JP2002302192A - 電子部品用パッケージ本体の収容用の容器 - Google Patents

電子部品用パッケージ本体の収容用の容器

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JP2002302192A
JP2002302192A JP2002010156A JP2002010156A JP2002302192A JP 2002302192 A JP2002302192 A JP 2002302192A JP 2002010156 A JP2002010156 A JP 2002010156A JP 2002010156 A JP2002010156 A JP 2002010156A JP 2002302192 A JP2002302192 A JP 2002302192A
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container
package body
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JP2002010156A
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Kazuyuki Maruyama
和之 丸山
Kaichirou Satou
嘉一朗 佐藤
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外方に張出しているリードフレーム若しくは
リードがパッケージ本体の輸送過程等で変形しないよう
にする。 【構成】 容器1の各凹部2の底板4にパッケージ本体
Pが着座する着座面5を凹設し、この着座面5にパッケ
ージ本体Pの下面を着座させて収容する。この際リード
フレームLが凹部2に接触しないようにし、かつ着座面
5の内側縁6にてパッケージ本体Pの横ずれを防ぐ。そ
して、各凹部2の着座面5には、このようなパッケージ
本体Pを収容した容器1を複数、積み重ねた際、相対的
に上になる容器1の各凹部2が、相対的に下になる容器
1の各凹部2に収容されたパッケージ本体Pの上面に固
着されているリードフレームLの本体Pから張出してい
ない部位を押え付け可能の押え用凸部28を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品用パッケージ
本体の収容用の容器に関し、詳しくは、トランジスタや
水晶振動子、表面弾性波フィルタ等、更には、集積回路
チップ等を収容(収納)するためのパッケージ本体に関
し、更に詳しくは、クワッドフラットパッケージ(QF
P)やデュアルインラインパッケージ(DIP)などの
ように、リードフレーム若しくはリード(以下、単にリ
ードフレームともいう)が外方に張出し(飛出し)て固
着されたパッケージ本体の輸送等に使用されるその収容
(収納)用の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の容器としては、従来、塩化ビニ
ル等の撓み変形可能のシート材(薄板)からなり、図1
2及び図13に示したように、パッケージ本体を収容す
るための凹部82を縦横に複数備えて、上下に積み重ね
可能のトレー状に形成されたものが知られている。この
ものは、凹部82が、相対的に隆起する碁盤目状のリブ
83,83に包囲されるようにして形成されており、そ
の各凹部82の平坦な底板84に、図14及び図15に
示したように、リードフレームLが外方に水平に張出し
て固着されたパッケージ本体(以下、単にパッケージ本
体又は本体ともいう)PをそのリードフレームLの固着
されている側と反対側(下面)を着座させるようにして
収容するようになっている。そして、本体Pを収容した
容器81の上に、同様に本体Pを収容した別の容器81
を順次、積み重ね、一番上には空の容器81を1枚重
ね、相対的に上になる容器81の各凹部82の底板84
(下面)によって、相対的に下になる容器81の各凹部
82に収容されたパッケージ本体Pを押え付けるように
し、これを例えば10枚程度ごとに積み重ね、更に段ボ
ール状のプラスチック板(厚さ2〜3mm)を上下に重
ねて縦横にポリエチレン製の梱包バンドを掛けて緊締
し、適宜のケースなどに収容し、輸送されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした梱
包、輸送過程では、様々な要因により容器81に曲げ
(撓み)やねじれなどを生じさせる静荷重や衝撃など、
種々の外力がかかる。一方、容器81は、塩化ビニル等
の撓み変形しやすいシート材からつくられている。そし
て、リードフレームLは、42アロイなどの薄板をエッ
チング処理などで製造されているものであり、このよう
な外力に対しは十分な強度を持たない。このため、パッ
ケージ本体Pを上記従来の容器81に収容して梱包し、
輸送等する際には、次のような問題があった。すなわ
ち、上記従来の容器81によるときは、各凹部82の底
板84の下面で下の容器81の各凹部82に収容された
パッケージ本体の外方に張出したリードフレームLの上
面も含め、そのほぼ全面を押え付けるようになることか
ら、例えば図15中の矢印で示したように、上記の外力
がかかることで容器81が変形すると、その変形に馴染
んで本体Pの外方に張出しているリードフレームLが、
曲がりや塑性変形を起こしてしまうといった問題があっ
た。このような問題に対し、容器の材質の変更や肉厚の
増大化などにより、容器自体の強度アップを図ることも
考えられるが、そのような対策は、コスト面からして実
現困難である。
【0004】また、上記従来の容器81においては、そ
の底板84が平坦であることから本体Pが凹部82内に
て横ずれ(スライド)を起こし易い。したがって、リー
ドフレームLの外側先端と凹部82の側面87との間に
間隙が保持されて収容されていても、梱包後の物がその
横ずれ方向に落下されたりすると、凹部82の側面87
にリードフレームLの外側端部が強く衝突し、これによ
り、容器81の変形とも相俟ってリードフレームLに曲
がりなどの塑性変形を起こしてしまうといった問題もあ
った。また、ガラスシールタイプのパッケージ本体(ガ
ラス層によってリードフレームLを本体Pに固着してな
るもの。例えばサーディプ)にあっては、図11中のガ
ラス層Gaとの固着(接合)面に剪断力が作用すること
から、ガラス層Gaが割れてしまうといった問題もあっ
た。
【0005】さらにリードフレームLやリードにこのよ
うな変形のあるパッケージ本体の半製品においては、例
えばガラスシールタイプのパッケージ本体の場合、ダイ
ボンド材(ガラス)の焼成時、或いは、気密封止のため
のリッドを被せてリードフレームLを挟持してガラス層
Gaを加熱溶融する時などにリードフレームLの残留歪
みが解放されることから、溶融したガラス層Gaの中で
リードが変位し、位置ずれを起こしてしまうことがあ
る。このような位置ずれは、例えば集積回路の各電極と
リードの内側部分(インナーリード)とを接続するボン
ディングワイヤのボンディング不良や隣接するボンディ
ングワイヤ相互間での接触(短絡)、或いはワイヤの断
線などの不具合発生の原因にもなる。本発明は、このよ
うな問題点に鑑み、パッケージ本体の輸送過程等におい
て、リードフレーム若しくはリードに変形を生じさせな
いようにした容器を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の電子部品用パッケージ本体の収容
用の容器の構成は、撓み変形可能のシート材からなり、
リードフレーム若しくはリードが外方に張出して上面に
固着されてなるパッケージ本体を収容するための凹部を
複数備えてなるトレー状の容器であって、 前記各凹部
の底板には、前記パッケージ本体が着座可能の着座面が
凹設され、この凹設された着座面に前記パッケージ本体
をそのリードフレーム若しくはリードの固着されている
側とは反対側を着座させて収容した際、該着座面の内側
縁が、前記パッケージ本体の側縁に係合して該パッケー
ジ本体の横ずれを防止し、該パッケージ本体をそのリー
ドフレーム若しくはリードが該各凹部に接触しないよう
にして収容可能であると共に、該各凹部に前記パッケー
ジ本体を収容した前記容器を複数、積み重ねた際には、
相対的に上になる容器の各凹部が、相対的に下になる容
器の各凹部に収容された前記パッケージ本体のうち、リ
ードフレーム若しくはリードの外方に張出している部位
及びダイアタッチ面の両者以外の部位を押え付け可能
に、前記着座面に、下向きに膨出形成された押え用凸部
を備えていることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の電子部品用パッケージ本
体の収容用の容器の構成は、撓み変形可能のシート材か
らなり、リードフレーム若しくはリードが外方に張出し
て上面に固着されてなるとともに上面にキャビティのあ
るパッケージ本体を収容するための凹部を複数備えてな
るトレー状の容器であって、前記各凹部は、その底板に
前記パッケージ本体をそのリードフレーム若しくはリー
ドの固着されている側とは反対側を着座させて収容した
際、そのリードフレーム若しくはリードが該各凹部に接
触しないようにして収容可能であると共に、該各凹部に
前記パッケージ本体を収容した前記容器を複数、積み重
ねた際には、相対的に上になる容器の各凹部が、相対的
に下になる容器の各凹部に収容された前記パッケージ本
体のダイアタッチ面を押え付け可能に、前記各凹部は、
前記着座面の略中央を凹設して、相対的に下になる容器
の各凹部に収容された前記パッケージ本体のキャビティ
に入込み可能の下向き凸部を形成し、その下向き凸部の
側面が、少なくとも該下向き凸部によって前記パッケー
ジ本体のダイアタッチ面を押え付けている際には、前記
パッケージ本体が横ずれして前記リードフレーム若しく
はリードの外側端部が前記凹部の側面に接触することを
防止することができるように形成されていることを特徴
とする。
【0008】ここにおいて、横ずれ防止手段について、
「少なくとも該押え用凸部によって前記パッケージ本体
を押え付けている際には、」としたのは、相対的に上に
なる容器の各凹部の該押え用凸部によって相対的に下に
なる容器の各凹部に収容された前記パッケージ本体を押
え付けていない場合には横ずれがあってもよいが、押え
付けている場合には横ずれ防止が可能であることを意味
する。
【0009】また、上記発明の構成において、前記各凹
部の底板には、前記パッケージ本体が着座可能の着座面
が凹設され、この凹設された着座面の内側縁がその着座
面に着座される前記パッケージ本体の前記横ずれ防止手
段をなすようにするとよい。そして、この場合も含め、
上記発明の構成において、前記各凹部の前記押え用凸部
は、相対的に下になる容器の各凹部に収容された前記パ
ッケージ本体のダイアタッチ面を押え付け可能に形成さ
れているか、又は、相対的に下になる容器の各凹部に収
容された前記パッケージ本体のうち、リードフレーム若
しくはリードの外方に張出している部位及びダイアタッ
チ面の両者以外の部位(面)を押え付け可能に形成され
ているとよい。
【0010】さらに、上記発明の構成における横ずれ防
止手段として、前記各凹部の底板うちのパッケージ本体
が着座する着座面の略中央を凹設して、相対的に下にな
る容器の各凹部に収容された前記パッケージ本体のキャ
ビティに入込み可能の下向き凸部を形成し、その下向き
凸部の側面をキャビティの内側縁に係合させることとし
てもよい。
【0011】
【作用および発明の効果】上記した本発明の構成によれ
ば、前記パッケージ本体を前記各凹部に収容したものを
複数、積み重ねた際、相対的に上になる容器の各凹部
が、相対的に下になる容器の各凹部に収容された前記パ
ッケージ本体のうち、リードフレーム若しくはリードの
外方に張出している部位以外の部位を押え付け可能に、
前記各凹部には下向きに膨出形成された押え用凸部を備
えている。したがって、容器が曲げやねじれを生じさせ
る外力を受けて変形しても、リードフレーム若しくはリ
ードの外方に張出している部位が押え付けられている場
合に比べ、その張出している部位が直接押え付けられて
いない分、リードフレーム若しくはリードが変形するこ
とが有効に防止される。
【0012】また、各凹部は、少なくとも押え用凸部に
よって前記パッケージ本体を押え付けている際、前記パ
ッケージ本体が横ずれして前記リードフレーム若しくは
リードの外側端部が前記凹部の側面に接触することを防
止することが可能の横ずれ防止手段を備えている。した
がって、こうした横ずれが有効に防止されるので、従来
において横ずれに起因していたリードの曲がり防止さ
れ、また、リードフレームがガラス層にて固着されたも
のでは、ガラス層の割れが未然に防止される。この結
果、ガラスシールタイプのパッケージ本体においては、
こうした変形等に起因する気密封止過程などで起きてい
たリードの変位や位置ずれ、さらには、ボンディングワ
イヤ相互の接触による短絡やその断線などの不具合を防
止できるといった効果がある。
【0013】本発明を具体化した実施例を説明する前
に、参考例1について、図1ないし図4を参照して詳細
に説明する。図中1は、平面視、略矩形をなす本例の容
器(トレー)であって、本例においては、撓み変形可能
の塩化ビニル樹脂製のシート材(厚さ約0.5〜1.2
mm)を真空成形により一体成形してなるもので、上面
を碁盤目状に凹設し、外方に張出したリードフレームが
固着されたパッケージ本体を収容するための凹部2,2
を縦横に複数(本例では12ケ)備えている。各凹部2
は、本例では、断面下向き開脚状(略逆U状ないし略逆
V字状)をなし相対的に隆起する格子状のリブ3,3に
包囲されるようにして区画形成されており、その各々は
上面から見て略正方形をなしている。各凹部2の底板4
の中央寄り部位には、パッケージ本体の下面が着座する
平坦な着座面5が凹部2と同芯状にて凹設されている。
図3および4に示したように、この凹設された着座面5
の上から見た一辺aは、その着座面5に着座されるパッ
ケージ本体Pの一辺Paよりやや大きめとされ、本体P
が着座された際、着座面5の内側縁6が本体Pの側縁G
に係合してその横ずれを防止するように形成されてい
る。ただし、本体Pが着座された際、リードフレームL
の外側端部(先端)Lsと凹部2の側面7との間に所定
の間隙(空間)bが保持されるように凹部2の一辺が設
定されている。また、着座面5の落込み深さcは、本体
Pの厚さの約1/2に設定されており、底板4の側面寄
り部位の上面からリードフレームLの下面までの間に間
隙dが保持されるように設定されている。
【0014】また、着座面5の略中央には、平面が略正
方形をなすとともに下向きに膨出されるようにして押え
用凸部8が形成されている。この押え用凸部8は、本例
では、各凹部2の着座面5にパッケージ本体Pを載置、
収容した容器1を積み重ねた際、相対的に下になる容器
1の各凹部2に収容されたパッケージ本体Pのダイアタ
ッチ面Dを押え付け可能に形成されている。しかして本
例では、各凹部2の底板4は、平面視、同芯状にて3段
階で中央にいくに従い低位となるように凹設されてい
る。なお、本例では、押え用凸部8の高さ(着座面5の
下面から押え用凸部8の下面8aまでの大きさ)eは、
下の容器1の凹部2の着座面5に収容されるパッケージ
本体Pのダイアタッチ面Dを押え付けた際、着座面5の
下面から下のパッケージ本体Pに固着されたリードLa
の上面までの間に間隙fが保持されるように設定されて
いる。なお、容器1の外縁には、格子状のリブ3,3よ
り上に隆起するようにして下拡がり状をなすリブ9が周
設されている。
【0015】このような、本例の容器1では、リードフ
レームLの固着された本体Pを、その下面を介して各凹
部2の着座面5に着座(載置)して収容する。そして、
この容器1を複数、積み重ねた際には、相対的に上にな
る容器1の各凹部2の押え用凸部8が、相対的に下にな
る容器1の各凹部2に収容されたパッケージ本体Pのう
ち、リードフレームL若しくはリードLaに触れること
なくダイアタッチ面Dを押え付けることになる。したが
って、本例では、このようにして積み重ねた状態の下、
積み重ねた容器1の上下をプラスチック板で挟み、その
後、適宜のテープにより、容器1が適量の力でパッケー
ジ本体Pを押えるように、締め付け、要すればケースに
梱包して輸送すればよい。当然のことながら、一番上の
容器1は空であり、カバーをなすだけである。
【0016】しかして、本例では、容器1を積み重ねて
梱包した際には、図4中、矢印で示したような外力がか
かり、2点鎖線で示したように容器1に変形があって
も、外方に張出しているリードフレームLに相対的に上
となる容器1の着座面5の下面が接触していないから、
リードフレームLが直ちに変形することがない。また、
横方向に衝撃荷重がかかったりしても、本体Pの側縁G
が着座面5の内側縁6に係合するため横ずれが防止され
る。したがって、リードフレームLの先端Lsが凹部2
の側面7に接触しないから、それによる変形も防止され
る。また、本例では、リードフレームL及びリードLa
が容器1に一切接触しないので容器1によるリードの汚
染が有効に防止される。したがって、リードにワイヤボ
ンディングによりワイヤを固着する、図4に示したよう
なガラスシールタイプのパッケージ本体の収容用に好適
である。
【0017】このような本例の容器1おいて、集積回路
用パッケージ本体Pを12個づつ収容したものを10枚
重ね、さらに一番上に空の容器1を1枚重ね、更に、段
ボール状のプラスチック板で上下を挟んだ上で、ポリエ
チレン製バンドで縦横十文字に一定の締付力にて締め付
て、直方体をなす段ボールケースに入れて梱包し、高さ
70cmのところから、そのケースの各面がコンクリー
ト製床面にほぼ平行となるようにして、1回/1面、計
6回落下させ、リードフレームLの変形品の個数を、従
来の容器(トレー)による場合とで比較した。ただし、
容器は、塩化ビニル(厚さ0.5mm)で、上記の各寸
法及び間隙(単位mm)はそれぞれ次のように設定され
ている。a=31.5、Pa=31.0、b=2.5、
c=1.05、d=0.6、e=4.2、f=3.3、
である。なお、比較例は、図12〜15に示した構造の
ものであり、同じシート材(塩化ビニル製で厚さ0.5
mm)からなるものである。
【0018】結果は、本例のものでは、パッケージ本体
P120個のうち変形を起こしたものは、0個(0%)
であったが、比較例では、120個のうち、10個(約
8%)もあった。
【0019】なお、上記参考例1での各間隙は、容器が
最大に撓んだときでもリードフレームLの張出している
部位に触れないよう、適宜の大きさとなるように設計す
ればよいが、一般的には、容器1自体のそりや捩じれ、
或いは、曲りによる変形誤差があるので、なるべく大き
めに設定するのがよい。なお、着座面5の一辺の寸法a
は本体Pの一辺の寸法Paに合わせてなるべく小さくす
るとよい。このようにすれば、相対的に上となる容器1
の下方に膨出している着座面(下面)5の面積(外方へ
の出)が小さくなり、その分、張出しているリードフレ
ームLに接触しにくくなるからである。
【0020】
【実施例】さて、次に本発明を具体化した実施例につい
て、図5を参照して説明する。ただし本例のものは、前
例のものに対し、各凹部2の押え用凸部28が、相対的
に下になる容器1の各凹部2に収容されたパッケージ本
体Pのうち、ダイアタッチ面D以外の部位、つまり本体
P上面に固着されているリードフレームLの本体Pから
張出していない部位を押え付け可能に形成されている点
のみが相違するだけであるので、相違点のみ説明し、そ
の他の部位は、前例と同じため、同一の符号を付すに止
める。
【0021】本例における押え用凸部28は、着座面5
の内側縁寄り部位の下面において、その内側縁6に沿っ
て、つまり図示はしないが上から見てフレーム状
(「ロ」の字状)に、下向きに膨出形成されている。こ
のような本例では、本体Pの上面の広い領域を押え付け
ることができるので、その分、安定がよい。また、容器
1に本体Pのダイアタッチ面Dが接触しないので、容器
1によるダイアタッチ面の汚染が有効に防止される。
【0022】なお、図5に示した上記実施例では、リー
ドフレームL若しくはリードLaの外側端部Lsが凹部
2の側面7に接触するようなパッケージ本体Pの横ずれ
を防止する横ずれ防止手段を、凹部2をなす底板4に、
パッケージ本体Pが着座する着座面5を凹設することに
より、その着座面5の内側縁6がその着座面5に着座さ
れるパッケージ本体Pの側縁Gに係合することで横ずれ
防止手段をなすようにしたが、この横ずれ防止手段は、
本発明においては、このようなものに限定されるもので
はない。パッケージ本体の着座面として凹部の底板を凹
設することなく、図5中、2点鎖線で示したように、平
坦な底板24のうち、パッケージ本体Pの側縁Gの外側
に対応する部位26を、連続して或いは非連続的に、底
板24に相対して上向きに膨出させて本体Pを包囲する
ことでも横ずれ防止手段とすることもできる。
【0023】また、図6に示した参考例2のように、凹
部2の底板34に図5におけるのと同様の押え用凸部3
8を形成する一方、横ずれ防止手段として、この押え用
凸部38の内側で、パッケージ本体Pが着座する着座面
35の略中央を凹設して下向き凸部39を形成し、相対
的に下になる容器1の各凹部2に収容されたパッケージ
本体PのキャビティCに、横方向に小さい間隙をもって
入込むようにしてもよい。ただし、下向き凸部39の下
面39aは、押え用凸部38の下面38aより下に位置
するようにされている。なお、下向き凸部39とキャビ
ティCとの横方向の間隙(キャビティCの径とそれに嵌
まる下向き凸部39の径との差)が小さいほど、横方向
のがたつきも小さくなる。本図のものは、リードフレー
ムLがロー付けにより固着されたパッケージ本体Pを収
容する場合、容器1は本体(セラミック)Pのみに触れ
るだけである。したがって、このようなパッケージ本体
Pを収容する場合には、容器1によるリードフレームL
およびダイアタッチ面の汚染も防止されるので好適であ
る。
【0024】また、図7は本発明を具体化した別の実施
例であり、図6における押え用凸部38を除去し、その
横ずれ防止手段としての下向き凸部39の下面39aが
本体Pのダイアタッチ面Dを押え付ける様にした場合を
例示する。つまり、この場合には、下向き凸部39が押
え用凸部をなすと共にその側面39bが横ずれ防止手段
もなしている。
【0025】本発明において容器の材質は、パッケージ
本体、リード材質、ダイアタッチ部等に悪影響を与えな
いものであり、かつ強度等に問題のないプラスチック材
から適宜に選択すればよいが、硬質塩化ビニルやポリス
チレンのシート材を真空成形や圧縮成形により成形した
もの、或いは、ABS樹脂成形品が例示される。なお、
容器(シート)の厚さは、材質や強度により、或いは製
法により適宜の厚さに設計すればよい。さらに、凹部の
各寸法は、パッケージ本体を収容した容器を積み重ねた
際、リードの張出し部位に凹部のいずれの部位も接触不
能となるように、パッケージ本体の種類や大きさに応
じ、適宜の寸法に設計すればよい。なお、本発明の容器
に収容するパッケージ本体としては、集積回路用パッケ
ージ本体を例としたが、これに限らず、トランジスタ等
の半導体素子、水晶振動子、SAWフィルタ等の表面弾
性波素子、その他の電子部品を収容(収納)する電子部
品用パッケージ本体であれば良いことは明らかである。
【0026】ところで、本発明に係る容器は、パッケー
ジ本体を収容して積み重ね、テープにより締付ける際に
生じる容器の変形を最小限に押えることが極めて重要で
ある。そして、容器は、多少のそりや捩じれ或いは曲り
等の変形があっても、リードフレームの張り出している
部位に触れないよう、例えば図4中の寸法d、fなどが
設定される。一方、このうちの寸法dは、パッケージ本
体Pの厚さによっては、小さく(狭く)しかとれないと
いった制約があることから、この寸法dつまりリードL
の下面と底板4の上面との間の間隙を十分確保できない
ことがある。このため、図8に示したように、一番上の
空の容器1の上におかれるプラスチック板Bからその容
器1の格子状のリブ3及び外縁のリブ9に直接、力が掛
からないように、一番上の容器1の凹部2の着座面5に
リブ3,9の上面よりも上面が上に出る高さを有するス
ペーサーS1を介在させるのが好ましい。この様にすれ
ば、テープTによる締付け力が、上下のプラスチック板
B,B、スペーサーS1及び容器1,1を介してパッケ
ージ本体Pを押える力として作用するし、プラスチック
板Bがリブ3,9に触れないことからテープTの締付け
時における容器1の変形の防止にも有効である。
【0027】また、本発明に係る容器を積み重ね、テー
プにより締付けるときは、プラスチック板で挟みつける
ようにしても、図8中、2点鎖線で示したようにプラス
チック板B自体の変形により、容器1の外縁側が圧縮さ
れるようになり、上下の容器1は全体に外方を凸とする
円弧状に変形する。これにより、容器1の外側の凹部2
に収容されたパッケージ本体Pのリードフレームには、
容器1がその変形により触れる危険がある。このため
に、図9に示したように、互いに上下となる容器1の外
縁のリブ9の間に適宜のスペーサーS2を介在させてお
き、テープTの締付け時のプラスチック板Bの変形に起
因する外縁の変形を防止するとよい。
【0028】また、上記図1〜4に示した参考例1にお
いては、図10に示したように、外縁のリブ9の上面1
0の適所に、容器1の成形(製造)時における上下方向
の抜け勾配が略0となるような凹所11を複数、例えば
等間隔で設けておき、容器1を積み重ねた際、図11に
示したようにその凹所11の底面12の下面角13が、
下になる容器1の外縁のリブ9の上面10、つまり凹所
11の上周縁14に当たるような設定としておくとよ
い。このようにしておけば、上下の容器がちょうど定位
置で重ねられてテープが締付けられたとしても、図11
に示すように凹所11がスペーサーの役割をするため、
容器の外縁のリブ9の変形が有効に防止されるからであ
る。さらに、上記のような凹所11を設けると、パッケ
ージ本体を容器に1に収容しない場合にも、凹所11が
あるために、複数の容器1を密着して積重ねることがで
きず、かさばることになる。そこで、凹所11の抜け勾
配を上記のように略0とせず、ある程度の勾配を持たせ
ることにより、容器1にパッケージ本体1を収容しない
ときには、容器1を密着して重ねられるようにすると共
に、容器1を180°(略正方形状の容器のときは90
°又は180°)回転して重ねたときには、凹所11が
スペーサの役割をするように、凹所11を設ける位置を
回転非対称の位置に設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器とは別の参考例1を示す全体
の斜視図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】図1において、パッケージ本体を収容した容器
を積み重ねた状態の説明用の凹部中央断面図。
【図4】図3の部分拡大図。
【図5】本発明に係る容器を具体化した実施例におい
て、パッケージ本体を収容して積み重ねた状態を説明す
る凹部中央拡大断面図。
【図6】本発明に係る容器とは別の参考例2において、
パッケージ本体を収容して積み重ねた状態を説明する凹
部中央拡大断面図。
【図7】本発明に係る容器を具体化した別の実施例にお
いて、パッケージ本体を収容して積み重ねた状態を説明
する凹部中央拡大断面図。
【図8】一番上の容器の凹部の着座面にスペーサを介在
させたときのテープの締付け状態を説明する概略構成断
面図。
【図9】互いに上下となる容器の外縁のリブの間に適宜
のスペーサーを介在させたときのテープの締付け状態を
説明する概略構成部分断面図。
【図10】図1〜4の参考例1において、外縁のリブの
上面の適所に容器の成形時における上下方向の抜け勾配
が略0の凹所を設けた状態を説明する部分斜視図。
【図11】図10の容器を積み重ねたときにおいて、凹
所がテープの締付け時における容器の変形を防止する状
態を説明する、図10におけるA−A線断面矢視図。
【図12】従来の容器を説明する全体の斜視図。
【図13】図12の部分拡大図。
【図14】図12の容器にパッケージ本体を収容し、そ
れを積み重ねた状態の説明用の凹部中央断面図。
【図15】図14の部分拡大図。
【符号の説明】
1 容器 2 凹部 4 凹部の底板 6 横ずれ防止手段(着座面の内側縁) 7 凹部の側面 8 押え用凸部 P パッケージ本体 L リードフレーム La リード Ls リードフレーム若しくはリードの外側端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E006 AA03 BA02 CA02 DA03 DB05 3E096 AA09 BA13 BA14 BB03 BB08 CA06 CB02 CC01 DA01 DA04 DA23 DB06 DB08 DC01 EA02X FA01 FA09 GA04 GA05 GA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撓み変形可能のシート材からなり、リー
    ドフレーム若しくはリードが外方に張出して上面に固着
    されてなるパッケージ本体を収容するための凹部を複数
    備えてなるトレー状の容器であって、 前記各凹部の底板には、前記パッケージ本体が着座可能
    の着座面が凹設され、この凹設された着座面に前記パッ
    ケージ本体をそのリードフレーム若しくはリードの固着
    されている側とは反対側を着座させて収容した際、該着
    座面の内側縁が、前記パッケージ本体の側縁に係合して
    該パッケージ本体の横ずれを防止し、該パッケージ本体
    をそのリードフレーム若しくはリードが該各凹部に接触
    しないようにして収容可能であると共に、 該各凹部に前記パッケージ本体を収容した前記容器を複
    数、積み重ねた際には、相対的に上になる容器の各凹部
    が、相対的に下になる容器の各凹部に収容された前記パ
    ッケージ本体のうち、リードフレーム若しくはリードの
    外方に張出している部位及びダイアタッチ面の両者以外
    の部位を押え付け可能に、前記着座面に、下向きに膨出
    形成された押え用凸部を備えていることを特徴とする、
    電子部品用パッケージ本体の収容用の容器。
  2. 【請求項2】 撓み変形可能のシート材からなり、リー
    ドフレーム若しくはリードが外方に張出して上面に固着
    されてなるとともに上面にキャビティのあるパッケージ
    本体を収容するための凹部を複数備えてなるトレー状の
    容器であって、 前記各凹部は、その底板に前記パッケージ本体をそのリ
    ードフレーム若しくはリードの固着されている側とは反
    対側を着座させて収容した際、そのリードフレーム若し
    くはリードが該各凹部に接触しないようにして収容可能
    であると共に、 該各凹部に前記パッケージ本体を収容した前記容器を複
    数、積み重ねた際には、相対的に上になる容器の各凹部
    が、相対的に下になる容器の各凹部に収容された前記パ
    ッケージ本体のダイアタッチ面を押え付け可能に、前記
    各凹部は、前記着座面の略中央を凹設して、相対的に下
    になる容器の各凹部に収容された前記パッケージ本体の
    キャビティに入込み可能の下向き凸部を形成し、その下
    向き凸部の側面が、少なくとも該下向き凸部によって前
    記パッケージ本体のダイアタッチ面を押え付けている際
    には、前記パッケージ本体が横ずれして前記リードフレ
    ーム若しくはリードの外側端部が前記凹部の側面に接触
    することを防止することができるように形成されている
    ことを特徴とする、電子部品用パッケージ本体の収容用
    の容器。
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