JPH10191687A - 位相制御装置 - Google Patents

位相制御装置

Info

Publication number
JPH10191687A
JPH10191687A JP8346943A JP34694396A JPH10191687A JP H10191687 A JPH10191687 A JP H10191687A JP 8346943 A JP8346943 A JP 8346943A JP 34694396 A JP34694396 A JP 34694396A JP H10191687 A JPH10191687 A JP H10191687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zero
signal
power supply
rotation speed
timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8346943A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Inoue
幸生 井上
Masaharu Sogabe
正晴 曽我部
Keiichi Yoshizaka
圭一 吉坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP8346943A priority Critical patent/JPH10191687A/ja
Publication of JPH10191687A publication Critical patent/JPH10191687A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷電流の位相が電源電圧に対して進み位相
になってもスイッチング回路のオンオフ制御を正確に行
えるようにする。 【解決手段】 トリガ信号TSのオフタイミングが、各
ゼロクロス信号ZSに対して、次のゼロクロス信号ZS
の近傍であって該次のゼロクロス信号ZSの出力前の一
定タイミングに設定されている。更に、回転数センサ
(50)の回転数信号を受けてファンモータ(11)の回転
数が回転数指令値と異なる異常回転数になると、トリガ
信号TSのオフタイミングを所定タイミングだけ進め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相制御装置に関
し、特に、トリガ信号の出力対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の位相制御装置には、
特開平8−101722号公報に開示されているよう
に、交流電源とモータとスイッチング回路と直列に接続
されて駆動回路が形成される一方、上記交流電源の電源
電圧がゼロ電圧になるゼロクロス点を検出するゼロクロ
ス検出回路が設けられ、該ゼロクロス検出回路のゼロク
ロス信号をマイコンが受けてトリガ信号を出力し、上記
スイッチング回路をオンさせるようにしているものがあ
る。
【0003】上記位相制御装置は、トリガ信号のオンタ
イミングである立上りを制御してスイッチング回路のオ
ン区間を制御し、モータを位相制御している。具体的
に、上記スイッチング回路にはSSR(ソリッド・ステ
ート・リレー)が用いられ、このスイッチング回路は、
トリガ信号によってオンし、モータに流れる負荷電流が
ゼロ電流になるとオフする。
【0004】一方、上記トリガ信号のパルス幅が、スイ
ッチング回路がオンするに必要な最小パルス幅に設定さ
れていると、負荷電流の位相が電源電圧に対して遅れた
際に正確にモータを制御することができないという問題
があった。
【0005】そこで、上述した従来の位相制御装置は、
図7に示すように、トリガ信号TSのパルス幅Twを可
変にしている。具体的に、トリガ信号TSの立上りTA
1〜TAnは、電源電圧AVのゼロクロス点Cに基づく
ゼロクロス信号の立上りから最小パルス幅を確保し得る
タイミングまで可変に制御される。
【0006】上記トリガ信号TSの立下りTEは、電源
電圧AVのゼロクロス点Cの僅かに手前の所定タイミン
グに固定され、電源電圧AVに対する負荷電流AIの位
相遅れに対応していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記負荷電流AIの位
相のずれは、モータ回転数が大きいとき、つまり、電源
電圧AVのゼロクロス点Cに基づくゼロクロス信号の立
上りからトリガ信号TSの立上りTA1〜TAnまでの
トリガタイミング区間が小さいときには、負荷電流AI
が遅れ位相になり、モータ回転数が小さいとき、つま
り、トリガタイミング区間が大きいときには、負荷電流
AIが進み位相になる。
【0008】したがって、上述した図7に示すように、
負荷電流AIの位相が電源電圧AVに対して遅れている
場合、トリガ信号TSの立下りTEが電源電圧AVに対
して固定されているので、ゼロクロス信号の立上りと同
時にトリガ信号TSの立上ると(TA1参照)、負荷電
流AIがゼロ電流Dになってもスイッチング回路はオン
状態を継続する。
【0009】一方、上記トリガ信号TSが最小パルス幅
に対応して立上ると(TAn参照)、スイッチング回路
は負荷電流AIがゼロ電流Dでオフし、トリガ信号TS
の立上りTAnでオンする。このことから、従来、負荷
電流AIの位相が電源電圧AVに対して遅れている場
合、モータを正確に制御することができた。
【0010】しかしながら、図8に示すように、負荷電
流AIの位相が電源電圧AVに対して進んでいる場合、
スイッチング回路がオフせずにオン状態を継続するとい
う問題があった。具体的に、モータ回転数が小さいと
き、例えば、上記トリガ信号TSが最小パルス幅に対応
して立上ると(TAn参照)、トリガ信号TSの立下り
TEが電源電圧AVに対して固定されているため、負荷
電流AIがゼロ電流Dとなる点において、トリガ信号T
Sがハイレベル状態にあり、スイッチング回路がオフせ
ずにオン状態を継続する。
【0011】この負荷電流AIの位相が進む場合は、上
述したようにモータ回転数が小さいときであり、本来、
モータの回転数を小さく減速制御している状態であるに
も拘らず、スイッチング回路のオン時間が長くなり、モ
ータ回転数が上昇するという問題があった。
【0012】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、負荷電流の位相が電源電圧に対して進み位相になっ
てもスイッチング回路のオンオフ制御を正確に行えるよ
うにすることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、トリガ信号TSのオフタイミングが、各ゼロ
クロス信号ZSに対して、次のゼロクロス信号ZSの近
傍であって該次のゼロクロス信号ZSの出力前の一定タ
イミングに設定されている。更に、回転数センサ(50)
の回転数信号を受けてファンモータ(11)の回転数が回
転数指令値と異なる異常回転数になると、トリガ信号T
Sのオフタイミングを所定タイミングだけ進める。
【0014】−解決手段− 具体的に、図1に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、先ず、交流電源(12)と、該交流電源(1
2)から供給電力を受けて駆動する負荷(11)と、トリ
ガ信号TSを受けてオンし且つ負荷電流がゼロ電流にな
るとオフするスイッチング回路(20)とが接続された駆
動回路(10)が設けられている。更に、上記負荷(11)
の駆動状態を検出する状態検出手段(50)と、上記交流
電源(12)から電源電圧を受けて該電源電圧のゼロ電圧
を検出してゼロクロス信号ZSを出力するゼロクロス検
出回路(40)とが設けられている。その上、該ゼロクロ
ス検出回路(40)のゼロクロス信号ZSを受けて、負荷
(11)の駆動状態が指令状態になるように負荷(11)の
供給電力を位相制御するためのトリガ信号TSをスイッ
チング回路(20)に出力すると共に、該トリガ信号TS
のオフタイミングが、各ゼロクロス信号ZSに対して、
次のゼロクロス信号ZSの近傍であって該次のゼロクロ
ス信号ZSの出力前の一定タイミングに設定されている
トリガ手段(31)が設けられている。加えて、上記状態
検出手段(50)の状態信号を受けて、負荷(11)の駆動
状態が指令状態と異なると、トリガ信号TSのオフタイ
ミングが所定タイミングだけ進むように調整信号をトリ
ガ手段(31)に出力する進角手段(32)が設けられてい
る。
【0015】請求項2記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1記載の発明において、負荷(11)がモータ(1
1)であり、状態検出手段(50)が、モータ(11)の回
転数を検出して回転数信号を出力する構成としている。
そして、進角手段(32)は、モータ(11)の回転数が回
転数指令値と異なる異常回転数になると、調整信号を出
力する。
【0016】請求項3記載の発明が講じた手段は、上記
請求項1又は2記載の発明において、負荷(11)が、空
気調和装置に設けられたファンモータ(11)である構成
としている。
【0017】−作用− 上記の発明特定事項により、請求項1記載の発明では、
先ず、ゼロクロス検出回路(40)は、交流電源(12)か
ら電源電圧を受けて該電源電圧のゼロクロス点(ゼロ電
圧)を検出してゼロクロス信号ZSを出力する。
【0018】このゼロクロス信号ZSを受けてトリガ手
段(31)がトリガ信号TSを出力し、スイッチング回路
(20)がオンし、負荷(11)に交流電力が供給される。
例えば、請求項3に係る発明では、空気調和装置のファ
ンモータ(11)に交流電源(12)より電源電圧が印加さ
れ、ファンモータ(11)が駆動する。
【0019】そして、上記トリガ手段(31)は、室内負
荷等によってトリガ信号TSの立上り点(オンタイミン
グ)を変化させる。つまり、ファンモータ(11)を高回
転に制御する場合には、トリガ信号TSの立上りをゼロ
クロス信号ZSに近付ける。逆に、上記ファンモータ
(11)を低回転に制御する場合には、トリガ信号TSの
立上りをゼロクロス信号ZSに対して遅くする。これに
よってファンモータ(11)の回転数が制御される。
【0020】上記ファンモータ(11)を高回転制御する
場合、負荷電流がゼロ電流になるゼロ電流点が電源電圧
のゼロクロス点より大きく遅れる場合がある。その際、
上記トリガ信号TSのオフタイミングは、ゼロクロス信
号ZSに対して一定タイミングに設定されているので、
ゼロクロス点より前になる。この結果、スイッチング回
路(20)は、負荷電流のゼロ電流点が存在するものの、
トリガ信号TSが出力されているのでオン状態を維持す
ることになる。
【0021】一方、上記ファンモータ(11)を低回転制
御する場合、トリガ信号TSはゼロクロス点に対して進
む場合がある。この場合、上記トリガ信号TSのオフタ
イミングは、ゼロクロス信号ZSに対して一定タイミン
グに設定されているので、トリガ信号TSが出力されて
いる状態で負荷電流がゼロ電流になり、スイッチング回
路(20)は、負荷電流のゼロ電流点でオフせずにオン状
態を維持する。この結果、ファンモータ(11)の回転数
が上昇する。
【0022】ところが、状態検出手段(50)がファンモ
ータ(11)の駆動状態を検出しているので、具体的に、
請求項2記載の発明では、回転数を検出しているので、
この回転数信号を進角手段(32)が受け、該進角手段
(32)は、検出回転数が回転数指令値と異なる異常回転
数になると、調整信号を出力する。この調整信号によっ
てトリガ手段(31)は、トリガ信号TSのオフタイミン
グをゼロクロス信号ZSに対して進角させる。
【0023】このトリガ信号TSのオフタイミングが進
むことから、上記スイッチング回路(20)は、負荷電流
のゼロ電流でオフし、ファンモータ(11)の回転数が低
下する。
【0024】
【発明の効果】したがって、請求項1及び2記載の発明
によれば、負荷(11)の駆動状態が指令状態と異なって
いると、トリガ信号のオフタイミングを進ませるように
したために、負荷電流の位相が電源電圧に対して進む場
合、スイッチング回路(20)を負荷電流のゼロ電流で確
実にオフさせることができる。この結果、負荷電流が進
み位相になるモータの減速時に確実に減速動作を行うよ
うにすることができ、制御動作の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0025】特に、請求項3記載の発明によれば、空気
調和装置のファンモータ(11)を制御する場合、冷風や
温風の吹き出し過ぎを確実に防止することができ、快適
性の向上を図ることができる。
【0026】また、上記トリガ信号TSが電源電圧のゼ
ロクロス点Cを跨がらないように設定しているので、負
荷電流の位相が電源電圧に対して遅れる場合において
も、スイッチング回路(20)のオンオフ動作を正確に制
御することができる。
【0027】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0028】図2に示すように、(10)は、空気調和装
置に設けられる室内ファンの駆動回路であって、負荷で
あるファンモータ(11)を駆動する回路である。該駆動
回路(10)は、交流電源(12)とリレースイッチ(Ry)
とスイッチング回路(20)とファンモータ(11)とが直
列に接続されて構成され、上記リレースイッチ(Ry)
は、運転スイッチ等の投入によってオンするように構成
されている。
【0029】上記スイッチング回路(20)は、交流電源
(12)からファンモータ(11)に供給される交流電力を
制御するものであってSSRで構成され、発光側の入力
素子(21)と受光側の出力素子(22)とより成り、該出
力素子(22)が駆動回路(10)に接続されている。
【0030】また、上記スイッチング回路(20)の入力
素子(21)は、制御用電源(PS)が接続されると共に、
抵抗(R)を介してマイコン(30)に接続されている。
そして、上記スイッチング回路(20)は、マイコン(3
0)からトリガ信号TSを受けてオンしてファンモータ
(11)に電力供給すると共に、ファンモータ(11)の負
荷電流がゼロ電流になるとオフするように構成されてい
る。
【0031】一方、上記マイコン(30)には、ゼロクロ
ス検出回路(40)が接続され、該ゼロクロス検出回路
(40)は、交流電源(12)から電源電圧を受けて該電源
電圧のゼロ電圧(ゼロクロス点)を検出してゼロクロス
信号ZSをマイコン(30)に出力するように構成されて
いる。
【0032】上記マイコン(30)にはトリガ手段(31)
が設けられ、該トリガ手段(31)は、ゼロクロス検出回
路(40)のゼロクロス信号ZSを受けてファンモータ
(11)の供給電力を位相制御するようにトリガ信号TS
をスイッチング回路(20)に出力するものである。上記
トリガ手段(31)のトリガ信号TSは、該トリガ信号T
Sのオフタイミングが次のゼロクロス信号ZSの近傍で
あって該次のゼロクロス信号ZSの出力前に設定されて
いる。
【0033】つまり、上記ゼロクロス信号ZSは、電源
波形のゼロクロス点で必ず出力され、この各ゼロクロス
信号ZSに対応してトリガ信号TSが出力され、このト
リガ信号TSは、立上りであるオンタイミングがファン
モータ(11)の制御回転数に対応して変更される。上記
トリガ信号TSは、各ゼロクロス信号ZSに対してトリ
ガ信号TSを立下げるタイミングであるオフタイミング
が所定タイミングに定められている。
【0034】そこで、このトリガ信号TSのオフタイミ
ングの設定について図3に基づき説明する。
【0035】先ず、ゼロクロス信号ZSのオンタイミン
グである立上りからトリガ信号TSのオフタイミングで
ある立下りまでのオフタイミング区間Toff は、ゼロク
ロス信号ZSの立上りからトリガ信号TSのオンタイミ
ングである立上りまでのトリガタイミング区間Ttと、
スイッチング回路(20)をオンするために必要なトリガ
信号TSの最小パルス幅Tmin とを加算した加算値より
大きく設定され、次式に示すように設定されている。 Toff ≧Tt+Tmin ……(1) つまり、ファンモータ(11)の低回転の制御領域におい
て、上記トリガタイミング区間Ttが長くなるが、この
トリガタイミング区間Ttに対して、トリガ信号TSが
最小パルス幅Tmin を保持するように設定されている。
【0036】また、上記オフタイミング区間Toff は、
電源電圧AVの半サイクル区間(1/2)×f(f:電
源周波数)から、上記電源電圧AVのゼロクロス点C
(ゼロ電圧点)とトリガ信号TSの立上りとの間の最大
時間差である遅れ区間Tzを少なくとも減算した減算値
よりも小さく設定され、次式に示すように設定されてい
る。 Toff =(1/2)×f−Tz ……(2) 更に、上記オフタイミング区間Toff は、設定などの誤
差Tmを考慮して次式に示すように設定されている。 Toff =(1/2)×f−Tz−Tm ……(3) つまり、トリガ信号TSが電源電圧AVのゼロクロス点
Cを跨がらないようにしている。尚、上記遅れ区間Tz
は、ゼロクロス検出回路(40)の構成部品によるトリガ
タイミングのばらつき、電源電圧変動によるトリガタイ
ミングのばらつきを考慮して設定されている。
【0037】本発明の特徴として、上記ファンモータ
(11)には回転数センサ(50)が接続され、該回転数セ
ンサ(50)は、ファンモータ(11)の回転数を検出して
状態信号である回転数信号をマイコンに出力する状態検
出手段を構成している。
【0038】上記マイコンには、進角手段(32)が設け
られ、該進角手段(32)は、回転数センサ(50)の回転
数信号を受けて、ファンモータ(11)の駆動状態が指令
状態と異なると、トリガ信号TSのオフタイミングが所
定タイミングだけ進むように調整信号をトリガ手段(3
1)に出力する。つまり、回転数センサ(50)がファン
モータ(11)の回転数を検出しているので、進角手段
(32)は、この検出回転数が回転数指令値と異なり、異
常回転数になると、調整信号を出力する。
【0039】具体的に、図4に示すように、進角手段
(32)が調整信号を出力すると、トリガ信号TSのオフ
タイミングである立下りTE1が立上りTA側に所定タ
イミングだけ進み、立下りTE2に変化する。
【0040】−位相制御動作− 次に、上記ファンモータ(11)の位相制御動作について
説明する。
【0041】先ず、空気調和装置の運転スイッチ等を投
入すると、リレースイッチ(Ry)がオンする。一方、ゼ
ロクロス検出回路(40)は、交流電源(12)から電源電
圧を受けて該電源電圧のゼロクロス点を検出してゼロク
ロス信号ZSをマイコン(30)に出力する。
【0042】該マイコン(30)は、このゼロクロス信号
ZSを受けてトリガ手段(31)がトリガ信号TSを出力
し、スイッチング回路(20)の入力素子(21)がオンし
て発光する。この入力素子(21)の発光によってスイッ
チング回路(20)の出力素子(22)がオンし、ファンモ
ータ(11)に交流電源(12)より電源電圧が印加され、
ファンモータ(11)が駆動する。
【0043】そして、上記マイコン(30)のトリガ手段
(31)は、室内負荷等によってトリガ信号TSの立上り
(オンタイミング)を変化させるので、上記スイッチン
グ回路(20)のオンタイミングが変化してファンモータ
(11)の印加電圧が変化し、該ファンモータ(11)が位
相制御されて回転数が変化することになる。
【0044】つまり、図3に示すように、上記ファンモ
ータ(11)を高回転に制御する場合には、トリガ信号T
Sの立上りをゼロクロス信号ZSに近付け、トリガタイ
ミング区間Ttを小さくする。逆に、上記ファンモータ
(11)を低回転に制御する場合には、トリガ信号TSの
立上りをゼロクロス信号ZSに対して遅くし、トリガタ
イミング区間Ttを大きくする。これによってファンモ
ータ(11)の回転数が制御される。
【0045】そこで、上記トリガ信号TSの出力波形に
ついて図5及び図6に基づき説明する。
【0046】上記ファンモータ(11)を高回転制御する
場合、図5に示すように、電源電圧AVのゼロクロス点
Cに基づきゼロクロス信号ZSが出力され、このゼロク
ロス信号ZSの近傍でトリガ信号TSが出力され、1の
トリガ信号TSで負荷電流AIが流れ初める(図5参
照)。この場合、上記電源電圧AVと負荷電流AIとの
位相差が大きく、負荷電流AIがゼロ電流になるゼロ電
流点が電源電圧AVのゼロクロス点Cより大きく遅れ
ることになる。
【0047】ところが、上記トリガ信号TSのオフタイ
ミングである立下りは、ゼロクロス信号ZSに対して一
定タイミングに設定されているので、トリガタイミング
区間Ttが小さくともトリガ信号TSの立下りはゼロク
ロス点Cより前になる。この結果、スイッチング回路
(20)は、本来、負荷電流AIのゼロ電流点でオフす
るが、トリガ信号TSが出力されているのでオン状態を
維持し、ファンモータ(11)の印加電圧は、図5の斜線
部分となる。
【0048】また、上記ファンモータ(11)を低回転制
御する場合、図6に示すように、トリガ信号TSは、ゼ
ロクロス点Cに対して遅れて出力され、1のトリガ信号
TSで負荷電流AIが流れ初める(図6参照)。この
場合、上記電源電圧AVと負荷電流AIとの位相差が小
さく、負荷電流AIがゼロ電流になるゼロ電流点が電
源電圧AVのゼロクロス点Cの近傍になる。
【0049】ところが、上記トリガ信号TSのオフタイ
ミングである立下りは、ゼロクロス信号ZSに対して一
定タイミングに設定されているので、トリガタイミング
区間Ttが大きくなってもトリガ信号TSの立下りはゼ
ロクロス点Cより前になる。この結果、スイッチング回
路(20)は、負荷電流AIのゼロ電流点でオフし、フ
ァンモータ(11)の印加電圧は、図6の斜線部分とな
る。
【0050】また、上記ファンモータ(11)の回転数を
低下して減速する場合、負荷電流AIに対する電源電圧
AVの位相遅れが小さくなる場合の他、図4に示すよう
に、負荷電流AIに対して電源電圧AVの位相が進む場
合がある。
【0051】この進み位相の場合、トリガ信号TSのオ
フタイミングである立下りTE1が、ゼロクロス信号Z
Sに対して一定タイミングにのみ設定されていると、負
荷電流AIのゼロ電流Dでトリガ信号TSがハイレベル
状態にある。この結果、スイッチング回路(20)がオフ
せず、ファンモータ(11)が減速とは逆に回転数が上昇
することになる。
【0052】一方、回転数センサ(50)がファンモータ
(11)の回転数を検出してマイコンに回転数センサ(5
0)を出力しているので、本発明の特徴として、進角手
段(32)は検出回転数が回転数指令値と異なっているか
否かを判定し、検出回転数が回転数指令値に対して所定
値以上に異なった異常回転数であると、トリガ手段(3
1)に調整信号を出力し、トリガ信号TSのオフタイミ
ングである立下りをTE2に所定タイミングだけ進め
る。
【0053】この結果、負荷電流AIのゼロ電流Dでト
リガ信号TSがローレベル状態になっているので、スイ
ッチング回路(20)が確実にオフし、ファンモータ(1
1)の印加電圧が低下し、ファンモータ(11)が減速す
る。
【0054】尚、上記トリガ信号TSの立下りTE1を
戻す場合、進角手段(32)が回転数センサ(50)の回転
数信号を受けて、例えば、検出回転数が回転数指令値と
異なっていると判定すると、該進角手段(32)がトリガ
信号TSの立下りをTE1に遅らせるための調整信号を
トリガ手段(31)に出力するようにする。
【0055】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態によれば、ファンモータ(1
1)の回転数が回転数指令と異なっていると、トリガ信
号の立下りを進ませるようにしたために、負荷電流の位
相が電源電圧に対して進む場合、スイッチング回路(2
0)を負荷電流のゼロ電流で確実にオフさせることがで
きる。この結果、負荷電流が進み位相になるファンモー
タ(11)の減速時に確実に減速動作を行うようにするこ
とができ、制御動作の信頼性の向上を図ることができ
る。
【0056】特に、空気調和装置のファンモータ(11)
を制御する場合、冷風や温風の吹き出し過ぎを確実に防
止することができ、快適性の向上を図ることができる。
【0057】また、上記トリガ信号TSが電源電圧AV
のゼロクロス点Cを跨がらないように設定しているの
で、負荷電流の位相が電源電圧に対して遅れる場合にお
いても、スイッチング回路(20)のオンオフ動作を正確
に制御することができる。
【0058】
【発明の他の実施の形態】本実施形態においては、空気
調和装置のファンモータ(11)について説明したが、請
求項1及び請求項2に係る発明では、照明灯などの負荷
(11)に対しても適用することができる。
【0059】また、進角手段(32)がトリガ信号TSの
立下りを進める所定タイミング量(TE1〜TE2)
は、本実施形態では一定値としたが、このタイミング量
は、ファンモータ(11)の特性等で定められるものであ
り、複数段に変更するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示す回路ブロック図であ
る。
【図3】ゼロクロス信号ZS及びトリガ信号TSの波形
図である。
【図4】減速制御時のゼロクロス信号ZS及びトリガ信
号TSの波形図である。
【図5】高回転制御時のゼロクロス信号ZS及びトリガ
信号TSの波形図である。
【図6】低回転制御時のゼロクロス信号ZS及びトリガ
信号TSの波形図である。
【図7】従来の高回転制御時におけるゼロクロス信号Z
S及びトリガ信号TSの波形図である。
【図8】従来の減速制御時におけるゼロクロス信号ZS
及びトリガ信号TSの波形図である。
【符号の説明】
10 駆動回路 11 ファンモータ(負荷) 12 交流電源 20 スイッチング回路 30 マイコン 31 トリガ手段 32 進角手段 40 ゼロクロス検出回路 50 回転数センサ(状態検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源(12)と、該交流電源(12)か
    ら供給電力を受けて駆動する負荷(11)と、トリガ信号
    TSを受けてオンし且つ負荷電流がゼロ電流になるとオ
    フするスイッチング回路(20)とが接続された駆動回路
    (10)と、 上記負荷(11)の駆動状態を検出する状態検出手段(5
    0)と、 上記交流電源(12)から電源電圧を受けて該電源電圧の
    ゼロ電圧を検出してゼロクロス信号ZSを出力するゼロ
    クロス検出回路(40)と、 該ゼロクロス検出回路(40)のゼロクロス信号ZSを受
    けて、負荷(11)の駆動状態が指令状態になるように負
    荷(11)の供給電力を位相制御するためのトリガ信号T
    Sをスイッチング回路(20)に出力すると共に、該トリ
    ガ信号TSのオフタイミングが、各ゼロクロス信号ZS
    に対して、次のゼロクロス信号ZSの近傍であって該次
    のゼロクロス信号ZSの出力前の一定タイミングに設定
    されているトリガ手段(31)と、 上記状態検出手段(50)の状態信号を受けて、負荷(1
    1)の駆動状態が指令状態と異なると、トリガ信号TS
    のオフタイミングが所定タイミングだけ進むように調整
    信号をトリガ手段(31)に出力する進角手段(32)とを
    備えていることを特徴とする位相制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相制御装置において、 負荷(11)はモータ(11)であり、 状態検出手段(50)は、モータ(11)の回転数を検出し
    て回転数信号を出力し、 進角手段(32)は、モータ(11)の回転数が回転数指令
    値と異なる異常回転数になると、調整信号を出力するこ
    とを特徴とする位相制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の位相制御装置にお
    いて、 負荷(11)は、空気調和装置に設けられたファンモータ
    (11)であることを特徴とする位相制御装置。
JP8346943A 1996-12-26 1996-12-26 位相制御装置 Pending JPH10191687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8346943A JPH10191687A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 位相制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8346943A JPH10191687A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 位相制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10191687A true JPH10191687A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18386876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8346943A Pending JPH10191687A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 位相制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10191687A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100657800B1 (ko) 2004-06-22 2006-12-15 삼성전자주식회사 모터의 위상 제어장치 및 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100657800B1 (ko) 2004-06-22 2006-12-15 삼성전자주식회사 모터의 위상 제어장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7538500B2 (en) Position detection and external driver multiplexing system for DC motors
US20080000246A1 (en) Conveying Temperature Information in a Controlled Variable Speed Heating, Ventilation, and Air Conditioning (HVAC) System
US20070075657A1 (en) Method of selectable simultaneous/sequential motor drive in a multiple drive circuit including failure detection
US7352145B2 (en) Voltage-sensitive oscillator frequency for rotor position detection scheme
US7180257B1 (en) Method of brake pulse rejection in commutation pulse detection circuits
US10998836B2 (en) System and method of driving motor
JPH10191687A (ja) 位相制御装置
JP3317043B2 (ja) 位相制御装置
JP3861867B2 (ja) 空気調和機の位相制御装置
KR100193706B1 (ko) 냉장고 부하 구동방법 및 그 장치
JP4151538B2 (ja) 空気調和機の位相制御装置
JPH08182378A (ja) ブラシレスモータの回転子位置検出方法およびその装置
KR0179541B1 (ko) 위상제어 부하구동 장치 및 방법
JP2001359298A (ja) 保温機能付きステッピングモータ
US11736044B2 (en) Brake control system of motor
JPH06311776A (ja) 単相誘導電動機の位相制御装置
JP2004257652A (ja) 空気調和機の制御装置
JPH09312989A (ja) ブラシレスモータの制御方法およびその装置
JPH07229644A (ja) ヒータ制御方法
JPH04339012A (ja) 車両用空気調和機のファン制御装置
JP4289774B2 (ja) センサレスdcブラシレスモーターの制御方法及びセンサレスdcブラシレスモーター及びファンモーター及び圧縮機モーター及び冷凍空調用ファンモーター及び冷凍空調用圧縮機モーター
JPS62185593A (ja) フアンモ−タの制御装置
JPH08191590A (ja) ブラシレスモータの制御方法
JP3244103B2 (ja) ブラシレスモータの制御方法
JPH07255193A (ja) ブラシレスモータの制御方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011023