JP3311476B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JP3311476B2 JP06718694A JP6718694A JP3311476B2 JP 3311476 B2 JP3311476 B2 JP 3311476B2 JP 06718694 A JP06718694 A JP 06718694A JP 6718694 A JP6718694 A JP 6718694A JP 3311476 B2 JP3311476 B2 JP 3311476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定のブロック共重合体
を相溶化剤として用いるポリオレフィン樹脂とポリカー
ボネート樹脂および/またはポリエステル樹脂との混合
樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、強靭性、耐熱
性、耐油性、加工性などの物性バランスに非常に優れた
混合樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンおよびポリプロピレンは安
価かつ機械的強度と加工性とのバランスに優れ、結晶性
であるため耐油性も高く各種成形材料として幅広く用い
られている。しかしながら、剛性や耐熱性には、エンジ
ニアリングプラスチックスに遠く及ばなかった。
【0003】一方、ポリカーボネートやポリブチレンテ
レフタレートなどのエンジニアリングプラスチックス
は、剛性、耐熱性に優れているものの、ポリカーボネー
トは耐油性や加工性、ポリブチレンテレフタレートは加
水分解による分子量低下や比重が大きいなどの欠点があ
った。このような両方の欠点をそれぞれ低減するため、
両樹脂を混合することが提案されているが、両樹脂の相
溶性を向上させるための相溶化剤の使用が実用レベルで
不可欠である。
【0004】これら相溶化剤の代表例として、無水マレ
イン酸、(メタ)アクリル酸およびグリシジルメタクリ
レート等の反応性モノマーを共重合またはグラフト化し
た変性ポリオレフィンおよびSEBSと称される水素添
加を行ったスチレンーブタジエンブロック共重合体が挙
げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
反応性モノマー変性ポリオレフィンでは、ポリオレフィ
ンテレフタレートやポリアミドとポリオレフィンとの相
溶化効果は認められるが、ポリカーボネートとポリオレ
フィンとの相溶化効果は非常に小さい。
【0006】また、ポリブチレンテレフタレートとポリ
オレフィンとの相溶化の際にも、相溶化効果を向上させ
るため反応性モノマーの占める割合を増やすとゲル化物
の発生や、溶融粘度が著しく上昇するため加工性が低下
するなどの欠点があった。
【0007】一方、後者のSEBSの場合でも、相溶化
効果に乏しいためSEBSを多量に用いる必要があり、
この場合樹脂混合物の剛性や耐油性が低下する欠点があ
った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定のブロ
ック共重合体を相溶化剤に用いることで強靭性、耐熱
性、耐油性、および加工性などの物性バランスに著しく
優れた混合樹脂組成物が得られることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、 「a)ポリオレフィン樹脂:10〜90重量%と b)ポリカーボネート樹脂および/またはポリエステル
樹脂:90〜10重量%からなる混合樹脂100重量部
に対して c)芳香族ビニル化合物を主体とするブロックセグメン
ト(A)0〜80重量%、水添共役ジエン化合物を主体
とするブロックセグメント(B)10〜90重量%およ
びラクトン化合物を主体とするブロックセグメント
(C)10〜90重量%からなる70%以上の水添率お
よび10,000〜500,000の数平均分子量を有
する水添ジエン系−ラクトンブロック共重合体0.5〜
30重量%を溶融混練してなることを特徴とする樹脂組
成物」を提供するものである。
【0010】本発明の樹脂組成物は、a)ポリオレフィ
ン樹脂と、b)ポリカーボネート樹脂および/またはポ
リエステル樹脂およびc)70%以上の水添率および1
0,000〜500,000の数平均分子量を有する
添ジエン系−ラクトンブロック共重合体を溶融混練して
得られる。
【0011】本発明の樹脂組成物の成分であるa)ポリ
オレフィン樹脂としては、主に一般のポリエチレン、ポ
リプロピレンおよびこれらの成分を90重量%以上含有
する共重合体およびこれらの混合物が挙げられる。
【0012】さらに、具体的には、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、一
般ポリプロピレン、超分子量ポリプロピレン、シンジオ
タクチック、アイソタクチック等の高立体規則性ポリプ
ロピレンおよびエチレンとプロピレン、ブテン、ペンテ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン等公知の共重合体が挙げ
られる。これらのa)ポリオレフィン樹脂の分子量とし
ては、特に限定されることなく一般的に使用されている
程度のものが問題なく使用できる。
【0013】本発明の樹脂組成物の成分であるb)ポリ
カーボネート樹脂およびポリエステル樹脂としては、特
に限定を受けることなく、ホスゲンまたは炭酸エステル
と多価フェノールの縮合反応で得られるポリカーボネー
ト樹脂および多価カルボン酸またはこれらの誘導体と多
価アルコールまたは多価フェノールの縮合反応で得られ
るポリエステル樹脂が問題なく使用できる。
【0014】具体的には、ホスゲン、または炭酸エステ
ルとビスフェノールAの縮合反応より得られるポリカー
ボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、共重合ポリ(テレ)フタレートおよび
塩化テレフタロイルとビスフェノールAの縮合反応によ
り得られるポリアリレート等が挙げられる。
【0015】これらのb)ポリカーボネート樹脂および
ポリエステル樹脂の分子量としては、特に限定されるこ
となく、一般的に使用されている程度のものが問題なく
使用できる。本発明の樹脂組成物のc)成分である70
%以上の水添率および10,000〜500,000の
数平均分子量を有する水添ジエン系−ラクトンブロック
共重合体(以下、本発明におけるブロック共重合体と記
すことがある)は水添共役ジエンブロックセグメント
(B)およびラクトンブロックセグメント(C)を必須
成分とし、場合によっては芳香族ビニルブロックセグメ
ント(A)を含み得るブロック共重合体である。
【0016】これらの構成組成は、芳香族ビニル化合物
を主体とするブロックセグメント(A)(以下Aセグメ
ントと記す)0〜80重量%、水添共役ジエン化合物を
主体とするブロックセグメント(B)(以下Bセグメン
トと記す)10〜90重量%、およびラクトン化合物を
主体とするブロックセグメント(C)(以下Cセグメン
トと記す)10〜90重量%である。
【0017】本発明におけるc)成分である70%以上
の水添率および10,000〜500,000の数平均
分子量を有するブロック共重合体中のAセグメントの芳
香族ビニル化合物としては、スチレン、α-メチルスチ
レン、ρ-メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、ビニ
ルナフタレンなどが挙げられるがスチレンが一般的であ
る。
【0018】本発明におけるc)成分である70%以上
の水添率および10,000〜500,000の数平均
分子量を有するブロック共重合体中のBセグメントの水
添共役ジエン化合物としては、ブタジエン、イソプレ
ン、ペンタジエン、2‐メチルペンタジエン、クロロプ
レンなどの共役ジエンの水素添加物が挙げられるがブタ
ジエンおよびイソプレンの水素添加物が一般的である。
【0019】本発明におけるc)成分である70%以上
の水添率および10,000〜500,000の数平均
分子量を有するブロック共重合体中のCセグメントのラ
クトン化合物としては、ε-カプロラクトン、δ-バレロ
ラクトン、メチル化バレロラクトン、メチル化カプロラ
クトン、ブタン酸ラクトン、ヘプタン酸ラクトン、オク
タン酸ラクトンなどが挙げられるが、ε-カプロラクト
ンが一般的である。
【0020】本発明におけるc)成分である水添ジエン
系−ラクトンブロック共重合体の数平均分子量としては
10,000〜500,000の範囲であることが必須
である。10,000を下回る場合および500,00
0を越える場合はどちらも主にa)ポリオレフィン樹
脂、b)ポリカーボネート樹脂および/またはポリエス
テル樹脂などの樹脂との溶融粘度の差が大きくなりすぎ
るため、溶融混練しにくくなるため好ましくない。
【0021】本発明におけるc)成分である水添ジエン
系−ラクトンブロック共重合体のブロック構造として
は、特に限定を受けないがA−B−C型、A−B−A−
C型、B−C型、(A−B−C)nX型、(B−C)n
X型、(C−B−A−B−C−X)n型、(C−B−C
−X)n型、(ここでXはカップリング剤、nは1〜1
0の整数を示す)、およびテーパーブロック含有型が一
般的である。
【0022】カップリング剤Xとしては、ホスゲン、多
価カルボン酸、多価ハロゲン化物、多価イソシアナート
化合物、多価エポキシ樹脂化合物などが挙げられ特に、
アジポイルクロライド、テレフタロイルクロライド、T
DI(トリレンジイソシアネート)またはMDI(ジフ
ェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート)等のジイ
ソシアナート等が好ましく用いられる。nは1〜10の
整数であるが実質上2、3および4が好ましい。
【0023】本発明におけるc)成分である水添ジエン
系−ラクトンブロック共重合体の製造方法としては特に
限定を受けないが、一般的には有機溶媒中で有機アルカ
リ金属化合物を開始剤として、芳香族ビニル化合物およ
び共役ジエン化合物をリビングアニオン重合し、必要量
のアルコキサイド変性剤を添加後ラクトン化合物のアニ
オン重合、必要に応じてカップリング剤の添加を行いそ
の後水素添加する方法が好ましく用いられる。前記有機
溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル
等の炭化水素またはエーテル系溶媒が用いられる。
【0024】重合開始剤の有機アルカリ金属化合物とし
ては、有機リチウム化合物が最も好ましく、イソプロピ
ルリチウム、η-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウ
ム、t-ブチルリチウム、ヘキサメチレンジリチウム、イ
ソプレニルジリチウム等が挙げられ、本発明のブロック
共重合体100重量部当たり0.02〜0.2重量部の
量で用いられる。
【0025】前記のアルコキサイド変性剤としては、特
公昭46−37737号、特開昭62−225519号
などに記載されているように、オキシラン化合物やカル
ボニル化合物が用いられるが、特にエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイドが最も好ましく用いられる。
なお、重合反応は−40℃〜150℃で実施されるのが
一般的であるが、低温の場合、本発明の樹脂組成物中の
c)成分である水添ジエン系−ラクトンブロック共重合
体の分子量分布が狭くなり好ましいが、反応時間が長く
なる傾向があり、ブロック共重合体の用途によって温度
制御する方法が好ましい。なお、前記の水素添加は20
〜150℃、1〜100Kg/cm2・Gの加圧水素下で
水素化触媒の存在下で行われる。
【0026】水素化触媒としては、ジシクロペンタジエ
ニルチタンハライド、有機カルボン酸ニッケル、有機カ
ルボン酸ニッケルと周期律表第I〜III族の金属化合物か
らなる水素化触媒、カーボン、シリカ、ケイソウ土など
で担持されたニッケル、白金、パラジウム、ルテニウ
ム、レニウム、ロジウム等の金属触媒やコバルト、ニッ
ケル、ロジウム、ルテニウム等の金属錯体およびZr−
Ti−Fe−V−Cr合金などの水素貯蔵合金などが挙
げられる。
【0027】本発明におけるc)成分である水添ジエン
系−ラクトンブロック共重合体の水添率は、水添反応条
件を設定することで容易に調節できるが、ブロック共重
合体の耐候性や耐油性を向上させるため70%以上であ
ることが必須であり、さらに好ましくは95%以上にす
ることが重要である。水素化された共重合体溶液から
は、重合開始剤の残渣を除去しフェノール系またはアミ
ン系などの安定剤を添加し、スチームストリッピング法
または再沈澱法などの方法を用いて容易に単離すること
ができる。
【0028】本発明の樹脂組成物の構成割合としては、
a)ポリオレフィン樹脂とb)ポリカーボネートおよび
/またはポリエステル樹脂からなる混合樹脂100重量
部に対して、c)70%以上の水添率および10,00
0〜500,000の数平均分子量を有する水添ジエン
系−ラクトンブロック共重合体が0、5〜30重量部の
割合である。c)70%以上の水添率および10,00
0〜500,000の数平均分子量を有する水添ジエン
系−ラクトンブロック共重合体の量が少ない場合、混合
樹脂に対する相溶化効果が著しく低く、本発明の樹脂組
成物の機械的強度特に靭性が劣化するため、逆にブロッ
ク共重合体の量が多い場合、本発明の樹脂組成物の合成
が低下するため好ましくない。
【0029】また本発明におけるa)ポリオレフィン樹
脂とb)ポリカーボネート樹脂および/またはポリエス
テル樹脂からなる混合樹脂の構成割合はa)b)両方と
も10〜90重量%の範囲であり、a)b)どちらかの
樹脂の構成割合が10重量%を下回ると、物性バランス
に優れた樹脂組成物が得られなく好ましくない。また、
本発明におけるb)中のポリカーボネート樹脂とポリエ
ステル樹脂との混合割合は、本発明の樹脂組成物の用途
に応じて自由に設定することができ、どちらか一方また
は任意割合の混合割合で用いることができる。
【0030】本発明において、a)ポリオレフィン樹
脂、b)ポリカーボネート樹脂および/またはポリエス
テル樹脂およびc)70%以上の水添率および10,0
00〜500,000の数平均分子量を有する水添ジエ
ン系−ラクトンブロック共重合体を混合する順序および
方法については特に限定を受けることなく、いかなる順
序、従来用いられているいかなる方法並びに装置も用い
ることができる。
【0031】しかし、一般的には、公知の押出機を用い
て180〜300℃、好ましくは220〜280℃の温
度で溶融混練する方法が用いられる。さらに本発明の樹
脂組成物に対して、樹脂、充填剤、添加剤の任意量を混
合することが可能である。例えば、ポリアミド、ポリス
チレン、熱可塑性エラストマー等の熱可塑性樹脂、タル
ク、マイカ、ガラス繊維などの強化充填剤、耐熱安定
剤、酸化防止剤、難燃剤、可塑剤、顔料などの添加剤が
必要に応じて混合できる。
【0032】以下実施例により、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。
【0033】実施例で用いる2種の70%以上の水添率
および10,000〜500,000の数平均分子量を
有する水添ジエン系−ラクトンブロック共重合体の製造
方法を製造例1〜2に記載する。
【0034】[製造例1] <水添ポリ(スチレンーブタジエン)ーポリカプロラク
トンー水添ポリ(スチレンーブタジエン)ブロック共重
合体の製造>乾燥した5リットルガラスフラスコに、ス
チレンモノマー150g,トルエン3kgを仕込み、1
8ミリモルのη-ブチルリチウムを添加し重合を開始し
た。60℃で1時間加熱後、続いて1,3-ブタジエン
モノマー200gを加え、60℃で2時間加熱し、−1
0℃に冷却した。プロピレンオキサイド2.5gを加
え、10分撹拌した後、ε-カプロラクトンモノマー1
50gを添加し、室温で4時間撹拌した。さらにパラジ
ウムチャコール1gを加え水素添加装置中で5kg/c
2・G加圧水素下、水素添加反応を行い水素圧に変化
がなくなったのを確認し、反応を終了した。減圧下ろ過
を行い、ろ液を10lのメタノール中に投入し析出した
粉末を分取した。乾燥後の重量は495gであった。こ
のもののゲルパミエーションクロマトグラフィー測定の
結果、標準ポリスチレン換算数平均分子量は5500
0、分子量分布は1.43であった。
【0035】[製造例2] <水添ポリイソプレンーポリカプロラクトンブロック共
重合体の製造>乾燥した5リットルガラスフラスコに、
イソプレンモノマー250g、トルエン3kgを仕込
み、12.5ミリモルのη-ブチルリチウムを添加し重
合を開始した。60℃で2時間加熱後、−10℃に冷却
した。プロピレンオキサイド1.5gを加え10分撹拌
した後、ε-カプロラクトンモノマー250gを添加
し、室温で5時間撹拌した。この溶液に10ミリリット
ルのメタノールを加え重合を停止した。さらにパラジウ
ムチャコール5gを加え、水素添加装置中で5kg/c
2・Gの加圧水素下、水素添加反応を行い、水素圧に
変化がなくなったのを確認し、反応を終了した。減圧下
ろ過を行い、ろ液を10リットルのメタノール中に投入
し析出した粉末を分取した。乾燥後の重量は472gで
あった。
【0036】製造例1と同様にGPCを測定し結果、数
平均分子量は40000、分子量分布は1.20であっ
た。
【0037】《実施例1〜6、比較例1〜9》第1表に
示される樹脂を用いて、第2表に示される組成および割
合でドライブレンドされた樹脂混合物を押出機を用いて
260℃で溶融混練した後、ペレッテングした。その
後、射出成形機を用いて曲げ弾性率測定サンプル片を成
形した。このペレットまたはサンプル片を用いて、曲げ
弾性率をJIS、K7203、アイゾット衝撃強度(切
削ノッチ付)をJIS、K7110、熱変形温度(荷重
4.6kg/cm2)をJIS、K7207、メルトフロ
ーレート(240℃、5kgf)をJIS K7210
に準拠して、および耐油性を評価し、結果を第2表に
併せて記載した。耐油性は曲げ弾性率測定用のサンプル
片をガソリンに30日浸漬しガソリンをふき取った後、
サンプルの表面を観察し、次の記号にしたがって評定し
た。
【0038】◎:変化なし ○:わずかに表面がざらついた X:表面の一部が溶解した 表1[使用樹脂一覧] 記号 名称およびその他の記載事項 A 高密度ポリエチレン [日本石油化学(株)製、日石スタフレンE870 B 一般用ポリプロピレン [日本石油化学(株)製、日石ポリプロJ120G] C ポリカーボネート [三菱瓦斯化学(株)製、ユ−ピロンS-3000、分子量30,000] D ポリブチレンテレフタレート [ポリプラスチックス(株)製、ジュラネックス400FP、分子量22,000] E 製造例1の水添ジエン系ーラクトンブロック共重合体 F 製造例2の水添ジエン系ーラクトンブロック共重合体 G エチレンーグリシジルメタクリレート共重合体 (エチレン含有94重量%) [住友化学工業(株)製、ボンドファ−スト2C] H 水添(スチレンーブタジエン)ブロック共重合体 (スチレン含有40重量%) [旭化成工業(株)製、タフテックH1051] 表2 実 施 例 組成・物性 1 2 3 4 5 6 組 A 66.5 63 成 B 57 54 48 54 ( C 28.5 27 18 重 D 38 36 32 18 量 E 5 10 10 部 F 5 10 20 ) G 物性 曲げ弾性率 12.6 12.4 15.9 15.3 14.4 16.0 ×−10-3(kg/cm2 ) アイゾット衝撃強度 6.1 8.6 4.0 12.3 22.2 13.7 (kg.cm/cm2 ) 熱変形温度(℃) 92 85 125 118 109 120 メルトフロ−レ−ト 16.4 17.9 8.3 8.8 10.4 7.1 (g/10分) 耐油性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 表3 比 較 例 組成・物性 1 2 3 4 5 6 7 8 9 組 A 70 66.5 63 成 B 60 57 54 48 60 54 ( C 30 28.5 27 20 18 重 D 40 38 36 32 20 18 量 E 部 F ) G 5 10 20 H 5 10 10 物性 曲げ弾性率×−10-3(kg/cm2 ) 12.6 12.2 11.1 15.7 14.9 14.1 12.7 16.5 15.3 アイゾット衝撃強度(kg.cm/cm2 ) 2.5 4.0 5.7 2.8 3.2 6.4 9.2 3.6 8.9 メルトフロ−レ−ト(g/10分) 15.2 14.7 13.2 7.6 6.3 1.5 0.2 4.5 4.0 耐油性 ○ × × ◎ ○ ○ × ○ × (以下余白)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)ポリオレフィン樹脂:10〜90重量
    %と b)ポリカーボネート樹脂および/またはポリエステル
    樹脂:90〜10重量%からなる混合樹脂100重量部
    に対して c)芳香族ビニル化合物を主体とするブロックセグメン
    ト(A)0〜80重量%、水添共役ジエン化合物を主体
    とするブロックセグメント(B)10〜90重量%およ
    びラクトン化合物を主体とするブロックセグメント
    (C)10〜90重量%からなる70%以上の水添率お
    よび10,000〜500,000の数平均分子量を有
    する水添ジエン系−ラクトンブロック共重合体0.5〜
    30重量%を溶融混練してなることを特徴とする樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 ブロックセグメント(A)、ブロックセグ
    メント(B)およびブロックセグメント(C)がA−B
    −C型、A−B−A−C型、B−C型、(A−B−C)
    nX型、(B−C)nX型、(C−B−A−B−C−
    X)n型、(C−B−C−X)n型[ここで、A、B、
    Cは上記各ブロックセグメントを表し、Xはカップリン
    グ剤を表す。nは1〜10の整数を示す。]、およびテ
    ーパーブロック含有型のいずれか少なくとも一つのブロ
    ック構造を有する請求項1に記載の 樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 カップリング剤がホスゲン、多価カルボン
    酸、多価ハロゲン化物、多価イソシアナート化合物、多
    価エポキシ化合物のいずれか一つから選ばれる請求項2
    に記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 多価ハロゲン化物がアジポイルクロライド
    またはテレフタロイルクロライドであるか、又は多価イ
    ソシアナート化合物がトリレンジイソシアネートおよび
    /またはジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネー
    トである請求項3に記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 水添ジエン系−ラクトンブロック共重合体
    の水添率が95%以上である請求項 1〜4のいずれかに
    記載の樹脂組成物。
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