JP3312915B2 - ソレノイド駆動回路の電流制限装置 - Google Patents

ソレノイド駆動回路の電流制限装置

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JP3312915B2
JP3312915B2 JP09021691A JP9021691A JP3312915B2 JP 3312915 B2 JP3312915 B2 JP 3312915B2 JP 09021691 A JP09021691 A JP 09021691A JP 9021691 A JP9021691 A JP 9021691A JP 3312915 B2 JP3312915 B2 JP 3312915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソレノイド駆動回路で
短絡等の過電流が通電されたとき、その電流を制御する
電流制限装置に関するものであり、特に、ソレノイドを
デューティ比制御するソレノイド駆動回路の電流制限装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のソレノイド駆動回路の電流制限
装置は、図2及び図3のように構成されている。
【0003】図2は従来のソレノイド駆動回路の電流制
限装置の回路図であり、また、図3はソレノイドをデュ
ーティ比制御した場合のタイミングチャートである。
【0004】図2において、ソレノイドSをデューティ
比制御するPWM信号をトランジスタQ11のベースに入
力すると、トランジスタQ11がPWM信号の“H(ハイ
レベル)”または“L(ローレベル)”に応じてオン・
オフし、ベース抵抗R61を介してトランジスタQ12をオ
ン・オフさせる。例えば、トランジスタQ12がオンのと
き、ソレノイドSに対して抵抗R62を介して通電され
る。即ち、トランジスタQ12のオン・オフによって、ソ
レノイドSが通電制御される。
【0005】このとき、図3に示すように、ソレノイド
Sに印加される電圧は、図3の(a)に示すように、P
WM信号の“H”、“L”に対応した波形となり、ま
た、ソレノイドSに通電される電流は、ソレノイドSの
リアクタンス成分に流れる平均電流は、図3の(b)に
示すような電流となる。
【0006】一方、ソレノイドSの層間短絡、アース間
短絡等で、過電流が抵抗R62に通電されると、抵抗R62
の電圧降下が大きくなり、トランジスタQ13をオンと
し、トランジスタQ13のコレクタ電流の増大によって、
トランジスタQ12のエミッタ−ベース間電圧が低下し、
トランジスタQ12のベース電流を減少させ、かつ、抵抗
R63の持上げによってトランジスタQ12のコレクタ電流
が減少し、ソレノイドSの電流が抑えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術はソ
レノイドSのトランジスタQ12側でアースに落ちたり、
その層間短絡の規模が大きい場合には、その検出が容易
であるが、ソレノイドSの層間短絡の規模が小さい場
合、或いはソレノイドSのアース側の近辺でアース側に
短絡した場合には、通常の正常動作電流との差が少なく
なり、短絡の場合の閾値と正常動作電流との区別が困難
となり、正確にそれらを検出することができない。ま
た、トランジスタQ12はアナログ的制御となり、その発
熱が問題となる。
【0008】そこで、本発明は一瞬にして流れる大電流
からスイッチング素子を確実に保護し、また、ソレノイ
ドの層間短絡の規模が小さい場合、或いはソレノイドの
アース側の近辺でアース側に短絡した場合等の僅かな電
流変化でも、確実に電流を制限できるソレノイド駆動回
路の電流制限装置の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるソレノ
イド駆動回路の電流制限装置は、低抵抗と直列接続され
て電源に接続されたソレノイドからなるソレノイド出力
回路と、指定された平均電流に対応するパルス幅変調さ
れたパルス信号を前記ソレノイドに通電し、その通電さ
れたパルス信号をフイードバック制御し、また、前記ソ
レノイド出力回路の低抵抗に過電流が通電されていると
きには、前記パルス幅変調されたパルス信号に所定の電
流を加算して前記パルス信号をフイードバック制御する
ソレノイド駆動回路と、前記ソレノイド駆動回路によっ
てソレノイドに供給する電源に接続された直列抵抗から
過電流通電を検出し、前記フイードバック制御回路に所
定の電流を加算し、所定時間だけそれを保持する瞬時過
電流検出回路と、前記ソレノイド駆動回路によってソレ
ノイドに供給する電源に接続された直列抵抗から電圧を
検出し、それを積分し、所定の積分値に到達したとき、
前記フイードバック制御回路に所定の電流を加算し、所
定時間だけそれを保持する積分電流検出回路とを具備す
るものである。
【0010】
【作用】この発明においては、指定された平均電流に対
応するパルス幅変調されたパルス信号をソレノイドに通
電し、その通電されたパルス信号を指定された平均電流
に合致させるべくフイードバック制御する。このとき、
電源から供給するパルス信号の電流値を電源に接続され
た直列抵抗から過電流通電を検出し、前記フイードバッ
ク制御回路に所定の電流を加算し、フイードバック量を
増加させ、ソレノイドの通電電流を所定時間だけ抑制
し、以降、これを繰返す。また、ソレノイドに供給する
電源に接続された直列抵抗から電流を検出し、それを積
分し、所定の積分値に到達したとき、前記フイードバッ
ク制御回路に所定の電流を加算し、微小電流の増加に対
して所定時間だけそれを保持することによって、ソレノ
イドに供給する微小電流の増加によって、その異常を検
出する。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例のソレノイド駆動回
路の電流制限装置の全体回路図である。
【0012】図1において、ソレノイドSの端子SOL+及
び端子SOL-は、ソレノイドSを駆動する一方の電源端子
+Bに抵抗R1 及び抵抗R2 を介して接続され、また、
他方の電源端子、本実施例では、アースに抵抗R3 を介
して接続されている。これらの抵抗R1 ,R2 ,R3 は
何れも低抵抗値からなる。これらソレノイドS及び抵抗
R1 ,R2 ,R3 、及びスイッチング素子としてのトラ
ンジスタQ2 はソレノイドSに電力を供給するソレノイ
ド出力回路10を構成する。なお、本実施例では、低抵
抗を複数直列接続しているが、本発明を実施する場合に
は、単数個または複数個の抵抗とすることができる。
【0013】ソレノイドSを駆動するパルス幅変調され
たパルス信号は、次のように印加される。
【0014】ソレノイドSに通電する平均電流の指令
は、端子VINに平均指令電流に対応する電圧として印加
され、その信号は抵抗R31及び抵抗R32を介して比較回
路IC1に入力される。この比較回路IC1にはソレノ
イドSの通電電流の負帰還量であるファードバック量が
入力されていて、ソレノイドSに通電する平均電流を指
令値にすべく制御する。そして、その比較回路IC1の
出力はコンパレータからなる変調回路IC2に入力され
る。この変調回路IC2には、三角波発生回路PGから
安定した波形の三角波の繰返し信号が入力されている。
なお、本実施例の三角波発生回路PGは、増幅回路IC
4及びコンデンサC21及び抵抗R21,R22,R23及び抵
抗R24,R25によって構成される非安定マルチバイブレ
ータからなるが、本発明を実施する場合には、これに限
定されるものではない。
【0015】したがって、変調回路IC2としては、三
角波発生回路PGの出力以下の比較回路IC1の出力時
間に対応するパルス幅の矩形波出力が、変調回路IC2
の出力となる。この変調回路IC2の出力は抵抗R33を
介してトランジスタQ1 のベースに入力される。変調回
路IC2の矩形波出力の“H”のとき、トランジスタQ
1 はオフとなり、トランジスタQ2 のベースにもベース
電流が流れないから、トランジスタQ2 もオフ状態とな
リ、ソレノイドSには通電されない。変調回路IC2の
矩形波出力の“L”のとき、抵抗R33を流れるベース電
流によってトランジスタQ1 はオンとなり、トランジス
タQ1 のオンによってトランジスタQ2のベース抵抗R5
にもベース電流が流れ、トランジスタQ2 もオン状態
となリ、ソレノイドSに通電される。
【0016】このときのソレノイドSの通電電流は、抵
抗R3 の電圧降下として検出し、コンデンサC11でリッ
プルを平滑化して、抵抗R11及び抵抗R12を介して積分
増幅回路AMとして動作する増幅回路IC3の一方の端
子に入力し、抵抗R13,R14及びR15で増幅回路IC3
の増幅率を決定している。その積分増幅回路AMの出力
を比較回路IC1のフイードバック量入力信号として負
帰還させている。なお、積分増幅回路AMは、増幅回路
IC3及び積分定数設定用のコンデンサC12及び抵抗R
15、入力抵抗R12,R13,R14から構成されている。
【0017】なお、ダイオードD2 はフライホイール用
であり、ツェナーダイオードZD2は異常電圧の印加防
止用である。また、抵抗R34は積分増幅回路AMの入力
が、ソレノイドSに通電されていないときでも、常に所
定の値の帰還量が維持されるようにバイアスを付与する
ものである。そして、本実施例のコンデンサC4 は増幅
回路IC3の出力の応答性を遅くするもので、ソレノイ
ドSの用途によって挿入されるものであり、本発明を実
施する場合には、必ずしも、必要とするものではない。
同様に、本発明を実施する場合には、前記積分増幅回路
AMの代りに増幅回路とすることもできる。
【0018】このように、指定された平均電流に対応す
るPWM信号を得る比較回路IC1及び変調回路IC
2、PWM信号で制御されるスイッチング素子からなる
トランジスタQ1 及びトランジスタQ2 、ソレノイドS
に直列に挿入された抵抗R3 によってフイードバック量
を決定する積分増幅回路AMからソレノイド駆動回路2
0を構成している。また、ソレノイドSに直列に挿入さ
れた抵抗R3 、積分増幅回路AM、及び比較回路IC1
のフイードバック量入力端子は、フイードバック回路2
0Aを構成する。
【0019】また、ソレノイドSに直列接続された低抵
抗からなる抵抗R1 の電圧は、ベース抵抗R6 を介して
トランジスタQ3 のエミッタ−ベース間に接続されてい
る。トランジスタQ3 のコレクタ出力は、抵抗R7 とコ
ンデンサC1 との並列回路に印加され、また、抵抗R8
を介してコンデンサC2 に充電される。同時に、トラン
ジスタQ3 のコレクタ出力は抵抗R8 及び逆流防止用ダ
イオードD1 を介して、比較回路IC1の負帰還させて
いるフイードバック量入力信号に加算させている。
【0020】即ち、これらの回路は、ソレノイド駆動回
路によってソレノイドSに供給する電源に接続された直
列抵抗R1 から過電流をトランジスタQ3 で検出し、前
記比較回路IC1のフイードバック制御回路の一部とな
るフイードバック量入力端子に所定の電流を加算し、所
定時間だけそれを保持する瞬時過電流検出回路30を構
成している。
【0021】そして、ソレノイドSに直列接続された低
抵抗からなる抵抗R1及び抵抗R2の電圧は、ベース抵抗
R4 を介してトランジスタQ4 のエミッタ−ベース間に
印加されている。そして、トランジスタQ4 のエミッタ
−ベース間にはコンデンサC3 が接続されている。即
ち、抵抗R1 及び抵抗R2 の電圧はベース抵抗R4 とコ
ンデンサC3 に印加され、コンデンサC3 の充電電圧が
トランジスタQ4 のベースに入力されている。トランジ
スタQ4 の出力は抵抗R9 を介して積分増幅回路AMの
抵抗R12と抵抗R11との接続点に接続されている。
【0022】これらの回路は、ソレノイド駆動回路によ
ってソレノイドSに供給する電源に接続された直列抵抗
R1 ,R2 から電圧を検出し、それを積分し、所定の積
分値に到達したとき、前記フイードバック制御回路に所
定の電流を加算し、所定時間だけそれを保持する積分電
流検出回路40を構成する。
【0023】上記のように構成された本実施例のソレノ
イド駆動回路20の電流制限装置は、次のように動作す
る。
【0024】まず、外部の図示しないセンサ等から端子
VINに、ソレノイドSに通電する平均指令電流に対応す
る電圧が印加され、負帰還されているフイードバック量
入力信号との差分を積分したものが比較回路IC1の出
力となる。つまり、平均指令電流よりフイードバック量
が小さい場合には、この出力電圧は増加し、逆に、フイ
ードバック量が多い場合には、この出力は減少する。こ
れが変調回路IC2に入力され、三角波発生回路PGの
出力と比較され、比較回路IC1の出力が大きいとき、
“L”時間を長く、比較回路IC1の出力が小さいと
き、“L”時間を短くした“L”側に情報を持たせたP
WM信号とする。
【0025】変調回路IC2の出力が“L”のとき、ト
ランジスタQ1 及びトランジスタQ2 がオンとなりソレ
ノイドSに通電する。また、また、変調回路IC2の出
力が“H”のとき、トランジスタQ1 及びトランジスタ
Q2 がオフとなりソレノイドSを遮断状態とする。しか
し、変調回路IC2の“H”、“L”の繰返し周波数が
高いことから、ソレノイドSのインダクタンスによって
電流の位相ずれが生じて、通電状態が遮断されることな
くソレノイドSに電流が流れる。このときの平均電流
が、端子VINに印加された平均指令電流となる。このと
きのソレノイドSの電流は、抵抗R3 によって電圧とし
て検出され、積分増幅回路AMを介してフイードバック
量として比較回路IC1の入力信号となっている。
【0026】このようにして、本実施例のソレノイド駆
動回路20は通常のソレノイドSをPWM信号によって
所定の平均電流に従った制御を行なっている。
【0027】ここで、ソレノイドSの端子SOL+側がアー
スに短絡したとする。
【0028】このとき、ソレノイドSのインピーダンス
が低下し、抵抗R1 及び抵抗R2 の電圧降下が大とな
る。抵抗R1 の電圧は、ベース抵抗R6 を介してトラン
ジスタQ3 のエミッタ−ベース間に印加されており、ト
ランジスタQ3 のベース電流が流れ、トランジスタQ3
のコレクタ電流は、抵抗R7 とコンデンサC1 との並列
回路に通電され、同時に、抵抗R8 及び逆流防止用ダイ
オードD1 を介して、比較回路IC1のフイードバック
回路20Aに加算させ、そのフイードバック量の増大に
より、比較回路IC1はソレノイドSに過大な電流が流
れているときと同様なフイードバック量となり、比較回
路IC1及び変調回路IC2はトランジスタQ1 及びト
ランジスタQ2 をオフ状態とする。これによってソレノ
イドSの通電は瞬時に遮断状態となる。また、トランジ
スタQ3 のコレクタ電流によってコンデンサC1 は瞬時
に充電され、コンデンサC1 の電荷は抵抗R8 を介して
コンデンサC2 に充電されるから、コンデンサC2 の電
荷によって抵抗R8 とコンデンサC2 の時定数によって
決定される時限だけ、所定の電圧状態を維持する。
【0029】したがって、ソレノイドSの端子SOL+側が
アースに短絡したときのような過電流が抵抗R1 に流れ
ると、瞬時にソレノイドSの電流を遮断し、所定の時間
だけその状態を継続し、抵抗R8 とコンデンサC2 の時
定数によって決定される時限だけ経過すると、徐々にソ
レノイドSに通電すべくトランジスタQ1 及びトランジ
スタQ2 をオンとする変調回路IC2の出力として
“L”を出力する。ところが、ソレノイドSの端子SOL+
側がアースに短絡しており、インピーダンスが低下して
いるから、トランジスタQ1 及びトランジスタQ2 を瞬
間的にオンとすると同時に、繰返し遮断状態とする。故
に、ソレノイドSの端子SOL+側が一時的にアース側に短
絡したときは、この間に回復することができる。この間
に、スイッチング素子としてのトランジスタQ2 に通電
する電流はトランジスタQ2 を破壊に至らせることがな
い。
【0030】次に、ソレノイドSの端子SOL−側がア
ース側に短絡したとき、或いは層間短絡によりトランジ
スタQ3 がオンとならない程度の電流増加が発生したと
する。
【0031】ソレノイドSに直列接続された低抵抗から
なる抵抗R1 及び抵抗R2 の電圧は、トランジスタQ1
及びトランジスタQ2 がオンとなると両端に電圧降下が
発生する。この抵抗R1 及び抵抗R2の電圧は、抵抗R4
を介してコンデンサC3 を充電する。このコンデンサ
C3 の充電電圧が上昇すると、トランジスタQ4 のベー
ス電流が流れ、トランジスタQ4 のコレクタ電流が抵抗
R9 を介して積分増幅回路AMの入力となり、積分増幅
回路AMを介して、比較回路IC1のフイードバック回
路に加算させ、そのフイードバック量の増大により、比
較回路IC1はソレノイドSに過大な電流が流れている
ときと同様なフイードバック量となり、比較回路IC1
及び変調回路IC2はトランジスタQ1 及びトランジス
タQ2 をオフ状態とする。これによってソレノイドSは
遮断状態となる。このときの抵抗R4 とコンデンサC3
の時定数は、通常のソレノイドSを駆動するデューティ
比で、正常時に通電される電流ではコンデンサC3 の充
電電圧が上昇しないように設定されている。
【0032】したがって、トランジスタQ4 の動作は、
コンデンサC3の積分電圧によって決定されるから、ソ
レノイドSの端子SOL-側がアース側に短絡したとき、或
いは層間短絡が発生したときには、ソレノイドSの通電
を継続しながら、その積分値で異常判断を行なってい
る。また、トランジスタQ4 の動作によってトランジス
タQ1 及びトランジスタQ2 がオフ状態となると、コン
デンサC3 の充電電圧が放電によって低下し、再度、ソ
レノイドSに通電が行なわれる。このとき、トランジス
タQ4 の動作は、コンデンサC3 の積分電圧によって決
定されるから、異常状態に応じたタイミングで通電と遮
断が繰返される。
【0033】このように、本実施例のソレノイド駆動回
路20の電流制限装置は、ソレノイドS及びその直列抵
抗の抵抗R1 ,R2 ,R3 、スイッチング素子からなる
トランジスタQ2 からなるソレノイドSに電力を供給す
るソレノイド出力回路10と、指定された平均電流に対
応するPWM信号を得る比較回路IC1及び変調回路I
C2、その出力のPWM信号で制御されるスイッチング
素子としてのトランジスタQ2 、ソレノイドSに直列に
挿入された抵抗R3 によってフイードバック量を決定す
る積分増幅回路AMからなるソレノイド駆動回路20
と、そのソレノイド駆動回路20によってソレノイドS
に供給する電源に接続された直列抵抗R1から過電流を
トランジスタQ3 で検出し、前記比較回路IC1のソレ
ノイドSに直列に挿入された抵抗R3 、積分増幅回路A
M等からなるフイードバック制御回路20Aの一部とな
る入力端子に所定の電流を加算し、所定時間だけそれを
保持する瞬時過電流検出回路30と、ソレノイド駆動回
路20によってソレノイドSに供給する電源に接続され
た直列抵抗R1 ,R2 から電圧を検出し、それを積分
し、所定の積分値に到達したとき、前記フイードバック
制御回路20Aに所定の電流を加算し、所定時間だけそ
れを保持する積分電流検出回路40で構成されている。
【0034】このように、本実施例のソレノイド駆動回
路20の電流制限装置は、ソレノイドS及びその直列抵
抗の抵抗R1 ,R2 ,R3 、スイッチング素子からなる
トランジスタQ2 からなるソレノイドSに電力を供給す
るソレノイド出力回路10と、指定された平均電流に対
応するPWM信号を得る比較回路IC1及び変調回路I
C2、その出力のPWM信号で制御されるスイッチング
素子としてのトランジスタQ2 、ソレノイドSに直列に
挿入された抵抗R3 によってフイードバック量を決定す
る積分増幅回路AMからなるソレノイド駆動回路20
と、そのソレノイド駆動回路20によってソレノイドS
に供給する電源に接続された直列抵抗R1から過電流を
トランジスタQ3 で検出し、前記比較回路IC1のソレ
ノイドSに直列に挿入された抵抗R3 、積分増幅回路A
M等からなるフイードバック制御回路20Aの一部とな
る入力端子に所定の電流を加算し、所定時間だけそれを
保持する瞬時過電流検出回路30と、ソレノイド駆動回
路20によってソレノイドSに供給する電源に接続され
た直列抵抗R1 ,R2 から電圧を検出し、それを積分
し、所定の積分値に到達したとき、前記フイードバック
制御回路20Aに所定の電流を加算し、所定時間だけそ
れを保持する積分電流検出回路40で構成されている。
【0035】特に、本実施例では、軽微な短絡に対し
て、瞬時過電流検出回路30が動作せず、積分電流検出
回路40でそれを判断するものであるから、ソレノイド
Sの層間短絡及びソレノイドアース側の近辺でアース側
に短絡した状態が発生していても、使用できる限界まで
それを使用できるから、軽微な異常によって全体のシス
テムを停止することがない。また、その使用状態によっ
てはフェールセーフで対応させることができる。
【0036】ところで、上記実施例のソレノイド出力回
路10は、ソレノイドSに対して複数の直列抵抗の抵抗
R1 ,R2 ,R3 を接続しているが、本発明を実施する
場合には、検出レベルに変化を持たせることにより、1
個の直列抵抗とすることもできる。
【0037】また、上記ソレノイド駆動回路20として
比較回路IC1及び変調回路IC2によって所定のPW
M信号を得ているが、本発明を実施する場合には、コン
パレータ等で構成する変調回路に到来する信号を加算し
ておけばよいことから、PWM変調器として実施するこ
ともできる。
【0038】そして、上記瞬時過電流検出回路30及び
/または積分電流検出回路40は、異常を検出したと
き、フイードバック回路20Aにのみ信号を送出してい
るが、本発明を実施する場合には、瞬時過電流検出回路
30及び/または積分電流検出回路40の出力を異常検
出信号として表示等の報知信号として使用することもで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明のソレノイド駆動
回路の電流制限装置は、低抵抗と直列接続されて電源に
接続されたソレノイドからなるソレノイド出力回路と、
指定された平均電流に対応するパルス幅変調されたパル
ス信号を前記ソレノイドに通電し、その通電されたパル
ス信号をフイードバック制御し、また、前記ソレノイド
出力回路の低抵抗に過電流が通電されているときには、
前記パルス幅変調されたパルス信号に所定の電流を加算
して前記パルス信号をフイードバック制御するソレノイ
ド駆動回路と、前記ソレノイド駆動回路によってソレノ
イドに供給する電源に接続された直列抵抗から過電流通
電を検出し、前記フイードバック制御回路に所定の電流
を加算し、所定時間だけそれを保持する瞬時過電流検出
回路と、前記ソレノイド駆動回路によってソレノイドに
供給する電源に接続された直列抵抗から電圧を検出し、
それを積分し、所定の積分値に到達したとき、前記フイ
ードバック制御回路に所定の電流を加算し、所定時間だ
けそれを保持する積分電流検出回路とを具備し、ソレノ
イド駆動回路で指定された平均電流に対応するパルス幅
変調されたパルス信号をソレノイドに通電し、その通電
されたパルス信号をフイードバック制御するソレノイド
駆動回路において、過電流検出回路でそのときのソレノ
イドに供給する電源に接続された直列抵抗から過電流通
電を検出し、前記フイードバック制御回路に所定の電流
を加算し、所定時間だけそれを保持し、また、ソレノイ
ドに供給する電源に接続された直列抵抗から電流を検出
し、それを積分し、所定の積分値に到達したとき、前記
フイードバック制御回路に所定の電流を加算し、所定時
間だけそれを保持するものである。
【0040】したがって、ソレノイドに通電する一瞬に
して流れる大電流に対しては、瞬時に、しかも確実にス
イッチング素子を保護し、また、ソレノイドの層間短絡
の規模が小さい場合、或いはソレノイドのアース側の近
辺でアース側に短絡した場合には、ソレノイドの非通電
という好ましくない状態の現出を防ぎ、通電を維持する
前提状態で通電電流を制限し、スイッチング素子及びソ
レノイドの電力消費を抑制しながら使用し、そのスイッ
チング素子を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のソレノイド駆動回路
の電流制限装置の全体回路図である。
【図2】図2は従来のソレノイド駆動回路の電流制限装
置の回路図である。
【図3】図3は従来のソレノイド駆動回路のソレノイド
をデューティ比制御した場合のタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
L ソレノイド R1 ,R2 ,R3 低抵抗 IC1 比較回路 IC2 変調回路 Q2 トランジスタ(スイッチング素子) Q1 ,Q3 トランジスタ AM 積分増幅回路 10 ソレノイド出力回路 20 ソレノイド駆動回路 30 瞬時過電流検出回路 40 積分電流検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 三友 英二 審判官 岩本 正義 審判官 紀本 孝 (56)参考文献 特開 昭64−39266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/00 H02M 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低抵抗と直列接続されて電源に接続され
    たソレノイドからなるソレノイド出力回路と、 指定された平均電流に対応するパルス幅変調されたパル
    ス信号を前記ソレノイドに通電し、その通電されたパル
    ス信号をフイードバック制御し、また、前記ソレノイド
    出力回路の低抵抗に過電流が通電されているときには、
    前記パルス幅変調されたパルス信号に所定の電流を加算
    して前記パルス信号をフイードバック制御するソレノイ
    ド駆動回路と、 前記ソレノイド駆動回路によってソレノイドに供給する
    電源に接続された直列抵抗から過電流通電を検出し、前
    記フイードバック制御回路に所定の電流を加算し、所定
    時間だけそれを保持する瞬時過電流検出回路と、 前記ソレノイド駆動回路によってソレノイドに供給する
    電源に接続された直列抵抗から電圧を検出し、それを積
    分し、所定の積分値に到達したとき、前記フイードバッ
    ク制御回路に所定の電流を加算し、所定時間だけそれを
    保持する積分電流検出回路とを具備することを特徴とす
    るソレノイド駆動回路の電流制限装置。
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