JP3313228B2 - 緩衝器 - Google Patents
緩衝器Info
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- JP3313228B2 JP3313228B2 JP02400594A JP2400594A JP3313228B2 JP 3313228 B2 JP3313228 B2 JP 3313228B2 JP 02400594 A JP02400594 A JP 02400594A JP 2400594 A JP2400594 A JP 2400594A JP 3313228 B2 JP3313228 B2 JP 3313228B2
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- JP
- Japan
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- piston rod
- cylinder
- shock absorber
- mounting bracket
- adjuster
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車軸側と車体側との間の
取付け長さを可変として車高調整を可能とした緩衝器に
関する。
取付け長さを可変として車高調整を可能とした緩衝器に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は車高調整を可能とした緩衝器を自
動二輪車に適用した例を示すものであり、車体フレーム
100にスイングアーム101の前端が揺動自在に支持
され、このスイングアーム101の後端に車輪102が
支持され、またスイングアーム101と車体フレーム1
00との間に緩衝器103を介設し、更に車体フレーム
100にはフェンダ104を配置している。そして、ラ
イダーの足の長さ等に合せて緩衝器103の上下の取付
け部の間隔を変えることで、車高を調整するようにして
いる。このような車高を調整することができる緩衝器と
して特開平2−31036号公報に示すタイプのものが
知られている。
動二輪車に適用した例を示すものであり、車体フレーム
100にスイングアーム101の前端が揺動自在に支持
され、このスイングアーム101の後端に車輪102が
支持され、またスイングアーム101と車体フレーム1
00との間に緩衝器103を介設し、更に車体フレーム
100にはフェンダ104を配置している。そして、ラ
イダーの足の長さ等に合せて緩衝器103の上下の取付
け部の間隔を変えることで、車高を調整するようにして
いる。このような車高を調整することができる緩衝器と
して特開平2−31036号公報に示すタイプのものが
知られている。
【0003】特開平2−31036号公報に示すタイプ
の緩衝器は図8に示すように、シリンダ111,112
間にピストンロッド113を挿通し、シリンダ111の
外周に油圧にて軸方向に移動可能なばねシート114を
設け、またシリンダ112の外周にはばねシート115
を固着し、これらばねシート114,115間に懸架ば
ね116を介設し、またシリンダ112内をピストンロ
ッド113に固着したピストン116にて2つの油室1
17,118に画成し、更にシリンダ112に車軸取付
けブラケット119を一体的に設けている。
の緩衝器は図8に示すように、シリンダ111,112
間にピストンロッド113を挿通し、シリンダ111の
外周に油圧にて軸方向に移動可能なばねシート114を
設け、またシリンダ112の外周にはばねシート115
を固着し、これらばねシート114,115間に懸架ば
ね116を介設し、またシリンダ112内をピストンロ
ッド113に固着したピストン116にて2つの油室1
17,118に画成し、更にシリンダ112に車軸取付
けブラケット119を一体的に設けている。
【0004】そして、油室118に油を入れ油室117
から油を抜き、車軸取付けブラケット119を下げるこ
とで同図(a)に示すように、取付け長さを長く(L)
して車高を高くし、ばねが伸びた分、ばねシート114
を油圧にて下降させて車高を高くする前と同じばね初期
荷重となるようにしている。一方、油室117に油を入
れ油室118から油を抜き、車軸取付けブラケット11
9を上げることで同図(b)に示すように取付け長さを
短く(L’)して車高を低くするようにし、ばねが縮ん
だ分、ばねシート114を油圧を抜いて上昇させて車高
を下げる前と同じばね初期荷重となるようにしている。
から油を抜き、車軸取付けブラケット119を下げるこ
とで同図(a)に示すように、取付け長さを長く(L)
して車高を高くし、ばねが伸びた分、ばねシート114
を油圧にて下降させて車高を高くする前と同じばね初期
荷重となるようにしている。一方、油室117に油を入
れ油室118から油を抜き、車軸取付けブラケット11
9を上げることで同図(b)に示すように取付け長さを
短く(L’)して車高を低くするようにし、ばねが縮ん
だ分、ばねシート114を油圧を抜いて上昇させて車高
を下げる前と同じばね初期荷重となるようにしている。
【0005】この図8に示した緩衝器にあっては、取付
けブラケット119とシリンダ112とを一体に固着し
て車高を調整した分だけバンプストロークを変化(L1
とL1’)させて、車輪上面と車体側に取り付けられた
フェンダー下面との間の距離を一定に保ち車輪とフェン
ダーとの干渉、又は車体下部、例えば自動二輪車の場合
はエンジン底部と路面との干渉を防ぐようにしている。
けブラケット119とシリンダ112とを一体に固着し
て車高を調整した分だけバンプストロークを変化(L1
とL1’)させて、車輪上面と車体側に取り付けられた
フェンダー下面との間の距離を一定に保ち車輪とフェン
ダーとの干渉、又は車体下部、例えば自動二輪車の場合
はエンジン底部と路面との干渉を防ぐようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の緩衝器
にあっては、車高調整用のばねシート114及びシリン
ダ112を圧油を介して作動させているので、圧油供給
源、配管類等を必要とし装置が複雑となり、操作が面倒
で且つコストアップになる。
にあっては、車高調整用のばねシート114及びシリン
ダ112を圧油を介して作動させているので、圧油供給
源、配管類等を必要とし装置が複雑となり、操作が面倒
で且つコストアップになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
願の第1発明は、車体側または車軸側の一方にシリンダ
を取付け、このシリンダ内を摺動するピストンをピスト
ンロッドの一端に固着し、このピストンロッドの他端を
取付けブラケットを介して前記車体側または車軸側の他
方に取付け、また前記シリンダとピストンロッドとの間
に懸架スプリングを配設し、前記ピストンロッドが挿入
する側のシリンダ端部とピストンロッドの基端部との間
で圧縮ストロークを規制するようにした緩衝器におい
て、前記シリンダの外周には前記懸架スプリングの一端
側のばね受けを軸方向に位置調整可能に配設し、また前
記ピストンロッドの基端部にはアジャスタと前記取付け
ブラケットを軸方向に位置調整可能に螺合し、このアジ
ャスタ又は取付けブラケットにて懸架スプリングの他端
側のばね受けを支持するようにした。
願の第1発明は、車体側または車軸側の一方にシリンダ
を取付け、このシリンダ内を摺動するピストンをピスト
ンロッドの一端に固着し、このピストンロッドの他端を
取付けブラケットを介して前記車体側または車軸側の他
方に取付け、また前記シリンダとピストンロッドとの間
に懸架スプリングを配設し、前記ピストンロッドが挿入
する側のシリンダ端部とピストンロッドの基端部との間
で圧縮ストロークを規制するようにした緩衝器におい
て、前記シリンダの外周には前記懸架スプリングの一端
側のばね受けを軸方向に位置調整可能に配設し、また前
記ピストンロッドの基端部にはアジャスタと前記取付け
ブラケットを軸方向に位置調整可能に螺合し、このアジ
ャスタ又は取付けブラケットにて懸架スプリングの他端
側のばね受けを支持するようにした。
【0008】また本願の第2発明は、車体側または車軸
側の一方にシリンダを取付け、このシリンダ内を摺動す
るピストンをピストンロッドの一端に固着し、このピス
トンロッドの他端を取付けブラケットを介して前記車体
側または車軸側の他方に取付け、また前記シリンダとピ
ストンロッドとの間に懸架スプリングを配設し、前記ピ
ストンロッドが挿入する側のシリンダ端部とピストンロ
ッドの基端部との間で圧縮ストロークを規制するように
した緩衝器において、前記シリンダの外周には前記懸架
スプリングの一端側のばね受けを軸方向に位置調整可能
に配設し、また前記ピストンロッドの基端部にはブロッ
ク体が固着され、このブロック体外周にアジャスタと前
記取付けブラケットを軸方向に位置調整可能に螺合し、
このアジャスタ又は取付けブラケットにて懸架スプリン
グの他端側のばね受けを支持するようにした。
側の一方にシリンダを取付け、このシリンダ内を摺動す
るピストンをピストンロッドの一端に固着し、このピス
トンロッドの他端を取付けブラケットを介して前記車体
側または車軸側の他方に取付け、また前記シリンダとピ
ストンロッドとの間に懸架スプリングを配設し、前記ピ
ストンロッドが挿入する側のシリンダ端部とピストンロ
ッドの基端部との間で圧縮ストロークを規制するように
した緩衝器において、前記シリンダの外周には前記懸架
スプリングの一端側のばね受けを軸方向に位置調整可能
に配設し、また前記ピストンロッドの基端部にはブロッ
ク体が固着され、このブロック体外周にアジャスタと前
記取付けブラケットを軸方向に位置調整可能に螺合し、
このアジャスタ又は取付けブラケットにて懸架スプリン
グの他端側のばね受けを支持するようにした。
【0009】また、前記ブロック体の端面には減衰力調
整用のアジャスタを設けることができ、更に回り止め用
の溝を形成してもよい。
整用のアジャスタを設けることができ、更に回り止め用
の溝を形成してもよい。
【0010】
【作用】ピストンロッド基端部に設けたアジャスタを操
作して緩衝器の取り付け長さを調整するとともにシリン
ダの外周に螺合したばね受けを回して軸方向に移動させ
て懸架スプリングの初期荷重値を一定に維持する。
作して緩衝器の取り付け長さを調整するとともにシリン
ダの外周に螺合したばね受けを回して軸方向に移動させ
て懸架スプリングの初期荷重値を一定に維持する。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本願の第1発明に係る緩衝器
の断面図であり、(a)は車高を上げた状態を示し、
(b)は車高を低くした状態を示す図である。
説明する。ここで、図1は本願の第1発明に係る緩衝器
の断面図であり、(a)は車高を上げた状態を示し、
(b)は車高を低くした状態を示す図である。
【0012】緩衝器のシリンダ1内には下方からピスト
ンロッド2が挿入され、このピストンロッド2の上端に
はシリンダ1内周面に摺接するピストン3が取付けら
れ、シリンダ1の上端部には車体に対する取付けブラケ
ット4を設け、またシリンダ1の外周面には雄ネジ部1
aを刻設し、この雄ネジ部1aに懸架ばね5の上端部を
支持するばねシート6が螺合している。
ンロッド2が挿入され、このピストンロッド2の上端に
はシリンダ1内周面に摺接するピストン3が取付けら
れ、シリンダ1の上端部には車体に対する取付けブラケ
ット4を設け、またシリンダ1の外周面には雄ネジ部1
aを刻設し、この雄ネジ部1aに懸架ばね5の上端部を
支持するばねシート6が螺合している。
【0013】また、前記ピストンロッド2の下端部には
雄ネジ部2aが刻設され、この雄ネジ部2aにロックナ
ットを兼ねるアジャスタ7及び車軸取付けブラケット8
が螺合し、アジャスタ7の段部にて懸架ばね5の下端部
を支持するばねシート9を支持し、更にばねシート9上
面にてバンプラバー10を支持している。尚、アジャス
タ7については車軸取付けブラケット8の下方に設ける
こともできる。
雄ネジ部2aが刻設され、この雄ネジ部2aにロックナ
ットを兼ねるアジャスタ7及び車軸取付けブラケット8
が螺合し、アジャスタ7の段部にて懸架ばね5の下端部
を支持するばねシート9を支持し、更にばねシート9上
面にてバンプラバー10を支持している。尚、アジャス
タ7については車軸取付けブラケット8の下方に設ける
こともできる。
【0014】以上において、ライダーの足の長さ等に合
せて車高を下げる場合には、スイングアームへの連結ボ
ルト(不図示)からブラケット8を外した後、図1
(a)の状態から工具等を用いてアジャスタ7とブラケ
ット8とのロックを外し、アジャスタ7とブラケット8
を回転させ、ピストンロッド2を相対的に下方に螺進さ
せる。
せて車高を下げる場合には、スイングアームへの連結ボ
ルト(不図示)からブラケット8を外した後、図1
(a)の状態から工具等を用いてアジャスタ7とブラケ
ット8とのロックを外し、アジャスタ7とブラケット8
を回転させ、ピストンロッド2を相対的に下方に螺進さ
せる。
【0015】そして、このままだと懸架ばね5の初期荷
重値が高くなるので、ばねシート6を廻して軸方向上方
に移動し、初期荷重値をアジャスタ7による調整前に戻
す。以上の操作により、緩衝器のリバウンドストローク
は変化せず、圧縮ストロークのみがLからL’に変化す
る。
重値が高くなるので、ばねシート6を廻して軸方向上方
に移動し、初期荷重値をアジャスタ7による調整前に戻
す。以上の操作により、緩衝器のリバウンドストローク
は変化せず、圧縮ストロークのみがLからL’に変化す
る。
【0016】このようにすることで車輪上面とフェンダ
ー下面との干渉が防止される。即ち、車輪上面と車体側
に取り付けられたフェンダー下面との間は、緩衝器が最
圧縮した時に車輪上面とフェンダー下面が干渉しないよ
うに所定の距離(t)が設けてあるので、緩衝器の圧縮
ストロークが車高を下げる前と同じ長さのままである
と、緩衝器が最圧縮した時に所定の距離(t)が車高を
下げた分だけ縮まり車高の下げ幅が大きい場合には車輪
の上面が車体側に取り付けられたフェンダーの下面に衝
突することになる。従って、車高を下げた分だけ圧縮ス
トロークを縮めることでこれに対処できる。
ー下面との干渉が防止される。即ち、車輪上面と車体側
に取り付けられたフェンダー下面との間は、緩衝器が最
圧縮した時に車輪上面とフェンダー下面が干渉しないよ
うに所定の距離(t)が設けてあるので、緩衝器の圧縮
ストロークが車高を下げる前と同じ長さのままである
と、緩衝器が最圧縮した時に所定の距離(t)が車高を
下げた分だけ縮まり車高の下げ幅が大きい場合には車輪
の上面が車体側に取り付けられたフェンダーの下面に衝
突することになる。従って、車高を下げた分だけ圧縮ス
トロークを縮めることでこれに対処できる。
【0017】図2及び図3はアジャスタの部分の別実施
例を示す断面図であり、このうち図2に示した実施例
は、アジャスタ7の上部7aを上方に延長し、アジャス
タ7に対してピストンロッド2が相対的に最も上昇した
位置においても上部7a内側にピストンロッド2の雄ネ
ジ部2aが位置するようにして、雄ネジ部における切損
などが生じることがないようにしている。
例を示す断面図であり、このうち図2に示した実施例
は、アジャスタ7の上部7aを上方に延長し、アジャス
タ7に対してピストンロッド2が相対的に最も上昇した
位置においても上部7a内側にピストンロッド2の雄ネ
ジ部2aが位置するようにして、雄ネジ部における切損
などが生じることがないようにしている。
【0018】また、図3に示す実施例は、アジャスタ7
の上部7bをコレット状に3分割し、この部分をナット
11で締め付けることで雄ネジ部2aの保護と弛み止め
を行うようにしている。また、図2及び図3の実施例は
いずれもばね受け9はブラケット8の上端面で支持して
いる。
の上部7bをコレット状に3分割し、この部分をナット
11で締め付けることで雄ネジ部2aの保護と弛み止め
を行うようにしている。また、図2及び図3の実施例は
いずれもばね受け9はブラケット8の上端面で支持して
いる。
【0019】図4は本願の第2発明に係る緩衝器の断面
図であり、(a)は車高を上げた状態を示し、(b)は
車高を低くした状態を示す図、図5は第2発明に係る緩
衝器の要部拡大断面図、図6はブロック体と車軸取付け
ブラケットの分解斜視図であり、第1発明と同一の部材
については同一の番号を付し説明を省略する。
図であり、(a)は車高を上げた状態を示し、(b)は
車高を低くした状態を示す図、図5は第2発明に係る緩
衝器の要部拡大断面図、図6はブロック体と車軸取付け
ブラケットの分解斜視図であり、第1発明と同一の部材
については同一の番号を付し説明を省略する。
【0020】この第2発明に係る緩衝器にあっては、ピ
ストンロッド2の基端部にブロック体20をロックナッ
ト21を介して固着し、このブロック体20外周に刻設
した雄ネジ部20aにばねシート9を支持するアジャス
タ22及び車軸取付けブラケット23が螺合している。
ストンロッド2の基端部にブロック体20をロックナッ
ト21を介して固着し、このブロック体20外周に刻設
した雄ネジ部20aにばねシート9を支持するアジャス
タ22及び車軸取付けブラケット23が螺合している。
【0021】車軸取付けブラケット23については、ブ
ロック体20の外周面の軸方向に形成した溝24に止め
ネジ25を介して係合することで回り止めがなされてい
る。このようにすることで、後述する車高調整にともな
う懸架スプリングの圧縮の際のねじれによってアジャス
タ22にロックと反対方向の回転力が作用し、車軸取付
けブラケット23とアジャスタ22とが離れても車軸取
付けブラケット23は確実にブロック体20の所定位置
に固定される。
ロック体20の外周面の軸方向に形成した溝24に止め
ネジ25を介して係合することで回り止めがなされてい
る。このようにすることで、後述する車高調整にともな
う懸架スプリングの圧縮の際のねじれによってアジャス
タ22にロックと反対方向の回転力が作用し、車軸取付
けブラケット23とアジャスタ22とが離れても車軸取
付けブラケット23は確実にブロック体20の所定位置
に固定される。
【0022】また、ブロック体20の下端面には別のア
ジャスタ26がクリック感をもって回転可能に取付けら
れている。このアジャスタ26はピストンロッド2の中
空部内に挿通された減衰力調整ロッド27に連結され、
アジャスタ26を回転することでピストン3の部分に設
けた流路面積を変化させ、減衰力を調整する。
ジャスタ26がクリック感をもって回転可能に取付けら
れている。このアジャスタ26はピストンロッド2の中
空部内に挿通された減衰力調整ロッド27に連結され、
アジャスタ26を回転することでピストン3の部分に設
けた流路面積を変化させ、減衰力を調整する。
【0023】一方、ライダーの足の長さ等に合せて車高
を下げる場合には、(a)の状態から下部ブラケット2
3をスイングアーム等に連結する通しボルトから外し、
シリンダ側のばねシート6の位置を上方に移動させ、ア
ジャスタ22の2面幅部に工具を係合して回転させ上方
に移動させ、止めネジ25を緩めて下部ブラケット23
とブロック20の係合を解き、下部ブラケット23を回
転させ上昇させ、アジャスタ22とロックさせ止めネジ
25を締め付け、シリンダ側のばねシート6を下方に移
動させ初期荷重をかけ、圧縮ストロークをLからL’に
変化させ、(b)の状態にする。
を下げる場合には、(a)の状態から下部ブラケット2
3をスイングアーム等に連結する通しボルトから外し、
シリンダ側のばねシート6の位置を上方に移動させ、ア
ジャスタ22の2面幅部に工具を係合して回転させ上方
に移動させ、止めネジ25を緩めて下部ブラケット23
とブロック20の係合を解き、下部ブラケット23を回
転させ上昇させ、アジャスタ22とロックさせ止めネジ
25を締め付け、シリンダ側のばねシート6を下方に移
動させ初期荷重をかけ、圧縮ストロークをLからL’に
変化させ、(b)の状態にする。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
緩衝器のシリンダの外周に前記懸架スプリングの一端側
のばね受けを軸方向に位置調整可能に配設し、また前記
ピストンロッドの基端部には前記懸架スプリングの他端
側のばね受けを支持するアジャスタと前記取付けブラケ
ットを軸方向に位置調整可能に螺合したので、緩衝器の
車軸側と車体側との間の取付け長さを簡単な操作でしか
も圧油源等を必要とせずに変化せしめることができる。
緩衝器のシリンダの外周に前記懸架スプリングの一端側
のばね受けを軸方向に位置調整可能に配設し、また前記
ピストンロッドの基端部には前記懸架スプリングの他端
側のばね受けを支持するアジャスタと前記取付けブラケ
ットを軸方向に位置調整可能に螺合したので、緩衝器の
車軸側と車体側との間の取付け長さを簡単な操作でしか
も圧油源等を必要とせずに変化せしめることができる。
【0025】また、前記ピストンロッドの基端部にブロ
ック体を固着し、このブロック体外周に懸架スプリング
の他端側のばね受けを支持するアジャスタと前記取付け
ブラケットを軸方向に位置調整可能に螺合し、ブロック
体の端面に減衰力調整用のアジャスタを設けることで、
車高調整とともに減衰力調整も行うことができる。
ック体を固着し、このブロック体外周に懸架スプリング
の他端側のばね受けを支持するアジャスタと前記取付け
ブラケットを軸方向に位置調整可能に螺合し、ブロック
体の端面に減衰力調整用のアジャスタを設けることで、
車高調整とともに減衰力調整も行うことができる。
【0026】更に、前記ブロック体の外周に取付けブラ
ケットの回転を阻止する溝を軸方向に形成することで、
車高調整にともなう懸架スプリングの圧縮の際にねじれ
が発生し、これがアジャスタにロックと反対方向の回転
力として作用し、車軸取付けブラケットとアジャスタと
が外れても、取付けブラケットは止めネジにて前記溝に
係合し回転を規制されるので、弛むことがない。
ケットの回転を阻止する溝を軸方向に形成することで、
車高調整にともなう懸架スプリングの圧縮の際にねじれ
が発生し、これがアジャスタにロックと反対方向の回転
力として作用し、車軸取付けブラケットとアジャスタと
が外れても、取付けブラケットは止めネジにて前記溝に
係合し回転を規制されるので、弛むことがない。
【図1】本願の第1発明に係る緩衝器の断面図であり、
(a)は車高を上げた状態を示し、(b)は車高を低く
した状態を示す図
(a)は車高を上げた状態を示し、(b)は車高を低く
した状態を示す図
【図2】アジャスタの部分の別実施例を示す断面図
【図3】アジャスタの部分の別実施例を示す断面図
【図4】本願の第2発明に係る緩衝器の断面図であり、
(a)は車高を上げた状態を示し、(b)は車高を低く
した状態を示す図
(a)は車高を上げた状態を示し、(b)は車高を低く
した状態を示す図
【図5】第2発明に係る緩衝器の要部拡大断面図
【図6】ブロック体と車軸取付けブラケットの分解斜視
図
図
【図7】車高調整装置を自動二輪車に適用した例を示す
図
図
【図8】従来の車高調整装置を示す図であり、(a)は
車高を上げた状態を示し、(b)は車高を低くした状態
を示す図
車高を上げた状態を示し、(b)は車高を低くした状態
を示す図
1…シリンダ、1a,2a…雄ネジ部、2…ピストンロ
ッド、3…ピストン、4…車体取付けブラケット、5…
懸架ばね、6,9…ばねシート、7、22…アジャス
タ、8,23…車軸取付けブラケット、10…バンプラ
バー、24…溝、25…止めネジ、26…減衰力調整用
アジャスタ。
ッド、3…ピストン、4…車体取付けブラケット、5…
懸架ばね、6,9…ばねシート、7、22…アジャス
タ、8,23…車軸取付けブラケット、10…バンプラ
バー、24…溝、25…止めネジ、26…減衰力調整用
アジャスタ。
Claims (4)
- 【請求項1】 車体側または車軸側の一方にシリンダを
取付け、このシリンダ内を摺動するピストンをピストン
ロッドの一端に固着し、このピストンロッドの他端を取
付けブラケットを介して前記車体側または車軸側の他方
に取付け、また前記シリンダとピストンロッドとの間に
懸架スプリングを配設し、前記ピストンロッドが挿入す
る側のシリンダ端部とピストンロッドの基端部との間で
圧縮ストロークを規制するようにした緩衝器において、
前記シリンダの外周には前記懸架スプリングの一端側の
ばね受けを軸方向に位置調整可能に配設し、また前記ピ
ストンロッドの基端部にはアジャスタと前記取付けブラ
ケットを軸方向に位置調整可能に螺合し、このアジャス
タ又は取付けブラケットにて懸架スプリングの他端側の
ばね受けを支持することを特徴とする緩衝器。 - 【請求項2】 車体側または車軸側の一方にシリンダを
取付け、このシリンダ内を摺動するピストンをピストン
ロッドの一端に固着し、このピストンロッドの他端を取
付けブラケットを介して前記車体側または車軸側の他方
に取付け、また前記シリンダとピストンロッドとの間に
懸架スプリングを配設し、前記ピストンロッドが挿入す
る側のシリンダ端部とピストンロッドの基端部との間で
圧縮ストロークを規制するようにした緩衝器において、
前記シリンダの外周には前記懸架スプリングの一端側の
ばね受けを軸方向に位置調整可能に配設し、また前記ピ
ストンロッドの基端部にはブロック体が固着され、この
ブロック体外周にアジャスタと前記取付けブラケットを
軸方向に位置調整可能に螺合し、このアジャスタ又は取
付けブラケットにて懸架スプリングの他端側のばね受け
を支持することを特徴とする緩衝器。 - 【請求項3】 請求項2に記載の緩衝器において、前記
ブロック体の端面には減衰力調整用のアジャスタが設け
られていることを特徴とする緩衝器。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の緩衝器
において、前記ブロック体の外周には取付けブラケット
の回転を阻止する溝が軸方向に形成されていることを特
徴とする緩衝器。
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---|---|---|---|
JP02400594A JP3313228B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02400594A JP3313228B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07233839A JPH07233839A (ja) | 1995-09-05 |
JP3313228B2 true JP3313228B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=12126455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02400594A Expired - Fee Related JP3313228B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 緩衝器 |
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-
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- 1994-02-22 JP JP02400594A patent/JP3313228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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