JP3310865B2 - プリント回路板挿抜構造 - Google Patents

プリント回路板挿抜構造

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JP3310865B2 JP15066596A JP15066596A JP3310865B2 JP 3310865 B2 JP3310865 B2 JP 3310865B2 JP 15066596 A JP15066596 A JP 15066596A JP 15066596 A JP15066596 A JP 15066596A JP 3310865 B2 JP3310865 B2 JP 3310865B2
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  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の機能
変更あるいは保守等において、内部に格納するプリント
回路板を挿入および抜去する際の挿抜構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器は、高機能化、小型化の
要望により内蔵するプリント回路板はますます高密度実
装が行われるようになった。その結果、個別のプリント
回路板が担う機能の増加につれてそのプリント回路板を
プラグイン接続するコネクタの接続ピン数も増加し、コ
ネクタの接続ピン数の増加に比例してプリント回路板の
挿抜に必要な力も増加してきた。
【0003】プリント回路板をコネクタに挿抜するプリ
ント回路板挿抜構造の実現に際する必要な条件として、
次のものが上げられる。
【0004】1)プリント回路板の挿抜は、容易に行え
ること。
【0005】2)挿入されたプリント回路板は、容易に
抜け出さないこと。
【0006】以上に述べた条件は、たとえばパーソナル
コンピュータのように機能増設等でユーザが直接、プリ
ント回路板の挿抜を行う場合も考えられるような電子機
器には是非とも満たしておかなければならない条件の一
部である。
【0007】ここに、従来の技術によるプリント回路板
挿抜構造について説明する。
【0008】図11は、従来の技術に基づいてシェルフ
ユニット21に格納するプリント回路板22の挿抜を行
うためのレバー23を、個々のプリント回路板22に備
えた例を示したものである。
【0009】簡単にレバー23の構造について説明す
る。プリント回路板22の前面板22aの左右に1個ず
つに固着された挿抜部22bには左右一対のレバー23
が回転軸23bにて回転自在に係止される。なお図11
にはレバー23の左側部を示している。
【0010】シェルフユニット21は溝部21aを有
し、プリント回路板22の格納時にレバー23の支点部
23cが前記溝部21aの中に挿入される。
【0011】次にプリント回路板22の挿入時の動作に
ついて説明する。プリント回路板22の両端に設けられ
た1対のレバー23のツマミ部23aがプリント回路板
22の進行方向よりも開いた状態になるように保ちなが
ら、当該プリント回路板22をシェルフユニット21に
挿入する。
【0012】プリント回路板22の先端部分がシェルフ
ユニットに設けたコネクタ(図示せず)に到達して行き
当たり、レバー23はシェルフユニット21の左右の縁
に当たってツマミ部23aが内側へ倒れ込んで突き出し
部23cがシェルフユニットに設けられた溝部21aに
進入する。
【0013】さらに左右のレバー23を内側に倒すと、
レバー23に手で加えた力は溝部21aに入った突き出
し部23cを支点とし、回転軸23bを作用点とした梃
子を構成して拡大されてプリント回路板22に挿入力と
して伝達されて、当該プリント回路板22の先端部はシ
ェルフユニットに設けたコネクタに挿入される。
【0014】プリント回路板22の先端部がコネクタの
挿入終端に達するのと同時に、レバー23に設けたロッ
ク部23eは前記挿抜部22bに設けたブロック(図示
せず)にかみ合ってレバー23の動作も終端に達する。
【0015】次にプリント回路板22の抜去時の動作に
ついて説明する。プリント回路板22の両端のレバー2
3とサブレバー23dを同時につまむとロック部23e
は前記挿抜部22bに設けたブロックより外れてかみ合
いが解除される。さらにレバー23とサブレバー23d
をつまんだまま前記レバー23を両側に開くと、レバー
23に手で加えた力は溝部21aに入った突き出し部2
3cを支点とし、回転軸23bを作用点とした梃子を構
成して手による力が拡大されてプリント回路板22に抜
去力として伝達されて、当該プリント回路板22の先端
部はシェルフユニットに設けたコネクタより抜き出され
る。
【0016】またプリント回路板22をシェルフユニッ
ト21に挿入した状態では、ロック部23eの作用によ
り、誤ってレバー23に接触しても前記プリント回路板
22が抜け出すようなことはない。
【0017】なお当該電子機器の通常の操作時ではレバ
ー23が立った状態なので、レバー23が立った状態を
保つのに必要な内部スペースを確保する必要がある。
【0018】図12および図13は、従来の技術に基づ
いてシェルフユニット21に格納するプリント回路板2
2の挿抜を行うために専用の挿抜工具26を設定した例
を示したものである。
【0019】図12に挿抜工具26の形状を示す。なお
当該挿抜工具26は左右一対をなしている。図12はそ
の右側工具の形状を示し、左側工具はピン26bを反対
側に取り付けた形状となっている。
【0020】図13によって挿抜工具26によるプリン
ト回路板22の挿入の動作について説明する。前記プリ
ント回路板22は手でシェルフユニットの該当する箇所
に挿入し、前記プリント回路板22の先端部分がシェル
フユニットに設けたコネクタ(図示せず)に到達して行
き当たった時点で手による挿入動作を止め、一対の挿抜
工具26をそれぞれ両手に持って、先ず突き出し部26
aをシェルフユニット21に設けられた支持部21bに
挿入し、次いでピン26bをプリント回路板の前面板2
2aに固着された挿抜部22bに設けた穴に挿入する。
なお前記の挿抜部22bに設けた穴の位置は図13にお
いてはピン26bと重複するので符号は省略してある。
【0021】左右一対の挿抜工具26を内側に寄せるよ
うに力を加えると、挿抜工具26に手で加えた力はシェ
ルフユニット21の支持部21bに入った突き出し部2
6aを支点としピン26bを作用点とした梃子を構成し
て拡大されてプリント回路板22の挿抜部22bに挿入
力として伝達されて、当該プリント回路板22の先端部
はシェルフユニット21に設けたコネクタに挿入され
る。
【0022】挿入が完了したら、前記挿抜工具26を取
り外す。
【0023】またプリント回路板22の抜去の動作は、
前記の挿入と逆の順で動作を行ってコネクタより抜き出
した後は、手でプリント回路板22を抜き出す。
【0024】また挿抜工具26は付属品として当該電子
機器に添付する。あるいはまた前記電子機器の適当な場
所に取り付け穴26cを用いて固定する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術による電子機器のシェルフユニットでプリント回路
板の挿抜を行う挿抜構造において次に示すような問題点
がある。
【0026】1)個別のプリント回路板に挿抜用のレバ
ーを設ける。この方法によりプリント回路板の挿抜を容
易にし、さらに輸送時や機器操作時のプリント回路板の
抜け防止の対策を施すことが可能であるが、当該機器の
内部でレバーのためのスペースが必要であり、機器の小
型化が困難となる。
【0027】また個別のプリント回路板に前記のレバー
を備えるため、製造コストが上昇して機器の価格を押し
上げる結果となる。
【0028】2)専用の挿抜用工具を設ける。この方法
によりプリント回路板の挿抜を容易にし、さらに当該機
器の内部でスペースは必要最小限に縮小することが可能
となるが、別途抜け防止の対策が必要となる。
【0029】また前記の挿抜用工具は日常の操作で使用
するものではないので紛失し易い。紛失防止のために当
該機器の内部に固定する場合は、ユーザに挿抜用工具固
定の作業を要求することになり、また挿抜用工具固定の
ために余分なスペースを必要とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次に示す手段を取った。
【0031】左右一対の挿抜具を備え、通常はシェルフ
ユニットに取り付けて、格納するプリント回路板の抜け
防止具として使用する。
【0032】この手段により、前記挿抜具はプリント回
路板の挿抜動作時には挿抜の工具として使用し、挿抜動
作を必要としないときにはそのままプリント回路板の抜
け防止具として使用するという作用を得る。
【0033】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示すような形態
を取る。
【0034】1)電子機器に内蔵するシェルフユニット
の入口近傍に切り欠きを設け、また前記シェルフユニッ
トに格納するプリント回路板の前面板には挿抜時に引っ
かけとなる部分を設け、さらに左右一対の構成を持った
挿抜具をもって前記シェルフユニットの入口近傍に設け
た切り欠きを支点となし、プリント回路板の前面板の引
っかけとなる部分を作用点となし、梃子による力の拡大
機構を構成させてプリント回路板の挿抜動作を行わせ
る。
【0035】さらに前記左右一対の構成を持った挿抜具
は挿抜動作を必要としないときはシェルフユニットの入
口近傍の所定の場所に係止してプリント回路板のぬけ防
止具として使用する。
【0036】この手段によって当該挿抜具が挿抜用工具
としての機能とプリント回路板の抜け防止具としての機
能とを兼ね備えるという作用を得る。
【0037】2)前記の挿抜具は、つまみ部を引くこと
によって結合を解除するラッチ機構部品によりシェルフ
ユニットに係止する。
【0038】この手段によって、工具を使用せずに当該
挿抜具をシェルフユニットより着脱させるという作用を
得る。
【0039】3)前記の挿抜具は、当該挿抜具に設けた
かみ合い部とつまみ部を引くことによって結合を解除す
るラッチ機構部品との組み合わせによりシェルフユニッ
トに係止する。
【0040】この手段によって、工具を使用せずに1回
の動作で当該挿抜具をシェルフユニットより着脱させる
という作用を得る。
【0041】4)前記の挿抜具は、ねじによりシェルフ
ユニットに係止する。
【0042】この手段によって、当該挿抜具は工具を使
用することによってシェルフユニットより着脱させると
いう作用を得る。
【0043】5)前記の挿抜具にケーブル固定部となる
溝部を備える。
【0044】この手段によって、プリント回路板の前面
板に設けられたコネクタに接続するケーブルを前記挿抜
具により当該機器内部で固定するという作用を得る。
【0045】6)前記の挿抜具をシェルフユニットに係
止させた際に、前記挿抜具とプリント回路板の前面板と
の間で生じる隙間を前記プリント回路板をプラグイン接
続するシェルフユニット側のコネクタの有効嵌合長さよ
り小さく設定し、さらに前記挿抜具には弾性体よりなる
クッション材を固着させる。
【0046】この手段によって、シェルフユニットに格
納する前記プリント回路板のガタツキを吸収するという
作用を得る。
【0047】7)前記の挿抜具に固着させるクッション
材は、導電性を持つ弾性体より構成させる。
【0048】この手段によって、シェルフユニットに格
納する前記プリント回路板のガタツキを吸収すると同時
に前記プリント回路板の前面板とシェルフユニットとの
間を電気的に接続させるという作用を得る。
【0049】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図10によって説明する。
【0050】図1はプリント回路板挿抜時の状態を示し
た図であり、図2は挿抜時の支点部分(A部)の拡大図
である。電子機器1に内蔵するシェルフユニット2はコ
ネクタ3を有し、前記コネクタ3にプリント回路板4を
プラグイン接続する。
【0051】前記プリント回路板4は前面板4aを有
し、前記前面板4aに設けた引っかけ部4bをもって挿
抜動作を行う。
【0052】図2によってプリント回路板4の挿入につ
いて説明する。シェルフユニット2に手で挿入されたプ
リント回路板4はその先端がコネクタ3に接触した時点
で一旦停止し、挿抜具6を取り付ける。また、挿抜具6
の形状は、図3による。なお当該挿抜具6は左右一対の
組み合わせをなしており、図3はその右側部品を示す。
【0053】左右それぞれの挿抜具6の突き出し部6a
をシェルフユニット2に設けた支持部2aに挿入しつ
つ、挿抜具6の引っかけ部6bを前面板4aに設けた引
っかけ部4bに挿入する。
【0054】次いで挿入具6の先端を手で内側に向けて
動かし、支持部2aに挿入された突き出し部6aを中心
とした回転力を与える。挿抜具6は突き出し部6aと引
っかけ部6bとで梃子を構成して、手で加えられた力を
拡大しながら前面板4aの引っかけ部4bに伝達してプ
リント回路板4を挿入する力とする。
【0055】ところで、この実施例では前面板4aに設
けた引っかけ部4bとして穴を設定し、また挿抜具6に
設けた引っかけ部6bとしてピンを設定したが、この組
み合わせは前面板4aに設けた引っかけ部4bとしてピ
ンを使用し、挿抜具6に設けた引っかけ部6bとして穴
を用いてもよい。
【0056】さらにこの組み合わせは前述の支点部に用
いた組み合わせと同様に、作用点として突き出し部と切
り欠き部との組み合わせを用いても差し支えない。
【0057】プリント回路板4の抜去について説明す
る。左右それぞれの挿抜具6の突き出し部6aをシェル
フユニット2に設けた支持部2aに挿入しつつ、前記挿
抜具の6引っかけ部6bを前面板4aに設けた引っかけ
部4bに挿入する。
【0058】次いで挿入具6の先端を手で外側に向けて
動かし、突き出し部6aを中心とした外向きの回転力を
与える。挿入具6は突き出し部6aと引っかけ部6bと
で梃子を構成して、手で加えられた力を拡大しながら前
面板4aの引っかけ部4bに伝達してプリント回路板4
を抜去する力とする。
【0059】図4および図5によってプリント回路板4
の固定について説明する。左右それぞれの挿抜具6はシ
ェルフユニット2にラッチ機構部品7を用いて固定す
る。その際、挿抜具6はプリント回路板4の前面板4a
の前にシェルフユニット2よりはみ出すので、プリント
板4は前記挿抜具によって阻まれてシェルフユニット2
より抜け出すことはない。また挿抜具6の固定はラッチ
機構部品7によるので、固定および解除において工具の
使用を必要としない。
【0060】図6によって挿抜具6の前記の固定機構と
は別の固定機構について説明する。シェルフユニット2
に設けたかみ合い穴2bは突起部6cに対応した直径を
有した丸穴部分とかみ合い部6dの直径に対応した長丸
穴部分とで構成される。
【0061】かみ合い穴2bに突起部6cを挿入して下
方向にスライドさせて、かみ合い部6dをかみ合い穴2
bの長丸穴部に入れ、下側の穴でラッチ機構部品7を押
して挿抜具6を固定する。挿抜具6の固定は前記かみ合
い部とラッチ機構部品7によるので、固定および解除に
おいて工具の使用を必要としない。
【0062】図7によって挿抜具6の前記の固定機構と
は別の固定機構について説明する。シェルフユニット2
にはねじ穴2dを備える。
【0063】挿抜具6は左右それぞれ2個の固定ねじ5
で固定される。ねじは工具で締めつけを行うので、不用
意に挿抜具6を取り外すようなことはない。
【0064】図8によって挿抜具6に備えたケーブル固
定部6fの構造について説明する。前面板4aに設けた
コネクタ4cに接続されたケーブル9は機器内部でケー
ブル固定部6fにより配置を固定する。
【0065】図9によって挿抜具6によりプリント回路
板4の固定時における隙間の設定について説明する。図
9(a)は電子機器全体の断面を示し、図9(b)はB
部の拡大を示す。個々のプリント回路板4およびシェル
フユニット2等の製作誤差を吸収するために前記プリン
ト回路板4を十分に押し込んだ状態における前面板4a
と挿抜具6との間には隙間αを設定する。
【0066】シェルフユニット2に設けたコネクタ3の
有効はめあい長さ(図示せず)をβとすると、前記のα
はβより小さく設定することによって、隙間αによって
ガタツキを生じても、そのガタツキはコネクタ3の有効
はめあい長さβを越えることがないので、コネクタ3か
ら抜け切ることはない。
【0067】また図10に示すごとく、挿抜具6に弾性
体よりなるクッション材8を貼り付けて、当該クッショ
ン材8を介して固定することにより隙間αが小さくなっ
てシェルフユニット2に格納された個別のプリント回路
板4のガタツキがさらに抑制される。
【0068】さらに前記クッション材8を導電性を有
し、かつ弾性体である材質をもって形成する。前面板4
aとシェルフユニット2とはクッション材8を介して電
気的に導通を持つことになる。
【0069】
【発明の効果】この発明により、以下に示すような効果
が期待できる。 1)電子機器に内蔵するシェルフユニットの入口近傍に
切り欠きを設け、また前記シェルフユニットに格納する
プリント回路板の前面板には挿抜時に引っかけとなる部
分を設け、さらに左右一対の構成を持った挿抜具をもっ
て前記シェルフユニットの入口近傍に設けた切り欠きを
支点となし、プリント回路板の前面板の引っかけとなる
部分を作用点となし、梃子による力の拡大機構を構成さ
せてプリント回路板の挿抜動作を行わせる。
【0070】さらに前記左右一対の構成を持った挿抜具
は挿抜動作を必要としないときはシェルフユニットの入
口近傍の所定の場所に係止してプリント回路板のぬけ防
止具として使用する。
【0071】この手段によって当該挿抜具が挿抜用工具
としての機能とプリント回路板の抜け防止具としての機
能とを兼ね備えるので取り付け時も取り外し時も常に使
用状態を保っているため、紛失するという危険性が少な
くなるという効果を得る。
【0072】2)前記の挿抜具は、つまみ部を引くこと
によって結合を解除するラッチ機構部品によりシェルフ
ユニットに係止する。
【0073】この手段によって、工具を使用せずに当該
挿抜具をシェルフユニットより着脱させるので、機器の
機能増設等の作業がユーザにも確実に行えるようになる
という効果を得る。
【0074】3)前記の挿抜具は、当該挿抜具に設けた
かみ合い部とつまみ部を引くことによって結合を解除す
るラッチ機構部品との組み合わせによりシェルフユニッ
トに係止する。
【0075】この手段によって、工具を使用せずに1回
の動作で当該挿抜具をシェルフユニットより着脱させる
ので、機器の機能増設等の作業がユーザにも確実に行え
るようになるという効果を得る。
【0076】4)前記の挿抜具は、ねじによりシェルフ
ユニットに係止する。
【0077】この手段によって、当該挿抜具をシェルフ
ユニットより着脱させる際には工具を必要とするので、
十分な知識を有しないユーザが不用意にプリント回路板
を挿抜することによって発生が予測される二次的な障害
を未然に防止するという効果を得る。
【0078】5)前記の挿抜具にケーブル固定部となる
溝部を備える。
【0079】この手段によって、プリント回路板の前面
板に設けられたコネクタに接続するケーブルを前記挿抜
具により当該機器内部で固定するので機器内部のケーブ
ル配線を整えるという効果を得る。
【0080】6)前記の挿抜具をシェルフユニットに係
止させた際に、前記挿抜具とプリント回路板の前面板と
の間で生じる隙間を前記プリント回路板をプラグイン接
続するシェルフユニット側のコネクタの有効嵌合長さよ
り小さく設定し、さらに前記挿抜具には弾性体よりなる
クッション材を固着させる。
【0081】この手段によって、シェルフユニットに格
納する前記プリント回路板のガタツキを吸収するので輸
送時のプリント回路板の抜け落ち事故を防止し、さらに
動作時のコネクタ接続を保証するという効果を得る。
【0082】7)前記の挿抜具に固着させるクッション
材は、導電性を持つ弾性体より構成させる。
【0083】この手段によって、シェルフユニットに格
納する前記プリント回路板のガタツキを吸収すると同時
に前記プリント回路板の前面板とシェルフユニットとの
間に電気的に導通するのでプリント回路板と筐体との間
のフレームグラウンドを強化し、耐ノイズ特性の強化お
よび電磁波シールド特性の強化をはかることができると
いう効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント回路板挿抜時の状態を示す図。
【図2】プリント回路板挿抜時の支点部分の拡大図(A
部拡大図)。
【図3】挿抜具の形状を示す実施例図。
【図4】プリント回路板固定時の状態を示す実施例図。
【図5】ラッチ機構による挿抜具の係止を示す実施例
図。
【図6】ラッチ機構とかみ合い部とによる挿抜具の係止
を示す実施例図。
【図7】ねじ止めによる挿抜具の係止を示す実施例図。
【図8】挿抜具によるケーブル固定の状態を示す実施例
図。
【図9】プリント回路板固定時の隙間の状態を示す図。
【図10】挿抜具に備えたクッション材の状態を示す実
施例図。
【図11】従来技術により個々のプリント回路板に備え
た挿抜具の図。
【図12】従来技術による挿抜工具の図。
【図13】従来技術による挿抜工具を使用したプリント
回路板挿抜の状態を示す図。
【符号の説明】
1……電子機器 2……シェルフユニット 2a…支持部 3……コネクタ 4……プリント回路板 4a…前面板 4b…引っかけ部 4c…コネクタ 5……固定ねじ 6……挿抜具 6a…突き出し部 6b…引っかけ部 6d…かみあい部 6f…ケーブル固定部 7……ラッチ機構部品 7a…つまみ部 8……クッション材 9……ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−77496(JP,A) 特開 昭58−25300(JP,A) 実開 昭62−163994(JP,U) 実開 昭57−108395(JP,U) 実開 昭52−92247(JP,U) 実開 昭59−77286(JP,U) 実開 昭61−201392(JP,U) 登録実用新案3000855(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子機器(1)のシェルフユニット(2)
    に設けたコネクタ(3)にプラグイン接続して装着する
    プリント回路板(4)の挿抜構造において、 シェルフユニット(2)の開口部近傍に切り欠きよりな
    る支持部(2a)を備え、プリント回路板(4)の前面
    板(4a)に引っかけ部(4b)を備え、また左右一対
    よりなる挿抜具(6)にはそれぞれ突き出し部(6a)
    と引っかけ部(6b)を備え、 前記プリント回路板(4)の挿抜時には前記挿抜具
    (6)の引っかけ部(6b)を前記前面板(4a)の引
    っかけ部(4b)に挿入して作用点となし、突き出し部
    (6a)を支持部(2a)に挿入して支点となし、当該
    挿抜具(6)の先端部に力を加えることによって梃子を
    構成して前記プリント回路板(4)の挿抜を行い、 またプリント回路板(4)の固定時には前記挿抜具
    (6)をシェルフユニット(2)に係止して前記プリン
    ト回路板(4)の抜け出しを防止することを特徴とす
    る、プリント回路板の挿抜構造。
  2. 【請求項2】前記の挿抜具(6)はケーブル固定部(6
    f)を備え、前記の挿抜具(6)をシェルフユニット
    (2)に係止した際に前記プリント回路板(4)の抜け
    出しを防止するとともに、前記のケーブル固定部(6
    f)によってプリント回路板(4)の前面板(4a)に
    設けられたコネクタ(4c)に接続するケーブル(9)
    の固定を行うことを特徴とする、請求項1に記載の プリント回路板の挿抜構造。
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