフィルタ20の基端側を所定範囲に亘
って下面から覆い、図3の側面図に示すようにオイルフ
ィルタ20の下側外周に沿う断面略円弧状でかつ、オイ
ルフィルタ20の外周面から隙間を介して設けられ、そ
のファンカバー5側の端縁15aが、他方のクランクケ
ース側端縁15bに対して高位置に形成されている。
の開口端縁下部との間を閉鎖する前記仕切板14には取
付けボス部11の下縁に沿って複数の導風穴16が開口
している。
び図2のA−A線断面を図4に示すように下端が仕切板
14の前面、即ち冷却ファン4側において前記隣接する
導風穴16間から取付けボス部11の周方向に沿って取
付けボス部11の上部に至る板状の第1冷却フィン17
が複数対向して配設されている。
対側には、冷却ファン4から送られて導風穴16から流
出する冷却風が当たる部位に取付けボス部11の長手方
向、即ち流入通路12或いは流出通路13方向に沿って
設けられ、かつ斜め下方に突設する複数、本実施の形態
では2個の第2冷却フィン18a、18bが配設され、
冷却風の下流側となる導風穴16から離間した第2冷却
フィン18bが他方の冷却フィン18aに対して下方に
達するよう大きく形成されている。
対側には、前記第2冷却フィン18a、18bの上方に
おいて取付けボス部11の長手方向に沿って第3冷却フ
ィン19が突設され、冷却ファン4から取付けボス部1
1の上面に沿って流れる冷却風を受け止め、取付けボス
部11の冷却を図るよう構成される。
とシリンダブロック2との間において取付けボス部11
に沿って冷却風を導くガイド板21が設けられている。
造の作用について説明する。
ー5の開口端縁下部との間が仕切板14によって閉鎖さ
れることからエンジン1の運転に伴う冷却ファン4から
の冷却風は、仕切板14及びファンカバー5によって仕
切板14の上方に配設される取付けボス部11及びオイ
ルフィルタ20に向けて流れる。
一部は図2及び図4に矢印Bで示すように仕切板14に
開口する導風穴16に導入され、導風穴16を通過する
冷却風Bにより導風穴16の上方に位置する取付けボス
部11を冷却すると共に、第1冷却フィン17の下部か
らの放熱を促進させる。
取付けボス部11に導風穴16と対向して設けられた第
2冷却フィン18a、18bによる放熱を積極的に促進
させて取付けボス部11内に形成される流入通路12及
び流出通路13内を通る潤滑油を冷却する。
風の一部は図2及び図4に矢印Cで示すように仕切板1
4に沿って上昇し、複数配設される第1冷却フィン17
に沿って取付けボス部11の外周に沿って流れ、第1冷
却フィン17による放熱を図りつつ取付けボス部11を
冷却せしめ、更にファンカバー5に設けられたガイド板
21と取付けボス部11との間に導入され、第3冷却フ
ィン19に導かれる。
過する冷却風Bにより下方から冷却されると共に第1冷
却フィン17の下部及び第2冷却フィン18a、18b
により冷却が促進され、かつ第1冷却フィン17に沿っ
て取付けボス部11の外周を流れる冷却風Cによって第
1冷却フィン17により冷却すると共に更に第3冷却フ
ィン19による冷却が図られ、取付けボス部11内の流
入通路12及び流出通路13内を通過する潤滑油は積極
的に冷却される。
てオイルフィルタ20に向けて送られた冷却ファン4か
らの冷却風の一部は、図2及び図3に矢印Dで示すよう
に端縁15a側からオイルフィルタ20と導風板15と
の間に導入され、オイルフィルタ20の下側外周に沿っ
て流れ、かつ冷却風の他の一部は矢印Eで示すようオイ
ルフィルタ20の上側外周に沿って流れオイルフィルタ
20を冷却し、従ってオイルフィルタ20内にて濾過す
る潤滑油が冷却される。
通路12及び流出通路13内を通過する間に冷却風によ
り冷却され、更にオイルフィルタ20においても積極的
に冷却され大幅な冷却効果の向上が得られる。
ルタ20の下側を覆うように設けられる断面円弧状の導
風板15のファンカバー5側の端縁15aが、他方のク
ランクケース側端縁15bにより高位置に形成されるこ
とから、オイルフィルタ20を交換の際、取外したオイ
ルフィルタ20から零れ落ちた潤滑油は、導風板15に
より受け止められ、クランクケース側端縁15bから落
下し、零れ落ちた潤滑油がファンカバー5内に浸入する
ことが回避され、ファンカバー5及びファンカバー5内
に配設される冷却ファン4及びスタータ、ジェネレータ
等の補機類が潤滑油により汚損されることが未然に防止
される。
ジンの潤滑油冷却装置によれば、クランクケースの下部
とファンカバー開口端縁下部との間を仕切板により閉鎖
し、取付けボス部近傍に導風穴を開口せしめて冷却ファ
ンからの冷却風を導風穴に集中的に導入することにより
取付けボス部内を流れる潤滑油の冷却効果が向上し、更
に導風板によって冷却風をオイルフィルタの外周に沿っ
て流すことによりオイルフィルタ内の潤滑油をも冷却す
ることにより潤滑油の冷却効率が大幅に向上する。
明するエンジンの概要を示す正面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 オイルフィルタに潤滑油を導入する流入
通路及び流出通路を具備する取付けボス部がクランクケ
ースに形成され、該取付けボス部がファンカバーによっ
て案内される冷却ファンからの冷却風によって冷却され
るエンジンの潤滑油冷却装置において、 取付けボス部の下縁に延設されてクランクケースの下部
とファンカバーの開口端縁下部との間を閉鎖する板状の
仕切板と、 仕切板の上記取付けボス部近傍に開口する導風穴と、 導風穴を介して複数並設し、かつ取付けボス部の周方向
に沿って突出形成された第1冷却フィンとを有すること
を特徴とするエンジンの潤滑油冷却装置。 - 【請求項2】 取付けボス部に設けられ導風穴から流出
する冷却ファンからの冷却風を受ける第2冷却フィンを
有することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの潤
滑油冷却装置。 - 【請求項3】 第2冷却フィンが潤滑油流通方向に沿っ
て取付けボス部に延設されることを特徴とする請求項2
に記載のエンジンの潤滑油冷却装置。 - 【請求項4】 ファンカバーが前記オイルフィルタの少
なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1つに記載のエンジンの潤滑油冷却装置。 - 【請求項5】 冷却ファンからの冷却風をオイルフィル
タ外周に沿って案内する導風板を有することを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンの潤滑
油冷却装置。 - 【請求項6】 導風板が取付けボス部先端から突出形成
され、かつオイルフィルタの下方にオイルフィルタ外周
に沿って配設される略断面円弧状であることを特徴とす
る請求項5に記載のエンジンの潤滑油冷却装置。 - 【請求項7】 導風板のファンカバー側端縁が他方の端
縁より高位置に形成されることを特徴とする請求項6に
記載のエンジンの潤滑油冷却装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23098796A JP3319952B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | エンジンの潤滑油冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23098796A JP3319952B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | エンジンの潤滑油冷却装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1077818A JPH1077818A (ja) | 1998-03-24 |
JP3319952B2 true JP3319952B2 (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=16916465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23098796A Expired - Fee Related JP3319952B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | エンジンの潤滑油冷却装置 |
Country Status (1)
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CN101886571A (zh) * | 2010-07-16 | 2010-11-17 | 南通普盛动力有限公司 | 风冷发动机新型机油冷却系统 |
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US20200068749A1 (en) * | 2017-05-08 | 2020-02-27 | Nissan Motor Co., Ltd. | Cooling structure of power conversion device |
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1996
- 1996-08-30 JP JP23098796A patent/JP3319952B2/ja not_active Expired - Fee Related
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