JP3134504B2 - 水添ジエン系共重合体およびその組成物 - Google Patents

水添ジエン系共重合体およびその組成物

Info

Publication number
JP3134504B2
JP3134504B2 JP04161711A JP16171192A JP3134504B2 JP 3134504 B2 JP3134504 B2 JP 3134504B2 JP 04161711 A JP04161711 A JP 04161711A JP 16171192 A JP16171192 A JP 16171192A JP 3134504 B2 JP3134504 B2 JP 3134504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
copolymer
hydrogenated diene
block
hydrogenated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04161711A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05170844A (ja
Inventor
徹 柴田
俊夫 寺本
悦治 橋口
泰彦 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP04161711A priority Critical patent/JP3134504B2/ja
Publication of JPH05170844A publication Critical patent/JPH05170844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3134504B2 publication Critical patent/JP3134504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特殊なブロック共重合
体を水素添加して得られる水添ジエン系共重合体、およ
び該共重合体と熱可塑性樹脂とからなる柔軟性、透明
性、接着性などの改良された水添ジエン系共重合体組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】重合体中に二重結合を有するジエン系共
重合体は、熱安定性、耐侯性、耐オゾン性が劣るため、
これを改良する手段として、不飽和二重結合を水素添加
(以下「水添」という)する方法が知られており、その
方法として、例えば特公昭43−19960号公報、特
公昭45−39275号公報、特公昭45−3555号
公報、特開昭56−62805号公報、特開昭59−1
33203号公報などが挙げられる。これらの方法で得
られる水添ポリマーは、期待どうりの耐熱性、耐侯性お
よび耐オゾン性を示すため、樹脂の改質用途などに多く
使用されている。また、熱安定性、耐侯性に優れている
ポリマーとしては、エチレン−α−オレフィン共重合体
などが知られている。しかしながら、これらのポリマー
を熱可塑性樹脂にブレンドした場合、透明性、柔軟性、
成形性、接着性のバランスの良い組成物を得るには不充
分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
技術的課題を背景に成されたものであり、ペレット製品
とした場合、ペレット化が容易で、ペレットの耐ブロッ
キング性が改良され、かつ耐熱性、耐侯性、耐オゾン性
に優れ、さらに他の樹脂の改質剤として、透明性、柔軟
性、接着性などの特性を改良することが可能な水添ジエ
ン系共重合体およびその組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(I)分子中
に重合体ブロックA、BおよびCを含有し(ただし、A
はビニル芳香族化合物を80重量%以上含有する重合体
ブロックセグメント、Bは共役ジエン化合物を80重量
%以上含有し、かつ共役ジエン化合物のビニル結合含量
が70重量%を超える共役ジエンブロックセグメント、
Cは1,2−ビニル結合含量が30重量%以下であるポ
リブタジエン・ブロックセグメントである)、かつブロ
ック構造がA−(B−C)n 、C−(B−A)m 、また
は(C−B−A)l X(ただし、n、mは1以上の整
数、lは2以上の整数、Xはカップリング剤残基であ
る)で表わされる直鎖状または分岐状のブロック共重合
体からなり、重合体ブロックAの含有量が10〜35重
量%、重合体ブロックBの含有量が35〜80重量%、
および重合体ブロックCの含有量が5〜40重量%(た
だし、A+B+C=100重量%)であって、ブロック
共重合体の数平均分子量が4〜70万であり、共役ジエ
ン部分の二重結合残基の80%以上が水素添加された水
添ジエン系共重合体(以下「水添ジエン系共重合体」と
いう)を提供するものである。
【0005】また、本発明は、前記水添ジエン系共重合
体が少なくとも1種の官能基で変性された水添ジエン系
共重合体(以下「変性水添ジエン系共重合体」という)
を提供するものである。さらに、本発明は、(I)前記
水添ジエン系共重合体および/または変性水添ジエン系
共重合体99〜1重量部、ならびに(II) 熱可塑性樹脂
1〜99重量部〔ただし、(I)+(II) =100重量
部〕を主成分とする水添ジエン系共重合体組成物を提供
するものである。
【0006】本発明の水添ジエン系共重合体は、分子中
に重合体ブロックA、BおよびCを含有するが、ブロッ
クAを構成するモノマー単位としては、ビニル芳香族化
合物が80重量%以上、好ましくは90重量%以上であ
ることが必要である。水添ジエン系共重合体を構成する
ビニル芳香族化合物としては、スチレン、t−ブチルス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジ
ビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N
−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジ
ンなどが挙げられ、特にスチレン、α−メチルスチレン
が好ましい。また、他のモノマー構成単位としては特に
限定を受けないが、1,3−ブタジエン、イソプレン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3
−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジ
エン、クロロプレンなどの共役ジエン化合物、特に1,
3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが
好ましく、より好ましくは1,3−ブタジエンである。
ビニル芳香族化合物の含有量が80重量%未満では、得
られる水添ジエン系共重合体が柔らかく、ペレットにし
た場合、ペレット同士の付着が発生し易く、本発明の組
成物を製造するにあたって、ブレンドなどの操作、取扱
に支障をきたす。
【0007】ブロックBは、共役ジエン化合物を80重
量%以上を含有し、かつ共役ジエン化合物のビニル結合
含量(この場合、ビニル結合とは1,2−ビニル結合、
および3,4−結合を総称する)が70重量%を超える
共役ジエンブロックセグメントであり、この共役ジエン
化合物のビニル結合含量が70重量%以下では、最終的
に得られる熱可塑性樹脂との組成物の柔軟性改良効果が
低下する。ブロックBを構成するモノマー単位として
は、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−
メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエ
ン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、クロロ
プレンなどが挙げられるが、工業的に利用でき、また物
性の優れた水添ジエン系共重合体を得るには、1,3−
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好ま
しく、より好ましくは1,3−ブタジエンである。共役
ジエン化合物以外のモノマーセグメントとしては、例え
ばスチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−
ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエ
チルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、特にス
チレン、α−メチルスチレンが好ましい。
【0008】ブロックCは、1,2−ビニル結合含量が
30重量%以下、好ましくは20重量%以下のポリブタ
ジエン・ブロックセグメントである。ブロックCの1,
2−ビニル結合含量が30重量%を超えると樹脂的性質
が低下し、得られる水添ジエン系共重合体が柔らかく、
ペレットにした場合、ペレット同士の付着が発生し易
く、本発明の組成物を製造するにあたって、ブレンドな
どの操作、取り扱いに支障をきたす。また、熱可塑性樹
脂とのブレンドにより得られる組成物の成形性が低下す
る。
【0009】本発明の水添ジエン系共重合体は、ブロッ
ク構造がA−(B−C)n 、C−(B−A)m 、または
(C−B−A)l X(ただし、n、mは1以上の整数、
lは2以上の整数、Xはカップリング剤残基である)で
表わされる直鎖状または分岐状のブロック共重合体から
なる。ブロック共重合体中の重合体ブロックAの含有量
は10〜35重量%であり、10重量%未満では得られ
る水添ジエン系共重合体が柔らかく、ペレットにした場
合、ペレット同士の付着が発生し易く、本発明の組成物
を製造するにあたって、ブレンドなどの操作、取り扱い
に支障をきたす。また、熱可塑性樹脂とのブレンドによ
り得られる組成物の成形外観が低下する。一方、35重
量%を超えると、流動性が低下し、得られる組成物の成
形性、外観が悪くなる。重合体ブロックBの含有量は3
5〜80重量%、好ましくは40〜80重量%であり、
30重量%未満では熱可塑性樹脂とのブレンドにより得
られる組成物の透明性、柔軟性の改良効果が低下するば
かりでなく、耐衝撃性の改良効果が低下し、一方80重
量%を超えると得られる水添ジエン系共重合体が柔らか
く、ペレットにした場合、ペレット同士の付着が発生し
易く、本発明の組成物を製造するにあたって、ブレンド
などの操作、取り扱いにし支障を来す。
【0010】重合体ブロックCの含有量は5〜40重量
%、好ましくは5〜35重量%であり、5重量%未満で
は得られる水添ジエン系共重合体が柔らかく、ペレット
にした場合、ペレット同士の付着が発生し易く、本発明
の組成物を製造するにあたって、ブレンドなどの操作、
取り扱いに支障をきたす。また、熱可塑性樹脂とのブレ
ンドにより得られる組成物の成形外観が低下する。一
方、40重量%を超えると、熱可塑性樹脂とのブレンド
により得られる組成物の透明性、柔軟性の改良効果が低
下する。さらに、本発明の水添ジエン系共重合体は、数
平均分子量が4〜70万、好ましくは7〜50万であ
り、4万未満では、熱可塑性樹脂とのブレンドにより得
られる組成物の耐衝撃性の改良効果が低下する。一方、
70万を超えると流動性が低下し、得られる組成物の成
形性、外観が悪くなる。
【0011】また、水添ジエン系共重合体の共役ジエン
部分の二重結合残基の80%以上、好ましくは90重量
%以上が水素添加されていることが必要である。80重
量%未満では、耐侯性、耐熱性の点で不充分である。
【0012】本発明の水添ジエン系共重合体は、有機溶
媒中で有機アルカリ金属化合物を開始剤としてリビング
アニオン重合し、ブロック共重合体を得た後、さらにこ
のブロック共重合体に水素添加(水添)を行なって得ら
れる。前記有機溶剤としては、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン、トルエンなどの炭化水素溶媒
が用いられる。重合開始剤である有機アルカリ金属化合
物としては、有機リチウム化合物が好ましい。具体的に
は、例えばn−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウ
ム、t−ブチルリチウムなどが挙げられ、単量体100
重量部当たり0.02〜0.2重量部の範囲で用いられ
る。また、ブロックB、ブロックCにおける共役ジエン
化合物のビニル結合含量の調節は、ルイス塩基、例えば
エーテル、アミンなどを前記有機溶媒と共に用いること
により調節される。さらに、重合反応は、通常−30〜
150℃の範囲で行なわれる。また、重合は一定温度に
コントロールして実施するか、あるいは除熱をしないで
上昇温度下に実施してもよい。
【0013】ブロック共重合体にする方法はいかなる方
法でも良いが、一般に前記有機溶媒中で、前記有機アル
カリ金属化合物などの開始剤を用いて、まずブロックC
を重合し、続いてブロックBを重合する。さらに、続い
てブロックAを重合することにより得ることができる。
このとき、それぞれのブロックの境界は必ずしも明瞭に
区別する必要はない。ブロックA中のビニル芳香族化合
物の結合含量は、重合時の単量体の供給量で調節され
る。さらに、数平均分子量は重合開始剤の添加量で調節
される。
【0014】このようにして得られる(A)−(B)−
(C)ブロック共重合体は、カップリング剤を添加する
ことにより、下記一般式で示されるような重合体分子鎖
が延長、または分岐されたブロック共重合体であっても
良い。かくして得られるブロック共重合体は、一般式 [(C)−(B)−(A)]l −X で表わされる。〔式中、(A)、(B)、(C)は前記
に同じ、lは2以上の整数、Xはカップリング剤残基を
示す。〕このカップリング剤としては、例えばアジピン
酸ジエチル、ジビニルベンゼン、テトラクロロケイ素、
ブチルトリクロロケイ素、テトラクロロスズ、ジメチル
クロロケイ素、1,2−ジブロモエタン、1,4−クロ
ルメチルベンゼン、トリレンジイソシアネートなどが挙
げられる。本発明のブロック共重合体の好ましいブロッ
ク構造は、A−B−C、(C−B−A)l Xである。こ
のブロック構造のブロック共重合体を水添した水添ジエ
ン系共重合体は、本発明の目的とする効果が一段と優れ
ている。
【0015】本発明の水添ジエン系共重合体は、このよ
うにして得られるブロック共重合体を不活性溶媒中に溶
解し、20〜150℃、1〜100kg/cm2 の加圧水素
下で、水素化触媒の存在下で水素添加することができ
る。水添に使用される不活性溶媒としては、ヘキサン、
ヘプタン、シクロヘキサン、トルエン、エチルベンゼン
などの炭化水素溶媒、またはメチルエチルケトン、酢酸
エチル、エチルエーテル、テトラヒドロフランなどの極
性溶媒が挙げられる。また、水素化触媒としては、ジシ
クロペンタジエニルチタンハライド、有機カルボン酸ニ
ッケル、有機カルボン酸コバルトと周期律表第I〜II
I族の有機金属化合物との組み合わせ、炭素などの担体
に担持されたニッケル、白金、パラジウム、ロジウムな
どの水素化金属などが挙げられる。また、p−トルエン
スルホニルヒドラジドなどの水素化物による水添が挙げ
られる。共役ジエン部分の水添率は、水素化触媒、水素
化化合物の添加量、または水素化反応時における水素圧
力、反応時間を変えることにより調節される。
【0016】水添されたブロック共重合体溶液からは、
触媒の残査を除去し、フェノール系またはアミン系の老
化防止剤を添加し、重合体溶液から水添ジエン系共重合
体を容易に単離することができる。水添ジエン系共重合
体の単離は、例えば水素化されたブロック共重合体溶液
に、アセトンまたはアルコールなどを加えて沈澱させる
方法、重合体溶液を熱湯中に撹拌下、投入し、溶媒を蒸
発除去する方法などで行なうことができる。
【0017】本発明の水添ジエン系共重合体組成物は、
(I)前記水添ジエン系共重合体99〜1重量部、好ま
しくは95〜2重量部、さらに好ましくは90〜3重量
部、(II) 熱可塑性樹脂1〜99重量部、好ましくは5
〜98重量部、さらに好ましくは10〜97重量部を主
成分とする。本発明に用いられる熱可塑性樹脂は特に限
定を受けないが、ポリエチレン、高分子ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、
ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、ハイ
インパクトポリスチレン(HIPS)、ポリスチレン、
ポリメチルスチレン、ポリメチレン、ポリ−4−メチル
−ペンテン−1などの非極性の熱可塑性樹脂、およびA
BS樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、ポリア
クリル酸、ポリアクリル酸アルキルエステル、ポリメタ
クリル酸アルキルエステル、ポリメタクリロニトリル、
アセタール樹脂、ポリオキシメチレン、塩素化ポリエチ
レン、クマロン・インデン樹脂、セルロース、セルロー
スエステル、フッソ樹脂、ポリイミド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェ
ニレンスルフィド、ポリカーボネート、ポリスルホン、
ポリフェニレンオキシド、ポリビニルエステル、ポリ酢
酸ビニルなどの極性の熱可塑性樹脂が挙げられる。好ま
しい熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレ
ンオキシド、さらに好ましくは、ポリプロピレン、ポリ
エチレンである。
【0018】なお、本発明の水添ジエン系共重合体は、
少なくとも1種の官能基を前記の水添ジエン系共重合体
に導入して変性水添ジエン系共重合体として用いること
も可能である。例えば、水添ジエン系共重合体100重
量部を、酸無水物基またはカルボキシル基を有する化合
物、具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、無水イタコン酸、ハイミック酸、無水ハイミック酸
などのα,β−不飽和カルボン酸、またはその無水物、
エポキシ基を有する化合物、具体的にはグリシジル(メ
タ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、ビニル
グリシジルエーテル、およびヒドロキシ基を有する化合
物、具体的にはヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、さらにア
ミノ基を有する化合物、具体的にはジエチルアミノメチ
ル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ビニルピリジンなどの群から選ばれ
た少なくとも1種の官能基を有する不飽和化合物0.0
1〜20重量部でグラフトされる。グラフト方法として
は、特公昭39−6384号公報に記載されている方法
を利用することができる。すなわち、オレフィンゴムの
代わりに水添ジエン系共重合体を用い、各種官能基を有
する化合物を固相状態で混合・加熱することにより、反
応させることができる。
【0019】この反応を促進させるために、過酸化物の
存在下で反応することができる。あるいは前記の水添前
のブロック共重合体製造段階において、活性なブロック
共重合体末端にエチレンオキシド、ベンゾフェノン、炭
酸ガス、ジアルキルアミノベンズアルデヒド、4,4′
−ジアルキルアミノベンゾフェノン、N−メチルオキサ
ゾリジノン、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、二硫化炭素、テトラアルコキシ
シラン、アルキルトリフェノキシシランなどの化合物で
停止することにより、−OH基、−COOH基、−NR
2 基、−NHR基、−NCO基、−Si(OR)n基
(ただし、Rはアルキルまたはアリール、nは1〜3の
整数である)などの官能基を導入することができる。
【0020】本発明の組成物を製造するにあたり、水添
ジエン系共重合体と変性水添ジエン系共重合体の使用上
の区別は特に限定を受けないが、組成物に用いられる熱
可塑性樹脂の種類、目的により区別されることがある。
例えば、ポリアミドのごとき極性を有する熱可塑性樹脂
との組成物においては、酸無水物基などで変性された変
性水添ジエン系共重合体を用いた方が組成物の耐衝撃特
性の改質効果が一層高められる。また、例えばポリプロ
ピレンあるいはポリエチレンのごとき非極性の熱可塑性
樹脂との組成物においては、酸無水物基、−OH基など
で変性された変性水添ジエン系共重合体を用いた場合、
塗装強度、印刷性などの改質効果が高められる。以上の
本発明の水添ジエン系共重合体と熱可塑性樹脂とからな
る組成物には、慣用の補助添加成分、例えば酸化防止
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤などを添
加することができる。
【0021】また、本発明の水添ジエン系共重合体と熱
可塑性樹脂を部分架橋することもできる。部分架橋の方
法について特に限定を受けないが、一般的にバンバリー
型混練り機、ニーダー型混練り機、一軸または二軸の押
出機を用いて、(変性)水添ジエン系共重合体と熱可塑
性樹脂とからなる組成物100重量部当たり、0.00
1〜0.5重量部の過酸化物存在下に、100〜300
℃に加熱反応せしめる。
【0022】本発明の水添ジエン系共重合体と熱可塑性
樹脂とからなる組成物の使用に際して、ガラス繊維、炭
素繊維、金属繊維、ガラスビーズ、マイカ、炭酸カルシ
ウム、チタン酸カリウムウイスカー、タルク、アラミド
繊維など公知の充填剤を単独、または併用して用いるこ
とができる。また、本発明の水添ジエン系共重合体と熱
可塑性樹脂とからなる組成物をさらに軟質化するため
に、軟質化剤としてオイル、可塑剤を添加することもで
きる。オイルとしては、アロマチック系、ナフテン系、
パラフィン系のものが使用できる。また、可塑剤として
は、フタレート系、アジペート系、セバケート系、ホス
フェート系、ポリエーテル系、ポリエステル系が使用で
きる。
【0023】本発明の水添ジエン系共重合体と官能基を
持つ極性の熱可塑性樹脂とからなる組成物の製造に際し
て、変性水添ジエン系共重合体は該極性樹脂と優れた相
溶性を示すが、水添ジエン系共重合体を用いる場合に
は、極性樹脂との混練り時に、酸無水物基、カルボキシ
基、ヒドロキシ基、アミノ基、エポキシ基、オキサゾリ
ン基、およびイミド基の群の中から選ばれた少なくとも
1種の官能基を有する不飽和化合物、および必要に応じ
て過酸化物を添加する方法、またはあらかじめ水添ジエ
ン系共重合体に前記官能基を有する不飽和化合物および
過酸化物を添加して加熱処理したグラフト物を該極性樹
脂とブレンドする方法を用いることができる。また、水
添ジエン系共重合体と官能基を持つ極性の熱可塑性樹脂
とからなる組成物の製造に際して、前記官能基を有する
化合物を相溶化剤として添加することも可能である。
【0024】本発明の水添ジエン系共重合体(変性水添
ジエン系共重合体)と熱可塑性樹脂とからなる組成物
は、射出成形、押出し成形、真空成形などによって各種
成形品として用いられる。特に、柔軟性、透明性を重視
される用途、例えば柔らかさが求められる文具、スポー
ツ用品、軟質バンパー材、自動車内装材、電気・電子関
連のハウジング表皮材などがあり、透明性が重視される
用途、例えば各種包装材料、ケース、文具などに有用で
ある。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明の主旨を超えない限り、本発明はかか
る実施例により限定されるものではない。なお、実施例
中において部および%は、特に断わらない限り重量基準
である。また、実施例中の各種測定は、下記の方法によ
った。結合ビニル芳香族含有量は、679cm-1のフェニ
ル基の吸収を基に赤外分析により測定した。共役ジエン
のビニル結合含量は、赤外分析方法を用い、ハンプトン
法により算出した。共役ジエンの水添率は、四塩化エチ
レンを溶媒に、100MHz ・ 1H−NMRスペクトルか
ら算出した。
【0026】分子量は、トリクロルベンゼンを溶媒にし
て、135℃におけるゲルパーミェーションクロマトグ
ラフィー(GPC)を用い、ポリスチレン換算で求め
た。メルトフローレート(MFR)は、JIS K72
10に従い、230℃、荷重2.16kgまたは12.5
kgで測定した。ペレットのブロッキングテストは、55
mmφ、一軸押出機とホットカッターを用いて、丸ペレッ
トを作製し、60℃の恒温槽内で荷重30kg/cm2 、7
2時間後のペレットの固まりかたから、次のようにラン
ク分けした。 ○:殆ど固まらず、容易にバラバラになる。 △:やや固まるが、比較的簡単にほぐすことができる。 ×:固まり、ほぐすのが困難である。
【0027】MFR( メルトフローレート) は、JIS
K7210に従い、230℃、2.16kgで測定し
た。IZOD衝撃値は、JIS K7110に従って測
定した。曲げ弾性率は、JIS K7203に従って測
定した。塗膜剥離強度は、射出成形によって得られた厚
さ2mmのシートをエタノールで脱脂した後、トリクロル
エタン蒸気で表面処理を施し、プライマ−〔日本ビーケ
ミカル(株)製、RB291H〕を塗布し、次にポリウ
レタン塗料〔日本ビーケミカル(株)製、R263〕を
乾燥塗膜厚で約50μm塗布し、硬化後塗膜を引張り速
度30mm/分で180゜剥離し、剥離強度を測定した。
透明性は、ASTM D1003に従って測定した。デ
ュポン衝撃値は、JIS K7211を参考に測定し
た。引張り強度は、JIS K7127に従って測定し
た。
【0028】実施例1 内容積10lのオートクレーブに、シクロヘキサン5k
g、1,3−ブタジエン900g、n−ブチルリチウム
0.9gを加えて、50℃で転化率11%になった後、
ポリマー溶液を10℃に冷却し、テトラヒドロフラン2
00gを加え、さらに重合を行なった。次いで、スチレ
ン100gを添加して断熱重合を続けた。重合が完結し
た後、反応液を70℃にし、n−ブチルリチウム0.4
5g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール3.7
gと、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロ
ライド0.5g、およびジエチルアルミニウムクロライ
ド2gを加え、水素圧10kg/cm2 で1時間反応させ
た。この反応液を大量のメチルアルコ−ルの中に混合
し、析出する個体物を回収し、真空乾燥機中で乾燥し
て、水添ジエン系共重合体を得た。得られた水添ジエン
系共重合体の水添率は98%、数平均分子量は13万、
MFR(230℃、2.16kg)は4.1g/10min
、第1段階目の1,3−ブタジエンブロック重合終了
時点で測定した1,3−ブタジエンの1,2−ビニル結
合含量は12%、第2段階目の1,3−ブタジエンブロ
ックの重合終了時点で測定した1,2−ビニル結合含量
と、第1段階目の1,2−ビニル結合含量とから算出し
た結果、第2段階目の1,3−ブタジエンブロックの
1,2−ビニル結合含量は82%と算出された。この水
添ジエン系共重合体を「H−1」とする。ここで得られ
たH−1を、20mmφ一軸押出機にてペレットを作製
し、ペレットのブロッキング性を測定した。その結果、
ペレットのブロッキングはなく、容易にほぐせる状態で
あった。結果を表1に示す。
【0029】実施例2〜10 実施例1と同様の方法により、表1〜表2の各水添ジエ
ン系共重合体になるように、モノマー種、モノマー量、
触媒量、重合温度、重合時間を変量することにより作製
した。それらの水添ジエン系共重合体を用いて、実施例
1と同様の方法でペレットのブロッキングテストを行な
った。これらの結果を表1〜2に示す。
【0030】実施例11 実施例1において、n−ブチルリチウムを0.9gを用
いたほかは、同様の方法でブロック共重合体を重合し、
全モノマーの100%が重合した時点で、テトラクロロ
ケイ素0.2gを添加し、約10分間反応した。この時
点で、ブロック共重合体の25%がカップリングされ、
分子量の増大が認められた。増大した分子量はカップリ
ング剤添加前の約3.5倍であり、カップリングされた
共重合体がカップリング剤残基を中心にブロック共重合
体が4個結合された形となっている(H−11)。かか
る後、実施例1と同様の方法でペレットのブロッキング
テストを実施した。結果を表2に示す。
【0031】実施例12 実施例において、n−ブチルリチウムを1.1gを用い
たほかは、同様の方法でブロック共重合体を重合し、全
モノマーの100%が重合した時点で、メチルジクロロ
ケイ素1.0gを添加し、約20分間反応した。この時
点で、ブロック共重合体の95%がカップリングされ、
分子量の増大が認められた。増大した分子量はカップリ
ング剤添加前の約1.95倍であり、カップリングされ
た共重合体がカップリング剤残基を中心にブロック共重
合体が2個結合された形となっている(H−12)。か
かる後、実施例1と同様の方法でペレットのブロッキン
グテストを行った。結果を表2に示す。
【0032】比較例1〜9 実施例1と同様の方法で、表3に示したK−1〜K−9
の水添ジエン系共重合体になるように、モノマー量、触
媒量、重合温度を変量した。これらの水添ジエン系共重
合体を用いて実施例1と同様の方法でペレットのブロッ
キングテストを行った。結果を表3に示す。表3から分
かるように、比較例2、5〜8の水添ジエン系共重合体
では、ペレットのブロッキングがみられ、また比較例
1、3〜4、9では、ペレットのブロッキングは生じな
いが、比較例10以降に示したとおり、他の樹脂とのブ
レンドにおいて、実施例の水添ジエン系共重合体に較べ
て改質効果が劣るので好ましくない。
【0033】実施例13〜24 (非極性の熱可塑性樹脂との組成物の製造) 前記実施例1〜12で得られたH−1〜12とポリプロ
ピレン樹脂:PP−1〔三菱油化(株)製、BC−0
3〕を、4リットルバンバリー型混練り機を用いて、2
5/75の重量比率で混合した。混合された組成物はシ
ート化の後、角ペレットに裁断され、次の評価を行なっ
た。 (射出成形物の物性) 前記で得た組成物を6.5オンス・インラインスクリ
ュウタイプ射出成形機を用いてテストピースを作製し
た。射出成形条件を下記に示す。 射出圧:500kg/cm2 (2次圧:400kg/cm2 ) 成形温度:240℃ 冷却温度: 40℃ 得られたテストピースを用いて各物性を測定した。測定
結果を表4〜5に示す。 (シート成形物の物性) 前記実施例1〜12で得た水添ジエン系共重合体ペレッ
トとポリプロピレン樹脂:PP−2〔チッソ石油化学
(株)製、XF1800〕を、前記と同様の方法で重
量比で10/90にブレンドし、ペレットを得た後、2
0mmφ押出機−150mmTダイを使用して、0.5mm厚
のシートを作製した。シート成形において、シート厚み
の調整は2本の鏡面仕上げしたロールで行なった。ロー
ル温度は50℃に調整した。得られたシートの物性値を
表4〜5に示す。
【0034】実施例25〜27 実施例1の水添ジエン系共重合体(H−1)を用い、配
合組成を変更して物性を測定した。水添ジエン系共重合
体の増量により、さらに柔軟性、透明性に優れた組成物
を得ることができる。結果を表5に示す。
【0035】比較例10〜12 実施例13のにおいて、水添ジエン系共重合体の代わ
りにエチレン−プロピレン共重合体〔日本合成ゴム
(株)製、EP02P〕、エチレン−ブテン−1共重合
体〔日本合成ゴム(株)製、EBM2041P〕、水添
トリブロック共重合体〔旭化成(株)製、タフテックH
1041:SEBS〕を用いたほかは、同様の方法でポ
リプロピレン樹脂−1との組成物ペレットを得た。続い
て、実施例13のと同様の方法で射出成形物を作製
し、各物性の測定を行なった。結果を表6に示す。これ
らの比較から、従来用いられているエチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、または水
添トリブロック共重合体にくらべ、本発明の水添ジエン
系共重合体は柔軟性に優れることが判る。
【0036】比較例13〜21 実施例13と同様の方法で、表3に示したK−1〜K−
9の水添ジエン系共重合体を用いて射出成形物、シート
成形物を作製し、各物性を測定した。結果を表6〜7に
示す。以上の比較例から、本発明の要件を外れる水添ジ
エン系共重合体を用いた組成物は、いずれも本発明の特
異的性質のいずれかに欠ける結果となる。 比較例22〜23 水添ジエン系共重合体(H−1)、または熱可塑性樹脂
のみの場合を表7に示す。H−1は射出成形は可能だ
が、成形外観は不良であった。またシート成形は不可能
であった。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】
【発明の効果】本発明は、特定な水添ジエン系共重合
体、あるいはこれと熱可塑性樹脂とからなる組成物であ
り、従来の組成物に比較して、柔軟性、透明性、接着性
を兼ね備えた優れた水添ジエン系共重合体組成物であ
る。すなわち、分子中に重合体ブロックA、B、Cを含
有し、ブロックAは80重量%以上がビニル芳香族化合
物からなり、ブロックBは共役ジエン化合物が高ビニル
結合を示しており、さらにブロックCは低ビニル結合で
ある。この共重合体は高度に水素添加されており、ペレ
ット化が容易でペレットの耐ブロッキング性が改良さ
れ、また熱可塑性樹脂とブレンドして用いられた場合、
上記の優れた特性を示すものである。
フロントページの続き (72)発明者 竹村 泰彦 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−302415(JP,A) 特開 平3−72512(JP,A) 特開 平2−305814(JP,A) 特開 平3−188114(JP,A) 特開 平1−210412(JP,A) 特開 平1−229017(JP,A) 特開 昭63−83115(JP,A) 特開 昭62−275114(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 297/04 C08L 53/02 C08L 101/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)分子中に重合体ブロックA、Bお
    よびCを含有し(ただし、Aはビニル芳香族化合物を8
    0重量%以上含有する重合体ブロックセグメント、Bは
    共役ジエン化合物を80%重量以上含有し、かつ共役ジ
    エン化合物のビニル結合含量が70重量%を超える共役
    ジエンブロックセグメント、Cは1,2−ビニル結合含
    量が30重量%以下であるポリブタジエン・ブロックセ
    グメントである)、かつブロック構造がA−(B−C)
    n 、C−(B−A)m 、または(C−B−A)l X(た
    だし、n、mは1以上の整数、lは2以上の整数、Xは
    カップリング剤残基である)で表わされる直鎖状または
    分岐状のブロック共重合体からなり、重合体ブロックA
    の含有量が10〜35重量%、重合体ブロックBの含有
    量が35〜80重量%、および重合体ブロックCの含有
    量が5〜40重量%(ただし、A+B+C=100重量
    %)であって、ブロック共重合体の数平均分子量が4〜
    70万であり、共役ジエン部分の二重結合残基の80%
    以上が水素添加された水添ジエン系共重合体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水添ジエン系共重合体が
    少なくとも1種の官能基で変性された水添ジエン系共重
    合体。
  3. 【請求項3】 (I)請求項1および/または請求項2
    記載の水添ジエン系共重合体99〜1重量部、ならびに
    (II) 熱可塑性樹脂1〜99重量部〔ただし、(I)+
    (II) =100重量部〕を主成分とする水添ジエン系共
    重合体組成物。
JP04161711A 1991-05-30 1992-05-29 水添ジエン系共重合体およびその組成物 Expired - Lifetime JP3134504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04161711A JP3134504B2 (ja) 1991-05-30 1992-05-29 水添ジエン系共重合体およびその組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-155817 1991-05-30
JP15581791 1991-05-30
JP04161711A JP3134504B2 (ja) 1991-05-30 1992-05-29 水添ジエン系共重合体およびその組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05170844A JPH05170844A (ja) 1993-07-09
JP3134504B2 true JP3134504B2 (ja) 2001-02-13

Family

ID=26483727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04161711A Expired - Lifetime JP3134504B2 (ja) 1991-05-30 1992-05-29 水添ジエン系共重合体およびその組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3134504B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011078340A1 (ja) 2009-12-25 2011-06-30 Jsr株式会社 蓄熱材用組成物及び蓄熱材
WO2014025070A1 (ja) 2012-08-10 2014-02-13 Jsr株式会社 蓄熱材用組成物
US10570259B2 (en) 2015-09-02 2020-02-25 Jsr Corporation Composition and formed article
EP3878904A1 (en) 2020-02-05 2021-09-15 JSR Corporation Polymer composition, crosslinked polymer, and tire

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050109993A (ko) * 2003-03-14 2005-11-22 제이에스알 가부시끼가이샤 수소 첨가 디엔계 공중합체, 중합체 조성물 및 성형체
TWI612067B (zh) * 2015-08-24 2018-01-21 Asahi Chemical Ind 氫化嵌段共聚物與使用其之聚丙烯系樹脂組合物及其成型體
KR102010715B1 (ko) * 2015-09-09 2019-08-13 아사히 가세이 가부시키가이샤 수소화 블록 공중합체, 폴리프로필렌 수지 조성물 및 성형체
CN109071741B (zh) * 2016-04-25 2021-03-16 旭化成株式会社 氢化嵌段共聚物、聚丙烯树脂组合物和成型体
EP3770210B1 (en) * 2016-04-25 2021-10-13 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Resin composition and molded body
WO2022065399A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 株式会社クラレ 樹脂組成物及び成形品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011078340A1 (ja) 2009-12-25 2011-06-30 Jsr株式会社 蓄熱材用組成物及び蓄熱材
WO2014025070A1 (ja) 2012-08-10 2014-02-13 Jsr株式会社 蓄熱材用組成物
US10570259B2 (en) 2015-09-02 2020-02-25 Jsr Corporation Composition and formed article
EP3878904A1 (en) 2020-02-05 2021-09-15 JSR Corporation Polymer composition, crosslinked polymer, and tire

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05170844A (ja) 1993-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0398758B1 (en) (Modified) Hydrogenated diene block copolymer and composition comprising the same
JP2764746B2 (ja) 水添ジエン系共重合体、変性水添ジエン系共重合体およびその組成物
JP4101180B2 (ja) 変性水添共重合体
JP3949110B2 (ja) 水添共重合体
JP3460274B2 (ja) 水添ジエン系共重合体及び樹脂組成物
JP2638165B2 (ja) 水添ジエン系共重合体樹脂組成物、およびその製造方法
JPS6389550A (ja) 耐衝撃性重合体組成物およびその製造方法
JP2754723B2 (ja) 水添ジエン系共重合体およびその組成物
US6555624B2 (en) Thermoplastic crosslinked rubber composition
JP3134504B2 (ja) 水添ジエン系共重合体およびその組成物
JP2697173B2 (ja) 変性水添ブロック重合体およびその組成物
JPH11236425A (ja) 水素添加ブロック共重合体及びその組成物
JP3460275B2 (ja) 水添ジエン系共重合体及び樹脂組成物
JP2988080B2 (ja) 熱可塑性重合体組成物
JP2884675B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4841074B2 (ja) 樹脂組成物、及び樹脂改質用ブロック共重合体
JPH0532836A (ja) シート、フイルム用重合体組成物
JP3127872B2 (ja) (変性)水添ジエン系共重合体組成物
JP3349772B2 (ja) エポキシ変性水添ブロック重合体およびその組成物
JP3282364B2 (ja) 水添ブロック共重合体
JPH0598086A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2004067944A (ja) 極性熱可塑性エラストマー組成物
JPH10182926A (ja) (変性)水添ジエン系共重合体組成物
JP3000165B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP3958611B2 (ja) 多層フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001031

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081201

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 12