JP7386966B2 - 内視鏡汚れ検知装置、制御装置及び内視鏡汚れ検知方法 - Google Patents

内視鏡汚れ検知装置、制御装置及び内視鏡汚れ検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、内視鏡の汚れを検知する内視鏡汚れ検知装置、制御装置及び内視鏡汚れ検知方法に関する。
内視鏡は、感染症の防止のために、使用後洗浄処理される。洗浄後の内視鏡の挿入部の表面上に汚れが残っているかを、検査者が肉眼で検知することは容易ではない。そこで、洗浄後の内視鏡の挿入部の表面の状態、言い換えれば洗浄状態を検知する洗浄装置についての提案が種々開示されている。
例えば、日本国特開平10-276977号公報には、内視鏡の外表面を染料液で染色し、洗浄後に染料液が内視鏡の外表面に付着しているかを検知することにより、内視鏡の外表面の洗浄度を決定する内視鏡の洗浄装置が開示されている。
しかし、上記公報に開示の内視鏡の洗浄装置を使用するためには、内視鏡の外表面に染料液を塗布する作業が必要となる。
特開平10-276977号公報
本発明は、煩雑な作業の必要のない、内視鏡の汚れを検知する内視鏡汚れ検知装置、制御装置及び内視鏡汚れ検知方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡汚れ検知装置は、波長530nm以上の励起フィルタと、波長510~625nmの吸収フィルタを含み内視鏡に460nm以上の特定波長の光を照射する照明部と、前記内視鏡の表面に付着した付着物が発する蛍光を受光する撮像素子と、プロセッサを有する制御装置と、を備え、前記プロセッサは、前記撮像素子から信号を取得し、前記信号から画像を生成し、前記画像の複数の画素の輝度値を検知し、前記輝度値に基づいて前記内視鏡の汚染度を決定する。
本発明の他の態様の内視鏡汚れ検知装置は、内視鏡に特定波長の光を照射する光源と、前記内視鏡の表面に付着した付着物が発する蛍光を受光する撮像素子と、 プロセッサを有する制御装置と、を備え、前記プロセッサは、前記撮像素子から信号を取得し、前記信号から画像を生成し、前記画像の複数の画素の輝度値を検知し、前記輝度値に基づいて前記内視鏡の汚染度を決定し、記信号から第1画像を生成し、前期第1画像に対して画像処理を行い、前記付着物による汚染部分を強調した第2画像を生成し、二値化処理により前記付着物を強調した前記第2画像を生成し、さらに、前記第1画像または前記第2画像の少なくとも1つを用いて作成された推論モデルを用いて、前記汚染度を決定することを特徴とする内視鏡汚れ検知装置。
本発明の一態様の制御装置は、内視鏡の再生処理の実行を制御するプロセッサを有し、前記プロセッサは、前記内視鏡表面に付着した付着物が発する蛍光を撮像素子から信号を取得し、前記信号に基づいて前記内視鏡の汚染度を検知し、
前記汚染度が所定値未満の場合に、内視鏡リプロセッサに第1プログラブを実行させ、前記汚染度が前記所定値以上の場合に、前記第1プログラムよりも処理レベルの高い第プログラムを実行させる。
本発明の一態様の内視鏡汚れ検知方法は、内視鏡に特定波長の光を照射し、
前記内視鏡の表面に付着した付着物が発する蛍光を受光し、受光した前記蛍光に基づいて前記内視鏡の汚染度を決定し、前記汚染度が所定値未満の場合に、内視鏡リプロセッサに第1処理を実行させ、前記汚染度が前記所定値以上の場合に、前記第1処理よりよりも処理レベルの高い第2処理を実行させる。
本発明の他の態様による内視鏡汚れ検知方法は、内視鏡に特定波長の光を照射し、前記内視鏡の表面に付着した付着物が発する蛍光を受光し、受光した前記蛍光に基づいて前記内視鏡の汚染度を決定し、前記内視鏡は、回動可能な起上台を先端に有しており、前記起上台の回転角度が第1の角度のときに前記特定波長の光を照射し、前記起上台の回転角度が第1の角度とは異なる第2の角度のときに前記特定波長の光を照射する。
本発明は、煩雑な作業の必要のない、内視鏡の汚れを検知する内視鏡汚れ検知装置、制御装置及び内視鏡汚れ検知方法を提供できる。
第1の実施形態に関わる内視鏡汚れ検知装置の斜視図である。 第1の実施形態に関わる、光源からの被写体への光路と、被写体からの蛍光を受ける撮像光学系の構成を示す図である。 第1の実施形態に関わる、励起フィルタ、ダイクロイックミラー及び吸収フィルタの波長特性を示す表である。 第1の実施形態に関わる、内視鏡汚れ検知装置のプロセッサの機能ブロックを含む構成図である。 第1の実施形態に関わる、内視鏡の挿入部の先端部の汚れを検知するときの汚れ検知装置と、先端部の配置を説明するための図である。 第1の実施形態の変形例に関わる、内視鏡汚れ検知装置のプロセッサの機能ブロックを含む構成図である。 第1の実施形態の変形例に関わる、推論部に含まれるニューラルネットワークの構成例を示す図である。 第1の実施形態の変形例に関わる、推論部の変形例に関わる他のニューラルネットワークの構成例を示す図である。 第1の実施形態の変形例に関わる、ニューラルネットワークが、入力された画像データから、汚れ領域を示す画像データを出力することを説明するための図である。 第2の実施形態に関わる汚れ検知装置の把持部側から見た斜視図である。 第2の実施形態に関わる内視鏡汚れ検知装置のカバーの底面側から見た斜視図である。 第2の実施形態の内視鏡汚れ検知装置の使用方法を説明するための図である。 第3の実施形態に関わる内視鏡汚れ検知装置の斜視図である。 第3の実施形態に関わる内視鏡汚れ検知装置の側面図である。 第4の実施形態に関わる汚れ検知装置の斜視図である。 第5の実施形態に関わる、内視鏡汚れ検知機能を有する内視鏡リプロセッサの斜視図である。 第5の実施形態に関わる、内視鏡リプロセッサの処理槽の側面部の斜視図である。 第5の実施形態の変形例に関わる、対物光学系と被写体間の撮像距離を調整する距離調整機構を示す処理槽の側面部の斜視図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に関わる内視鏡汚れ検知装置の斜視図である。内視鏡汚れ検知装置1(以下、「汚れ検知装置1」という。)は、使用後の内視鏡の表面に付着した付着物(汚れ)を検知する装置であり、内視鏡の汚れを確認する者(以下、「ユーザー」という。)が、手で把持して使用するハンディタイプである。汚れ検知装置1は、ハウジング11内に、対物光学系12と、光源13と、光分割器14と、撮像素子15と、制御基板16とを有している。ハウジング11は、図1では円筒形状を有しているが、本発明はこれに限定されずユーザーが手で把持し易い形状であればよい。把持部11aは、ハウジング11の基端側部分である。ハウジング11の外表面には、操作ボタン17と、出力部としての表示器18が設けられている。
ハウジング11の材質は特に限定されないが、例えば樹脂、金属、セラミクスを用いることができる。ハウジング11の先端には、ハウジング11の長手軸において先端方向に突出する延出部11bが設けられている。延出部11bは、ハウジング11の先端部から所定の長さだけ延出している。ハウジング11の先端面11cは、開口である観察窓11dを有している。観察窓11dの後側には撮像素子15が配設されている。ハウジング11は、焦点のあった被写体像を撮像素子15の撮像面上に結像させるための位置決め部材を有していてもよい。位置決め部材として、図1、図5に例示する延出部11bを用いることができる。延出部11bは着脱可能であっても良いし、観察対象や目的に応じて複数種類の延出部11bの中から適切な形状のものに付け替えても良い。また、汚れ検知装置1は位置決め部材の代わりに照準器またはオートフォーカス機能を備えていてもよい。
対物光学系12は、観察窓11dの後側に配置されている。後述する図5に示すように、例えば、ユーザーが内視鏡9の挿入部の先端部DEを内視鏡リプロセッサの処理槽の底面Sにおいて、延出部11bの先端を処理槽の底面Sに当てて、観察窓11dを挿入部の先端部DEに向けると、対物光学系12を通った先端部からの光は、先端部DEに照射される。先端部DEからの蛍光により、撮像素子15の撮像面上に先端部DEの蛍光画像が結像する。すなわち、延出部11bは、撮像素子15の撮像面上に被写体像を結像させるための被写体と観察窓11dとの間の距離を一定に調整する部材である。言い換えれば、延出部11bは、観察窓11dと内視鏡との間の距離を一定に調整する距離調整部材である。
光源13は、水銀ランプ等である。光源13の光は、光照射光学系13aにより、光分割器14に供給される。
なお、ここでは、ハウジング11内に光源13が設けられているが、光源13を外部の装置内に設け、光源13の光を、図示しない光ファイバなどによりハウジング11内の光分割器14まで導くようにしてもよい。
光分割器14は、対物光学系12の基端側に配置されている。光分割器14は、後述するように、内視鏡の表面(具体的には、挿入部の先端部の表面)に付着した汚物(付着物)に所定の波長を照射し、汚物の励起光を撮像素子15へ照射するように、光を分割する複数の光学素子を含む。
撮像素子15は、CMOSエリアイメージセンサなどである。受光部としての撮像素子15は、光分割器14の基端側に配置されている。
制御基板16は、プロセッサ19及び各種回路を有する制御装置である。
以上の説明のように、内視鏡汚れ検知装置1は、内視鏡に特定波長の光を照射する光源13と、前記内視鏡表面に付着した付着物が発する蛍光を受光する撮像素子15と、プロセッサ19を有する制御装置16(制御基板)と、を備える。
プロセッサ19は、操作ボタン17が押下されると、そのボタン操作に応じて、光源13を駆動すると共に、撮像素子15を駆動し、撮像信号を受信して、画像を生成し、所定の画像処理を行う。さらに、プロセッサ19は、所定の画像処理の結果に応じた出力信号を生成して表示器18に出力する。プロセッサ19の構成については後述する。
図2は、光源からの被写体への光路と、被写体からの蛍光を受ける撮像光学系の構成を示す図である。光源13からの光は、光照射光学系13aを通して励起フィルタ21に出射される。励起フィルタ21を通った光は、光分割器14に入射する。光分割器14は、ダイクロイックミラー22を有する。ダイクロイックミラー22は、励起フィルタ21からの光を、対物光学系12へ向けて反射するように、光分割器14内に配置されている。ここでは、励起フィルタ21を通った光を、直角に折り曲げて対物光学系12へ出射するように、ダイクロイックミラー22は、配置されている。
対物光学系12に入射した光は、観察窓11dから出射され、被検体に照射される。よって、光源13と、励起フィルタ21と、ダイクロイックミラー22は、内視鏡に特定波長の光を照射する光照射部あるいは光照射器を構成する。後述するように、被写体に照射された光は、被写体に蛍光を生じさせるための励起光として機能し、その励起光が、被写体から出射し、観察窓11dを通して対物光学系12に入射する。
蛍光は、対物光学系12を通ってダイクロイックミラー22に入射する。蛍光は、ダイクロイックミラー22を透過して、吸収フィルタ23入射する。蛍光は、吸収フィルタ23を透過して、撮像素子15の撮像面に照射される。よって、ダイクロイックミラー22と、吸収フィルタ23と、撮像素子15は、内視鏡の表面に付着した汚物が発する蛍光を受光する受光部を構成する。
ここで、各光学素子の光学特性について説明する。本実施形態では、励起光として、汚物の主成分である生体組織を利用する。生体組織としては内視鏡の挿入先や被検体の病状に応じてさまざまであるが、例えば、赤血球または胆汁が挙げられる。赤血球の場合、赤血球に含まれるヘモグロビンが自家蛍光する波長を利用する。胆汁の場合、胆汁に含まれるヘム、または、ビリルビンもしくは胆汁色素などのヘム代謝物が自家蛍光する波長を利用する。すなわち、本実施形態は、使用後の内視鏡の外表面に付着している汚物含有物の自家蛍光を検出する。言い換えると、蛍光マーカーを用いずに汚れを光らせる。そのため、各フィルタは、次のような特性を有する。
図3は、励起フィルタ21、ダイクロイックミラー22及び吸収フィルタ23の波長特性を示す表である。例えば、図3の例1によれば、励起フィルタ21は、波長が360nm~370nmの光を透過して励起光を生成する特性を有し、ダイクロイックミラー22は、励起フィルタで生成された励起光のうち波長が400nm未満の光を反射し、波長が400nm以上の光を透過する特性を有し、吸収フィルタ23は、汚物から発せられた自家蛍光のうち波長が420nm~460nmの光だけを透過する特性を有するように、各光学素子が光学特性を有すれば、励起光として例えば365nmの照明光を照射し、撮像素子15は、被写体の自家蛍光の画像を撮像することができる。例1では、内視鏡に照射する光の特定波長は、360nm以上の波長である。
あるいは、図3の例2によれば、励起フィルタ21は、波長が460nm~495nmの光を透過して励起光を生成する特性を有し、ダイクロイックミラー22は、励起フィルタで生成された励起光のうち波長が505nm未満の光を反射し、波長が505nm以上の光を透過する特性を有し、吸収フィルタ23は、汚物から発せられた自家蛍光のうち波長が510nm~550nmの光だけを透過する特性を有するように、各光学素子が光学特性を有すれば、励起光として例えば490nmの照明光を照射し、撮像素子15は、被写体の自家蛍光の画像を撮像することができる。例2では、内視鏡に照射する光の特定波長は、460nm以上の波長であり、励起フィルタ21は、波長460nm以上の光を透過し、ダイクロイックミラー22は、波長が505nm未満の光を反射し、505nm以上の光を透過し、吸収フィルタ23は、波長510nm~550nmの光を透過する。
また、図3の例3によれば、励起フィルタ21は、波長が530nm~550nmの光を透過して励起光を生成する特性を有し、ダイクロイックミラー22は、励起フィルタで生成された励起光のうち波長が570nm未満の光を反射し、波長が570nm以上の光を透過する特性を有し、吸収フィルタ23は、汚物から発せられた自家蛍光のうち波長が575nm~625nmの光だけを透過する特性を有するように、各光学素子が光学特性を有すれば、励起光として例えば546nmの照明光を照射し、撮像素子15は、被写体の自家蛍光の画像を撮像することができる。例3では、内視鏡に照射する光の特定波長は、530nm以上の波長であり、励起フィルタ21は、波長530nm以上の光を透過し、ダイクロイックミラー22は、波長が570nm未満の光を反射し、570nm以上の光を透過し、吸収フィルタ23は、波長575nm~625nmの光を透過する。
出願人の行った実験によれば、ヘモグロビン及び胆汁は、特定の波長以上の光を、励起光として照射すると自家蛍光を生じさせることが判明した。特定波長は好ましくは波長360nm以上の励起光を含み、より好ましくは波長460nm以上の励起光を含む。特に、490nm又は546nmの波長の光を含んでいると、ヘモグロビン及び胆汁は、強く自家蛍光を発し易い、すなわち励起し易く、撮像素子15は、細かな汚れを識別可能に撮像していた。
なお、ダイクロイックミラー22に代えて、石英ガラスを用いてもよい。石英ガラスは、励起光を反射し、400nm以上から700nm以下の波長の光を透過するので、より広い範囲の波長を撮像素子15へ当てることができる。
図4は、本実施形態に関わる内視鏡汚れ検知装置のプロセッサ19の機能ブロックを含む構成図である。なお、図4は、撮像素子15からの撮像信号の処理に関する部分のみを示している。プロセッサ19は、画像形成部19aと、画像処理部19bと、出力処理部19cとを含む。
プロセッサ19は、中央処理装置(CPU)、ROM、RAMなどを含み、ROMに格納されたソフトウエアプログラムを読み出してRAMに展開して実行することにより、画像形成部19a等の各部の機能を実現する。
なお、プロセッサ19は、FPGA(Field Programmable GateArray)などの半導体装置、電子回路などにより構成し、画像形成部19a等の各部の機能を回路により実現するようにしてもよい。
撮像信号取得部16aは、撮像素子15からの撮像信号を取得して、プロセッサ19へ出力する入力回路であり、制御基板16に含まれる。
画像形成部19aは、撮像信号取得部16aからの第1の画像の撮像信号に基づいて、撮像素子15の撮像面に形成された被写体からの蛍光の画像(第2の画像)を形成する。すなわち、画像形成部19aは、受光した蛍光から蛍光画像を形成する。
画像処理部19bは、画像形成部19aにおいて形成された複数の画素からなる蛍光画像に対して、所定の画像処理、ここでは、第1の画像の複数の画素の輝度値を検知する二値化処理を施し、二値化画像を生成する。二値化処理は、予め設定された閾値THと各画素の輝度値とを比較して、画像形成部19aにおいて形成された画像(第1画像)から、輝度値が閾値TH以上の画素のみの蛍光画像(第2画像)を生成する。後述するように、二値化画像である第2画像は、汚物による汚染部分を示す画像である。汚染部分は血液または胆汁を含む。よって、画像処理部19bは、蛍光画像(第1画像)に対して画像処理を行い、汚物による汚染部分を強調した画像(第2画像)を形成する。
出力処理部19cは、画像処理部19bからの二値化画像に基づいて、出力信号ISを生成して、表示器18へ出力する回路を含む。なお、後述するように、出力処理部19cは、二値化画像の画像データを出力するようにしてもよい。よって、画像処理部19b及び出力処理部19cは、汚染部分を強調した画像(第2画像)を出力する出力部を構成する。
すなわち、操作ボタン17が押下されると、制御基板16上に設けられた撮像素子15を駆動する駆動回路が動作して、撮像素子15を駆動する駆動信号を生成する。撮像信号取得部16aは、撮像素子15からの第1の画像の撮像信号を取得する。撮像信号取得部16aは、撮像素子15からの第1画像の撮像信号を受信すると、撮像信号を画像形成部19aへ供給する。プロセッサ19の画像処理部19bは、第1画像の撮像信号に対して、2値化処理を施し、2値化画像(第2画像)の画像信号を出力処理部19cへ出力する。
プロセッサ19の出力処理部19cは、二値化画像に基づいて、内視鏡の、汚れの有無、又は、汚れの程度(以下、「汚染度」という。)を決定し、汚染度を示す出力信号ISを生成して、表示器18へ出力する。すなわち、出力処理部19cは、二値化画像から内視鏡の汚染度を決定する汚染度決定部を構成する。なお、本実施形態では、出力信号ISは、表示器18においてメッセージで表示するための信号であるが、表示器18に代えて、ブザーなどの音出力装置により所定の音を出力するための信号でもよい。
汚れの検知結果信号としての出力信号ISは、汚染度を示す信号である。例えば、出力信号ISは、輝度値が所定の閾値TH以上の画素の有無を示すメッセージ、あるいは、輝度値が所定の閾値TH以上の画素数の全画素数に対する割合から、汚染度を、小、中、大などの指標によって示す信号である。
画素の輝度値が0から255の範囲の場合、例えば所定の閾値THは、70である。輝度値の計算は、RGB値を次の式より算出する。
輝度 = R*0.21+G*0.72+B*0.07 ・・・(式)
例えば、輝度値が所定の閾値TH以上の画素が画像内になければ、出力処理部19cは、「ひどい汚れは無」等の表示メッセージを生成して、表示器18に表示する。輝度値が所定の閾値TH以上の画素数が所定数以上あるときは、出力処理部19cは、「汚れています。汚染度は、大です」等の表示メッセージを生成して、表示器18に表示する。例えば、全画素数に対する、輝度値が所定の閾値TH以上の画素数の割合が0.05以下のときは、「汚染度」は「小」とし、全画素数に対する、輝度値が所定の閾値TH以上の画素数の割合が0.3以上のときは、「汚染度」は「大」とされる。この場合、輝度値が所定の閾値TH以上の画素数は、蛍光画像中における面積に比例する。
(作用)
上述した汚れ検知装置1の作用について説明する。図5は、内視鏡9の挿入部の先端部の汚れを検知するときの汚れ検知装置1と、先端部の配置を説明するための図である。なお、図5において、Kは、先端部DE内に設けられた起上台を示す。
例えば、ユーザーは、内視鏡リプロセッサの処理槽の底面Sに先端部DEを置き、先端部DEが観察窓11dの撮像範囲R内に入るように延出部11bの先端を底面Sに当接する。その状態で、ユーザーが操作ボタン17を押すと、光源13からの所定の波長の励起光が観察窓11dから出射される。もしも、ヘモグロビンを含む汚物が先端部DEの表面に付着していると、先端部DEに当たった励起光により汚物から蛍光が発生する。
蛍光は、観察窓11dから対物光学系12、ダイクロイックミラー22及び吸収フィルタ23を通して撮像素子15に入射する。その結果、撮像素子15は、先端部DEの蛍光画像の撮像信号を出力する。
画像処理部19bは、蛍光画像から2値化画像を生成する。2値化処理された蛍光画像に基づいて、出力処理部19cは、出力信号ISを生成して表示器18へ出力する。
ユーザーは、表示器18に表示された、内視鏡の汚染度を見て、内視鏡リプロセッサによる再生処理における再生処理時間を設定することができる。例えば、汚れが酷くなければ、ユーザーは、再生処理時間を通常の設定時間に設定し、汚れが酷ければ、再生処理時間を、通常の設定時間より長めに設定する。また、ユーザーは汚れが酷ければ、気液二相流などの特殊洗浄を洗浄メニューに加える、洗剤の種類を酵素入りのものに変更することも可能である。
なお、ここでは、二値化処理により得られた画像に基づいて汚染度が出力され、表示器18に表示されているが、上述したように、輝度値が閾値TH以上の画素の輝度値のレベルに応じて、汚染度を出力するようにしてもよい。
例えば、画像処理部19bは、輝度値が閾値TH以上の画像を生成し、各画素の輝度値のレベルに応じて、汚染度の「大」、「中」、「小」を決定する。すなわち、二値化画像中の輝度値が閾値TH以上の画素の有無及び画素数からだけでなく、その蛍光画像に含まれる各画素の輝度値レベルも考慮して、汚染度を出力するようにしてもよい。汚れが乾燥すると、汚れに含まれるヘモグロビンなどの濃度が高まるため、輝度値レベルに応じて、汚染度を決定することができる。
さらになお、二値化画像中の、輝度値が閾値TH以上の画素数ではなく、二値化画像中における、閾値YH以上の画素の塊の数に応じて、汚染度の「大」、「中」、「小」を決定するようにしてもよい。
なお、二値化画像中の、閾値TH以上の輝度値の画素数に加えて、二値化画像中の、閾値TH以上の画素の塊の数も考慮して、汚染度の「大」、「中」、「小」を決定するようにしてもよい。
さらになお、ここでは、検査結果は、汚れ検知装置1に設けられた表示器18にメッセージで表示されるが、図3において点線で示すように、汚れ検知装置1に送信器18aを設け、出力信号ISを、有線又は無線で送信する送信器18aを通して外部機器に送信するようにしてもよい。その場合、送信された出力信号ISのメッセージは、送信器18aから外部機器であるパーソナルコンピュータ等(以下、「PC」という。)により受信され、PCのモニタに表示される。よって、ユーザーは、モニタに表示されたメッセージにより、内視鏡の汚れ具合を知って、内視鏡リプロセッサの洗浄時間などをセットすることができる。外部機器としては、内視鏡リプロセッサでもよく、その場合、内視鏡リプロセッサの表示器に表示されたメッセージを見て、ユーザーは、内視鏡リプロセッサの洗浄時間などをセットすることができる。
さらになお、外部機器が内視鏡リプロセッサの場合、内視鏡リプロセッサは、受信した出力信号ISに応じて、洗浄時間等を自動でセットするようにしてもよい。
また、上述した例では、出力処理部19cが二値化画像から、出力信号ISとしてメッセージを生成しているが、汚れ検知装置1は、二値化画像の画像データを外部機器、例えばPCに送信し、その外部機器において、出力信号ISとして二値化画像を、所定の色の画像、例えば赤色の画像でモニタに表示するようにしてもよい。すなわち、画像処理部19bは、二値化処理により汚染部分を強調し、二値化処理において、輝度値が所定の閾値TH以上の画素は、第1の色(例えば赤色)で表示し、輝度値が所定の閾値TH未満の画素は第1の色とは異なる第2の色(例えば黒色)、の2階調となるよう蛍光画像を二値化画像に変換する。よって、出力処理部19cは、送信器18aを通して二値化画像の画像データを外部機器へ出力する出力部を構成する。
その場合、ユーザーは、そのモニタに表示された二値化画像を見て、汚染度を決定することができる。ユーザーは、その内視鏡の汚染度に応じた、内視鏡リプロセッサによる再生処理の処理時間を設定する。
以上のように、上述した本実施形態によれば、煩雑な作業の必要のない、内視鏡の汚れを検知する内視鏡汚れ検知装置、内視鏡リプロセッサ及び内視鏡汚れ検知方法を提供することができる。
内視鏡の挿入部の先端部DEは、所定に軸回りに回動可能な起上台Kを有する場合もあり、その先端部DEは複雑な形状で凹部を有する。起上台Kは、鉗子などの向きを変更するために用いられる。上述した実施形態の汚れ検知装置1によれば、複雑な形状の先端部DEの汚染度をユーザーは簡単に確認することができる。
起上台Kを有する先端部DEの汚染度を決定するときは、起上台Kの回転角度が第1の角度のときに特定波長の光を照射して汚染度を決定すると共に、起上台Kの回転角度が第1の角度とは異なる第2の角度のときにも特定波長の光を照射して汚染度を決定する。複数の回転角度において汚染度を決定することによって、起上台Kの汚染度を確実に決定できる。
なお、上述した実施形態の汚れ検知装置1は、スティック形状を有しているので、ユーザーは、汚れ検知装置1を未消毒の内視鏡に接触させることなく挿入部の所望の箇所に、励起光を当てて、その所望の箇所の汚れを確認することができる。
また、上述した実施形態の汚れ検知装置1を用いれば、ユーザーは、内視鏡に接触することなく、内視鏡の挿入部の汚れを確認することができる。
(変形例)
上述した第1の実施形態では、画像処理部19bは、二値化処理により二値化画像を生成し、出力処理部19cが二値化画像に基づく出力信号ISを出力しているが、プロセッサ19にディープラーニングを用いた推論部を設け、その推論部により、汚染度が推論されるようにしてもよい。
図6は、本変形例に関わる内視鏡汚れ検知装置のプロセッサの機能ブロックを含む構成図である。図6では、画像処理部19bと出力処理部19cの間に、推論部19dが設けられている。
推論部19dは、ディープラーニングを用いた推論モデルを用いた推論処理を行う。図7は、推論部19dに含まれるニューラルネットワークの構成例を示す図である。推論モデルは、図7に示すニューラルネットワークを用いて生成される。ニューラルネットワークは、入力層31と、隠れ層32と、出力層33を有している。入力層31は、画像形成部19aからの画像データG1と、画像処理部19bからの画像データG2とを入力するための画素数分の複数の入力ユニット31aを有している。隠れ層32は、複数のノードを含む。出力層33は、ここでは、4つの出力ユニット33aを有し、4つの出力ユニットの第1の出力ユニットが汚染度「大」の出力D1で、第2の出力ユニットが汚染度「小」の出力D2で、第3の出力ユニットが汚染度「有」の出力D3で、第4の出力ユニットが汚染度「無」の出力D4である。
教師データとして、画像データG1,G2と、ラベルデータとしての4つの出力D1~D4を用い、大量の教師データをニューラルネットワークに与えて、隠れ層32の複数のノード間の接続及び係数などの値を学習させることにより、ニューラルネットワークの学習モデルが生成される。例えばニューラルネットワークは、畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Networks)である。
推論部19dは、上述するようにして生成された推論モデルを用いて、入力された2つの画像データから、各出力D1~D4の出力が生成される。すなわち、推論部19dは、画像データG1及びG2を用いて作成された推論モデルを用いて、先端部DEに付着した汚物による汚染度を推論する。
なお、出力層33が、汚れ領域を示す二値化画像の画像データを出力するようにしてもよい。図8は、推論部19dの変形例に関わる他のニューラルネットワークの構成例を示す図である。図9は、ニューラルネットワークが、入力された画像データから、汚れ領域を示す画像データを出力することを説明するための図である。
入力層31には、画像形成部19aからの画像データG1が入力され、出力層33は、画像データG1に基づいて汚れ領域DAを含む画像を表示するための画像データG3を出力する。教師データとして、画像データG1と、ラベルデータとしての汚れ領域を含む二値化画像の画像データG3を用い、大量の教師データをニューラルネットワークに与えて、隠れ層32の複数のノード間の接続及び係数などの値を学習させることにより、ニューラルネットワークの学習モデルが生成される。よって、本変形例では、画像処理部19bの代わりに、推論部19dが用いられ、画像形成部19aの出力が、推論部19dに供給される。すなわち、推論部19dは、汚物による汚染部分を強調した画像を形成する画像処理部を構成する。推論部19dは、画像データG1を用いて作成された推論モデルを用いて、汚染部分の領域を示す画像を推論して生成する。出力処理部19cは、推論部19dにより推論された汚染部分の領域を示す画像の画像データを出力する。
よって、このようにニューラルネットワークを用いることにより、図9に示すように、画像データG1を与えることにより、推論した汚れ領域DAを含む画像の画像データが、推論部19dから出力される。
以上のように、本変形例によっても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の汚れ検知装置は、スティック形状を有しているが、第2の実施形態の汚れ検知装置は、ドーム形状を有する。
以下の説明において、第1の実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。図10と図11は、第2の実施形態の汚れ検知装置1Aの斜視図である。図10は、第2の実施形態に関わる汚れ検知装置1Aの把持部側から見た斜視図である。図11は、第2の実施形態に関わる汚れ検知装置1Aのカバーの底面側から見た斜視図である。汚れ検知装置1Aは、内側に空間を有する半球形状のカバー41と、把持部42とを有する。把持部42には、操作ボタン17と表示器18が設けられている。把持部42内の空間には、光源13、光照射光学系13a、光分割器14、対物光学系12、励起フィルタ21、ダイクロイックミラー22、吸収フィルタ23、撮像素子15、制御基板16が内蔵されている。図10では、把持部42に設けられた検知ユニット43が一点鎖線で示されている。検知ユニット43は、光源13、光照射光学系13a、光分割器14、対物光学系12、励起フィルタ21、ダイクロイックミラー22、吸収フィルタ23、撮像素子15及び制御基板16を含む。さらに、無線送信器である送信器18aが把持部42内に設けられていてもよい。
カバー41の一部には、切り欠き部41aが形成されている。後述するように、切り欠き部41aは、カバー41を内視鏡の挿入部IPの先端部DEに被せたときに、挿入部IPの外周部分がカバー41にぶつからないようにするための避け部である。カバー41の内側の頂点部分には、観察窓11dが設けられている。
観察窓11dの後には対物光学系12が配置されており、対物光学系12の焦点が、半球形状のカバー41の縁部41bを含む仮想平面P上に略位置するように、対物光学系12は構成されている。よって、後述するように、切り欠き部41aに挿入部IPを嵌合させるようにし、先端部DEを観察窓11dの下方に位置させたときに、撮像素子15の撮像面上に、先端部DEの蛍光画像が結像する。
図12は、第2の実施形態の汚れ検知装置1Aの使用方法を説明するための図である。ユーザーは、カバー41の円形の縁部41bを、例えばベッドサイド洗浄の際のシンクS、または内視鏡リプロセッサの処理槽の底面Sに当て、切り欠き部41aに内視鏡9の挿入部IPが嵌合させることにより、観察窓11dには、外光が入らないようにすることができる。その状態で、カバー41は、簡易な暗室と同様に機能し、操作ボタン17を操作すると、光源13からの光は、励起光として先端部DEに照射される。
先端部DE上の汚物からの蛍光は、撮像素子15の撮像面上で結像する。出力処理部19cは、画像処理部19bで生成された二値化画像から、出力信号ISを表示器18に出力する。汚れ検知装置1Aを用いれば、内視鏡に接触することなく、ユーザーは、内視鏡の挿入部の汚れを確認することができる。
なお、出力処理部19cは、出力信号ISを送信器18aから外部機器へ送信するようにしてもよい。例えば、出力信号ISは、PCへ送信され、PCのモニタ上にメッセージが表示される。あるいは、出力信号ISは、内視鏡リプロセッサへ送信され、洗浄時間などが、出力信号ISに応じて自動的に設定される。
なお、本実施形態の汚れ検知装置1Aにおいても、第1の実施形態で説明したように、出力信号ISとして二値化画像の蛍光画像の画像データを送信したり、検知ユニット43のプロセッサ19が、ディープラーニングを用いた推論モデルを用いた推論をしたりする推論部19dを有するようにしてもよい。
よって、第2の実施形態の汚れ検知装置1Aによっても、上述した第1の実施形態の汚れ検知装置1と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態の汚れ検知装置は、スティック形状を有しているが、第2の実施形態の汚れ検知装置は、ブック形状を有する。
以下の説明において、第1及び第2の実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。図13は、第3の実施形態に関わる汚れ検知装置1Bの斜視図である。図14は、第3の実施形態に関わる汚れ検知装置1Bの側面図である。図13は、蓋を開いた状態の汚れ検知装置1Bの斜視図である。図14は、検査対象である内視鏡9の挿入部IPの先端部DEを汚れ検知装置1Bにセットした状態を示す。
汚れ検知装置1Bは、挿入部IPの先端部DEをセットするステージ51と、蓋52とを有する。ステージ51は、板状の直方体形状を有し、上面に細長の溝部51aが形成されている。溝部51aには、挿入部IPを固定するための固定溝51bが、溝部51aの長手方向に沿って形成されている。ステージ51と蓋52は、2つのヒンジ部材53によって、蓋52がステージ51に対して開閉できるようになっている。
蓋52も、板状の直方体形状を有し、下面には、観察窓11dが形成されている。観察窓11dの後側には、第1の実施形態において説明した対物光学系12、光源13、光照射光学系13a、光分割器14、対物光学系12、励起フィルタ21、ダイクロイックミラー22、吸収フィルタ23、撮像素子15、制御基板16、送信器18aが内蔵されている。図13及び図14においても、蓋52に設けられた検知ユニット43が一点鎖線で示されている。検知ユニット43は、対物光学系12、光源13、光照射光学系13a、光分割器14、対物光学系12、励起フィルタ21、ダイクロイックミラー22、吸収フィルタ23、撮像素子15及び制御基板16を含む。さらに、無線送信器である送信器18aが蓋52内に設けられていてもよい。
また、蓋52の上面には、操作ボタン17及び表示器18が設けられている。図14に示すように、ユーザーがステージ51の固定溝51bに内視鏡の挿入部IPの先端部DEが嵌合するように配置し、蓋52をステージ51に対して閉じると、蓋52で覆われた溝部51aは簡易な暗室と機能し、観察窓11dには、外光が入らないようにすることができる。その状態で、操作ボタン17を操作すると、光源13からの光は、観察窓11dから励起光として先端部DEに照射される。
溝部51aに使用された内視鏡が置かれるが、蓋52を開ければ、ユーザーが溝部51aを簡単に掃除することができる。
なお、溝部51aあるいは固定溝51bに、位置決め用の突起部51c(二点鎖線で示す)を設ければ、挿入部IPの長手方向における先端部DEを適切な位置に配置させることができる。すなわち、突起部51cにより、ユーザーは、挿入部IPの位置決めをし易い。
先端部DEからの蛍光は、撮像素子15の撮像面上で結像する。出力処理部19cは、画像処理部19bで生成された二値化画像に基づいて、出力信号ISを生成して表示器18に出力する。
なお、挿入部IP及び先端部DEの外径の違いなどに応じて、蛍光画像が撮像素子15の撮像面上に適切に結像するように、被写体である内視鏡と、照射部又は受光部との間の撮像距離を調整する距離調整機構を有していてもよい。図14において、距離調整部としての距離調整機構54は、対物光学系12の少なくとも1つのレンズあるいは受光部である撮像素子15を、対物光学系12の光軸方向に沿って自動であるいは手動で移動させる。距離調整機構54は、例えば、モータ、ギヤ、ラックピニオン機構により構成することができる。手動調整の距離調整機構54は、図示しない操作スイッチをユーザーが操作することにより、レンズなどが動く。自動調整の距離調整機構54は、図示しない距離センサにより先端部DEまでの距離が測定され、測定された距離に基づいて、レンズなどが動く。
また、出力処理部19cは、出力信号ISを送信器18aから外部機器へ送信するようにしてもよい。例えば、出力信号ISは、PCへ送信され、PCのモニタ上にメッセージが表示される。あるいは、出力信号ISは、内視鏡リプロセッサへ送信され、洗浄時間などが、出力信号ISに応じて自動的に設定される。
さらになお、本実施形態の汚れ検知装置1Bにおいても、第1の実施形態で説明したように、出力信号ISとして蛍光画像の画像データを送信したり、検知ユニット43のプロセッサ19が、ディープラーニングを用いた推論モデルを用いた推論をしたりするようにしてもよい。
よって、第3の実施形態の汚れ検知装置1Bによっても、上述した第1の実施形態の汚れ検知装置1と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態の汚れ検知装置は、スティック形状を有しているが、第4の実施形態の汚れ検知装置は、ボックス形状を有する。
以下の説明において、第1及び第2の実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。図15は、第4の実施形態に関わる汚れ検知装置1Cの斜視図である。汚れ検知装置1Cは、直方体形状のハウジング61と、ハウジング61の一側面に形成された開口61aと、ハウジング61の上面に設けられた操作ボタン17及び表示器18とを有している。
汚れ検知装置1Cは、開口61aに連通する筒状部材62が内蔵されている。筒状部材62は、挿入部IPの先端部DEが遊嵌状態で挿入可能な内径を有し、底部62aを有する。図15において、二点鎖線の矢印IDで示すように、内視鏡9の挿入部IPの先端部DEは、開口61aから筒状部材62の内部へ挿入可能である。
筒状部材62は、その内周面上に、開口である観察窓11dを有している。観察窓11dは、挿入部IPが筒状部材62内に挿入されて、先端部DEが筒状部材62の底部62aに当たったときに、先端部DEを撮像素子15により撮像可能な位置に設けられている。
図15に示すように、ユーザーが開口61aから筒状部材62の内部へ内視鏡の挿入部IPの先端部DEを挿入し、操作ボタン17を操作すると、光源13からの光は、観察窓11dから励起光として先端部DEに照射される。このとき、筒状部材62の内部は、暗室として機能する。挿入部IPの先端部DEを開口61aから挿入したとき、筒状部材62の底部62aに当たるので、ユーザーは、先端部DEの位置決めがし易い。
先端部DEからの蛍光は、撮像素子15の撮像面上で結像する。出力処理部19cは、画像処理部19bで生成された二値化画像から、出力信号ISを表示器18に出力する。
なお、本実施形態においても、上述した第3の実施形態と同様に、挿入部IP及び先端部DEの外径の違いなどに応じて、蛍光画像が撮像素子15の撮像面上に適切に結像するように、対物光学系12と被写体間の撮像距離を調整する距離調整機構を有していてもよい。
また、出力処理部19cは、出力信号ISを送信器18aから外部機器へ送信するようにしてもよい。例えば、出力信号ISは、PCへ送信され、PCのモニタ上にメッセージが表示される。あるいは、出力信号ISは、内視鏡リプロセッサへ送信され、洗浄時間などが、出力信号ISに応じて自動的に設定される。
さらになお、本実施形態の汚れ検知装置1Cにおいても、第1の実施形態で説明したように、出力信号ISとして蛍光画像の画像データを送信したり、検知ユニット43のプロセッサ19が、ディープラーニングを用いた推論モデルを用いた推論をしたりするようにしてもよい。
よって、第4の実施形態の汚れ検知装置1Cによっても、上述した第1の実施形態の汚れ検知装置1と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
第1から第4の実施形態の内視鏡汚れ検知装置は、所謂可搬型であるが、第5の実施形態の内視鏡汚れ検知装置は、内視鏡リプロセッサ1Dに内蔵される。すなわち、第5の実施形態の内視鏡リプロセッサ1Dは、内視鏡汚れ検知機能を有する。
以下の説明において、第1~第4の実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。図16は、第5の実施形態に関わる、内視鏡汚れ検知機能を有する内視鏡リプロセッサ1Dの斜視図である。内視鏡リプロセッサ1Dは、汚染された内視鏡、及び、内視鏡の部品又は付属品、等の再生処理を行う装置である。ここでいう再生処理とは、特に限定されるものではなく、水によるすすぎ、有機物等の汚れを落とす洗浄、所定の微生物を無効化する消毒、全ての微生物を排除、もしくは、死滅させる滅菌、又は、これらの組み合わせのいずれであってもよい。また、内視鏡リプロセッサ1Dを管状の医療機器であるダイレータ、または内視鏡シースなどの再生処理に用いることもできる。
本実施形態では、内視鏡リプロセッサ1Dは、透過部を有するトップカバー71及びリプロセッサ本体81を有する。トップカバー71は、裏面がリプロセッサ本体81の処理槽82に対向するように配置される。トップカバー71は、ヒンジ71aを中心とした回転によって処理槽82に対して開閉可能である。すなわち、トップカバー71は、一端がヒンジ71aによりリプロセッサ本体81に接続され、他端が一端を中心に回転する。トップカバー71は、パッキン72aが設けられたカバー枠72を有する。閉状態になると、トップカバー71は、処理槽82を覆う。トップカバー71は、指掛け部73を有する。
指掛け部73は、金属又は樹脂等を材質として構成される。指掛け部73は、ユーザーが手指を掛けることができるように、トップカバー71の他端側に連設される。指掛け部73の内側には、留め具73aが設けられる。
リプロセッサ本体81は、処理槽82、ロック部83、表示部84、操作部85、給水ホース接続口86、各種コネクタ87、各種ノズル88、水位計89、通信部90、及び制御部91をさらに有する。
処理槽82は、内視鏡に再生処理を行う場所である再生処理部である。処理槽82の底面Sには、循環口82aが設けられている。
ロック部83は、リプロセッサ本体81の上部の他端側に設けられる。ロック部83は、制御部91の制御の下、留め具73aを係止し、又は、留め具73aの係止を解除する。ロック部83が留め具73aを係止すると、トップカバー71は、閉状態でロックされる。ロック部83をフットパネル92に連結することで、フットパネル92への操作によって、留め具73aの係止を解除できるようにしてもよい。
表示部84は、リプロセッサ本体81上部の他端側の隅部に設けられる。表示部84は、表示パネルを有し、制御部91の制御の下、ユーザーに各種の通知を行う。操作部85は、指示入力ボタンを有し、ユーザーは、操作部85によって内視鏡リプロセッサ1Dに各種の指示入力を可能である。給水ホース接続口86は、図示しない給水チューブを介して水道栓と接続される。
通信部90は、制御部91と接続され、制御部91の制御の下、有線又は無線によって外部装置、例えばパーソナルコンピュータとネットワークを介して通信できるように構成されている。
制御部91は、内視鏡リプロセッサ1D内の各部を制御して、内視鏡の再生処理の実行を制御する。制御部91は、プロセッサ19D及びメモリを有し、メモリに記憶された各種プログラムを実行可能である。制御部91の機能は、メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行することによって、内視鏡リプロセッサ1Dの洗浄等の機能が実現される。
使用された内視鏡は、内視鏡を保持する専用の保持網(図示せず)に保持されて、処理槽82内に設置される。具体的には、内視鏡は、挿入部及びケーブルが保持網内に巻かれるようにして保持される。内視鏡は、操作部、挿入部及びケーブルなどが処理槽82内において所定の位置になるように、所定の姿勢及び形状で保持網に係止される。保持網は、例えば金属又は樹脂を材質とし、処理槽82の底部に取り付けられる。そして、内視鏡を保持する保持網が処理槽82にセットされて、内視鏡は、処理槽82内において洗浄等される。
処理槽82の側面82bには、観察窓82cが設けられている。観察窓82cは、第1の実施形態の観察窓11dと同じ機能を有する。
図17は、本実施形態に関わる、内視鏡リプロセッサ1Dの処理槽82の側面部の斜視図である。図17に示すように、側面82bは、各種ノズル88等が設けられたテラス部82dと、処理槽82の底面Sとの間を繋ぐ壁部である。観察窓82cの後ろ側には、検知ユニット43が配設されている。検知ユニット43は、光源13、光照射光学系13a、光分割器14、対物光学系12、励起フィルタ21、ダイクロイックミラー22、吸収フィルタ23、撮像素子15及び制御基板16を含む。検知ユニット43の動作は、制御部91により制御される。
すなわち、第1の実施形態における汚れ検知装置1(表示器18を除く)が、内視鏡リプロセッサ1Dに内蔵されている。そして、処理槽82内に向けて特定波長の光を照射する照射部及び蛍光を受光する受光部の観察窓82cが、内視鏡リプロセッサ1Dの処理槽82の側面82bに設けられている。
なお、観察窓82cは、内視鏡9を保持する保持網が処理槽82にセットされたときに、挿入部IPの先端部DE(二点鎖線で示す)が撮像素子15により撮像される位置に設けてもよい。
ユーザーは、内視鏡リプロセッサ1Dによる内視鏡9の再生処理を行う前に、観察窓82cの近傍に内視鏡の先端部DEを位置させ、先端部DEの蛍光画像を取得して、先端部DEの汚染度を検知ユニット43に決定させる。具体的には、ユーザーは、観察窓82cの近傍に内視鏡の先端部DEを位置させて、操作部85に対して所定の操作をして、制御部91により検知ユニット43を動作させる。検知ユニット43は、光源13からの光を観察窓82cから励起光として先端部DEに照射し、先端部DEからの蛍光が、撮像素子15の撮像面上に結像される。画像処理部19bで生成された二値化画像から、出力処理部19cは、出力信号ISを制御部91に出力する。出力信号ISは、制御部91において記憶される。
そして、ユーザーは、内視鏡を保持する保持網を処理槽82にセットする。ユーザーは、操作部85を操作して、再生処理の実行を制御部91に指示する。その結果、内視鏡リプロセッサ1Dによる内視鏡の再生処理が行われる。
再生処理が実行される時、制御部91は、出力信号ISに基づいて、再生処理時間を決定する。例えば、汚れが無しのときは、洗浄時間は、セットされた内視鏡に応じて予め決められた時間に設定される。汚れがあるときは、その汚染度に応じて、洗浄時間は設定される。洗浄時間は、汚染度が高ければ、長く設定される。
すなわち、内視鏡の汚染度が所定値未満、あるいは汚染なし、の場合には、制御部91は、所定の第1の再生処理時間の第1プログラムによる再生処理(第1処理)を実行し、内視鏡の汚染度が所定値以上、あるいは汚染あり、の場合は、制御部91は、所定の第2の再生処理時間の第2プログラムによる再生処理(第2処理)を実行する。第2プログラムによる再生処理は、第1プログラムによる再生処理よりもレベルの高い処理、言い替えれば、第1プログラムよりも丁寧な再生処理である。例えば、第2プログラムによる再生処理の処理時間は、第1プログラムによる再生処理の処理時間よりも長い。
なお、汚染度は、出力処理部19cにおいて検知されてもよいし、二値化画像が制御部91に送信されて、制御部91において、内視鏡の汚染度が検知されるようにしてもよい。その場合、制御部91は、二値化画像から内視鏡の汚染度を検知するための汚染度検知部としての汚染度検知処理プログラムを実行する。
なお、上述したように、観察窓82cは、内視鏡を保持する保持網が処理槽82にセットされたときに、挿入部IPの先端部DE(二点鎖線で示す)が撮像素子15により撮像される位置に設けられるようにしてもよい。その場合、ユーザーが内視鏡を保持する保持網を処理槽82にセットした後に、操作部85に対して再生処理の実行操作をすると、最初に、上述した汚染度の検知を行い、その後再生処理時間の設定及び再生処理の実行を連続して、自動で行うようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、内視鏡リプロセッサ1Dは、再生処理の実行前に、プロセッサ19Dが先端部DEの汚染度を検知し、汚染度の検知結果に応じて、内視鏡の再生処理を実行する。先端部DEの汚れがないとき、あるいは汚染度が低いときは、処理時間は通常の設定時間となり、内視鏡の洗浄等が通常の設定時間で行われる。また、先端部DEの汚れがありかつ汚染度が高いときは、処理時間は通常の設定時間よりも長い時間となり、内視鏡の洗浄等が通常の設定時間よりも長い時間で行われる。
なお、本実施形態においても、上述した第3の実施形態と同様に、挿入部IP及び先端部DEの外径の違いなどに応じて、蛍光画像が撮像素子15の撮像面上に適切に結像するように、被写体である内視鏡と、照射部又は受光部との間の撮像距離を調整する距離調整機構を有していてもよい。
図18は、第5の実施形態の変形例に関わる、対物光学系12と被写体間の撮像距離を調整する距離調整機構を示す処理槽82の側面部の斜視図である。処理槽82の観察窓82cの近傍には、距離検出用の赤外光を出射し入射するための距離センサ用のセンサ窓82eが設けられている。
センサ窓82eの後ろ側には、距離検出器93が配置されている。距離検出器93は、赤外線発光素子、赤外線受光素子と、受光素子により受光した赤外線の検出信号に基づいて距離を算出する距離算出回路を有する。さらに、対物光学系12と被写体間の撮像距離を調整する距離調整機構54を有している。距離調整機構54は、モータ、ギヤ、ラックピニオン機構などを含む。
制御部91は、距離検出器93の出力信号に応じて、距離調整機構54のモータを制御して、例えば撮像素子15あるいは対物光学系12を、対物光学系12の光軸方向に沿って自動で移動させる。
さらになお、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1Dにおいても、第1の実施形態で説明したように、プロセッサ19Dが、ディープラーニングを用いた推論モデルを用いた推論をしたりするようにしてもよい。
よって、第5の実施形態の内視鏡リプロセッサ1Dによれば、先端部DEの汚れに応じた内視鏡の再生処理を行うことができる。
以上のように、上述した各実施形態によれば、煩雑な作業の必要のない、内視鏡の汚れを検知する内視鏡汚れ検知装置、内視鏡リプロセッサ及び内視鏡汚れ検知方法を提供することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1・・・内視鏡汚れ検知装置
1D・・・内視鏡リプロセッサ
9・・・内視鏡
13・・・光源
15・・・撮像素子
16・・・制御基板(制御装置)
19、19D・・・プロセッサ

Claims (13)

  1. 波長530nm以上の励起フィルタと、波長510~625nmの吸収フィルタを含み内視鏡に460nm以上の特定波長の光を照射する照明部と、
    前記内視鏡の表面に付着した付着物が発する蛍光を受光する撮像素子と、
    プロセッサを有する制御装置と、を備え、
    前記プロセッサは、
    前記撮像素子から信号を取得し、
    前記信号から画像を生成し、
    前記画像の複数の画素の輝度値を検知し、
    前記輝度値に基づいて前記内視鏡の汚染度を決定することを特徴とする内視鏡汚れ検知装置。
  2. 前記プロセッサは、前記信号から第1画像を生成し、前期第1画像に対して画像処理を行い、前記付着物による汚染部分を強調した第2画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡汚れ検知装置。
  3. 前記プロセッサは、二値化処理により前記付着物を強調した前記第2画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡汚れ検知装置。
  4. 前記プロセッサは、前記第2画像の複数の画素の輝度値を検知し、前記輝度値が所定の閾値以上である画素数の全画素数に対する割合から前記汚染度を決定することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡汚れ検知装置。
  5. 前記プロセッサは、前記汚染度の決定結果を内視鏡リプロセッサに出力することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡汚れ検知装置。
  6. 内視鏡に特定波長の光を照射する光源と、
    前記内視鏡の表面に付着した付着物が発する蛍光を受光する撮像素子と、
    プロセッサを有する制御装置と、を備え、
    前記プロセッサは、
    前記撮像素子から信号を取得し、
    前記信号から画像を生成し、
    前記画像の複数の画素の輝度値を検知し、
    前記輝度値に基づいて前記内視鏡の汚染度を決定し、
    前記信号から第1画像を生成し、前期第1画像に対して画像処理を行い、前記付着物による汚染部分を強調した第2画像を生成し、
    二値化処理により前記付着物を強調した前記第2画像を生成し、
    さらに、前記第1画像または前記第2画像の少なくとも1つを用いて作成された推論モデルを用いて、前記汚染度を決定することを特徴とする内視鏡汚れ検知装置。
  7. 内視鏡の再生処理の実行を制御するプロセッサを有し、
    前記プロセッサは、
    前記内視鏡表面に付着した付着物が発する蛍光を撮像素子から信号を取得し、
    前記信号に基づいて前記内視鏡の汚染度を検知し、
    前記汚染度が所定値未満の場合に、内視鏡リプロセッサに第1プログラブを実行させ、前記汚染度が前記所定値以上の場合に、前記第1プログラムよりも処理レベルの高い第プログラムを実行させることを特徴とする制御装置。
  8. 前記プロセッサは、
    前記信号から画像を生成し、
    前記画像の複数の画素の輝度値を検出し、
    前記輝度値に基づいて前記汚染度を決定することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  9. 前記プロセッサは、
    前記信号から第1画像を生成し、
    前記第1画像に対して画像処理を行い、前記付着物による汚染部分を強調した第2画像を生成することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  10. 前記プロセッサは、
    波長530nm以上の波長で撮像された信号を取得することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  11. 内視鏡に特定波長の光を照射し、
    前記内視鏡の表面に付着した付着物が発する蛍光を受光し、
    受光した前記蛍光に基づいて前記内視鏡の汚染度を決定し、
    前記汚染度が所定値未満の場合に、内視鏡リプロセッサに第1処理を実行させ、前記汚染度が前記所定値以上の場合に、前記第1処理よりよりも処理レベルの高い第2処理を実行させることを特徴とする内視鏡汚れ検知方法。
  12. 内視鏡に特定波長の光を照射し、
    前記内視鏡の表面に付着した付着物が発する蛍光を受光し、
    受光した前記蛍光に基づいて前記内視鏡の汚染度を決定し、
    前記内視鏡は、回動可能な起上台を先端に有しており、
    前記起上台の回転角度が第1の角度のときに前記特定波長の光を照射し、
    前記起上台の回転角度が第1の角度とは異なる第2の角度のときに前記特定波長の光を照射することを特徴とする内視鏡汚れ検知方法。
  13. 前記付着物は、血液又は胆汁であることを特徴とする請求項11又は12に記載の内視鏡汚れ検知方法。
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