JP3317043B2 - 位相制御装置 - Google Patents

位相制御装置

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JP3317043B2
JP3317043B2 JP23785594A JP23785594A JP3317043B2 JP 3317043 B2 JP3317043 B2 JP 3317043B2 JP 23785594 A JP23785594 A JP 23785594A JP 23785594 A JP23785594 A JP 23785594A JP 3317043 B2 JP3317043 B2 JP 3317043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相制御装置に関し、
特に、トリガ信号の出力対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の位相制御装置には、
特開平4−359695号公報に開示されているよう
に、交流電源とモータとスイッチング回路と直列に接続
されて駆動回路が形成される一方、上記交流電源の電源
電圧がゼロ電圧になるゼロクロス点を検出するゼロクロ
ス検出回路が設けられ、該ゼロクロス検出回路のゼロク
ロス信号をマイコンが受けてトリガ信号を出力し、上記
スイッチング回路をオンさせるようにしているものがあ
る。
【0003】そして、上記トリガ信号のオンタイミング
である立上がり点を制御してスイッチング回路のオン区
間を制御し、モータを位相制御するようにしている。
【0004】具体的に、上記スイッチング回路はSSR
(ソリッド・ステート・リレー)が用いられ、このスイ
ッチング回路は、トリガ信号によってオンし、モータに
流れる負荷電流がゼロ電流になるとオフすることにな
る。
【0005】従って、図6に示すように、電源電圧AVの
ゼロクロス点Cをゼロクロス検出回路が検出してゼロク
ロス信号ZSを出力し、このゼロクロス信号ZSの立上がり
から所定のトリガタイミング区間Ttの経過後にトリガ信
号TSを出力する。このトリガ信号TSの立上がりによって
スイッチング回路がオンし(図6参照)、モータに電
力が供給されて該モータが回転することになる。
【0006】そして、上記スイッチング回路は、負荷電
流AIがゼロ電流になるとオフするので(図6参照)、
図6の斜線部分の電源電圧がモータに印加され、上記ト
リガタイミング区間Ttを変更することによってモータの
回転数が制御されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した位相制御装置
において、上記トリガ信号TSのパルス幅Twは、スイッチ
ング回路がオンするに必要な最小パルス幅Tminに設定さ
ており、電源電圧AVと負荷電流AIとの位相差がない場合
には、モータを正確に位相制御することができる。
【0008】しかしながら、力率の悪いモータを位相制
御する場合、モータを高回転制御すると、上記トリガタ
イミング区間Ttが小さく、負荷電流AIが大きくなって電
源電圧AVと負荷電流AIとの位相差が大きくなる。逆に、
モータを低回転制御すると、上記トリガタイミング区間
Ttが大きく、負荷電流AIが小さくなって電源電圧AVと負
荷電流AIとの位相差が小さくなる。
【0009】従って、トリガ信号TSのパルス幅Twを最小
パルス幅Tminに設定した状態において、モータを高回転
制御すると、図7に示すように、1のトリガ信号TSで負
荷電流AIが流れ初め(図7参照)、この負荷電流AIが
ゼロ電流になるゼロ電流点が電源電圧AVのゼロクロス
点Cより大きく遅れることになる。つまり、電源電圧AV
の半サイクルの領域T1でオンしたスイッチング回路は、
次の電源波形の半サイクルの領域T2になってもオン状態
を維持し、負荷電流AIのゼロ電流点でオフすることに
なる。
【0010】このため、上記領域T2においてもトリガ信
号TSが出力されることになるが、スイッチング回路がオ
ンしているため、このトリガ信号TSはスイッチング回路
のオン動作に寄与せずに無意味となる。この結果、モー
タの印加電圧は、図7の斜線部分となり、電源電圧AVの
半サイクル毎に異なり、モータがハンチングすることな
る。
【0011】そこで、上記のハンチングを防止するため
に、図8に示すように、トリガ信号TSのパルス幅Twを最
小パルス幅Tminに延長幅Taを加えて長くする。この結
果、電源電圧AVの半サイクルの領域T1でオンしたスイッ
チング回路は、次の電源波形の半サイクルの領域T2にお
いて、負荷電流AIのゼロ電流点でオフすることになる
が、領域T2のトリガ信号TSがハイレベル状態であるの
で、スイッチング回路はこのトリガ信号TSによってオン
状態を維持することになり、上記モータのハンチングが
防止される。
【0012】ところが、上記トリガ信号TSのパルス幅Tw
を長くした状態でモータを低回転制御すると、図9に示
すように、1のトリガ信号TSで負荷電流AIが流れ初め
(図9参照)、電源電圧AVのゼロクロス点Cでゼロク
ロス信号ZSが出力されることになるが、先のゼロクロス
信号ZSによって出力されたトリガ信号TSがゼロクロス点
Cを跨がったハイレベル状態になる。そして、負荷電流
AIのゼロ電流点とトリガ信号TSの立下がり点(オフタ
イミング)との区間が、スイッチング回路をオンするに
必要な最小パルス幅Tminより大きいと、負荷電流AIのゼ
ロ電流点でスイッチング回路がオフすることなくオン
状態を維持することになり、次の負荷電流AIのゼロ電流
点でスイッチング回路がオフする。
【0013】この結果、上記モータの印加電圧は、図9
の斜線部分となり、電源電圧AVの半サイクル毎に異なる
ことになり、図7と同様にモータがハンチングすること
なる。
【0014】そこで、上記のハンチングを防止するため
に、図10に示すように、トリガ信号TSのパルス幅Twを
小さし、トリガ信号TSがゼロクロス点Cの前で立下がる
ようにする。この結果、負荷電流AIのゼロ電流点でス
イッチング回路がオフすることになり、上記モータのハ
ンチングが防止される。
【0015】以上のことから、従来、上記モータの回転
数を制御するために出力するトリガ信号TSは、トリガタ
イミング区間Ttが小さい場合にはパルス幅Twを大きく設
定し(図8参照)、トリガタイミング区間Ttが大きい場
合にはパルス幅Twを小さく設定し(図10参照)、トリ
ガタイミングによってパルス幅Twを変更する必要があっ
た。
【0016】このパルス幅Twを変更するためには、モー
タ自体による電圧と電流の位相差、電源電圧変動による
電圧と電流の位相差、モータの運転用コンデンサによる
電圧と電流の位相差、負荷変動による電圧と電流の位相
差などを検討する必要があった。
【0017】更には、ゼロクロス検出回路の構成部品に
よるトリガタイミングのばらつき、電源電圧変動による
トリガタイミングのばらつきを検討する必要があった。
【0018】この結果、開発工数が多くなり、新たな商
品開発が難しいという問題があった。また、市場におい
て、設計段階では予期することができない負荷変動が生
じた場合、例えば、電源電圧の大幅な変化や空気調和装
置の室内ファンモータの場合におけるフィルタの目詰り
等によってモータのハンチングが生じ、正確な制御を行
うことができないという問題があった。
【0019】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、開発工数の削減を図ると共に、設計段階では予期す
ることができない負荷変動にも対応することができるよ
うにすることを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、トリガ信号TSのオフタイ
ミングを予め一定に設定するようにしたものである。
【0021】具体的に、図1に示すように、請求項1に
係る発明が講じた手段は、先ず、交流電源(12)と、該
交流電源(12)から供給電力を受けて駆動する負荷(1
1)と、トリガ信号TSを受けてオンし且つ負荷電流がゼ
ロ電流になるとオフするスイッチング回路(20)とが接
続された駆動回路(10)が設けられている。
【0022】そして、上記交流電源(12)から電源電圧
を受けて該電源電圧のゼロ電圧を検出してゼロクロス信
号ZSを出力するゼロクロス検出回路(40)が設けられて
いる。
【0023】加えて、該ゼロクロス検出回路(40)のゼ
ロクロス信号ZSを受けて負荷(11)の供給電力を位相制
御するようにスイッチング回路(20)にトリガ信号TSを
出力すると共に、該トリガ信号TSのオフタイミングが、
各ゼロクロス信号ZSに対して、次のゼロクロス信号ZSの
近傍であって該次のゼロクロス信号ZSの出力前の一定タ
イミングに設定されているトリガ手段(31)が設けられ
ている。
【0024】更に、上記トリガ手段(31)のトリガ信号
TSは、ゼロクロス信号ZSのオンタイミングからトリガ信
号TSのオフタイミングまでのオフタイミング区間が、ゼ
ロクロス信号ZSのオンタイミングからトリガ信号TSのオ
ンタイミングまでのトリガタイミング区間と、トリガ信
号TSの最小パルス幅の出力区間とを加算した加算値より
大きくなるように設定されると共に、上記オフタイミン
グ区間が、電源電圧の半サイクル区間から電源電圧のゼ
ロ電圧点とゼロクロス信号ZSのオンタイミングとの最大
時間差である遅れ区間を少なくとも減算した減算値より
も小さくなるように設定されたものである。
【0025】また、請求項2に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1の発明において、負荷(11)は、空気
調和装置に設けられたファンモータである構成としてい
る。
【0026】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
先ず、ゼロクロス検出回路(40)は、交流電源(12)か
ら電源電圧を受けて該電源電圧のゼロクロス点(ゼロ電
圧)を検出してゼロクロス信号ZSを出力する。
【0027】このゼロクロス信号ZSを受けてトリガ手段
(31)がトリガ信号TSを出力し、スイッチング回路(2
0)がオンし、負荷(11)に交流電力が供給される。例
えば、請求項2に係る発明では、空気調和装置のファン
モータ(11)に交流電源(12)より電源電圧が印加さ
れ、ファンモータ(11)が駆動する。
【0028】そして、上記トリガ手段(31)は、室内負
荷等によってトリガ信号TSの立上がり点(オンタイミン
グ)を変化させるので、上記スイッチング回路(20)の
オンタイミングが変化してファンモータ(11)の印加電
圧が変化し、該ファンモータ(11)が位相制御されて回
転数が変化することになる。
【0029】つまり、上記ファンモータ(11)を高回転
に制御する場合には、トリガ信号TSの立上がり点をゼロ
クロス信号ZSに近付け、トリガタイミング区間Ttを小さ
くする。逆に、上記ファンモータ(11)を低回転に制御
する場合には、トリガ信号TSの立上がり点をゼロクロス
信号ZSに対して遅くし、トリガタイミング区間Ttを大き
くする。これによってファンモータ(11)の回転数が制
御される。
【0030】そして、上記ファンモータ(11)を高回転
制御する場合、トリガ信号TSはゼロクロス信号ZSの近傍
で出力される一方、電源電圧と負荷電流との位相差が大
きく、負荷電流がゼロ電流になるゼロ電流点が電源電圧
のゼロクロス点より大きく遅れることになる。
【0031】その際、上記トリガ信号TSのオフタイミン
グは、ゼロクロス信号ZSに対して一定タイミングに固定
されているので、ゼロクロス点より前になる。この結
果、スイッチング回路(20)は、負荷電流のゼロ電流点
でオフするが、トリガ信号TSが出力されているのでオン
状態を維持することになる。
【0032】一方、上記ファンモータ(11)を低回転制
御する場合、トリガ信号TSはゼロクロス点に対して遅れ
て出力され、且つ電源電圧と負荷電流との位相差が小さ
く、負荷電流のゼロ電流点が電源電圧のゼロクロス点の
近傍になる。
【0033】その際、上記トリガ信号TSのオフタイミン
グである立下がり点は、ゼロクロス信号ZSに対して一定
タイミングに固定されているので、ゼロクロス点より前
になる。この結果、スイッチング回路(20)は、負荷電
流のゼロ電流点でオフすることになる。
【0034】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
トリガ信号TSのオフタイミングを各ゼロクロス信号ZSに
対して一定タイミングに設定するようにしたゝめに、上
記トリガ信号TSのオンタイミングを変更することのみで
もって負荷(11)の回転数を位相制御することができ
る。この結果、負荷(11)のハンチングを確実に防止す
ることができることから、制御精度の向上を図ることが
できる。
【0035】また、上記トリガ信号TSのオフタイミング
の設定は、ゼロクロス検出回路(40)の構成部品による
トリガタイミングのばらつき、電源電圧変動によるトリ
ガタイミングのばらつきを考慮するのみでよく、従来の
ようにモータ自体による電圧と電流の位相差、電源電圧
変動による電圧と電流の位相差、モータの運転用コンデ
ンサによる電圧と電流の位相差、負荷変動による電圧と
電流の位相差などを検討する必要がない。
【0036】この結果、開発工数を大幅に削減すること
ができることから、新たな商品開発を容易に行うことが
できる。また、市場において、設計段階では予期するこ
とができない負荷変動が生じた場合、例えば、電源電圧
の大幅な変化や、請求項2における空気調和装置のフィ
ルタの目詰り等が生じてもファンモータ(11)のハンチ
ングを確実に防止することができる。
【0037】また、上記トリガ信号TSが電源電圧AVのゼ
ロクロス点Cを跨がらないように設定しているので、ス
イッチング回路(20)のオンオフ動作を正確に制御する
ことができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0039】図2に示すように、(10)は、空気調和装
置に設けられる室内ファンの駆動回路であって、負荷で
あるファンモータ(11)を駆動する回路である。該駆動
回路(10)は、交流電源(12)とリレースイッチ(Ry)
とスイッチング回路(20)とファンモータ(11)とが直
列に接続されて構成され、上記リレースイッチ(Ry)
は、運転スイッチ等の投入によってオンするように構成
されている。
【0040】上記スイッチング回路(20)は、交流電源
(12)からファンモータ(11)に供給される交流電力を
制御するものであってSSRで構成され、発光側の入力
素子(21)と受光側の出力素子(22)とより成り、該出
力素子(22)が駆動回路(10)に接続されている。
【0041】また、上記スイッチング回路(20)の入力
素子(21)は、制御用電源(PS)が接続されると共に、
抵抗(R)を介してマイコン(30)に接続されている。
そして、上記スイッチング回路(20)は、マイコン(3
0)からトリガ信号TSを受けてオンしてファンモータ(1
1)に電力供給すると共に、ファンモータ(11)の負荷
電流がゼロ電流になるとオフするように構成されてい
る。
【0042】一方、上記マイコン(30)には、ゼロクロ
ス検出回路(40)が接続されており、該ゼロクロス検出
回路(40)は、交流電源(12)から電源電圧を受けて該
電源電圧のゼロ電圧(ゼロクロス点)を検出してゼロク
ロス信号ZSをマイコン(30)に出力するように構成され
ている。
【0043】上記マイコン(30)にはトリガ手段(31)
が設けられており、該トリガ手段(31)は、ゼロクロス
検出回路(40)のゼロクロス信号ZSを受けてファンモー
タ(11)の供給電力を位相制御するようにトリガ信号TS
をスイッチング回路(20)に出力するものである。そし
て、上記トリガ手段(31)のトリガ信号TSは、該トリガ
信号TSのオフタイミングが次のゼロクロス信号ZSの近傍
であって該次のゼロクロス信号ZSの出力前に設定されて
いる。
【0044】つまり、上記ゼロクロス信号ZSは、電源波
形のゼロクロス点で必ず出力され、この各ゼロクロス信
号ZSに対応してトリガ信号TSが出力され、このトリガ信
号TSは、立上がりであるオンタイミングがファンモータ
(11)の制御回転数に対応して変更される。そして、本
発明の特徴として、上記トリガ信号TSは、各ゼロクロス
信号ZSに対してトリガ信号TSを立下げるタイミングであ
るオフタイミングが一定に定められている。そこで、こ
のトリガ信号TSのオフタイミングの設定について図3に
基づき説明する。
【0045】先ず、ゼロクロス信号ZSのオンタイミング
である立上がりからトリガ信号TSのオフタイミングであ
る立下がりまでのオフタイミング区間Toffは、ゼロクロ
ス信号ZSの立上がりからトリガ信号TSのオンタイミング
である立上がりまでのトリガタイミング区間Ttと、スイ
ッチング回路(20)をオンするために必要なトリガ信号
TSの最小パルス幅Tminとを加算した加算値より大きく設
定され、次式に示すように設定されている。
【0046】Toff≧Tt+Tmin ……(1) つまり、ファンモータ(11)の低回転制御領域におい
て、上記トリガタイミング区間Ttが長くなるが、このト
リガタイミング区間Ttに対して、トリガ信号TSが最小パ
ルス幅Tminを保持するように設定されている。
【0047】また、上記オフタイミング区間Toffは、電
源電圧AVの半サイクル区間1/2f(f:電源周波数)から
電源電圧AVのゼロクロス点C(ゼロ電圧点)とトリガ信
号TSの立上がりとの最大時間差である遅れ区間Tzを少な
くとも減算した減算値よりも小さく設定され、次式に示
すように設定されている。
【0048】Toff=(1/2f)−Tz ……(2) 更に、上記オフタイミング区間Toffは、設定誤差Tm等を
考慮して次式に示すように設定されている。
【0049】Toff=(1/2f)−Tz−Tm ……(3) つまり、トリガ信号TSが電源電圧AVのゼロクロス点Cを
跨がらないようにしている。そして、上記遅れ区間Tz
は、ゼロクロス検出回路(40)の構成部品によるトリガ
タイミングのばらつき、電源電圧変動によるトリガタイ
ミングのばらつきを考慮して設定されている。
【0050】−位相制御動作− 次に、上記ファンモータ(11)の位相制御動作について
説明する。
【0051】先ず、空気調和装置の運転スイッチ等を投
入すると、リレースイッチ(Ry)がオンする。一方、ゼ
ロクロス検出回路(40)は、交流電源(12)から電源電
圧を受けて該電源電圧のゼロクロス点を検出してゼロク
ロス信号ZSをマイコン(30)に出力する。
【0052】該マイコン(30)は、このゼロクロス信号
ZSを受けてトリガ手段(31)がトリガ信号TSを出力し、
スイッチング回路(20)の入力素子(21)がオンして発
光する。この入力素子(21)の発光によってスイッチン
グ回路(20)の出力素子(22)がオンし、ファンモータ
(11)に交流電源(12)より電源電圧が印加され、ファ
ンモータ(11)が駆動する。
【0053】そして、上記マイコン(30)のトリガ手段
(31)は、室内負荷等によってトリガ信号TSの立上がり
点(オンタイミング)を変化させるので、上記スイッチ
ング回路(20)のオンタイミングが変化してファンモー
タ(11)の印加電圧が変化し、該ファンモータ(11)が
位相制御されて回転数が変化することになる。
【0054】つまり、上記ファンモータ(11)を高回転
に制御する場合には、トリガ信号TSの立上がり点をゼロ
クロス信号ZSに近付け、トリガタイミング区間Ttを小さ
くする。逆に、上記ファンモータ(11)を低回転に制御
する場合には、トリガ信号TSの立上がり点をゼロクロス
信号ZSに対して遅くし、トリガタイミング区間Ttを大き
くする。これによってファンモータ(11)の回転数が制
御される。
【0055】そこで、上記トリガ信号TSの出力波形につ
いて図4及び図5に基づき説明する。
【0056】上記ファンモータ(11)を高回転制御する
場合、図4に示すように、電源電圧AVのゼロクロス点C
に基づきゼロクロス信号ZSが出力され、このゼロクロス
信号ZSの近傍でトリガ信号TSが出力され、1のトリガ信
号TSで負荷電流AIが流れ初める(図4参照)。この場
合、上記電源電圧AVと負荷電流AIとの位相差が大きく、
負荷電流AIがゼロ電流になるゼロ電流点が電源電圧AV
のゼロクロス点Cより大きく遅れることになる。
【0057】ところが、上記トリガ信号TSのオフタイミ
ングである立下がり点は、ゼロクロス信号ZSに対して一
定タイミングに固定されているので、トリガタイミング
区間Ttが小さいくともトリガ信号TSの立下がりはゼロク
ロス点Cより前になる。この結果、スイッチング回路
(20)は、負荷電流AIのゼロ電流点でオフするが、ト
リガ信号TSが出力されているのでオン状態を維持し、フ
ァンモータ(11)の印加電圧は、図4の斜線部分とな
る。
【0058】一方、上記ファンモータ(11)を低回転制
御する場合、図5に示すように、トリガ信号TSは、ゼロ
クロス点Cに対して遅れて出力され、1のトリガ信号TS
で負荷電流AIが流れ初める(図5参照)。この場合、
上記電源電圧AVと負荷電流AIとの位相差が小さく、負荷
電流AIがゼロ電流になるゼロ電流点が電源電圧AVのゼ
ロクロス点Cの近傍になる。
【0059】ところが、上記トリガ信号TSのオフタイミ
ングである立下がり点は、ゼロクロス信号ZSに対して一
定タイミングに固定されているので、トリガタイミング
区間Ttが大きくなってもトリガ信号TSの立下がりはゼロ
クロス点Cより前になる。この結果、スイッチング回路
(20)は、負荷電流AIのゼロ電流点でオフし、ファン
モータ(11)の印加電圧は、図5の斜線部分となる。
【0060】−本実施例の効果− 以上のように、本実施例によれば、トリガ信号TSのオフ
タイミングを各ゼロクロス信号ZSに対して一定タイミン
グに設定するようにしたゝめに、上記トリガ信号TSのオ
ンタイミングを変更することのみでもってファンモータ
(11)の回転数を位相制御することができる。この結
果、ファンモータ(11)のハンチングを確実に防止する
ことができることから、制御精度の向上を図ることがで
きる。
【0061】また、上記トリガ信号TSのオフタイミング
の設定は、ゼロクロス検出回路(40)の構成部品による
トリガタイミングのばらつき、電源電圧変動によるトリ
ガタイミングのばらつきを考慮するのみでよく、従来の
ようにモータ自体による電圧と電流の位相差、電源電圧
変動による電圧と電流の位相差、モータの運転用コンデ
ンサによる電圧と電流の位相差、負荷変動による電圧と
電流の位相差などを検討する必要がない。
【0062】この結果、開発工数を大幅に削減すること
ができることから、新たな商品開発を容易に行うことが
できる。また、市場において、設計段階では予期するこ
とができない負荷変動が生じた場合、例えば、電源電圧
の大幅な変化や室内ユニットのフィルタの目詰り等が生
じてもファンモータ(11)のハンチングを確実に防止す
ることができる。
【0063】また、上記トリガ信号TSが電源電圧AVのゼ
ロクロス点Cを跨がらないように設定しているので、ス
イッチング回路(20)のオンオフ動作を正確に制御する
ことができる。
【0064】−他の変形例− 尚、本実施例においては、空気調和装置のファンモータ
(11)について説明したが、請求項1に係る発明では、
照明灯などの負荷(11)に対しても適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示す回路ブロック図である。
【図3】ゼロクロス信号ZS及びトリガ信号TSの波形図で
ある。
【図4】高回転制御時のゼロクロス信号ZS及びトリガ信
号TSの波形図である。
【図5】低回転制御時のゼロクロス信号ZS及びトリガ信
号TSの波形図である。
【図6】従来のゼロクロス信号ZS及びトリガ信号TSの波
形図である。
【図7】従来の高回転制御時におけるゼロクロス信号ZS
及びトリガ信号TSの波形図である。
【図8】従来の高回転制御時における他のゼロクロス信
号ZS及びトリガ信号TSの波形図である。
【図9】従来の低回転制御時におけるゼロクロス信号ZS
及びトリガ信号TSの波形図である。
【図10】従来の低回転制御時における他のゼロクロス
信号ZS及びトリガ信号TSの波形図である。
【符号の説明】
10 駆動回路 11 ファンモータ(負荷) 12 交流電源 20 スイッチング回路 30 マイコン 31 トリガ手段 40 ゼロクロス検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−317592(JP,A) 特開 平6−113545(JP,A) 特開 平4−359695(JP,A) 特開 平4−75622(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/455 H02P 7/622

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源(12)と、該交流電源(12)か
    ら供給電力を受けて駆動する負荷(11)と、トリガ信号
    TSを受けてオンし且つ負荷電流がゼロ電流になるとオフ
    するスイッチング回路(20)とが接続された駆動回路
    (10)と、 上記交流電源(12)から電源電圧を受けて該電源電圧の
    ゼロ電圧を検出してゼロクロス信号ZSを出力するゼロク
    ロス検出回路(40)と、 該ゼロクロス検出回路(40)のゼロクロス信号ZSを受け
    て負荷(11)の供給電力を位相制御するようにスイッチ
    ング回路(20)にトリガ信号TSを出力すると共に、該ト
    リガ信号TSのオフタイミングが、各ゼロクロス信号ZSに
    対して、次のゼロクロス信号ZSの近傍であって該次のゼ
    ロクロス信号ZSの出力前の一定タイミングに設定されて
    いるトリガ手段(31)とを備え、 上記 トリガ手段(31)のトリガ信号TSは、ゼロクロス信
    号ZSのオンタイミングからトリガ信号TSのオフタイミン
    グまでのオフタイミング区間が、ゼロクロス信号ZSのオ
    ンタイミングからトリガ信号TSのオンタイミングまでの
    トリガタイミング区間と、トリガ信号TSの最小パルス幅
    の出力区間とを加算した加算値より大きくなるように設
    定されると共に、上記オフタイミング区間が、電源電圧
    の半サイクル区間から電源電圧のゼロ電圧点とゼロクロ
    ス信号ZSのオンタイミングとの最大時間差である遅れ区
    間を少なくとも減算した減算値よりも小さくなるように
    設定されていることを特徴とする位相制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相制御装置において、 負荷(11)は、空気調和装置に設けられたファンモータ
    であることを特徴とする位相制御装置。
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