JP3560933B2 - デイスプレイ用基板の梱包構造 - Google Patents
デイスプレイ用基板の梱包構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3560933B2 JP3560933B2 JP2001151021A JP2001151021A JP3560933B2 JP 3560933 B2 JP3560933 B2 JP 3560933B2 JP 2001151021 A JP2001151021 A JP 2001151021A JP 2001151021 A JP2001151021 A JP 2001151021A JP 3560933 B2 JP3560933 B2 JP 3560933B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- tray
- trays
- holder
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Packages (AREA)
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
- Buffer Packaging (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状の易損品、例えばTFT基板とCF基板との間に液晶をはさみ込んでなるLCDのセル基板のような電子部品を複数枚づつ集積搬送するためのホルダを用いた梱包構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョンやコンピュータなどの表示部に用いられるデイスプレイは、製造工場からテレビジョンやコンピュータに組み込むために組立工場に輸送される。
【0003】
例えば、テレビジョン、ノートパソコン、ワープロなどに使用されるTFT液晶デイスプレイは、TFT基板とCF基板と呼ばれるガラス製の2枚の薄いセル基板の内側に透明な電極を置き、その内側には液晶物質が密封され、さらに基板周縁部に表示信号制御用のICチップが実装される。前記ICチップにはゲートFPCやドレインFPCとが基板の4辺のうち少なくとも2辺から露出するように貼付されている。
このような構造であるLCDの基板は衝撃や振動に弱く、搬送中に基板が横方向にずれ動いたり、上下方向に躍ったりすると、その際の負荷によりICチップのFPCが他部との接触等により曲がり、断線を発生し、また画素の欠けを生じたり、場合によってはガラスの割れなどの事故が発生しやすい。さらに製品基板と包装体との摩擦により静電気が発生した場合、露出している回路端子を通じて精密部品であるLCDの基板回路を損傷することを防ぐため帯電防止対策も必要であった。
【0004】
そのためにLCDの基板は、搬送中に静電気が帯電しないようにしながら、搬送中製品が損傷をうけないように緩衝包装されて製造工場から出荷されるが常である。また上記LCDの基板は量産品であるから、その梱包体を構成する作業は迅速に行えることが好ましいものとされ、また取り出し開梱作業も容易なことが必要とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来法は発泡スチロール製の身箱と蓋とからなる容器を用意し、身箱は相対する内壁に複数の基板の両端部を装入する溝を形成して、その溝に前記基板を差し込むことにより複数列に縦詰め保持した後、この縦詰め収納した基板上から身箱に対して蓋をかぶせて基板の4辺のうち3辺を保持して箱詰め作業を終了し、テープシールして出荷していたものである。
【0006】
しかるに、従来の発泡スチロール箱による梱包方法は、容器内に複数枚の基板を縦詰め収納していたから、基板の収納作業に手間と包装コストが多くかかり、また製品の取り出し開梱作業も容易ではなかった。また、前述のようにゲートFPCやドレインFPCとが基板の4辺のうち少なくとも2辺から露出する基板を保持する場合、その露出部分は保持できないことが多い。そのために従来法では容器内で基板が動揺することが避けられない。従って搬送中の衝撃や振動のより基板に負荷が加わることが予想され、そのような場合には製品に悪影響・事故が発生すること考えられる。
【0007】
本発明は上記のように衝撃や振動を嫌う物品で、搬送中に横または縦方向に躍ったりすると、その際の負荷により露出している回路端子が包装体との摩擦等により曲がり、断線を発生し、画素の欠けを生じたり、場合によってはガラスの割れなどの事故が発生しやすいLCDの基板のごとき板状易損品を搬送する場合に、振動や擦れなどにより物品に損傷、悪影響を与えることなく、円滑に集積搬送することのできる板状易損品の搬送用ホルダを用いた梱包構造を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような手段からなるものである。
すなわち本発明は、上面に基板 1 を納める凹所3を設け、裏面にクッション材5を貼りつけた矩形状のトレイ2の凹所3に基板1を納めた状態で、同一形態の前記トレイを複数枚集積させたトレイ積層体の3面を、折り曲げ罫線を介して連接された裏板 7 、背板8及び表板9とからからなる段ボール製ブック状ホルダ6により包囲し、該ホルダを、ポリ袋12で内装した段ボール箱に複数個収納してなることを特徴とするデイスプレイ用基板の梱包構造である。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1において符号1は、本発明の包装対象である板状の易損品、具体的には、LCDのセル基板のような精密電子部品である。この基板は、前述したようにTFT基板とCF基板と呼ばれるガラス製の2枚の薄いセル基板の内側に透明な電極を置き、その内側には液晶物質が密封され、さらに基板周縁部に表示信号制御用のICチップと回路端子(ドレインFPC1aとゲートFPC1b)が基板の2辺から突出するように実装されている。
【0010】
符号2は、前記したセル基板を収容保持するためのトレイ2である。このトレイの上面に、包装対象である基板1よりやや大きめの凹所(収納部)3を形成したものである。凹所3は、前記基板を1を収容保持する深さを有する。また凹所3は、少なくとも1つの直角形状隅角部3aを有する。前記直角形状隅角部をはさんで位置する凹所の2辺、すなわち3b、3cを当該トレイの端縁を構成する辺(例えば2a)に対して斜めに配置されるようになし、かつ前記斜めに配置された凹所の2辺内周が、矩形板状物品1の4辺のうち、露出する回路端子側以外の2辺に当接するように構成し、前記物品をトレイに設けた凹所内にほぼ水平状態に斜め置きするのである。
【0011】
図2及び図3に示すトレイ2は、一例として静電防止処理を施した3枚の発泡プラスチック緩衝材を貼り合わせて構成されている。また、トレイを集積搬送する際、トレイを一定方向にそろえるために、上端に隅切りカット4が設けられている。
また図4に示したようにトレイの裏面には固定用クッション材5を貼り、トレイの積重ね時に、該クッション材をトレイに設けた凹所内に配置した包装物である板状物品1に密着させることができるようになっている。
【0012】
図5は、前記のトレイを複数枚積重ねて集積搬送する際に使用する帯電防止処理したホルダ6の平面図である。このホルダ6は、罫線により折り曲げ自在とされたプラスチック段ボールシート製の裏板7と背板8及び表板9からなり、それぞれが図6に示すように一方向に連接されている。なお、このものは、前記した搬送用トレイ2を複数枚積重ねて構成したトレイ積層体の3面を梱包できるような大きさに形状設定されていて、図示実施例の裏板7の上面には、図2に示したと同様なトレイ2が貼付され、また表板9の上面には、図4に示したと同様な固定用クッション材5が貼付されている。
【0013】
次に上記のホルダ6を使用して搬送用トレイを複数枚積重ねてブック状の梱包体を形成する作業を説明する。
【0014】
ブック状梱包体を構成する際は、板状物品を収容保持した複数のトレイを一定方向にそろえたうえ、積重ね、そのときトレイの裏面のクッション材をトレイに設けた凹所内に配置した板状物品1に上から密着させる。続いて、トレイ積層体の3面を帯電防止処理したプラスチック段ボール製裏板と背板及び表板からなるホルダ6により図7のように梱包した後、その梱包体10をポリ袋12で内装した段ボール箱11に収納する。このとき段ボール箱11は横に倒し、その状態でブック状の梱包体10を水平に積重ねて収納する(図8)。段ボール箱を横に倒してから梱包体10を収納するので、梱包体10は倒れることが無く、ホルダは開いたりすることがないので収納効率がよい。
最後に段ボール箱11を正立させ、ポリ袋を折畳み、蓋をテープとめ13して梱包が完了する。
【0015】
このように、本発明ではブックスタイル仕様の梱包体を用いるので梱包体の横置き、縦置きが可能である。また横置き、縦置きとも荷重に強い。必要によりトレイの入り数の変更も容易である。
【0016】
【発明の効果】
本発明のトレイは次のような効果を発揮する。
(1)LCDのセル基板のごとき板状板状の易損品を吸着パッドで保持しながら、トレイへの載置、トレイからの取り出しが容易に行える。
(2)また、前記物品は前記トレイに斜め置きされ、2辺が凹所により保持されるので、搬送時、トレイの振動で物品がずれ動くことが少なくなり、物品にかかる負荷によって物品に損傷を与えることなく、円滑に集積搬送することができる。
(3)トレイを集積搬送する際、トレイを一定方向にそろえる作業が容易に行える。
【0017】
本発明によれば、基板をトレイとブック状ホルダで保護し、かつそれをポリ袋で内装した段ボール箱に収納するので(図8)、出荷搬送時の基板の破損汚損を防止することができ、またブック状ホルダを用いるのでトレイ積層体を集積搬送する際、トレイの縦置き、横置きが自由に行える。
さらにトレイの集積梱包体を構成する作業は、迅速に行え、また取り出し開梱作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装対象である板状物品とその搬送用トレイの斜視図。
【図2】搬送用トレイの正面図。
【図3】同上断面図。
【図4】同上裏面図
【図5】同上トレイを集積搬送する際に使用するホルダの平面図
【図6】同上ホルダの側面図
【図7】同上ホルダへのトレイ収容方法を示す説明図
【図8】段ボール箱へホルダを収容する方法を示した説明図
【符号の説明】
1 板状易損品
2 トレイ
3 凹所
4 隅切りカット
5 固定用クッション材
6 ホルダ
7 裏板
8 背板
9 表板
10 梱包体
11 段ボール箱
Claims (1)
- 上面に基板 1 を納める凹所3を設け、裏面にクッション材5を貼りつけた矩形状のトレイ2の凹所3に基板1を納めた状態で、同一形態の前記トレイを複数枚集積させたトレイ積層体の3面を、折り曲げ罫線を介して連接された裏板 7 、背板8及び表板9とからからなる段ボール製のブック状ホルダ6により包囲し、該ホルダを、ポリ袋12で内装した段ボール箱に複数個収納してなることを特徴とするデイスプレイ用基板の梱包構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001151021A JP3560933B2 (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | デイスプレイ用基板の梱包構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001151021A JP3560933B2 (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | デイスプレイ用基板の梱包構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002337951A JP2002337951A (ja) | 2002-11-27 |
JP3560933B2 true JP3560933B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=18995952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001151021A Expired - Fee Related JP3560933B2 (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | デイスプレイ用基板の梱包構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3560933B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007073871A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Kyowa Shigyo Kk | 薄形表示装置用基板の工程間搬送に使用するトレイ及びそれを使用した薄形表示装置用基板の出荷方法 |
JP4693577B2 (ja) | 2005-09-30 | 2011-06-01 | 東芝モバイルディスプレイ株式会社 | 平面表示装置等の電子・電気製品の製造方法、及びこのための収納体 |
US20110226711A1 (en) * | 2008-12-04 | 2011-09-22 | Michikazu Okanishi | Transportation tray |
KR200454733Y1 (ko) * | 2009-07-07 | 2011-08-01 | 주식회사 신우 | 포장 상자 |
TW201114525A (en) * | 2009-10-30 | 2011-05-01 | Sun Yueh Way | Method for cutting a liquid crystal display cell mother board and automatic cutting system for the same |
JP5043966B2 (ja) * | 2009-10-30 | 2012-10-10 | 孫月衛 | 箱体、該箱体をガイドする位置ガイドキャリアおよび位置ガイド方法 |
JP6474245B2 (ja) * | 2014-12-08 | 2019-02-27 | エムケー精工株式会社 | 可撓性発光パネルの梱包構造 |
CN110861844B (zh) * | 2019-10-18 | 2021-09-03 | 苏州浪潮智能科技有限公司 | 一种双电源模块的包装衬垫和包装方法 |
-
2001
- 2001-05-21 JP JP2001151021A patent/JP3560933B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002337951A (ja) | 2002-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011051609A (ja) | 太陽電池パネル搬送用トレイと太陽電池パネル梱包体 | |
US7219798B2 (en) | Antistatic transport package for LCD cells | |
JP3560933B2 (ja) | デイスプレイ用基板の梱包構造 | |
JP2013166575A (ja) | 輸送用トレイ、それを用いた輸送資材及び輸送方法 | |
WO2019082298A1 (ja) | 表示パネル用梱包トレーおよび梱包トレー積層体 | |
JP2007073871A (ja) | 薄形表示装置用基板の工程間搬送に使用するトレイ及びそれを使用した薄形表示装置用基板の出荷方法 | |
TWM314190U (en) | Packing box | |
TW200821234A (en) | Packing box for glass substrate and a package structure of a glass substrate using the same | |
TWI826818B (zh) | 玻璃板捆包體 | |
TW202009182A (zh) | 緩衝包裝裝置 | |
KR200311816Y1 (ko) | 디스플레이용 기판의 트레이 및 그 포장체 | |
JP4947543B2 (ja) | 緩衝包装体及び梱包方 | |
JP4593574B2 (ja) | パワー半導体装置の包装装置 | |
JP3122703U (ja) | 液晶モジュールの載置盤 | |
KR101127834B1 (ko) | 액정표시모듈 수납용 팩킹 | |
KR101074404B1 (ko) | 액정패널용 팩킹 | |
TWI412475B (zh) | 偏光板用裝載箱 | |
CN216995450U (zh) | 一种显示屏模组包装盒 | |
CN2647794Y (zh) | 显示器用基板的托盘和捆包体及其包装体 | |
CN216003548U (zh) | 一种显示面板包装箱及显示面板包装箱组件 | |
JP4064696B2 (ja) | 板状体の搬送用パッド | |
JP2562130Y2 (ja) | 板状物包装体 | |
CN216916733U (zh) | 显示面板包装箱、显示面板包装体 | |
CN214190904U (zh) | 显示面板包装体及显示面板包装箱 | |
JP3246368U (ja) | 梱包体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040519 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040526 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080604 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140604 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |