JP3228383B2 - 制電性の改善された弾性糸 - Google Patents

制電性の改善された弾性糸

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制電性の改善された弾性
糸に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ベア天竺に供給された弾性糸
は、剥離されるとき、編み機のガイド等に接触するとき
等に、静電気が発生し、同時に使用している綿糸から発
生する風綿が糸に付着し給糸口付近に蓄積するために、
抵抗となり糸切れ等を生じる。これらの問題を解決する
ため、(1)綿糸の繊維長さをながくすることが、講じ
られている。(2)紡糸オイルに制電性のあるポリジメ
チルシロキサンを添加する、等の方策が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、例えば(1)のとき、コストが大きくなり、特定の
高級品にのみ採用されるにすぎず、広く利用することが
出来ない。(2)のとき、制電性の点ではある程度の解
決ができても、弾性糸の膠着、摩擦などに障害が発生
し、制電性と膠着、摩擦などとのバランスをとることが
困難な場合が多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、かかる
弾性糸の静電気を減少させることにより丸編み工程の操
業性を向上させる等のため、制電性と膠着、摩擦などと
のバランスのとれた、制電性の改善された弾性糸を提供
することである。即ち、本発明は、ポリウレタン系ポリ
マーを主成分とする弾性糸であって、該弾性糸中に、炭
素数が12〜22の炭化水素のスルホン酸金属塩が該弾
性糸に対して0.1〜5.0重量%含有され、かつ該弾
性糸の少なくとも表面にポリジメチルシロキサンを含む
油剤が付与されてなることを特徴とする、制電性の改善
された弾性糸である。本発明における、スルホン酸金属
塩は金属としてはアルカリ金属が好ましく、より好まし
くは、Na,K,Liが用いられる。本発明の、ポリウ
レタン系ポリマーを主成分とする弾性糸のポリウレタン
系ポリマーとは、ポリウレタンおよびポリウレタンウレ
アを含む公知のものである。そのなかでも、本発明にお
いては、ポリウレタンウレアがより好ましく適用される
ものである。弾性糸を構成するポリウレタンウレアの例
としては、数平均分子量が600〜5000のポリエー
テルグリコールまたはポリエステルグリコールと過剰モ
ルの有機ジイソシアネート化合物とを反応させ、末端基
にイソシアネート基を有する中間重合体を得、該中間重
合体を不活性溶媒に溶解せしめた後有機ジアミンを加え
て反応させて得られる、ものが挙げられる。
【0005】このようにして得られたポリマー溶液に、
炭素数が12〜22の炭化水素のスルホン酸金属塩、好
ましくは炭素数が12〜22の飽和炭化水素のスルホン
酸金属塩が添加され、さらに必要により他の添加物が加
えられ、該溶液を乾式紡糸して、弾性糸を得、該弾性糸
の少なくとも表面にポリジメチルシロキサンを含む油剤
が付与される。この時、炭素数が12〜22の飽和炭化
水素のスルホン酸金属塩の添加量が弾性糸に対して0.
1重量%未満では、制電効果が不充分であり、5.0重
量%を越えるときは膠着が発生し本発明の目的を達成す
ることができない。
【0006】本発明における、ポリウレタン系ポリマー
の製造に用いられるポリエーテルグリコールとしては、
ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。ポリエ
ステルグリコールとしては、コハク酸、アジピン酸等の
有機脂肪酸と、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、ヘキサンジオール等の
有機グリコールとを重縮合して得られるものが挙げられ
る。これらのなかで、好ましい例としては、数平均分子
量が1000〜3000のポリテトラメチレングリコー
ルが挙げられる。有機ジイソシアネート化合物として
は、p,p’−ジフエニルメタンジイソシアネート、
2,4−トルエンジイソシアネート、1,4−フエニレ
ンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート等が挙げられる。
【0007】有機ジアミンとしては、ヒドラジン、エチ
レンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、1,4−
ブチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、
1,3−シクロヘキシルジアミン、4,4’−ジアミノ
ジフエニルメタン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシ
ルメタン、m−キシリレンジアミンおよびその水添物、
p−キシリレンジアミンおよびその水添物、等のジアミ
ン、またはそれらの混合物が挙げられる。重縮合時に用
いられる不活性溶媒としては、N,N−ジメチルフオル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N,
N’,N’−テトラメチル尿素、N−メチルピロリド
ン、ジメチルスルフオキシド、等の溶媒が挙げられる。
【0008】必要により加えられる他の添加物は、ステ
アリン酸マグネシウム等の飽和高級脂肪酸の金属塩、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、第二級アミノ化合物、
第三級アミノ化合物、等である。
【0009】
【実施例】本発明を以下の実施例において説明するが、
これらに限定されるものではない。
【0010】〔実施例−1〕数平均分子量2000のポ
リテトラメチレングリコール10000部(以下、特に
ことわらないかぎり重量部を示す。)と、4,4’ジフ
エニルメタンジイソシアネート2500部とを、ジャケ
ット付き重合釜に仕込み、かきまぜながら、70°Cに
加熱した。1時間加熱した後加熱を停止し、N,N−ジ
メチルアセトアミド20354部を加え、冷却しながら
反応混合物を溶解させた。内温が8°Cになったところ
で、1,2−ジアミノプロパン333部、N,N−ジエ
チルアミン17部をN,N−ジメチルアセトアミド50
00部に溶解させた溶液をよく混合しながらゆっくり添
加した。約4000部を添加したところで冷却を停止
し、さらにこの溶液を添加した。そのあとN,N−ジエ
チルアミンの105部をN,N−ジメチルアセトアミド
1000部に溶解した溶液を添加した。このようにして
得たポリマー溶液に、炭素数15のアルキルスルホン酸
ソーダを128部添加し、さらにステアリン酸マグネシ
ウムの15重量%N,Nジメチルアセトアミド分散液を
65部加え、さらに1,3,5−トリス(4−t−ブチ
ル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル−ベンジル)イ
ソシアヌル酸49部、ポリ(N,N−ジエチルアミノエ
チル)メタクリレートの50重量%N,N−ジメチルア
セトアミド溶液147部、二酸化チタンの30重量%
N,N−ジメチルアセトアミド分散液656部を加え
て、45分間混合し紡糸用原液を得た。
【0011】前記のようにして得られた紡糸用原液を毎
分8.0gの割合で4つの細孔を有する紡糸口金へ供給
した。細孔から熱風中に押し出し溶媒を蒸発させた。脱
溶媒された糸条は旋回する空気流を発生する仮撚機に通
し、仮撚りを付与したのちオイリングローラーに接触さ
せた。オイリングローラーへは、20重量%の10cs
tのジメチルシロキサン混合物の、粘度が25°Cで2
6cstのn−ブチルシロキサン5部、粘度が25°C
で10cstのジメチルシロキサン95部からなるオイ
ルを給油した。オイルの付着量は、弾性糸に対して6重
量%になるようにオイリングローラーの表面速度を調節
した。オイルを付与された糸条は毎分600mの速度で
巻き取った。400gの弾性糸を、ボビンに巻き取って
40デニール弾性糸チーズを得た。このチーズから12
0給糸口を有するベア天竺丸編み機に仕掛け毎分47m
の速度で弾性糸を送りだし、20rpmの回転数で編成
を実施した。この時同時にcvc30番手の綿糸を使用
した。
【0012】〔比較例1〕実施例1の炭素数15のアル
キルスルフオン酸ソーダを128部添加をすること以外
は、(即ち、無添加)実施例1と同様にして弾性糸を作
成し、同様にベア天竺丸編み機に仕掛け毎分47mの速
度で弾性糸を送りだし、20rpmの回転数で編成を実
施した。その結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】〔実施例2〕実施例1の炭素数15のアル
キルスルフオン酸ソーダの添加量を、表2に示す重量%
に変化さした以外は、実施例1と同様にして弾性糸を作
成し、同様にベア天竺丸編み機に仕掛け毎分47mの速
度で弾性糸を送りだし、20rpmの回転数で編成を実
施した。その結果を表2に示す。
【0015】
【表2】 これら表2の実施例のうち、添加率が5.0重量%の弾
性糸を作成するときに実施例1で用いたオイルに変えて
鉱物油のみを用いた、弾性糸をも作成して、同様にベア
天竺丸編み機に仕掛け毎分47mの速度で弾性糸を送り
だし、20rpmの回転数で編成を実施した、その結果
は静電気、糸切れ、共に実施例1比較してきわめて不満
足でものであった。
【0016】
【発明の効果】以上の、本文記載および実施例から判る
ように、本発明は、従来の弾性糸に比べて制電性と膠着
性にバランスのとれた優れた性質を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 6/94 D01F 1/09 D01F 1/10 D06M 15/643

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン系ポリマーを主成分とする
    弾性糸であって、該弾性糸中に、炭素数が12〜22の
    炭化水素のスルホン酸金属塩が該弾性糸に対して0.1
    〜5.0重量%含有され、かつ該弾性糸の少なくとも表
    面にポリジメチルシロキサンを含む油剤が付与されてな
    ることを特徴とする、制電性の改善された弾性糸。
JP29829093A 1993-11-29 1993-11-29 制電性の改善された弾性糸 Expired - Lifetime JP3228383B2 (ja)

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TW486492B (en) 1998-01-09 2002-05-11 Matsumoto Yushi Seiyaku Kk Raw material for preparing antisatic polyurethane elastic fiber and antistatic polyurethane elastic fiber
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