JP2006199341A - 光学部品梱包容器 - Google Patents

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Kiyoshi Yamazaki
潔 山崎
Tatsuyuki Uchino
達之 内野
Yuuichiro Kimura
融一郎 木村
Hiroshi Matsumoto
浩 松本
Naoki Tanabe
直樹 田邊
Fumitake Matsuzaki
文武 松▲崎▼
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Abstract

【課題】 対向する2つの光学面を備えた光学部品を平置き状態で保持、収容する光学部品の梱包容器において、サイズや外周輪郭形状の異なる光学部品を、光学面に粘着剤を付着させたり、加圧することにより損傷を与えることなく、しかも位置決め性よく収容することができる光学部品梱包容器を提供する。
【解決手段】 平板状の光学部品20を平置き状態で保持する凹所3を上面に備えた下ケース2と、該下ケース上面を覆う上ケース10と、を備えた光学部品梱包容器において、凹所の内壁は、縦断面形状が円弧状、或いは楕円弧状を含む凹曲面であり、対向する内壁間の間隔が下方へ向かう程漸減するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、平板状の光学部品を平置き状態で収容する梱包容器の改良に関し、特に光学部品を固定するための接着剤が光学面に付着することがなく、しかも異なったサイズの光学部品を位置決め性よく収容することができる汎用性の高い光学部品梱包容器に関する。
光ピックアップ、その他の光学装置に使用される光学部品は、サイズの大小を問わず、衝撃による損傷や、ゴミ等の異物付着による不良品化を防止するために、その取扱いには最大限の配慮が必要である。そのため、運搬中に衝撃や振動が加わった場合の耐衝撃性、ゴミ等の付着防止等を考慮した梱包容器が従来から種々提案されている。
一方、光学機器は機種の切り換えが早く、製品のライフサイクルが短いため、使用される光学部品についても寸法や形状の異なるタイプが次々と開発され、製品化されてゆく。このため、光学部品メーカーが客先に光学部品を納入する際の梱包容器も多種多様に亘ることとなり、コストアップの要因となっている。
ところで、ビームスプリッタ、波長板、ミラー等の平板状の光学部品にあっては、対向する2つの平板面部分が光学面となっており、例えば何れか一方の光学面に光学膜が形成されている場合には、実機に組み付ける際の方向性を誤ることは許されない。そのため、梱包容器内に配列された各光学部品の光学面の向きを予め一方向に設定しておくことにより、取出し時に方向性が認識できるようにしている。従来、光学部品を梱包する場合、容器内に縦置き状態で配列、収容するか、或いは光学面の何れか一方を上向きにした平置きすることが行われている。
縦置きによる梱包容器にあっては、例えば特開平9−30593号公報、特開2001−2167公報、特開2002−370780公報に開示されているように、光学膜を形成した面を一方向に向けて複数の光学部品を溝内に縦姿勢で嵌合配置する。更に、方向性を明確にするために容器の適所に光学膜の向きを示すマーカーを形成することも行われている。しかし、縦置きの場合、実際に容器から個々の光学部品を取り出して実機に組み込む作業を実施する際に、作業者がマーカーを良く見ないで作業したり、容器の方向を意図していた方向とは逆にした状態で光学部品を取り出すことにより光学膜形成面を取り違えたり、判別できなくなることがあった。
次に、平置きによる梱包容器は、例えば特開平10−29679号公報に開示されており、縦置きの場合に比して梱包容器をどの方向に向けたとしても、光学面を取り違える虞が少なく、容器内に収容された光学部品を取り出す際にその光学面の方向性を間違いなく認識することができる。この従来例にあっては、平置きした光学部品の下面周縁部を台座によって支持するため、下側の光学面外周縁部が損傷したり、ゴミが付着する可能性が増えるものの、方向性を間違いなく認識することが可能となる。
しかし、平置きの場合にあっても、光学機器のモデルチェンジが頻繁に行われると、新機種に対応して光学部品も異なったサイズのものが出現するため、光学部品サイズの変更に応じて容器を新たに作成することとなるが、これは手数、コストの面において不利である。そこで、図3(a)(b)に示すように、下ケース100の上面に光学部品105のサイズよりも大きめの部品保持用の凹所101を設け、その周縁に粘着テープ102を設けて、粘着テープ102上に光学部品105の下面両端縁を接着支持するように構成することにより、粘着テープの幅寸法を変更するだけで異なったサイズの光学部品を同一の容器により収容できるようにしている。更に、光学部品105を保持した後で上蓋110を閉止することによって上蓋の天井面に設けた押え用の凸部111によって光学部品上面外周縁を押さえて保持するようにしてもよい。この例では、光学部品105の上面に光学膜105aがコーティングされている。
しかし、このように構成した場合、図3(c)に示すように光学部品の周縁部を接着テープ102上に載置する際の位置決めが難しく、僅かでも位置ずれが起きると光学面として重要な領域に粘着テープ102からの粘着物質が付着するという問題があった。また、上蓋110の凸部111の位置は、光学部品のサイズに応じて変更する必要があり、コスト面で不利である。更に、図3(c)のような場合は光学部品の周縁を片側しか保持することができない。
特開平9−30593号公報 特開2001−2167公報 特開2002−370780公報 特開平10−29679号公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、対向する2つの光学面を備えた光学部品を平置き状態で保持、収容する光学部品の梱包容器において、サイズや外周輪郭形状の異なる光学部品を、光学面に粘着剤を付着させたり、加圧することにより損傷を与えることなく、しかも位置決め性よく収容することができる光学部品梱包容器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、平板状の光学部品を平置き状態で保持する凹所を上面に備えた下ケースと、該下ケース上面を覆う上ケースと、を備えた光学部品梱包容器において、前記凹所の内壁は、縦断面形状が円弧状、或いは楕円弧状を含む凹曲面であり、対向する内壁間の間隔が下方へ向かう程漸減するように構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記凹所の対向し合う内壁面に接着層を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記凹所の平面形状が長方形であることを特徴とする。
本発明では、下ケース上面(内底面)に、縦断面形状が湾曲凹状の凹所(内壁が外側に向けて左右対称に湾曲した溝)を設け、湾曲した内壁に粘着層を設けたので、凹所内に光学部品を水平な状態で嵌合した際に、内壁の粘着層によってサイズや形状の異なる光学部品の外周縁のみを接着保持することができる。
このため、種々のサイズの光学部品を、その光学面を摺擦、圧接したり、粘着物を付着させることなく、所望の水平姿勢にて保持することができる。仮に、凹所内における光学部品の姿勢が水平姿勢からずれたとしても、内壁は外側に設けて凹状に湾曲しているので、光学面に粘着物が付着する虞は皆無となる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る光学部品梱包容器の構成を示す正面縦断面図、図2(a)は下トレイの一例を示す外観斜視図、(b)は光学部品を保持した状態の正面縦断面図、(c)は光学部品が傾いた状態の説明図である。
この光学部品梱包容器1は、下ケース2と、下ケース2上に閉止されることによって下ケース上面との間に光学部品収容用の空間を形成する上ケース10とから成る。下ケース2の上面には、光学部品20を略水平な姿勢(平置き状態)で収容するための凹所3を有している。この凹所3の内壁4は、縦断面形状が円弧状、或いは楕円弧状を含む凹曲面である。即ち、内壁4は、その対向し合う2つの内側壁4aと、底面を構成する底壁4bが、夫々外側(左右外側、及び下方)へ向けて凹状に湾曲しており、全体として左右対称形状をなしている。凹所3の対向する2つの内側壁4aの間隔は下方へ向かうほど漸減するように構成されている。
内壁4は、円弧状、楕円弧状、その他任意の曲率、形状を有した湾曲面であり、凹所3の外側へ向けて凹状に湾曲した面(凹曲面)であることによって、光学部品の光学面を保護しつつ、光学部品のサイズに関係なく、安定して保持し続けることが可能となる。
また、凹所3の平面形状は、図2に示すように複数の光学部品を所定のピッチにて一列に配列し得るように長尺に構成されている。凹所3の内壁の少なくとも一部(この実施形態では全面)には、接着層5が形成されている。
光学部品20は、少なくとも2つの光学面20a、20bが対向し合った矩形平板状を有しており、例えば一方の光学面20aに光学膜20a’が形成されている。
凹所3内壁の接着層5によって、光学面20aを上向きにした状態で、接着層5によって光学部品20の外周端縁部(この例では、下側の角隅部)のみを線接触、或いは点接触によって接着保持するように構成されている。従って、光学面20a、20bに接着剤が付着したり、各光学面が摺擦、圧迫されてダメージを受けることがない。特に、内壁4は外側に凹状に湾曲した曲面となっているので、凹所内において端縁を線接触、或いは点接触状態で接着保持された光学部品20の姿勢が水平状態からどの方向にどの程度傾いたとしても、光学面が接着層5に接することはない(図2(c))。また、光学部品20は接着層5によって保持されることによって振動衝撃による位置ずれ、脱落を防止するように構成されているので、他の手段によって光学部品を押さえ込む必要がない。従来のように上ケース10を光学部品を押さえる手段として使用する必要がないため、上ケース10の一部が光学部品の光学面に接することによる不具合も発生しない。
なお、接着層5として、クッション性を有した弾性材料を用いたり、クッション層上に粘着剤を塗布した構成とすることによって、緩衝機能を向上させることができる。
本発明では特に、図1に示すように凹所3の内側壁4a間の間隔が下方へ向かうほど狭くなるため、小サイズの光学部品は凹所3内の底部側に収容することができ、サイズが大きくなるほど凹所内の上方に収容することが可能となる。従って、この容器を用いてサイズ、形状の異なる光学部品を収容することが可能となり、汎用性が高くなる。従って、光学部品の種類毎に形状、構造の異なる格別の容器を製造、準備するという従来例における不利不便を解消することができる。
本発明の一実施形態に係る光学部品梱包容器の構成を示す正面縦断面図。 (a)は下トレイの一例を示す外観斜視図、(b)、(c)は光学部品を保持した状態の正面縦断面図。 (a)〜(c)は従来例の説明図。
符号の説明
1 光学部品梱包容器、2 下ケース、3 凹所、4 内壁、4a 内側壁、5接着層、10 上ケース、20 光学部品、20a、20b 光学面。

Claims (3)

  1. 平板状の光学部品を平置き状態で保持する凹所を上面に備えた下ケースと、該下ケース上面を覆う上ケースと、を備えた光学部品梱包容器において、
    前記凹所の内壁は、縦断面形状が円弧状、或いは楕円弧状を含む凹曲面であり、対向する内壁間の間隔が下方へ向かう程漸減するように構成されていることを特徴とする光学部品梱包容器。
  2. 前記凹所の対向し合う内壁面に接着層を設けたことを特徴とする請求項1に記載の光学部品梱包容器。
  3. 前記凹所の平面形状が長方形であることを特徴とする請求項1,又は2に記載の光学部品梱包容器。
JP2005013213A 2004-10-25 2005-01-20 光学部品梱包容器 Pending JP2006199341A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009060680A1 (ja) * 2007-11-08 2009-05-14 Konica Minolta Opto, Inc. 光学製品収容容器及び光学製品収容方法
JP2010241458A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Nitto Denko Corp 樹脂フィルム付きトレイ、その製造方法、光学フィルムの収納構造体

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