JP3310921B2 - 石抜選別機 - Google Patents

石抜選別機

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JP3310921B2
JP3310921B2 JP03880298A JP3880298A JP3310921B2 JP 3310921 B2 JP3310921 B2 JP 3310921B2 JP 03880298 A JP03880298 A JP 03880298A JP 3880298 A JP3880298 A JP 3880298A JP 3310921 B2 JP3310921 B2 JP 3310921B2
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敬一 大竹
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株式会社大竹製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、穀粒中に混入し
ている小石を選別除去する石抜選別機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の石抜選別機としては、例
えば実用新案登録第2509573号公報に示すような
構成のものが知られている。
【0003】この従来構成においては、図5及び図6に
示すように、機枠51内に選別ケース52が各一対の支
持ロッド53,54を介して傾斜状態で揺動可能に支持
され、その底面には多孔選別板55が配設されている。
選別ケース52の下部には送風機56が一体揺動可能に
固定配置され、モータ57にて送風機56が回転される
ことにより、送風機56から多孔選別板55を通して選
別ケース52内に風が送り込まれる。機枠51内には偏
心輪58が回転可能に配設され、モータ57にて偏心輪
58が回転されることにより、被動リング59及びレバ
ー60を介して選別ケース52及び送風機56が往復揺
動される。
【0004】前記機枠51内の上部には供給ホッパ61
が配設され、この供給ホッパ61から選別ケース52内
に穀粒が供給される。そして、選別ケース52の揺動及
び送風機56からの送風によって、選別ケース52内に
供給される小石を含む穀粒が多孔選別板55上の選別部
52aにおいて比重選別される。さらに、選別された穀
粒は選別ケース52の前端下方の穀粒取出口52bから
取り出されるとともに、選別された小石は選別ケース5
2の後端上方の小石回収部52cに回収される。
【0005】前記選別ケース52の幅は、選別部52a
よりも小石回収部52cのほうが狭くなるように形成さ
れ、その幅狭の小石回収部52cの後端には逆方向に傾
斜する小石排出樋62が連設されている。小石回収部5
2cにはその前端入口部及び後端出口部を開閉するため
のゲート63が回動可能に配設されている。
【0006】そして、穀粒の選別動作中には、ゲート6
3が図5に実線で示す位置に回動配置され、小石回収部
52cの前端入口部が開放されて、選別部52aと小石
回収部52cとが連通されるとともに、小石回収部52
cの後端出口部が閉鎖されている。この状態で、選別ケ
ース52の揺動及び送風機56からの送風により、選別
部52aにおいて選別された小石が小石回収部52cに
移動回収される。
【0007】また、供給ホッパ61からの穀粒の供給が
停止された後は、ゲート63を図5に鎖線で示す位置に
回動配置すると、小石回収部52cの前端入口部が閉鎖
されて、選別部52aと小石回収部52cとが遮断され
るとともに、小石回収部52cの後端出口部が開放され
る。この状態で、選別ケース52の揺動及び送風機56
からの送風により、小石回収部52c上に集積している
小石が小石排出樋62を介して排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
石抜選別機においては、選別ケース52及び送風機56
が機枠51内に、各一対の支持ロッド53,54を介し
て一体揺動可能に支持されている。このため、図6に示
すように、偏心輪58の回転により、選別ケース52及
び送風機56に揺動運動が付与されると、選別ケース5
2の多孔選別板55がその後端付近の揺動支点P2を中
心にして往復揺動される。そして、この多孔選別板55
の揺動支点P2を境にして、前方の穀粒取出口52b側
と後方の小石回収部52c側とでは、揺動方向が反転さ
れるとともに送風機56からの送風方向も変動する。
【0009】よって、この多孔選別板55の揺動支点P
2付近においては、選別部52a上で選別されて小石回
収部52c側に移動される小石に対して、選別部52a
側へ戻そうとする力が作用するとともに、穀粒取出口5
2b側に移動される穀粒に対して、小石回収部52c側
へ戻そうとする力が作用する。従って、選別された小石
が再び穀粒中に混合されたり、選別された穀粒が小石中
に混入したりして、選別精度が低下するとともに、選別
に時間がかかるという問題があった。
【0010】また、従来の石抜選別機においては、選別
ケース52の下部に送風機56が固定され、その選別ケ
ース52及び送風機56が機枠51内の所定位置に取り
外し不能に配設されている。また、選別ケース52の小
石回収部52cが選別部52aよりも幅狭に形成され、
この幅狭の小石回収部52cには、その前端入口部及び
後端出口部を開閉するためのゲート63が回動可能に配
設されている。
【0011】このため、穀粒の選別動作の終了後に、選
別ケース52の選別部52aに残留している未選別の穀
粒を完全に取り出すことができず、選別ケース52の多
孔選別板55上を清掃するのが困難であるという問題が
あった。また、小石回収部52cに集積している小石を
排出するための構成も複雑であり、しかも、小石の排出
時には、選別ケース52の揺動状態でゲート63を回動
操作しながら、選別ケース52の揺動及び送風機56か
らの送風により、小石回収部52c上から小石を排出さ
せる必要があって、その作業が面倒であるという問題も
あった。
【0012】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、選別された小石が再び穀粒中に混合されたり、
選別された穀粒が小石中に混入したりするのを防止する
ことができて、選別精度を向上させることができるとと
もに、選別に要する時間を短縮することができる石抜選
別機を提供することにある。
【0013】この発明のその他の目的は、穀粒の選別動
作の終了後に、選別ケースの選別部に残留している未選
別の穀粒を完全に取り出すことができて、選別ケースの
多孔選別板上を容易に清掃することができる石抜選別機
を提供することにある。
【0014】加えて、穀粒の選別動作の終了後に、小石
回収部に集積している小石を、簡単な排出構成で容易に
排出することができる石抜選別機を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、底面に多孔選別部材
を有する選別ケースを機枠内に傾斜状態で配設し、選別
ケースの下方には送風機を配設し、選別ケースを揺動さ
せるとともに、送風機から多孔選別部材を通して選別ケ
ース内に風を送り込むことにより、選別ケース内に供給
される小石を含む穀粒を多孔選別部材上の選別部におい
て比重選別して、選別された穀粒を選別ケースの穀粒取
出口から取り出すとともに、選別された小石を選別ケー
スの小石回収部に回収するようにした石抜選別機におい
て、前記機枠内には第1及び第2支持ローラを所定間隔
をおいて配設し、選別ケースの下面には該選別ケースの
底面に対して傾斜されるとともに各支持ローラ上に接触
支持される第1及び第2傾斜支持面を形成し、機枠と選
別ケースとの間には選別ケースに対し傾斜方向に沿って
往復運動を付与するための駆動機構を設け、選別ケース
の底面に対する各傾斜支持面の傾斜角度を、穀粒取出口
側に位置する第1傾斜支持面のほうが、小石回収部側に
位置する第2傾斜支持面よりも大きくなるように形成し
たものである。
【0016】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の石抜選別機において、前記駆動機構は、機枠内に回
転可能に支持された偏心輪と、その偏心輪に接触するよ
うに選別ケースに突設された接触部材と、その接触部材
を偏心輪に圧接させるように選別ケースを傾斜方向に沿
って一方向に付勢する付勢手段とから構成したものであ
る。
【0017】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の石抜選別機において、前記送風機
は、選別ケースの底面に対応するように機枠内に固定配
置され、選別ケースは各支持ローラに対する各傾斜支持
面の係脱により、機枠内に着脱可能に支持されているも
のである。
【0018】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の石抜選別機において、前記選別ケース内には小石回
収部と選別部とに区画する仕切り部材を設け、その仕切
り部材を、選別部及び小石回収部間を連通する連通位置
と、選別部及び小石回収部間を仕切る仕切位置とに移動
可能に配設したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。図1に示す
ように、機枠11は箱型に形成され、その前面(図1の
左側)には開口11aが形成されるとともに、同基枠1
1の内部には一対の支持板12(一つのみ図示)が所定
間隔をおいて立設されている。支持板12間には回転軸
13及び支持軸14が異なった高さ位置で、前後に所定
間隔をおいて回転可能に架設支持されている。回転軸1
3には一対の第1支持ローラ15(一つのみ図示)が所
定間隔をおいて形成され、それらの第1支持ローラ15
と対応するように、支持軸14には一対の第2支持ロー
ラ16(一つのみ図示)が所定間隔をおいて形成されて
いる。
【0020】図1及び図2に示すように、選別ケース1
7は上面を開口した箱型に形成され、その底面には多数
の小孔18aを形成した多孔選別部材としての多孔選別
板18が配設されている。選別ケース17の両側下面に
は、各一対の第1傾斜支持面19及び第2傾斜支持面2
0が前後に所定間隔をおいて形成されている。そして、
選別ケース17が開口11aから機枠11内に挿入され
て、各第1傾斜支持面19が第1支持ローラ15上に係
脱可能に接触支持されるとともに、各第2傾斜支持面2
0が第2支持ローラ16上に係脱可能に接触支持されて
いる。これにより、選別ケース17が機枠11内におい
て、前下がりの傾斜状態で揺動可能及び着脱可能に配設
されている。
【0021】前記選別ケース17内の中央部の多孔選別
板18上には選別部17aが形成され、選別ケース17
の前端下方には穀粒取出口17bが形成されている。選
別ケース17内の後端上方には小石回収部17cが形成
され、その小石回収部17cの後端縁が端面板17dに
よって閉塞されている。
【0022】そして、図1〜図4に示すように、選別ケ
ース17の底面に対する第1傾斜支持面19の傾斜角度
A1と、第2傾斜支持面20の傾斜角度A2とが異なる
ように形成されている。すなわち、穀粒取出口17b側
に位置する第1傾斜支持面19の傾斜角度A1のほう
が、小石回収部17c側に位置する第2傾斜支持面20
の傾斜角度A2よりも大きくなるように形成されてい
る。
【0023】図1に示すように、前記機枠11と選別ケ
ース17との間には、選別ケース17に対し傾斜方向に
沿って往復運動を付与するための駆動機構21が配設さ
れている。すなわち、第1支持ローラ15間において回
転軸13には偏心輪22が取り付けられ、その偏心輪2
2と接触可能に対応するように、選別ケース17の下面
には接触部材としての接触板23が傾斜状に突設されて
いる。機枠11内には付勢手段を構成する圧縮バネ24
が取付板25を介して取り付けられ、圧縮バネ24の前
端が選別ケース17の端面板17dに接合されている。
これにより、選別ケース17が傾斜方向に沿って前方に
付勢され、接触板23が偏心輪22に圧接されている。
【0024】そして、偏心輪22が図3に実線で示す状
態から鎖線で示す状態に回転されるときには、選別ケー
ス17に対し傾斜方向に沿って後方への移動力が付与さ
れる。これにより、各傾斜支持面19,20が支持ロー
ラ15,16に摺接して、選別ケース17が後部上方に
揺動される。また、偏心輪22が図3に鎖線で示す状態
から実線で示す状態に回転されるときには、圧縮バネ2
4の付勢力により、選別ケース17に対し傾斜方向に沿
って前方への移動力が付与される。これにより、各傾斜
支持面19,20が支持ローラ15,16に摺接して、
選別ケース17が前部下方に揺動される。
【0025】すなわち、図4に示すように、選別ケース
17に後方への移動力F1が付与されたとき、第1傾斜
支持面19では傾斜移動力F2aが生じて、移動量F3
aだけ上昇移動されるのに対して、第2傾斜支持面20
では傾斜移動力F2bが生じて、移動量F3bだけ上昇
移動される。この場合、選別ケース17の底面に対する
第1傾斜支持面19の傾斜角度A1が、第2傾斜支持面
20の傾斜角度A2よりも大きくなるように形成されて
いる。このため、第1傾斜支持面19における傾斜移動
力F2a及び上昇移動量F3aが、第2傾斜支持面20
における傾斜移動力F2b及び上昇移動量F3bよりも
大きくなる。
【0026】さらに、選別ケース17に前方への移動力
が付与されて、選別ケース17が下方に揺動される場合
にも、前述した前方への移動力F1の付与時と同様にし
て、第1傾斜支持面19の下降移動量が第2傾斜支持面
20の下降移動量よりも大きくなる。従って、図3に示
すように、偏心輪22の回転に伴って、選別ケース17
は多孔選別板18から斜上方に離間した揺動支点P1を
中心にして往復揺動される。
【0027】図1に示すように、前記選別ケース17の
底面に対応して、機枠11内の両支持板12間には送風
機26が配設されている。この送風機26は、両支持板
12間に固定配置されたファンケース27と、そのファ
ンケース27内において両支持板12間に回転可能に支
持されたファン28とより構成され、ファン28に対応
して両支持板12には吸気孔29が形成されている。
【0028】前記機枠11内にはモータ30が配設さ
れ、そのモータ軸30aには駆動プーリ31が取り付け
られている。ファン28の軸端部及び回転軸13の端部
には被動プーリ32,33が取り付けられ、これらの被
動プーリ32,33と駆動プーリ31との間にはベルト
34が掛装されている。そして、モータ30によりファ
ン28及び回転軸13が回転されて、ファンケース27
から多孔選別板18の小孔18aを通して選別ケース1
7内に風が送り込まれるとともに、偏心輪22にて選別
ケース17が斜め方向に往復揺動される。
【0029】前記選別ケース17の上方に対向位置する
ように、機枠11内の上部には小石を含む穀粒を収容す
るための供給ホッパ35が配設され、その底部には供給
口36が形成されている。供給口36にはシャッタ37
が開閉可能に配設され、シャッタ37の上端部には操作
レバー38が取り付けられている。そして、この操作レ
バー38にてシャッタ37を開閉操作して、供給口36
の開口量を加減することにより、その開口量に応じた穀
粒が供給ホッパ34から選別ケース17内に供給され
る。
【0030】さらに、選別ケース17の揺動及び送風機
26からの送風により、選別ケース17内に供給される
小石を含む穀粒が多孔選別板18上の選別部17aにお
いて比重選別される。そして、選別された穀粒は選別ケ
ース17の前端下方の穀粒取出口17bから取り出され
るとともに、選別された小石は選別ケース17の後端上
方の小石回収部17cに回収される。
【0031】図1〜図3に示すように、前記選別ケース
17の後端付近の両側内面には、一対の支持溝39が上
下方向に延長形成されている。支持溝39には仕切り部
材としての仕切板40が移動可能に嵌挿され、選別ケー
ス17の選別部17aと小石回収部17cとの間を仕切
る仕切部40aと、小石回収部17cの上方を覆う覆い
部40bとを備えている。仕切板40の覆い部40bの
下面には板バネ41が取り付けられ、その両端が選別ケ
ース17の両側上面に係合している。
【0032】そして、穀粒の選別動作時には、図1及び
図3に示すように、板バネ41の付勢力により、仕切板
40が選別部17a及び小石回収部17c間を連通する
上方の連通位置に保持されている。このため、選別部1
7aにおいて選別された小石は、仕切板40の仕切部4
0aの下端を通過して、小石回収部17cへ移動回収さ
れる。
【0033】また、穀粒の選別動作の終了後には、図1
に鎖線で示すように、機枠11の開口11aから選別ケ
ース17の前端を持ち上げて、偏心輪22と接触板23
との係合を解離させ、選別ケース17を開口11aから
前方に引き出す。その後、仕切板40を板バネ41の付
勢力に抗して下方の仕切位置に押圧移動させると、仕切
部40aの下端が多孔選別板18に接合して、選別部1
7aと小石回収部17cとの間が仕切られる。
【0034】この状態で、選別ケース17を前下がりに
傾斜させて、多孔選別板18上の選別部17aに残留し
ている未選別の穀粒を、小石回収部17c上の小石が混
入することなく、穀粒取出口17bから取り出すことが
できる。その後、選別ケース17を上下反転させて、小
石回収部17cに集積している小石を取り出すことがで
きる。
【0035】次に、前記のように構成された石抜選別機
の動作を説明する。さて、この石抜選別機において、小
石を含む穀粒を選別する場合には、その穀粒を供給ホッ
パ35内に収容する。その後、図示しない起動スイッチ
の操作により、モータ30を起動させると、回転軸13
上の第1支持ローラ15及び偏心輪22が回転されると
ともに、送風機26のファン28が回転される。そし
て、偏心輪22の回転に伴い、選別ケース17が多孔選
別板18から斜上方に離間した揺動支点P1を中心にし
て往復揺動されとともに、送風機26から選別ケース1
7内に風が送り込まれる。
【0036】この状態で、シャッタ37の操作により、
供給ホッパ35の供給口36を開口させると、供給ホッ
パ34内の小石を含む穀粒が選別ケース17内に供給さ
れる。そして、この小石を含む穀粒が選別ケース17の
揺動及び送風機26からの送風により、多孔選別板18
上の選別部17aにおいて比重選別される。さらに、選
別された穀粒は多孔選別板18から浮上した状態で前部
下方に移動され、穀粒取出口17bから取り出される。
一方、選別された小石は多孔選別板18に沿って後部上
方に移動され、小石回収部17cに回収される。
【0037】また、穀粒の選別動作の終了後に、選別ケ
ース17の多孔選別板18上を清掃する場合には、選別
ケース17を機枠11の開口11aから前方に引き出
す。そして、仕切板40を下方の仕切位置に押圧移動さ
せて、選別部17aと小石回収部17cとの間を遮断す
る。この状態で、多孔選別板18上の選別部17aに残
留している未選別の穀粒を、小石回収部17c上の小石
が混入することなく、穀粒取出口17bから取り出すこ
とができる。その後、小石回収部17cに集積している
小石を取り出して、多孔選別板18上を清掃することが
できる。
【0038】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態の石抜選別機においては、機枠11内
に第1及び第2支持ローラ15,16が前後に所定間隔
をおいて配設されている。多孔選別板18を有する選別
ケース17の下面には第1及び第2傾斜支持面19,2
0が形成されている。各傾斜支持面19,20が各支持
ローラ15,16に接触支持されることにより、選別ケ
ース17が機枠11内に傾斜状態で配設されている。選
別ケース17の底面に対する各傾斜支持面19,20の
傾斜角度A1,A2は、前端下方の穀粒取出口17b側
に位置する第1傾斜支持面19のほうが、後端上方の小
石回収部17c側に位置する第2傾斜支持面20よりも
大きくなるように形成されている。駆動機構21により
選別ケース17に対し傾斜方向に沿って往復運動が付与
されて、選別ケース17が揺動されるようになってい
る。
【0039】このため、穀粒の選別動作時には、選別ケ
ース17が多孔選別板18から斜上方に離間した揺動支
点P1を中心にして往復揺動される。よって、選別ケー
ス17の選別部17aで選別された小石が穀粒取出口1
7b側に戻されて再び穀粒中に混合されたり、選別され
た穀粒が小石回収部17c側に戻されて小石中に混入し
たりするのを防止することができる。従って、穀粒と小
石との選別を高精度で短時間に行うことができる。
【0040】・ この実施形態の石抜選別機において
は、駆動機構21が、機枠11内に回転可能に支持され
た偏心輪22と、その偏心輪22に接触するように選別
ケース17に突設された接触板23と、その接触板23
を偏心輪22に圧接させるように選別ケース17を傾斜
方向に沿って一方向に付勢する付勢手段としての圧縮バ
ネ24とから構成されている。このため、駆動機構21
の構成が簡単であるとともに、選別ケース17を効果的
に揺動運動させることができる。
【0041】・ この実施形態の石抜選別機において
は、送風機26が選別ケース17の底面に対応するよう
に機枠11内に固定配置され、選別ケース17が各支持
ローラ15,16に対する各傾斜支持面19,20の係
脱により、機枠11内に着脱可能に支持されている。こ
のため、穀粒の選別動作の終了後に、選別ケース17を
機枠11内から取り外した状態で、選別ケース17の選
別部17aに残留している未選別の穀粒を完全に取り出
すことができて、選別ケース17の多孔選別板18上を
容易に清掃することができる。
【0042】・ この実施形態の石抜選別機において
は、選別ケース17内には小石回収部17cと選別部1
7aとに区画する仕切板40を設け、その仕切板40、
選別部17a及び小石回収部17c間を連通する連通位
置と、選別部17a及び小石回収部17c間を仕切る仕
切位置とに移動可能に配設されている。このため、穀粒
の選別動作の終了後に、小石回収部17cに集積してい
る小石を、簡単な排出構成で容易に排出することができ
る。
【0043】・ この実施形態の石抜選別機において
は、偏心輪22が一方の支持ローラ15と一体回転可能
に連結されている。このため、穀粒の選別動作時には、
一方の支持ローラ15が偏心輪22と一体的に回転され
て、選別ケース17を安定状態で揺動運動させることが
できる。
【0044】・ この実施形態の石抜選別機において
は、仕切板40が選別ケース17の両側内面の支持溝3
9に移動可能に嵌挿され、仕切板40には選別ケース1
7の両側上面に係合して、仕切板40を上方の連通位置
に付勢保持するための板バネ41が設けられている。こ
のため、簡単な構成によって、常には仕切板40を選別
部17aと小石回収部17cとが連通した連通位置に保
持することができる。
【0045】なお、この実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・ 偏心輪22を選別ケース17の小石回収部17c側
に対向位置する第2支持ローラ16に一体回転可能に連
結し、モータ30により第2支持ローラ16が偏心輪2
2とともに積極回転されるように構成すること。
【0046】・ 偏心輪22を第1及び第2支持ローラ
15,16と分離して配設し、第1及び第2支持ローラ
15,16が積極回転されることなく、モータ30によ
り偏心輪22が独立して回転されるように構成するこ
と。
【0047】・ 接触板23を選別ケース17の下面に
傾斜させることなく直角に突設すること。さらに、上記
実施形態により把握される請求項以外の技術的思想につ
いて、以下にそれらの効果とともに記載する。
【0048】・ 前記偏心輪をいずれか一方の支持ロー
ラと一体回転可能に連結した請求項2に記載の石抜選別
機。この構成によれば、一方の支持ローラが偏心輪と一
体的に回転されて、選別ケースを安定状態で揺動運動さ
せることができる。
【0049】・ 前記仕切板は選別ケースの両側内面に
形成された支持溝に移動可能に嵌挿し、仕切板には選別
ケースの両側上面に係合して、仕切板を上方の連通位置
に付勢保持するための板バネを設けた請求項4に記載の
石抜選別機。
【0050】この構成によれば、簡単な構成により常に
は仕切板を選別部と小石回収部とが連通した連通位置に
保持することができる。
【0051】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、選別された小石が再び穀粒中に混合された
り、選別された穀粒が小石中に混入したりするのを防止
することができて、選別精度を向上させることができる
とともに、選別に要する時間を短縮することができる。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、駆動機構
の構成が簡単であるとともに、選別ケースを効果的に揺
動運動させることができる。請求項3に記載の発明によ
れば、穀粒の選別動作の終了後に、選別ケースの選別部
に残留している未選別の穀粒を完全に取り出すことがで
きて、選別ケースの多孔選別板上を容易に清掃すること
ができる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、穀粒の選
別動作の終了後に、小石回収部に集積している小石を、
簡単な排出構成で容易に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の石抜選別機の一実施形態を示す側
断面図。
【図2】 その石抜選別機の選別ケースを拡大して示す
斜視図。
【図3】 選別ケースの揺動構成を拡大して示す要部側
断面図。
【図4】 選別ケースの揺動運動を説明する要部側断面
図。
【図5】 従来の石抜選別機を示す側断面図。
【図6】 その石抜選別機の多孔選別板の揺動運動を説
明する側面図。
【符号の説明】
11…機枠、11a…開口、12…支持板、15…第1
支持ローラ、16…第2支持ローラ、17…選別ケー
ス、17a…選別部、17b…穀粒取出口、17c…小
石回収部、17d…端面板、18…多孔選別板(多孔選
別部材)、19…第1傾斜支持面、20…第2傾斜支持
面、21…駆動機構、22…偏心輪、23…接触板(接
触部材)、24…圧縮バネ(付勢手段)、26…送風
機、27…ファンケース、28…ファン、30…モー
タ、35…供給ホッパ、39…支持溝、40…仕切板
(仕切り部材)、41…板バネ、P1…揺動支点、A
1,A2…傾斜角度。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面に多孔選別部材を有する選別ケース
    を機枠内に傾斜状態で配設し、選別ケースの下方には送
    風機を配設し、選別ケースを揺動させるとともに、送風
    機から多孔選別部材を通して選別ケース内に風を送り込
    むことにより、選別ケース内に供給される小石を含む穀
    粒を多孔選別部材上の選別部において比重選別して、選
    別された穀粒を選別ケースの穀粒取出口から取り出すと
    ともに、選別された小石を選別ケースの小石回収部に回
    収するようにした石抜選別機において、 前記機枠内には第1及び第2支持ローラを所定間隔をお
    いて配設し、選別ケースの下面には該選別ケースの底面
    に対して傾斜されるとともに各支持ローラ上に接触支持
    される第1及び第2傾斜支持面を形成し、機枠と選別ケ
    ースとの間には選別ケースに対し傾斜方向に沿って往復
    運動を付与するための駆動機構を設け、選別ケースの底
    面に対する各傾斜支持面の傾斜角度を、穀粒取出口側に
    位置する第1傾斜支持面のほうが、小石回収部側に位置
    する第2傾斜支持面よりも大きくなるように形成した石
    抜選別機。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、機枠内に回転可能に支
    持された偏心輪と、その偏心輪に接触するように選別ケ
    ースに突設された接触部材と、その接触部材を偏心輪に
    圧接させるように選別ケースを傾斜方向に沿って一方向
    に付勢する付勢手段とを含む請求項1に記載の石抜選別
    機。
  3. 【請求項3】 前記送風機は、選別ケースの底面に対応
    するように機枠内に固定配置され、選別ケースは各支持
    ローラに対する各傾斜支持面の係脱により、機枠内に着
    脱可能に支持されている請求項1または請求項2に記載
    の石抜選別機。
  4. 【請求項4】 前記選別ケース内には小石回収部と選別
    部とに区画する仕切り部材を設け、その仕切り部材を、
    選別部及び小石回収部間を連通する連通位置と、選別部
    及び小石回収部間を仕切る仕切位置とに移動可能に配設
    した請求項3に記載の石抜選別機。
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