JP3315914B2 - 偏光フィルムおよびそれを用いた偏光板 - Google Patents

偏光フィルムおよびそれを用いた偏光板

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JP3315914B2 JP36513997A JP36513997A JP3315914B2 JP 3315914 B2 JP3315914 B2 JP 3315914B2 JP 36513997 A JP36513997 A JP 36513997A JP 36513997 A JP36513997 A JP 36513997A JP 3315914 B2 JP3315914 B2 JP 3315914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光フィルムおよ
びそれを用いた偏光板に関し、更に詳しくは偏光度、透
過率、2色比等の光学特性に優れ、更に加工性(裁断
性、柔軟性等)に優れた偏光フィルムおよびそれ用いた
偏光板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子卓上計算機、電子時計、
ワープロ、自動車や機械類の計器類等に液晶表示装置が
用いられており、該液晶表示装置には、偏光板が用いら
れている。該偏光板としては、延伸・染色処理等により
偏光性能が付与されたポリビニルアルコールフィルム等
の偏光フィルムの両面にセルロース系フィルム、例えば
三酢酸セルロースフィルム等の保護層が積層された偏光
板が用いられており、最近は、その偏光性能についても
高偏光度、高透過率等の種々の要求性能が求められてい
る。かかる高偏光度あるいは高透過率を満足させるため
に、重合度が2000〜10000のポリビニルアルコ
ールからなるフィルムを乾式で一軸延伸し、染色後、7
0〜85℃のホウ酸含有水溶液で浸漬処理する方法(特
開平8−240715号公報)が提案されており、本出
願人も偏光板の偏光性能の向上を目指して、ホウ素化合
物での処理工程中に2段延伸を行う方法(特開平4−2
15603号公報)や染色工程あるいはそれ以前の工程
での延伸倍率とホウ素化合物処理工程中での延伸倍率と
が特定の関係になるように2段延伸を行う方法(特開平
7−120618号公報)を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−240715号公報開示の方法では、偏光フィルム
(偏光子)が非常に裂けやすく、製造時に不都合を生
じ、また、特開平4−215603号公報開示の方法や
特開平7−120618号公報開示の方法では、面内の
コントラスト斑については十分に解消されず、まだまだ
改善の余地は残されており、上記の如き光学特性に優
れ、更には加工性にも優れる偏光フィルムや偏光板が望
まれるところである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は上記
の如き事情に鑑みて鋭意研究した結果、ポリビニルアル
コール系フィルムを乾式で2軸延伸を行った後、染色し
てなる偏光フィルムであって、該2軸延伸時の温度が1
00〜170℃で、かつ縦方向の延伸倍率と横方向の延
伸倍率の積を3〜8とする偏光フィルムが光学特性に優
れ、更に該偏光フィルムの少なくとも片面にウレタン樹
脂層を設けた偏光板は、加工性に優れることを見いだし
本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の偏光フィルムの原料となるポリビニルアルコー
ル系樹脂は、通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニ
ルをケン化して製造されるものであるが、本発明では、
必ずしもこれに限定されるものではなく、少量の不飽和
カルボン酸(塩、エステル、アミド、ニトリル等を含
む)、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホ
ン酸塩等、酢酸ビニルと共重合可能な成分を含有してい
てもよい。また、ポリビニルアルコール系樹脂を酸の存
在下でアルデヒド類と反応させたポリビニルブチラール
樹脂、ポリビニルホルマール樹脂などのいわゆるポリビ
ニルアセタール樹脂及びその他ポリビニルアルコール系
樹脂誘導体も挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。これらのうちでは、耐熱性が良好であるという
点から、高ケン化度で高重合度のポリビニルアルコール
(系樹脂)が好ましい。即ち、ケン化度は95モル%以
上が好ましく、更には99モル%以上、とくには99.
5モル%以上であって、(平均)重合度は1100〜5
000が好ましく、更には1700〜4000のものが
好ましく、該重合度が1100未満では、十分な光学性
能を得ることが難しく、逆に5000を越えると延伸時
の張力が上昇して製造設備への負担が大きくなって好ま
しくない。
【0006】該ポリビニルアルコール系樹脂を用いた偏
光フィルムの製造法としては、ポリビニルアルコール系
樹脂を水又は有機溶媒に溶解した原液を流延製膜して、
原反フィルムを作製した後、該フィルムに染色・延伸等
の処理を施して、偏光性能を付与する方法が一般的で、
該原液の調製に際して使用される溶媒としては、例えば
水はもちろん、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N
−メチルピロリドン、グリセリン、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ト
リメチロールプロパン等の多価アルコール、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン等のアミン類及びこれら
の混合物が用いられる。
【0007】上記有機溶媒中には少量、例えば5〜30
重量%の水を含有させても差し支えない。原液中のポリ
ビニルアルコール系樹脂の濃度は5〜20重量%が実用
的である。該溶剤を用いて得られたポリビニルアルコー
ル系樹脂製膜原液は、キャスト法、押出法等任意の方法
で製膜される。製膜方法としては乾・湿式製膜法にて、
即ち、該溶液を口金スリットから一旦空気中、又は窒
素、ヘリウム、アルゴン等の不活性雰囲気中に吐出し、
次いで凝固浴中に導いて未延伸フィルムを形成せしめ
る。又は口金から吐出された製膜溶液は一旦ローラー、
あるいはベルトコンベアー等の上で溶剤を一部乾燥した
後で凝固浴中に導入しても差し支えない。
【0008】又、凝固浴に用いる溶媒には前記ポリビニ
ルアルコール系樹脂の溶剤と混和性を有するもので、例
えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル等のアルコール類、アセトン、ベンゼン、トルエン等
が挙げられる。ポリビニルアルコール系原反フィルムを
得る方法としては、その他ポリビニルアルコール系樹脂
の溶液を凝固浴中に導入してフィルム化するいわゆるゲ
ル製膜法等も実施可能である。
【0009】原反フィルムとしては、その膜厚は30〜
100μmが好ましく、更には50〜90μmが好まし
く、30μm未満では延伸困難となり、100μmを越
えると膜厚精度が低下して好ましくない。上記の如くし
て得られたポリビニルアルコール系原反(未延伸)フィ
ルムは、次に染色、延伸、ホウ素化合物等の処理が施さ
れるわけであるが、本発明では、かかる原反フィルムを
乾式で2軸延伸を行った後、染色することが特徴で、か
つ該2軸延伸時の温度が100〜170℃で、かつ縦方
向の延伸倍率と横方向の延伸倍率の積を3〜8とするこ
とを最大の特徴とするもので、かかる方法について具体
的に説明する。
【0010】かかる乾式での延伸は、特に限定されるこ
となく、原反フィルムを一対の加熱ロール間を通過させ
て圧縮延伸させる方法、原反フィルムに後方張力を付与
させながら、駆動する加熱ロールに接触させて延伸させ
る方法等を挙げることができる。かかる延伸時の(加熱
ロール)温度は100〜170であることが必要で、更
には120〜160℃が好ましく、該温度が100℃未
満では、均一な延伸が難しく、逆に170℃を越えると
後の染色工程での染色性が低下して好ましくない。本発
明では、かかる2軸延伸時の縦方向の延伸倍率と横方向
の延伸倍率の積を3〜8(更には4〜6倍)とすること
が必要で、該延伸倍率の積が3倍未満では十分なフィル
ム強度を得ることができず、逆に8倍を越える光学特性
の低下が見られて、本発明の目的を達成することはでき
ない。
【0011】乾式延伸されたポリビニルアルコール系フ
ィルムは、次いで染色されるわけであるが、染色前に延
伸を保持した状態で、該フィルムと水を接触させること
が好ましい。その後、該フィルムに偏光素子を含有する
液体を接触させることによって染色が行われる。通常
は、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨウ
素の濃度は0.1〜2g/l、ヨウ化カリウムの濃度は
10〜50g/l、ヨウ素/ヨウ化カリウムの重量比は
20〜100が適当である。染色時間は30〜500秒
程度が実用的である。処理浴の温度は5〜50℃が好ま
しい。水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含
有させても差し支えない。接触手段としては浸漬、塗
布、噴霧等の任意の手段が適用できる。
【0012】染色処理されたフィルムは、次いでホウ素
化合物(水溶液)によって処理される。該ホウ素化合物
としては、ホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合
物は水溶液又は水−有機溶媒混合液の形で、このときの
ホウ素化合物水溶液(又は混合液)の濃度は10〜80
モル/lが好ましく、液中には少量のヨウ化カリウムを
共存させるのが実用上望ましい。処理法は浸漬法が望ま
しいが、勿論塗布法、噴霧法も実施可能である。該ホウ
素化合物処理の温度は、30〜80℃が好ましく、更に
は40〜75℃が好ましい。上記のホウ素化合物処理は
2回以上に分けて行うことも可能である。かかる処理に
より、染色・延伸された偏光フィルムが得られるわけで
あるが、一軸方向の総延伸倍率は3〜7倍が好ましく、
更には4〜7倍が好ましい。該総延伸倍率が4倍未満で
は、満足できる光学特性を得ることが難しく、逆に7.
0倍を越えると延伸中のフィルムの切断が発生し易くな
り好ましくない。
【0013】かくして本発明の偏光フィルムが得られる
わけであるが、通常は、その後水洗処理がなされ、該水
洗処理においては、水温を20℃以下で行うことが好ま
しい。好適には0〜10℃である。該水温が20℃を越
えると水洗の水量を極端に絞る必要があり、異物の除去
が不完全となり好ましくない。水洗処理の処理時間は1
5分以下、好ましくは10〜120秒間が適当である。
水洗処理後、必要に応じて30〜120℃で0.5〜1
0分間の乾燥処理を施される。
【0014】かくして得られた本発明の偏光フィルムに
は、その両面又は片面に光学的透明度と機械的強度に優
れた従来公知の酢酸セルロース系フィルム(二酢酸セル
ロースフィルム、三酢酸セルロースフィルム等)、アク
リル系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリオレフ
ィン系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエ
ーテルエーテルケト系フィルム、ポリスルホン系フィル
ム等の保護フィルムが貼り合わされて偏光板として利用
することも可能であるが、本発明においては、得られた
偏光フィルムの少なくとも片面にウレタン樹脂層を設け
て偏光板とすることも有用で、かかる偏光板について説
明する。
【0015】本発明の偏光フィルムの少なくとも片面に
設けられるウレタン樹脂層としては、70℃における貯
蔵弾性率を5×109dyn/cm2以上(更には10×
109〜500×109dyn/cm2、特に10×109
〜100×109dyn/cm2)の条件を満足するもの
が好ましく、かかる貯蔵弾性率が5×109dyn/c
2未満では偏光フィルムの熱収縮に伴う変形を制御で
きず好ましくない。尚、ここで言う貯蔵弾性率とは、1
0Hzの振動を与えた時に測定される複素弾性率の実数
部分の測定値を意味し、具体的には粘弾性測定装置(例
えば、RHEOLOGY社製、DVE−V4 FTレオ
スペクトラ等)等で測定することができ、実際の測定に
当たっては、剥離処理したPETフィルム等の表面に形
成したウレタン樹脂層の硬化皮膜の単層を用いて、70
℃雰囲気中で測定すればよい。
【0016】本発明においては、最終的に上記の貯蔵弾
性率を満足するウレタン樹脂層が偏光フィルムの少なく
とも片面に形成されていればよく、ウレタン樹脂の種類
やその形成法等に制限はないが、分子内に2個以上のイ
ソシアネート基を有する化合物(A)と1分子中にイソ
シアネート基と反応する活性水素を有する化合物(B)
とを反応させてなるウレタンプレポリマー(C)を塗布
して形成させたウレタン樹脂層が好ましく、かかる分子
内に2個以上のイソシアネート基を有する化合物(A)
としては、エチレンジイソシアネート、1,4−ブタン
ジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネート
等の脂肪族系ジイソシアネート;ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族
系ジイソシアネート;2,4及び2,6−トリレンジイ
ソシアネート、メチレンジフェニルジイソシアネート、
ジフェニルメタン−4,4ジイソシアネート、m−キシ
リレンジイソシアネート等の芳香族系ジイソシアネー
ト;トリフェニルメタントリイソシアネート等の芳香族
系トリイソシアネート等を挙げることができ、また、1
分子中にイソシアネート基と反応する活性水素を有する
化合物(B)としては、モノ・ジ又はトリ−エチレン−
もしくは−プロピレン−グリコール、1,4−ブタンジ
オール、2,2−ビス−(4−ヒドロキシルヘキシル)
プロパン等のジオール系、あるいはグリセリン、ヘキサ
ントリオール、トリメチロールプロパン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールベンゼン等のトリオール系の
ポリオール;アジピン酸、コハク酸、フタル酸、テレフ
タル酸あるいはアクリル酸、マレイン酸の共重合物等の
ポリカルボン酸と前記ポリオールとの縮合生成物である
ポリエステルポリオール;ヒマシ油又は他の水酸化脂肪
酸のグリセライドエステル;ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコールの如きポリアルキレングリコ
ール等を挙げることができる。
【0017】ウレタンプレポリマー(C)は、上記化合
物(A)と化合物(B)とを反応させれば得られるわけ
であるが、イソシアネート基と活性水素(水酸基)の比
が1.5/1以上が好ましく、更には2/1以上が好ま
しく、最終的に該ウレタンプレポリマー(C)中の遊離
イソシアネート基含有量は3重量%以上が好ましく、更
には7〜30重量%にコントロールすることが好まし
く、この遊離のイソシアネート基が偏光フィルム中の水
分あるいは空気中の水分或いは温水を介して架橋反応を
起こして強固な保護膜が形成されるのである。遊離イソ
シアネート基の量が過少ではウレタン樹脂層と偏光フィ
ルムとの接着性が低下する傾向にあり好ましくない。
【0018】かくして、上記のウレタンプレポリマー
(C)は偏光フィルムの偏光性を阻害しない溶剤、例え
ば酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブ、メチルグ
リコールアセテート、エチレングリコールアセテート、
メトキシブチルアセテート、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチレンクロ
ライド、トルエン、キシレン、ミネラルスピリット、ク
レゾール、キシレノール、フラフラール、ナフサ等にて
所望の粘度に希釈されて、ウレタンプレポリマー塗布液
(D)となり、偏光フィルムの少なくとも片面に塗布さ
れるのであるが、かかる塗布液(D)には、触媒を添加
することも好ましく、かかる触媒としては、トリエチル
アミン、トリエチレンジアミン、N,N,N’,N’,
N″−ペンタジエチルトリアミン、N,N−ジメチルシ
クロヘキシルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピレンジア
ミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレ
ンジアミン、N−エチルモルホリン、N−メチルモルホ
リン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジ
エチルエタノールアミン等のアミン触媒や、1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7(DBU)
およびその塩若しくはスタナスオクエート、ジブチル錫
ジラウレート等の金属触媒など挙げられ、好適にはトリ
エチルアミン、DBU、ジブチル錫ジラウレートが用い
られ、その添加量はウレタンプレポリマー(C)100
部に対して0.01〜10部が好ましく、更には0.1
〜5部が好ましい。該添加量の過少は硬化速度の低下を
招き、逆に過多は塗布液のゲル化を招いて好ましくな
い。
【0019】本発明においては、かかるウレタンプレポ
リマー塗布液(D)を塗布後に、40〜90℃の水に浸
漬して、ウレタン樹脂層を形成させることも好ましく、
かかる処理により好適なウレタン樹脂層を容易に得るこ
とができる。かかる温度が40℃未満では硬化速度が低
下して十分な硬化皮膜を得ることが困難で、逆に90℃
を越えると硬化処理中に偏光フィルムが変形等を起こし
て、好ましくなく、更には50〜70℃が好ましい。か
かる浸漬処理は、恒温水槽等を用いればよい。
【0020】また、本発明においては、上記の如きウレ
タン樹脂層の形成方法以外に、ウレタンプレポリマー
(C)を塗布した後、40〜90℃の温度で、かつ50
%RH以上の条件で形成させることも好ましく、かかる
温度が40℃未満では硬化(形成)速度が低下して十分
な硬化皮膜を得ることが困難で、逆に90℃を越えると
硬化処理中に偏光フィルムが変形等を起こし、更に湿度
が50%RH未満では、硬化が十分に進まず、良好なウ
レタン皮膜が得られず好ましくなく、温度条件の更に好
ましい範囲は50〜85℃で、特に55〜80℃が好ま
しく、湿度条件の更に好ましい範囲は70%RH以上で
ある。また、かかる硬化処理時間はできるだけ短い方が
生産性の点で好ましく、該時間が長すぎると生産性が低
下して好ましくない。かかる硬化処理は、恒温恒湿器や
加湿器等の装置を用いればよい。
【0021】本発明においては、上記のいずれの形成方
法においても、かかるウレタンポリマー塗布液(D)を
塗布後、かかる形成(硬化)処理を行う前に、ウレタン
ポリマー塗布層中の溶剤を揮発させる目的で、乾燥処理
を行ってもよい。このときの乾燥温度は該溶剤の種類に
もよるが、40〜90℃、好ましくは50〜70℃で、
該温度が40℃未満では乾燥に時間を要し、90℃を越
えると偏光フィルムが変形等を起こして好ましくない。
かくして、本発明の偏光板が得られるわけであるが、形
成されるウレタン樹脂層の(乾燥後の)厚みは、0.5
〜100μmが好ましく、更には5〜80μmが好まし
く、特に10〜60μmが好ましい。かかるウレタン樹
脂層の形成は、偏光フィルムの片面でもよいが、両面に
形成せしめても良い。従来の三酢酸セルロース系の保護
膜を有する偏光板に比べて、薄型で高度の耐久性、偏光
性を有する偏光板が得られるのである。
【0022】また、本発明の偏光板は、その表面に必要
に応じて、透明な感圧性接着剤層を通常知られている方
法で形成されて、実用に供される場合もある。該粘着剤
層としてはアクリル酸エステル、例えばアクリル酸ブチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル等とα−モノオレフィンカルボン
酸、例えばアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタ
クリル酸、クロトン酸等との共重合物(アクリルニトリ
ル、酢酸ビニル、スチロールの如きビニル単量体を添加
したものも含む。)を主体とするものが、偏光フィルム
の偏光特性を阻害することがないので特に好ましいが、
これに限定されることなく、透明性を有する粘着剤であ
れば使用可能で、例えばポリビニルエーテル系、ゴム系
等でもよい。
【0023】又、更に偏光板の片面(上記粘着剤が設け
られていない面)に各種機能層を設けることも可能であ
り、機能層としては、例えばアンチグレア層、ハードコ
ート層、アンチリフレクション層、ハーフリフレクショ
ン層、反射層、蓄光層、エレクトロルミネッセンス層な
どが挙げられ、更に各種2種以上の組み合わせをするこ
とも可能で、例えばアンチグレア層とアンチリフレクシ
ョン層、蓄光層と反射層、蓄光層とハーフリフレクショ
ン層、蓄光層と光拡散層、蓄光層とエレクトロルミネッ
センス層、ハーフリフレクション層とエレクトロルミネ
ッセンス層等の組み合わせが挙げられる。但し、これら
に限定されることはない。
【0024】本発明の偏光板に、上記の各種機能層を設
けること、又、各種機能層を種々組み合わせて該偏光板
に設けることで、更に各種機能に優れた光学積層体を得
ることもできるのである。
【0025】本発明の偏光フィルム及び偏光板は、光学
特性に優れ、更には加工性にも優れ、かつ各種の機能層
を積層することもできて、各種機能層の機能を充分に発
揮し、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、自動車や
機械類の計器類等の液晶表示装置、サングラス、防目メ
ガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、LCD等)用反
射低減層、医療機器、建築材料、玩具等に用いられ、特
に自動車や機械類の計器類等の液晶表示装置に有用であ
る。
【0026】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。尚、実施例中「%」とあるのは,特に断りのない
限り重量基準である。 実施例1 平均重合度1700、ケン化度99.5モル%のポリビ
ニルアルコール系樹脂を水に溶解し、10%の溶液を得
た。該溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に
流延後乾燥し原反フィルム(厚さ70μm)を得た。該
フィルムを2軸延伸機に装着し、130℃の雰囲気下で
横(幅)方向(1倍)を固定して、縦方向に4倍に乾式
延伸(倍率の積は4)を行った。次いで、得られた延伸
フィルムを緊張(延伸)を保持したままで、20℃の水
槽に5分浸漬後、更にヨウ素0.2g/l、ヨウ化カリ
ウム30g/lよりなる水溶液中に20℃にて5分間浸
漬して染色を行った後、更に、ホウ酸60g/l、ヨウ
化カリウム40g/lの組成からなるホウ酸水溶液槽
(温度55℃)に5分間浸漬してホウ素化合物の処理を
行った後、10℃の純水で15秒間水洗処理を行い、そ
の後80℃で2分間乾燥して本発明の偏光フィルム(単
体透過率40.55%、偏光度99.78%、2色比3
3)を得た。
【0027】別途、(A)成分:2,4−トリレンジイ
ソシアネート(80%)、2,6−トリレンジイソシア
ネート(20%)と(B)成分:トリメチロールプロパ
ンよりなるウレタンプレポリマー(C)の75%酢酸エ
チル溶液(日本ポリウレタン工業社製『コロネート
L』、イソシアネート基/水酸基≒3、遊離イソシアネ
ート基含有量:13%)100部にトリエチルアミン
1.5部を加えて、ウレタンプレポリマー塗布液(D)
を得た。上記の偏光フィルムの両面にウレタンプレポリ
マー塗布液(D)を塗布した後、55℃で3分間乾燥さ
せて、50℃,90%RHの条件で10分間処理し、更
に60℃の温水に10分間浸漬処理して、偏光フィルム
の両面にそれぞれ30μmのウレタン樹脂層を形成させ
て本発明の偏光板を得た。また、上記と同条件でウレタ
ン樹脂層(単層)を作製して、5mm×30mmの試料
を用いて、粘弾性測定装置(RHEOLOGY社製、D
VE−V4 FTレオスペクトラ)で、10Hzの振動
を与えて、70℃における貯蔵弾性率を測定したとこ
ろ、35×109dyn/cm2であった。得られた偏光
板を用いて以下の評価を行った。
【0028】(偏光特性)得られた偏光板の単体透過率
(%)及び偏光度(%)を高速多波長複屈折測定装置
(大塚電子社製『RETS2000』)を用いて、測定
した。尚、偏光度(%)は次式により算出した。 〔(H11−H1)/(H11+H1)〕1/2 × 100(%) ここで、H11は2枚の偏光板サンプルの重ね合わせ時に
おいて、偏光板の配向方向が同一方向になる様に重ね合
わせた状態で分光光度計を用いて測定した透過率
(%)、H1は2枚のサンプルの重ね合わせ時におい
て、偏光板の配向方向が互いに直交する方向になる様に
重ね合わせた状態で測定した透過率(%)である。 (密着性)JIS K 5400の碁盤目試験に準じて
実施した。得られた偏光板の表面(ウレタン樹脂層)に
100個/cm2の升目を作り、上からセロハンテープ
を張り付けて十分に圧着してから、セロハンテープを一
気に剥がして偏光フィルム上に残っているウレタン樹脂
層の升目の数を調べた。
【0029】(耐久性)得られた偏光板を150mm×
200mmのサイズに光吸収軸が45゜方向となるよう
に打ち抜いたものを2枚、及び150mm×200mm
のサイズの光学ガラス板(厚み1.2mm)を2枚用意
し、偏光板をガラス板上に感圧接着剤を介して貼着した
積層体サンプルを2枚作製し、この2枚の積層体サンプ
ルを互いの光吸収軸が直交するように流動パラフィンを
介して重ね合わせ、垂直方向の光線(460nm)透過
率(%)を高速多波長複屈折測定装置(大塚電子社製
『RETS2000』)を用いて測定した(初期)。こ
のときの測定箇所は、積層体サンプルの中央部と端部の
2点とし、該端部については積層体サンプルの長辺の中
央部で端から5mmの部分2ケ所の平均値とした。ま
た、上記積層体サンプル2枚をそれぞれ70℃で500
時間放置後、上記と同様にして重ね合わせて垂直方向の
光線(460nm)透過率(%)を測定した(耐久
後)。 (視認性)70℃で500時間放置後の上記の積層体サ
ンプルを液晶表示素子(10.4インチ、TFTタイ
プ、画素数VAG)の両面に、互いの光吸収軸が直交す
るように流動パラフィンを介して重ね合わせて液晶表示
装置を作製し、これを上下左右方向から見たときの液晶
表示素子の視認性を10人のパネラーにより、以下のと
おり評価した。 ○ −−− 7人以上が、視認性良好と判断 × −−− 6人以下が、視認性良好と判断
【0030】(打ち抜き性)得られた偏光板を100m
m×100mmのサイズに光吸収軸が45゜方向となる
ように打ち抜き器(ダンベル社製)で打ち抜いて、光学
顕微鏡にて端部を観察して、以下のとおり評価した。 ○ −−− クラックの長さが0.05mm未満 × −−− クラックの長さが0.05mm以上 (柔軟性)得られた偏光板の光透過軸を長片として、J
IS K 5400の耐屈曲性試験に準じて、心棒の直
径2mmのものを用いて、以下のとおり評価した。 ○ −−− 異状なし × −−− 偏光板に割れ、剥がれが発生
【0031】実施例2 実施例1において、2軸延伸を140℃雰囲気下で行
い、延伸倍率を縦5倍、横1倍とし(倍率の積は5)、
更にウレタンプレポリマー塗布液(D)を塗布・乾燥後
の処理条件を、40℃,90%RHの条件で20分間放
置後、80℃の温水に10分間浸漬とした以外は同様に
行って、単体透過率41.04%、偏光度99.79
%、2色比35の偏光フィルムを得て、同様に評価を行
った。また、上記と同条件でウレタン樹脂層(単層)を
作製して、同様に、70℃における貯蔵弾性率を測定し
たところ、32×109dyn/cm2であった。
【0032】実施例3 実施例1において、2軸延伸時の延伸倍率を縦4倍、横
1.5倍とし(倍率の積は6)、更にウレタンプレポリ
マー塗布液(D)を塗布・乾燥後の処理条件を、70
℃,90%RHの条件で10分間放置後、50℃の温水
に10分間浸漬とした以外は同様に行って、単体透過率
39.084%、偏光度99.62%、2色比26の偏
光フィルムを得て、同様に評価を行った。また、上記と
同条件でウレタン樹脂層(単層)を作製して、同様に、
70℃における貯蔵弾性率を測定したところ、32×1
9dyn/cm2であった。
【0033】実施例4 実施例1において、2軸延伸を150℃雰囲気下で行
い、延伸倍率を縦4倍、横2倍とし(倍率の積は8)、
更にウレタンプレポリマー(日本ポリウレタン工業社製
『コロネートHL』、イソシアネート基/水酸基≒3、
遊離イソシアネート基含有量:13%)塗布液(D)を
塗布・乾燥後の処理条件を、60℃,90%RHの条件
で10分間放置後、60℃の温水に10分間浸漬とした
以外は同様に行って、単体透過率36.55%、偏光度
99.74%、2色比22の偏光フィルムを得て、同様
に評価を行った。また、上記と同条件でウレタン樹脂層
(単層)を作製して、同様に、70℃における貯蔵弾性
率を測定したところ、10×109dyn/cm2であっ
た。
【0034】実施例5 実施例1において、2軸延伸を120℃雰囲気下で行
い、延伸倍率を縦4倍、横0.8倍とし(倍率の積は
3.2)、更にウレタンプレポリマー塗布液(D)を塗
布・乾燥後の処理条件を、60℃,90%RHの条件で
10分間放置後、60℃の温水に10分間浸漬とした以
外は同様に行って、単体透過率40.63%、偏光度9
9.82%、2色比35の偏光フィルムを得て、同様に
評価を行った。また、上記と同条件でウレタン樹脂層
(単層)を作製して、同様に、70℃における貯蔵弾性
率を測定したところ、35×109dyn/cm2であっ
た。
【0035】比較例1 実施例1において、乾式延伸に代えて、20℃の水中で
延伸を行った以外は同様に行って偏光フィルム(透過
率:39.86%、偏光度:99.82%、2色比:3
2)を得て、同様に評価を行った。
【0036】比較例2 実施例1において、乾式延伸時の縦方向の延伸倍率を4
倍、横方向の延伸倍率を0.5倍とした(倍率の積は
2)以外は同様に行って偏光フィルム(透過率:37.
55%、偏光度:99.75%、2色比:24)を得
て、同様に評価を行った。
【0037】比較例3 実施例1において、乾式延伸時の横(幅)方向の延伸倍
率を2.5倍とし、かつ縦方向の延伸倍率を4倍とした
(倍率の積は10)以外は同様に行って偏光フィルム
(透過率:15.12%、偏光度:98.48%、2色
比:5)を得て、同様に評価を行った。実施例及び比較
例の評価結果を表1〜3に示す。
【0038】
【表1】 偏光特性 密着性* 単体透過率(%) 偏光度(%) 実施例1 40.55 99.78 100/100 〃 2 41.04 99.79 100/100 〃 3 39.08 99.62 100/100 〃 4 36.55 99.74 100/100 〃 5 40.63 99.82 100/100 比較例1 39.86 99.82 50/100 〃 2 37.55 99.75 100/100 〃 3 15.12 98.48 100/100 *密着性の表示値は、残ったウレタン樹脂層の升目数/全升目数を表す。
【0039】
【表2】 耐久性* 視認性 初期(%) 耐久後(%) 実施例1 0.07/0.07 0.10/0.52 ○ 〃 2 0.07/0.07 0.10/0.57 ○ 〃 3 0.11/0.11 0.15/0.57 ○ 〃 4 0.07/0.07 0.10/0.57 ○ 〃 5 0.07/0.07 0.10/0.52 ○ 比較例1 0.07/0.07 0.35/2.33 × 〃 2 0.07/0.07 0.01/0.52 ○ 〃 3 0.79/0.79 1.15/2.25 × *耐久性の表示値は、中央値/端部値を表す。
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】本発明の偏光フィルム及び偏光板は、透
過率、偏光度、2色比等の光学特性に優れ、かつ打ち抜
き性、柔軟性等の加工性にも優れ、更には、各種機能層
を積層してもその機能を充分に発揮することができ、電
子卓上計算機、電子時計、ワープロ、自動車や機械類の
計器類等の液晶表示装置、サングラス、防目メガネ、立
体メガネ、表示素子(CRT、LCD等)用反射低減層
等に用いられ、特に自動車や機械類の計器類等の液晶表
示装置に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 11:00 B29L 11:00 C08L 29:04 C08L 29:04 審査官 森内 正明 (56)参考文献 特開 平7−92324(JP,A) 特開 平8−201627(JP,A) 特開 平8−240715(JP,A) 特開 平6−118231(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/30 B29C 55/12 C08J 5/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコール系フィルムを乾式
    で2軸延伸を行った後、染色してなる偏光フィルムであ
    って、該2軸延伸時の温度が100〜170℃で、かつ
    縦方向の延伸倍率と横方向の延伸倍率の積を3〜8とす
    ることを特徴とする偏光フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項記載の偏光フィルムの少なくと
    も片面にウレタン樹脂層が積層されてなることを特徴と
    する偏光板。
  3. 【請求項3】 ウレタン樹脂層の70℃における貯蔵弾
    性率が5×109dyn/cm2以上であることを特徴と
    する請求項記載の偏光板。
  4. 【請求項4】 ウレタン樹脂層が分子内に2個以上のイ
    ソシアネート基を有する化合物(A)と1分子中にイソ
    シアネート基と反応する活性水素を有する化合物(B)
    とを反応させてなるウレタンプレポリマー(C)を塗布
    して形成されてなることを特徴とする請求項2または3
    記載の偏光板
  5. 【請求項5】 ウレタン樹脂層がウレタンプレポリマー
    (C)を塗布した後、40〜90℃の水に浸漬して形成
    されてなることを特徴とする請求項記載の偏光板。
  6. 【請求項6】 ウレタン樹脂層がウレタンプレポリマー
    (C)を塗布した後、40〜90℃の温度で、かつ50
    %RH以上の条件で処理されてなることを特徴とする請
    求項記載の偏光板。
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