JPH07224138A - ポリウレタン樹脂の製法 - Google Patents

ポリウレタン樹脂の製法

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JPH07224138A
JPH07224138A JP6037902A JP3790294A JPH07224138A JP H07224138 A JPH07224138 A JP H07224138A JP 6037902 A JP6037902 A JP 6037902A JP 3790294 A JP3790294 A JP 3790294A JP H07224138 A JPH07224138 A JP H07224138A
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JP
Japan
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active hydrogen
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diol
diisocyanate
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JP6037902A
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Yoshio Kobayashi
良夫 小林
Tomoji Murahashi
智至 村橋
Hajime Akiyama
一 秋山
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性繊維に好適なポリウレタン樹脂の製法を
提供すること。 【構成】 ジアミノポリジメチルシロキサンを含有する
ポリカプロラクトンジオ−ル、ジフェニルメタンジイソ
シアネ−トおよびブタンジオ−ルとからポリウレタン樹
脂を製造する。高分子2官能活性水素化合物中に1〜3
0重量%の前記ジアミンを含有して製造したポリウレタ
ンは、弾性繊維に好適で、非汚染性である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタン樹脂の製法
に関するものであり、詳しくは特定のシリコン鎖を有す
るポリウレタン樹脂の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン弾性繊維は糸同志の
粘着性が大きいので、ボビンに捲きあげた場合、解
【外1】 性が悪く、その結果捲き戻しが困難になったり、整経時
隣接した糸にくっついて糸切れを起こすなどの問題を発
生し易い。さらに、弾性繊維を製造する工程において、
ガイドなどとの摩擦が大きく、容易に走行しないという
問題も有する。このような解
【外2】 性および走行平滑性を改善するために油剤を糸に付与す
ることが一般に行われている。このような油剤としてア
ルキレンオキサイド共重合シリコーン(特開昭48ー1989
3号公報)、ポリジメチルシロキサンとαーオレフィン
・ポリエーテル変性シリコーンの併用(特開昭53ー8179
8号公報)、鉱物油とポリオルガノシロキサンの併用
(特開平3ー294524号公報)および金属石鹸(特開昭57
ー51816号公報)等が知られている。また、ポリウレタ
ン樹脂を溶融紡糸する際に、シリコーンジオールを含む
ポリオールと過剰のジイソシアネートとから得られる末
端イソシアネートプレポリマーを添加混合して(特開平
2ー160919号公報)前記問題を改善する方法が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような油剤はポリウレタン弾性繊維に多量に付着又は含
有させる必要があるので、整経後に油剤が浸透してケー
スを汚したり、弾性繊維そのものを汚す等種々のトラブ
ルを発生する欠点がある。また、前記イソシアネ−トプ
レポリマーをポリウレタン樹脂に配合する方法では、繊
維中に存在するプレポリマーに起因して、熱、光あるい
は海水などによって着色しやすいという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決するべく鋭意検討した結果、本発明に到達
した。すなわち本発明は、活性水素基を2個有する高分
子量活性水素化合物、有機ジイソシアネートおよび鎖伸
長剤を反応させてポリウレタン製造する方法において、
該活性水素化合物が一般式(1)で表されるシリコンジ
アミンを1〜30重量%含有することを特徴とするポリ
ウレタン樹脂の製法
【化2】 [式中、mは5〜100の整数を表す。]
【0005】本発明において、活性水素基を2個有する
高分子量活性水素化合物は一般式(1)で示されるシリ
コンジアミンとシリコン鎖を有しない、活性水素基を2
個有する高分子量活性水素化合物とからなる。シリコン
鎖を有しない、活性水素基を2個有する高分子量活性水
素化合物としては、ポリエーテルジオ−ル、ポリエステ
ルジオール、ポリカーボネートジオール、ポリエーテル
ジアミンおよびこれらの2種以上の混合物があげられ、
これらの平均分子量は通常500〜8,000、好まし
くは800〜5,000である。
【0006】ポリエーテルジオールとしては、アルキレ
ンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イド)、あるいは複素環式エーテル(テトラヒドロフラ
ン)を重合または共重合(ブロックまたはランダム付
加)させて得られるもの、例えばポリオキシエチレング
リコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキ
シテトラメチレングリコール(以下PTMGと略記)、
ポリオキシエチレンープロピレン(ブロックまたはラン
ダム)グリコール、ポリオキシテトラメチレン−エチレ
ン(ブロックまたはランダム)グリコール、ポリオキシ
テトラメチレンープロピレン(ブロックまたはランダ
ム)グリコールおよびこれらの2種以上の混合物があげ
られる。
【0007】ポリエステルジオールとしては低分子ジオ
ールおよび/または分子量1000以下のポリエーテル
ジオールとジカルボン酸とを反応させて得られる縮合ポ
リエステルジオールやラクトンの開環重合により得られ
るポリラクトンジオールなどが含まれる。上記低分子ジ
オールとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコ
−ル、プロピレングリコ−ル、1,4ーブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6ーヘキサメチレン
グリコ−ルおよびこれらの2種以上の混合物があげられ
る。分子量1000以下のポリエーテルジオールとして
はポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシプ
ロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールお
よびこれらの2種以上の混合物があげられる。またジカ
ルボン酸としては脂肪族ジカルボン酸(コハク酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバチン酸など)、芳香族ジカ
ルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸など)、および
これらの2種以上の混合物があげられる。ラクトンとし
ては例えばεーカプロラクトンがあげられる。これらの
ポリエステルジオ−ルの具体例としては、ポリエチレン
アジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチ
レンアジペート(以下PHMAと略記)、ポリ(オキシ
テトラメチレン)アジペート、ポリカプロラクトンジオ
ール(以下PCLと略記)およびこれらの2種以上の混
合物があげられる。
【0008】ポリカーボネートジオールとしては、例え
ばポリブチレンカーボネートジオール、ポリヘキサメチ
レンカーボネートジオールなどがあげられる。
【0009】ポリエーテルジアミンとしては、ポリオキ
シエチレンジアミンおよびポリオキシプロピレンジアミ
ンなどが挙げられる。
【0010】有機ジイソシアネートとしては、例えば芳
香族ジイソシアネート[4,4’ージフェニルメタンジ
イソシアネート(以下MDIと略記)、2,4−および
/または2,6ートリレンジイソシアネートなど]、脂
肪族ジイソシアネート(ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネートなど)、脂環式ジイソシア
ネート(イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシ
ルメタン4,4’ージイソシアネートなど)およびこれ
らの2種以上の混合物があげられる。好ましくは芳香族
ジイソシアネートである。
【0011】本発明における一般式(1)で表されるシ
リコンジアミンとしては、例えば信越シリコン社の商品
名Xー22ー161AS(一般式(1)において、m=
10のもの)、X−22−161A(一般式(1)にお
いて、m=20のもの)、X−22−161B(一般式
(1)において、m=38のもの)およびX−22−1
61C(一般式(1)において、m=50のもの)があ
げられる。
【0012】シリコンジアミンの平均分子量は通常50
0〜8000、好ましくは800〜5000である。シ
リコンジオールは、活性水素基を2個有する高分子量活
性水素化合物中に通常1〜30重量%、好ましくは2〜
25重量%含有するようにして用いられる。。1%未満
では、弾性繊維に用いると多量の油剤を必要とするので
汚染しやすく、30%を越えると繊維の強度が不十分と
なる。
【0013】鎖伸長剤としては、通常平均分子量が50
0未満の活性水素化合物であって、例えば低分子ジオー
ル[エチレングリコ−ル(以下EGと略記)、プロピレ
ングリコール、1,4ーブタンジオール(以下14BG
と略記)、シクロヘキサン1,4ージメタノール、1,
4ービス(2ーヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビス
(βーヒドロキシエチル)テレフタレートなど]、脂肪
族ジアミン(エチレンジアミン、1,2ープロピレンジ
アミンなど)、脂環式ジアミン(イソホロンジアミン、
4,4’ージアミノジシクロヘキシルメタンなど)、芳
香族ジアミン(4,4’ージアミノジフェニルメタンな
ど)、アルカノールアミン(エタノールアミンなど)、
ヒドラジンなどおよびこれらの2種以上の混合物が挙げ
られる、好ましくは低分子ジオールである。
【0014】本発明におけるポリウレタン樹脂は通常の
方法で製造でき、例えば有機ジイソシアネート、シリコ
ンジアミンを含有する前記高分子量活性水素化合物およ
び鎖伸長剤を同時に反応させるワンショット法や、有機
ジイソシアネートとシリコンジアミンを含有する高分子
量活性水素化合物とを先に反応させてウレタンプレポリ
マーを得た後、鎖伸長剤を反応させるプレポリマー法あ
るいは有機ジイソシアネートとシリコン鎖を有しない高
分子量活性水素化合物とを先に反応させてウレタンプレ
ポリマーを得た後、鎖伸長剤およびシリコンジアミンを
反応させるプレポリマー法が挙げられる。
【0015】本発明におけるポリウレタンの製造はイソ
シアネート基に対して不活性な溶媒の存在下または不存
在下で行うことができる。該溶媒としては、例えばアミ
ド系溶媒[ジメチルホルムアミド(以下DMFと略
記)、ジメチルアセトアミドなど]、スルホキシド系溶
媒(ジメチルスルホキシドなど)、ケトン系溶媒(メチ
ルエチルケトンなど)、芳香族系溶媒(トルエン、キシ
レンなど)、エーテル系溶媒(ジオキサン、テトラヒド
ロフランなど)、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブ
チルなど)などおよびこれらの2種以上の混合物が挙げ
られる。これらのうち好ましくはアミド系溶媒である。
【0016】本発明におけるポリウレタンの製法におい
て、有機ジイソシアネ−トと、前記シリコンジアミンを
含有する、活性水素基を2個有する高分子量活性水素化
合物および鎖伸長剤の混合物との当量比が0.9〜1.
2:1、好ましくは0.95〜1.15:1である。
【0017】ポリウレタンの製造に際し、反応温度はポ
リウレタン化反応に通常採用される温度と同じで良く、
溶媒を使用する場合は通常20〜120℃、無溶媒の場合は
通常20〜240℃である。
【0018】反応を促進させるため、ポリウレタン反応
に通常使用される触媒[例えばアミン系触媒(トリエチ
ルアミン、トリエチレンジアミンなど)、錫系触媒(ジ
ブチルチンジラウレートなど)]を必要により使用する
ことができる。
【0019】ポリウレタンの製造に際し、所望の分子量
あるいは粘度に調整することを目的にして、重合停止剤
[例えば1価アルコール(エタノール、ブタノールな
ど)、1価アミン(メチルアミン、ブチルアミンな
ど)]を用いることもできる。
【0020】本発明におけるポリウレタンは、固有粘度
[η]が通常0.3〜2.5、好ましくは0.5〜2.
0(DMF溶媒・25℃)である。
【0021】本発明の製法によって得られるポリウレタ
ンおよび該ポリウレタンからなる弾性繊維は、必要によ
り酸化チタンなどの艶消剤、紫外線吸収剤や酸化防止剤
などの各種安定剤や、着色剤、無機充填剤、有機改質
剤、その他の添加剤等を含有させることができる。
【0022】本発明の方法によって得られるポリウレタ
ン樹脂は、特に弾性繊維に有用であり、その有用性を損
なわない範囲において、公知の、グリコール伸長型、ア
ルカノールアミン伸長型あるいはジアミン伸長型ポリウ
レタン樹脂を含有させることができる。その使用量は本
発明におけるポリウレタン樹脂に対して、通常70重量
%以下である。70重量%を越えると、弾性繊維に適用
した場合、汚染を起こし易くなる。
【0023】本発明におけるポリウレタン樹脂は、必要
により弾性繊維に用いられている公知のポリウレタンを
混合して、公知の乾式紡糸法、湿式紡糸法、溶融紡糸法
等いずれの方法によっても弾性繊維を製造することがで
き、詳しくは、該ポリウレタン樹脂を一度ペレット化し
たのち、紡糸口金を通じて溶融紡糸し、その後空冷し、
油剤を付与した後、捲き取ることによて弾性繊維が得ら
れる。
【0024】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。実施例および比
較例中の部は重量部、%は重量%を表す。
【0025】〈試験法〉実施例中の最小解
【外3】 張力、対金属摩擦係数、強伸度物性および弾性回復性の
評価は次の方法に従って行った。 (1)最小解
【外4】 張力 巻取り速度118m/minで送り出し速度を変えて巻
き返した時、糸が送り出しボビンの回転方向に対して不
均一な変動をすることなく、安定して送り出されるため
の最大送り出し速度時の解
【外5】 張力であり、糸 の粘着性を表す尺度で最小解
【外6】 張力が小さい程糸の粘着性防止効果 が大きいこと
を示す。 (2)対金属摩擦係数 送り出し速度59m/min、巻取り速度100m/m
inで走行させている糸にチタン製ガイドを接触せし
め、チタンガイド接触前後の糸張力の比から摩擦係数を
求めたものである。 (3)強伸度物性 紡糸した糸のボビンを室温で7日間放置した後、JIS
−1013に従い強伸度を求めた。 (4)弾性回復性 紡糸した糸のボビンを室温で7日間放置した後、糸を3
00%伸長して2分間保持した後、張力を除き、弾性回
復率を測定した。
【0026】〈実施例1〉平均分子量2000のPCL
1600部と平均分子量1680のX−22−161A
(信越シリコン社製シリコンジアミン、一般式(1)に
おいて、m=20のもの)336部と1,4BG180
部とをジャケット付のニダーに仕込、攪拌しながら混合
した後、これにMDI750部を加えて、150℃で1
時間反応させた。得られた反応物をニーダーから取り出
し、これを押出し機によりペレット状に成形した。得ら
れたウレタンペレットの固有粘度は0.85であった。
得られたウレタンペレットを紡糸原料として、紡糸をお
こなった。紡糸口金としては直径0.5mmのノズルを
用い、巻取り速度は500m/minとし40デニール
のモノフィラメントを紡糸した。なお紡糸油剤としては
三洋化成社製SPUー100(ポリジメチルシロキサン
を主体とし5%の変性シリコンを配合したもの)を、糸
に対して4%付与させチ−ズ状に巻取った。この巻取っ
たチーズについて最小解
【外7】 張力および対金属摩擦係数を測定した。また得られた弾
性糸を室温で7日間放置した後、強伸度物性を測定し
た。各々測定結果は表ー1の通りである。
【0027】〈実施例2〉平均分子量1800のPTM
G1620部と平均分子量3000のX−22−161
B(信越シリコン社製シリコンジアミン、一般式(1)
において、m=38のもの)300部とEG186部と
をジャケット付のニーダーに仕込、攪拌しながら混合し
た後、これにMDI1000部を加えて、150℃で1
時間反応させた。得られた反応物をニーダーから取り出
し、これを押出し機によりペレット状に成形した。得ら
れたウレタンペレットの固有粘度は0.90であった。
得られたウレタンペレットを、実施例1と同様にして紡
糸した。得られた弾性繊維を実施例1と同様にして、物
性測定をおこなった。測定結果は表ー1の通りである。
【0028】〈実施例3〉平均分子量2000のPHM
A1900部と平均分子量3000のX−22−161
B150部と1,4BG270部とをジャケット付のニ
ーダーに仕込、攪拌しながら混合した後、これにMDI
1000部を加えて、150℃で1時間反応させた。得
られた反応物をニーダーから取り出し、これを押出し機
によりペレット状に成形した。得られたウレタンペレッ
トの固有粘度は0.75であった。 得られたウレタン
ペレットを実施例1と同様にして紡糸した。得られた弾
性繊維を実施例1と同様にして、物性測定をおこなっ
た。測定結果は表ー1の通りである。
【0029】〈比較例1〉平均分子量3000のX−2
2−161B3000部と1,4BG270部とをジャ
ケット付のニーダーに仕込、攪拌しながら混合した後、
これにMDI1000部を加えて、150℃で1時間反
応させた。得られた反応物をニーダーから取り出し、こ
れを押出し機によりペレット状に成形した。得られたウ
レタンペレットの固有粘度は0.90であった。得られ
たウレタンペレットを実施例1と同様にして紡糸した。
得られた弾性繊維を実施例1と同様にして、物性測定を
おこなった。測定結果は表ー1の通りである。
【0030】〈比較例2〉平均分子量1800のPTM
G1260部と平均分子量3000のX−22−161
B900部と1,4BG270部とをジャケット付のニ
ーダーに仕込、攪拌しながら混合した後、これにMDI
1000部を加えて、150℃で1時間反応させた。得
られた反応物をニーダーから取り出し、これを押出し機
によりペレット状に成形した。得られたウレタンペレッ
トの固有粘度は0.80であった。 得られたウレタン
ペレットを実施例1と同様にして紡糸した。得られた弾
性繊維を実施例1と同様にして、物性測定をおこなっ
た。測定結果は表ー1の通りである。
【0031】〈比較例3〉平均分子量2000のPCL
2000部と1,4BG180部とをジャケット付のニ
ーダーに仕込、攪拌しながら混合した後、これにMDI
750部を加えて、150℃で1時間反応させた。得ら
れた反応物をニーダーから取り出し、これを押出し機に
よりペレット状に成形した。得られたウレタンペレット
の固有粘度は0.90であった。得られたウレタンペレ
ットを実施例1と同様にして紡糸した。得られた弾性繊
維を実施例1と同様にして、物性測定をおこなった。測
定結果は表ー1の通りである。
【0032】〈比較例4〉平均分子量1800のPTM
G1800部とEG186部とをジャケット付のニーダ
ーに仕込、攪拌しながら混合した後、これにMDI10
00部を加えて、150℃で1時間反応させた。得られ
た反応物をニーダーから取り出し、これを押出し機によ
りペレット状に成形した。得られたウレタンペレットの
固有粘度は0.95であった。得られたウレタンペレッ
トを紡糸原料として、実施例1と同様に紡糸および物性
測定をおこなった。測定結果は表ー1の通りである。
【0033】
【表1】 | |
【外8】
【0034】
【発明の効果】本発明の方法で得られるポリウレタン樹
脂は、弾性繊維に好適であり、強伸度物性、解
【外9】 性、対金属摩擦性、走行平滑性および熱セット性に優れ
ている。また紡糸工程において多量の油剤を必要とする
ことなく、巻取ることができ、その結果汚染され難い弾
性繊維が得られるという優れた利点を有する。上記効果
を奏することから本発明の方法で得られるポリウレタン
樹脂からなる弾性繊維は種々の用途例えばソックス、水
着、ファンデ−ション等に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性水素基を2個有する高分子量活性水
    素化合物、有機ジイソシアネートおよび鎖伸長剤を反応
    させてポリウレタン樹脂を製造する方法において、該活
    性水素化合物が一般式(1)で表されるシリコンジアミ
    ンを1〜30重量%含有することを特徴とするポリウレ
    タン樹脂の製法。 【化1】 [式中、mは5〜100の整数を表す。]
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