JP3316222B2 - 移動体群の移動状況検出システム - Google Patents
移動体群の移動状況検出システムInfo
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Description
に利用される移動体群の移動状況検出システムに関する
ものである。
て、レーダ装置を用いて自船の周りの他の船舶の移動状
況を検出する方法が採用されている。また、レーダ装置
で探知した他の船舶との距離や方向を検出し、その変化
から距離に加えて進行方向と速度とを算定して表示する
と共に相互の移動状況が衝突の危険を孕む場合には、警
報を発する機能を付加する方法もある。
検出方法は、レーダ装置が高価であるという問題があ
る。また、荒天下では波の中の小型船舶を検出し損なっ
たり、逆に、波浪を他の船舶と誤認したりするという問
題がある。従って、本発明の目的は、安価で高精度の移
動体群の移動状況検出システムを提供することにある。
群の移動状況検出システムによれば、各移動体が、 a.位置測定装置が検出した自己の位置を含む自己の移
動状況を検出する移動状況検出手段と、 b.前記検出された自己の移動状況を示す移動状況デー
タを所定の頻度で送信すると共に他の移動体が送信した
その移動体の移動状況データを受信する無線データ送受
信手段と、 c.前記検出された自己の移動状況に含まれる自己の位
置と前記受信した他の移動体の移動状況データに含まれ
る他の移動体の位置とをそれぞれ軌跡として同一の画面
上に表示する表示手段とを備えている。そして、上記所
定の頻度は検出された自己と他の移動体との距離の減少
と共に高められる。
出して他の船舶に無線で通知する。この自船位置の検出
も無線による他の船舶への通知もいずれも海面の状況な
どの自然現象の影響を受けないため、極めて高精度の状
況検出が可能となる。これは、各船舶が他の船舶の移動
状況を検出する場合に自船との間に横たわる海面の状況
などの影響を受け易く検出の精度が劣るという従来のレ
ーダ利用のシステムの欠点を有効に回避している。
速に普及しつつあるGPS(GlobalPositioning System
) を利用すれば、数十m程度の極めて高精度かつ高信
頼度でしかも安い費用で自船位置の測定が可能であり、
近い将来小型の船舶にも搭載されるものと考えられる。
また、無線送受信装置は、交信用として船舶に必須のも
のであるため、このシステムの構築コストを増加させる
ことはない。
の移動状況検出システムを構成するために各船舶に設置
される移動状況検出装置の構成を示すブロック図であ
り、1は中央制御部、2はGPS受信機、3は送受信
部、4は表示制御部、5はキーボード、6は警報音発生
用のブザーである。
個の衛星からの電波を受信して自船位置を算出し、自船
位置データとして所定周期で中央制御部1に転送する。
この自船位置データを受けた中央制御部1は、この自船
位置データに現在時刻を示すタイムコードを付加してデ
ータメモリ1aに書込む。表示制御部4は、キーボード
5から中央制御部1を介して航跡表示モードが指定され
ている場合には、中央制御部1が書込んだ自船位置デー
タをデータメモリ1aから読出し、この自船位置データ
をCRT4aの表示位置データに変換し、この表示位置
に輝点を表示する。この自船位置の表示は、所定の周期
でかつ古いデータについても行われるので、CRT4a
には自船の航跡を示す輝点列が表示される。
船位置データを所定周期で読出し、所定長、所定フォー
マットのデータパケットに組立てて送受信部3に転送す
る。送受信部3は中央制御部1から受け取ったデータパ
ケットをアンテナ3aから送信する。
うに、先頭から順に、同期信号、モード指定コード、宛
先船舶識別コード、自船識別コード、データ種別指定コ
ード及びデータが配列されたものとなっている。モード
指定コードによって指定される通信モードは宛先の船舶
を特定しない放送モードと宛先の船舶を特定する個別通
信モードとに分類される。図2のデータパケットに含ま
れるデータの種別は、上記通信モードが放送モードの場
合には自船移動状況データであり、個別通信モードの場
合には衝突の危険を通信の相手方に通知する警報であ
る。
表示 中央制御部1は、送受信部3が受信したデータパケット
を送受信部3から受取ると、まず、モード指定コードを
判別し、放送モードが指定されていれば、データ種別を
判定する。判定したデータ種別が他の船舶の移動状況デ
ータであれば、このデータパケットを送信した他の船舶
の識別コードをキーとしてその船舶の移動状況データに
現在の時刻を示すタイムコードを付加してデータメモリ
1aに書込む。データメモリに書込まれた他の船舶の位
置データは、表示制御部4によって所定の周期で読出さ
れ、その船舶の古い位置データと共に航跡表示モードで
表示される。
船位置データに基づく自船の航跡と共に、送受信部3が
受信した他の船舶の位置データとに基づく他の船舶の航
跡が、CRT4aに表示される。図3は、自船の航跡
と、その周辺を航行中の4隻の他の船舶の航跡とがCR
T4aに表示されている様子を例示している。自船につ
いては、他の船舶から区別するためにこれを中心とする
円が表示されている。
自船位置データと他の船舶から受信したその船舶の位置
データをデータメモリ1aに書込む処理と、データメモ
リ1aから読出した自船位置データを送受信部3を介し
て送信する処理の合間を縫って、衝突予防のための監視
処理を所定の周期で実行する。以下、この監視処理につ
いて説明する。
新の自船位置と他の全ての船舶の位置とを読出し、他の
全ての船舶について自船からの距離と方向とを算定す
る。中央制御部1は、算定した距離が所定値以下の他の
船舶が存在すればその船舶と自船とについて最新の数個
の位置データを連結することにより航跡を延長し、両者
の交差の有無を判定する。両者が交差する場合には、位
置データに付加されているタイムコードをもとに自船と
他の船舶について最新の数個の位置データに基づき航行
速度を算定し、それぞれの航行速度を保ったまま各船舶
がそれぞれの延長された航跡上を航行した場合に交差点
に達する時間差を算定する。中央制御部1は、上記算定
した時間差が所定値以下であれば、自船とその船舶
(「当該他の船舶」と称する)との間に衝突のおそれが
あると判定する。
それがあると判定した場合には、ブザー6に警報音を発
生させると共に、当該他の船舶の表示位置をCRT4a
上で点滅させることを表示制御部4に指令する。これと
前後して、中央制御部1は、送受信動作を個別通信モー
ドに移行させ、当該他の船舶を宛先とする所定パターン
の警報データを含む警報パケットを組み立てて送受信部
3から送出させる。図2を参照すれば、この警報パケッ
トでは、モード指定コードとして個別通信モードが代入
され、宛先船舶コードとして当該他の船舶の識別コード
が代入され、データ種別として警報が代入され、データ
として所定のパターンが代入される。
を行う放送モードの場合とは異なり、再送方式の誤り制
御が行われる。すなわち、自船宛てのデータパケットを
受信した側はその旨を送信側に通知するためにACKの
データパケットを送信する。送信側は、所定時間内に宛
先からACKを受信しない場合には、データパケットの
衝突や、伝送途中で発生した符号誤りなどのために送信
データが宛先に正しく受信されなかったものと見做し、
同一のデータの送信を反復する。
は、データ種別からこれが警報パケットであることと、
宛先が自船であることとを識別すると、スピーカに警報
音を発生させると共に、この警報パケットを送出した船
舶の現在位置を表示画面上で点滅させる。これと前後し
て、警報を発した船舶に対してACKパケットを送信す
る。
これを受信した当該他の船舶においてもブザー6から警
報音が発生され、両船舶において同時に衝突の危険を知
ることができる。
が、本発明を種々変形して実施することが可能である。
そのような変形実施例のうち、主要なもののみを以下に
列記する。 〔変形実施例〕
的な移動状況の検出やこれに基づく警報の発生を行うこ
となく、自船と他の船舶の絶対的な位置や航跡の表示の
みを行うシステム。
て航行方向や航行速度を算定する代わりに、各船舶にお
いて自船の航行方向や航行速度を算定して自船の位置デ
ータと共に送出するシステム。
とする円筒座標内の位置関係に変換し、レーダ装置の場
合と同様の表示画面を作成するシステム。
リズムとは異なる適宜なアルゴリズムで検出するシステ
ム。
システム。
わる移動体群の移動状況検出システムは各船舶が自船の
位置を検出して他の船舶に無線で通知する構成であり、
自船位置の検出も無線による他の船舶への通知もいずれ
も海面の状況などの自然現象の影響を受けないため、極
めて高精度の状況検出が可能となる。
出システムを構成する各船舶に設置される装置の構成を
例示するブロック図である。
パケットの構成の一例を示すデータフォーマット図であ
る。
舶の航跡の一例を示す概念図である。
Claims (10)
- 【請求項1】移動体群を構成する各移動体が自己の周辺
に存在する他の移動体の移動状況を検出するシステムで
あって、 各移動体は、 a.位置測定装置で検出された自己の位置を含む自己の
移動状況を検出する移動状況検出手段と、 b.前記検出された自己の移動状況を示す移動状況デー
タを所定の頻度で送信すると共に他の移動体が送信した
その移動体の移動状況データを受信する無線データ送受
信手段と、 c.前記検出された自己の移動状況に含まれる自己の位
置と前記受信した他の移動体の移動状況データに含まれ
る他の移動体の位置とをそれぞれ軌跡として同一の画面
上に表示する表示手段とを備え、 前記所定の頻度は前記検出された自己と他の移動体との
距離の減少と共に高められる ことを特徴とする移動体群
の移動状況検出システム。 - 【請求項2】移動体群を構成する各移動体が自己の周辺
に存在する他の移動体の移動状況を検出するシステムで
あって、 各移動体は、 a.位置測定装置で検出された自己の位置を含む自己の
移動状況を検出する移動状況検出手段と、 b.前記検出された自己の移動状況を示す移動状況デー
タを所定の頻度で送信すると共に他の移動体が送信した
その移動体の移動状況データを受信する無線データ送受
信手段と、 c.前記検出された自己の移動状況に含まれる自己の位
置と前記受信した他の移動体の移動状況データに含まれ
る他の移動体の位置とをそれぞれ軌跡として同一の画面
上に表示する表示手段と d.前記検出された自己の移動状況と前記受信された他
の移動体の移動状況データとから相互の移動状況を検出
する相互の移動状況検出手段と、 e.前記検出された相互の移動状況が衝突の危険を孕む
場合には警報を発する警報発生手段とを備え、 前記所定の頻度は前記検出された自己と他の移動体との
距離の減少と共に高められる ことを特徴とする移動体群
の移動状況検出システム。 - 【請求項3】移動体群を構成する各移動体が自己の周辺
に存在する他の移動体の移動状況を検出するシステムで
あって、 各移動体は、 a.位置測定装置で検出された自己の位置を含む自己の
移動状況を検出する移動状況検出手段と、 b.前記検出された自己の移動状況を示す移動状況デー
タを所定の頻度で送信すると共に他の移動体が送信した
その移動体の移動状況データを受信する無線データ送受
信手段と、 c.前記検出された自己の移動状況に含まれる自己の位
置と前記受信した他の移動体の移動状況データに含まれ
る他の移動体の位置とをそれぞれ軌跡として同一の画面
上に表示する表示手段と d.前記検出された自己の移動状況と前記受信された他
の移動体の移動状況データとから相互の移動状況を検出
する相互の移動状況検出手段と、 e.前記検出された相互の移動状況が他の移動体との衝
突の危険を孕む場合には自己の内部に警報を発すると共
に前記衝突の危険を孕む他の移動体に 対する警報を前記
無線送信手段から送信させる警報発生手段とを備えたこ
とを特徴とする移動体群の移動状況検出システム。 - 【請求項4】請求項3において、前記衝突の危険を孕む他の移動体に対する警報は前記 自
己の移動状況を示す移動状況データ中の属性表示情報を
変更することによって構成されることを特徴とする移動
体群の移動状況検出システム。 - 【請求項5】請求項1乃至4のそれぞれにおいて、 前記検出される自己の移動状況には位置に加えて移動方
向が含まれることを特徴とする移動体群の移動状況検出
システム。 - 【請求項6】請求項5において、 前記検出される自己の移動状況には位置と移動方向とに
加えて移動速度が含まれることを特徴とする移動体群の
移動状況検出システム。 - 【請求項7】請求項1乃至4のそれぞれにおいて、 前記相互の移動状況検出手段は、前記受信した他の移動
体の移動状況データに含まれるその移動体の位置の時間
変化に基づきその移動体の移動方向と移動速度とを検出
する手段を備えたことを特徴とする移動体群の移動状況
検出システム。 - 【請求項8】請求項2乃至7のそれぞれにおいて、 前記表示手段は、前記検出された相互の移動状況のうち
衝突の危険が大きい順にこの相互の移動状況を配列して
表示することを特徴とする移動体群の移動状況検出シス
テム。 - 【請求項9】請求項2において、 前記無線データ送受手段は前記移動状況データに自己の
識別コードを付して送信し、 前記警報発生手段は、相互の移動状況が衝突の危険を孕
む他の移動体を前記識別コードに基づき検出し、この他
の移動体に対する警報の送信を前記無線データ送受手段
に指令することを特徴とする移動体群の移動状況検出シ
ステム。 - 【請求項10】請求項2において、 前記警報発生手段は、 a.各移動体の距離が所定値以下であり、 b.各移動体の移動経路の延長線どうしが交差点を有
し、かつ c.各移動体が上記交差点に達する時間の差が所定値以
下であることをもって相互の移動状況が衝突の危険を孕
むと判断することを特徴とする移動体群の移動状況検出
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35470991A JP3316222B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 移動体群の移動状況検出システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35470991A JP3316222B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 移動体群の移動状況検出システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05174300A JPH05174300A (ja) | 1993-07-13 |
JP3316222B2 true JP3316222B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=18439382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35470991A Expired - Lifetime JP3316222B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 移動体群の移動状況検出システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3316222B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013028296A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Ship & Ocean Foundation | 船舶用航行支援装置 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP35470991A patent/JP3316222B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05174300A (ja) | 1993-07-13 |
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