JP3310349B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
内視鏡装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察窓と洗浄し視野確
保する内視鏡装置に関する。
保する内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野及び工業分野において内
視鏡が広く用いられるようになった。
視鏡が広く用いられるようになった。
【0003】従来内視鏡において、例えば、大腸等の体
腔内に挿入部を挿入して、この体腔内の深部側の部位ま
で挿入を進める場合、内視鏡先端面に設けられた観察窓
の外表面に付着した汚物あるいは体液等を観察窓近傍に
設けた送気送水用ノズルからの送気、送水により洗浄す
ることができるようにして、視野を確保していた。
腔内に挿入部を挿入して、この体腔内の深部側の部位ま
で挿入を進める場合、内視鏡先端面に設けられた観察窓
の外表面に付着した汚物あるいは体液等を観察窓近傍に
設けた送気送水用ノズルからの送気、送水により洗浄す
ることができるようにして、視野を確保していた。
【0004】この洗浄は、観察窓の外表面に向けてノズ
ルらか先ず送水し、その後送気して水滴を除去すること
により行われる。
ルらか先ず送水し、その後送気して水滴を除去すること
により行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな洗浄は、術者が観察像をモニタあるいは接眼部で観
察しながら、汚れの付着を確認した後、送気、送水によ
り観察窓を洗浄するので、術者は内視鏡の操作以外の操
作を行わなければならず、内視鏡の操作及び観察の中
断、特に医療用内視鏡においては処置等に支障をきたす
虞がある。
うな洗浄は、術者が観察像をモニタあるいは接眼部で観
察しながら、汚れの付着を確認した後、送気、送水によ
り観察窓を洗浄するので、術者は内視鏡の操作以外の操
作を行わなければならず、内視鏡の操作及び観察の中
断、特に医療用内視鏡においては処置等に支障をきたす
虞がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で、観察像の状態により観察光学系
の外表面を洗浄して視野が確保でき、安全で確実に鮮明
な内視鏡像を得ることのできる内視鏡装置を提供するこ
とを目的とする。
であり、簡単な構成で、観察像の状態により観察光学系
の外表面を洗浄して視野が確保でき、安全で確実に鮮明
な内視鏡像を得ることのできる内視鏡装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の内視
鏡装置は、観察像が入射される観察光学系と該観察光学
系の外表面に向かって開口する開口部とを有する内視鏡
手段と、前記開口部から流体を噴出させて前記観察光学
系を洗浄するための洗浄手段と、前記観察光学系に入射
された前記観察像を撮像して観察画像信号を生成する撮
像手段と、前記撮像手段により生成された前記観察画像
信号から、予め設定された領域に対応する該観察画像信
号の空間周波数成分を検出する検出手段と、前記観察画
像信号に予め設定された領域に対応する該観察画像信号
の空間周波数成分を予め設定された所定の空間周波数成
分と比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果
に基づいて前記洗浄手段を駆動させる制御信号を生成す
る洗浄制御手段と、を具備したことを特徴とする。本発
明による第2の内視鏡装置は、上記第1の内視鏡装置に
おいて、前記検出手段が検出する空間周波数成分は、前
記観察像のコントラストに応じて変化することを特徴と
する。本発明による第3の内視鏡装置は、観察像が入射
される観察光学系と該観察光学系の外表面に向かって開
口する開口部とを有する内視鏡手段と、前記開口部から
流体を噴出させて前記観察光学系を洗浄するための洗浄
手段と、前記観察光学系に入射された前記観察像を撮像
して観察画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段
より出力された前記観察画像信号から、所定の第1の領
域に対応する第1の特徴量と該第1の領域と異なる所定
の第2の領域に対応する第2の特徴量とを検出する検出
手段と、前記第1の特徴量および前記第2の特徴量の各
々と予め設定された所定値とを比較する比較手段と、前
記比較手段による比較の結果、前記第1の特徴量が前記
所定値よりも大きく、且つ前記第2の特徴量が前記所定
値よりも小さい場合に、前記洗浄手段を駆動させる制御
信号を生成する洗浄制御手段と、を具備したことを特徴
とする。
鏡装置は、観察像が入射される観察光学系と該観察光学
系の外表面に向かって開口する開口部とを有する内視鏡
手段と、前記開口部から流体を噴出させて前記観察光学
系を洗浄するための洗浄手段と、前記観察光学系に入射
された前記観察像を撮像して観察画像信号を生成する撮
像手段と、前記撮像手段により生成された前記観察画像
信号から、予め設定された領域に対応する該観察画像信
号の空間周波数成分を検出する検出手段と、前記観察画
像信号に予め設定された領域に対応する該観察画像信号
の空間周波数成分を予め設定された所定の空間周波数成
分と比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果
に基づいて前記洗浄手段を駆動させる制御信号を生成す
る洗浄制御手段と、を具備したことを特徴とする。本発
明による第2の内視鏡装置は、上記第1の内視鏡装置に
おいて、前記検出手段が検出する空間周波数成分は、前
記観察像のコントラストに応じて変化することを特徴と
する。本発明による第3の内視鏡装置は、観察像が入射
される観察光学系と該観察光学系の外表面に向かって開
口する開口部とを有する内視鏡手段と、前記開口部から
流体を噴出させて前記観察光学系を洗浄するための洗浄
手段と、前記観察光学系に入射された前記観察像を撮像
して観察画像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段
より出力された前記観察画像信号から、所定の第1の領
域に対応する第1の特徴量と該第1の領域と異なる所定
の第2の領域に対応する第2の特徴量とを検出する検出
手段と、前記第1の特徴量および前記第2の特徴量の各
々と予め設定された所定値とを比較する比較手段と、前
記比較手段による比較の結果、前記第1の特徴量が前記
所定値よりも大きく、且つ前記第2の特徴量が前記所定
値よりも小さい場合に、前記洗浄手段を駆動させる制御
信号を生成する洗浄制御手段と、を具備したことを特徴
とする。
【0008】
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
ついて述べる。
【0010】図1ないし図4は本発明の第1実施例に係
わり、図1は内視鏡装置の構成を示す外観図、図2は信
号処理回路の要部の構成を示す構成図、図3は電子内視
鏡で撮像した際の像の状態を説明する説明図、図4は挿
入部の先端面の構成を説明する構成図である。
わり、図1は内視鏡装置の構成を示す外観図、図2は信
号処理回路の要部の構成を示す構成図、図3は電子内視
鏡で撮像した際の像の状態を説明する説明図、図4は挿
入部の先端面の構成を説明する構成図である。
【0011】図1において符号1は、本実施例の内視鏡
装置が適用される一例としての電子内視鏡で、手元側の
把持部を兼ねた操作部2の前方に先端構成部及び湾曲部
を有する細長な挿入部3を延設する一方、この操作部2
の側部にユニバ―サルコ―ド4を延設してコネクタ5を
介して例えば光源装置6aを内設したビデオプロセッサ
6に接続されるようになっている。前記ビデオプロセッ
サ6は電子内視鏡1からの撮像信号を信号処理する信号
処理回路6bを有し、接続したモニタ等からなる表示部
7に伝送して画像表示するようになっていると共に、こ
のビデオプロセッサ6は送気ポンプからなる洗浄装置6
cを内設し、且つこの送気ポンプ及び後述の管路を介し
て連通した送水タンク9、環流用吸引ビン10、及び図
示しない吸引手段に連通している吸引チュ―ブ11を取
付けるようになっている。尚、本発明装置が適用される
内視鏡は、前記電子内視鏡に限ることなく、図示はしな
いが当然ファイバ―等光学式の内視鏡にも適用される。
装置が適用される一例としての電子内視鏡で、手元側の
把持部を兼ねた操作部2の前方に先端構成部及び湾曲部
を有する細長な挿入部3を延設する一方、この操作部2
の側部にユニバ―サルコ―ド4を延設してコネクタ5を
介して例えば光源装置6aを内設したビデオプロセッサ
6に接続されるようになっている。前記ビデオプロセッ
サ6は電子内視鏡1からの撮像信号を信号処理する信号
処理回路6bを有し、接続したモニタ等からなる表示部
7に伝送して画像表示するようになっていると共に、こ
のビデオプロセッサ6は送気ポンプからなる洗浄装置6
cを内設し、且つこの送気ポンプ及び後述の管路を介し
て連通した送水タンク9、環流用吸引ビン10、及び図
示しない吸引手段に連通している吸引チュ―ブ11を取
付けるようになっている。尚、本発明装置が適用される
内視鏡は、前記電子内視鏡に限ることなく、図示はしな
いが当然ファイバ―等光学式の内視鏡にも適用される。
【0012】図4に示すように、挿入部3に設けられた
先端部の先端面54には、観察光を取入れる観察窓34
と、体腔壁等に光を照射する照明窓35と、鉗子等の処
置具を挿通可能なチャンネルであると共に,吸引するこ
ともできる吸引口36と、観察窓34の外表面に向かっ
て開口するノズル37とが突出して配設されている。通
常、この観察窓34にはガラス板等が配設され、このガ
ラス板の内側に図示しない対物光学系を構成するレンズ
セットが配置され、その後方に図示しないCCD等の固
体撮像素子が配設されている。
先端部の先端面54には、観察光を取入れる観察窓34
と、体腔壁等に光を照射する照明窓35と、鉗子等の処
置具を挿通可能なチャンネルであると共に,吸引するこ
ともできる吸引口36と、観察窓34の外表面に向かっ
て開口するノズル37とが突出して配設されている。通
常、この観察窓34にはガラス板等が配設され、このガ
ラス板の内側に図示しない対物光学系を構成するレンズ
セットが配置され、その後方に図示しないCCD等の固
体撮像素子が配設されている。
【0013】さらに、先端面54には先端面54の保護
のためカバー42が設けられ、このカバー42に設けら
れた貫通孔46,47,48,49は、観察窓34、吸
引口36、照明窓35の先端面と対応して略同一平面に
なるように形成されれている。
のためカバー42が設けられ、このカバー42に設けら
れた貫通孔46,47,48,49は、観察窓34、吸
引口36、照明窓35の先端面と対応して略同一平面に
なるように形成されれている。
【0014】このような先端部の構造にすることによ
り、観察窓34が汚れた際に、ノズル37より送液、送
気して、汚れを取り除くことができるようになってい
る。
り、観察窓34が汚れた際に、ノズル37より送液、送
気して、汚れを取り除くことができるようになってい
る。
【0015】前記信号処理回路6bは、図2に示すよう
に、電子内視鏡1からの撮像信号を入力し映像信号を生
成する画像入力部15と、この画像入力部15からの映
像信号をA/D変換して画像を記憶する画像メモリ16
と、この画像メモリ16に記憶した画像を読みだして画
像の空間周波数を高速フーリエ変換(FFT)して計測
する周波数分析部17と、この周波数分析部17による
空間周波数のうち低周波成分が所定値より大きい場合に
制御信号を発生する比較部18と、この比較部18から
の制御信号により前記洗浄装置6cを動作させる洗浄装
置動作部19とを備えて構成されている。前記画像入力
部15は、前記撮像信号より、例えば、NTSC信号あ
るいはRGB信号を生成し前記表示部7に出力するよう
になっており、これにより前記表示部7に画像が表示さ
れるようになっている。
に、電子内視鏡1からの撮像信号を入力し映像信号を生
成する画像入力部15と、この画像入力部15からの映
像信号をA/D変換して画像を記憶する画像メモリ16
と、この画像メモリ16に記憶した画像を読みだして画
像の空間周波数を高速フーリエ変換(FFT)して計測
する周波数分析部17と、この周波数分析部17による
空間周波数のうち低周波成分が所定値より大きい場合に
制御信号を発生する比較部18と、この比較部18から
の制御信号により前記洗浄装置6cを動作させる洗浄装
置動作部19とを備えて構成されている。前記画像入力
部15は、前記撮像信号より、例えば、NTSC信号あ
るいはRGB信号を生成し前記表示部7に出力するよう
になっており、これにより前記表示部7に画像が表示さ
れるようになっている。
【0016】このように構成された内視鏡装置の作用に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0017】例えば、前記観察窓34が汚れていると、
前記電子内視鏡1からの画像は、図3に示すように、画
像20中に汚れ21が現れる。前記電子内視鏡1の焦点
は、挿入部2先端の観察部位にあっているので、観察窓
34に付着した汚れ21の像には焦点はあっておらず、
ぼけた像となっている。このぼけた像である汚れ21に
より像全体の空間周波数の低周波成分が増大する。画像
の空間周波数の計測を全画素について行うと時間がかか
るので、予め設定した複数の計測領域21に対して計測
が行う。
前記電子内視鏡1からの画像は、図3に示すように、画
像20中に汚れ21が現れる。前記電子内視鏡1の焦点
は、挿入部2先端の観察部位にあっているので、観察窓
34に付着した汚れ21の像には焦点はあっておらず、
ぼけた像となっている。このぼけた像である汚れ21に
より像全体の空間周波数の低周波成分が増大する。画像
の空間周波数の計測を全画素について行うと時間がかか
るので、予め設定した複数の計測領域21に対して計測
が行う。
【0018】周波数分析部17で画像メモリ16に記憶
された画像の空間周波数を高速フーリエ変換(FFT)
して計測し、比較部18で低周波成分の値を所定値と比
較することにより画像内の汚れの有無が判定される。各
計測領域21での空間周波数の計測を行い、少なくとも
1つの計測領域での低周波成分が所定値よりも大きく、
他の計測領域での低周波成分が所定値より小さい場合、
汚れ21が観察窓34に付着していると判断し、前記洗
浄装置6cを動作させ観察窓34を洗浄する。なお、画
像全体が低周波成分の多い平坦画像の場合、複数の計測
領域21全てで低周波成分が所定値よりも大きくなる。
この場合、比較部18は、画像が平坦画像であるとして
洗浄装置6cを動作させる制御信号を出力しないように
なっているが、周波数分析による計測は常時行うように
なっており、あらかじめ設定された所定時間の間、複数
の計測領域21全てで低周波成分が所定値よりも大きく
なると、比較部18は、観察窓34全体に汚れが付着し
ていると判定し、洗浄装置6cを動作させる制御信号を
出力し観察窓34を洗浄する。
された画像の空間周波数を高速フーリエ変換(FFT)
して計測し、比較部18で低周波成分の値を所定値と比
較することにより画像内の汚れの有無が判定される。各
計測領域21での空間周波数の計測を行い、少なくとも
1つの計測領域での低周波成分が所定値よりも大きく、
他の計測領域での低周波成分が所定値より小さい場合、
汚れ21が観察窓34に付着していると判断し、前記洗
浄装置6cを動作させ観察窓34を洗浄する。なお、画
像全体が低周波成分の多い平坦画像の場合、複数の計測
領域21全てで低周波成分が所定値よりも大きくなる。
この場合、比較部18は、画像が平坦画像であるとして
洗浄装置6cを動作させる制御信号を出力しないように
なっているが、周波数分析による計測は常時行うように
なっており、あらかじめ設定された所定時間の間、複数
の計測領域21全てで低周波成分が所定値よりも大きく
なると、比較部18は、観察窓34全体に汚れが付着し
ていると判定し、洗浄装置6cを動作させる制御信号を
出力し観察窓34を洗浄する。
【0019】従って、本実施例の内視鏡装置によれば、
観察像の空間周波数を分析し低周波成分を計測すること
により、簡単に観察窓に汚れが洗浄でき、鮮明な内視鏡
像を得ることができる。
観察像の空間周波数を分析し低周波成分を計測すること
により、簡単に観察窓に汚れが洗浄でき、鮮明な内視鏡
像を得ることができる。
【0020】次に第2実施例について説明する。
【0021】図5は第2実施例に係る信号処理回路の要
部の構成を示すブロック図である。
部の構成を示すブロック図である。
【0022】第2実施例は、第1実施例とほとんど同じ
であり、異なる点は焦点ずれによる汚れ21の検出を像
のコントラストを計測することにより行う点であり、同
一の構成には同一符号をつけ説明を省略する。
であり、異なる点は焦点ずれによる汚れ21の検出を像
のコントラストを計測することにより行う点であり、同
一の構成には同一符号をつけ説明を省略する。
【0023】第2実施例の信号処理回路6bは、図5に
示すように、画像メモリ16に記憶した画像を読みだし
て画像のコントラストを計測するコントラスト計測部2
3と、このコントラスト計測部23による画像のコント
ラストが所定値より小さい場合に洗浄装置6cを動作さ
せる制御信号を発生する比較部24とを備え、その他の
構成は第1実施例と同じである。
示すように、画像メモリ16に記憶した画像を読みだし
て画像のコントラストを計測するコントラスト計測部2
3と、このコントラスト計測部23による画像のコント
ラストが所定値より小さい場合に洗浄装置6cを動作さ
せる制御信号を発生する比較部24とを備え、その他の
構成は第1実施例と同じである。
【0024】このように構成された第2実施例の内視鏡
装置の作用について説明する。
装置の作用について説明する。
【0025】第1実施例で説明したように、観察窓34
に付着した汚れ21の像は焦点があっておらず、ぼけた
像となっている(図3参照)。像のコントラストは、焦
点が合えば高く、合わないと低くなる。第2実施例で
は、焦点とコントラストの関係より汚れ21を検出する
ものである。なお、コントラスト計測部23による計測
は、公知の演算により行われる。
に付着した汚れ21の像は焦点があっておらず、ぼけた
像となっている(図3参照)。像のコントラストは、焦
点が合えば高く、合わないと低くなる。第2実施例で
は、焦点とコントラストの関係より汚れ21を検出する
ものである。なお、コントラスト計測部23による計測
は、公知の演算により行われる。
【0026】コントラスト計測部23により計測された
コントラスト値は、比較部24に入力され、小さい場合
に洗浄装置6cを動作させる制御信号を発生し洗浄装置
6cを動作させて制御信号を出力し観察窓34を洗浄す
る。
コントラスト値は、比較部24に入力され、小さい場合
に洗浄装置6cを動作させる制御信号を発生し洗浄装置
6cを動作させて制御信号を出力し観察窓34を洗浄す
る。
【0027】すなわち、各計測領域21でのコントラス
トの計測を行い、少なくとも1つの計測領域でのコント
ラスト値が所定値よりも小さく、他の計測領域でのコン
トラスト値が所定値より大きい場合、汚れ21が観察窓
34に付着していると判断し、前記洗浄装置6cを動作
させ観察窓34を洗浄する。なお、画像全体のコントラ
ストがはっきりしない平坦画像の場合、複数の計測領域
21全てでコントラスト値が所定値よりも小さくなる。
この場合、比較部24は、画像が平坦画像であるとして
洗浄装置6cを動作させる制御信号を出力しないように
なっているが、コントラスト計測は常時行うようになっ
ており、あらかじめ設定された所定時間の間、複数の計
測領域21全てでコントラスト値が所定値よりも小さく
なると、比較部24は、観察窓34全体に汚れが付着し
ていると判定し、洗浄装置6cを動作させる制御信号を
出力し観察窓34を洗浄する。
トの計測を行い、少なくとも1つの計測領域でのコント
ラスト値が所定値よりも小さく、他の計測領域でのコン
トラスト値が所定値より大きい場合、汚れ21が観察窓
34に付着していると判断し、前記洗浄装置6cを動作
させ観察窓34を洗浄する。なお、画像全体のコントラ
ストがはっきりしない平坦画像の場合、複数の計測領域
21全てでコントラスト値が所定値よりも小さくなる。
この場合、比較部24は、画像が平坦画像であるとして
洗浄装置6cを動作させる制御信号を出力しないように
なっているが、コントラスト計測は常時行うようになっ
ており、あらかじめ設定された所定時間の間、複数の計
測領域21全てでコントラスト値が所定値よりも小さく
なると、比較部24は、観察窓34全体に汚れが付着し
ていると判定し、洗浄装置6cを動作させる制御信号を
出力し観察窓34を洗浄する。
【0028】その他の作用、効果は第1実施例と同じで
ある。
ある。
【0029】ところで、従来電気焼灼装置を用いた硬性
内視鏡の処置では、電気メスノイズ、観察窓の汚れ、あ
るいは発煙等により視野が妨げられることがある。原因
となる電気メスノイズは電気的なノイズ対策により改善
されてきており支障のないレベルになっている、また、
観察窓の汚れは送気送水等により簡単に取り除くことが
できる。しかしながら、煙だけは容易に除去することが
できないという問題があった。
内視鏡の処置では、電気メスノイズ、観察窓の汚れ、あ
るいは発煙等により視野が妨げられることがある。原因
となる電気メスノイズは電気的なノイズ対策により改善
されてきており支障のないレベルになっている、また、
観察窓の汚れは送気送水等により簡単に取り除くことが
できる。しかしながら、煙だけは容易に除去することが
できないという問題があった。
【0030】このような問題を解決する為、図6及び図
7に示すように、先端面に観察窓102と電気メス等を
突出させるチャンネル口103とを備えた硬性内視鏡1
00の内部に不活性で人体に無害なガスを先端面より前
方に噴出させるためのチューブ104を設け、このチュ
ーブ104によってガスを先端面より前方に噴出させ
る。これにより、観察窓102の前方に存在しガスの噴
流方向の煙あるいは蒸気の粒子101は、噴流により押
し流され、さらに噴流方向近傍にいる粒子101も噴流
によりできた圧力的に疎な部分に引き寄せられ、視野外
に移動する。従って、視野方向の煙等が除去され視野を
開くことができる。図5上図はガス噴出前を示し、図5
下図はガス噴出時の状態をしめす。
7に示すように、先端面に観察窓102と電気メス等を
突出させるチャンネル口103とを備えた硬性内視鏡1
00の内部に不活性で人体に無害なガスを先端面より前
方に噴出させるためのチューブ104を設け、このチュ
ーブ104によってガスを先端面より前方に噴出させ
る。これにより、観察窓102の前方に存在しガスの噴
流方向の煙あるいは蒸気の粒子101は、噴流により押
し流され、さらに噴流方向近傍にいる粒子101も噴流
によりできた圧力的に疎な部分に引き寄せられ、視野外
に移動する。従って、視野方向の煙等が除去され視野を
開くことができる。図5上図はガス噴出前を示し、図5
下図はガス噴出時の状態をしめす。
【0031】また、従来の内視鏡を使用する為に、図8
に示すように、ガスを先端面より前方に噴出させるため
のチューブの開口106を備えたチューブユニット10
7を内視鏡101aにかぶせても良い。なお、内視鏡1
01aには観察窓102aとチャンネル口103aとが
設けられている。
に示すように、ガスを先端面より前方に噴出させるため
のチューブの開口106を備えたチューブユニット10
7を内視鏡101aにかぶせても良い。なお、内視鏡1
01aには観察窓102aとチャンネル口103aとが
設けられている。
【0032】一方、従来硬性内視鏡においては、処置具
チャンネルの洗浄はブラシを用いて行い、内視鏡の外装
はスポンジ等を用いて洗浄を行っていたが、特に処置具
チャンネルの洗浄には時間がかかるという問題があっ
た。
チャンネルの洗浄はブラシを用いて行い、内視鏡の外装
はスポンジ等を用いて洗浄を行っていたが、特に処置具
チャンネルの洗浄には時間がかかるという問題があっ
た。
【0033】この問題を解決するために、図7に示すよ
うに、接眼部111により観察像を観察し内部に処置具
チャンネル112を挿通した硬性内視鏡110の、前記
処置具チャンネル112の挿入口に着脱自在に粉体発射
装置113を取り付ける。この粉体発射装置113よ
り、たとえば、氷の粉体114を水等の液体と共に処置
具チャンネル112内に発射し、この粉体114により
処置具チャンネル112内を洗浄する。これにより短時
間で処置具チャンネル112内を洗浄することができ
る。
うに、接眼部111により観察像を観察し内部に処置具
チャンネル112を挿通した硬性内視鏡110の、前記
処置具チャンネル112の挿入口に着脱自在に粉体発射
装置113を取り付ける。この粉体発射装置113よ
り、たとえば、氷の粉体114を水等の液体と共に処置
具チャンネル112内に発射し、この粉体114により
処置具チャンネル112内を洗浄する。これにより短時
間で処置具チャンネル112内を洗浄することができ
る。
【0034】なお、粉体を氷の粉体としたが、これに限
らず、(1)チャンネル内に残留しない、(2)人体に
有害でない、(3)廃棄処理が容易である、(4)安価
で入手し易い等の条件を満たす粉体であればよく、たと
えば、アルコールに可溶な物質からなる粉体でも良い。
さらに粉体と共に発射される液体としては、チャンネル
内に凝固した血液等と溶かす成分を含んだものがより望
ましい。
らず、(1)チャンネル内に残留しない、(2)人体に
有害でない、(3)廃棄処理が容易である、(4)安価
で入手し易い等の条件を満たす粉体であればよく、たと
えば、アルコールに可溶な物質からなる粉体でも良い。
さらに粉体と共に発射される液体としては、チャンネル
内に凝固した血液等と溶かす成分を含んだものがより望
ましい。
【0035】また、この粉体発射装置113は、処置具
チャンネル112の挿入口に着脱自在に取付て処置具チ
ャンネル112内の洗浄に用いるとしたが、内視鏡の外
装の洗浄にも用いることができるのはいうまでもない。
チャンネル112の挿入口に着脱自在に取付て処置具チ
ャンネル112内の洗浄に用いるとしたが、内視鏡の外
装の洗浄にも用いることができるのはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡装置
によれば、簡単な構成で、観察像の状態により観察光学
系の外表面を洗浄して視野が確保でき、安全で確実に鮮
明な内視鏡像を得ることのできる内視鏡装置を提供する
ことができる。
によれば、簡単な構成で、観察像の状態により観察光学
系の外表面を洗浄して視野が確保でき、安全で確実に鮮
明な内視鏡像を得ることのできる内視鏡装置を提供する
ことができる。
【図1】 第1実施例に係る内視鏡装置の構成を示す外
観図である。
観図である。
【図2】 第1実施例に係る信号処理回路の要部の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図3】 第1実施例に係る電子内視鏡で撮像した際の
像の状態を説明する説明図である。
像の状態を説明する説明図である。
【図4】 第1実施例に係る挿入部の先端面の構成を説
明する構成図である。
明する構成図である。
【図5】 第2実施例に係る信号処理回路の要部の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図6】 ガス噴出チューブを備えた内視鏡先端部の斜
視図である。
視図である。
【図7】 ガス噴出チューブを備えた内視鏡先端部の断
面図である。
面図である。
【図8】 ガス噴出チューブを備えた内視鏡先端部の変
形例の斜視図である。
形例の斜視図である。
【図9】 硬性内視鏡のチャンネル内を洗浄する粉体発
射装置を説明する説明図である。
射装置を説明する説明図である。
1 … 電子内視鏡 6 … ビデオプロセッサ 6a… 光源装置 6b… 信号処理回路 6c… 洗浄装置 15 … 画像入力部 16 … 画像メモリ 17 … 周波数分析部 18 … 比較部 19 … 洗浄装置動作部 23 … コントラスト計測部 24 … 比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今川 響 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 巽 康一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 谷川 廣治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 備藤 士郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉野 謙二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高山 修一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中田 明雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪田 哲丸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 西垣 晋一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大曲 泰彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 野口 利昭 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 谷沢 信吉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 林 正明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−69042(JP,A) 特開 昭57−131421(JP,A) 特開 平1−207032(JP,A) 特開 平1−210916(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32
Claims (3)
- 【請求項1】 観察像が入射される観察光学系と該観察
光学系の外表面に向かって開口する開口部とを有する内
視鏡手段と、 前記開口部から流体を噴出させて前記観察光学系を洗浄
するための洗浄手段と、 前記観察光学系に入射された前記観察像を撮像して観察
画像信号を生成する撮像手段と、 前記撮像手段により生成された前記観察画像信号から、
予め設定された領域に対応する該観察画像信号の空間周
波数成分を検出する検出手段と、 前記観察画像信号に予め設定された領域に対応する該観
察画像信号の空間周波数成分を予め設定された所定の空
間周波数成分と比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて前記洗浄手段を
駆動させる制御信号を生成する洗浄制御手段と、 を具備したことを特徴とする内視鏡装置。 - 【請求項2】 前記検出手段が検出する空間周波数成分
は、前記観察像のコントラストに応じて変化することを
特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。 - 【請求項3】 観察像が入射される観察光学系と該観察
光学系の外表面に向かって開口する開口部とを有する内
視鏡手段と、 前記開口部から流体を噴出させて前記観察光学系を洗浄
するための洗浄手段と、 前記観察光学系に入射された前記観察像を撮像して観察
画像信号を生成する撮像手段と、 前記撮像手段より出力された前記観察画像信号から、所
定の第1の領域に対応する第1の特徴量と該第1の領域
と異なる所定の第2の領域に対応する第2の特徴量とを
検出する検出手段と、 前記第1の特徴量および前記第2の特徴量の各々と予め
設定された所定値とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記第1の特徴量が前
記所定値よりも大きく、且つ前記第2の特徴量が前記所
定値よりも小さい場合に、前記洗浄手段を駆動させる制
御信号を生成する洗浄制御手段と、 を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25316492A JP3310349B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 内視鏡装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25316492A JP3310349B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 内視鏡装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0698854A JPH0698854A (ja) | 1994-04-12 |
JP3310349B2 true JP3310349B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=17247427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25316492A Expired - Fee Related JP3310349B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 内視鏡装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3310349B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013165791A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Fujifilm Corp | 内視鏡装置 |
JPWO2016140039A1 (ja) * | 2015-03-04 | 2017-04-27 | オリンパス株式会社 | 医療処置システム |
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JP4960076B2 (ja) * | 2006-12-18 | 2012-06-27 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡システム |
EP2932885B1 (en) * | 2009-03-04 | 2017-07-19 | Smith & Nephew, Inc. | A system for use in surgical procedures |
GB2474309B (en) | 2009-10-12 | 2011-09-07 | Endoguard Ltd | Flow guide for an endoscope |
CN102834043B (zh) | 2010-09-14 | 2015-07-01 | 奥林巴斯医疗株式会社 | 内窥镜系统和视野不良判定方法 |
JP2012085860A (ja) * | 2010-10-20 | 2012-05-10 | Fujifilm Corp | 内視鏡及び内視鏡システム |
JP5702257B2 (ja) | 2011-10-13 | 2015-04-15 | 本田技研工業株式会社 | 穴検査方法及び装置 |
JP2013169380A (ja) * | 2012-02-22 | 2013-09-02 | Fujifilm Corp | 内視鏡装置 |
JP6793634B2 (ja) * | 2014-08-14 | 2020-12-02 | インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド | 内視鏡器具を洗浄するシステム及び方法 |
JPWO2017183201A1 (ja) * | 2016-04-22 | 2019-02-21 | オリンパス株式会社 | 画像処理装置、画像処理装置の作動方法及び画像処理装置の作動プログラム |
CN111789071B (zh) * | 2020-08-07 | 2022-06-21 | 赵晴晴 | 一种车用海鲜活鱼运输系统 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP25316492A patent/JP3310349B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013165791A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Fujifilm Corp | 内視鏡装置 |
JPWO2016140039A1 (ja) * | 2015-03-04 | 2017-04-27 | オリンパス株式会社 | 医療処置システム |
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JPH0698854A (ja) | 1994-04-12 |
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