JP3319488B2 - バニティミラーを有するサンバイザとその製造方法 - Google Patents

バニティミラーを有するサンバイザとその製造方法

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JP3319488B2
JP3319488B2 JP21174194A JP21174194A JP3319488B2 JP 3319488 B2 JP3319488 B2 JP 3319488B2 JP 21174194 A JP21174194 A JP 21174194A JP 21174194 A JP21174194 A JP 21174194A JP 3319488 B2 JP3319488 B2 JP 3319488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等に設けられるサ
ンバイザに関し、特に照明部を有するバニティミラーを
一体的に有するサンバイザとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車では、運転席或いは助手席
に設けられるサンバイザに照明部を有するバニティミラ
ーを設けたものがある。即ち、サンバイザを使用状態と
したときに乗員側にバニティミラーが対向配置され、こ
のバニティミラーのカバーを開いてミラーを露呈させた
ときに、これと連動して照明部が発光されるものであ
る。このようなサンバイザでは、バニティミラーの照明
部と自動車の電源に接続されてサンバイザ内を配線され
る給電線とを相互に電気接続させる必要がある。
【0003】このため、従来では、サンバイザ内を配線
される給電線の端部にコネクタを接続し、このコネクタ
をバニティミラーが取着される箇所に予め配設させてお
き、バニティミラーをサンバイザに取着する際に、バニ
ティミラーの背面側に設けられた電極端子にコネクタを
接続する構成がとられている。なお、給電線はサンバイ
ザを自動車に取り付けるために設けられている取付ブラ
ケットを挿通された上で、取着されるバニティミラーの
背面側の位置にまで延長されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のサン
バイザでは、バニティミラーを取着する際に給電線のコ
ネクタをバニティミラーの電極端子に接続させる作業が
必要であり、作業工数を簡略化する上での障害の一つと
なっている。また、サンバイザに設けられた給電線の長
さが短いとバニティミラーの背面に配設されている電極
端子にコネクタを接続する作業が困難なものになる。逆
に、給電線の長さを長くすると接続作業が容易化される
ものの、接続後の給電線がサンバイザ内で邪魔な存在と
なり、バニティミラーを取着する際の障害になるという
問題も生じる。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、バニティミラーを取着
する際の作業性、特に給電線における電気接続の作業性
を改善した給電構造を備えるサンバイザを提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、バニティミラーに
対する電気接続を容易に行うことが可能な給電構造を備
えるサンザイバの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のサンバイザは、
照明部を有するバニティミラーの背面には照明部の電極
端子を配設し、サンバイザにはバニティミラーを取着し
た際に電極端子に対向する位置に給電端子を配設してお
り、バニティミラーをサンバイザに嵌合取着したときに
電極端子と給電端子とが相互に嵌合し得るように構成
し、さらにサンバイザの芯材としてのブラケットには別
体に形成した導電部材を固定支持して給電端子を構成す
る。
【0007】この場合、サンバイザの芯材としてのブラ
ケットを絶縁材料で形成する。あるいはブラケットを導
電板材で形成する。
【0008】また、本発明のサンバイザの製造方法は、
サンバイザの芯材としてのブラケットを導電板材で形成
し、かつこのブラケットの一部に一対の給電端子を一体
的に形成する工程と、給電端子を露呈させた状態でブラ
ケットをサンバイザ内に埋設する工程と、サンバイザに
設けた透孔を利用してブラケットを打抜き加工し、一対
の給電端子をそれぞれ分断する工程と、背面に照明部の
電極端子を配設したバニティミラーをサンバイザに嵌合
取着し、かつ同時に電極端子を給電端子に嵌合させる工
程とを含んでいる。
【0009】
【作用】バニティミラーをサンバイザに嵌合支持させる
と、これと同時に電極端子と給電端子が嵌合し、サンバ
イザに設けた給電線とバニティミラーの照明部とが電気
的に接続される。このため、バニティミラーと給電線と
を相互に接続する作業が不要となり、かつ給電線を長く
延長させる必要もなくなる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明のサンバイザの実施例の外観斜視
図、第2図はその一部を分解した斜視図であり、自動車
に取着されるサンバイザ1と、このサンバイザ1の片面
に取着されるバニティミラー2とで構成される。第2図
のように、サンバイザ1は、一対のブラケット101,
102と、これらブラケット101,102と一体に設
けられてサンバイザ1の外径に沿った枠状をしたリィー
ンホース103とをコアとして構成され、これらのコア
の周囲に発砲ウレタン等のクッション材104を被せ、
その外側をファブリックや塩化ビニール等のシート材1
05で被覆した構成とされている。そして、一方のブラ
ケット101には回動可能な構成の取付ブラケット10
6が連結され、この取付ブラケット106によりサンバ
イザ1は自動車に取着され、かつ自動車に対して回動可
能な利用が可能とされている。
【0011】前記サンバイバ1の片面、即ち使用時に乗
員に対向される側には横長の矩形の凹部107が形成さ
れており、この凹部107内に前記バニティミラー2が
収容状態に取着されるようになっている。なお、前記バ
ニティミラー2は、その周囲4箇所に設けられたランス
201aが前記サンバイザ1の凹部107の周縁4箇所
に設けられた凹陥部108に弾性力で嵌合されること
で、その取着が行われる。この場合、バニティミラー2
を凹部107の正面からサンバイザ1側に押し込むだけ
でその嵌合が行われるように構成される。
【0012】前記取付ブラケット106は中空に形成さ
れており、この中空内を自動車の電源に接続される2本
の給電線108が挿通され、かつ凹部107の底面に設
けた凹溝109内を挿通され、その端部が前記凹部10
7内に露呈され、それぞれにコネクタ110が取着され
ている。また、前記凹部107の内底面の一部には一対
の給電端子111が突出形成され、この給電端子111
に前記給電線108のコネクタ110がそれぞれ電気接
続されている。この実施例では、詳細は後述するが、前
記給電端子111はそれぞれ絶縁状態でサンバイザ1に
支持された一対の導電板材からなる給電板112を有
し、これらの給電板112には凹部107の正面方向に
向けてそれぞれ金属製の給電ピン113が一体的に突設
され、かつ各給電板112の各一側に設けたコネクタ片
114には前記給電線108に取着したコネクタ110
が嵌合可能に構成されている。
【0013】一方、バニティミラー2は、図3にその部
分分解斜視図を示すように、樹脂成形されたミラーボデ
ィ201を主体に構成され、このミラーボディ201に
は横長の大きな矩形の窓202と、小寸法の矩形の窓2
03が並んで開設される。大きな矩形窓202の裏面側
にはその開口縁部に臨んで複数のランス202aがミラ
ーボディ201に一体に形成されており、このミラーボ
ディ201の裏面側からミラー204が嵌合され、ミラ
ー204の周縁部が前記ランス202aによって係合支
持される。また、小さい矩形窓203には照明部205
が固定支持される。この実施例では、照明部205は浅
皿状の矩形をした照明ボックス206と、この照明ボッ
クス206に嵌合取着されるレンズ207とを有してお
り、照明ボックス206はその側面に形成されたランス
206aを利用して前記矩形窓203内に嵌合され、ミ
ラーボディ201に固定される。なお、照明部のレンズ
207は前記照明ボックス206の開口部にランス20
7aにより係合される。
【0014】また、前記ミラーボディ201の上縁部に
はミラーボディ201と略同じ寸法をした板状のカバー
208が回動可能に軸支されている。このカバー208
の軸支部の構成についての詳細な説明は省略するが、こ
こではミラーボディ201に設けた軸受部209と、カ
バー208に設けた軸支部210とを軸方向に並べた上
で回転軸となるシャフト211をこれらに貫通させるこ
とで、カバー208をシャフト211を中心にして回動
させ、前記ミラー204及び照明部205に対して開閉
動作が可能に構成されている。また、ミラーボディ20
1の軸支部209の一部には一端部を曲げ形成した板バ
ネ212が固定されており、この板バネ212のバネ力
を利用してカバー208を開方向に付勢し、カバー20
8を開いた状態で保持することができるように構成され
ている。
【0015】前記照明ボックス206には、図4に示す
ように、その背面側から3枚の電極板213,214,
215が設けられ、照明ボックス206にかしめ等によ
り固定される。第1の電極板213と第2の電極板21
4は左右方向に所定の間隔を置いて配置されており、各
電極板の一部にはそれぞれ一対の舌片を切り出し、これ
らの舌片を折り起こしてランプ支承部217,218を
構成することで前記照明部205の光源となる照明ラン
プ216(図3参照)の両端の電極部をそれぞれ挟持
し、かつ照明ランプ216への電気接続が行われる。
【0016】また、第2の電極板214と第3の電極板
215にはそれぞれ細片状をしたスイッチ片219,2
20が一体に形成されており、これらのスイッチ片は前
記カバー208の軸支部に対応する位置において前記照
明ボックス206の一側部に片持状態で支持される。そ
して、図5に示すように、これらスイッチ片219,2
20の先端部には前記カバー208の回転中心となる部
分の一部に設けたカム部221が対向され、カバー20
8の回転に伴ってカム部221が一方のスイッチ片21
9に当接されるように構成される。ここでは、カバー2
08を開くべく回動させたときにカム部221がスイッ
チ片219に当接してこれを弾性変形させ、これにより
スイッチ片219を他方のスイッチ片220に接触さ
せ、この結果両スイッチ片219,220を介して第2
電極板214と第3電極板215とを電気接続させるよ
うに構成される。
【0017】また、前記第1電極板213と第3電極板
215は照明ボックス206に設けられた円形の開口2
22に対向するように延長支持されており、この円形開
口222に露呈される各電極板213,215の部位に
は、図6(a)に示すように、中心方向に突出される複
数本の舌片を円周方向に配列した嵌合電極223が形成
されている。これらの嵌合電極223は、前記各円形開
口222が前記サンバイザ1に設けた一対の給電ピン1
13に対応して配置されているため、各嵌合電極223
は各給電ピン113に対応される位置に設けられること
になる。
【0018】このような構成のサンバイザによれば、バ
ニティミラー2はサンバイザ1とは個別に組み立てられ
たのち、サンバイザ1に設けた凹部107に内挿するこ
とで、ミラーボディ201に設けたランス201aがサ
ンザイバの凹部107の四隅部に設けた凹陥部108に
嵌合し、バニティミラー2をサンバイザ1に一体的に支
持させることができる。このとき、バニティミラー2の
背面部では第1電極板213と第3電極板215に設け
た各嵌合電極223はサンバイザ1に設けられた給電ピ
ン113に対向位置されているため、バニティミラー2
を凹部107に内挿するのと同時に図6(b)に示すよ
うに、嵌合電極223の舌片が軸方向に弾性変形される
ことでこの弾性力によって給電ピン113が嵌合され、
第1電極板213と第3電極板215はそれぞれサンバ
イザ1の一対の導電板112に電気的に接続されること
になる。
【0019】したがって、第1電極板213と第3電極
板215は給電線109を通して電源に接続されること
になる。そして、乗員がカバー208を開方向に操作す
ると、前記したようにカバー208に設けたカム部22
1がスイッチ片219,220を動作させ、結果として
第2電極板214と第3電極板215とを導通させる。
したがって、第1電極板213と第2電極板214との
間に給電が行われるため、これらの電極板213,21
4の各ランプ支承部217,218に支持されている照
明ランプ216が点灯されることになる。
【0020】したがって、このサンバイザの組み立てに
際しては、バニティミラー2をサンバイザ1の凹部10
7に挿入すれば、その機械的な組み付けと電気的な接続
を同時にしかもワンタッチで実現することができ、組立
作業性を改善することが可能となる。また、これに伴っ
て、従来のように給電線に余裕を持たせておく必要がな
くなり、バニティミラーを取着する際に給電線が邪魔に
なることもない。
【0021】ここで、サンバイザに設けた導電板と給電
ピンの製造方法を説明する。図7乃至図9はその製造工
程を示す図であり、各図(b)は各図(a)のAA,B
B,CC線に沿う断面図である。先ず、図7(a),
(b)のように、一対のブラケット101,102、リ
ィーンホース103、及び取付ブラケット106を一体
的に形成する。このとき、一方のブラケット102は導
電板材で形成し、この導電板材をリィーンホース103
間に跨がって配設し、その両端部をリィーンホース10
3に溶接等により一体化させる。このブラケット102
は1枚の導電板を打ち抜き加工により形成したものであ
り、その長さ方向の3箇所に矩形の窓115を開設する
ことにより、この窓の両側に残された細片部116で前
記給電板112に相当する部分が相互に連結された構成
とされている。また、連結された状態にある前記給電板
112に相当する部分にはそれぞれ一側縁部にコネクタ
片114が突出形成され、略中央部には小孔117が開
設された上で別部材で形成された給電ピン113がかし
め固定されている。
【0022】図7(c)はこの給電ピン113をかしめ
固定する状態を示す図であり、短い丸棒状に形成された
給電ピン113の先端部は面取りが施され、かつ基端部
よりの位置には増径されたフランジ113aが形成され
ている。そして、このフランジ113aを各給電板11
2に当接するように基端部113bを前記小孔117に
挿通させ、反対側から基端部113bを押し潰してかし
めることにより一体化を行っている。なお、給電ピン1
13は、溶接、ネジ止め等によって給電板112に固定
させるようにしてもよい。
【0023】しかる後、図8(a),(b)のように、
各ブラケット101,102、取付ブラケット106、
リィーンホース103に対してクッション材としての発
砲ウレタン104を被着させる。このとき、前記バニテ
ィミラー2を取着する領域では発砲ウレタン104を薄
く被着させており、これにより前記凹部107が形成さ
れる。また、これと同時に前記ブラケット102の部分
においては、前記コネクタ片114の箇所では発砲ウレ
タン104を除外し、コネクタ片114が露呈されるよ
うにする。同様に、給電ピン113の部分では給電ピン
113の先端部が露呈されるようにする。更に、前記ブ
ラケット102の各給電板112を連結している細片部
116に対しては、各細片部116の中間一部が露呈さ
れるような円形の透孔118を開設している。
【0024】その後、図9(a),(b)に示すよう
に、前記透孔118に打抜き加工用のパンチPを挿入さ
せ、このパンチPにより透孔118内に露呈されている
細片部116を打抜き加工する。この結果、図9(b)
に示すように、給電板112は細片部116において分
断され、この結果各給電板112は機械的及び電気的に
分離される。この状態の一部を図10の斜視図に示す。
なお、分離された各給電板112は発砲ウレタン104
によって保持されている状態が保たれることは言うまで
もない。
【0025】したがって、通常のサンバイザの製造工程
をそのまま利用し、発砲ウレタン104の成形時に給電
板112を打抜き分離させるためのパンチ用の透孔11
8を開設しておき、その後にパンチにより各給電板11
2を分離させる工程を付加するだけで本実施例のサンバ
イザを製造することができる。これに加えて、前記した
ようにバニティミラーをワンタッチで取着して同時に電
気接続を行うことも可能であることから、バニティミラ
ー付きのサンバイザを容易に製造することが可能とな
る。
【0026】ここで、給電端子の構造としては、図11
(a)に示すように、給電板112の一部をプレス加工
によって突き出して中空のピン状119に形成し、これ
を給電ピンとして構成することも可能である。この中空
ピンによる給電ピン119を用いても、図11(b)の
ように、照明部205の電極板213(215)に設け
た嵌合電極223との嵌合が行われ、相互の電気接続が
可能とされる。
【0027】また、図12(a)に示すように、各給電
板112の一部にコ字状の切込み120を入れ、この部
分を折り起こすことで給電端子を平型端子212として
構成することも可能である。この場合には、バニティミ
ラーの照明部205に設けられる嵌合電極は、図12
(b)に断面構造を示すように、第1及び第3の各電極
板213,215には電極板の一部を切込み、かつこれ
を折り起こして前記平型端子212を挟持する構成の嵌
合電極224として構成することになる。この給電端子
の場合でも、先に各給電板112を一体化した導電板材
のブラケットで形成しておき、発砲ウレタンで成形を行
った後、発砲ウレタンに設けた透孔を利用してパンチに
より各給電板を分断させている。
【0028】一方、近年ではサンバイザの軽量化のため
に、ブラケットを樹脂で形成したものが多く提案されて
いる。この場合には前記した各実施例のように導電性の
ブラケット102を利用して給電端子を構成することは
不可能となる。そこで、図13(a)のように、その一
部に導電板材からなる給電端子板122を利用する。こ
の例では、給電端子板122はH字型に形成され、各先
端部を曲げ形成して平型の給電端子123とする。ま
た、各基端部はコンタクト片124として構成する。更
に、両辺の連結部の中間には細片部125を設けてい
る。
【0029】そして、この場合には、図13(b)のよ
うに、給電端子板122を樹脂製のブラケット126に
インサート成形する。このインサート成形時には前記細
片部125に対応する部分に透孔127を開設し、この
透孔127内に前記細片部125を露呈させておく。し
たがって、樹脂製ブラケット126の成形後に透孔12
7を利用してパンチを挿入させ、細片部125を打ち抜
くことで給電端子板122の両片を機械的及び電気的に
分断し、一対の給電端子として構成することができる。
【0030】あるいは、インサート成形を用いる代わり
に、図14(a)のように、樹脂製ブラケット126の
給電端子を配設する箇所にボス128を立設し、かつこ
のボス128の周囲に位置決め用の凹部129を形成し
ておく。そして、この凹部129内に導電板材を曲げ形
成した給電端子板130を嵌合し、かつ給電端子130
に設けた穴131に前記ボス128を挿通した後にかし
め固定する。そして、この給電端子板130の先端部を
曲げ形成して平型の給電端子132として形成する。ま
た、給電端子板130の基端部はコネクタ片として構成
するが、この実施例では給電端子板130の基端部13
3には直接給電線109をかしめ固定により接続した構
成とされている。
【0031】なお、図14(b)のように、給電端子板
130の先端部をプレス加工により中空のピン状134
に突き出し加工し、この中空ピン134を樹脂製ブラケ
ット126のボス135に被せ、嵌合力或いは接着剤に
より固定することで、給電ピンとして構成することも可
能である。
【0032】ここで、本発明は前記した給電端子の構成
に限られるものではなく、種々の変形が考えられること
は言うまでもない。同様に、この給電端子に嵌合される
照明部の嵌合電極の構成についても、給電端子の変形に
対応して種々の変形例が考えられる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、照明部を
有するバニティミラーの背面には照明部の電極端子を配
設し、サンバイザにはバニティミラーを取着した際に電
極端子に対向する位置に給電端子を配設しており、バニ
ティミラーをサンバイザに嵌合取着したときに電極端子
と給電端子とが相互に嵌合し得るように構成しているの
で、 バニティミラーをサンバイザに嵌合支持させる
と、これと同時に電極端子と給電端子が嵌合し、サンバ
イザに設けた給電線とバニティミラーの照明部とが電気
的に接続される。このため、バニティミラーと給電線と
を相互に接続する作業が不要となり、組立の作業性を改
善することができる。また、給電線の長さに応じて組立
作業が困難になり、或いは取着スペースに制限を受ける
等の問題が解消される。
【0034】ここで、サンバイザの芯材としてのブラケ
ットに、別体に形成した給電端子を固定支持しているの
で、ブラケットの素材にかかわらず給電端子を構成する
ことができ、特に樹脂製ブラケットのような絶縁材料で
構成されるサンバイザにも適用することが可能となる。
【0035】また、サンバイザの芯材としてのブラケッ
トを導電板材で構成することでブラケットを配線の一部
として構成することができ、部品点数を削減することが
できる。
【0036】また、本発明のサンバイザの製造方法は、
サンバイザの芯材としてのブラケットを導電板材で形成
し、かつこのブラケットの一部に一対の給電端子を一体
的に形成し、給電端子を露呈させた状態でブラケットを
サンバイザ内に埋設し、サンバイザに設けた透孔を利用
してブラケットを打抜き加工し、一対の給電端子をそれ
ぞれ分断し、その上で背面に照明部の電極端子を配設し
たバニティミラーをサンバイザに嵌合取着し、かつ同時
に電極端子を給電端子に嵌合させているので、従来のサ
ンバイザの製造工程の一部を変更し、透孔を形成する工
程と打抜き加工を行う工程を付加するだけで、本発明の
サンバイザを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサンバイザの実施例の外観斜視図であ
る。
【図2】本発明のサンバイザのバニティミラーを外した
状態の斜視図である。
【図3】図2のバニティミラーの部分分解斜視図であ
る。
【図4】照明部の電極板の構成を示す模式的な斜視図で
ある。
【図5】スイッチ部の断面図である。
【図6】照明部の電極板に設ける嵌合電極の斜視図とそ
の断面図である。
【図7】本発明のサンバイザの製造工程のその1の工程
における平面図とAA線断面図及び給電端子の斜視図と
その断面図である。
【図8】本発明のサンバイザの製造工程のその2の工程
における平面図とBB線断面図である。
【図9】本発明のサンバイザの製造工程のその3の工程
における平面図とCC線断面図である。
【図10】図9の工程における要部の斜視図である。
【図11】給電ピンの他の構成を示す斜視図と断面図で
ある。
【図12】給電端子の他の構成を示す斜視図と断面図で
ある。
【図13】給電端子の更に他の構成を示す斜視図と断面
図である。
【図14】給電端子の更に他の2例の構成を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 サンバイザ 2 バニティミラー 101,102 ブラケット 109 給電線 110 コネクタ 111 給電端子 112 給電板 113 給電ピン 114 コネクタ片 201 ミラーボディ 204 ミラー 205 照明部 206 照明ボッスク 207 レンズ 213〜215 電極板 216 照明ランプ 219,220 スイッチ片 223 嵌合電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 3/02 B60N 3/00 B60Q 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明部を有するバニティミラーを一体的
    に設けてなるサンバイザにおいて、前記バニティミラー
    の背面には照明部の電極端子を配設し、前記サンバイザ
    には前記バニティミラーを取着した際に前記電極端子に
    対向する位置に給電端子を配設し、前記バニティミラー
    をサンバイザに嵌合取着したときに前記電極端子と給電
    端子とが相互に嵌合し得るように構成し、前記サンバイ
    ザの芯材としてのブラケットには別体に形成した導電部
    材を固定支持して前記給電端子を構成したことを特徴と
    するバニティミラーを有するサンバイザ。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットは絶縁材料で形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のバニティミラー
    を有するサンバイザ。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットは導電板材で形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のバニティミラー
    を有するサンバイザ。
  4. 【請求項4】 サンバイザの芯材としてのブラケットを
    導電板材で形成し、かつこのブラケットの一部に一対の
    給電端子を一体的に形成する工程と、前記給電端子を露
    呈させた状態で前記ブラケットをサンバイザ内に埋設す
    る工程と、前記サンバイザに設けた透孔を利用して前記
    ブラケットを打抜き加工し、前記一対の給電端子をそれ
    ぞれ分断する工程と、背面に照明部の電極端子を配設し
    たバニティミラーを前記サンバイザに嵌合取着し、かつ
    同時に前記電極端子を前記給電端子に嵌合させる工程と
    を含むことを特徴とするバニティミラーを有するサンバ
    イザの製造方法。
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