JP3309388B2 - 光学デバイス用梱包ケース - Google Patents
光学デバイス用梱包ケースInfo
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Description
ルタ、波長板、複屈折板等の光学デバイスを収納する梱
包ケースに関するものである。
は、ビデオカメラや電子スチルカメラ等に用いられてい
る。これら光学デバイスは、特にその光学的情報を含む
光線の入射面(主面)には、ゴミ、ホコリ等が付着しな
いように配慮することが求められており、製造並びに梱
包はクリーンルーム内で行われる。
図8とともに説明する。図8は従来の梱包ケースを示す
平面図である。下ケース1はポリエチレンテレフタレー
トからなり、光学ローパスフィルタ3が各々収納できる
平面略六角形状の収納部11aがお互いに一側部を連結
させて一体的に複数形成されている。これら収納部11
aに光学ローパスフィルタを収納する。光学ローパスフ
ィルタ3は複屈折板、波長板等の複数の光学板を貼り合
わせた構成で、かつ光線入射面には誘電体多層膜が形成
されている。これら光学ローパスフィルタを上ケースで
被覆し、ホコリ等の侵入を防いでいる。なお、上述のよ
うな下ケースの収容部を平面六角形状とすることによ
り、光学デバイスの挿入時の位置決めとして機能する。
しかも、お互いに一側部を連結させて一体的に形成され
てなることにより、隣接する各光学デバイスの間隔を狭
めつつ、当該各光学デバイスがお互いに接触することな
く収容することができるため、光学デバイスの収容数を
増やし、梱包コストを低下させることができる。
ーパスフィルタのエッジ部や側面が収納部に接触する構
成であった。ところが従来の光学デバイスは個々にその
エッジ部が面取り加工されていたため、収納凹部と接触
したとしても、ケース内壁を切削し、樹脂クズ、ゴミ等
の発生する可能性は低かった。
いては、コストダウンの要求、および光線入射面(主
面)の有効エリア拡大の要求から、面取り加工をなくす
傾向にあり、また製造面においても、大型のウェハを用
いて複数の光学ローパスフィルタを一体的に作製し、そ
の後個々に切断するという製造方法が採用されている。
(特開平9−43542号参照)
は面取りされず鋭利な状態であり、上述のケースに収納
した場合、輸送時等において光学デバイスが遊動するこ
とによりケースを切削し、ゴミ等が発生する原因となっ
ていた。ゴミの主面への付着は所望の光学情報に対して
ノイズとなり、画像悪化の原因となるため、ユーザーは
当該ゴミを除去する必要があった。
れたもので、輸送時等において光学デバイスが遊動する
ことにより、光学デバイスのエッジ部分がケースを切削
し、ゴミの発生を抑制できる梱包ケースを提供すること
を目的とするものである。
イス用梱包ケースは、請求項1に示すように、上部が開
口し、当該開口部に光学デバイスを収納する収容部が複
数に形成されてなる下ケースと、当該下ケースの開口
部、前記光学デバイスを被覆する上ケースとからなる光
学デバイスの梱包ケースであって、前記下ケースの各収
容部の底面には、前記光学デバイスの一側面より大きな
凹部が形成されており、当該凹部の上面を横架してなる
両面接着テープが貼り付けられ、前記光学デバイスが前
記凹部上部にて浮き上がった状態で両面接着テープに上
部に貼り付けられてなることを特徴とする。
開口し、当該開口部に光学デバイスを収納する収容部が
複数に形成されてなる下ケースと、前記光学デバイスの
光線入射面以外の側面に当接し、前記下ケースの開口
部、前記光学デバイスを被覆する上ケースとからなる光
学デバイスの梱包ケースであって、前記下ケースの各収
容部の底面には、前記光学デバイスの一側面より大きな
凹部が形成されており、当該凹部の上面を横架してなる
両面接着テープが貼り付けられ、前記光学デバイスが前
記凹部上部にて浮き上がった状態で両面接着テープに上
部に貼り付けられてなることを特徴とする。
面接着テープは、前記収容部の底面に貼り付ける側の粘
着力より、前記光学デバイスに貼り付ける側の粘着力を
弱めてなることを特徴とする。
底面に貼り付けられた両面接着テープにより、光学デバ
イスの一側面が接着されるため、輸送時等において光学
デバイスが遊動することがなくなり、光学デバイスのエ
ッジ部分がケースを切削し、ゴミを発生させることがな
い。
大きな凹部上部に浮き上がった状態で貼り付けられるの
で、両面接着テープの撓み量が増大して次のような作用
効果を奏することができる。光学デバイスを梱包下ケー
スの両面接着テープから容易に着脱でき、光学デバイス
の収容作業性・取り出し作業性を向上させる。梱包ケー
スの成形バラツキ等により、収容された光学デバイスの
上端部の高さにもバラツキを生じることがあるが、これ
らのバラツキに応じて両面接着テープが撓み、前記光学
デバイスの上端面と上ケースとの接触位置の高さ、ある
いは隙間をそろえることができるため、当該梱包ケース
に前記光学デバイスをより確実に固定、収容することが
できる。両面接着テープが撓み、板バネと同様の効果を
生じるため、製品の輸送時の振動、衝撃を吸収する事が
できる。
とにより、両面接着テープの粘着力を調整することがで
きる。
に加えて、梱包された光学ローパスフィルタは、下ケー
スの収容部に貼り付けられた両面接着テープと、上ケー
スの当接部により、上下から挟持されて固定されるた
め、輸送時等における光学デバイスが遊動することがさ
らに抑制できる。
に加えて、両面接着テープが梱包下ケースからはがれる
ことなく、光学デバイスを取り外しやすくする。従っ
て、光学デバイスを梱包下ケースの両面接着テープから
容易に着脱でき、光学デバイスの収容作業性・取り出し
作業性をより一層向上させる。
スフィルタ用梱包ケースを例にとり、図1,図2,図
3,図4とともに説明する。図1は本実施の形態を示す
下ケースの平面図であり、図2は図1に光学ローパスフ
ィルタを挿入した状態の平面図、図3は図2において上
ケースを閉蓋した状態でのA−A拡大断面図、図4は図
2において上ケースを閉蓋した状態でのB−B拡大断面
図である。なお、従来と同様の部分については同番号を
付した。
貼り付けられる両面接着テープ2と、梱包される光学ロ
ーパスフィルタ(光学デバイス)3を被覆する上ケース
4とからなる。
レフタレートからなり、立体的に加工されている。下ケ
ースの中央部分には光学ローパスフィルタ3が各々収納
できる平面略六角形状の収納部11aがお互いに一側部
を連結させて一体的に形成され、収容部群11をなして
いる。それぞれの収容部11aの底面には、凹部111
aが形成されているとともに、当該凹部の上面を横架
し、前記収容部群に沿って両面接着テープ2が貼り付け
られている。前記両面接着テープは、ベースフィルムの
表裏に接着面が形成されており、表裏の粘着力は、裏面
側(前記収容部の底面に貼り付ける側)の粘着力より、
表面側(前記光学デバイスの貼り付ける側)の粘着力を
弱めているものが好ましい。このように両面接着テープ
の表裏面において、粘着力差をもたせる構成にするため
には、表裏面で粘着強度差のある両面接着テープを用い
るのが一般的であるが、両面テープの上面により粘着強
度の弱い片面テープを接着面を上面にして取り付けても
よい。なお、下ケースの材料はポリエチレン、塩化ビニ
ール等の合成樹脂であってもよい。
方体形状で、複屈折板、波長板等の複数の光学板を貼り
合わせてなり、かつ光学的情報を含む光線を入射する主
面には誘電体多層膜等のコーティング膜が形成されてい
る。
で、前記下ケースと嵌め合う用に構成されている。
に、光学ローパスフィルタ3を挿入し、当該光学ローパ
スフィルタの一側面を前記両面接着テープに接着する。
その後、上ケース4にて閉蓋し、両ケースの周縁にセロ
ハンテープ等を接着固定し、梱包が完了する。
6,図7とともに説明する。図5は光学ローパスフィル
タを挿入した状態の下ケースの平面図、図6は図5にお
いて上ケースを閉蓋した状態でのC−C拡大断面図、図
7は図5において上ケースを閉蓋した状態でのD−D拡
大断面図である。なお、前記実施の形態と同様の部分に
ついては同番号を付すとともに説明の一部を割愛した。
ケース1と、下ケース上に貼り付けられる両面接着テー
プ2と、梱包される光学ローパスフィルタ(光学デバイ
ス)3を被覆する上ケース4とからなる。
11aの底面には、光学ローパスフィルタの一側面より
大きく形成された凹部112aが形成されており、当該
凹部の上面を横架し、前記収容部群に沿って両面接着テ
ープ2が貼り付けられている。また、上ケース4は、下
方に開口した断面逆凹形で、前記下ケースと嵌め合う用
に構成されており、かつ上面には下向き突起41,4
1,41が形成されている。
に、光学ローパスフィルタ3を挿入し、前記光学ローパ
スフィルタ3が凹部112aの上部にて浮き上がった状
態で、当該光学ローパスフィルタの一側面が両面接着テ
ープに貼り付けられる。その後、上ケース4にて閉蓋
し、両ケースの周縁にセロハンテープ等を接着固定し、
梱包が完了する。このように梱包された光学ローパスフ
ィルタは、下ケースの収容部に貼り付けられた両面接着
テープ2と、上ケースの下向き突起41により、上下か
ら挟持されて固定される。そして、輸送時等において光
学デバイスが遊動することがなくなる。また、凹部11
2aが光学ローパスフィルタ一側面より大きく形成さ
れ、前記光学デバイスが当該凹部上部にて浮き上がった
状態で両面接着テープに貼り付けられていることによ
り、凹部上面の両面接着テープの撓み量をより増大させ
るとともに、光学デバイスの一側面より幅広い状態で当
該両面接着テープが撓むため、光学デバイスを前記梱包
用の下ケースの収容部へ収容する際、光学デバイスの一
側面から両エッジ部分にかけて順次、接着されるように
なり、両面接着テープへ光学デバイスを取りつけやすく
する。また、光学デバイスを前記梱包下ケースの収容部
から取り出す際、光学デバイスの側面に接着された両面
接着テープは、光学デバイスの側面の両端から中央に向
かってはがれるようになり、両面接着テープから光学デ
バイスを取り外しやすくする。従って、光学デバイスを
梱包下ケースの両面接着テープから容易に着脱でき、光
学デバイスの収容作業性・取り出し作業性を向上させ
る。
形状を例示したが、平面視長円形状等他の形状のものに
も適用できる。また、下ケースの収容部は、平面六角形
状としたが、平面四角形、平面菱形形状、平面楕円形状
等でも特に問題はなく、光学デバイスの挿入時の位置決
めとして機能する形状であればよい。また、前記収容部
は、お互いに一側部を連結させて一体的に形成すること
が好ましく、隣接する各光学デバイスの間隔を狭めつ
つ、当該各光学デバイスがお互いに接触することなく収
容できるため、光学デバイスの収容数を増やし、梱包コ
ストを低下させることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 上部が開口し、当該開口部に光学デバイ
スを収納する収容部が複数に形成されてなる下ケース
と、当該下ケースの開口部、前記光学デバイスを被覆す
る上ケースとからなる光学デバイスの梱包ケースであっ
て、 前記下ケースの各収容部の底面には、前記光学デバイス
の一側面より大きな凹部が形成されており、 当該凹部の上面を横架してなる両面接着テープが貼り付
けられ、 前記光学デバイスが前記凹部上部にて浮き上がった状態
で両面接着テープに上部に貼り付けられてなることを特
徴とする光学デバイス用梱包ケース。 - 【請求項2】 上部が開口し、当該開口部に光学デバイ
スを収納する収容部が複数に形成されてなる下ケース
と、前記光学デバイスの光線入射面以外の側面に当接
し、前記下ケースの開口部、前記光学デバイスを被覆す
る上ケースとからなる光学デバイスの梱包ケースであっ
て、 前記下ケースの各収容部の底面には、前記光学デバイス
の一側面より大きな凹部が形成されており、 当該凹部の上面を横架してなる両面接着テープが貼り付
けられ、 前記光学デバイスが前記凹部上部にて浮き上がった状態
で両面接着テープに上部に貼り付けられてなることを特
徴とする光学デバイス用梱包ケース。 - 【請求項3】 前記両面接着テープは、前記収容部の底
面に貼り付ける側の粘着力より、前記光学デバイスに貼
り付ける側の粘着力を弱めてなることを特徴とする特許
請求項1、または2記載の光学デバイス用梱包ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10588699A JP3309388B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 光学デバイス用梱包ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10588699A JP3309388B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 光学デバイス用梱包ケース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000296894A JP2000296894A (ja) | 2000-10-24 |
JP3309388B2 true JP3309388B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=14419419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10588699A Expired - Fee Related JP3309388B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 光学デバイス用梱包ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3309388B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5309707B2 (ja) * | 2008-06-13 | 2013-10-09 | 株式会社大真空 | 光学デバイスの収納容器 |
JP5992167B2 (ja) * | 2011-12-21 | 2016-09-14 | 大倉工業株式会社 | 光学部材用収納容器 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP10588699A patent/JP3309388B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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