JP2019188235A - 内視鏡 - Google Patents

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正也 井上
Masaya Inoue
正也 井上
岳一 龍田
Takeichi Tatsuta
岳一 龍田
一誠 鈴木
Kazumasa Suzuki
一誠 鈴木
孝 矢代
Takashi Yashiro
孝 矢代
誠 杉▲崎▼
Makoto Sugisaki
誠 杉▲崎▼
久保 雅裕
Masahiro Kubo
雅裕 久保
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Abstract

【課題】直視観察及び側視観察が可能であり、かつ、先端部の洗浄性を向上した内視鏡を提供する。【解決手段】内視鏡12は、観察対象に挿入する挿入部12aと、挿入部12aの側面方向に視野を有する側視観察部42の観察窓である側視観察窓42Aと、側視観察部42の視野に向けて照明光を出射する側視照明窓(第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43B)と、挿入部12aの先端方向に視野を有する直視観察部41の観察窓である直視観察窓41Aと、を有し、かつ、挿入部12aの先端方向に突出した第1突出部31と、挿入部12aの先端方向に突出した第2突出部32と、第2突出部32に設けられ、洗浄液を噴出し、かつ、側視観察窓42Aと側視照明窓の両方に洗浄液が当たる位置にあるノズル51及びノズル52(第1ノズル)と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、直視と側視の観察が可能な内視鏡に関する。
医療分野においては、光源装置、内視鏡、及び、プロセッサ装置を備える内視鏡システムを用いて診断することが一般的になっている。内視鏡システムにおいては、光源装置は照明光を発生する。内視鏡は可撓性の挿入部を有し、挿入部を被検体内に挿入することで例えば挿入部の先端部分(以下、先端部という)に搭載したイメージセンサを用いて観察対象を撮像する。そして、プロセッサ装置は、観察対象の画像を生成し、モニタに表示する。
従来の内視鏡システムで用いる内視鏡としては、先端部の先端方向(すなわち挿入部の挿入方向に沿った正面の方向)にある観察対象を撮像する直視観察タイプと、先端部の側面方向(すなわち挿入部の外周方向)にある観察対象を撮像する側視観察タイプが知られている。また、近年においては、先端部の先端方向及び側面方向を両方とも観察できるようにした内視鏡が知られている(特許文献1及び特許文献2)。
国際公開2011/055641号 特開2016−007745号公報
先端部は、観察対象との接触等により汚れることがある。例えば、先端部には、観察対象から入射する光を取り込む観察窓が設けられているが、観察窓が汚れていると、観察対象を鮮明に撮像することができなくなる場合がある。このため、通常、先端部には洗浄液を噴出するノズルが設けられており、洗浄液を用いて先端部を洗浄して、付着した汚れを取り除くことができるようになっている。
特許文献1及び特許文献2の内視鏡のように、直視観察及び側視観察が可能な内視鏡は、先端部に、先端部からさらに突出した部分(以下、突出部という)を有しており、従来の内視鏡よりも先端部の形状が複雑になっている。もちろん直視観察及び側視観察が可能な内視鏡においても先端部には洗浄液を噴出するノズルを設けているが、従来の内視鏡と比較すれば、直視観察及び側視観察が可能な内視鏡の先端部は複雑な形状であるために先端部の洗浄が難しいという問題がある。
本発明は、直視観察及び側視観察が可能であり、かつ、先端部の洗浄性を向上した内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡は、観察対象に挿入する挿入部と、挿入部の側面方向に視野を有する側視観察部の観察窓である側視観察窓と、側視観察部の視野に向けて照明光を出射する側視照明部の照明窓である側視照明窓と、挿入部の先端方向に視野を有する直視観察部の観察窓である直視観察窓と、を有し、かつ、挿入部の先端方向に突出した第1突出部と、挿入部の先端方向に突出した第2突出部と、第2突出部に設けられ、洗浄液を噴出し、かつ、側視観察窓と前記側視照明窓の両方に前記洗浄液が当たる位置にある第1ノズルと、を備える。
本発明の内視鏡は、観察対象に挿入する挿入部と、挿入部の側面方向に視野を有する側視観察部の観察窓である側視観察窓と、側視観察部の視野に向けて照明光を出射する側視照明部の照明窓である側視照明窓と、挿入部の先端方向に視野を有する直視観察部の観察窓である直視観察窓と、を有し、かつ、挿入部の先端方向に突出した第1突出部と、挿入部の先端方向に突出した第2突出部と、第2突出部に設けられ、洗浄液を噴出し、かつ、側視観察窓と前記側視照明窓の両方に前記洗浄液が当たる角度で配置されている第1ノズルと、を備える。
第2突出部は記直視観察窓に向けて洗浄液を噴出することで直視観察窓を洗浄するノズルと、第1ノズル及び直視観察窓を洗浄するノズルから同時に洗浄液を噴出させる洗浄スイッチを有する操作部と、を備えることが好ましい。
第1ノズルは送気が可能であることが好ましい。
直視観察及び側視観察が可能であり、かつ、先端部の洗浄性を向上した内視鏡を提供することができる。
内視鏡システムの外観図である。 先端部の外観斜視図である。 第1突出部の一部の断面図である。 第2突出部の断面図である。 先端部の正面図である。 先端部の上面図である。 先端部の側面図である。 変形例の先端部の外観斜視図である。 変形例の先端部の正面図である。 変形例の先端部の正面図である。 変形例の先端部の上面図である。 変形例の先端部の上面図である。 第2実施形態の先端部の上面図である。 変形例の先端部の側面図である。 第3実施形態の先端部の側面図である。 変形例の先端部の側面図である。 変形例の先端部の側面図である。 第4実施形態の先端部の正面図である。 変形例の先端部の正面図である。 変形例の先端部の正面図である。 第5実施形態の先端部の外観斜視図である。 第5実施形態の先端部の正面図である。 第5実施形態の先端部の側面図である。 変形例の先端部の正面図である。 変形例の先端部の正面図である。 第6実施形態の先端部の正面図である。 変形例の先端部の正面図である。 第7実施形態の先端部の側面図である。 第8実施形態の先端部の外観斜視図である。 変形例の先端部の外観斜視図である。 変形例の先端部の外観斜視図である。 変形例の先端部の側面図である。 プロセッサ装置のブロック図である。 変形例の先端部の外観斜視図である。 変形例の先端部の側面図である。
[第1実施形態]
図1に示すように、内視鏡システム10は、観察対象を撮像する内視鏡12と、照明光を発生する光源装置14と、観察対象を撮像して得た画像(以下、撮像画像という)を用いて観察用の画像(以下、観察画像という)を生成するプロセッサ装置16と、観察画像を表示するモニタ18と、ユーザーインターフェースの1つであるコンソール19と、を有する。内視鏡12は、ユニバーサルコード11を用いて、光源装置14と光学的に接続し、かつ、プロセッサ装置16と電気的に接続する。また、内視鏡12は、ユニバーサルコード11を用いて洗浄液等を貯蓄するタンク17に接続する。タンク17の洗浄液等を送るためのポンプ等の機構は、例えば、光源装置14内に設けられている。
内視鏡12は、被検体内に挿入する挿入部12aと、挿入部12aの基端部分にある操作部12bと、挿入部12aの先端側にある湾曲部12cと、先端部12dと、を有している。操作部12bにあるアングルノブ12eを操作すると、湾曲部12cが湾曲する。湾曲部12cが湾曲した結果、先端部12dが所望の方向に向く。
また、操作部12bには、アングルノブ12eの他、例えば、先端部12dにあるノズルから洗浄液を噴出する洗浄スイッチ13を有する。観察対象との接触等により先端部12dに汚れが付着した場合に洗浄スイッチ13を押圧すると、先端部12dにあるノズルから先端部12dの少なくとも一部に向けて洗浄液が噴出し、その結果、先端部12dのうち洗浄液が当たる部分を洗浄することができる。内視鏡システム10においては、洗浄液は水または薬液等の液体である。また、本明細書においては便宜上洗浄「液」というが、洗浄用であれば、ノズルから噴出する空気等の気体、固体、もしくは、相(phase)が異なる物質の混合物等も「洗浄液」に含むものとする。
図2に示すように、観察対象に挿入する挿入部12aの先端部12dは、先端部12dの先端面21から、挿入部12aの先端方向であるZ方向に向かってさらに突出した第1突出部31及び第2突出部32の2つの突出部を有する。第2突出部32は、第1突出部31に隣接して先端面21から挿入部12aの先端方向(Z方向)に突出する。以下、第2突出部32に対して第1突出部31がある方向をY方向といい、かつ、Z方向及びY方向に垂直な方向をX方向という。また、挿入部12a、先端部12d、第1突出部31、または第2突出部32のX方向正側を「左」といい、X方向負側を「右」といい、Y方向正側を「上」といい、かつ、Y方向負側を「下」という。挿入部12a、先端部12d、第1突出部31、または第2突出部32のZ方向正側は「正面」または「先端(先端方向)」であり、かつ、Z方向負側は「基端(基端方向)」である。
第1突出部31は、全体としては概ね円筒形状であり、その先端に直視観察部41の観察窓である直視観察窓41Aを備え、かつ、側面に側視観察部42の観察窓である側視観察窓42Aを備える。直視観察部41は、挿入部12aの先端方向に視野を有し、挿入部12aの先端方向にある観察対象を撮像する。直視観察部41は、例えば、撮像レンズ及びイメージセンサ等を含む。直視観察部41を構成する撮像レンズ等の光学部材または撮像レンズ等の光学部材を保護する透明な保護部材は、第1突出部31の先端(Z方向に向いた面)に露呈する。この第1突出部31の先端において露呈した部分が、挿入部12aに対して先端方向にある観察対象から入射する光を取り込む直視観察窓41Aである。
側視観察部42は、挿入部12aの側面方向に視野を有し、挿入部12aの側面方向にある観察対象を撮像する。側視観察部42は、直視観察部41と同様に、例えば、撮像レンズ及びイメージセンサ等を含む。但し、側視観察部42を構成する撮像レンズ等の光学部材または撮像レンズ等の光学部材を保護する透明な保護部材は、第1突出部31の側面(第1突出部31の外周を形成する面)に露呈する。この第1突出部31の側面において露呈した部分が、挿入部12aに対して側面方向にある観察対象から入射する光を取り込む側視観察窓42Aである。本実施形態の内視鏡12においては、側視観察部42は第1突出部31と第2突出部32の接合部分を除く、第1突出部31の周方向に1周にわたって露呈しており、帯状の1つの側視観察窓42Aを形成している。
また、第1突出部31は、直視観察窓41A及び側視観察窓42Aに加えて、側視照明部43の照明窓である第1側視照明窓43Aを有する。側視照明部43は、第1側視照明窓43Aから側視観察部42の視野に向けて照明光を出射する。側視照明部43は、例えば、光源装置14が発光した照明光を導光するライトガイドと、ライトガイドを用いて先端部12dに導光した照明光を側視観察部42の視野に向けて拡散して出射するレンズまたはミラー等の光学部材を含む。側視照明部43を構成するミラー等の光学部材またはミラー等の光学部材を保護する透明な保護部材は、第1突出部31の側面に露呈する。この第1突出部31の側面に露呈する部分が、挿入部12aの側面方向に照明光を出射する第1側視照明窓43Aである。本実施形態の内視鏡12においては、第1突出部31と第2突出部32の接合部分を除いた接合部分を除いた第1突出部31の外周のうちの一部が側視照明窓になっている。また、図2においては、第1突出部31の右側面に第1側視照明窓43Aがあるが、第1突出部31の左側面にも側視観察部42の視野に照明光を出射する第2側視照明窓43Bがある(図5及び図6参照)。第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの位置及び大きさは左右対称である。
本実施形態においては、図3に示すように、直視観察部41及び側視観察部42は、共通の撮像レンズ61及びイメージセンサ66を含む。撮像レンズ61は、前群レンズ62、2つのレンズを接合して形成したミラーレンズ63、及び後群レンズ64からなる。前群レンズ62の前面は、第1突出部31の先端に露呈している。すなわち、前群レンズ62の前面が、直視観察部41の直視観察窓41Aを構成する。また、ミラーレンズ63の側面は、第1突出部31の側面に露呈している。このため、ミラーレンズ63の側面が、側視観察部42の側視観察窓42Aを構成する。
挿入部12aの先端方向にある観察対象から前群レンズ62を介して入射する光は、ミラーレンズ63が後群レンズ64に導光する。そして、カバーガラス67を介してイメージセンサ66の撮像面に結像する。これにより、直視観察部41としての撮像レンズ61及びイメージセンサ66は、挿入部12aの先端方向にある観察対象を撮像する。
一方、挿入部12aの側面方向にある観察対象からミラーレンズ63の側面を介して入射する光は、ミラーレンズ63が、ミラーレンズ63を形成する2つのレンズの接合面と、ミラーレンズ63の前面とにおいて順次反射して後群レンズ64に導光する。そして、カバーガラス67を介してイメージセンサ66の撮像面に結像する。これにより、側視観察部42としての撮像レンズ61及びイメージセンサ66は、挿入部12aの側面方向にある観察対象を撮像する。
また、側視照明部43は、ライトガイド71、反射部材72、及び、充填部材73とを含む。ライトガイド71は光源装置14と光学的に接続しており、光源装置14が発光した照明光を導光する。そして、ライトガイド71の端面から充填部材73を介して反射部材72に出射する。反射部材72は、ライトガイド71から入射する照明光を挿入部12aの側面方向に拡散し、少なくとも側視観察部42の視野を含む範囲に照明光を出射する。充填部材73は、ライトガイド71の出射端面及び反射部材72を保護する保護部材であって、透明である。また、充填部材73は、ライトガイド71と反射部材72の間に形成される溝部分を第1突出部31の側面に沿って滑らかに埋める。このため、充填部材73が第1側視照明窓43Aを構成する。第2側視照明窓43Bも同様である。
なお、本実施形態の内視鏡12は、側視観察窓42Aを第1突出部31の側面における先端側に設け、かつ、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bを第1突出部31の側面における基端側に設けているが、これらの位置及び順序等は任意である。但し、先端面21等によるケラレ等を防ぎ、側視照明部43の視野を確保しやすくなるので、側視観察窓42Aは第1突出部31の側面においてできるだけ先端側に設けた方が良い。
第2突出部32は、洗浄液を噴出して先端部12dを洗浄するためのノズルを有する(図2参照)。より具体的には、第2突出部32は、側視観察窓42Aに向けて洗浄液を噴出するノズル51及びノズル52(図5参照)を有する。ノズル51は第2突出部32の右側面にあり、かつ、ノズル52は第2突出部32の左側面に設けられている。ノズル51及びノズル52は、第2突出部32に設けられ、かつ、側視観察窓42Aに向けて洗浄液を噴出することで側視観察窓42Aを洗浄するという点において同様の性質を有する。先端部12dの先端面21にある側視観察窓42Aの洗浄に用いるノズル83(第2ノズル)との対比において、ノズル51及びノズル52は「第1ノズル」である。
また、第2突出部32は、第2突出部32の先端にノズル53を有する。ノズル53は、直視観察部41の露呈部分である直視観察窓41Aに向けて洗浄液を噴出することで直視観察窓41Aを洗浄する。
図4に示すように、ノズル53は、送気送液チャネル76の出口である。このため、タンク17に貯蓄した洗浄液等を送気送液チャネル76を介して送り出すと、ノズル53から噴出する。送気送液チャネル76は、第2突出部32、先端部12d、挿入部12a、及びユニバーサルコード11等に連通している。本実施形態においては、送気送液チャネル76は、第2突出部32、先端部12d、挿入部12a、またはユニバーサルコード11において分岐し、ノズル51及びノズル52等、他のノズルにも共通に通じている。このため、例えば、洗浄スイッチ13を押圧して送気送液チャネル76に洗浄液を送り込めば、ノズル53からだけでなく、ノズル51及びノズル52からも同時に洗浄液が噴出する。このため、内視鏡12は、簡単な操作で直視観察窓41A及び側視観察窓42Aを同時に洗浄することができる。
第2突出部32は、上記ノズル51、ノズル52、及びノズル53の他に、直視観察部41の視野に向けて照明光を出射する直視照明部54の照明窓である直視照明窓54Aを有する。直視照明部54は、例えば、光源装置14が発光した照明光を導光するライトガイド77と、ライトガイド77を用いて先端部12dに導光した照明光を直視観察部41の視野に向けて拡散して出射する照明レンズ78等を含む(図4参照)。直視照明部54を構成する照明レンズまたは照明レンズを保護する透明な保護部材は、第2突出部32の先端に露呈する。この第2突出部32の先端に露呈する部分が直視照明窓54Aである。本実施形態においては、照明レンズ78の前面が第2突出部32の先端に露呈する。このため、照明レンズ78の前面が直視照明窓54Aを形成する。
先端部12dの先端面21は、上記第1突出部31及び第2突出部32を有する他に、直視照明部81の照明窓である直視照明窓81A、鉗子口82、及び、ノズル83を有する。
直視照明部81は、第2突出部32にある直視照明部54と同様に、直視観察部41の視野に向けて照明光を出射する。また、直視照明部81は、例えば、光源装置14が発光した照明光を導光するライトガイド(図示しない)と、ライトガイドを用いて先端部12dに導光した照明光を直視観察部41の視野に向けて拡散して出射する照明レンズ等(図示しない)を含む。本実施形態においては、直視照明部81を構成するライトガイドは、直視照明部54を構成するライトガイド77と接続されている。このため、直視照明部81を構成するライトガイドは、直視照明部54を構成するライトガイド77と実質的に共通である。したがって、直視照明部54と直視照明部81は、各々の照明窓から同じ照明光を同時に出射する。但し、直視照明部54を構成するライトガイド77と、直視照明部81を構成するライトガイドとは、太さの違い等のために、出射光量は相互に異なる場合がある。直視照明部81を構成する照明レンズまたは照明レンズを保護する透明な保護部材は、先端面21に露呈する。この先端面21に露呈する部分が直視照明窓81Aである。
鉗子口82は、鉗子等の処置具の出口である。内視鏡12の基端部分の入り口(図示しない)から鉗子等の処置具を挿入すると、処置具は鉗子チャネルを介して鉗子口82に到達し、その先端を鉗子口82から突出することができる。鉗子チャネルは、先端部12d、挿入部12a、及び操作部12bに連通している。
ノズル83は、分岐した送気送液チャネル76の出口であり、先端面21(すなわち挿入部12aの先端面)に設けられ、第2突出部32に対して第1突出部31の反対側にあり、かつ、側視観察窓42Aに向けて洗浄液を噴出する。ノズル83は、側視観察窓42Aの洗浄に用いるという点が第2突出部32のノズル51及びノズル52と共通するが、設けられている位置及び側視観察部42を洗浄する範囲に違いがある。このため、第2突出部32のノズル51及びノズル52(第1ノズル)との対比において、ノズル83は「第2ノズル」である。なお、「第2突出部32に対して第1突出部31の反対側」とは、図5に示すように、挿入部12aの先端を正面(Z方向正側)から見た場合に、第1突出部31の中心C0と第2突出部32の中央を通るラインL0に垂直なラインL1よりも上方側(Y方向正側)をいう。
また、第2ノズルであるノズル83は、第1ノズルである第2突出部32のノズル51及びノズル52から見て、第1突出部31の死角になる範囲にある。第1ノズルである第2突出部32のノズル51及びノズル52から見て「第1突出部31の死角になる範囲」とは、図5に示すように、挿入部12aの先端を正面(Z方向正側)から見た場合に、第2突出部32のノズル51及びノズル52からそれぞれ第1突出部31を望む最小の角度範囲A1の範囲内にあり、かつ、第2突出部32に対して第1突出部31の反対側にあることをいう。角度範囲A1は、挿入部12aの先端を正面(Z方向正側)から見た場合に、ノズル51から第1突出部31に引いた接線と、ノズル51から第1突出部31に引いた接線とで定まる範囲である。第1突出部31があるために、ノズル51から噴出する洗浄液が直接的に届かない範囲は、ノズル51の死角である。同様に、第1突出部31があるために、ノズル52から噴出する洗浄液が直接的に届かない範囲は、ノズル52の死角である。そして、第1突出部31があるために、ノズル51から噴出する洗浄液が直接的に届かず、かつ、ノズル52から噴出する洗浄液が直接的に届かない範囲は、少なくともノズル51及びノズル52から見て第1突出部31の死角になる範囲である。
上記のように、内視鏡12は、直視観察部41を用いた直視観察と側視観察部42を用いた側視観察が可能であり、かつ、側視観察窓42Aを洗浄するノズル51、ノズル52、及びノズル83を備える。そして、ノズル51、ノズル52、及びノズル83は、側視観察窓42Aにそれぞれが直接的に洗浄液を当てる部分は異なっており、側視観察窓42Aを洗浄する範囲を相互に補って側視観察窓42Aの全体を良く洗浄することができる。
さらに、第2ノズルであるノズル83は、第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの間にある(図5参照)。第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの間とは、挿入部12aの先端を正面から見た場合に、第1突出部31の中心C0から第1側視照明窓43Aの上端を結ぶ線と、第1突出部31の中心C0から第2側視照明窓43Bの上端を結ぶ線と、がなす角度範囲A2をいう。また、第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの「間にある」とは、少なくともノズル83の中心(中央)が角度範囲A2にあることをいう。
第1突出部31が、第2突出部32に対して第1突出部31の反対側に、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの2つの側視照明窓を有する場合、上記のようにノズル83が第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの間にあると、ノズル83から噴出する洗浄液を用いて、側視観察窓42Aだけでなく、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bも洗浄しやすくなる。
ノズル51、ノズル52、及びノズル83から噴出する洗浄液の向き、角度範囲、及び噴出量は、ノズル83の大きさ及び形状等によって定まる。本実施形態においては、図6及び図7に示すように、ノズル83は、角度範囲α2の範囲に洗浄液を噴出し、かつ、直接的には、側視観察窓42Aの上面の領域E2に洗浄液を当てる。ノズル83が噴出して領域E2に着液した洗浄液は領域E2の周囲にも拡散する。このため、ノズル83が噴出する洗浄液は、側視観察窓42Aの概ね上面の範囲を洗浄し、かつ、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの少なくとも一部を洗浄する。
一方、ノズル51は、角度範囲α1の範囲に洗浄液を噴出し、かつ、直接的には、側視観察窓42Aの右側面の領域E1Aに洗浄液を当てる。同様に、ノズル52は、ノズル51と同じ角度範囲α1の範囲に洗浄液を噴出し、かつ、直接的には、側視観察窓42Aの左側面において領域E1Aと対称な領域E1B(図示しない)に洗浄液を当てる。ノズル51が噴出して領域E1Aに着液した洗浄液は領域E1Aの周囲にも拡散する。このため、ノズル51が噴出する洗浄液は、側視観察窓42Aの概ね右側面の範囲を洗浄し、かつ、第1側視照明窓43Aの少なくとも一部を洗浄する。同様に、ノズル52が噴出する洗浄液は、側視観察窓42Aの概ね左側面の範囲を洗浄し、かつ、第2側視照明窓43Bの少なくとも一部を洗浄する。
上記のように、第1ノズルであるノズル83は、側視観察窓42Aの一部である第1部分を洗浄液を用いて洗浄し、かつ、第2ノズルであるノズル51及びノズル52は、少なくとも側視観察窓42Aから第1部分を除いた第2部分を洗浄液を用いて洗浄する。第1部分とは、ノズル83が直接的に洗浄液を当てて洗浄する領域E2及び領域E2に当たって拡散する洗浄液を用いて洗浄できる領域の全体であり、第2部分とは、側視観察窓42Aのうちノズル83が噴出する洗浄液では洗浄できない(あるいは十分に洗浄できない)残りの部分である。
より簡便に言えば、ノズル83はノズル51及びノズル52が洗浄し難い領域E2(すなわちノズル51及びノズル52の死角)等を洗浄し、かつ、ノズル51及びノズル52はノズル83が洗浄し難い領域E1A及び領域E1B(すなわちノズル83の死角)を洗浄するのである。例えば、ノズル51及びノズル52が噴出する洗浄液が、側視観察窓42Aの表面を伝って、側視観察窓42Aの上面の領域E2まで到達する場合もあるが、ノズル51及びノズル52から見て死角になる範囲にある領域E2まで、洗浄液が洗浄に十分な液量または流速で領域E2には到達し難い。このため、ノズル83がない内視鏡の場合、側視観察窓42Aの上面の領域E2は、洗浄できないか、洗浄できるとしても不十分になりやすい。一方、内視鏡12の場合、ノズル83から噴出する洗浄液を用いて、ノズル51及びノズル52が噴出する洗浄液だけでは洗浄し難い側視観察窓42Aの上面の領域E2(第1部分)を直接的に洗浄することができる。
なお、ノズル51及びノズル52が洗浄液を噴出する角度範囲α1と、ノズル83が洗浄液を噴出する角度範囲α2を比較する場合、ノズル83が洗浄液を噴出する角度範囲α2は、ノズル51及びノズル52が洗浄液を噴出する角度範囲α1よりも大きいことが好ましい(α1<α2)。できる限りもれなく側視観察を行えるようにするには、例えば第2突出部32を小さく(正面から見た場合に細く)することによって第1突出部31の外周を確保し、その結果、側視観察窓42Aをできる限り大きくすることになる。この場合、ノズル51及びノズル52からは死角になる範囲が大きくなり、結果として、ノズル51及びノズル52が噴出する洗浄液では洗浄し難い領域E2が、ノズル51及びノズル52が直接的に洗浄液を当てて確実に洗浄し得る領域E1A及びE1Bと比べて相対的に大きくなる。したがって、ノズル83が洗浄液を噴出する角度範囲α2を、ノズル51及びノズル52が洗浄液を噴出する角度範囲α1よりも大きくすると、ノズル51及びノズル52の死角にある領域E2に直接的に洗浄液を当て、より確実に洗浄することができる。なお、ノズル51及びノズル52のように第1ノズルが複数あり、かつ、洗浄液を噴出する角度範囲がそれぞれ異なる場合、ノズル83が洗浄液を噴出する角度範囲α2は、それらのうち最大の角度範囲よりも大きいことが好ましい。
上記第1実施形態においては、側視照明部43は第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの2つ照明窓を有しているが、側視照明部43の照明窓の位置及び個数は任意である。例えば、図8及び図9に示すように、第1突出部31に、第1側視照明窓101、第2側視照明窓102、第3側視照明窓103、及び第4側視照明窓104の4つの側視照明窓を設けても良い。図8及び図9においては、第1側視照明窓101及び第2側視照明窓102は、第2突出部32に対して第1突出部31の反対側にあり、かつ、第3側視照明窓103及び第4側視照明窓104は、第1突出部31の第2突出部32側にある。また、第1側視照明窓101及び第3側視照明窓103は、第1突出部31の右側面にあり、かつ、第2側視照明窓102及び第4側視照明窓104は、第1突出部31の左側面にある。
この場合、上記第1実施形態と同様に、第1突出部31は、第2突出部32に対して第1突出部31の反対側に第1側視照明窓101及び第2側視照明窓102を有するので、ノズル83は、第1側視照明窓101と第2側視照明窓102の間に設ける。ノズル83から噴出する洗浄液を用いて、側視観察窓42Aだけでなく、第1側視照明窓101及び第2側視照明窓102を洗浄しやすくるためである。
なお、上記第1実施形態においては、第1ノズルである第2突出部32のノズル51及びノズル52の洗浄範囲を補う第2ノズルとして、1つのノズル83を設けているが、ノズル83は複数あっても良い。例えば、図10に示すように、第1実施形態の第2ノズルであるノズル83の代わりに、第2ノズルとしてノズル183Aとノズル183Bを設けても良い。第2ノズルであるノズル183A及びノズル183Bは、上記第1実施形態のノズル83と同様に、第2突出部32に対して第1突出部31の反対側の先端面21に設け、かつ、側視観察窓42Aに向けてそれぞれ洗浄液を噴出する。
第2ノズルであるノズル183A及びノズル183Bは、第1ノズルであるノズル51及びノズル52から見て第1突出部31によって死角になる範囲(角度範囲A1)に設ける。また、第2ノズルであるノズル183A及びノズル183Bは、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの間(角度範囲A2の範囲内)に設ける。
さらに、上記のように第2ノズルを複数備える場合、少なくとも1つの第2ノズルが洗浄液を噴出する角度範囲は、第1ノズルが洗浄液を噴出する角度範囲よりも大きいと良い。例えば、図11に示すように、第2ノズルとしてノズル183A及びノズル183Bの2つを設け、ノズル183Aが洗浄液を噴出する角度範囲をα3とし、かつ、ノズル183Bが洗浄液を噴出する角度範囲をα4とする場合、角度範囲α3または角度範囲α4のうち、少なくともいずれか一方は、第1ノズルであるノズル51及びノズル52が洗浄液を噴出する角度範囲α1よりも大きい(α1<α3またはα1<α4)。第1ノズルが複数あり、かつ、洗浄液を噴出する角度範囲がそれぞれ異なる場合には、それらのうち最大の角度範囲よりも、角度範囲α3または角度範囲α4のうち少なくともいずれか一方を大きくすれば良い。
なお、上記第1実施形態においては、ノズル83は、側視観察窓42Aの上面にある領域E2に洗浄液を直接当て、領域E2及びその周辺を洗浄する。すなわち、上記第1実施形態においては、第1突出部31が、その側面に側視観察窓42Aと、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bとを有するが、第2ノズルであるノズル83は側視観察窓42Aに洗浄液を当てることにより、少なくとも側視観察窓42Aを洗浄する。これは、ノズル83が側視観察窓42Aの洗浄を目的として設けたノズルであり、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの洗浄は副次的な目的だからである。
しかし、第2ノズルであるノズル83は、少なくとも領域E2を含む側視観察窓42Aの上面を洗浄できれば良いので、ノズル83は、側視観察窓42Aの上面以外の部分に洗浄液を当て、そこから第1突出部31の表面を伝って流れる洗浄液を用いて側視観察窓42Aを洗浄することができる。例えば、図12に示すように、第1突出部31が第1突出部31の上面にまで及ぶ側視照明窓193を有する場合、ノズル83は、噴出した洗浄液を側視照明窓193の上面にある領域G2に当てることで、領域G2及びその周辺の側視照明窓193を洗浄する。さらに、領域G2に当てた洗浄液は、第1突出部31の表面を伝って側視観察窓42A上の領域E2等にも流れるので、ノズル83は、この領域G2から第1突出部31の表面を伝って流れる洗浄液を用いて、側視観察窓42A上の領域E2及びその周辺を洗浄する。このように、第1突出部31が、側視観察窓42Aと、側視照明窓と、を有する場合、側視観察窓42Aに対する側視照明窓193の位置及び大きさによっては、第2ノズルであるノズル83は側視照明窓193に洗浄液を当てることにより側視照明窓193及び側視観察窓42Aを洗浄することができる。
もちろん、第1実施形態のように、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bが第1突出部31の側面にあって、ノズル83が洗浄液を直接当てることができる範囲にまで第1側視照明窓43Aまたは第2側視照明窓43Bが及んでいない場合でも、上記と同様にして側視観察窓42Aを洗浄することができる。すなわち、ノズル83は第1突出部31の上面(例えば第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの間の部分であって領域G2に相当する部分)に洗浄液を当て、そこから第1突出部31の表面を伝って流れる洗浄液を用いて側視観察窓42Aを洗浄することができる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態においては、第2突出部32のノズル51及びノズル52が噴出する洗浄液と、先端面21のノズル83が噴出する洗浄液と、を用いて側視観察窓42Aを良く洗浄できるようにしているが、側視観察窓42Aだけでなく、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bもより良く洗浄できるようにすることが好ましい。第1側視照明窓43Aまたは第2側視照明窓43Bが、観察対象との接触等によって汚れると、第1側視照明窓43Aまたは第2側視照明窓43Bから出射する照明光の光量の分布や出射範囲にムラができて、側視観察部42を用いて撮像する画像の画質が劣化する場合があるからである。
第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bをより良く洗浄するためには、例えば、図13に示すように、第1突出部31に、ノズル83から噴出する洗浄液を、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bに向けて案内するガイド溝201及びガイド溝202を設けると良い。
ガイド溝201は、第1突出部31の上面において、第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの間の領域に設けた溝であり、例えば、湾曲した第1突出部31の表面に沿ってX方向に形成した複数の細溝の集合体である。ノズル83が噴出する洗浄液は、領域E2に当たると、その一部が、第1突出部31の表面を伝って領域E2からガイド溝201に到達する。ガイド溝201がなければ、ガイド溝201の部分に到達した洗浄液が流れる方向は定まらないので、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bに到達する洗浄液の流量等(洗浄液の流れる方向や量の分布等)は安定しない。このため、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの洗浄にはムラができる場合がある。一方、ガイド溝201があると、領域E2からガイド溝201に到達した洗浄液は、ガイド溝201が効率的に第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bに案内するので、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bに到達する洗浄液の流量等は安定する。その結果、ノズル83が噴出する洗浄液を用いて、側視観察窓42Aだけでなく、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bもより良く洗浄することができる。
ガイド溝202は、第1突出部31の上面において、第1側視照明窓43Aもしくは第2側視照明窓43Bと側視観察窓42Aの間に、または、第1側視照明窓43Aもしくは第2側視照明窓43Bと先端面21の間に設けた溝であり、例えば、湾曲した第1突出部31の表面に沿って形成した複数の細溝の集合体である。そして、ガイド溝202も、ガイド溝201と同様に、領域E2からガイド溝202の部分に到達した洗浄液を効率的に第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bに案内する。このため、ガイド溝202を設ければ、ノズル83が噴出する洗浄液を用いて、側視観察窓42Aだけでなく、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bもより良く洗浄することができる。
ガイド溝201及びガイド溝202は、上記の通り、例えば、細溝の集合体であるが、ガイド溝201及びガイド溝202はそれぞれ1つの溝(細溝という内部構造を有しないシンプルな溝)であっても良い。領域E2から第1突出部31の表面を伝って到達する洗浄液を、ガイド溝201またはガイド溝202位置において一時的にトラップするだけでも、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bに到達する洗浄液の量を確保しやすくなるので、結果として、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bもより良く洗浄することができるからである。また、第1突出部31は、ガイド溝201及びガイド溝202の両方を有していても良いし、これらのうちいずれか一方飲みを有していても良い。
上記第2実施形態においては、ノズル83が噴出する洗浄液を用いて、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bをより良く洗浄しているが、第2突出部32のノズル51及びノズル52が噴出する洗浄液を用いて、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bをより良く洗浄することもできる。
この場合、例えば、図14に示すように、第1突出部31に、ガイド溝203またはガイド溝204を設ける。ガイド溝203は、第1突出部31の側面において、第1側視照明窓43Aと側視観察窓42Aとの間のスペースに設けた溝であり、例えば、第1突出部31の表面に沿ってZ方向に形成した複数の細溝の集合体である。ノズル51が噴出した洗浄液は、領域E1Aに当たると、その一部は第1突出部31の表面を伝って領域E1Aからガイド溝203に到達する。ガイド溝203は、領域E1Aから到達した洗浄液を、より安定的に第1側視照明窓43Aに案内する。また、ガイド溝204は、第1突出部31の側面において、側視観察窓42Aと先端面21の間のスペースに設けた溝であり、例えば、第1突出部31の表面に沿ってZ方向に形成した複数の細溝の集合体である。ガイド溝204は、領域E1A等から到達した洗浄液を、より安定的に第1側視照明窓43Aに案内する。したがって、ガイド溝203及びガイド溝204がない場合と比較すると、ガイド溝203及びガイド溝204を設けると、ノズル51が噴出した洗浄液を用いて、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bをより良く洗浄することができる。
なお、図14においては、第1突出部31及び第2突出部32の右側面を示しているが、第1突出部31及び第2突出部32の左側面についても同様にガイド溝を設けることで、ノズル52が噴出する洗浄液を用いて、第2側視照明窓43Bをより良く洗浄することができる。また、ガイド溝201及びガイド溝202と同様に、上記ガイド溝203及びガイド溝204はそれぞれ1つの溝であっても良い。第1突出部31は、ガイド溝203及びガイド溝204の両方を有していても良いし、これらのうちいずれか一方のみを有していても良い。すなわち、第1突出部31には、ガイド溝201、ガイド溝202、ガイド溝203、及びガイド溝204を、1または任意の複数の組み合わせで設けて良い。
なお、上記第2実施形態においては先端面21にノズル83を設けているが、ノズル83を設けずに、ガイド溝201、ガイド溝202、ガイド溝203、またはガイド溝204を第1突出部31に設けても良い。
[第3実施形態]
上記第2実施形態においては、第1突出部31にガイド溝201、ガイド溝202、ガイド溝203、またはガイド溝204を設けることによって第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bをより良く洗浄しているが、別の方法で第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bをより良く洗浄することもできる。
例えば、図15に示すように、側視観察窓42Aの表面であって、ノズル51が噴出する洗浄液が当たる領域E1Aの中に、突起部301を設ける。突起部301は、領域E1Aに当たり、その周囲に流れ出す洗浄液の少なくとも一部の流れを、第1側視照明窓43Aに向けて調節する。また、突起部301は、透明であって、側視観察部42が撮像した画像にはほぼ写らない形状及び厚さに形成する。
上記のように突起部301を用いてノズル51が噴出した洗浄液の少なくとも一部を効率的に第1側視照明窓43Aに案内すると、突起部301がない場合よりも、より良く第1側視照明窓43Aを洗浄することができる。図15においては、第1突出部31及び第2突出部32の右側面を示しているが、第1突出部31及び第2突出部32の左側面についても同様である。すなわち、ノズル52が噴出する洗浄液が当たる領域E1Bに上記と同様の突起部を設ければ、ノズル52が噴出する洗浄液を用いて、より良く第2側視照明窓43Bを洗浄することができる。
また、ガイド溝201〜204または上記突起部301を設ける代わりに、図16及び図17に示すように、第2突出部32の側面におけるノズル51の位置、向き、または洗浄液を噴出する角度範囲を調節し、ノズル51が洗浄液を当てる範囲(例えば領域E1A)に第1側視照明窓43Aを含むようにする。こうすると、ノズル51が噴出する洗浄液が第1側視照明窓43Aに当たるので、側視観察窓42Aだけでなく、第1側視照明窓43Aも、より良く洗浄することができる。第2突出部32の左側面にあるノズル52も同様である。
なお、上記第3実施形態においては、先端面21にノズル83を設けているが、ノズル83を設けずに突起部301を設けても良い。また、ノズル83を設けずに、ノズル51もしくはノズル52の位置、向き、または洗浄液を噴出する角度範囲を調節しても良い。突起部301の配設、または、ノズル51もしくはノズル52の調節は、第2実施形態のガイド溝201〜204を設ける場合にも有用である。
[第4実施形態]
上記第1実施形態においては側視観察窓42Aの洗浄性を改善し、かつ、上記第2実施形態及び第3実施形態においては第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの洗浄性を改善しているが、直視観察及び側視観察をする内視鏡12においては、直視観察窓41A、直視照明窓54A、及び、直視照明窓81Aもより良く洗浄できることが望ましい。
例えば、図18に示すように、ノズル53に、直視観察窓41Aに向けて洗浄液を噴出する開口53Aに加えて、直視照明窓54Aに向けて洗浄液を噴出する開口53Bを設ける。こうすると、洗浄スイッチ13等を操作して、ノズル53から洗浄液を噴出すると、開口53Aから噴出する洗浄液を用いて直視観察窓41Aを洗浄でき、かつ、開口53Bから噴出する洗浄液を用いて直視照明窓54Aを洗浄できる。ノズル53から直視観察窓41Aだけに向けて洗浄液を噴出する場合は、直視照明窓54Aには直接的には洗浄液が当たらないので、直視観察窓41Aに当たった後、第1突出部31及び第2突出部32の表面を伝って到達する洗浄液を用いて間接的に直視照明窓54Aを洗浄する。一方、上記のように、ノズル53に開口53Bを設けると、開口53Bから噴出する洗浄液が直視照明窓54Aに直接当たるので、開口53Bを設けない場合よりも直視照明窓54Aをより良く洗浄することができる。
なお、図18においては、ノズル53に開口53Bを追加しているが、図19に示すように、直視観察窓41Aに向けて洗浄液を噴出するノズル53とは別に、直視照明窓54Aに向けて洗浄液を噴出するノズル401を設けても良い。洗浄液を噴出する向き以外のノズル401の構成はノズル53と同様である。また、図20に示すように、先端面21に、直視照明窓81Aに向けて洗浄液を噴出するノズル402を設けても良い。ノズル402を設ければ、直視照明窓81Aもより良く洗浄することができる。配置及び洗浄液を噴出する向き以外のノズル402の構成はノズル53と同様である。
なお、上記第4実施形態においては、先端面21にノズル83を設けているが、上記第4実施形態はノズル83を設けない場合にも適用可能である。また、上記第4実施形態は、第2実施形態または第3実施形態と任意に組み合わせることができる。
[第5実施形態]
第1実施形態においては、先端面21にノズル83を設け、ノズル83が噴出する洗浄液を用いて側視観察窓42Aの上面等をより良く洗浄しているが、ノズル83を設ける以外の方法で側視観察窓42Aの上面等をより良く洗浄できるようにすることもできる。例えば、図21に示すように、先端面21には、ノズル83の代わりに、先端面21から先端方向に突出した反射壁501を設ける。図22に示すように、反射壁501は、ノズル83と同様に、第2突出部32に対して第1突出部31の反対側であって、ノズル51及びノズル52から見て、第1突出部31の死角になる範囲にあり、かつ、第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの間に設ける。
反射壁501はノズル51及びノズル52から見て第1突出部31の死角になる範囲にあるが、ノズル51及びノズル52が噴出する洗浄液は、第1突出部31の表面等を伝って飛散するので、その一部は反射壁501に到達する。反射壁501は、こうして到達する洗浄液の一部を第1突出部31の上面に向けて反射する。このため、反射壁501を設けると、ノズル51及びノズル52から噴出した洗浄液が、側視観察窓42Aの上面、第1側視照明窓43A、及び第2側視照明窓43Bに到達しやすくなる。このため、反射壁501を設ければ、ノズル83を設けなくても、従来と比較してより良く側視観察窓42A、第1側視照明窓43A、及び第2側視照明窓43Bを洗浄することができる。
なお、図23に示すように、反射壁501が先端面21から突出する長さD0は、側視観察部42の視野E0に侵入しない範囲内で任意に設定することができる。また、反射壁501は第1側視照明窓43Aと第2側視照明窓43Bの間に設けるので、通常は、第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bから出射する照明光の光路には入らない。第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの照明光の出射範囲が特に大きい場合には、上記条件を満たした位置に反射壁501を設けても、反射壁501が照明光の出射範囲に差し掛かってしまう場合がある。この場合は、上記条件を満たした上で、反射壁501が照明光の照射範囲に入らない位置、大きさ、及び形状の反射壁501にする。
上記第5実施形態においては、1つの反射壁501を設けているが、反射壁は複数設けても良い。例えば、図24に示すように、上記第5実施形態の反射壁501の代わりに、反射壁501A及び反射壁501Bを設けても良い。反射壁501A及び反射壁501Bは反射壁501の一部である。すなわち、反射壁501の中央部分を除いたものが、反射壁501A及び反射壁501Bである。このように、反射壁501を複数に分けて設ける場合でも、反射壁501A及び反射壁501Bを設けない場合と比較すれば、ノズル51及びノズル52が噴出する洗浄液は側視観察窓42A、第1側視照明窓43A、及び第2側視照明窓43Bに到達しやすくなり、結果として、側視観察窓42A、第1側視照明窓43A、及び第2側視照明窓43Bをより良く洗浄することができる。
上記のように、反射壁501を反射壁501A及び反射壁501B等の複数に分けて部分的に設けると、側視観察部42の視野E0に、反射壁を設けたことによる死角ができにくくなる利点がある。第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの照明光の照射範囲との位置関係についても同様である。
なお、上記第5実施形態においては、ノズル83の代わりに、反射壁501、または、反射壁501A及び反射壁501Bを設けているが、図25に示すように、反射壁501、または、反射壁501A及び反射壁501Bを設ける場合に、さらにノズル83を設けても良い。例えば、ノズル83と反射壁501を両方とも設けておけば、ノズル83が噴出する洗浄液のうち、上方(Y方向正側)に飛散する洗浄液を、反射壁501を用いて反射して、側視観察窓42A、第1側視照明窓43A、または、第2側視照明窓43Bに案内することができる。このため、側視観察窓42A、第1側視照明窓43A、または、第2側視照明窓43Bに到達する洗浄液が増えるので、側視観察窓42A、第1側視照明窓43A、または、第2側視照明窓43Bをより良く洗浄することができる。反射壁501A及び反射壁501Bに加えて、ノズル83を設ける場合も同様である。この他、上記第5実施形態は第2実施形態、第3実施形態、または、第4実施形態と任意に組み合わせることができる。
[第6実施形態]
第1実施形態においては側視観察窓42Aの洗浄性を改善し、かつ、第2実施形態及び第3実施形態においては第1側視照明窓43A及び第2側視照明窓43Bの洗浄性を改善し、かつ、第4実施形態においては直視照明窓54A及び直視照明窓81Aの洗浄性を改善しているが、直視観察及び側視観察が可能な内視鏡12においてはこの他にも洗浄し難い部分がある。具体的には、第1突出部31と第2突出部32の接合部分である。したがって、第1突出部31と第2突出部32の接合部分の洗浄性を改善することが好ましい。
例えば、図26に示すように、第1突出部31と第2突出部32の接合部601は、凹状になっているので、汚れが溜まりやすく、付着した汚れは落とし難い。このため、先端面21には、接合部601に向けて洗浄液を噴出して、接合部601を洗浄するノズル602を設けると良い。ノズル602は、ノズル51及びノズル52(第1ノズル)並びにノズル83(第2ノズル)との対比において第3ノズルである。第3ノズルであるノズル602は、挿入部12aの先端を正面から見た場合に、接合部601の近傍に設ける。ノズル83とは洗浄液の噴出する位置及び向きが異なるが、ノズル602の構成はノズル83と同様である。このように、第1突出部31と第2突出部32の接合部601を洗浄するためのノズル602を設けると、内視鏡12の使用後に接合部601に残る汚れも少なく済むので、先端形状が複雑で洗浄し難い内視鏡12であっても、容易かつ確実に再利用のための洗浄できる。
なお、図27に示すように、側視観察部42の視野を広くするために、第1突出部31と第2突出部32の境界を、第2突出部32の一部を切り欠いた形状の接合部603にする場合がある。この場合、側視観察部42の視野は広くすることができるが、接合部603の溝は、前述の接合部601(図26参照)に比べて深くなるので、より汚れがたまりやすい。このため、前述と同様のノズル602を設けておき、接合部603を洗浄することが特に好ましい。ノズル602は、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、及び第5実施形態の内視鏡12にも設けることができる。また、ノズル602は、接合部601または接合部603に向けて洗浄液を噴出するものであれば、上記のように挿入部12aの先端面21の他、第1突出部31、または、第2突出部32に設けても良い。
[第7実施形態]
上記各実施形態の内視鏡12は、側視観察部42の視野E0(図23参照)は、側視観察窓42Aに概ね垂直な方向であるが、図28に示すように、側視観察部42が、より前方(先端方向)の視野E1を有するようにすることができる。側視観察窓42AのZ方向における中央と視野E1の中央とを結ぶラインと、第1突出部31の側面と、がなす角度β1が0度より大きく90度未満である場合に、「前方に視野を有する」と言える。このように、側視観察部42が前方の視野E1を有する場合、ノズル51及びノズル52は、上記各実施形態等の場合よりも自由に、その位置、大きさ、向き、及び洗浄液を噴出する角度範囲等を設定することができるので、少なくとも側視観察窓42Aをより良く洗浄することができる。もちろん、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、及び第6実施形態の内視鏡12において、側視観察部42が前方の視野E1を有するようにできる。
[第8実施形態]
上記各実施形態の内視鏡12は、先端部12dの先端面21からさらに第1突出部31及び第2突出部32が突出した複雑な形状を露呈したまま、観察対象に挿入するが、直視観察及び側視観察が可能な内視鏡12は、例えば、図29に示すように、先端部12d(特に第1突出部31及び第2突出部32の部分)に先端キャップ801を被せて使用することができる。先端キャップ801は、透明であり、直視照明部54、直視照明部81、及び直視観察部41を用いた直視観察、並びに、側視照明部43及び側視観察部42を用いた側視観察を妨げない。そして、第1突出部31及び第2突出部32等がある先端部12dに比べれば露呈する部分の形状がシンプルなので、汚れが残りにくく、かつ、汚れが付着しても落ちやすい。また、先端キャップ801は、鉗子口82の位置に貫通孔802を設けているので、処置具等は貫通孔802から先端キャップ801の外に突出することができる。
上記のように、先端キャップ801を用いると、第1突出部31及び第2突出部32は観察対象に直接的に接触等することがないので、少なくとも、内視鏡12の使用後に再利用のための洗浄を容易に行うことができる。また、先端キャップ801を必ず使用するのであれば、ノズル51、ノズル52、及びノズル83等を省略することができる。
上記先端キャップ801は、第1突出部31及び第2突出部32の先端まで覆っているが、図30に示すように、第1突出部31及び第2突出部32の前面を露呈する先端キャップ810を使用しても良い。この場合、第2突出部32の先端には、直視観察窓41Aを洗浄するノズル53を設けるが、その他のノズルは省略することができる。第1突出部31及び第2突出部32の前面を露呈する先端キャップ810を使用する場合、第1突出部31及び第2突出部32の前面以外は汚れない。また、第1突出部31の前面に露呈する直視観察窓41Aは、例えば直視観察をする通常の内視鏡と同様に洗浄するので、先端キャップ810を用いない場合よりも洗浄性を向上することができる。先端キャップ801及び先端キャップ810は基本的に使い捨てであるが、洗浄等して再利用しても良い。なお、先端キャップ801及び先端キャップ810は円柱形状であるが、先端側が徐々に小さくなる砲弾型(先細り形状)の先端キャップも使用可能である。砲弾型の先端キャップも外形を除けば、構成は上記先端キャップ801または先端キャップ810と同様である。
なお、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態、第7実施形態、第8実施形態、及びこれら各実施形態における変形例(以下、第1実施形態等という)において、先端面21にノズル83を設ける場合、ノズル83の開口形状は四角形にしているが、ノズル83の開口形状は任意である。例えば、図31に示すように、四角形の開口を有するノズル83の代わりに、Y方向の中央付近をX方向に絞った開口を有するノズル901を設けても良い。図32に示すように、ノズル901は、少なくとも開口付近の送気送液チャネル76の一部もY方向の中央付近をX方向に絞った形状になっている。この開口及び送気送液チャネル76の形状のため、ノズル901は2方向に洗浄液を噴出する。具体的には、ノズル901の上方(Y方向正側)を通る洗浄液は、挿入部12aの先端方向に噴出し、かつ、ノズル901の下方(Y方向負側)を通る洗浄液は側視観察窓42Aに向けて噴出する。このように、開口及び送気送液チャネルの形状を調節することにより、側視観察窓42Aを含む複数の方向に洗浄液を噴出し、その結果、実質的に1つのノズルで複数箇所を洗浄等できる。
第1実施形態等におけるノズル51及びノズル52等の各ノズルも、上記と同様にして複数の方向に洗浄液を噴出するノズルにすることができる。例えば、ノズル51は、側視観察窓42Aと第1側視照明窓43Aに向けてそれぞれ洗浄液を噴出するノズルにすることができる。同様に、ノズル52は、側視観察窓42Aと第2側視照明窓43Bに向けてそれぞれ洗浄液を噴出するノズルにすることができる。
なお、上記第1実施形態等において、プロセッサ装置16は、図33に示すように、画像取得部911、画像生成部912、表示制御部913、及び、汚れ検出部914を備えることが好ましい。画像取得部911は、内視鏡12から観察対象を撮像した画像(以下、撮像画像という)を取得する。画像生成部912は、1または複数の撮像画像を用いて、モニタ18に表示する観察用の画像(以下、観察画像という)を生成する。表示制御部913は、観察画像をモニタ18の表示に適した形態に変換して出力することにより、モニタ18に観察画像を表示する。汚れ検出部914は例えば撮像画像を用いて、第1実施形態等における各種観察窓(以下、単に観察窓という。例えば、直視観察窓41A及び側視観察窓42Aである)及び各種照明窓(以下、単に照明窓という。例えば、直視照明窓54A、直視照明窓81A、第1側視照明窓43A、及び第2側視照明窓43Bである)のうち少なくともいずれか一方の汚れを検出する。そして、汚れを検出した場合には、表示制御部913に、観察窓または照明窓を洗浄すべき旨のメッセージを入力する。表示制御部913は、観察窓または照明窓を洗浄すべき旨のメッセージの入力を受けると、観察画像と洗浄すべきメッセージを表示して、観察窓または照明窓の洗浄を促す。こうすると、ユーザは適切なタイミングで観察窓及び照明窓を洗浄することができる。特に、染色色素を散布等した場合には、観察窓及び照明窓が薄く一様に汚れやすいので、上記のように観察窓または照明窓の汚れを検出して洗浄を促すと良い。
汚れ検出部914は、撮像画像を用いて観察窓または照明窓の汚れを検出しているが、汚れ検出部914は観察画像を用いて観察窓または照明窓の汚れを検出することができる。また、汚れ検出部914は、例えば、撮像画像または観察画像の画素値、画素値の分布、輝度、輝度の分布、色、色の分布、または観察対象の形状等に基づいて観察窓または照明窓の汚れを検出することができる。また、表示制御部913は、汚れ検出部914が観察窓または照明窓を検出した場合に、これらの洗浄を促すメッセージをモニタ18に表示しているが、ランプ等の点灯、消灯、もしくは色の変更、または、音もしくは音声の発報等によって洗浄を促しても良い。
なお、第1実施形態等においては、第2ノズルであるノズル83を先端面21に設けているが、第2ノズルは第1突出部31に設けても良い。例えば、図34に示すように、先端面21のノズル83の代わりに、第1突出部31の上面にノズル921(第2ノズル)を設けても良い。第1突出部31に設けられていること以外、ノズル921の機能及び構成等は、ノズル83と同様である。
第1実施形態等においては、送気送液チャネル76は、ノズル83、ノズル51、ノズル52等に共通であるが、ノズルごとに送気送液チャネルを別に設けても良い。この場合、送気送液チャネルごとに洗浄スイッチ13を設けておく。こうしてノズルごとに送気送液チャネルが別に設けられていれば、洗浄液を噴出するノズルを選択し、結果として洗浄する部分を選択できる。
上記第1実施形態等における観察窓及び照明窓は、防汚処理が施されていることが好ましい。防汚処理とは、例えば、蓮の葉の表面構造を模した表面加工処理(いわゆるロータス効果による撥水加工処理)、フッ素樹脂コーティング等を用いた撥水加工処理、または、ムチン液等の塗布処理等である。また、上記防汚処理の代わりに、または、上記防汚処理に加えて、図35に示すように、観察窓、照明窓、または第1突出部31の全体等を振動する振動子931(例えばピエゾ素子)を適宜設け、振動により防汚しても良い。この振動子931は、例えばノズル83等から洗浄液を噴出する際に振動させて、観察窓及び照明窓の洗浄を支援するようにしても良い。
10 内視鏡システム
11 ユニバーサルコード
12 内視鏡
12a 挿入部
12b 操作部
12c 湾曲部
12d 先端部
12e アングルノブ
13 洗浄スイッチ
14 光源装置
16 プロセッサ装置
17 タンク
18 モニタ
19 コンソール
21 先端面
31 第1突出部
32 第2突出部
41 直視観察部
41A 直視観察窓
42 側視観察部
42A 側視観察窓
43 側視照明部
43A、101 第1側視照明窓
43B、102 第2側視照明窓
51、52、53、83、183A、183B、401、402、602、901、921 ノズル
53A 開口
53B 開口
54 直視照明部
54A 直視照明窓
61 撮像レンズ
62 前群レンズ
63 ミラーレンズ
64 後群レンズ
66 イメージセンサ
67 カバーガラス
71、77 ライトガイド
72 反射部材
73 充填部材
76 送気送液チャネル
78 照明レンズ
81 直視照明部
81A 直視照明窓
82 鉗子口
103 第3側視照明窓
104 第4側視照明窓
193 側視照明窓
201、202、203、204 ガイド溝
301 突起部
501、501A、 反射壁
601、603 接合部
801、810 先端キャップ
802 貫通孔
911 画像取得部
912 画像生成部
913 表示制御部
914 検出部
931 振動子
A1、A2 角度範囲
C0 中心
E0、E1 視野
E1A、E1B、E2、G2 領域
L0、L1 ライン

Claims (4)

  1. 観察対象に挿入する挿入部と、
    前記挿入部の側面方向に視野を有する側視観察部の観察窓である側視観察窓と、前記側視観察部の視野に向けて照明光を出射する側視照明部の照明窓である側視照明窓と、前記挿入部の先端方向に視野を有する直視観察部の観察窓である直視観察窓と、を有し、かつ、前記挿入部の先端方向に突出した第1突出部と、
    前記挿入部の先端方向に突出した第2突出部と、
    前記第2突出部に設けられ、洗浄液を噴出し、かつ、前記側視観察窓と前記側視照明窓の両方に前記洗浄液が当たる位置にある第1ノズルと、
    を備える内視鏡。
  2. 観察対象に挿入する挿入部と、
    前記挿入部の側面方向に視野を有する側視観察部の観察窓である側視観察窓と、前記側視観察部の視野に向けて照明光を出射する側視照明部の照明窓である側視照明窓と、前記挿入部の先端方向に視野を有する直視観察部の観察窓である直視観察窓と、を有し、かつ、前記挿入部の先端方向に突出した第1突出部と、
    前記挿入部の先端方向に突出した第2突出部と、
    前記第2突出部に設けられ、洗浄液を噴出し、かつ、前記側視観察窓と前記側視照明窓の両方に前記洗浄液が当たる角度で配置されている第1ノズルと、
    を備える内視鏡。
  3. 前記第2突出部は、前記直視観察窓に向けて前記洗浄液を噴出することで前記直視観察窓を洗浄するノズルと、
    前記第1ノズル及び前記直視観察窓を洗浄するノズルから同時に前記洗浄液を噴出させる洗浄スイッチを有する操作部と、
    を備える請求項1または2に記載の内視鏡。
  4. 前記第1ノズルは送気が可能である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の内視鏡。
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