JP3318130B2 - 移動式クレーンの過負荷状態記録装置 - Google Patents

移動式クレーンの過負荷状態記録装置

Info

Publication number
JP3318130B2
JP3318130B2 JP24302294A JP24302294A JP3318130B2 JP 3318130 B2 JP3318130 B2 JP 3318130B2 JP 24302294 A JP24302294 A JP 24302294A JP 24302294 A JP24302294 A JP 24302294A JP 3318130 B2 JP3318130 B2 JP 3318130B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
overload
recording
state
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24302294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08104496A (ja
Inventor
隆公 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP24302294A priority Critical patent/JP3318130B2/ja
Publication of JPH08104496A publication Critical patent/JPH08104496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3318130B2 publication Critical patent/JP3318130B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーンにおい
て、過負荷状態が生じた際、その時の負荷状態を記録する
ようにした移動式クレーンにおける過負荷状態記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に移動式クレーンにおいては、作業
上の安全性を確保するために、過負荷防止装置を備え、
クレーン作業中、実際の負荷状態(実際値)とその時の
クレーンの動作状態(ブーム長さ、ブーム起伏角度、ブ
ーム旋回角度等)において許容される限界負荷状態(限
界値)とを常時監視し、限界値に対する実際値の比率で
規定される負荷率が予め設定した警報負荷率に達した時
には、所定の警報を発して作業者の注意を喚起するとと
もに、負荷率が増大する側へのクレーン操作(ブームの
伸長操作、ブームの倒伏操作等)を自動的に禁止させる
ようにしている。
【0003】また、一方、かかる過負荷防止装置を備え
た移動式クレーンにおいては、何らかの原因によりクレ
ーンに不具合が生じた場合、特に過負荷作業による不具
合が生じた場合には、その不具合の原因を究明しこれに
対する有効な対策を講ずる必要があり、そのためには不
具合が生じた時のクレーン状態を十分に解析し検討する
ことが肝要である。このような解析作業に際して必要な
クレーン状態に関するデータを収集する目的で、過負荷
状態記録装置を設け、クレーン作業に伴って負荷率が上
記警報負荷率よりも所定値だけ大きい値に設定した記録
負荷率を越えた場合にはその都度、その負荷率のピーク
値を作業日時とともに記録し、不具合が生じた場合の解
析に役立てるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、負荷率の算
出基準となる限界値は、クレーンの動作状態に対応して
入力されるブーム起伏角度、ブーム長さ等の複数の動作
パラメータの関数として与えられるものであるが、これ
ら動作パラメータの全てが実際の作動に対応して自動的
に入力されるものではなく、そのうちのいくつかはオペ
レータの手動によるスイッチの切換操作によって入力さ
れるものである。
【0005】即ち、動作パラメータが自動的に入力され
るものとしては例えばブーム長さ、ブーム起伏角度等に
関連する動作パラメータである。これらブーム長さ等は
それぞれセンサで構成されるブーム長さ検出手段、ブー
ム起伏角度検出手段等によって常時検出されていること
から、その検出値をそのまま過負荷防止装置側に動作パ
ラメータとして自動的に入力することが容易だからであ
る。
【0006】一方、動作パラメータが手動によるオペレ
ータの切換操作によって入力されるものとしてはクレー
ンの作業形態に関連する動作パラメータである。例えば
クレーン作業の作業形態を、主巻ウィンチを使用しての
複索吊下作業(所謂ブーム作業)と補巻ウィンチを使用
しての単索吊下作業(シングルトップを使用するシング
ルトップ作業とジブを使用するジブ作業とがある)との
間で切り換えるような場合には、複索吊下作業と単索吊
下作業、さらに単索吊下作業のうちでもシングルトップ
作業とジブ作業の間ではクレーン装置の負荷状態が全く
異なるためこれら三つの作業形態にそれぞれ対応して過
負荷防止操作の性能も切り換える必要があるが、かかる
過負荷防止操作の性能の切り換えは作業選択スイッチを
オペレータが手動で切換操作することで行われるからで
ある。
【0007】ところが、このようにオペレータによる手
動での切換操作によって入力される動作パラメータがあ
る場合において、その切換操作の有無の如何に拘わらず
一律に実際値と限界値とに基づく負荷率によって過負荷
状態記録装置を作動させるとすると、例えば作業選択ス
イッチが限界値を減少させる方向に切換操作された場合
(例えば、作業状態をブーム作業からジブ作業に切り換
えたような場合)、その切換操作の直後においては負荷
率が増大方向に急変して記録負荷率を越え、その結果、
その時の負荷率のピーク値が過負荷データとして記録さ
れる。
【0008】この場合、実際にジブ作業が行われていれ
ばその時の負荷率のピーク値は記録する必要があるが、
例えば現在はブーム作業を行っているがこれをジブ作業
に切り換えても安全に作業が行えるかどうかを確認する
ためにオペレータが試験的に切換操作を行うという場合
も往々にしてあり、かかる特殊な場合にもその時の負荷
率のピーク値が全て過負荷データとして一律に記録され
るとすれば、この過負荷データは後日クレーン状態の解
析に使用される場合においてその信頼性に疑問が生じる
ことになる。
【0009】そこで本発明では、動作状態の切換操作時
における負荷率の記録を禁止することで過負荷データと
しての記録値の信頼性を確保するようにした移動式クレ
ーンにおける過負荷状態記録装置を提案せんとしてなさ
れたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として、アウトリガを備えた
車両上に旋回自在に旋回台を搭載するとともに、該旋回
台に起伏自在に伸縮ブームを取り付けてなる移動式クレ
ーンにおいて、図1のクレーム対応図に示すように、上
記伸縮ブームに作用する負荷の実際値を算出する実際値
算出手段Aと、移動式クレーンの動作の実態に応じて入
力される各動作パラメータHに基づいて現在のクレーン
の動作状態において許容される負荷の限界値を算出する
限界値算出手段Bと、上記実際値算出手段Aから入力さ
れる実際値と上記限界値算出手段Bから入力される限界
値とを比較して該限界値に対する上記実際値の比率を負
荷率として算出する負荷率算出手段Cと、上記負荷率算
出手段Cからの負荷率と予め設定した記録負荷率Iとを
比較し該負荷率が記録負荷率Iを越えた時に過負荷情報
を出力する過負荷情報出力手段Dと、該過負荷情報出力
手段Dからの過負荷情報を受ける毎にその時の負荷率の
ピーク値を日時とともに記録する過負荷状態記録手段E
と、上記各動作パラメータHのうちの少なくとも一つの
動作パラメータを手動による切換操作で入力する動作パ
ラメータ手動入力手段Fと、上記動作パラメータ手動入
力手段Fから動作パラメータの切換信号が入力された時
に上記過負荷状態記録手段Eに対して記録動作禁止信号
を出力して記録動作を禁止させる記録動作禁止信号出力
手段Gとを備えたことを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明ではかかる構成とすることにより次のよ
うな作用・効果が得られる。即ち、実際値算出手段Aに
おいて伸縮ブームに作用する負荷の実際値が算出される
一方、限界値算出手段Bにおいては各動作パラメータH
に基づいて現在のクレーンの動作状態における負荷の限
界値が算出される。そして、負荷率算出手段Cにおいて
は、上記実際値算出手段Aから入力される実際値と上記
限界値算出手段Bから入力される限界値とを比較して該
限界値に対する上記実際値の比率を負荷率として算出す
る。
【0012】さらに、過負荷情報出力手段Dにおいて
は、上記負荷率算出手段Cからの負荷率と予め設定した
記録負荷率Iとを比較し、該負荷率が記録負荷率Iを越
えた時に過負荷情報を過負荷状態記録手段Eに対して出
力する。
【0013】この場合、過負荷状態記録手段Eにおいて
は、原則として、上記過負荷情報を受ける毎にその時の
負荷率のピーク値を日時とともに記録するが、動作パラ
メータ手動入力手段Fにより上記各動作パラメータHの
うちの少なくとも一つの動作パラメータが手動による切
換操作で入力された時には、記録動作禁止信号出力手段
Gから記録動作禁止信号が入力されその記録動作が禁止
されることから、その時の負荷率は記録しない。
【0014】従って、過負荷状態記録手段Eには、動作
パラメータ手動入力手段Fの切換操作によりクレーンの
動作状態が変化した特殊な状況下での過負荷状態は記録
されず、該動作パラメータ手動入力手段Fによる動作状
態の切り換えが行われていない常態時における過負荷状
態のみが過負荷データとして記録されるので、例えば特
殊な状況下での過負荷状態をも一律に記録した場合に比
して、記録された過負荷データの信頼性が高く、この過
負荷データに基づいてクレーン状態の解析を行うことで
より一層精度の高い解析結果が得られるものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の移動式クレーンにおける過負
荷状態記録装置を添付図面に基づいて具体的に説明す
る。
【0016】第1実施例 図2には本発明の第1実施例にかかる過負荷状態記録装
置を備えた移動式クレーンZが示されており、同図にお
いて符号1はアウトリガ2,2,・・を備えた車両であ
り、該車両1には旋回台3が旋回自在に搭載されるとと
もに、該旋回台3には伸縮ブーム4が起伏可能に取り付
けられ、該伸縮ブーム4は上記旋回台3との間に配置し
た起伏シリンダ8によって起伏駆動される。また、この
伸縮ブーム4の先端に設けたブームヘッド5には、主フ
ック11が複索吊下されるとともに、ジブ6とシングル
トップ7とが着脱自在に装着可能とされている。そし
て、このジブ6とシングルトップ7は、必要に応じて択
一的に装着されるとともに単索吊下された補助フック1
2が掛けられる。従って、この移動式クレーンZは、上
記主フック11を使用して吊荷を行うブーム作業と、上
記補助フック12を使用して吊荷を行うジブ作業または
シングルトップ作業とを、作業条件に応じて選択できる
ようになっている。ここで、この主フック11を使用す
るブーム作業時と補助フック12を使用するジブ作業時
またはシングルトップ作業時とではクレーンに対する負
荷状態が大きく異なるため、作業状態を変更した場合に
はそれに伴って過負荷防止装置の性能を変更する必要が
あり、かかる作業状態の変更に伴う過負荷防止装置の性
能の変更はオペレータにより手動で切換操作される選択
スイッチで構成される作業状態設定手段19により行わ
れる。従って、この実施例においては、上記作業状態設
定手段19は、特許請求の範囲中の動作パラメータ手動
入力手段Fに該当し、後述する過負荷状態記録装置の構
成要素の一つとなる。 さらに所定の警報を発するとと
もに危険側へのクレーン操作を禁止する過負荷防止装置
を備えるとともに、この過負荷防止装置に本発明の要旨
である過負荷状態記録装置を組み込んで過負荷状態の発
生時にはその時の負荷率のピーク値を発生日時とともに
記録し後日の解析時に過負荷データとして供するように
している。
【0017】また、かかる過負荷防止装置と過負荷状態
記録装置に対して移動式クレーンZの動作の実態に対応
した動作パラメータを提供するために、伸縮ブーム4に
かかるモーメント値を検出するモーメント検出手段20
とブーム起伏角度検出手段21とブーム旋回角度検出手
段22とブーム長さ検出手段23とが備えられている。
これら各検出手段20〜23は、特許請求の範囲中の動
作パラメータHに該当するものであって、これら各検出
手段20〜23の検出信号と上記作業状態設定手段19
の切換信号は共に、過負荷防止装置と過負荷状態記録装
置とを構成する後述のコントロールユニット15に入力
される。そして、コントロールユニット15において
は、移動式クレーンZの作業状態が過負荷状態となった
時には、警報手段16において所定の警報を発するとと
もに表示手段18にこれを表示してオペレータの注意を
喚起するとともに制御手段17をして移動式クレーンZ
の危険側への操作を禁止させる。また、過負荷状態時に
おける負荷率を一定条件下(後述する)で記録し、これ
を後日の解析データとして供するとともに必要に応じて
上記表示手段18に表示させるものである。以下、かか
る過負荷防止装置と過負荷状態記録装置とを構成する上
記コントロールユニット15の具体的構成及び制御等
を、図3及び図4を参照して説明する。
【0018】先ず、図3を参照して、コントロールユニ
ット15の具体的構成について説明すると、コントロー
ルユニット15は、モーメント増幅回路31と実荷重算
出回路32と定格荷重算出回路33と負荷率算出回路3
4と比較回路35と判定回路36及び記憶回路37とを
備えて構成されている。ここで、これら各構成回路の内
容を個別に説明すると、先ず、上記モーメント増幅回路
31は、上記モーメント検出手段20から入力される伸
縮ブーム4にかかるモーメントの現在値を受けてこれを
増幅し、後述の実荷重算出回路32にモーメント信号と
して出力する。
【0019】上記実荷重算出回路32は、特許請求の範
囲中の実際値算出手段Aに該当するものであって、現在
伸縮ブーム4にかかって負荷を荷重値として算出しこれ
を実荷重(特許請求の範囲中の実際値に該当する)とし
て出力する。即ち、この実荷重算出回路32には、上記
モーメント検出手段20からのモーメント信号の他に、
ブーム起伏角度検出手段21からのブーム起伏角度信号
とブーム旋回角度検出手段22からのブーム旋回角度信
号とブーム長さ検出手段23からのブーム長さ信号と作
業状態設定手段19からの作業状態信号(この実施例で
はブーム作業かジブ作業かそれともシングルトップ作業
かを示す信号)がそれぞれ入力される。そして、この実
荷重算出回路32においては、これら各入力信号に基づ
いて実荷重を算出しこれを実荷重信号として後述の負荷
率算出回路34に出力する。
【0020】上記定格荷重算出回路33は、特許請求の
範囲中の限界値算出手段Bに該当するものであって、現
在のクレーン状態において許容される定格荷重(特許請
求の範囲中の限界値に該当する)を算出する。即ち、こ
の定格荷重算出回路33には、ブーム起伏角度検出手段
21からのブーム起伏角度信号とブーム旋回角度検出手
段22からのブーム旋回角度信号とブーム長さ検出手段
23からのブーム長さ信号と作業状態設定手段19から
の作業状態信号がそれぞれ入力される。そして、この定
格荷重算出回路33においては、これら各入力信号に基
づいて現在のクレーン状態における定格荷重を算出して
これを後述する負荷率算出回路34に出力する。
【0021】上記負荷率算出回路34は、特許請求の範
囲中の負荷率算出手段Cに該当するものであって、上記
実荷重算出回路32から入力される実荷重と上記定格荷
重算出回路33から入力される定格荷重とを比較し、現
在の負荷状態を定格荷重に対する実荷重の比率である負
荷率として算出し、この負荷率を後述の比較回路35と
判定回路36とにそれぞれ出力する。
【0022】上記比較回路35は、上記負荷率算出回路
34から入力される現在の負荷率と予め設定した警報を
発する基準となる警報負荷率41とを比較し、算出負荷
率が警報負荷率41を越えた時に警報手段16と制御手
段17と表示手段18とにそれぞれ警報信号を出力し、
上記警報手段16により所定の警報を発しまた表示手段
18により警報状況を表示せしめることでオペレータの
注意を喚起するとともに、上記制御手段17をして移動
式クレーンZの危険側への操作(即ち、負荷率がさらに
増大する方向の操作)を規制せしめ、もって移動式クレ
ーンZの転倒の危険を未然に回避せしめる。
【0023】上記判定回路36は、特許請求の範囲中の
過負荷情報出力手段D及び記録動作禁止信号出力手段G
にそれぞれ該当するものであって、上記負荷率算出回路
34から現在の負荷率に対応した信号を受けるとともに
上記作業状態設定手段19から作業状態の切換操作がさ
れた場合にこれに対応した切換信号を受けるようになっ
ている。そして、この判定回路36においては、原則と
して、上記負荷率と予め設定した記録負荷率42(即
ち、過負荷データとして記録すべき負荷率であって、特
許請求の範囲中の記録負荷率Iに該当し、上記警報負荷
率41よりも所定値だけ高めに設定される)とを比較
し、算出された負荷率が記録負荷率42を越えた場合に
は記憶回路37にその場合の負荷率のピーク値を過負荷
状態の発生日時とともに記録させる(即ち、この実施例
においては、上記記憶回路37は特許請求の範囲中の過
負荷状態記録手段Eに該当する)。しかし、例え算出負
荷率が記録負荷率42を越えた場合であっても、上記作
業状態設定手段19から切換信号が入力された場合には
上記記憶回路37への出力を禁止して上記負荷率の記録
を阻止する。
【0024】従って、上記記憶回路37は、移動式クレ
ーンZが過負荷状態となっても、作業状態が切り換えら
れた特殊条件下においては過負荷データの記録は行わ
ず、作業状態の切換操作が行われていない常態時におい
てのみ過負荷データを記録することになり、この結果、
特殊条件下においても一律に過負荷データを記録する場
合に比して、記録された過負荷データの信頼性が高めら
れ、より精度の良い解析が可能になるものである。
【0025】尚、上記記憶回路37に記憶された可能デ
ータは、必要に応じて上記表示手段18にて確認するこ
とができる。
【0026】続いて、上述の如きコントロールユニット
15における制御を、図4に示すフローチャートに基づ
いて具体的に説明すると、制御の開始後、先ずステップ
S1において各検出手段から出力される動作パラメータ
に基づいて現在の作業状態を読み込む。次に、ステップ
S2において、現在の実荷重を算出し、またステップS
3において現在のクレーン状態に対応した定格荷重を算
出する。しかる後、ステップS4において、上記実荷重
と定格荷重とから現在の負荷率(δ)を算出する。
【0027】次に、ステップS5において、上記負荷率
(δ)と警報負荷率(α)とを比較し、(δ>α)であ
る場合には過負荷状態であると判断してステップS6に
おいて所定の警報と表示とを行うとともに、移動式クレ
ーンZの危険側への動作を制限し移動式クレーンZの安
全性を確保する。
【0028】さらに、ステップS7においては、上記負
荷率(δ)と記録負荷率(β,β>α)とを比較し、
(δ>β)である場合には、原則としてはこの時の負荷
率のピーク値をその発生日時とともに過負荷データとし
て記録する(ステップS9)が、その直前に移動式クレ
ーンZの作業状態の切り換えが実行されている場合(ス
テップS8)には、過負荷データの信頼性を確保する観
点から負荷率の記録を行わない。
【0029】第2実施例 図5には、本発明の第2実施例にかかる過負荷状態記録
装置をを構成するコントロールユニット15を示してい
る。この実施例のものは、上記第1実施例のものが負荷
率を荷重値で算出していたのに対して、この負荷率をモ
ーメント値として算出するようにしたものである。従っ
て、この実施例のものにおいては、上記第1実施例にお
ける実荷重算出回路32と定格荷重算出回路33に変え
て、実モーメント算出回路38と定格モーメント算出回
路39とを備えている。かかる構成のコントロールユニ
ット15を備えたこの実施例のものにおいても上記第1
実施例の場合と同様の作用効果が得られることは勿論で
ある。
【0030】尚、上記各実施例においては作業形態の切
り換えをオペレータの手動による切換操作で行い、該操
作の有無によって過負荷データの記録動作を禁止又は許
容するようにしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、過負荷データの記録の禁止又は許容を、作業
形態の切換以外の動作パラメータ、例えばアウトリガの
張り出し量等の他の動作パラメータによって行うことも
できる。 また、上記実施例では、負荷率のピーク値をその発生日
時とともに過負荷データとして記録させるようにしてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、過負荷
データとしてその時の負荷率のピーク値とともに各動作
パラメータ(例えば、ブーム長さ、ブーム起伏角、アウ
トリガ張出量等)も記録させるようにしてもよいことは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかる移動式クレーンに
おける過負荷状態記録装置の全体システム図である。
【図3】図1に示した過負荷状態記録装置における機能
ブロック図である。
【図4】図1に示した過負荷状態記録装置の制御フロー
チャート図である。
【図5】本発明の第2実施例にかかる移動式クレーンに
おける過負荷状態記録装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1は車両、2はアウトリガ、3は旋回台、4は伸縮ブー
ム、5はブームヘッド、6はジブ、7はシングルトッ
プ、8は起伏シリンダ、11は主フック、12は補助フ
ック、15はコントロールユニット、16は警報手段、
17は制御手段、18は表示手段、19は作業状態設定
手段、20はモーメント検出手段、21はブーム起伏角
度検出手段、22はブーム旋回角度検出手段、23はブ
ーム長さ検出手段、31はモーメント増幅回路、32は
実荷重算出回路、33は定格荷重算出回路、34は負荷
率算出回路、35は比較回路、36は判定回路、37は
記憶回路、38は実モーメント算出回路、39は定格モ
ーメント算出回路、Aは実際値算出手段、Bは限界値算
出手段、Cは負荷率算出手段、Dは過負荷情報出力手
段、Eは過負荷状態記録手段、Fは動作パラメータ手動
入力手段、Zは移動式クレーンである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウトリガを備えた車両上に旋回自在に
    旋回台を搭載するとともに、該旋回台に起伏自在に伸縮
    ブームを取り付けてなる移動式クレーンにおいて、 上記伸縮ブームに作用する負荷の実際値を算出する実際
    値算出手段と、 移動式クレーンの動作の実態に応じて入力される各動作
    パラメータに基づいて現在のクレーンの動作状態におい
    て許容される負荷の限界値を算出する限界値算出手段
    と、 上記実際値算出手段から入力される実際値と上記限界値
    算出手段から入力される限界値とを比較して該限界値に
    対する上記実際値の比率を負荷率として算出する負荷率
    算出手段と、 上記負荷率算出手段からの負荷率と予め設定した記録負
    荷率とを比較し該負荷率が記録負荷率を越えた時に過負
    荷情報を出力する過負荷情報出力手段と、 該過負荷情報出力手段からの過負荷情報を受ける毎にそ
    の時の負荷率のピーク値を日時とともに記録する過負荷
    状態記録手段と、 上記各動作パラメータのうちの少なくとも一つの動作パ
    ラメータを手動による切換操作で入力する動作パラメー
    タ手動入力手段と、 上記動作パラメータ手動入力手段から動作パラメータの
    切換信号が入力された時に上記過負荷状態記録手段に対
    して記録動作禁止信号を出力して記録動作を禁止させる
    記録動作禁止信号出力手段と、を備えたことを特徴とす
    る移動式クレーンにおける過負荷状態記録装置。
JP24302294A 1994-10-06 1994-10-06 移動式クレーンの過負荷状態記録装置 Expired - Fee Related JP3318130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24302294A JP3318130B2 (ja) 1994-10-06 1994-10-06 移動式クレーンの過負荷状態記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24302294A JP3318130B2 (ja) 1994-10-06 1994-10-06 移動式クレーンの過負荷状態記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08104496A JPH08104496A (ja) 1996-04-23
JP3318130B2 true JP3318130B2 (ja) 2002-08-26

Family

ID=17097712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24302294A Expired - Fee Related JP3318130B2 (ja) 1994-10-06 1994-10-06 移動式クレーンの過負荷状態記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3318130B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3530608A4 (en) * 2016-10-21 2020-07-08 Tadano Ltd. CRANE VEHICLE

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000159477A (ja) * 1998-11-25 2000-06-13 Sumitomo Constr Mach Co Ltd 移動式クレーンにおけるオペレーションレコーダ
JP5794924B2 (ja) * 2012-01-13 2015-10-14 日立住友重機械建機クレーン株式会社 クレーン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3530608A4 (en) * 2016-10-21 2020-07-08 Tadano Ltd. CRANE VEHICLE
US11053105B2 (en) 2016-10-21 2021-07-06 Tadano Ltd. Crane vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08104496A (ja) 1996-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8950605B2 (en) Monitoring and alarm device for construction machinery
EP1180490B1 (en) Load moment indicator of crane
US11053105B2 (en) Crane vehicle
JP3318130B2 (ja) 移動式クレーンの過負荷状態記録装置
JPH07285787A (ja) クレーンの過負荷防止装置
JPH09216786A (ja) 油圧クレーンのブーム伸縮停止保持装置
JP3776517B2 (ja) アウトリガ張出幅確認装置
JP2005001847A (ja) 作業機械の表示装置
JP2633117B2 (ja) クレーンにおけるアウトリガ張出し幅の設定装置
KR100607340B1 (ko) 이동식 크레인의 아우트리거 자동 수평 시스템
JP5255822B2 (ja) トラック搭載型クレーンの安全装置
JP2000219489A (ja) 移動式クレーンの安全装置
JP5610748B2 (ja) クレーンの過負荷防止装置の制御方法
JPH07291589A (ja) クレーンの過負荷防止装置
JP3634010B2 (ja) アウトリガーを備えた作業機の制御装置
JP2000159477A (ja) 移動式クレーンにおけるオペレーションレコーダ
JPH11322278A (ja) ラフィングジブ付クレ−ンの安全装置
KR102397453B1 (ko) 특장차의 전복 방지 시스템
JPH08319095A (ja) 油圧ウィンチの制御方法および同装置
JP5632615B2 (ja) クレーンの安全装置
JP3252019B2 (ja) 伸縮ブームを有する作業機の安全装置
JP2002068668A (ja) クレーンにおける風速表示装置
JPH075103Y2 (ja) クレーンの安全装置
JPH05105395A (ja) クレーンにおけるアウトリガ長さセンサの異常検出装置
JP2003089498A (ja) 建設機械の作業記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080614

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130614

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees