JP3317134B2 - 納入タイミング指示カードの管理処理方法及び管理装置 - Google Patents

納入タイミング指示カードの管理処理方法及び管理装置

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JP3317134B2
JP3317134B2 JP9993696A JP9993696A JP3317134B2 JP 3317134 B2 JP3317134 B2 JP 3317134B2 JP 9993696 A JP9993696 A JP 9993696A JP 9993696 A JP9993696 A JP 9993696A JP 3317134 B2 JP3317134 B2 JP 3317134B2
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品消費者が部品
供給者に対して所定数の部品を所定納入便によって納品
させる納入タイミング指示カードの管理処理方法及び装
置、特に部品の消費形態が異なる複数種類の納入タイミ
ング指示カードの管理を行う納入タイミング指示カード
の管理処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、工場における製品生産管理の
効率化の重要な要素として、過不足のない部品調達の管
理がある。過不足のない効率的な部品調達方法の一つと
して、「かんばん」方式といわれる調達方法がある。こ
の方法では、消費した部品は再度消費されるという前提
の下に、予め、例えば、1か月単位の部品計画使用量に
基づいて生産工場(部品消費者)から各部品工場(部品
供給者)に発注された部品に対して、納入タイミング指
示カード(以下、かんばんという)によって納入指示が
行われる。このかんばんは、所定の部品を所定の期日に
所定の場所に納入するための情報を有し、部品と共に生
産工場に納入される。通常の場合、部品は箱詰めされて
おり、部品箱1つと1枚のかんばんが対応している。そ
して、部品が使用されることによって、納入に使われた
かんばんが部品箱から外される(外されたかんばんを以
下、外れかんばんという)。その後、この外れかんばん
を回収し、所定の頻度で納入指示便に乗せ、部品工場に
運ぶ。ここで、納入指示便は、通常納入便の帰り便が利
用される。そして、このかんばんにより納入指示された
部品が部品工場から生産工場に納入便で納入される。
【0003】前記生産工場と部品工場との間を循環して
いるかんばんの総枚数は、部品の消費計画、納入指示を
してから実際に納入されるまでの期間、一日の納入指示
回数とから一意に決めることができる。これを設定回転
枚数という。この設定回転枚数のかんばんを前記生産工
場と部品工場との間で循環させることによって、過不足
のない部品の納入指示を行うことができる。
【0004】ところで、自動車等の生産の場合、生産す
る自動車の種類が毎日変動するため、部品の消費は毎日
変動し、前記設定回転枚数を作業者によって微妙に調整
する必要がある。ところが、作業者によって頻繁にかん
ばん枚数の増減が行われると調整ミスが発生し易い。ま
た、かんばんは運送途中や回収時に紛失することがあ
る。前述したように、かんばんの回転枚数が予定量より
少ない場合、欠品が発生するため、かんばん回転枚数の
管理は十分配慮しなければならない。
【0005】通常、循環しているかんばんは、回転かん
ばんテーブルというデータベースに登録されている。こ
の回転かんばんテーブルには、納入指示する部品の種類
や数量、納入場所等を示すかんばんキーと、循環してい
るかんばんの連番、現在かんばんが納入指示状態にある
のか納入完了状態にあるのか等を示す状態フラグ、納入
指示年月日等が記憶されている。そして、納入指示が行
われる度に前記回転かんばんテーブルのデータは更新さ
れる。常に更新される回転かんばんテーブルを監視する
ことにより、かんばんの使用状態を認識することができ
る。つまり、更新がまったく行われないかんばん(一定
期間循環が停止したかんばん)を識別することが可能
で、紛失したかんばんを発見することができる。紛失し
たかんばんのデータは回転かんばんテーブルから削除さ
れ、新たに代わりのかんばんのデータが登録され運用さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一定期間循環
停止したからといって、必ずしもかんばんが紛失したと
は限らない場合がある。部品を生産ラインに投入するた
めの部品棚には、先入れ先出しを行うフローラックタイ
プのものと、部品箱を単に積み重ねた一時置き棚タイプ
がある。フローラックの場合、先に納入された部品は必
ず先に使用されるので、回転かんばんテーブルの各かん
ばんのデータはほぼ一定間隔で更新される。一方、一時
置き棚タイプの場合、最も後に納入された最上段の部品
が最も早く消費される。この時、最も先に納入された一
番下の部品はいつになっても消費されず、回転かんばん
テーブルのデータが更新されない場合が発生する。この
場合、かんばんは紛失していないにも関わらず、紛失し
たと誤認識され、かんばんデータの削除やかんばんの追
加処理が行われ、回転かんばんテーブルのデータと実際
循環しているかんばんとが一致しなくなり、かんばんの
管理が十分に行えない。生産工場ではフローラックと一
時置き棚が混在していると共に、部品の納入形態や使用
状態がしばしば変更されるため、フローラックと一時置
き棚の使用が入れ替わる。そのため、部品の消費形態の
把握が困難であり、紛失かんばんの誤認識が発生するる
という問題がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、部品の消費形態を
容易に把握すると共に、かんばんが紛失しているか否か
の判断を効率的に行うことのできる納入タイミング指示
カードの管理処理方法及び管理装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、部品消費者と部品供給者との間におい
て、所定のタイミングで部品消費者の消費した分の部品
の納入指示を行う納入タイミング指示カードの管理を
うためにコンピュータが実行する管理処理方法におい
て、前記コンピュータは、部品消費者と部品供給者との
間で循環している全ての前記納入タイミング指示カード
に対して、現在までの納入指示回数を含む最新の納入指
示状態と、部品消費者と部品供給者との間の循環系に前
記納入タイミング指示カードが投入されてから現在に至
るまでの納入指示の履歴との少なくとも一方を含む納入
指示状況データを記憶する記憶手段を含み、前記コンピ
ュータは、前記記憶手段を検索し、同一種類の納入タイ
ミング指示カードの納入指示状況データを全て取得する
ステップと、取得した納入指示状況データに含まれる納
入タイミング指示カードの納入指示回数のばらつき、ま
たは納入履歴から得られる納入指示時間間隔のばらつき
を算出するステップと、前記記憶手段を検索し得られた
納入指示状況データから一定期間納入指示が行われてい
ない納入タイミング指示カードを特定するステップと、
特定した納入タイミング指示カードの納入指示状態と算
出したばらつきに基づいて紛失の有無管理を行わせるた
めに、算出したばらつきと、特定した納入タイミング指
示カードを表示するステップと、の各ステップを実行す
ることを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するために、本発明は、部
品消費者と部品供給者との間において、所定のタイミン
グで部品消費者の消費した分の部品の納入指示を行う納
入タイミング指示カードの管理装置において、部品消費
者と部品供給者との間で循環している全ての前記納入タ
イミング指示カードに対して、現在までの納入指示回数
を含む最新の納入指示状態と、部品消費者と部品供給者
との間の循環系に前記納入タイミング指示カードが投入
されてから現在に至るまでの納入指示の履歴との少なく
とも一方を含む納入指示状況データを記憶する記憶手段
と、前記記憶手段から同一種類の納入タイミング指示カ
ードの納入指示状況データを全て取得し、納入タイミン
グ指示カードの納入指示回数のばらつきまたは納入履歴
から得られる納入指示時間間隔のばらつきを算出する算
出手段と、前記記憶手段を検索し得られた納入指示状況
データから一定期間納入指示が行われていない納入タイ
ミング指示カードを特定する特定手段と、特定した納入
タイミング指示カードの納入指示状態と算出したばらつ
きに基づいて紛失の有無管理を行わせるために、算出し
たばらつきと、特定した納入タイミング指示カードとを
表示する表示部と、を含むことを特徴とする。
【0010】ここで、納入指示状況データとは、納入タ
イミング指示カード毎の納入指示回数や納入指示日時等
を示したものである。
【0011】この構成によれば、納入指示のばらつきに
より対象としている納入タイミング指示カードの運用状
態の認識が行われ、使用する部品の消費形態を容易に把
握することができる。その結果、納入タイミング指示カ
ードが紛失したか否かの判断を効率的に行うことができ
る。
【0012】
【0013】つまり、ばらつきの表示により、納入指示
のばらつき状態の把握が容易になるので、納入タイミン
グ指示カードの運用状態の認識が行われ、使用する部品
の消費形態の認識が容易になるので、納入タイミング指
示カードの紛失の有無の判断効率を向上することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づき説明する。図1には納入タイミング指示カ
ード(以下、かんばんという)の管理装置(例えばコン
ピュータで構成される)10の構成ブロック図が示され
ている。管理装置10のかんばん読取り処理部14は生
産工場(部品消費者)で消費された部品の部品箱から外
れたかんばん12の有する情報を図示しないバーコード
リーダ等で読み取る。
【0015】前記かんばん読取り処理部14の読み取り
結果は、納入指示処理部16に供給される。この納入指
示処理部16は、所定のタイミング(例えば、納入指示
便に対してかんばん準備が間に合うタイミング)になっ
たら所定枚数のかんばん12を提供すると共に、同一納
入指示便に提供するかんばん12がリスト化された納入
指示帳票18が発行される。部品工場ではこのかんばん
12と納入指示帳票18に基づいて、所定数の部品を所
定の時刻、所定の場所に納入する。
【0016】前記納入指示処理部16の行ったかんばん
12の処理内容は、生産工場と部品工場(部品供給者)
との間を循環している複数のかんばん12の基本データ
を保持する記憶手段としての回転かんばんテーブル20
に提供され、対象となるかんばんの変動データ部分が更
新される。前記回転かんばんテーブル20の有するデー
タは図2(a)に示すように、固定データであるかんば
んキーとかんばん連番と、変動データである状態フラ
グ、最新サイクルカウンター、納入指示年月日等であ
る。前記かんばんキーには納入する部品の品番や納入個
数、納入場所等のかんばんの基本情報が示されている。
また、かんばん連番は、同一のかんばんキーを有するか
んばんに付された連番である。状態フラグは現在かんば
んが納入指示状態にあるのか納入完了状態にあるのか等
のかんばんの状態を示すマークである。さらに、最新サ
イクルカウンターは当該かんばんが何回目の納入指示に
使われたかを示している。
【0017】紛失かんばん処理部22は前記回転かんば
んテーブル20を参照することによって、かんばん12
の現在の状態を認識することができる。
【0018】一方、前記納入指示処理部16の処理結果
は、前記かんばん12が生産工場と部品工場との間の循
環系に投入されてからの履歴を保持する記憶手段として
の回転履歴テーブル24にも提供される。この回転履歴
テーブル24にも図2(b)に示すように前記かんばん
キーとかんばん連番が保持されると共に、かんばんの使
用開始からのサイクルカウンターと、納入指示年月日及
び納入指示時刻が累積保持されている。つまり、納入指
示処理部16の処理が行われることによって、回転かん
ばんテーブル20の状態フラグ、最新サイクルカウンタ
ー、納入指示年月日のデータが更新される。また、回転
履歴テーブル24のサイクルカウンター、納入指示年月
日及び時刻のデータがかんばん12の新たな履歴として
追加される。
【0019】かんばん12と納入指示帳票18に基づい
て、生産工場に部品が納入されると、納入指示帳票読取
り処理部26は該納入指示帳票18の記載と部品箱と共
に納入されたかんばん12とを読み取り、受入処理部2
8が納入指示帳票18の記載とかんばん12との照合を
行い、部品の納入を行う。
【0020】前記紛失かんばん処理部22は定期的(例
えば、毎朝とか2日間隔等)に納入指示状況を示す前記
回転かんばんテーブル20や回転履歴テーブル24を参
照し、かんばん12の循環状態、具体的にはかんばん1
2の紛失があるか否かに関する調査を行う。そして、そ
の結果を表示部30に表示する。紛失かんばんを発見し
た場合は、表示部30に接続された図示しない入力部
(キーボードや表示部上のタッチパネル等)を介して、
紛失かんばんのデータの削除処理等を行い、管理装置1
0の有するデータと実際循環しているかんばんのデータ
とを整合させる。
【0021】以下、図1のブロック図及び図3に示すフ
ローチャートを用いて、回転かんばんテーブル20や回
転履歴テーブル24のデータ処理、及び紛失かんばんに
関する処理手順を説明する。
【0022】まず、部品箱から外れたかんばん12をか
んばん読み取り処理部14が読み取り、納入指示処理部
16に提供する。納入指示処理部16は所定のタイミン
グ(納入指示便の出発に間に合うタイミング)になった
ら、今回の納入指示に用いるかんばん12が新規に追加
されたかんばんか何度か納入指示に使われたかんばんか
を判別する(S100)。何度か納入指示に使用された
かんばんの場合、回転かんばんテーブル20から該当す
るかんばんの最新サイクルカウンターを取り出し(S1
01)、最新サイクルカウンターの数値に1を加算し
(S102)、現在の日付けをシステム時計から取得し
納入指示年月日とし(S103)、回転かんばんテーブ
ル20を更新する(S104)。なお、回転かんばんテ
ーブル20の状態フラグは『納入指示済み』に書き換え
られる。また、回転かんばんテーブル20に提供したデ
ータと同じデータ、つまりサイクルカウンター(最新サ
イクルカウンターと同じ数値)と納入指示年月日、納入
指示時刻を累積データとして回転履歴テーブル24に提
供し追加する(S105)。
【0023】したがって、回転かんばんテーブル20に
は今回の納入指示に使うかんばん12の最新データとし
て、例えば、(かんばん連番:3、最新サイクルカウン
ター:5、納入指示96/4/3)が保持される。一
方、回転履歴テーブル24には、今回の納入指示に使う
かんばん12の最新データを含む累積データとして、例
えば、(かんばん連番:3、サイクルカウンター:1、
納入指示96/4/1、AM10:30)、(かんばん
連番:3、サイクルカウンター:2、納入指示96/4
/1、PM4:30)、・・・(かんばん連番:3、サ
イクルカウンター:5、納入指示96/4/3、AM1
0:30)が保持される。
【0024】(S100)で納入指示処理部16が新規
かんばんであると判別した場合、前述と同様にシステム
時計から年月日及び時刻を取得し(S106)、回転か
んばんテーブル20に最新データとして(かんばん連
番:10、最新サイクルカウンター:1、納入指示96
/4/3)が新規追加される(S107)。また、回転
履歴テーブル24にも(かんばん連番:10、サイクル
カウンター:1、納入指示96/4/3、AM10:3
0)が新規追加される(S108)。
【0025】続いて、かんばん管理作業者は紛失かんば
んの調査を行うか否かを決める(S109)。通常、紛
失かんばんの調査は所定間隔、例えば、毎朝や週1度月
曜日の納入指示時等に行われる。紛失かんばんの調査を
行わない場合、納入指示処理部16は、今回の納入指示
のためのかんばん12を選択して振り出すと共に、同一
の納入便で運ぶ全てのかんばんをリスト化した納入指示
帳票18を発行し(S110)、納入便に提供すると共
に、部品工場に対して納入指示を行う。
【0026】(S109)において、紛失かんばんの調
査を行う場合、まず、かんばん12の運用状態を認識す
るために、生産ラインにおいて部品がフローラックによ
って供給されているか一時置き棚によって供給されてい
るかの判断を行う。すなわち紛失かんばん処理部22は
かんばん12の納入指示のばらつきを示す標準偏差σを
算出すると共にヒストグラムを作成する(S111)。
この標準偏差σの算出及びヒストグラムを作成する場
合、紛失かんばん処理部22は前記回転かんばんテーブ
ル20のデータを使用する場合と回転履歴テーブル24
のデータを使用する場合がある。
【0027】まず、回転履歴テーブル24を使用する場
合を説明する。紛失かんばん処理部(算出手段)22は
表示部30等に表示されているかんばんキー(所望のか
んばん種類)の中から所望のかんばんキーが選択される
と、全ての回転履歴テーブル24から該当するサイクル
カウンターと納入指示年月日、時刻を取得する。この
時、同じかんばんキーを持つかんばんが全部でK枚ある
とする。また、各かんばんをk(1≦k≦K)、最新サ
イクルカウンター、サイクルカウンター、納入指示時間
間隔を以下のように定義する。
【0028】かんばんkの最新サイクルカウンター:I
(k) かんばんkのサイクルカウンター:i(k) (1≦i
(k)≦I(k)) サイクルカウンターi(k)の納入指示時間:t(k,
i) この場合、納入指示間隔はt(i−1,k)−t(i,
k)になる。
【0029】この場合、納入指示時間間隔の平均値m
は、
【数1】 また、サンプル数nは、
【数2】 で表され、納入指示期間間隔と平均値との差の二乗和S
は、
【数3】 以上を用いれば、標準偏差σは、
【数4】 になる。図4(a)、図4(b)に算出した標準偏差σ
と、ヒストグラムを示す。前述したように、フローラッ
クによって、部品供給が行われている場合、全てのかん
ばんがほぼ均一の間隔で使用されるため、図4(a)に
示すように、納入指示時間間隔が集中し標準偏差σも小
さくなる。一方、部品が一時置き棚によって供給される
場合、先に納入された部品はなかなか使用されないの
で、図4(b)に示すように頻繁に納入指示が行われる
(納入指示時間間隔が短い)かんばんと、ほとんど納入
指示が行われないかんばん(納入指示時間間隔が長い)
との差が大きくヒストグラムが広がると共に標準偏差σ
が大きくなる。
【0030】紛失かんばん処理部22はこの標準偏差σ
とヒストグラムを表示部30に表示する(S112)。
かんばん管理者は、標準偏差σやヒストグラムを参照す
ることによって、生産工場で部品がフローラックを用い
て供給されているのか一時置き棚を用いて供給されてい
るのか容易に把握することができる。紛失かんばん処理
(特定手段)22が回転かんばんテーブル20または
回転履歴テーブル24を参照して一定期間、特定のかん
ばんによる納入指示が行われていないと判断した場合、
そのかんばん12を特定し表示部30に表示する。かん
ばん管理者は前記標準偏差σやヒストグラムを参照し、
フローラックを用いた部品供給にも関わらず一定期間納
入指示が行われない場合は、そのかんばん12が紛失か
んばんであると確定することができる。そして、回転か
んばんテーブル20からそのデータを削除し(S11
3)、必要に応じてかんばんの追加処理等を行いかんば
んの振り出し処理や納入指示帳票の出力を行う(S11
0)。一方、前記標準偏差σやヒストグラムが一時置き
棚を用いた部品供給を示している場合、部品の納入が初
めに行われ、生産ライン側に積み上げられている可能性
があるので個別の確認を行う。
【0031】このように、前記標準偏差σやヒストグラ
ムを参照することによって対象としているかんばんを使
用する部品の消費形態を容易に把握することができる。
その結果、かんばんが紛失したか否かの判断を効率的に
行うことができる。
【0032】次に、回転かんばんテーブル20のデータ
のみを用いて、かんばんの納入指示状態を示す標準偏差
σやヒストグラムを求める場合を説明する。まず、紛失
かんばん処理部22は、表示部30等に表示されたかん
ばんキー(所望のかんばん種類)の中から所望のかんば
んキーが選択されると、全ての回転かんばんテーブル2
0から最新サイクルカウンターと納入指示年月日を取得
する。この時の前記最新サイクルカウンターの平均値m
は、
【数5】 となる。また、サンプル数nは、n=Kとなり、最新サ
イクルカウンターと平均値との差の二乗和Sは、
【数6】 となり、前記式1を用いて標準偏差σを算出することが
できる。
【0033】また、ヒストグラムを作成すると、横軸が
納入指示回数で示され、ヒストグラムの分布は図4
(a),(b)と類似する結果を得ることができる。
【0034】つまり、フローラックを使用した場合は、
いずれのかんばんも均一に使用されるので納入指示回数
がほぼ同じになり、標準偏差σは小さくなり、ヒストグ
ラムは一点に集中した形になる。一方、一時置き棚を用
いた場合はかんばん毎に納入指示回数が大きくばらつく
ため標準偏差σは大きくなり、ヒストグラムは広がる。
その結果、かんばん管理者は前述と同様に、フローラッ
クか一時置き棚かの判断を容易に行うことができる。そ
して、納入指示回数の少ないかんばんについて紛失かん
ばんか否かを効率的に判断することができる。
【0035】上述したように、回転かんばんテーブルを
用いる方法は回転履歴テーブルを用意する必要がないた
め、管理装置10が回転履歴テーブル用の大きなデータ
格納領域を持つ必要がない。また、標準偏差σの算出演
算も比較的容易なのでフローラックか一時置き棚かの判
断を容易に行うことができる。しかし、対象となるかん
ばんが全て同じタイミングで発生する必要があるため、
かんばんの追加や削除が頻繁に行われる場合には回転履
歴テーブルを使用して同じ種類の全てのかんばんの納入
指示時間間隔について標準偏差を求めて判断することが
好ましい。
【0036】なお、前述した実施形態においては、紛失
かんばんの調査を納入指示時に行う例を示したが、調査
を行うタイミングは任意でよく、図3のフローチャート
の(S109)〜(S113)が独立して処理されるよ
うにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
納入指示のばらつきを参照することによって、対象とし
ている納入タイミング指示カードの運用状態の認識が行
われ、使用する部品の消費形態を容易に把握することが
できる。その結果、納入タイミング指示カードが紛失し
たか否かの判断を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る納入タイミング指示カードの管
理装置のシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る納入タイミング指示カードの管
理装置の回転かんばんテーブルと回転履歴テーブルのデ
ータ保持内容を示す説明図である。
【図3】 本発明に係る納入タイミング指示カードの管
理装置の動作を説明するフローチャートである。
【図4】 本発明に係る納入タイミング指示カードの管
理装置の納入指示ばらつきを説明するヒストグラムと標
準偏差を示す説明図である。
【符号の説明】
10 管理装置、12 かんばん(納入タイミング指示
カード)、14 かんばん読取り処理部、16 納入指
示処理部、18 納入指示帳票、20 回転かんばんテ
ーブル、22 紛失かんばん処理部、24 回転履歴テ
ーブル、26納入指示帳票読取り処理部、28 受入処
理部、30 表示部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−292603(JP,A) 小谷重徳,かんばんサイクルを短縮し たときのかんばん方式の特性解析,トヨ タ技術,日本,1989年 6月25日,第39 巻,第1号,pp.66−73 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 B23Q 41/08 G05B 19/418 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品消費者と部品供給者との間におい
    て、所定のタイミングで部品消費者の消費した分の部品
    の納入指示を行う納入タイミング指示カードの管理を
    うためにコンピュータが実行する管理処理方法におい
    て、 前記コンピュータは、部品消費者と部品供給者との間で
    循環している全ての前記納入タイミング指示カードに対
    して、現在までの納入指示回数を含む最新の納入指示状
    態と、部品消費者と部品供給者との間の循環系に前記納
    入タイミング指示カードが投入されてから現在に至るま
    での納入指示の履歴との少なくとも一方を含む納入指示
    状況データを記憶する記憶手段を含み、 前記コンピュータは、 前記記憶手段を検索し、同一種類の納入タイミング指示
    カードの納入指示状況データを全て取得するステップ
    と、 取得した納入指示状況データに含まれる納入タイミング
    指示カードの納入指示回数のばらつき、または納入履歴
    から得られる納入指示時間間隔のばらつきを算出するス
    テップと、 前記記憶手段を検索し得られた納入指示状況データから
    一定期間納入指示が行われていない納入タイミング指示
    カードを特定するステップと、 特定した納入タイミング指示カードの納入指示状態と算
    出したばらつきに基づいて紛失の有無管理を行わせるた
    めに、算出したばらつきと、特定した納入タイミング指
    示カードを表示するステップと、 の各ステップを実行することを特徴とする納入タイミン
    グ指示カードの管理処理方法。
  2. 【請求項2】 部品消費者と部品供給者との間におい
    て、所定のタイミングで部品消費者の消費した分の部品
    の納入指示を行う納入タイミング指示カードの管理装置
    において、部品消費者と部品供給者との間で循環している全ての前
    記納入タイミング指示カードに対して、現在までの納入
    指示回数を含む最新の納入指示状態と、部品消費者と部
    品供給者との間の循環系に前記納入タイミング指示カー
    ドが投入されてから現在に至るまでの納入指示の履歴と
    の少なくとも一方を含む 納入指示状況データを記憶する
    記憶手段と、前記記憶手段から同一種類の納入タイミング指示カード
    の納入指示状況データを全て取得し、納入タイミング指
    示カードの納入指示回数のばらつきまたは納入履歴から
    得られる納入指示時間間隔のばらつき を算出する算出手
    段と、前記記憶手段を検索し得られた納入指示状況データから
    一定期間納入指示が行われていない納入タイミング指示
    カードを特定する特定手段と、 特定した納入タイミング指示カードの納入指示状態と算
    出したばらつきに基づいて紛失の有無管理を行わせるた
    めに、算出したばらつきと、特定した納入タイミング指
    示カードとを表示する表示部と、 を含むことを特徴とする納入タイミング指示カードの管
    理装置。
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小谷重徳,かんばんサイクルを短縮したときのかんばん方式の特性解析,トヨタ技術,日本,1989年 6月25日,第39巻,第1号,pp.66−73

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