JP3317369B2 - 制電性の改善された弾性糸 - Google Patents

制電性の改善された弾性糸

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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制電性の改善された弾性
糸に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ベア天竺に供給された弾性糸
は、剥離されるとき、編み機のガイド等に接触するとき
等に、静電気が発生し、同時に使用している綿糸から発
生する風綿が糸に付着し給糸口付近に蓄積するために、
抵抗となり糸切れ等を生じる。これらの問題を解決する
ため、(1)綿糸の繊維長さをながくすることが、講じ
られている。(2)紡糸オイルに制電性のあるポリジメ
チルシロキサンを添加する、等の方策が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、例えば(1)のとき、コストが大きくなり、特定の
高級品にのみ採用されるにすぎず、広く利用することが
出来ない。(2)のとき、制電性の点ではある程度の解
決ができても、弾性糸の膠着、摩擦などに障害が発生
し、制電性と膠着、摩擦などとのバランスをとることが
困難な場合が多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、かかる
弾性糸の静電気を減少させることにより丸編み工程の操
業性を向上させる等のため、制電性と膠着、摩擦などと
のバランスのとれた、制電性の改善された弾性糸を提供
することである。即ち、本発明は、ポリウレタン系ポリ
マーを主成分とする弾性糸であって、該弾性糸に、炭素
数が12〜20のアルキルホスフエートの金属塩とアル
キルホスフエートアミン塩とを含む制電成分(a)と、
鉱物油(b)と、ポリアルキルシロキサン(c)と、を
少なくとも含有する紡糸油剤が付与されてなることを特
徴とする制電性の改善された弾性糸である。本発明にお
ける、炭素数が12〜20のアルキルホスフエートの金
属塩は、特に限定されるものではないが、金属としては
アルカリ金属が好ましく、より好ましくは、Na,K,
Liが用いられる。本発明における、炭素数が12〜2
0のアルキルホスフエートの金属塩は、その炭素数は平
均の炭素数(重量)を示すものである。本発明の、ポリ
ウレタン系ポリマーを主成分とする弾性糸のポリウレタ
ン系ポリマーとは、ポリウレタンおよびポリウレタンウ
レアを含む公知のものである。そのなかでも、本発明に
おいては、ポリウレタンウレアがより好ましく適用され
るものである。弾性糸を構成するポリウレタンウレアの
例としては、数平均分子量が600〜5000のポリエ
ーテルグリコールまたはポリエステルグリコールと過剰
モルの有機ジイソシアネート化合物とを反応させ、末端
基にイソシアネート基を有する中間重合体を得、該中間
重合体を不活性溶媒に溶解せしめた後有機ジアミンを加
えて反応させて得られる、ものが挙げられる。
【0005】このようにして得られたポリマー溶液に、
必要により他の添加物が加えられ、該溶液を乾式紡糸し
て、弾性糸を得、該弾性糸の少なくとも表面に、炭素数
が12〜20のアルキルホスフエートの金属塩とアルキ
ルホスフエートアミン塩とを含む制電成分(a)と、鉱
物油(b)と、ポリアルキルシロキサン(c)と、を少
なくとも含有する紡糸油剤が付与される。
【0006】本発明における、ポリウレタン系ポリマー
の製造に用いられるポリエーテルグリコールとしては、
ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。ポリエ
ステルグリコールとしては、コハク酸、アジピン酸等の
有機脂肪酸と、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、ヘキサンジオール等の
有機グリコールとを重縮合して得られるものが挙げられ
る。これらのなかで、好ましい例としては、数平均分子
量が1000〜3000のポリテトラメチレングリコー
ルが挙げられる。有機ジイソシアネート化合物として
は、p,p’−ジフエニルメタンジイソシアネート、
2,4−トルエンジイソシアネート、1,4−フエニレ
ンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート等が挙げられる。
【0007】有機ジアミンとしては、ヒドラジン、エチ
レンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、1,4−
ブチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、
1,3−シクロヘキシルジアミン、4,4’−ジアミノ
ジフエニルメタン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシ
ルメタン、m−キシリレンジアミンおよびその水添物、
p−キシリレンジアミンおよびその水添物、等のジアミ
ン、またはそれらの混合物が挙げられる。重縮合時に用
いられる不活性溶媒としては、N,N−ジメチルフオル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N,
N’,N’−テトラメチル尿素、N−メチルピロリド
ン、ジメチルスルフオキシド、等の溶媒が挙げられる。
【0008】必要により加えられる他の添加物は、ステ
アリン酸マグネシウム等の飽和高級脂肪酸の金属塩、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、第二級アミノ化合物、
第三級アミノ化合物、等である。
【0009】
【実施例】本発明を以下の実施例において説明するが、
これらに限定されるものではない。
【0010】〔実施例−1〕数平均分子量1800のポ
リテトラメチレングリコール900部(以下、特にこと
わらないかぎり重量部を示す。)と、4,4’ジフエニ
ルメタンジイソシアネート212.5部とを、重合フラ
スコに仕込み、かきまぜながら、70°Cに加熱した。
80分間加熱した後加熱を停止し、N,N−ジメチルア
セトアミド2200部を加え、冷却しながら反応混合物
を溶解させた。内温が8°Cになったところで、エチレ
ンジアミン15.1部、1,2−ジアミノプロパン4.
7部、N,N−ジエチルアミン1.1部をN,N−ジメ
チルアセトアミド400部に溶解させた溶液をよく混合
しながらゆっくり添加した。約350部を添加したとこ
ろで冷却を停止し、さらにこの溶液を添加した。そのあ
とN,N−ジエチルアミンの7.7部をN,N−ジメチ
ルアセトアミド114部に溶解した溶液を添加した。こ
のようにして得たポリマー溶液に、1,3,5−トリス
(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル
−ベンジル)イソシアヌル酸11.3部、3−エチル−
1,5−ジメチル−3−アザペンタン−1,5−ジオー
ルと4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
トとの重合体との50重量%N,N−ジメチルアセトア
ミド溶液68部を加えて45分間かき混ぜた。このよう
にして紡糸用原液を得た。
【0011】前記のようにして得られた紡糸用原液を毎
分8.8gの割合で4つの細孔を有する紡糸口金へ供給
した。細孔から熱風中に押し出し溶媒を蒸発させた。脱
溶媒された糸条は旋回する空気流を発生する仮撚機に通
し、仮撚りを付与したのちオイリングローラーに接触さ
せた。オイリングローラーへは、アルキルホスフエート
K塩2部(平均炭素数12.5)、平均炭素数17のア
ルキルホスフエートジブチルエタノールアミン3部、鉱
物油50部、10cstのジメチルシリコン55部から
なる紡糸油剤を供給した。オイルの付着量は、弾性糸に
対して6重量%になるようにオイリングローラーの表面
速度を調節した。オイルを付与された糸条は毎分600
mの速度で巻き取った。400gの弾性糸を、ボビンに
巻き取って40デニール弾性糸チーズを得た。このチー
ズから120給糸口を有するベア天竺丸編み機に仕掛け
毎分47mの速度で弾性糸を送りだし、20rpmの回
転数で編成を実施した。この時同時にcvc30番手の
綿糸を使用した。
【0012】〔比較例1〕実施例1において、紡糸油剤
(オイル)として10cstの粘度を持つジメチルシロ
キサン60部と40秒の鉱物油40部とからなるものを
用いた以外は、同様に行って弾性糸を得た。ベア天竺丸
編み機に仕掛け毎分47mの速度で弾性糸を送りだし、
20rpmの回転数で編成を実施した。その結果を表1
に示す。
【0013】
【表1】
【0014】〔実施例2〕紡糸油剤(オイル)として表
2に示すものを用いた以外は、実施例1と同様にして弾
性糸を得た。そして、実施例1と同様にして弾性糸を作
成し、同様にベア天竺丸編み機に仕掛け毎分47mの速
度で弾性糸を送りだし、20rpmの回転数で編成を実
施した。その結果を表2に示す。このときの紡糸油剤の
(a)成分は実施例1と同じである。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】以上の、本文記載および実施例から判る
ように、本発明は、従来の弾性糸に比べて制電性と膠着
性にバランスのとれた優れた性質を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン系ポリマーを主成分とする
    弾性糸であって、該弾性糸に、炭素数が12〜20のア
    ルキルホスフエートの金属塩とアルキルホスフエートア
    ミン塩とを含む制電成分(a)と、鉱物油(b)と、ポ
    リアルキルシロキサン(c)と、を少なくとも含有する
    紡糸油剤が付与されてなることを特徴とする制電性の改
    善された弾性糸。
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