JP3315270B2 - 鋳物用シェル中子のバリ取り装置 - Google Patents

鋳物用シェル中子のバリ取り装置

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JP3315270B2
JP3315270B2 JP24985494A JP24985494A JP3315270B2 JP 3315270 B2 JP3315270 B2 JP 3315270B2 JP 24985494 A JP24985494 A JP 24985494A JP 24985494 A JP24985494 A JP 24985494A JP 3315270 B2 JP3315270 B2 JP 3315270B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋳物用シェル中子の
バリを取る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空の金属製品は中子を用いた鋳
造によって製造されることが多い。このような中子には
種々のものがあるが、例えば、自動車エンジンのインテ
ークマニフォールドなどの大型の製品を製造する場合
や、エンジンの排気ポートや吸気ポートを形成する場合
には、耐久性の高い中子が必要とされるために、通常シ
ェル中子が使用されている。このシェル中子は、鋳物砂
に熱可塑性樹脂を混合し、これを金型に吹込んだ後、離
型することによって形成する。
【0003】ところで、シェル中子の形成においてはバ
リが発生する。このバリがあったまま鋳造を行うと、製
品のバリに対応する位置が肉薄になってしまうので、鋳
造工程の前にバリを取り除く必要がある。このようなバ
リの除去は手作業で行うことも可能であるが、作業の迅
速化、省力化のためには、自動化した方が有利である。
このため、従来は多関節ロボットアームにバリ取り具を
取り付け、ロボットアームでバリ取り具を操作してバリ
の除去を行ってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多関節
ロボットアームでバリを除去するには、アームの動作位
置を一旦、関節の開く角度に演算しこれをもとにして位
置制御を行っているため、角度の演算が煩雑化し動作速
度が遅くなる。また、ロボットアームを例えば支柱など
に誤ってぶつけてしまうと、機械原点が狂ってしまい、
設定通りの軌跡を再現することができなくなり、バリの
除去ができなかったり中子の必要部分まで削ってしまう
ことがある。このため、ロボットアームを再調整しなけ
ればならず、結果として作業が滞ってしまう。
【0005】さらに、通常の多関節ロボットアームで
は、アームを被加工物に直接接触させてダイレクトティ
ーチングすることができないため、被加工物の外形をデ
ータにして、これをプログラミングしなければ、アーム
の軌跡を設定することができない。しかし、インテーク
マニフォールドのような複雑な形状をもつ製品の中子の
外形をデータ化およびプログラミングするのは、煩雑で
時間がかかる
【0006】この発明は前記の事情を考慮してなされた
ものであり、操作性が高く、操作前のプログラミングな
どの準備が容易な鋳物用シェル中子のバリ取り装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明にあっては、テーブルの上面
に対して水平な2つの軸であって、互いに直交する2つ
の軸に沿って移動可能になされていると共に前記2つの
軸がなす平面に直交する軸に沿って移動可能になされた
バリ取り具と、前記バリ取り具でバリを除去する鋳物用
シェル中子を固定する固定部と、前記テーブルに取り付
けられ、前記固定部の下方に延在する軸部と、前記固定
部を前記軸部の回りに回転させて傾斜させる傾動手段と
を具備することを特徴としている。
【0008】また、請求項2に記載の発明にあっては、
互いに直交すると共にほぼ水平に設けられた2つの軸に
沿って移動可能なバリ取り具支持部と、前記バリ取り具
支持部に昇降自在に取り付けられたバリ取り具と、前記
バリ取り具支持部に設けられ、前記バリ取り具を昇降お
よび停止させる駆動手段と、前記駆動手段が前記バリ取
り具を停止させておく機能を解除しても、前記バリ取り
具を落下させない落下規制手段と、前記バリ取り具の位
置を記憶しかつ制御することのできる制御手段と、前記
バリ取り具でバリを除去する鋳物用シェル中子を固定す
る固定部と、前記固定部を傾斜させる傾動手段とを具備
することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明にあっては、バリ取り具
を直交する3軸に沿って移動させてその位置を制御し、
固定部に固定した鋳物用シェル中子に接触させて、ここ
に形成されたバリを取り除かせる。このようにバリ取り
具が3軸に沿って移動可能になっているため、操作前の
プログラミングなどの準備および制御が容易であり、か
つ操作性に優れている。また、傾動手段によって固定部
を傾斜させることにより、シェル中子の外形に傾斜面が
あっても、シェル中子とバリ取り具の接触角度を適正化
する。さらに固定部を傾斜させることによって、シェル
中子から取り除いたバリを落下させ、その後の清掃を容
易にすることもできる。
【0010】また請求項2に記載の発明にあっては、駆
動手段が前記バリ取り具支持部を停止させておく機能を
解除しても、落下規制手段によってバリ取り具が落下し
ないようになっている。これによって、バリ取り具を落
下させることなく、バリ取り具をシェル中子に接触させ
て、その際のバリ取り具の位置データを制御手段に入力
するダイレクトティーチングを行うことが容易である。
【0011】
【実施例】
(1) 第1実施例 A.実施例の構成 以下、図面を参照してこの発明の一実施例について説明
する。まず、図1は実施例による鋳物用シェル中子のバ
リ取り装置の構成を示す左側面図であり、図2はその正
面図である。図において符号1はテーブルを示し、この
テーブル1上には支脚2を介して水平な梁3が固定され
ている。この梁3の上には、梁3と直交する方向にアー
ム4が取り付けられている。梁3の内部には図示しない
ボールネジおよびその駆動用のサーボモータが内蔵され
ており、このボールネジにアーム4の脚部5が噛み合わ
せられている。これにより、アーム4は梁3に沿って摺
動可能になされている。なお、符号Mは、装置の稼働状
況を表示するモニターを示す。
【0012】またアーム4には、バリ取り具支持部6が
支持されている。アーム4の内部には図示しないボール
ネジおよびその駆動用のサーボモータが内蔵されてお
り、このボールネジにバリ取り具支持部6の支持板7が
噛み合わせられている。これにより、バリ取り具支持部
6はアーム4に沿って摺動可能になされている。このよ
うにして、バリ取り具支持部6は、平面内を2つの互い
に直交する軸に沿って移動可能になっている。
【0013】また、テーブル1と同じ高さには、固定台
(固定部)8が設けられている。固定台8の下部には、
二つの軸受9が取り付けられており、両方の軸受9には
軸10が挿通されている。この軸10は、テーブル1と
一体に連結されたフレーム11に軸受10aを介して取
り付けられている。これによって固定台8は軸10を中
心に回転可能になっている。また、固定台8の下部に
は、テーブル1をなすフレーム11に支持された油圧式
のサーボシリンダ(傾動手段)12が配設されており、
このサーボシリンダ12のピストン13が取付具14を
介して固定台8に取り付けられている。これによりピス
トン13が伸縮すると、固定台8が傾動するようになっ
ている。このサーボシリンダ12は後述する図示しない
コンピュータで制御されるようになっている。
【0014】固定台8の上には、鋳物用シェル中子15
が載置され、クランプ16,16によってその両端が固
定台8に固定されている。この例では、シェル中子15
は自動車エンジンのインテークマニフォールドの内面を
形成するためのものであり、鋳物砂に熱可塑性樹脂を混
合し、これを金型に吹込んだ後、離型することによって
形成されている。ここでは、インテークマニフォールド
を形成するためのシェル中子15を例に採って説明する
が、この装置は他の部品を形成するシェル中子のバリを
取るためにも使用可能である。
【0015】鋳造されるインテークマニフォールドは湾
曲した円筒状の複数の配管が一つの配管に合流する形状
であるから、この形状に応じてシェル中子15は複数の
湾曲円柱部15aと一つの直線状円柱部15bを有して
いる。なお、クランプ16,16は湾曲円柱部15aの
端部と直線状円柱部15bの端部とを固定することがで
き、かつ締め付け力の集中によって比較的脆いシェル中
子15を破壊するものでなければ、いかなるものであっ
てもよい。なお、後述のように、固定台8の上でシェル
中子15のバリ取り作業が行われるため、固定台8の上
には除去したバリが外部に飛散するのを防止するフェン
ス17が立設されている。
【0016】図3は前述のバリ取り具支持部6を示す正
面図であり、図4はその右側面図である。前述のように
バリ取り具支持部6の支持板7は、アーム4に取り付け
られており、この支持板7にはガイドポスト18が固定
されている。このガイドポスト18の中央は長尺な垂直
のケーシング19として形成されており、ケーシング1
9の内部にはボールネジが配設されている。符号20は
このボールネジの下端部を示す。このボールネジはケー
シング19に取り付けられたサーボモータ(駆動手段)
21によって回転されるようになっている。
【0017】ボールネジの下端部20は、水平板状のバ
リ取り具ヘッド22に固定されており、これによりボー
ルネジが回転するとバリ取り具ヘッド22が昇降する。
このバリ取り具ヘッド22には2本のガイド23,23
が立設固定されている。ガイド23,23はガイドポス
ト18を貫通させられており、バリ取り具ヘッド22が
昇降する際にこれを案内する。
【0018】バリ取り具ヘッド22の先端上にはモータ
25が載置されてここに固定されている。モータ25の
回転軸26はバリ取り具ヘッド22を貫通してその下方
に延びており、回転軸26の先端にはアーバ27を介し
てチャック28が固定されており、このチャック28に
バリ取り具29が固定されている。バリ取り具29は、
脆い鋳物用シェル中子15のバリを取るものであるので
特殊な形状である必要はなく、直径5mm程度の金属の丸
棒などが使用される。ただし摩擦に対する耐久性を考慮
して表面を焼入れした鋼の棒を使用すると好適である。
なお、バリ取り具29の回転トルクを大きく確保し、か
つ回転動力を小さくして電力を節約するため、モータ2
5としては直流ブラシレスモータまたは交流サーボモー
タが好ましい。
【0019】以上のようにこの装置の概略は構成されて
おり、アーム4が梁3に沿って水平に移動し、バリ取り
具支持部6がアーム4に沿って水平に移動し、バリ取り
具ヘッド22がガイド23,23に沿って垂直に移動可
能になされていることによって、バリ取り具29は3次
元内を移動可能になされている。前述のように、これら
の移動はすべてサーボモータによるボールネジの回転駆
動によって行われる。これらのボールネジの駆動用のサ
ーボモータは図示しないコンピュータ(制御手段)で制
御されるようになっている。このようなコンピュータ制
御は、バリ取り作業の対象であるシェル中子15の形状
をデータ化して、これを入力するようにしてもよい。
【0020】しかし、このようなデータ化・入力は煩雑
なため、バリ取り具29をシェル中子15に接触させな
がら、その際の位置をコンピュータにダイレクトティー
チングするのが好適である。このため、図2に示すよう
に梁3には移動用つまみ31が設けられており、梁3内
部のボールネジを手動による移動用つまみ31の回転操
作によって回転させて、アーム4を梁3に沿って移動さ
せることが可能となっている。また、図1に示すように
アーム4にも移動用つまみ32が設けられ、アーム4内
部のボールネジを手動による移動用つまみ32の回転操
作によって回転させて、バリ取り具支持部6をアーム4
に沿って移動させることが可能となっている。この場
合、ボールネジの位置データが逐次コンピュータに入力
される。
【0021】さらに、ボールネジの抵抗は弱いため、つ
まみ31,32を操作しなくても、アーム4を持って強
制的に梁3に沿って移動させたり、バリ取り具支持部6
を持って強制的にアーム4に沿って移動させたりしてダ
イレクトティーチングすることも可能である。この操作
によってボールネジも強制的に回転され、その際の位置
データが逐次コンピュータに入力される。なお、ダイレ
クトティーチングは、つまみ31,32を操作する場合
もしない場合も、一旦サーボモータのブレーキを解除し
て、すなわちサーボモータの回転軸を電磁力でなく機械
的な外力によって強制的に回転させられる状態で行われ
る。
【0022】また、垂直方向のダイレクトティーチング
のため、図3に示すようにサーボモータ21の上部にも
移動用つまみ33が設けられており、移動用つまみ33
を手動で回転操作することによってサーボモータ21の
回転軸およびボールネジを回転させ、バリ取り具ヘッド
22を昇降させることも可能となっている。ただし、バ
リ取り具ヘッド22などの荷重がかかるため、バリ取り
具ヘッド22を直接持って移動させることはしない。
【0023】この場合もサーボモータ21のブレーキを
解除して、すなわちサーボモータ21の回転軸を電磁力
でなく機械的な外力によって強制的に回転させられる状
態で行われるが、これではバリ取り具ヘッド22がバリ
取り具29ごと、ガイドポスト18から自由落下するお
それがある。この自由落下を防止するため、ガイドポス
ト18に連接されたケーシング19には横方向に延びる
肩部35が形成され、バリ取り具ヘッド22にも横方向
に延びる延長部36が形成され、肩部35と延長部36
との間にエアバランサ(落下規制手段)37が連結され
ている。
【0024】このエアバランサ37は、シリンダ38と
その上下に突出させられたピストンロッド39,40と
を備えている。シリンダ38の内部には、ピストンロッ
ド39が収容された空間と、ピストンロッド40が収容
された空間とが設けられ、各空間に空気が充填されてい
る。そして、この内部の空気の圧力によってピストンロ
ッド39,40は容易には伸縮しないようになってい
る。ただし、一定以上の荷重でピストンロッド39,4
0を引いたり押したりすると、内部の空間にわずかに空
気が侵入したり、ここから空気が逃げたりして、ピスト
ンロッド39,40を伸縮させることができる。ここで
ピストンロッド39はケーシング19の肩部35に取り
付けられ、ピストンロッド40はバリ取り具ヘッド22
の延長部36に取り付けられている。
【0025】前記の空気の圧力による抵抗は、バリ取り
具ヘッド22およびここに加わる荷重よりわずかに大き
く設定されており、これによってサーボモータ21のブ
レーキを解除してもバリ取り具ヘッド22は落下せず、
安定した状態で移動用つまみ33を操作しバリ取り具2
9を昇降させることが可能である。また、昇降動作後
は、この空気圧力によって、バリ取り具ヘッド22の高
さが維持される。
【0026】B.実施例の動作 次にこの実施例の鋳物用シェル中子バリ取り装置の動作
について説明する。まず、手作業などでバリをすでに除
去したシェル中子15をクランプ16によって固定台8
に固定する。次に、前述のようにサーボモータのブレー
キを解除した状態で、移動用つまみ31,32,33を
手動で操作して、バリ取り具29をシェル中子15の表
面に接触させて、バリ取り具29の3次元座標データを
逐次コンピュータに自動入力させるダイレクトティーチ
ングを行う。この際には、前述のように移動用つまみ3
1,32を使用せず、直接アーム4を持って梁3に沿っ
て移動させたり、バリ取り具支持部6を持ってアーム4
に沿って移動させたりすることも可能である。
【0027】また、バリ取り具29と曲面の多いシェル
中子15の表面とを好適な角度で接触させるため、ダイ
レクトティーチングにおいては、油圧を解除した状態で
サーボシリンダ12のピストン13を適宜伸縮させ、図
1に仮想線で示すように固定台8を傾動する。このピス
トン13の長さのデータもコンピュータに自動入力され
る。以上のようなバリ取り具29の3次元の移動および
固定台8の傾動を繰り返すことによって、この装置でシ
ェル中子15のバリを除去するためのデータがコンピュ
ータに記憶される。
【0028】この場合、シェル中子15全面にわたっ
て、バリ取り具29を接触させることも可能であるが、
通常シェル中子15は同一の金型から成形されるので、
一つのシェル中子15でバリが形成された位置には、他
のシェル中子15でもやはりバリが形成されていると予
測される。したがって、一つのシェル中子15のバリが
あった箇所をマーキングし、この箇所のみをバリ取り具
29でなぞれば、バリ取り作業には十分なデータを得る
ことが可能であり、またダイレクトティーチングやバリ
取り作業が容易で時間もかからない。
【0029】そして、シェル中子15のバリ取り作業を
行うには、まずシェル中子15をクランプ16で固定台
8に固定する。次にモータ25を駆動してバリ取り具2
9を回転させる。そして、コンピュータのバリ取り作業
プログラムを起動する。このプログラムは、前記のバリ
取り具29の3次元座標データおよびサーボシリンダ1
2の長さのデータに基づいて、バリ取り具29の位置お
よび固定台8の傾斜角を制御しながら、バリ取り具29
をシェル中子15に接触させる。このようにして、シェ
ル中子15のバリが取り除かれる。
【0030】なお、取り除いたバリ15はフェンス17
によって固定台8の外には飛散しないようになされてい
る。また、固定台8の下方に回収箱などを設けて、固定
台8を傾けたときに、取り除いたバリを固定台8から落
下させて回収箱で受け止めるようにするとよい。
【0031】この装置にあっては、バリ取り具29が3
軸に沿って移動可能になっているため、3次元でその位
置を制御することが可能となっており、したがって位置
制御が容易であるばかりでなく、バリ取り作業前のプロ
グラミングなどの準備が容易であり、かつ操作性に優れ
ている。また、サーボシリンダ12によって固定台8を
傾斜させることにより、シェル中子15の外形に傾斜面
があっても、シェル中子15とバリ取り具29の接触角
度を適正化することができる。さらに固定台8を傾斜さ
せることによって、シェル中子15から取り除いたバリ
を落下させ、その後の清掃を容易にすることもできる。
【0032】さらに、ここでは、バリ取り具29を垂直
移動させるサーボモータのブレーキを解除しても、エア
バランサ37によってバリ取り具ヘッド22ひいてはバ
リ取り具29が落下しないようになっている。そして、
一定以上の力を加えればバリ取り具ヘッド22の高さを
変更でき、力を加えないときはその高さが維持される。
これによって、バリ取り具ヘッド22を落下させること
なく、バリ取り具29をシェル中子15に接触させて、
その際のバリ取り具15の位置データをコンピュータに
入力するダイレクトティーチングを行うことが容易にな
っている。
【0033】(2) 第2実施例 図5および図6は、この発明の第2実施例に係る鋳物用
シェル中子バリ取り装置を示す。この実施例は、第1実
施例と基本的構成が同一であるので、同一の構成要素に
は同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0034】この実施例は、第1実施例に対して、固定
台8を傾動させる手段において異なっている。すなわち
固定台8の下部には、二つのクランプ42が取り付けら
れており、両方のクランプ42には軸43が挿通され固
定されている。この軸43は、テーブル1に設置された
サーボモータ(傾動手段)44の回転軸である。なお、
符号45は、軸43を支持する軸受であり、この軸受4
5はテーブル1と一体に連結されたフレーム11に取り
付けられている。
【0035】これによって、サーボモータ44を駆動す
ると、その軸43の回動に伴って固定台8が傾動するよ
うになっている。サーボモータ44は、第1実施例と同
様の図示しないコンピュータで制御されるようになって
いる。したがって、サーボモータ44の回転角を制御す
ることによって、前述の実施例と同様にシェル中子15
の表面とバリ取り具29の接触角度を良好にすることが
可能であり、かつサーボモータ44を駆動しない状態で
固定台8を傾けながら前述のようなダイレクトティーチ
ングを行える。また、固定台8を適宜傾斜させて、シェ
ル中子15から除去したバリを落下させることができ
る。符号46は、このバリを受け止める回収箱を示す。
【0036】なお、前記のいずれの実施例においても、
軸10および43が梁3に平行に設けられ、固定台8が
アーム4と同一の平面内を回動するようになされている
が、これに限ることなく、固定台8を梁3と同一の平面
内を回動するようにしたり、他の平面内を回動するよう
にしたりしてもよい。さらに、傾動手段を二つ設けるこ
とにより、固定台8を、例えばアーム4と同一の平面内
でも、梁3と同一の平面内でも回動するようにしてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明にあっては、バリ取り具を直交する3軸に沿って移
動させてその位置を制御し、固定部に固定した鋳物用シ
ェル中子に接触させて、ここに形成されたバリを取り除
かせる。このようにバリ取り具が3軸に沿って移動可能
になっているため、操作前のプログラミングなどの準備
および制御が容易であり、かつ操作性に優れている。ま
た、傾動手段によって固定部を傾斜させることにより、
シェル中子の外形に傾斜面があっても、シェル中子とバ
リ取り具の接触角度を適正化する。さらに固定部を傾斜
させることによって、シェル中子から取り除いたバリを
落下させ、その後の清掃を容易にすることもできる。
【0038】また請求項2に記載の発明にあっては、駆
動手段が前記バリ取り具支持部を停止させておく機能を
解除しても、落下規制手段によってバリ取り具が落下し
ないようになっている。これによって、バリ取り具を落
下させることなく、バリ取り具をシェル中子に接触させ
て、その際のバリ取り具の位置データを制御手段に入力
するダイレクトティーチングを行うことが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例による鋳物用シェル
中子のバリ取り装置の構成を示す左側面図である。
【図2】 第1の実施例の装置の正面図である。
【図3】 第1および第2の実施例の装置に使用される
バリ取り具支持部を示す正面図である。
【図4】 前記バリ取り具支持部の右側面図である。
【図5】 この発明の第2の実施例による鋳物用シェル
中子のバリ取り装置の構成を示す左側面図である。
【図6】 第2の実施例の装置の正面図である。
【符号の説明】
1 テーブル、3 梁、4 アーム、6 バリ取り具支
持部、7 支持板 8 固定台(固定部)、9 軸受、10 軸、12 サ
ーボシリンダ(傾動手段)、15 シェル中子、16
クランプ、21 サーボモータ(駆動手段)、22 バ
リ取り具ヘッド、25 モータ、29 バリ取り具、3
1,32,33 移動用つまみ、37 エアバランサ
(落下規制手段)、42 クランプ、43 回転軸、4
4 サーボモータ(傾動手段)、45 軸受。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルの上面に対して水平な2つの軸
    であって、互いに直交する2つの軸に沿って移動可能に
    なされていると共に前記2つの軸がなす平面に直交する
    軸に沿って移動可能になされたバリ取り具と、 前記バリ取り具でバリを除去する鋳物用シェル中子を固
    定する固定部と、前記テーブルに取り付けられ、前記固定部の下方に延在
    する軸部と、 前記固定部を前記軸部の回りに回転させて傾斜させる傾
    動手段とを具備することを特徴とする鋳物用シェル中子
    のバリ取り装置。
  2. 【請求項2】 互いに直交すると共にほぼ水平に設けら
    れた2つの軸に沿って移動可能なバリ取り具支持部と、 前記バリ取り具支持部 に昇降自在に取り付けられたバリ
    取り具と、 前記バリ取り具支持部に設けられ、前記バリ取り具を昇
    降および停止させる駆動手段と、 前記駆動手段が前記バリ取り具を停止させておく機能を
    解除しても、前記バリ取り具を落下させない落下規制手
    と、 前記バリ取り具の位置を記憶しかつ制御することのでき
    る制御手段と、前記バリ取り具でバリを除去する鋳物用シェル中子を固
    定する固定部と、 前記固定部を傾斜させる傾動手段と を具備する ことを特
    徴とする鋳物用シェル中子のバリ取り装置。
JP24985494A 1994-10-14 1994-10-14 鋳物用シェル中子のバリ取り装置 Expired - Lifetime JP3315270B2 (ja)

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